JP2018191389A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018191389A
JP2018191389A JP2017090085A JP2017090085A JP2018191389A JP 2018191389 A JP2018191389 A JP 2018191389A JP 2017090085 A JP2017090085 A JP 2017090085A JP 2017090085 A JP2017090085 A JP 2017090085A JP 2018191389 A JP2018191389 A JP 2018191389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
refrigerant
drawer
stator
electrical machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017090085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6787245B2 (ja
Inventor
知志 眞貝
Tomoshi Magai
知志 眞貝
佐藤 卓
Taku Sato
卓 佐藤
武雄 前川
Takeo Maekawa
武雄 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017090085A priority Critical patent/JP6787245B2/ja
Priority to CN201880027488.3A priority patent/CN110546866B/zh
Priority to PCT/JP2018/016769 priority patent/WO2018199149A1/ja
Publication of JP2018191389A publication Critical patent/JP2018191389A/ja
Priority to US16/664,990 priority patent/US11374464B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6787245B2 publication Critical patent/JP6787245B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil
    • H02K9/193Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil with provision for replenishing the cooling medium; with means for preventing leakage of the cooling medium
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/20Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection for measuring, monitoring, testing, protecting or switching
    • H02K11/25Devices for sensing temperature, or actuated thereby
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/24Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors with channels or ducts for cooling medium between the conductors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Abstract

【課題】回転子の回転に伴って液状の冷媒が飛散しても、飛散した冷媒が温度検出素子の検知部にかかるような事態を抑え、固定子コイルの温度を正確に検出することができる回転電機を提供する。【解決手段】温度検出素子15の検知部150は、コイルエンド部121bよりもさらに軸方向に突出した引き出し部121cの先端部分に設置されている。また、検知部150が設置された引き出し部121cの先端部分及び検知部150は、被覆部材16によって被覆されている。さらに、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分は、固定子コア120の軸方向端面と軸方向に対向するように設けられた壁部材170の貫通孔部170aに挿入されている。しかも、検知部150が貫通孔部170aの固定子120側の開口よりも奥側に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、固定子コイルの温度を検出する温度検出素子を有し、ハウジングによって覆われた空間に液状の冷媒が注入される回転電機に関する。
従来、固定子コイルの温度を検出する温度検出装置を有し、ハウジングによって覆われた空間に液状の冷媒が注入される回転電機として、例えば以下に示す特許文献1に開示されている回転電機がある。
この回転電機は、回転軸と、固定子コアと、固定子巻線と、ハウジングと、サーミスタと、液体冷媒とを有している。ここで、固定子巻線、サーミスタ及び液体冷媒が、固定子コイル、温度検出素子及び液状の冷媒に相当する。
回転子は、回転軸に固定されている。固定コアは、内周面が回転子の外周面と間隔をあけて径方向に対向するように配置されている。固定子巻線は、導体からなり、固定コアに設けられている。固定子巻線は、固定子コアの軸方向端面から軸方向に突出するコイルエンド部を有している。ハウジングは、回転子、固定子コア及び固定子巻線を収容するとともに、回転軸を回転可能に支持している。サーミスタは、コイルエンド部の最外周側に位置する渡り線に当接した状態で設けられている。サーミスタの鉛直上方には、上方からコイルエンド部に滴下される液体冷媒がサーミスタに直接かからないようにするために、固定子巻線の出力線が配置されている。固定子巻線の出力線は、サーミスタと所定の隙間をあけ、サーミスタと平行になるように設けられている。これにより、上方から液体冷媒を滴下しても、固定子巻線の出力線に遮られ、液体冷媒がサーミスタに直接かかるような事態を抑えることができる。その結果、固定子巻線の温度を正確に検出することができる。
特開2016−19349号公報
