JP2018192958A - 運転支援装置および運転支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動運転から手動運転への切り替えに際して、運転者をより確実に覚醒状態へ導くこと。【解決手段】運転支援装置10は、自動運転制御および手動運転制御を切り替えつつ走行可能に設けられた車両の運転を支援する運転支援装置であって、監視部11aと、判定部11dと、条件設定部11bとを備える。監視部11aは、運転者の異常状態を監視する。判定部11dは監視部11aの監視結果に基づく異常状態の度合いが所定の警告閾値を超える場合に運転者に対する警告を行わせる。条件設定部11bは車両が自動運転から手動運転へ切り替えられた場合に、かかる手動運転の開始から所定期間の間は警告が行われやすくなるように判定部11dの判定条件を強化する。【選択図】図2A

Description

開示の実施形態は、運転支援装置および運転支援方法に関する。
従来、車両の加速、操舵、制動の各制御に運転者が関与することなく車両を自動走行させる自動運転技術が知られている。また、かかる自動運転技術を用いつつ、運転者の顔の向きや開眼度、瞬きの頻度などに基づいて運転者の心理が弛緩して漫然状態にあることを検出した場合に、かかる状態を解消させるために運転者に対し警告を行う技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、自動運転技術は、運転者の負担を軽減するための技術であるため、自動運転中は手動運転中に比べ、運転者は弛緩しやすくなることは明らかである。にも関わらず、自動運転中も手動運転中と同じ判定基準で上記した運転者の漫然状態が判定されてしまうと、自動運転中において運転者に対し煩わしいほどの警告が行われるおそれがある。そこで、たとえば特許文献1に開示の技術では、自動運転中の判定基準を手動運転中の判定基準よりも緩和して、自動運転中の警告を出にくくしている。
一方、高速道路から一般道路へおりる際に、インターチェンジの手前に自動運転から手動運転への切り替え区間が定められている。自動運転技術では、かかる切り替え区間において運転者へ警告音を発し、運転者を覚醒させてから自動的に車両を自動運転モードから手動運転モードへ切り替えるものがある。また、切り替え区間において運転者の覚醒状態を自動的にテストし、覚醒しているとみなされるならば、自動的に車両を自動運転モードから手動運転モードへ切り替えるものもある。
特開2015−153048号公報
しかしながら、上述した従来技術には、自動運転から手動運転への切り替えに際して、運転者をより確実に覚醒状態へ導くうえで更なる改善の余地がある。
具体的には、上述した従来技術を用いた場合、自動運転中でたとえば運転者が居眠りなどしていた場合に、切り替え区間において警告音を発したとしても、手動運転区間において運転者の覚醒状態が不十分であるおそれがある。また、仮に覚醒状態のテストをクリアしたとしても、覚醒状態の不十分さが、テスト項目(たとえば、開眼度など)に表れていない可能性もある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、自動運転から手動運転への切り替えに際して、運転者をより確実に覚醒状態へ導くことができる運転支援装置および運転支援方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る運転支援装置は、自動運転制御および手動運転制御を切り替えつつ走行可能に設けられた車両の運転を支援する運転支援装置であって、監視部と、判定部と、条件設定部とを備える。前記監視部は、運転者の異常状態を監視する。前記判定部は、前記監視部の監視結果に基づく前記異常状態の度合いが所定の警告閾値を超える場合に、前記運転者に対する警告を行わせる。前記条件設定部は、前記車両が自動運転から手動運転へ切り替えられた場合に、前記手動運転の開始から所定期間の間は前記警告が行われやすくなるように前記判定部の判定条件を強化する。
実施形態の一態様によれば、自動運転から手動運転への切り替えに際して、運転者をより確実に覚醒状態へ導くことができる。
