JP2019021154A - 覚醒機能を備えた電子装置、覚醒プログラムおよび覚醒方法 - Google Patents

覚醒機能を備えた電子装置、覚醒プログラムおよび覚醒方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 適切なタイミングで運転者を覚醒する覚醒機能を備えた電子装置を提供する。【解決手段】 本発明に係る覚醒装置100は、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に運転者を覚醒する機能を備えたものであって、自動運転中に運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出手段と、運転者を覚醒させるための覚醒手段と、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に覚醒度および覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時T2を算出する算出手段とを有し、算出された開始時T2に従い覚醒手段を実行させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の自動運転システムに利用可能な覚醒機能を備えた電子装置に関し、特に、自動運転から手動運転(マニュアル運転)に切り替える際の運転者の覚醒方法に関する。
将来の自動運転時代の到来に向けて、様々な技術開発が進められている。完全自動化の達成時期や自動運転の内容については様々であるが、高速道路における自動運転制御については、構想段階から実現段階に移行しつつある。自動運転技術の実用化にあたっては、手動運転では考慮されなかった課題や問題点を解決していく必要がある。
自動運転には複数の制御レベルが存在する。最も高度な制御レベルは、車が主体となって完全自動運転を実現することであり、下位の制御レベルは、人間が主体となって自動運転と手動運転との混在した走行を実現することである。従って、従来の完全手動運転では問題にならなかった、自動運転と手動運転の切り替え制御が課題の1つとなっている。特許文献1には、自動運転制御が可能な車両制御装置であって、自動運転中に運転者の覚醒度や運転集中度に基づいて手動運転適応度というパラメータを算出し、手動運転適応度が低いほど早いタイミングで手動運転への切り替えの報知を行う車両制御装置が開示されている。特許文献2には、自動運転可能な自動運転制御装置が記載されており、自動運転開始前に運転者の運転能力を判断し、自動運転走行を禁止する等の制御を行う技術が開示されている。
特開2016−38768号公報 特開2016−115356号公報
上記したように、自動運転の制御レベルには、自動運転と手動運転の切り替えを必要とすることがある。自動運転時は、手動運転時と比較して運転に集中していることが少なくなるため、よそ見をしたり、眠気を催すことがある。このような場合、手動運転への準備をさせるため、手動運転への切り替え前に運転者を覚醒させることが望ましい。運転者を覚醒させる手段としては、例えば、車内のスピーカーからアラームを出力したり、運転席を振動させる等がある。
また、従来技術の1つに、運転者の状態に応じて危険レベルを設定し、当該危険レベルに応じて覚醒手段を変えるという方法がある。しかしながら、この方法は、覚醒を行うタイミングを考慮して手動運転に切り替えておらず、不十分な覚醒状態で手動運転に突入する懸念がある。図9は、このような自動運転から手動運転への切り替え時の課題をしめしており、不十分な覚醒状態で手動運転に突入すると事故を誘発するおそれがある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、適切なタイミングで運転者を覚醒する覚醒機能を備えた電子装置、覚醒プログラムおよび覚醒方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電子装置は、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に運転者を覚醒する機能を備えたものであって、自動運転中に運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出手段と、運転者を覚醒させるための覚醒手段と、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に前記覚醒度および前記覚醒手段の所要時間に基づき前記覚醒手段の開始時を算出する算出手段と、前記算出された開始時に従い前記覚醒手段を実行させる覚醒制御手段とを有する。
