JP2018193331A - 大豆麹菌発酵組成物の粉末 - Google Patents

大豆麹菌発酵組成物の粉末 Download PDF

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【課題】大豆麹菌発酵組成物の流動性を改善した粉末を提供することを課題とする。【解決手段】大豆麹菌発酵組成物とヒドロキシプロピルセルロースから構成された粉末。【選択図】図3

Description

本発明は、大豆麹菌発酵組成物を含有する、流動性の高い粉末に関する。
大豆は、重要な穀物の一つである。良質なアミノ酸を含むタンパク質や、リノール酸などの必須脂肪酸を高含有する大豆は、食品原料としても重要な位置を占めている。またビタミンや豊富なミネラルを含み、さらにサポニンBやイソフラボンなどの生理活性成分をふくむことから健康食品としても重要視されている。
大豆を発酵させた発酵食品として、味噌、醤油、納豆、テンペなどが広く普及しており、これらの発酵食品をさらに加工した加工食品も提供されている。
また、油脂原料として大豆を利用したあとに大量に産出される大豆粕を様々な食品に利用することも行われるようになっている。しかし、大豆粕には蔗糖、ラフィノース、スタキオース等の少糖類が約10%含まれているために、大豆粕を未処理のままで畜産用飼料や水産養殖用餌料にすることは不適であった。これらの少糖類を含有する大豆粕を与えると、一部の哺乳期の子牛や子豚は下痢を起こし、ひどい時には家畜が死亡してしまうことが知られている。またハマチ等の養殖魚の成長が大きく阻害されてしまうことも知られている。大豆粕を畜産用飼料や水産養殖用餌料の原料等として利用するためには、含有されている少糖類を除去しなければならない。このため、麹菌を用いて大豆粕を発酵させる製麹により、大豆粕中の少糖類を除去できることが明らかとなってきている。
特許文献1には、大豆粕を蒸煮した後、大豆粕に、麹菌からなる種麹を接種し、製麹装置内に投入して、28〜30℃に加温した状態で保持して、大豆粕を麹菌により発酵させて、大豆粕中の少糖類を十分に除去し、その後粉砕することにより、少糖類を除去した粉砕大豆粕として、畜産用飼料や水産養殖用餌料の原料等とする技術が開示されている。
特許文献2には、抽出大豆蛋白および分離大豆蛋白麹菌を接種して製麹し、この製麹発酵処理によって得られた生成物に、さらに加水することで蛋白質を加水分解するとともに前記大豆蛋白中のイソフラボン化合物の配糖体を分解して、アグリコンを多量に含むイソフラボン化合物を生成させて、大豆麹発酵組成物を製造することが記載されている。
大豆や大豆粕、大豆タンパク質などの原料に麹菌を接種して製麹し、この製麹処理による生成物に加水することにより、生成物中の成分を加水分解させ、さらに乾燥させて粉末化した大豆麹菌発酵組成物には、様々な薬理効果が存在することが知られている。例えば花粉症抑制(特許文献3)、インスリン抵抗性糖尿病の予防および治療(特許文献4)、人間の女性の月経前症候群(premenstrual syndrome「PMS」)の予防・治療(特許文献5)、前立腺疾患の予防および治療(特許文献6)、肝疾患予防及び治療(特許文献7)、閉経症候群緩和作用(特許文献8)、抗アレルギー作用(特許文献9)など、様々な効果が明らかとなっている。
しかし、この大豆麹菌発酵組成物は、発酵に伴う特異な臭いと味のため、そのまま大量服用することは困難である。そのため錠剤化や顆粒剤化する事が試みられているが、大豆麹菌発酵組成物の粉末は、粉末粒子の流動性が不良である。そのため、打錠などの加工に当たっては、流動化剤など多量の賦形剤を配合しなければならず、したがって、当該製剤が効果を発揮するためには、錠剤を大量に摂取しなければならない。このため大豆麹菌発酵組成物を製剤化する工程においては、賦形剤を高濃度配合する必要があった。また配合しない場合には、原料である大豆麹菌発酵組成物の取り扱いには様々な不都合があった。
一方、ヒドロキシプロピルセルロースは、錠剤を打錠する際の配合成分を結合するための結合剤として利用されている。
特許第2685706号公報 特許第3383718号公報 特許第5624706号公報 特開2003−286166号公報 特開2003−300879号公報 特開2004−196720号公報 特開2005−015429号公報 特開2005−041803号公報 特開2008−189590号公報
本発明は、大豆麹菌発酵組成物の流動性を改善した粉末を提供することを課題とする。
本発明の主な構成は以下の通りである。