図1は、実施形態に係る運転支援方法の概要説明図である。 図2Aは、実施形態に係る車載システムのブロック図である。 図2Bは、スイッチ部のブロック図である。 図2Cは、センサ部のブロック図である。 図3Aは、実施形態に係る運転支援装置の処理説明図である。 図3Bは、図3Aに示した処理の変形例を示す図である。 図4は、実施形態に係る運転支援装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する運転支援装置および運転支援方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、本実施形態に係る運転支援方法の概要について図1を用いて説明した後に、本実施形態に係る運転支援方法を適用した運転支援装置10およびそれを備える車載システム1について、図2A〜図4を用いて説明することとする。
また、以下では、「自動運転」と言った場合、加速、操舵、制動を運転者が全く関与しない状態で制御しつつ車両を走行させることが可能な完全自動運転を指すものとする。
まず、本実施形態に係る運転支援方法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る運転支援方法の概要説明図である。なお、図1は、2つの太い下向きの白色矢印で3つの領域に区切られている。以下では、かかる各領域を順に、上段、中段、下段と記載する。
図1の上段に示すように、車両Cが、自動運転区間を自動運転し、自動運転→手動運転切り替え区間(以下、単に「切り替え区間」と言う)を経て、手動運転区間へ至るものとする。かかる場合、本実施形態に係る運転支援方法では、まず自動運転区間においては、運転者Dの弛緩度が警告閾値を超える場合に、運転者Dに対し警告を行う(ステップS1)。
なお、弛緩状態は、言い換えれば運転者Dが漫然と運転席に着座した状態であって、弛緩度はその度合を指し、弛緩度が高い(大きい)とは、たとえば運転者Dが注意力散漫となったり、眠気がさしたり、ひいては居眠りしてしまった状態である。弛緩度は、たとえば運転者Dの「顔の向き」や「瞬きの頻度」、「開眼度」などに基づいて導出される。
また、弛緩度が警告閾値を超えた場合の警告は、たとえば警告ランプを点灯させたり、スピーカから各種の音声や効果音を出力させることなどによって行われる。
ところで、自動運転技術は、そもそも運転者Dの負担を軽減するための技術である。このため、自動運転区間で自動運転中は、車両Cの自動運転制御により、運転者Dは、加速、操舵、制動に関与する必要がない。したがって、運転者Dの弛緩度が高くなってしまっても、車両Cの走行には支障を来たさない。
そこで、ステップS1で用いられる警告閾値は、後述する手動運転区間における警告閾値よりも、判定条件が緩和されるものであってよい。すなわち、運転者Dの弛緩状態に関する警告が、手動運転区間よりも出にくいものであってよい。
このため、本実施形態に係る運転支援方法では、自動運転中は、手動運転区間よりも判定条件が緩和された警告閾値L1を用いる。なお、警告閾値L1は、後ほど図3A以降に示す。
これにより、自動運転区間においては、運転者Dへ警告による煩わしさを与えにくくし、運転者Dの負担を軽減することができる。なお、ステップS1に示すように、自動運転区間では、運転者Dの弛緩状態に関する警告は基本的に「警告無効」とし、重度の危険行為(たとえば、シートベルト外し)についてのみ警告を行うようにしてもよい。
次に、図1の中段に示すように、切り替え区間においては、本実施形態に係る運転支援方法では、運転者Dに対し、強制的に警告または覚醒状態のテスト(以下、「覚醒テスト」と言う)を行う(ステップS2)。覚醒テストは、たとえば上述の「顔の向き」や「瞬きの頻度」、「開眼度」などに基づいて実施される。覚醒テストで覚醒状態にあるとみなされると、本実施形態に係る運転支援方法では、車両Cを自動運転モードから手動運転モードへ切り替える。
これにより、切り替え区間においては、運転者Dを手動運転区間に備えて覚醒状態へと導くのに資することができる。
次に、図1の下段に示すように、手動運転区間においては、本実施形態に係る運転支援方法では、基本的に運転者Dの弛緩度が警告閾値を超える場合に、運転者Dに対し警告を行う(ステップS3)。ただし、ここでの警告閾値は、上述した自動運転区間の警告閾値L1よりも判定条件を強化(すなわち、「厳しく」)するものである。言い換えれば、ここでの警告閾値は、運転者Dの弛緩状態に関する警告を、自動運転区間よりも出やすくする。