好ましくは電子装置はさらに、複数の覚醒手段の中から覚醒手段を選択する選択手段を含み、前記算出手段は、選択された覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時を算出する。好ましくは前記算出手段は、運転者が手動運転をすることができるか否かを示す覚醒閾値に到達するであろう覚醒手段の所要時間を算出する。好ましくは電子装置はさらに、運転者の疲労度を検出する疲労度検出手段を含み、前記選択手段は、前記疲労度に基づき覚醒手段を選択する。好ましくは前記覚醒度検出手段はさらに、覚醒度を予測する予測手段を含み、前記算出手段はさらに、前記予測手段により予測される覚醒度に基づき覚醒手段の開始時を算出する。好ましくは前記予測手段は、覚醒度と時間との関係を規定する関数を含む。好ましくは電子装置はさらに、自動運転中に、手動運転の切り替えまでの間の行動内容と当該行動内容に要する時間と、覚醒に要する時間とを含む行動プランを提案する提案手段を有し、前記選択手段は、前記提案手段により提案された行動プランに応じて覚醒手段を選択する。
本発明に係る覚醒プログラムは、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に運転者を覚醒する機能を備えた電子装置が実行するものであって、自動運転中に運転者の覚醒度を検出するステップと、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に前記覚醒度および覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時を算出するステップと、前記算出された開始時に従い覚醒手段を実行させるステップとを有する。
本発明に係る覚醒方法は、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に運転者を覚醒する機能を備えた電子装置におけるものであって、自動運転中に運転者の覚醒度を検出するステップと、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に前記覚醒度および覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時を算出するステップと、前記算出された開始時に従い覚醒手段を実行させるステップとを有する。
本発明によれば、自動運転から手動運転への切り替えを行う際に、覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時を算出するようにしたので、手動運転切り替え時に、運転者を覚醒状態させておくことができる。それにより、不十分な覚醒状態で手動運転に切り替わることを防止し、手動運転切り替え時の事故等の発生を軽減することができる。
本発明の第1の実施例に係る覚醒装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る覚醒プログラムの機能的な構成を示す図である。 疲労度/覚醒度と時間(自動運転/手動運転)との関係を示すグラフである。 覚醒手段と覚醒係数との関係を示すテーブルである。 本発明の実施例に係る覚醒装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例に係る覚醒プログラムの機能的な構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る行動プラン提案部による提案プランの例示である。 本発明の第2の実施例に係る覚醒装置の動作を示すフローチャートである。 従来の自動運転から手動運転への切り替えのときの課題を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。好ましい態様では、本発明の覚醒機能を備えた電子装置は、車両等の移動体内に搭載され、運転者の覚醒を行う。さらに好ましい態様では、本発明の覚醒機能を備えた電子装置は、自動運転システムあるいは運転支援システムの一部として機能し、特に、自動運転から手動運転へ切り替えるときに運転者を覚醒する。
次に、本発明の実施例に係る運転者を覚醒する機能を備えた覚醒装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る覚醒装置の構成を示すブロック図である。本実施例の覚醒装置100は、生体情報検出部110、撮像部120、自動運転情報取得部130、出力部140、記憶部150、外部装置等との連携を可能にするインターフェース(I/F)160、および制御部170を含んで構成される。但し、ここに示す構成は一例であり、覚醒装置100は、他の機能を包含するものであってもよい。