ところで、前述した回転電機において回転子が回転した場合、回転子の回転によって液体冷媒が周辺に飛散する。液体冷媒の飛散する方向は一方向ではない。この場合、鉛直上方以外の方向からもサーミスタに対して飛散することになる。そのため、飛散した液体冷媒がサーミスタに直接かかってしまう。その結果、固定子巻線の温度を正確に検出できなくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、回転子の回転に伴って液状の冷媒が飛散しても、飛散した冷媒が温度検出素子の検知部にかかるような事態を抑え、固定子コイルの温度を正確に検出することができる回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の回転電機は、回転軸と、回転軸に固定される回転子と、内周面が回転子の外周面と間隔をあけて径方向に対向するように配置される固定子コアと、固定子コアの軸方向端面から軸方向に突出するコイルエンド部と、コイルエンド部よりもさらに軸方向に突出する引き出し部とを有する導体からなる固定子コイルと、固定子コアの軸方向両端面を覆い、回転子、コイルエンド部及び引き出し部を収容するとともに、回転軸を回転可能に支持するハウジングと、ハウジングによって覆われた空間に注入され、回転子の外周面と固定子の内周面に間の少なくとも一部に流入する液状の冷媒と、引き出し部の先端部分に検知部が当接した状態で設置される温度検出素子と、検知部が設置された引き出し部の先端部分及び検知部を被覆する被覆部材と、検知部が設置され被覆部材によって被覆された引き出し部の先端部分が挿入される貫通孔部を有し、固定子コアの軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するとともに、貫通孔部の固定子コア側の開口よりも奥側に検知部が配置されるようにハウジングに設けられる壁部材と、を有する。
この構成によれば、温度検出素子の検知部は、コイルエンド部よりもさらに軸方向に突出した引き出し部の先端部分に設置されている。そのため、温度検出素子の検知部がコイルエンド部に設置されている場合に比べ、回転子の回転に伴って飛散する冷媒が検知部にかかりにくい。また、検知部が設置された引き出し部の先端部分及び検知部は、被覆部材によって被覆されている。そのため、飛散した冷媒が検知部に直接かかることはない。さらに、検知部が設置され被覆部材によって被覆された引き出し部の先端部分は、固定子コアの軸方向端面と軸方向に対向するように設けられた壁部材の貫通孔部に挿入されている。しかも、検知部が貫通孔部の固定子側の開口よりも奥側に配置されている。そのため、壁部材によって遮られ、飛散した冷媒が検知部にかかりにくくなる。従って、回転子の回転に伴って液状の冷媒が飛散しても、飛散した冷媒が温度検出素子の検知部にかかるような事態を抑えることができる。その結果、固定子コイルの温度を正確に検出することができる。
本発明の回転電機は、回転子の軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するように設けられ、回転子の軸方向端面との間に形成される隙間部によって冷媒の流れの方向を規制する流れ方向規制部材を有するものとすることが好ましい。この構成によれば、流れ方向規制部材によって、回転子の回転に伴う冷媒の飛散方向を径方向に規制することができる。そのため、軸方向に突出する引き出し部の先端部分に設置された温度検出素子の検知に向かう冷媒の飛散を抑えることができる。従って、冷媒が飛散しても、飛散した冷媒が温度検出素子の検知部にかかるような事態を確実に抑えることができる。回転子が回転すると、遠心力によって貯留されている冷媒に流れが発生する。そして、回転子の軸方向端面と流れ方向規制部材との間に形成される隙間部に冷媒が溜まり、回転子の遠心力によって径方向に排出される。その結果、ベンチュリ効果によって負圧が発生し、回転子の外周面と固定子の内周面の間に流入している冷媒が排出される。これにより、回転子の回転時に発生する、回転子の外周面と固定子の内周面の間に流入している冷媒のせん断力に伴う損失を低減させることができる。また、回転子の外周面と固定子の内周面の間から排出された冷媒によってコイルエンド部の冷却能力を向上させることができる。さらに、回転子の回転上昇に伴って隙間部内の冷媒の量が制限されるため、回転子の回転上昇に伴う冷媒の撹拌損失を抑えることができる。
本発明の回転電機の被覆部材は、検知部が設置された引き出し部の先端部分及び検知部の外周を被覆する筒状の筒部と、引き出し部の先端側における筒部の開口を覆う底部と、を有するものとすることが好ましい。この構成によれば、被覆部材によって、温度検出素子の検知部、及び、検知部が設置される引き出し部の先端部分を確実に被覆することができる。そのため、回転子の回転に伴って飛散した冷媒が温度検出素子の検知部に直接かかるような事態を確実に抑えることができる。
本発明の回転電機の筒部は、内管と外管との複数層を有する多層筒状であり、層間に空気層を有するものとすることが好ましい。この構成によれば、筒部のより伝熱しにくい空気層によって、温度検出素子の検知部に加わる熱的な影響を遮ることができる。そのため、被覆部材に冷媒がかかったとしても、冷媒の熱的な影響が温度検出素子の検知部に及ばないようにすることができる。
本発明の回転電機は、被覆部材の底部と軸方向に対向し、底部に当接するようにハウジングに設けられる当接部材を有するものとすることが好ましい。この構成によれば、被覆部材を介して、当接部材によって引き出し部の先端部分を支持することができる。そのため、回転子の回転に伴う振動が加わっても、検知部が設置された引き出し部の損傷を抑えることができる。
本発明の回転電機の固定子コイルは、複数の引き出し部を有し、検知部は、複数の引き出し部のうち、最も軸方向に突出した引き出し部の先端部分に設置されているものとすることが好ましい。この構成によれば、温度検出素子の検知部を、軸方向のより遠い位置に設置することができる。そのため、回転子の回転に伴って飛散した冷媒が温度検出素子の検知部にかかる可能性をより低くすることができる。
本発明の回転電機の検知部が設置される引き出し部は、回転子が回転していない状態において冷媒に浸漬されない位置に設けられているものとすることが好ましい。 回転子が回転すると、それに伴って冷媒が飛散し、ハウジングで覆われた空間内に貯留されている冷媒の液面の高さが、回転子が回転していない場合に比べて低くなる。そのため、回転子が回転していない状態において冷媒に浸漬されない位置に設けられている引き出し部は、回転子が回転しても冷媒に浸漬されることはない。従って、この構成によれば、回転子が回転しているか否かにかかわらず検知部が冷媒に浸漬されることはない。これにより、回転子が回転しているか否かにかかわらず、温度検出素子によって、常に固定子コイルの温度を検出することができる。
本発明の回転電機の検知部が設置される引き出し部は、回転子が回転していないときには冷媒に浸漬され、回転子の回転数が所定値以上になると冷媒に浸漬されない位置に設けられているものとすることが好ましい。この構成によれば、回転子の回転数が所定値以上になると、検知部が冷媒に浸漬されなくなる。そのため、温度検出素子によって固定子コイルの温度を検出することができる。一方、回転子が回転していないときには、検知部が冷媒に浸漬されることになる。そのため、温度検出素子によって冷媒の温度を検出することができる。つまり、回転子が回転していないときには、固定子コイルの温度を検出するために設けられた温度検出素子を利用して冷媒の温度を検出することができる。従って、冷媒の温度を検出するための温度検出素子を省略することができる。
本発明の回転電機の被覆部材は、固定子コイルを構成する導体より熱伝導率が低いものとすることが好ましい。この構成によれば、被覆部材によって、温度検出素子の検知部に加わる熱的な影響を遮ることができる。そのため、被覆部材に冷媒がかかったとしても、冷媒の熱的な影響が温度検出素子の検知部に及ばないようにすることができる。
本発明の回転電機の被覆部材は、検知部を引き出し部の先端部分に押しつけるものとすることが好ましい。この構成によれば、被覆部材によって、検知部を引き出し部の先端部分に確実に当接させることができる。そのため、固定子コイルの温度を確実に検出することができる。