しかし、切り替え区間において運転者Dが覚醒状態へ導かれても、手動運転モードへの切り替え直後においては、図1の下段に示すように、運転者Dの覚醒状態が不十分であるおそれがある。したがって、かかる手動運転モードへの切り替え直後には、運転者Dを完全な覚醒状態へ導くことができる手段を講じることが好ましい。
そこで、本実施形態に係る運転支援方法では、手動運転モードへ切り替えてから所定期間は、言い換えれば、手動運転区間に到達してから所定期間は、通常の手動運転時より警告が出やすくなるように警告閾値を変更することとした(ステップS31)。すなわち、かかる所定期間の警告閾値を、通常の手動運転区間の警告閾値よりも判定条件が強化されるものとなるように変更する。
このため、本実施形態に係る運転支援方法では、上記所定期間は、通常の手動運転区間の警告閾値L2よりも判定条件が強化された警告閾値L3を用いる。警告閾値L2,L3は、後ほど図3A以降に示すが、本実施形態では、警告閾値L1,L2,L3の大小関係は、L1>L2>L3である。
これにより、自動運転から手動運転への切り替えに際して、運転者Dをより確実に覚醒状態へ導くことができる。また、その結果、手動運転への切り替え時における安全性の確保に資することができる。
以下、上述した本実施形態に係る運転支援方法を適用した運転支援装置10およびそれを備える車載システム1について、さらに具体的に説明する。
図2Aは、本実施形態に係る車載システム1のブロック図である。また、図2Bは、スイッチ部21のブロック図である。また、図2Cは、センサ部22のブロック図である。なお、図2A〜図2Cでは、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2A〜図2Cに図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
図2Aに示すように、車載システム1は、運転支援装置10を備える。運転支援装置10は、車両Cに搭載された検出部2、車両制御装置3、表示部4および音声部5のそれぞれと通信可能に接続されている。
検出部2は、スイッチ部21と、センサ部22とを備える。スイッチ部21は、運転者Dにより操作されるスイッチ群であって、図2Bに示すように、たとえば運転モード切替スイッチ21aなどを含む。運転モード切替スイッチ21aは、手動により自動運転モードと手動運転モードとを切り替えるためのスイッチである。
また、センサ部22は、運転者Dの弛緩状態や、車両Cの車両状況などの検出デバイス群であって、図2Cに示すように、カメラ22a、心電センサ22b、血圧センサ22c、車速センサ22dなどを含む。なお、心電センサ22bおよび血圧センサ22cは、たとえば運転者Dが車両Cに搭乗している間、運転者Dに対し装着可能に設けられている。
図2Aに戻り、車両制御装置3は、車両Cの走行を制御する。具体的には、車両制御装置3は、自動運転モードにおいては、道路状況などに応じて車両Cのスロットル、ステアリング、ブレーキといった各機構の制御量を導出し、かかる制御量に基づいて各機構を動作させることによって車両Cの加速、操舵、制動を制御しつつ、車両Cを自動走行させる。
また、車両制御装置3は、手動運転モードにおいては、運転者Dの運転操作に基づいて各機構の制御量を導出し、かかる制御量に基づいて各機構を動作させることによって車両Cの加速、操舵、制動を制御しつつ、車両Cを手動走行させる。
表示部4は、運転者Dに対する警告を表示する表示装置であって、たとえば警告灯やディスプレイなどである。音声部5は、運転者Dに対する警告を音声によって出力する出力装置であって、たとえばスピーカである。
また、運転支援装置10は、制御部11と、記憶部12とを備える。制御部11は、監視部11aと、条件設定部11bと、切り替え区間処理部11cと、判定部11dと、警告部11eとを備える。