生体情報検出部110は、運転者の生体に関する情報を検出する。運転者の生体情報は、例えば、運転者の心拍数、血圧、体温、発汗などの情報である。1つの好ましい例では、生体情報検出部110は、運転者が装着可能なウェアラブル端末を含み、ウェアラブル端末を介して運転者の生体情報を検出する。生体情報は、運転者の疲労度や覚醒度を検出するのに利用し得る。
撮像部160は、撮像カメラを含み、運転者の顔画像を撮像する。撮像カメラは、例えば、ステアリング近傍またはインスツルメンツパネル内に配置され、運転者の顔を正面側から撮像する。撮像データは、制御部170に提供され、運転者の疲労度や覚醒度を検出するのに利用し得る。
自動運転情報取得部130は、自動運転システムまたは運転支援システム等から、自動運転に関する自動運転情報を取得する。自動運転情報は、例えば、自動運転プラン、自動運転プランにおける自動運転の制御レベル、自動運転から手動運転への切り替え、手動運転から自動運転への切り替え等の情報を含む。自動運転システムは、撮像カメラ、各種センサおよび車両の走行情報等に基づき、前方車両、自車周辺の障害物、走行車線等を認識し、車両のステアリング、速度、ブレーキ等を制御する。自動運転システムは、例えば、ナビゲーション装置によって探索された経路に基づき自動運転を行う区間、手動運転を行う区間等を決定する。例えば、高速道路の区間を自動運転、一般道の区間を手動運転に設定し、自車位置および地図データに基づき自動運転から手動運転、または手動運転から自動運転への切り替え地点や切り替え時刻を算出することができる。例えば、高速道路の出口で、自動運転から手動運転に切り替えられる。
出力部140は、運転者を覚醒させるための出力を行う。出力態様は、任意であるが、例えば、音声を出力したり、あるいは座席を振動させる。出力部140は、覚醒以外の情報を出力することもできる。記憶部150は、制御部170が実行するアプリケーションソフトウエアやプログラム、覚醒のために必要な情報を格納することができる。I/F160は、覚醒装置100を外部装置や外部ネットワーク等に接続することを可能にする。例えば、覚醒装置100は、I/F160を介して、ナビゲーション装置、オーディオ・ビデオ装置、テレビ受信装置、スマートフォン等の機器と接続したり、車内バスや外部ネットワークに接続するための通信装置と接続することが可能である。
制御部170は、好ましい態様では、ROM、RAMなどを含むマイクロコントローラ等を含み、ROMまたはRAMは、覚醒装置100の動作を制御するためのプログラムを格納することができる。本実施例では、制御部170は、自動運転から手動運転へ切り替えるときに適切なタイミングで運転者を覚醒させる覚醒プログラムを実行する。
本実施例の覚醒プログラムでは、「疲労度(α)」、「覚醒度(β)」のパラメータを用いる。疲労度とは、運転者の疲れ具合を示す指標であり、その指標は、1つまたは複数の疲れ具合を数値化した値である。例えば、撮像部120によって撮像された運転者の顔画像から瞼の開き具合を抽出してこれを数値化したり、運転者の運転時間を数値化する。例えば、瞼の開き具合が小さいほど疲労度を表す値は大きくなり、運転時間が長いほど、疲労度を表す値が大きくなる。なお、疲労度を検出するための要素は、瞼の開き具合や運転時間に限られず、例えば、運転者の眼球運動や運転者の生体情報を用いてもよい。
覚醒度は、運転者の眠たさの度合い示す指標であり、疲労度と同様に各種の運転者に関する情報を数値化したものである。覚醒度の検出に用いられる要素としては、例えば、瞼の開き具合や、生体情報検出部110によって検出された運転者の心拍数情報や体温情報である。一般に、眠っている状態の心拍数は、覚醒時(起きている時)の心拍数よりも低くなるため、心拍数が低いほど覚醒度の値は低くなる。また、体温についても、眠っている状態の体温は、覚醒時の体温よりも低くなるため、体温が低くなるほど覚醒度の値が低くなる。覚醒度を検出するための要素は、瞼の開き具合やこれらの生体情報に限られず、他の要素を含ませるようにしても良い。なお、本実施例における覚醒とは、運転者が手動運転を遂行できる程度に起きている状態を意味し、眠っている状態、集中力が低下している状態等は覚醒していない状態である。
次に、「覚醒閾値(β0)」について説明する。覚醒閾値は、覚醒しているか否かを判定する閾値であり、覚醒度が覚醒閾値以上であれば、覚醒しており、覚醒閾値未満であれば、覚醒していないと判定される。本実施例では、覚醒閾値は、運転者が手動運転を遂行できるか否かを基準に設定され、覚醒度が覚醒閾値より低ければ、手動運転に切り替えることは危険であり、覚醒度が覚醒閾値より高ければ、手動運転に切り替えても問題がない状況である。覚醒閾値は、運転者の状態に依存するものであり、運転者が運転を開始するときの覚醒度(このとき、運転者は、覚醒されている)や、運転者が寝ている時の覚醒度等の情報を参照して決定される。