(1)大豆麹菌発酵組成物とヒドロキシプロピルセルロースから構成された粉末。
(2)大豆麹菌発酵組成物とヒドロキシプロピルセルロースから構成された粉末が、大豆麹菌発酵組成物の粉末を構成する粒子表面をヒドロキシプロピルセルロースで被覆したものである(1)に記載の粉末。
(3)ヒドロキシプロピルセルロースの分子量が、ゲル浸透クロマトグラフィー法で測定したとき、質量平均分子量40000〜140000である(1)又は(2)に記載の粉末。
(4)ヒドロキシプロピルセルロースが水溶性である(1)〜(3)のいずれかに記載の粉末。
(5)ヒドロキシプロピルセルロースを、大豆麹菌発酵組成物100質量部あたり1.5質量部以上含有する(1)〜(4)のいずれかに記載の粉末。
(6)粉末の安息角が40度未満を示す(1)〜(5)のいずれかに記載の粉末。
本発明により、大豆麹菌発酵組成物を含む流動性の良い粉末が提供される。
本発明に使用する大豆麹菌発酵組成物の製造工程の模式図である。 流動性の不良な大豆麹菌発酵組成物の粒度分布である。 実施例の粒度分布である。 比較例1の粒度分布である。 比較例2の粒度分布である。 大豆麹菌発酵組成物の走査型電子顕微鏡観察画像である。 実施例の走査型電子顕微鏡観察画像である。 比較例1の走査型電子顕微鏡観察画像である。 比較例2の走査型電子顕微鏡観察画像である。
本発明は、大豆麹菌発酵組成物とヒドロキシプロピルセルロースから構成された粉末に関する。
本発明の粉末の構成と成分について説明する。
本発明の粉末は、主成分である大豆麹菌発酵組成物とヒドロキシプロピルセルロースから構成される。
本発明で言う、大豆麹菌発酵組成物とは、大豆や大豆粕、大豆タンパク質などの原料に麹菌を接種して製麹し、この製麹処理による生成物にさらに加水し、加水分解したのち乾燥させて粉末化した大豆麹菌発酵組成物の粉末をいう。具体的には、特許文献1に記載された方法で得られる粉末をいう。なお当該粉末は、大豆の成分を含有し、さらに麹菌によって発酵させたものであるため、その構成成分の詳細を明らかにすることは、事実上困難である。また発明の性格上、この構成成分や組成分を明らかにすることは、事業上の観点からみても、莫大な手間と費用を要するため、実施は現実的でない。
なお、大豆麹菌発酵組成物は、すでに市販されており、例えばニチモウバイオティックス株式会社が販売するイムバランス(登録商標)を例示することができる。
大豆麹菌発酵組成物は、図1に示す工程で調製することができる。
先ず大豆又は脱脂大豆を蒸煮する。この蒸煮を施すことにより、麹菌の増殖が容易となる。また、この脱脂大豆の蒸煮は製造目的等に応じてバッチ式や連続式で行うと良い。
そして、この蒸煮が終了した脱脂大豆を一旦冷却して、脱脂大豆中の水分量を麹菌が増殖可能な量(例えば、37質量%)とする。
次いで、脱脂大豆と麹菌との配合割合を、例えば脱脂大豆400kgに対して麹菌胞子を8×10個/gに調整した種麹(精白米にて調整)200gを混合した。さらに、製麹のスタート時には32℃に冷却した後、品温が40℃になるまで通風しないで40℃になった時点で通風しながら、温度上昇を抑えた。スタートから約17時間後に最初の撹拌(盛工程)を行った。脱脂大豆の熱を冷まし、撹拌後品温が35℃前後になるように通風しながら、温度をコントロールした。次いで約8時間後に2回目の撹拌(仲工程)を行い、熱を冷ました。再び品温を通風で35℃前後にコントロールし、さらに約16時間後に3回目の撹拌(仕舞工程)を前回同様に行った。その後は品温が約38℃になるように通風しながら、温度コントロールし、スタートから48時間後に製麹を終了させる。製麹終了後、水分含量が50%になるように撹拌しながら、水分調整を行い、品温が約50℃になるように加温後、48時間以上麹菌の酵素で脱脂大豆中のイソフラボン化合物の大部分がアグリコン体になるまで加水分解した。その結果、大豆のイソフラボン化合物はアグリコン体のダイゼインが主体となる。なお、製麹に用いる麹菌としては、古くからの日本独特の発酵食品やテンペに用いられている麹菌であり、食品として安全なアスペルギルス・ウサミ、アスペルギルス・カワチ、アスペルギルス・アワモリ、アスペルギルス・サイトイ、アスペルギルス・オリゼー、アスペルギルス・ニガー等アスペルギルス属およびリゾープス属等からなる麹菌を用いることができる。