記憶部12は、ハードディスクドライブや不揮発性メモリ、レジスタといった記憶デバイスであって、判定情報12aを記憶する。判定情報12aは、判定部11dが参照する判定条件などを含む情報である。かかる情報には、たとえば本実施形態では、運転者Dの弛緩状態に関する警告のための警告閾値や、上述の所定期間を示すパラメータなどが含まれている。
制御部11は、運転支援装置10全体を制御する。監視部11aは、検出部2の検出結果に基づいて運転者Dの弛緩状態を監視する。具体的には、監視部11aは、検出部2の検出結果に基づいて運転者Dの弛緩状態に関する各パラメータを導出する。
たとえば監視部11aは、センサ部22のカメラ22aの撮像画像を解析し、かかる解析結果に基づいて運転者Dの「顔の向き」や運転者Dの「開眼度(眼の開き具合)」、「瞬き頻度」を導出する。
また、たとえば監視部11aは、センサ部22の心電センサ22bの検出結果を解析し、かかる解析結果に基づいて運転者Dの「心拍数」を導出する。また、たとえば監視部11aは、センサ部22の血圧センサ22cの検出結果を解析し、かかる解析結果に基づいて運転者Dの「最大血圧」や「最小血圧」を導出する。
そして、監視部11aは、導出した弛緩状態に関する各パラメータを判定部11dへ通知する。
条件設定部11bは、車両制御装置3から車両Cの運転モードを取得し、かかる運転モードに応じて判定情報12aの警告閾値を設定する。たとえば条件設定部11bは、車両制御装置3から自動運転モードであるとの通知を取得した場合、判定情報12aに警告閾値L1を設定する。
また、たとえば条件設定部11bは、車両制御装置3から手動運転モードであるとの通知を取得した場合、判定情報12aに通常の手動運転区間における既定値としての警告閾値L2を設定する。また、たとえば条件設定部11bは、後述する切り替え区間処理部11cから運転モードを自動運転モードから手動運転モードへ切り替えた旨の通知を受けた場合に、判定情報12aに警告閾値L3を上述の所定期間の間有効となるように設定する。
なお、条件設定部11bは、かかる所定期間を変更することも可能である。この点については、図3Bを用いた説明で後述する。
切り替え区間処理部11cは、車両制御装置3から自動での運転モード切り替え開始通知、または、検出部2の運転モード切替スイッチ21aから手動での運転モード切り替え開始通知を受けた場合に、切り替え区間処理を実行する。自動での運転モード切り替え開始通知については次の通りである。すなわち、車両制御装置3は、自車位置情報と、自動運転区間情報、および自動運転から手動運転への切り替え区間情報を有しており、車両制御装置3が、自車位置が当該切り替え区間に差し掛かったことを検出すると自動での運転モード切り替え開始通知を切り替え区間処理部11cへ出力する。なお、車両制御装置3は、自車位置情報と区間情報を、図示せぬナビゲーション装置から入手してもよい。
具体的に、切り替え区間処理部11cは、切り替え区間処理として、警告部11eに強制的に運転者Dに対する警告を行わせる。また、切り替え区間処理部11cは、切り替え区間処理として、監視部11aに運転者Dに対する覚醒テストを行わせる。監視部11aは、覚醒テストの結果を判定部11dへ通知し、判定部11dは、かかる結果に基づいて運転者Dが覚醒状態にあるかを判定する。ここで、覚醒状態にあるとみなされる場合、判定部11dは、その旨を切り替え区間処理部11cへ通知する。
切り替え区間処理部11cは、かかる覚醒状態にあるとの通知を受けた場合に、車両制御装置3へ車両Cを自動運転モードから手動運転モードへ切り替えさせる。また、切り替え区間処理部11cは、車両制御装置3から手動運転モードへの切り替え完了通知を受けたならば、運転モードを自動運転モードから手動運転モードへ切り替えた旨の通知を条件設定部11bに対し通知する。
判定部11dは、既に述べたが、監視部11aによる覚醒テストの結果に基づいて運転者Dが覚醒状態にあるかを判定する。また、判定部11dは、監視部11aによって導出された弛緩状態に関する各パラメータの値から弛緩度を導出して、かかる弛緩度が警告閾値を超えるならば、警告部11eに対し、運転者Dへの警告を行うよう指示する。また、判定部11dは、弛緩度が警告閾値を超えないならば、警告部11eに対し、運転者Dへの警告を行わないよう指示する。