図2は、本実施例の覚醒プログラム300の機能的な構成を示す。覚醒プログラム300は、疲労度検出部310、覚醒度検出部320、疲労度予測部330、覚醒度予測部340、覚醒手段選択部350、覚醒所要時間算出部360、覚醒開始部370を含む。
疲労度検出部310は、上記したように、撮像部120からの撮像データに基づき運転者の瞼の開き具合から数値化された疲労度を検出したり、あるいは、I/F160を介して運転が開始されたとき(エンジンがオンになったとき)からの時間をタイマーでカウントし、カウントされた運転時間から数値化した疲労度を検出する。瞼の開き具合が小さいほど疲労度が大きくなり、運転時間が長いほど疲労度が大きくなる。疲労度検出部310は、上記以外にも生体情報検出部110により検出された生体情報から疲労度を検出するようにしてもよい。複数の疲労度を検出する場合には、それらの平均値を算出したり、あるいは一番大きな疲労度を選択する。
覚醒度検出部320は、上記したように、撮像部120からの撮像データに基づき運転者の瞼の開き具合から数値化された覚醒度を検出する。あるいは生体情報検出部110によって取得された運転者の心拍数情報や体温情報から数値化された覚醒度を検出する。瞼の開き具合が小さいほど覚醒度が小さくなり、心拍数が低いほど覚醒度が小さくなる。また、体温が低いほど覚醒度が小さくなる。複数の覚醒度を検出する場合には、それらの平均値を算出したり、あるいは一番小さな覚醒度を選択する。
疲労度予測部330は、疲労度検出部310によって検出された運転者の疲労度の予測線を設定する。好ましい例では、疲労度予測部330は、検出された疲労度と運転時間との関係を規定する疲労度の予測関数(例えば、一次関数や二次関数など)Fαを設定する。図3は、疲労度/覚醒度と時間との関係を例示したグラフであり、縦軸に、疲労度α/覚醒度β、横軸に時間tを示す。疲労度予測部330は、疲労度の予測関数Fαとして、例えば、負の傾き「a」を持つ一次関数「α=−at+α1」を設定する。この一次関数を用いることで、例えば、時刻T1のときに疲労度α1が検出部された場合、疲労度予測部330は、その後の時刻T2または時刻T3のときの疲労度を予測することができる。
覚醒度予測部340は、覚醒度算出部320によって検出された運転者の覚醒度の予測線を設定する。好ましい例では、覚醒度予測部350は、検出された覚醒度と運転時間との関係を規定する覚醒度の予測関数(例えば、一次関数や二次関数など)Fβを設定する。覚醒度予測部340は、例えば図3に示すように、覚醒度の予測関数Fβとして、負の傾き「b」を持つ一次関数「β=−bt+β1」を設定する。この一次関数を用いることで、例えば、時刻T1のときに覚醒度β1が検出された場合、その後の覚醒度を予測することができる。
覚醒手段選択部350は、自動運転から手動運転に移行するときに運転者を覚醒させるための覚醒手段を選択する。覚醒手段選択部350は、例えば、疲労度予測部330により予測された時刻T2または時刻T3の疲労度に応じた覚醒手段を選択する。予測された疲労度が大きい場合、身体が疲れているので、運転者は覚醒され難い状況にある。このため、覚醒手段選択部350は、複数の覚醒手段の中から覚醒効果または覚醒度合の高い覚醒手段を選択することが望ましい。例えば、疲労度と覚醒手段との関係を規定したテーブルを用意しておき、予測された疲労度に対応する覚醒手段を選択するようにしてもよい。また、別の態様では、覚醒手段選択部350は、検出された覚醒度あるいは予測された覚醒度が低い場合には、覚醒効果の高い覚醒手段を選択することが望ましい。例えば、覚醒度と覚醒手段との関係を規定したテーブルを用意しておき、検出または予測された覚醒度に対応する覚醒手段を選択するようにしてもよい。さらに別の態様では、予め設定された覚醒手段を選択するようにしてもよいし、覚醒装置100がユーザー入力部を備えている場合には、ユーザーから指示された覚醒手段を選択するようにしてもよい。
覚醒手段は、運転者を覚醒させるための刺激であり、例えば、出力部140からアラーム等の音声や楽曲を出力させたり、運転席のシートを振動させたり、エアコンの風量を上昇させたり、車内にアロマを放出させたりする。あるいは、他の刺激であってもよい。
好ましい態様では、覚醒手段の覚醒に要する時間は、覚醒効果または覚醒度合を表す覚醒係数Kをもつ関数Fn(一次関数または二次関数)を用いて求めることができる。覚醒に要する時間は、各覚醒手段によって異なるため、各覚醒手段の覚醒係数Kも異なる。図4に、覚醒手段とその覚醒係数Kとの関係を例示する。この例では、覚醒係数Kが大きいほど、覚醒効果または覚醒度合が強くなることを意味している。従って、覚醒係数Kが大きいほど、覚醒に要する時間が短くなり、覚醒係数Kが小さいほど、覚醒に要する時間が長くなる。例えば、覚醒手段が音楽・アラーム音であるとき、覚醒係数Kは1.0であり、覚醒手段が運転席の振動であるとき、覚醒効果が比較的強いので、覚醒係数Kは1.5である。さらに運転席振動と警告音の組み合わせは、覚醒効果がさらに強くなるので、覚醒係数Kは、1.8である。