ヒドロキシプロピルセルロース(以下「HPC」)は、セルロースの水酸基を酸化プロピレンでエーテル化することで得られ、多数のヒドロキシプロピル基(−OCHCH(OH)CH)を持つ。1グルコースあたりの置換された水酸基の平均数は置換度(degree of substitution,DS)として表される。これは最大3である。しかしヒドロキシプロピル基にも水酸基が含まれるため、反応途中にここもエーテル化される。そのため、1グルコースあたりのヒドロキシプロピル基の数であるモル置換度(moles of substitution,MS)は3より大きくなる。
セルロースは結晶性が高いため、HPCを水溶性とするにはMSを4以上にする必要がある。疎水基と親水基を持つため、下限臨界溶液温度(LCST)は約45℃で、これ以上の温度では不溶性となる。本発明においては水溶性であることが好ましい。
HPCは、食品添加物として広く利用されており、その安全性も熟知されている。HPCの分子量は、食品添加物として市販されているものであれば、質量平均分子量40000〜910000の範囲であるが、必要に応じて分子量の範囲を選択できる。本発明にあっては分子量の小さいものが好ましく、特に好ましくは、質量平均分子量が40000〜140000のものである。なおHPCの分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC法)で容易に測定可能である。
食品添加物として市販されているHPCとしては、例えば日本曹達株式会社のセルニーSSL(分子量40000)、セルニーSL(分子量100000)、セルニーL(分子量140000)、セルニーM(分子量620000)、セルニーH(分子量910000)を例示することができる。セルニーLが、本発明に使用するには特に好ましい。
大豆麹菌発酵組成物の粒子は、手で触れたとき明らかに流動性に欠ける微細な粉末である。また、粉末粒子相互の凝集性がある。この粒子の表面を種々の物質によってコーティングすることで改善することを試みたところ、HPCがもっとも少ない量で劇的に流動性を改善できることが確認された。
大豆麹菌発酵組成物粒子の流動性を改善するためにHPCで表面コーティングするには、HPCの水溶液中に大豆麹菌発酵組成物を分散させ、この水溶液を噴霧乾燥する。あるいは、HPCの水溶液をバインダーとして用いて造粒する。かくして得られる粉末は、流動性が改善される。
流動性が改善されたことは、粉末の安息角を測定することで確認できる。安息角は、大豆麹菌発酵組成物の場合約50度を示すのに対して、本発明の粉末は40度未満であり、通常38度以下となる。またHPCの水溶液をバインダーとして造粒する場合には、粉末の粒度が均一化され、微細粒子が消失していることで確認可能である。また粒子の表面を走査型電子顕微鏡で観察すると微細粒子が消失して粒子表面がなめらかになっていることが確認できる。
また流動性が改善された大豆麹菌発酵組成物の粒子は、粒度分布が単一の分布パターンを示す。また、d10値の平均は、約65μmを示す。
造粒により流動性を向上させるには、HPCを水に溶解させて水溶液とする。このHPC水溶液の濃度は、3〜7質量%、好ましくは5質量%に調製し、これを大豆麹菌発酵組成物の粉末100質量部に対し33質量部をスプレーしながら、常法により造粒する。使用する造粒装置はどのようなタイプの造粒装置でも使用可能であるが、流動造粒装置が好ましい。また、HPCはエタノールにも溶解するため、エタノールのみまたはエタノールと水の混合液に溶解してもよい。
なお、水溶液中に必要に応じて水溶性ビタミンやミネラル、あるいは薬効成分を適宜配合することができる。また必要により甘味料、香料、酸味料を配合することもできる。
造粒終了後、粉末を回収する。この粉末中には、大豆麹菌発酵組成物100質量部に対してHPCが1.65質量部含有されている。かくして得られた粉末は、流動性と、打錠特性に優れた粉体である。
以下に実施例、比較例及びそれを用いた試験例を示し、本発明を具体的に説明する。
1.HPCによって流動性を向上させた大豆麹菌発酵組成物粉末の製造
市販の大豆麹菌発酵組成物粉末(ニチモウバイオティックス株式会社製)を用いて、これをHPCで被覆し、粉末とした。
HPCは、日本曹達株式会社製食品添加物用セルニーL(分子量140000)を用いた。
精製水62.7gをビーカーに秤量し、これにセルニーL3.3gを少量ずつ添加し、スターラーで撹拌しながら溶解させた。得られた液の粘度は30.9mPa・sであった。この溶液をバインダー溶液とした。
株式会社パウレック製流動層造粒乾燥装置MP−01を用い、これに大豆麹菌発酵組成物粉末200gを入れ、給気温度80℃、給気風量0.3〜0.6m/分の条件で排気温度が35℃になるまで加温した。次いで、セルニーL溶液を5g/分の速度で噴霧しながら造粒した。セルニーLの噴霧終了後、給気温度を90℃に上昇させ、排気温度が40℃になるまで乾燥させた。乾燥終了後粉末を回収し、16メッシュの篩を用いて粉末粒度をそろえた。これを実施例とした。
