JP6137552B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両に搭載されて電動機や発電機として使用される回転電機に関する。
車両において電動機や発電機として使用される回転電機は、回転子と、この回転子と径方向に対向して配置される固定子コア、及びこの固定子コアに巻装された固定子巻線を有する固定子とを備えている。そして、このような回転電機では、固定子巻線に電流が流れると固定子巻線が発熱し、固定子の温度が上昇する。そのため、固定子が所定温度以上に上昇すると、例えば固定子を構成する部品の一部が熱により損傷する恐れがある。
そこで、特許文献1に開示されているように、温度検出素子を固定子に設置して、固定子の温度を検出することが公知である。特許文献1では、温度検出素子のセンサ部が金属部材の伝熱部に覆われるように取り付けて、伝熱部に伝達された熱をセンサ部の周囲からセンサ部に速やかに伝導するようにし、応答速度を高めるようにしている。そして、固定子の温度が上昇し、温度検出素子の検出温度が所定温度に到達すると、例えば電動機では、固定子巻線に供給する電流を遮断して、固定子の温度上昇を防止するようにしている。
また、固定子を冷却する方法として、固定子コアの軸方向両端面から外部に突出した固定子巻線のコイルエンド部に液体冷媒を滴下して冷却する冷却装置を用いることも公知である。
特開2008−131775号公報
ところで、液体冷媒で冷却する冷却装置を採用した回転電機においては、固定子巻線のコイルエンド部に滴下された液体冷媒が温度検出素子に掛かると、温度検出素子は固定子巻線の温度ではなく、液体冷媒の温度を検出してしまう。そのため、固定子巻線の実際の温度と温度検出素子の検出温度との間に誤差が生じる。しかし、固定子の構成部品の熱による損傷を防止するためには、使用限界温度よりその誤差分低い温度を検出したときに、固定子巻線の発熱を抑制する必要があるため、その誤差が大きくなると回転電機の性能を十分に発揮することができない。
なお、温度検出素子に液体冷媒が掛からないようにするために、冷媒ガイド部材等を設けることが考えられる。しかし、冷媒ガイド部材を設けると、その分部品コストや組み付けコストの増大を招いたり、その分の配置スペースが必要になるため体格の大型化を招いたりする。また、冷媒ガイド部材が回転電機のハウジング等に取り付けられることから、振動により破損する要因を増やし、信頼性確認のために多大な労力が必要となる。さらには、冷媒ガイド部材が異相巻線との沿面距離を短縮させてしまうため、絶縁性能の低下を招くこととなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、液体冷媒が温度検出素子に掛からないようにして、固定子巻線の温度をより高精度に検出し得るようにした回転電機を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
回転子(14)と、前記回転子と径方向に対向して配置された固定子コア(30)、及び、前記固定子コアに巻装された固定子巻線(40)を有する固定子(20)と、前記固定子巻線に設置された温度検出素子と、前記固定子巻線のコイルエンド部(47,48)に液体冷媒を滴下して冷却する冷却装置と、を備えた回転電機において、
前記固定子巻線は、外部装置と電気的に接続される複数の入出力線を有し、前記入出力線のうちの少なくとも1本が前記温度検出素子の鉛直上方に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、固定子巻線は、外部装置と接続される複数の入出力線を有し、入出力線のうちの少なくとも1本が温度検出素子の鉛直上方に配置されている。これにより、固定子巻線のコイルエンド部に滴下された液体冷媒が温度検出素子に掛からなくなるので、固定子巻線の温度をより高精度に検出することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載された各部材や部位の後の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的な部材や部位との対応関係を示すものであり、特許請求の範囲に記載された各請求項の構成に何ら影響を及ぼすものではない。
実施形態1に係る回転電機の軸方向に沿う断面図である。 実施形態1に係る固定子全体の斜視図である。 実施形態1において固定子コアのスロットに導体セグメントを挿入する状態を示す説明図である。 実施形態1に係る固定子の一部を拡大して示す部分斜視図である。 実施形態1に係る固定子の一部を軸方向から見た部分正面図である。 図5のVI−VI線矢視断面図である。
以下、本発明に係る回転電機の実施形態について図面を参照して具体的に説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態の回転電機1は、車両用モータ(電動機)として用いられるものであって、図1に示すように、有底筒状の一対のハウジング部材10a,10bが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け11,12を介して回転自在に支承された回転軸13に固定された回転子14と、回転子14の外側に回転子14と径方向に対向して配置された固定子20と、を備えている。