覚醒所要時間算出部360は、覚醒度の予測関数Fβと覚醒手段選択部350によって選択された覚醒手段の関数Fnから覚醒閾値β0(自動運転から手動運転に切り替わる時刻T3のときの点P)に到達するであろう覚醒の所要時間を算出する。上記したように覚醒係数Kが大きければ覚醒効果が大きいため、覚醒閾値β0に到達するまでの覚醒所要時間は短くなり(図3の関数Fnの傾きが大きくなる)、反対に、覚醒係数Kが小さければ覚醒効果が小さいため、覚醒閾値β0に到達するための覚醒所要時間は長くなる(図3の関数Fnの傾きが小さくなる)。
覚醒開始部370は、覚醒所要時間算出部360により算出された覚醒所要時間を、手動運転の切り替え時点である時刻T3から減算することで、覚醒開始時点T2を算出する。言い換えれば、覚醒度の予測関数Fβと覚醒手段の関数Fnとが交差する点Qの時刻T2を算出する。そして、覚醒開始部370は、算出した時刻T2に到達したとき、選択された覚醒手段による覚醒を開始させる。
次に、本実施例の覚醒装置の動作を図5のフローチャートを参照して説明する。運転者の覚醒は、自動運転から手動運転への切り替えの際に行われるものとする。自動運転情報取得部130は、自動運転情報として、例えば、自動運転をする時間情報、手動運転をする時間情報、自動運転から手動運転への切り替えを行う時間情報などを取得する(S100)。
自動運転期間中のある時刻T1(例えば、自動運転が開始された直後)において、疲労度検出部310により疲労度が検出され、覚醒度検出部320により覚醒度が検出される(S102)、次いで、疲労度予測部330により疲労度の予測関数Fαが設定され、覚醒度予測部340により覚醒度の予測関数Fβが設定される(S104)。次に、覚醒手段選択部350は、例えば、予測関数Fαにより予測される手動運転の切替時(図3の時刻T3)の疲労度に基づき適切な覚醒手段を選択し(S106)、覚醒所要時間算出部360は、選択された覚醒手段の関数Fnおよび予測関数Fβに基づき覚醒所要時間を算出する(S108)。次に、覚醒開始部370は、手動運転の切換え時刻から覚醒所要時間を差し引いて覚醒開始時を算出し(S110)、覚醒開始時刻に到達するや否や、選択された覚醒手段による覚醒を開始させる(S112)。
このように本実施例によれば、覚醒に要する時間を考慮して覚醒を開始する時間を算出するようにしたので、手動運転に切り替えるときに、運転者を十分に覚醒させた状態にさせることができる。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例では、覚醒所要時間算出部360により算出された覚醒所要時間に基づき覚醒開始時点を算出し、覚醒を行う例を示した。第2の実施例では、自動運転モードに移行した際に、運転者の疲労度に基づき、手動運転に切り替わるまでの行動プランを提案する。なお、第2の実施例の覚醒装置100は、第1の実施例で示した覚醒装置100の構成を含み、第2の実施例の覚醒プログラム300Aは、図6に示すように、行動プラン提案部380をさらに含む。
行動プラン提案部380は、自動運転モードに移行した際に、疲労度検出部310によって検出された疲労度に基づき、手動運転開始時(図3の時刻T3)までの行動プランと覚醒所要時間または覚醒開始時とを提案する。この算出処理は、第1の実施例ときと同様の手法を用いて行われる。例えば、手動運転開始時までの時間が50分ある場合、行動プラン提案部380は、図7に示すように、疲労度が高いケースでは、プラン1を提案し、疲労度が低いケースでは、プラン2を提案する。プラン1では、疲労度が高いため、ゆったりした姿勢での睡眠(45分)を提案し、かつ覚醒時間として5分かかることを知らせる。プラン2では、疲労度が低いため、映画鑑賞(47分)を提案し、かつ覚醒時間として3分かかることを知らせる。このような行動プランの提案は、出力部140のディスプレイに表示される。
上記の例では、具体的な覚醒手段を例示していないが、行動プラン提案部380は、行動プランや手動運転開始時までの時間を考慮して適当な覚醒手段を選択してもよいし、あるいは、具体的な覚醒手段を複数例示し、その中から運転者に覚醒手段を選択させるようにしてもよい。例えば、プラン1の場合において、(A)覚醒手段が運転席振動であれば、覚醒時間が4分、睡眠時間が46分、(B)覚醒手段が運転席振動+警告音であれば、覚醒時間が3分、睡眠時間が47分のような複数の行動プランを提示し、その中から運転者に行動プランを選択させるようにしてもよい。運転者が所望の行動プランを選択した場合には、その行動プランに基づく覚醒制御が行われる。