触感は、原料大豆麹菌発酵組成物粉末と比較して、極めてさらさらした流動性のある粉末であった。
2.比較例の調製
バインダーとしてデキストリン(パインデックス♯100 松谷化学工業株式会社製)およびメチルセルロース(メトローズSE−06 信越化学工業株式会社製)を用い、比較例1、比較例2を同様に調製した。なお、パインデックス#100及びメトローズSE−06は、溶液の粘度をセルニーLとそろえるため、前者は24.24質量%、後者は5.58質量%とした。
比較例1、比較例2は、いずれも原料の大豆麹菌発酵組成物粉末と比べて流動性のある触感であったが、実施例と比較すると明らかにさらさら感が劣っていた。
3.安息角の測定
実施例、比較例及び大豆麹菌発酵組成物粉末の流動性の指標として安息角を測定した。
ホソカワミクロン株式会社製パウダテスタPT−R型の安息角測定モードで測定した。なお、漏斗上に設置する篩は16メッシュを使用した。測定は2回行い平均値を求めた。
測定結果を下記の表1に示す。
各粉末の安息角の測定結果は、粉末の触感に良く一致していた。
すなわち、本発明の効果である流動性を得るためには、セルニーL(HPC)による粒子のコーティングが有効であることがわかった。この効果は、デキストリンやメチルセルロースでは得ることができなかった。
4.粒度分布の測定
大豆麹菌発酵組成物粉末、実施例、比較例1、比較例2の粉末の粒度分布を測定した。測定は、株式会社堀場製作所製レーザー回折散乱式粒子径測定装置LA−960を用いて乾式測定法によって測定した。
フィーダーに試料を投入し、振動により吸引部に試料を送り込む。吸引部口から落下した試料は吸引器により吸い込まれ、さらに圧縮空気により凝集を解かれ、整粒され、測定部であるセルに落下する。セル窓に向け照射された波長650nmのレーザー光により回折・散乱光を測定し、粒度を計算する。
今回は試料3gをフィーダーに投入し、透過率95〜99.5%となるよう、フィーダーの振動を調整し、測定した。
粒度分布の測定結果を図2〜図5に示す。各図を対比すると、実施例のみが単一のピークを持つ粒度分布を示し、大豆麹菌発酵組成物粉末、比較例1、比較例2の粉末はブロードなパターンであって、粒子径の小さなものが多く含有されていることがわかる。またd10値は、次の表2のとおりであった。
すなわち、大豆麹菌発酵組成物粉末、比較例1、比較例2の粉末は、実施例に比較してd10値が小さく、これが粉末の流動性に影響していることが推測される。
5.走査型電子顕微鏡による粉末粒子の観察
実施例、大豆麹菌発酵組成物粉末、比較例1及び比較例2の粉末の形態を走査型電子顕微鏡で観察した。
観察画像を図6〜9に示す。
実施例と比較例の画像を対比すると、実施例は粒子のサイズがそろっており、また表面がなめらかである。一方比較例1及び比較例2は粒子のサイズが不均一、かつ大豆麹菌発酵組成物粉末の微細粒子と同サイズの粒子が存在している。このような粒子の形状とサイズが流動性に関係していることが推測された。
6.錠剤の製造
実施例の粉末を用いて錠剤を製造した。岡田精工株式会社製打錠圧力システムN−30E装置を用い、打錠圧600kgfで直径8mm、質量280mgの錠剤を製造した。錠剤製造時の装置トラブルも発生せず、容易に錠剤を製造することができた。
一方、大豆麹菌発酵組成物粉末、比較例1、比較例2の粉末は流動性が劣ることに起因するキャッピングや微細粒子の存在に起因するスティッキングが発生した。

Claims (6)

  1. 大豆麹菌発酵組成物とヒドロキシプロピルセルロースから構成された粉末。
  2. 大豆麹菌発酵組成物とヒドロキシプロピルセルロースから構成された粉末が、大豆麹菌発酵組成物の粉末を構成する粒子表面をヒドロキシプロピルセルロースで被覆したものである請求項1に記載の粉末。
  3. ヒドロキシプロピルセルロースの分子量が、ゲル浸透クロマトグラフィー法で測定したとき、質量平均分子量40000〜140000である請求項1又は2に記載の粉末。
  4. ヒドロキシプロピルセルロースが水溶性である請求項1〜3のいずれかに記載の粉末。
  5. ヒドロキシプロピルセルロースを、大豆麹菌発酵組成物100質量部あたり1.5質量部以上含有する請求項1〜4のいずれかに記載の粉末。
  6. 粉末の安息角が40度未満を示す請求項1〜5のいずれかに記載の粉末。
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