本発明の回転電機の被覆部材は、ゴム、又は、加熱によって収縮する樹脂からなるものとすることが好ましい。この構成によれば、被覆部材の熱伝導率を、固定子コイルを構成する導体より確実に低くすることができる。また、被覆部材によって、検知部を引き出し部の先端部分に確実に押しつけることができる。
実施形態におけるモータジェネレータの軸方向断面図である。 図1におけるII−II矢視断面図である。 固定子を周方向に切断した場合の軸心側から見た断面図である。 固定子の側面図である。 回転軸、回転子及び固定子の斜視図である。 回転軸、回転子及び固定子の別角度から見た斜視図である。 ハウジングに収容された状態における回転子、回転子及び固定子の斜視図である。 温度検出素子周辺の拡大断面図である。 被覆部材の側面図である。 被覆部材の正面図である。 被覆部材の背面図である。 検知部が設置され被覆部材によって被覆された引き出し部の先端部分の断面図である。 図12におけるXIII−XIII矢視断面図である。 後側の流れ方向規制部材の前面図である。 後側の流れ方向規制部材の軸方向断面図である。 後側の流れ方向規制部材の後面図である。 前側の流れ方向規制部材の前面図である。 前側の流れ方向規制部材の軸方向断面図である。 前側の流れ方向規制部材の後面図である。 冷媒の流れを説明するための図1における後側下部の拡大断面図である。 被覆部材の別の形態の断面図である。 引き出し部が複数ある場合において温度検出素子の設置箇所を説明するための固定子の斜視図である。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る回転電機を、車両に搭載されるモータジェネレータに適用した例を示す。
まず、図1〜図19を参照してモータジェネレータの構成について説明する。なお、図中における前後方向及び上下方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものである。また、図1及び図2における冷媒に浸漬された部分は、冷媒が液状であることから、構成をわかりやすくするため実線で示している。
図1及び図2に示すモータジェネレータ1は、車両に搭載され、バッテリから電力が供給されることでモータとして動作し、車両を駆動するための駆動力を発生する機器である。また、車両のエンジンから駆動力が供給されることでジェネレータとして動作し、バッテリを充電するための電力を発生する機器でもある。モータジェネレータ1は、回転軸10と、回転子11と、固定子12と、ハウジング13と、冷媒14と、温度検出素子15と、被覆部材16と、壁部材170と、当接部材171と、流れ方向規制部材18、19とを備えている。
回転軸10は、回転子11が固定され、回転子11とともに回転する金属からなる円柱状の部材である。
回転子11は、永久磁石を有し、磁路の一部を構成するとともに、磁束を発生する円環状の部材である。回転子11は、後述する固定子12の発生する磁束が鎖交することで回転力を発生する。また、車両のエンジンから供給される駆動力によって回転することで、発生した磁束を後述する固定子コイル121と鎖交させ、固定子コイル121に交流を発生させる。回転子11は、回転軸10に固定されている。
固定子12は、磁路の一部を構成するとともに、電流が流れることで磁束を発生する部材である。また、磁路の一部を構成するとともに、回転子11の発生する磁束と鎖交することで交流を発生する部材でもある。固定子12は、固定子コア120と、固定子コイル121とを備えている。
固定子コア120は、磁路の一部を構成するとともに、固定子コイル121を保持する磁性材からなる円環状の部材である。図3に示すように、固定子コア120は、軸方向一端側から他端側に貫通する複数のスロット120aを備えている。図1及び図2に示すように、固定子コア120は、その内周面が回転子11の外周面と間隔をあけて径方向に対向するように配置されている。
固定子コイル121は、電流が流れることで磁束を発生する部材である。また、回転子11の発生する磁束と鎖交することで交流を発生する部材でもある。固定子コイル121は、U相コイル、V相コイル及びW相コイルをY結線して構成されている。固定子コイル121は、導体によって形成されている。具体的には、銅によって形成されている。導体の表面は、接続される端部を除いて絶縁部材で覆われている。図3〜図7に示すように、固定子コイル121は、スロット収容部121aと、コイルエンド部121bと、引き出し部121c、121dとを備えている。
図3に示すスロット収容部121aは、固定子コア120のスロット120aに収容される部位である。
図3〜図7に示すコイルエンド部121bは、固定子コア120の軸方向端面から軸方向に突出するV字状に折り返された部位である。図3に示すように、固定子コア120の軸方向端面とコイルエンド部121bによって空間部121eが形成されている。
図4〜図7に示す引き出し部121cは、共通接続されることで、固定子コイル121の中性点を形成するために引き出された部位である。具体的には、固定子コイル121を構成するU相コイル、V相コイル及びW相コイルの一端部である。引き出し部121cは、コイルエンド部121bよりもさらに軸方向に突出している。引き出し部121cは、回転子11が回転していない状態において、後述する冷媒14に浸漬されない位置に設けられている。具体的には、図5〜図7に示すように、回転軸10の軸心よりも上側に設けられている。引き出し部121cの先端部分は、溶接されている。
図4〜図7に示す引き出し部121dは、制御装置に接続されるU相端、V相端及びW相端を形成するために引き出された部位である。具体的には、固定子コイル121を構成するU相コイル、V相コイル及びW相コイルの他端部である。引き出し部121dは、コイルエンド部121bよりもさらに軸方向に突出している。引き出し部121dは、回転子11が回転していない状態において、後述する冷媒14に浸漬されない位置に設けられている。具体的には、図5〜図7に示すように、引き出し部121cよりも上側に設けられている。引き出し部121dの先端部分は、制御装置に配線するためのバスバー等に溶接されている。
図1に示すハウジング13は、固定子コア120の軸方向両端面を覆い、回転子11、コイルエンド部121b及び引き出し部121c、121dを収容するとともに、回転軸10を回転可能に支持する部材である。また、冷媒14を貯留するための空間を形成する部材でもある。ハウジング13は、センターハウジング130と、フロントハウジング131と、リヤハウジング132とを備えている。
センターハウジング130は、回転子11及び固定子12を収容するとともに、回転軸10の後側の端部を回転可能に支持する金属からなる円筒状の部材である。回転子11及び固定子12は、センターハウジング130に収容されている。固定子コア120の外周面は、センターハウジング130の内周面に固定されている。回転軸10の後側の端部は、軸受を介してセンターハウジング130に回転可能に支持されている。
フロントハウジング131は、センターハウジング130の前側の開口部を覆うとともに、回転軸10の前側の端部を回転可能に支持する金属からなる円板状の部材である。フロントハウジング131は、センターハウジング130の前側の開口部を覆うようにセンターハウジング130に固定されている。回転軸10の前側の端部は、軸受を介してフロントハウジング131に回転可能に支持されている。