次に、第2の実施例に係る覚醒装置の動作を図8のフローを参照して説明する。自動運転情報取得部130により自動運転プランを含む自動運転情報が取得されると(S200)、行動プラン提案部380は、自動運転モードに移行したか否かを判定する(S202)。この判定は、例えば、自動運転区間の地図データまたは自動運転区間の時間情報に基づき行われる。自動運転モードへ移行した場合、疲労度検出部310により運転者の疲労度が検出され、行動プラン提案部380は、検出された疲労度に基づき1つまたは複数の行動プランを提案する(S206)。運転者によって行動プランが選択されると(運転者からの選択がない場合には、自動的に行動プランが選択される)(S208)、選択された行動プランの覚醒手段に基づき覚醒開始時が算出され、覚醒開始時に運転者への覚醒が実行される(S210)。
このように第2の実施例によれば、提案された行動プランにより覚醒手段を選択したり、あるいは運転者が自ら覚醒開始時を選択することが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。
100:覚醒装置 110:生体情報検出部
120:撮像部 130:自動運転情報取得部
140:出力部 150:記憶部
160:I/F 170:制御部

Claims (9)

  1. 自動運転から手動運転への切り替えを行う際に運転者を覚醒する機能を備えた電子装置であって、
    自動運転中に運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出手段と、
    運転者を覚醒させるための覚醒手段と、
    自動運転から手動運転への切り替えを行う際に前記覚醒度および前記覚醒手段の所要時間に基づき前記覚醒手段の開始時を算出する算出手段と、
    前記算出された開始時に従い前記覚醒手段を実行させる覚醒制御手段と、
    を有する電子装置。
  2. 電子装置はさらに、複数の覚醒手段の中から覚醒手段を選択する選択手段を含み、
    前記算出手段は、選択された覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時を算出する、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記算出手段は、運転者が手動運転をすることができるか否かを示す覚醒閾値に到達するであろう覚醒手段の所要時間を算出する、請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 電子装置はさらに、運転者の疲労度を検出する疲労度検出手段を含み、
    前記選択手段は、前記疲労度に基づき覚醒手段を選択する、請求項2に記載の電子装置。
  5. 前記覚醒度検出手段はさらに、覚醒度を予測する予測手段を含み、
    前記算出手段はさらに、前記予測手段により予測される覚醒度に基づき覚醒手段の開始時を算出する、請求項1に記載の電子装置。
  6. 前記予測手段は、覚醒度と時間との関係を規定する関数を含む、請求項5に記載の電子装置。
  7. 電子装置はさらに、自動運転中に、手動運転の切り替えまでの間の行動内容と当該行動内容に要する時間と、覚醒に要する時間とを含む行動プランを提案する提案手段を有し、
    前記選択手段は、前記提案手段により提案された行動プランに応じて覚醒手段を選択する、請求項2に記載の電子装置。
  8. 自動運転から手動運転への切り替えを行う際に運転者を覚醒する機能を備えた電子装置が実行する覚醒プログラムであって、
    自動運転中に運転者の覚醒度を検出するステップと、
    自動運転から手動運転への切り替えを行う際に前記覚醒度および覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時を算出するステップと、
    前記算出された開始時に従い覚醒手段を実行させるステップと、
    を有する覚醒プログラム。
  9. 自動運転から手動運転への切り替えを行う際に運転者を覚醒する機能を備えた電子装置における覚醒方法であって、
    自動運転中に運転者の覚醒度を検出するステップと、
    自動運転から手動運転への切り替えを行う際に前記覚醒度および覚醒手段の所要時間に基づき覚醒手段の開始時を算出するステップと、
    前記算出された開始時に従い覚醒手段を実行させるステップと、
    を有する覚醒方法。
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