警告部11eは、判定部11dの指示に基づき、表示部4および音声部5に対し、運転者Dに対する警告を出力させる。警告部11eは、表示部4に対しては、たとえば警告灯を点灯させたり、警告メッセージをディスプレイへ表示させたりする。なお、警告部11eは、運転者Dの注意を惹くことができるように、警告灯の点灯時間や点滅間隔、警告メッセージの大きさや色などを適宜切り替えることが可能である。
また、警告部11eは、音声部5に対しては、たとえば警告音を出力させたり、「危険です」といった音声メッセージを出力させたりする。なお、警告部11eは、運転者Dの注意を惹くことができるように、警告音の音量や音色、音声メッセージの内容などを適宜切り替えることが可能である。
ここで、説明を分かりやすくするために、運転支援装置10が実行する処理内容について、図3Aおよび図3Bを用いて説明する。図3Aは、本実施形態に係る運転支援装置10の処理説明図である。また、図3Bは、図3Aに示した処理の変形例を示す図である。
図3Aに示すように、運転支援装置10は、自動運転区間においては、ステップS1(図1参照)を実行する。すなわち、自動運転中の自動運転区間においては、条件設定部11bが時間t1まで警告閾値L1を設定し、判定部11dは、弛緩度がかかる警告閾値L1を超える場合にのみ、運転者Dに対する警告を行わせる。
また、運転支援装置10は、時間t1〜t2に対応する切り替え区間においては、ステップS2(図1参照)を実行する。すなわち、かかる切り替え区間においては、切り替え区間処理部11cが、強制的に警告または覚醒テストを行わせる。強制的な警告が行われるので、この間は警告閾値は不定であってもよい。
また、運転支援装置10は、時間t2からの手動運転区間においては、ステップS3を(図1参照)を実行する。すなわち、基本的には、条件設定部11bが警告閾値L1よりも小さい警告閾値L2を設定し、判定部11dはかかる警告閾値L2を用いて運転者Dの弛緩度を判定することとなる。
ただし、時間t2〜t3に対応する「手動運転切り替え後、所定期間」については、条件設定部11bは、警告閾値L2よりもさらに小さい警告閾値L3を設定し、かかる所定期間については、通常の手動運転区間(時間t3以降に対応)よりも、弛緩状態に関する警告が出やすくなるように判定条件を強化する。
これにより、自動運転から手動運転への切り替えに際して、運転者Dをより確実に覚醒状態へ導くことができる。
なお、警告閾値は1つに限らなくともよく、たとえば時間軸方向の要素として成立時間が考慮されてもよい。図示しないが、たとえば弛緩度を示す閾値L2aを用いる場合に、その成立時間を示す閾値L2bをAND条件として判定条件に加えてもよい。たとえば弛緩度を示す閾値L3aを用いる場合には、その成立時間を示す閾値L3bをAND条件として判定条件に加えることとなる。なお、たとえば、L2a>L3aであり、L2b>L3bである。
このような判定条件を用いることで、図3Aに示すように、所定期間においては時間t21〜t22、通常の手動運転区間においては時間t31〜t32に対応する時間方向の幅を持った弛緩状態について警告を行うことが可能となる。すなわち、ノイズ的な弛緩度の変化については警告対象としないようにすることができる。
また、時間t2〜t3の所定期間では成立時間(上述の例ではL3a)を通常の手動運転区間より短くすることによって(すなわち、L2b>L3b)、所定期間では弛緩状態に関する警告をより出しやすくすることができる。
また、図3Bに示すように、その所定期間を、運転モードのたとえば手動による切り替え時と自動による切り替え時とで変更するようにしてもよい。また、同じく手動による切り替え時と自動による切り替え時とで、警告閾値L3を分けてもよい。
具体的には、図3Bに示すように、たとえば条件設定部11bは、手動による切り替え時には、弛緩度の「警告閾値L3−1」を設定し、所定期間には「所定期間−1」を設定することができる。また、条件設定部11bは、自動による切り替え時には、弛緩度の「警告閾値L3−2」を設定し、所定期間には「所定期間−2」を設定することができる。
図3Bに示すように、「警告閾値L3−1」>「警告閾値L3−2」であり、「所定期間−1」<「所定期間−2」である。すなわち、自動による切り替え時の方が、手動による切り替え時の場合よりも、長い時間、警告を出しやすくするものである。