リヤハウジング132は、センターハウジング130の後側の開口部を覆う金属からなる円板状の部材である。リヤハウジング132は、センターハウジング130の後側の開口部を覆うようにセンターハウジング130に固定されている。
図1及び図2に示す冷媒14は、ハウジング13によって覆われた空間に注入され、回転子11及び固定子12を冷却する液状の物質である。具体的には、油である。冷媒14は、回転軸10の軸方向が前後方向になるようにモータジェネレータ1を配置し、回転子11が回転していない状態において、その液面が回転軸10の軸心とほぼ一致するまで注入されている。そのため、回転子11が回転していない状態において、回転軸10の軸心より下側が冷媒14に浸漬されている。その結果、回転軸10の軸心より下側において、回転子11の外周面と固定子12の内周面の間に、冷媒14が流入している。また、回転子11が回転していない状態において、引き出し部121cは、回転軸10の軸心よりも上側に位置しているため、冷媒14に浸漬されることはない。
図1及び図8に示す温度検出素子15は、固定子コイル121の温度を検出する素子である。具体的には、固定子コイル121の引き出し部121cの温度を検出する素子である。例えば、温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタ素子である。温度検出素子15は、検知部150と、端子部151とを備えている。
検知部150は、温度を検知する部位である。端子部151は、検知部150に接続するための金属からなる棒状の部位である。端子部151は、検知部150の側面から突出するように設けられている。
図8に示すように、温度検出素子15は、引き出し部121cの先端部分に当接した状態で設置されている。具体的には、検知部150が引き出し部121cの先端部分に当接した状態で設置されている。端子部151の先端部を固定子コア120側に向け、端子部151が引き出し部121cと平行になるように設置されている。端子部151の先端部は、リード線を介して制御装置に接続されている。
図1及び図8に示す被覆部材16は、検知部150が設置された引き出し部121cの先端部分を、検知部150とともに被覆する部材である。また、検知部150を引き出し部121cの先端部分に押しつけて保持する部材でもある。被覆部材16は、固定子コイル121を構成する導体より熱伝導率が低い材料で形成されている。具体的には、絶縁性を有するゴムで形成されている。図9〜図13に示すように、被覆部材16は、筒部160と、底部161とを備えている。
筒部160は、検知部150が設置された引き出し部121cの先端部分の外周を、検知部150とともに被覆する筒状の部位である。筒部160の内部に、検知部150及び引き出し部121cの先端部分が配される。筒部160は、検知部150だけでなく、端子151も被覆できるように構成されている。
底部161は、引き出し部121cの先端側における筒部160の開口を閉塞する部位である。底部161の外面には、当接部材171に当接する突出部161aが形成されている。
図1、図7及び図8に示す壁部材170は、回転子11の回転に伴って冷媒14が飛散しても、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分に、冷媒14がかからないようにするための金属からなる壁状の部材である。壁部材170は、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分が挿入される貫通孔部170aを有している。具体的には、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分が内周面との間に間隔をあけて挿入される貫通孔部170aを有している。図8に示すように、壁部材170は、固定子コア120の軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するとともに、貫通孔部170aの固定子コア120側の開口よりも奥側、つまり後側に検知部150が配置されるように設けられている。貫通孔部170aの大きさは、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分の太さがばらついても挿入できる大きさに設定されている。その上で、できる限り小さく設定されている。図1、図7及び図8に示すように、壁部材170は、センターハウジング130に一体的に設けられている。
図1及び図8に示す当接部材171は、被覆部材16の底部161に当接して、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分を支持する金属からなる壁状の部材である。当接部材171は、被覆部材16の底部161と軸方向に対向し、底部161に当接するように設けられている。具体的には、底部161の突出部161aの先端部分に当接するように設けられている。より具体的には、突出部161aの先端部分が屈曲した状態で当接するように設けられている。当接部材171は、センターハウジング130とは別部材であり、センターハウジング130に固定されている。
図1に示す流れ方向規制部材18は、回転子11の後側において冷媒14の流れを規制する金属からなる部材である。図14〜図16に示すように、流れ方向規制部材18は、本体部180を備えている。 本体部180は、円板状の部位である。回転子11の軸方向端面と対向する表面は平面状である。本体部180は、回転軸挿通孔部180aと、ボルト挿通孔部180bとを備えている。
回転軸挿通孔部180aは、回転軸10が挿通する円形状の孔部ある。回転軸挿通孔部180aは、本体部180の中央部に設けられている。
ボルト挿通孔部180bは、本体部180を固定するためのボルトが挿通する円形状の孔である。ボルト挿通孔部180bは、回転軸挿通孔部180aの外側に、周方向に等間隔に4つ設けられている。
図1に示すように、流れ方向規制部材18は、回転軸10が回転軸挿通孔部180aに挿通した状態で、回転子11の後側の軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するように配置されている。そして、ボルト挿通孔部180bに挿通したボルトによってセンターハウジング130に固定されている。流れ方向規制部材18は、回転子11の後側の軸方向端面との間に形成される隙間部180cによって冷媒14の流れを規制する。流れ方向規制部材18は、隙間部180cの外周側の開口部180dが、コイルエンド部121b及び空間部121eと径方向に対向するように設定されている。
図1に示す流れ方向規制部材19は、回転子11の前側において冷媒14の流れを規制する金属からなる部材である。図17〜図19に示すように、流れ方向規制部材19は、本体部190を備えている。
本体部190は、円板状の部位である。回転子11の軸方向端面と対向する表面は平面状である。本体部190は、回転軸挿通孔部190aと、ボルト挿通孔部190bとを備えている。
回転軸挿通孔部190aは、回転軸10が挿通する円形状の孔部である。回転軸挿通孔部190aは、本体部190の中央部に設けられている。
ボルト挿通孔部190bは、本体部190を固定するためのボルトが挿通する円形状の孔部である。ボルト挿通孔部190bは、回転軸挿通孔部190aの外側に、周方向に等間隔に4つ設けられている。