また、この回転電機1には、固定子20の固定子巻線40に冷却用の液体冷媒を供給する一対の管路15、16を備えた冷媒供給手段が設けられている。管路15,16は、ハウジング10の内部と外部を連通するようにして、ハウジング部材10a,10bにそれぞれ貫通した状態で取り付けられている。各管路15、16の先端部には、液体冷媒を吐出する吐出口15a,16aが設けられている。吐出口15a,16aは、ハウジング10内に収容された固定子巻線40の第1及び第2コイルエンド部47、48のそれぞれの鉛直上方に開口している。
なお、この回転電機1には、吐出口15a,16aから第1及び第2コイルエンド部47、48に吐出した液体冷媒を回収して再度吐出口15a,16aから吐出するように循環させる回収手段(図示せず)や、加熱された液体冷媒を冷却する冷却器(図示せず)等が循環経路の途中に設けられており、これらの機器により固定子巻線40(固定子20)を冷却する冷却装置が構成されている。また、液体冷媒として、本実施形態ではATFを用いているが、従来の回転電機において使用される公知の液体冷媒を用いてもよい。
回転子14は、固定子20の内周側と向き合う外周側に、周方向に所定距離を隔てて配置された複数の永久磁石を有し、これら永久磁石により周方向に極性が交互に異なる複数の磁極が形成されている。回転子14の磁極の数は、回転電機1の仕様により異なるため限定されるものではない。本実施形態の回転子14は、12極(N極:6、S極:6)とされている。
次に、固定子20について図2〜図6を参照して説明する。固定子20は、図2に示すように、周方向に配列された複数のスロット31を有する円環状の固定子コア30と、スロット31に挿入配置された複数の導体セグメント(導体線)50の端部同士が固定子コア30の軸方向一方側で接続されて固定子コア30に巻装された3相(U相、V相、W相)の固定子巻線40と、を備えている。即ち、本実施形態の固定子巻線40は、略U字形状の複数の導体セグメント50を溶接により所定の状態に接続して固定子コア30に巻装されているセグメント型のものである。
固定子コア30は、軸方向に積層固定された複数の電磁鋼板により円環状に形成されている。この固定子コア30の内周側には、固定子コア30の内周面に開口し軸方向に貫通する複数のスロット31が周方向に等間隔に配列されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子14の磁極数(12磁極)に対し、固定子巻線40の1相あたり2個の割合で形成されている。本実施形態では、12×3×2=72より、スロット数は72個とされている。
固定子コア30のスロット31に巻装された固定子巻線40は、略U字形状をなす複数の導体セグメント50の開放端側の端部同士を溶接で互いに接合することにより構成されている。この導体セグメント50は、矩形断面の導体と該導体の外周面を被覆する絶縁皮膜とからなる平角導線をU字形状に折り曲げることにより形成されている。
略U字形状に形成された導体セグメント50は、図3に示すように、互いに平行な一対のストレート部51,51と、一対のストレート部51,51の一端を互いに連結するターン部52とからなる。ターン部52の中央部には、固定子コア30の端面30aに沿って延びる頭頂段部53が設けられており、頭頂段部53の両側には、固定子コア30の端面30aに対して所定の角度で傾斜した傾斜部54が設けられている。なお、符号24は、固定子コア30と固定子巻線40との間を電気絶縁するインシュレータである。
図3には、同一相の隣接する2個のスロット31A,31Bに挿入配置される2個で一組の導体セグメント50A,50Bが示されている。この場合、2個の導体セグメント50A,50Bは、それらの一対のストレート部51,51が、同一のスロット31ではなく、隣接した2個のスロット31A,31Bに別々に軸方向一端側から挿入される。即ち、図3の右側にある2個の導体セグメント50A,50Bにおいて、一方の導体セグメント50Aは、一方のストレート部51が一のスロット31Aの最外層(第8層)に挿入され、他方のストレート部51が固定子コア30の反時計回り方向に向けて1磁極ピッチ(NS磁極ピッチ)離れた他のスロット(図示せず)の第7層に挿入される。
そして、他方の導体セグメント50Bは、一方のストレート部51がスロット31Aと隣接したスロット31Bの最外層(第8層)に挿入され、他方のストレート部51が固定子コア30の反時計回り方向に向けて1磁極ピッチ(NS磁極ピッチ)離れた他のスロット(図示せず)の第7層に挿入される。即ち、2個の導体セグメント50A,50Bは、周方向に1スロットピッチずれた状態に配置される。このようにして、全スロット31に対して偶数本の導体セグメント50のストレート部51が挿入配置される。本実施形態の場合には、各スロット31内に、合計8本のストレート部51が径方向1列に整列した状態で収容されている。
スロット31から軸方向他端側へ延出した一対のストレート部51,51の開放端部は、固定子コア30の端面30aに対して所定の角度をもって斜めに斜行するように互いに周方向反対側へ捻られて、略半磁極ピッチ分の長さの斜行部(図示せず)が形成されている。そして、固定子コア30の軸方向他端側において、導体セグメント50の所定の斜行部の先端部同士が例えば溶接により接合されて所定のパターンで電気的に接続される。即ち、所定の導体セグメント50が直列に接続されることにより、固定子コア30のスロット31に沿って周方向に波巻きにて巻回された3本の相巻線(U相、V相、W相)を有する固定子巻線40が形成される。