これは、自動による切り替えの場合、手動による切り替えの場合よりも運転者Dの覚醒状態は不十分である可能性があるためである。このように警告閾値および所定期間を変更可能とすることにより、運転モードの自動による切り替えの場合であっても、運転者Dをより確実に覚醒状態へ導くことができる。
次に、本実施形態に係る運転支援装置10が実行する処理手順について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る運転支援装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず条件設定部11bが、自動運転中であるか否かを判定する(ステップS101)。ここで、自動運転中であると判定される場合(ステップS101,Yes)、条件設定部11bが、警告閾値L1を設定する(ステップS102)。自動運転中でないと判定される場合(ステップS101,No)、ステップS103へ制御を移す。
つづいて、切り替え区間処理部11cが、車両制御装置3または運転モード切替スイッチ21aから出力される運転モード切り替え開始通知に基づき、切り替え区間であるか否かを判定する(ステップS103)。ここで、切り替え区間であると判定される場合(ステップS103,Yes)、切り替え区間処理部11cが、強制的に警告または覚醒テストを行わせる(ステップS104)。切り替え区間でないと判定される場合(ステップS103,No)、ステップS107へ制御を移す。
ステップS104の後、判定部11dが、運転者Dは覚醒状態であるか否かを判定する(ステップS105)。ここで、覚醒状態であると判定される場合(ステップS105,Yes)、切り替え区間処理部11cが、車両制御装置3に自動運転から手動運転へ切り替えさせる(ステップS106)。覚醒状態でないと判定される場合(ステップS105,No)、ステップS104からの処理を繰り返す。
つづいて、条件設定部11bが、手動運転中であるか否かを判定する(ステップS107)。ここで、手動運転中であると判定される場合(ステップS107,Yes)、手動運転へ切り替え後、所定期間内であるか否かが判定される(ステップS108)。
所定期間内であると判定される場合(ステップS108,Yes)、条件設定部11bが、警告閾値L3を設定する(ステップS109)。所定期間外であると判定される場合(ステップS108,No)、条件設定部11bが、警告閾値L2を設定する(ステップS110)。なお、手動運転中でないと判定される場合(ステップS107,No)、ステップS111へ制御を移す。
そして、監視部11aが、運転者Dの弛緩状態を監視する(ステップS111)。その監視結果に基づき、弛緩度がステップS102、S109、S110のいずれかで設定された警告閾値を超える場合(ステップS112,Yes)、判定部11dが、警告部11eに運転者Dへ警告させる(ステップS113)。弛緩度が警告閾値を超えない場合(ステップS112,No)、ステップS101からの処理を繰り返す。
上述してきたように、本実施形態に係る運転支援装置10は、自動運転制御および手動運転制御を切り替えつつ走行可能に設けられた車両Cの運転を支援する運転支援装置10であって、監視部11aと、判定部11dと、条件設定部11bとを備える。
監視部11aは、運転者Dの弛緩状態(「異常状態」の一例に相当)を監視する。判定部11dは、監視部11aの監視結果に基づく弛緩度(「異常状態の度合い」の一例に相当)が所定の警告閾値を超える場合に、運転者Dに対する警告を行わせる。
条件設定部11bは、車両Cが自動運転から手動運転へ切り替えられた場合に、かかる手動運転の開始から所定期間の間は警告が行われやすくなるように判定部11dの判定条件を強化する。
したがって、本実施形態に係る運転支援装置10によれば、自動運転から手動運転への切り替えに際して、運転者Dをより確実に覚醒状態へ導くことができる。
また、条件設定部11bは、自動運転から手動運転へ手動で切り替えられた場合に、上記所定期間の間、上記判定条件を通常の手動運転時よりも強化する。
したがって、本実施形態に係る運転支援装置10によれば、自動運転から手動運転への切り替えが手動で行われた場合であっても、運転者Dをより確実に覚醒状態へ導くことができる。