図1に示すように、流れ方向規制部材19は、回転軸10が回転軸挿通孔部190aに挿通した状態で、回転子11の前側の軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するように配置されている。そして、ボルト挿通孔部190bに挿通したボルトによってフロントハウジング131に固定されている。流れ方向規制部材19は、回転子11の前側の軸方向端面との間に形成される隙間部190cによって冷媒14の流れを規制する。流れ方向規制部材19は、隙間部190cの外周側の開口部190dが、コイルエンド部121b及び空間部121eと径方向に対向するように設定されている。
次に、図1を参照して本形態のモータジェネレータの動作について説明する。
バッテリから電力が供給されることで、図1に示すモータジェネレータ1は、モータとして動作する。バッテリから電力が供給されると、固定子コイル121に電流が流れ、磁束が発生する。固定子コイル121の発生する磁束が回転子11と鎖交することで、回転子11は回転力を発生する。このようにして、モータジェネレータ1は、車両を駆動するための駆動力を発生する。
一方、車両のエンジンから駆動力が供給されることで、モータジェネレータ1は、ジェネレータとして動作する。車両のエンジンから駆動力が供給されると、回転子11が回転する。回転子11の発生する磁束が固定子コイル121と鎖交することで、固定子コイル121は交流を発生する。このようにして、モータジェネレータ1は、バッテリを充電するための電力を発生する。
次に、本形態のモータジェネレータの効果について説明する。
本形態によれば、モータジェネレータ1は、回転軸10と、回転子11と、固定子コア120と、固定子コイル121と、ハウジング13と、液状の冷媒14と、温度検出素子15と、被覆部材16と、壁部材170とを有している。回転子11は、回転軸10に固定されている。固定子コア120は、内周面が回転子11の外周面と間隔をあけて径方向に対向するように配置されている。固定子コイル121は、導体からなり、固定子コア120に設けられている。固定子コイル121は、固定子コア120の軸方向端面から軸方向に突出するコイルエンド部121bと、コイルエンド部121bよりもさらに軸方向に突出する引き出し部121c、121dとを有している。ハウジング13は、固定子コア120の軸方向両端面を覆い、回転子11、コイルエンド部121b及び引き出し部121c、121dを収容するとともに、回転軸を回転可能に支持している。冷媒14は、ハウジング13によって覆われた空間に注入され、回転子11の外周面と固定子の内周面に間の少なくとも一部に流入している。温度検出素子15は、引き出し部121cの先端部分に検知部150が当接した状態で設置されている。被覆部材16は、検知部150が設置された引き出し部121cの先端部分及び検知部150を被覆している。壁部材170は、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分が挿入される貫通孔部170aを有している。壁部材170は、固定子コア120の軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するとともに、貫通孔部170aの固定子コア120側の開口よりも奥側に検知部150が配置されるようにハウジング13に設けられている。
温度検出素子15の検知部150は、コイルエンド部121bよりもさらに軸方向に突出した引き出し部121cの先端部分に設置されている。そのため、温度検出素子15の検知部150がコイルエンド部121bに設置されている場合に比べ、回転子11の回転に伴って飛散する冷媒14が検知部150にかかりにくい。また、検知部150が設置された引き出し部121cの先端部分及び検知部150は、被覆部材16によって被覆されている。そのため、飛散した冷媒14が検知部150に直接かかることはない。さらに、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分は、固定子コア120の軸方向端面と軸方向に対向するように設けられた壁部材170の貫通孔部170aに挿入されている。しかも、検知部150が貫通孔部170aの固定子120側の開口よりも奥側に配置されている。そのため、壁部材170によって遮られ、飛散した冷媒14が検知部150にかかりにくくなる。従って、回転子11の回転に伴って液状の冷媒14が飛散しても、飛散した冷媒14が温度検出素子15の検知部150にかかるような事態を抑えることができる。その結果、固定子コイル121の温度を正確に検出することができる。
本形態によれば、モータジェネレータ1は、流れ方向規制部材18を有している。流れ方向規制部材18は、回転子11の軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するように設けられ、回転子11の軸方向端面との間に形成される隙間部180cによって冷媒14の流れの方向を規制する部材である。そのため、流れ方向規制部材18によって、回転子11の回転に伴う冷媒14の飛散方向を径方向に規制することができる。従って、軸方向に突出する引き出し部121cの先端部分に設置された温度検出素子15の検知に向かう冷媒14の飛散を抑えることができる。これにより、冷媒14が飛散しても、飛散した冷媒14が温度検出素子15の検知部150にかかるような事態を確実に抑えることができる。
図20に示すように、回転子11が回転すると、遠心力によって貯留されている冷媒14に流れが発生する。そして、回転子11の軸方向端面と流れ方向規制部材18との間に形成される隙間部180cに冷媒14が溜まり、回転子11の遠心力によって径方向に排出される。その結果、ベンチュリ効果によって負圧が発生し、回転子11の外周面と固定子12の内周面の間に流入している冷媒14が排出される。これにより、回転子11の回転時に発生する、回転子11の外周面と固定子12の内周面の間に流入している冷媒14のせん断力に伴う損失を低減させることができる。また、回転子11の外周面と固定子12の内周面の間から排出された冷媒14によってコイルエンド部121bの冷却能力を向上させることができる。さらに、回転子11の回転上昇に伴って隙間部180c内の冷媒14の量が制限されるため、回転子11の回転上昇に伴う冷媒14の撹拌損失を抑えることができる。なお、冷媒14のせん断力に伴う損失、及び、冷媒14の撹拌損失については、流れ方向規制部材19によっても低減することができる。
本形態によれば、被覆部材16は、筒部160と、底部161とを有している。筒部160は、検知部150が設置された引き出し部121cの先端部分及び検知部150の外周を被覆する筒状の部位である。底部161と、引き出し部121cの先端側における筒部160の開口を覆う部位である。そのため、被覆部材16によって、温度検出素子15の検知部150、及び、検知部150が設置される引き出し部121cの先端部分を確実に被覆することができる。従って、回転子11の回転に伴って飛散した冷媒14が温度検出素子15の検知部150に直接かかるような事態を確実に抑えることができる。
本形態によれば、モータジェネレータ1は、当接部材171を有している。当接部材171は、被覆部材16の底部161と軸方向に対向し、底部161に当接するようにハウジング13に設けられる部位である。そのため、被覆部材16を介して、当接部材171によって引き出し部121cの先端部分を支持することができる。そのため、回転子11の回転に伴う振動が加わっても、検知部150が設置された引き出し部121cの損傷を抑えることができる。底部161は、突出部161aを有している。そのため、検知部150が設置され被覆部材16によって被覆された引き出し部121cの先端部分の位置が軸方向にばらついても、突出部161aによって当接部材171に確実に当接することができる。
回転子11が回転すると、それに伴って冷媒14が飛散し、ハウジング13で覆われた空間内に貯留されている冷媒14の液面の高さが、回転子11が回転していない場合に比べて低くなる。そのため、回転子11が回転していない状態において冷媒14に浸漬されない位置に設けられている引き出し部121cは、回転子11が回転しても冷媒14に浸漬されることはない。本形態によれば、検知部150が設置される引き出し部121cは、回転子11が回転していない状態において冷媒14に浸漬されない位置に設けられている。そのため、回転子11が回転しているか否かにかかわらず検知部150が冷媒14に浸漬されることはない。従って、回転子11が回転しているか否かにかかわらず、温度検出素子15によって、常に固定子コイル121の温度を検出することができる。
本形態によれば、被覆部材16は、固定子コイル121を構成する導体より熱伝導率が低い。そのため、被覆部材16によって、温度検出素子15の検知部150に加わる熱的な影響を遮ることができる。従って、被覆部材16に冷媒14がかかったとしても、冷媒14の熱的な影響が温度検出素子15の検知部150に及ばないようにすることができる。
本形態によれば、被覆部材16は、検知部150を引き出し部121cの先端部分に押しつける。そのため、被覆部材16によって、検知部150を引き出し部121cの先端部分に確実に当接させることができる。従って、固定子コイル121の温度を確実に検出することができる。
本形態によれば、被覆部材16は、ゴムからなる。そのため、被覆部材16の熱伝導率を、固定子コイル121を構成する導体より確実に低くすることができる。また、ゴムの弾性によって、検知部150を引き出し部121cの先端部分に確実に押しつけることができる。
なお、本形態では、被覆部材16の筒部160が筒状の部位である例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、図21に示すように、筒部160は、内管と外管との複数層を有する多層筒状であり、層間に、すなわち内管と外管の間に空気層160aを有していてもよい。この場合、筒部160のより伝熱しにくい空気層160aによって、温度検出素子15の検知部150に加わる熱的な影響を遮ることができる。そのため、被覆部材16に冷媒14がかかったとしても、冷媒14の熱的な影響が温度検出素子15の検知部150に及ばないようにすることができる。また、筒部160は、後側に折り返されることで空気層160aを形成している。そのため、前側から空気層160aに冷媒14が浸入してしまい、断熱効果を損なうような事態を抑えることができる。
本形態では、中性点を形成する引き出し部121cの先端部分に、検知部150が設置される例を挙げているが、これに限られるものではない。コイルエンド部121bよりもさらに軸方向に突出する引き出し部の先端部分であれば、どのような引き出し部に温度検出素子15を設置してもよい。また、図22に示すように、固定子コイル121が複数の引き出し部121f、121gを有している場合、検知部150は、複数の引き出し部121f、121gのうち、最も軸方向に突出した引き出し部121gの先端部分に設置されているとよい。この場合、温度検出素子15の検知部150を、軸方向のより遠い位置に設置することができる。そのため、回転子11の回転に伴って飛散した冷媒14が温度検出素子15の検知部150にかかる可能性をより低くすることができる。
本形態では、検知部150が設置される引き出し部121cが、回転子11が回転していない状態において冷媒14に浸漬されない位置に設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。検知部150が設置される引き出し部は、回転子11が回転していないときには冷媒14に浸漬され、モータジェネレータ1の回転数が所定値以上になると冷媒14に浸漬されない位置に設けられていてもよい。この場合、回転子11の回転数が所定値以上になると、冷媒14の液面が下がり、検知部150が冷媒14に浸漬されなくなる。そのため、温度検出素子15によって固定子コイル121の温度を検出することができる。一方、回転子11が回転していないときには、検知部150が冷媒14に浸漬されることになる。そのため、温度検出素子15によって冷媒14の温度を検出することができる。つまり、回転子11が回転していないときには、固定子コイル121の温度を検出するために設けられた温度検出素子15を利用して冷媒14の温度を検出することができる。従って、冷媒14の温度を検出するための温度検出素子を別途設ける必要ななくなる。この場合、部品点数を削減することができるとともに、組付け工数を削減することができる。
本形態では、被覆部材16がゴムからなる形成例を挙げているが、これに限られるものではない。被覆部材16は、加熱によって収縮する樹脂からなるものであってもよい。この場合、被覆部材16が樹脂であることから、被覆部材16の熱伝導率を、固定子コイル121を構成する導体より確実に低くすることができる。また、加熱によって収縮することで、検知部150を引き出し部121cの先端部分に確実に押しつけることができる。
本形態では、壁部材170がセンターハウジング130に一体的に設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。壁部材170は、ハウジング13とは別部材であり、ハウジング13に固定されていてもよい。
本形態では、当接部材171がセンターハウジング130とは別部材であり、センターハウジング130に固定されている例を挙げているが、これに限られるものではない。当接部材171は、ハウジング13に一体的に設けられていてもよい。この場合、部品点数を削減することができるとともに、組付け工数を削減することができる。
1・・・モータジェネレータ、10・・・回転軸、11・・・回転子、120・・・固定子コア、121・・・固定子コイル、121b・・・コイルエンド部、121c・・・引き出し部、13・・・ハウジング、14・・・冷媒、15・・・温度検出素子、150・・・検知部、16・・・被覆部材、170・・・壁部材、170a・・・貫通孔部

Claims (11)

  1. 回転軸(10)と、
    前記回転軸に固定される回転子(11)と、
    内周面が前記回転子の外周面と間隔をあけて径方向に対向するように配置される固定子コア(120)と、
    前記固定子コアの軸方向端面から軸方向に突出するコイルエンド部(121b)と、前記コイルエンド部よりもさらに軸方向に突出する引き出し部(121c)とを有する導体からなる固定子コイル(121)と、
    前記固定子コアの軸方向両端面を覆い、前記回転子、前記コイルエンド部及び前記引き出し部を収容するとともに、前記回転軸を回転可能に支持するハウジング(13)と、
    前記ハウジングによって覆われた空間に注入され、前記回転子の外周面と前記固定子の内周面に間の少なくとも一部に流入する液状の冷媒(14)と、