また、条件設定部11bは、自動運転から手動運転へ自動で切り替えられた場合に、上記所定期間の間、上記判定条件を上記手動で切り替えられた場合よりも強化する。
したがって、本実施形態に係る運転支援装置10によれば、自動運転から手動運転への切り替えが自動で行われ、手動で行われる場合と比べて運転者Dの覚醒状態が不十分なおそれがある場合であっても、運転者Dをより確実に覚醒状態へ導くことができる。
また、条件設定部11bは、自動運転から手動運転へ手動で切り替えられた場合と自動で切り替えられた場合とで、上記所定期間を変更する。
したがって、本実施形態に係る運転支援装置10によれば、自動運転から手動運転への切り替えが自動で行われた場合、および、手動で行われた場合のそれぞれに適した所定期間を設けることができ、運転者Dをより確実に覚醒状態へ導くのに資することができる。
また、条件設定部11bは、車両Cが自動運転中である場合に、手動運転中である場合よりも警告が行われにくくなるように上記判定条件を緩和する。
したがって、本実施形態に係る運転支援装置10によれば、車両Cが自動運転中である場合に、運転者Dの負担を軽減することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 車載システム
10 運転支援装置
11 制御部
11a 監視部
11b 条件設定部
11c 切り替え区間処理部
11d 判定部
11e 警告部
12 記憶部
12a 判定情報
21 スイッチ部
21a 運転モード切替スイッチ
C 車両
D 運転者
L1〜L3 警告閾値

Claims (6)

  1. 自動運転制御および手動運転制御を切り替えつつ走行可能に設けられた車両の運転を支援する運転支援装置であって、
    運転者の異常状態を監視する監視部と、
    前記監視部の監視結果に基づく前記異常状態の度合いが所定の警告閾値を超える場合に、前記運転者に対する警告を行わせる判定部と、
    前記車両が自動運転から手動運転へ切り替えられた場合に、前記手動運転の開始から所定期間の間は前記警告が行われやすくなるように前記判定部の判定条件を強化する条件設定部と
    を備えることを特徴とする運転支援装置。
  2. 前記条件設定部は、
    前記自動運転から前記手動運転へ手動で切り替えられた場合に、前記所定期間の間、前記判定条件を通常の前記手動運転時よりも強化すること
    を特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
  3. 前記条件設定部は、
    前記自動運転から前記手動運転へ自動で切り替えられた場合に、前記所定期間の間、前記判定条件を前記手動で切り替えられた場合よりも強化すること
    を特徴とする請求項2に記載の運転支援装置。
  4. 前記条件設定部は、
    前記自動運転から前記手動運転へ前記手動で切り替えられた場合と前記自動で切り替えられた場合とで、前記所定期間を変更すること
    を特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。
  5. 前記条件設定部は、
    前記車両が前記自動運転中である場合に、前記手動運転中である場合よりも前記警告が行われにくくなるように前記判定条件を緩和すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の運転支援装置。
  6. 自動運転制御および手動運転制御を切り替えつつ走行可能に設けられた車両の運転を支援する運転支援方法であって、
    運転者の異常状態を監視する監視工程と、
    前記監視工程の監視結果に基づく前記異常状態の度合いが所定の警告閾値を超える場合に、前記運転者に対する警告を行わせる判定工程と、
    前記車両が自動運転から手動運転へ切り替えられた場合に、前記手動運転の開始から所定期間の間は前記警告が行われやすくなるように前記判定工程の判定条件を強化する条件設定工程と
    を含むことを特徴とする運転支援方法。
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