    前記引き出し部の先端部分に検知部(150)が当接した状態で設置される温度検出素子(15)と、
    前記検知部が設置された前記引き出し部の先端部分及び前記検知部を被覆する被覆部材(16)と、
    前記検知部が設置され前記被覆部材によって被覆された前記引き出し部の先端部分が挿入される貫通孔部(170a)を有し、前記固定子コアの軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するとともに、前記貫通孔部の前記固定子コア側の開口よりも奥側に前記検知部が配置されるように前記ハウジングに設けられる壁部材(170)と、
    を有する回転電機。
  2. 前記回転子の軸方向端面と間隔をあけて軸方向に対向するように設けられ、前記回転子の軸方向端面との間に形成される隙間部によって前記冷媒の流れの方向を規制する流れ方向規制部材(18)を有する請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記被覆部材は、
    前記検知部が設置された前記引き出し部の先端部分及び前記検知部の外周を被覆する筒状の筒部(160)と、
    前記引き出し部の先端側における前記筒部の開口を覆う底部(161)と、
    を有する請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記筒部は、内管と外管との複数層を有する多層筒状であり、層間に空気層(160a)を有する請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記被覆部材の前記底部と軸方向に対向し、前記底部に当接するように前記ハウジングに設けられる当接部材(171)を有する請求項3又は4に記載の回転電機。
  6. 前記固定子コイルは、複数の前記引き出し部(121f、121g)を有し、
    前記検知部は、複数の前記引き出し部のうち、最も軸方向に突出した前記引き出し部(121g)の先端部分に設置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記検知部が設置される前記引き出し部は、前記回転子が回転していない状態において前記冷媒に浸漬されない位置に設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記検知部が設置される前記引き出し部は、前記回転子が回転していないときには前記冷媒に浸漬され、前記回転子の回転数が所定値以上になると前記冷媒に浸漬されない位置に設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記被覆部材は、前記固定子コイルを構成する導体より熱伝導率が低い請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記被覆部材は、前記検知部を前記引き出し部の先端部分に押しつける請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転電機。
  11. 前記被覆部材は、ゴム、又は、加熱によって収縮する樹脂からなる請求項9又は10に記載の回転電機。
JP2017090085A 2017-04-28 2017-04-28 回転電機 Active JP6787245B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017090085A JP6787245B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 回転電機
CN201880027488.3A CN110546866B (zh) 2017-04-28 2018-04-25 旋转电机
PCT/JP2018/016769 WO2018199149A1 (ja) 2017-04-28 2018-04-25 回転電機
US16/664,990 US11374464B2 (en) 2017-04-28 2019-10-28 Rotary electric machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017090085A JP6787245B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018191389A true JP2018191389A (ja) 2018-11-29
JP6787245B2 JP6787245B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=63920267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017090085A Active JP6787245B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 回転電機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11374464B2 (ja)
JP (1) JP6787245B2 (ja)
CN (1) CN110546866B (ja)
WO (1) WO2018199149A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020205721A (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 三菱電機株式会社 固定子およびこの固定子を備えた回転電機

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019207665A1 (de) * 2018-09-26 2020-03-26 Zf Friedrichshafen Ag Isoliereinheit für eine elektrische Maschine
DE102019206006A1 (de) * 2019-04-26 2020-10-29 Robert Bosch Gmbh Stator einer elektrischen Maschine mit tauschbarem Temperatursensor
JP6943317B1 (ja) * 2020-06-03 2021-09-29 株式会社明電舎 渡り線ユニット、ステータ、及び回転機
CN112398287A (zh) * 2020-12-28 2021-02-23 湖州力椿汽车零部件有限公司 一种防过热智能电机
DE102021132634A1 (de) 2021-12-10 2023-06-15 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Kontaktiervorrichtung
DE102022210104A1 (de) * 2022-09-26 2024-03-28 Vitesco Technologies Germany Gmbh Sensorhalterung, System aus Sensorhalterung und Temperatursensor, elektrische Maschine und Verfahren zur Befestigung des Systems

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH673729A5 (ja) * 1984-10-04 1990-03-30 Mitsubishi Electric Corp
JP2662416B2 (ja) * 1988-06-29 1997-10-15 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電動機の冷却装置
US5127485A (en) * 1988-06-29 1992-07-07 Aisin Aw Co., Ltd. Electric motorized wheel with integral motorized cooling oil pump
JP2837198B2 (ja) * 1989-11-07 1998-12-14 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用モータの冷却装置
JP2921752B2 (ja) * 1996-09-18 1999-07-19 ファナック株式会社 電動機の巻線温度検出素子の取付け方法および取付け具
DE10154920A1 (de) * 2001-11-08 2003-05-15 Linde Ag Elektrische Maschine mit einer Wicklung und einem Temperatursensor zur Messung der Wicklungstemperatur
JP2009296772A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Toyota Motor Corp 回転電機のコイルエンド冷却装置
FR2935562A1 (fr) * 2008-09-03 2010-03-05 Michelin Soc Tech Agencement de connexions dans une machine electrique tournante.
JP4737300B2 (ja) * 2009-01-30 2011-07-27 株式会社デンソー 燃料供給装置
JP2011030288A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Toyota Motor Corp 回転電機
DE102011084229A1 (de) * 2011-10-10 2013-04-11 Robert Bosch Gmbh Temperatursensor mit integriertem Toleranzausgleich und Haltekraft
JP5916491B2 (ja) * 2012-04-10 2016-05-11 アイシン精機株式会社 回転電機
JP6107523B2 (ja) * 2013-08-02 2017-04-05 マツダ株式会社 回転電機
CN103532307B (zh) * 2013-10-21 2016-05-04 南车株洲电力机车研究所有限公司 一种永磁同步牵引电机及其油冷却装置
CN103633775B (zh) * 2013-11-29 2015-11-11 华南理工大学 一种内置差减总成的电动汽车驱动电机
JP6137552B2 (ja) 2014-07-08 2017-05-31 株式会社デンソー 回転電機
CN104184260B (zh) * 2014-07-29 2016-08-17 江苏大学 一种高速矿用潜水泵用湿式电机
CN205901533U (zh) * 2016-06-12 2017-01-18 常州市润发光电通讯设备有限公司 散热性能好的电机
CN106014772A (zh) * 2016-06-25 2016-10-12 郭远军 一种双转子中通平装定桨贯流式水轮发电机
JP6658366B2 (ja) * 2016-07-08 2020-03-04 トヨタ自動車株式会社 回転電機
CN206023443U (zh) * 2016-08-20 2017-03-15 宁波云控电气有限公司 一种液冷式电机及其控制装置一体机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020205721A (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 三菱電機株式会社 固定子およびこの固定子を備えた回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6787245B2 (ja) 2020-11-18
CN110546866A (zh) 2019-12-06
CN110546866B (zh) 2021-07-06
US20200059134A1 (en) 2020-02-20
US11374464B2 (en) 2022-06-28
WO2018199149A1 (ja) 2018-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018191389A (ja) 回転電機
US7952240B2 (en) Rotary electric machine
US8555748B2 (en) Electric motor and vehicle drive device using the same
US8092195B2 (en) Motor and fan apparatus having the motor
US20120112581A1 (en) Electric motor and vehicle drive device using the same
JP5911034B1 (ja) 回転電機のステータ
JP2012200068A (ja) 回転電機
WO2019022110A1 (ja) モータ
US10886806B2 (en) Rotating electrical machine
WO2018150743A1 (ja) モータ
US20190036403A1 (en) Motor
JP5742921B2 (ja) 車両用ブラシレス交流発電機
JP6306479B2 (ja) モータユニット
JP2023123262A (ja) 電動機のステータ
JP5957803B2 (ja) 回転電機
US9231455B2 (en) Electrical machine having a contact element for electrically connecting electrical components
US20230134155A1 (en) Drive apparatus
US11664706B2 (en) Rotary electric machine unit
JP2019041519A (ja) 回転電機及び回転電機の車両への取付構造
CN114530953B (zh) 旋转电机的冷却构造
JP5714915B2 (ja) 電動ファン
JP7027811B2 (ja) ブラシユニット及び回転電機
JP2009106094A (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201012

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6787245

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250