なお、固定子巻線40の各相について、基本となるU字形状の導体セグメント50により、固定子コア30の周方向に8周する巻線(コイル)が形成される。しかし、固定子巻線40の各相について、出力用引き出し線(出力線55a,55b,55c(図2参照))及び中性点用引き出し線(入力線(図示せず))と接続されたセグメント、並びに1周目と2周目、・・・、7周目と8周目をそれぞれ接続するターン部を有するセグメントは、基本となる導体セグメント50とは異なる異形セグメント(図示せず)で構成される。これら異形セグメントを用いて、固定子巻線40の各相の巻線端が星型結線により結線される。
なお、各出力線55a,55b,55cの先端には、外部装置(図示せず)と電気的に接続される端子部材56(図2参照)がそれぞれ取り付けられている。これら出力線55a,55b,55cは、各相巻線と端子部材56の間に位置する導線のことである。また、入力線(図示せず)についても同じである。
上記のように構成された固定子巻線40の軸方向一端側には、図2に示すように、固定子コア30の一端側の端面30aから突出した導体セグメント50の複数のターン部52が固定子コア30の径方向に積層されてなる円環状の第1コイルエンド部47が形成されている。また、固定子巻線40の軸方向他端側には、固定子コア30の他端側の端面30bから突出した導体セグメント50の複数の斜行部及び溶接接合部が固定子コア30の径方向に積層されてなる円環状の第2コイルエンド部48が形成されている。
第1コイルエンド部47には、固定子巻線40の温度を検出する温度検出素子としてのサーミスタ60が設置されている。サーミスタ60は、図4〜図6に示すように、固定子20の軸方向が水平方向を向くように設置される固定子20に対して、円環状の第1コイルエンド部47の下方部(時計の5時の位置)に設置されている。即ち、サーミスタ60は、第1コイルエンド部47の最外周側に位置する渡り線(測温対象導線)50cにセンサ部が接触した状態に設置されている。
このサーミスタ60は、固定子巻線40に供給される電流をオン・オフ制御する制御部(図示せず)と配線61を介して電気的に接続されて、検出した固定子巻線40の温度情報を、制御部に常時送信するようにされている。なお、上記の制御部は、サーミスタ60から送信される固定子巻線40の検出温度が所定温度に到達したときに、固定子巻線40に供給する電流を遮断して、固定子20の温度上昇を防止するようにされている。
このサーミスタ60の鉛直上方には、第1コイルエンド部47に滴下された液体冷媒が直接サーミスタ60に掛からないようにするために、外部装置と電気的に接続される3本の出力線55a,55b,55cのうちの1本の出力線55aが配置されている。この場合、サーミスタ60の鉛直上方に配置された出力線55aは、図5に示すように、水平方向に対して所定角度θ傾斜して概ねストレート状に延伸している。また、サーミスタ60の鉛直上方に配置された出力線55aとサーミスタ60は、両者間に所定の隙間Sが形成されて、互いに平行となる状態に配置されている。
なお、出力線55aとサーミスタ60との間の隙間Sは、傾斜した出力線55aに付着した液体冷媒が雫となって出力線55aを伝って斜め下方に流動する際に、液体冷媒の雫がサーミスタ60に接触しない程度の大きさに形成される。
サーミスタ60の鉛直上方に配置された出力線55aは、鉛直上方から見たときにサーミスタ60の長手方向及び幅方向の全範囲においてサーミスタ60とオーバラップしている。即ち、当該出力線55aは、図5に示すように、サーミスタ60の長手方向の長さ寸法L1の全範囲においてオーバラップしている。なお、サーミスタ60の鉛直上方に配置された出力線55aのストレート部は、サーミスタ60の長手方向の長さ寸法L1よりも長くされており、サーミスタ60の長手方向両側に所定長さL2,L3突出している。
また、サーミスタ60の鉛直上方に配置された出力線55aは、図6に示すように、サーミスタ60の幅寸法W1の約2.5倍の幅寸法W2を有し、サーミスタ60の幅方向の幅寸法W1の全範囲においてオーバラップしている。この場合、当該出力線55aは、サーミスタ60が設置されている渡り線50cの鉛直上方に配置された渡り線50dに接触した状態に配置されている。これにより、サーミスタ60は、当該出力線55aの幅寸法W2と渡り線50dの幅寸法W4を合わせた幅寸法の範囲内に位置するように配置されている。なお、サーミスタ60の鉛直上方に配置された当該出力線55aと渡り線50dは、サーミスタ60の幅寸法W1と渡り線50cの幅寸法W3を合わせた幅寸法の3倍程度の範囲に配置することが好ましい。
次に、上記のように構成された本実施形態の回転電機1の作用について説明する。本実施形態の回転電機1は、固定子20の固定子巻線40への通電により運転が開始されると、回転子14の回転に伴って回転軸13が回転し、回転軸13から他の機器に駆動力が供給される。このとき、固定子巻線40への通電により固定子巻線40が発熱するため、固定子巻線40の第1コイルエンド部47に設置されたサーミスタ60により、固定子巻線40の温度が検出され、その検出温度の情報が制御部に常時送信される。また、回転電機1の運転開始と同時に冷却装置が作動し、管路15,16の吐出口15a,16aから第1及び第2コイルエンド部47,48に冷却用の液体冷媒が吐出される。吐出口15a,16aから吐出された液体冷媒は、固定子巻線40の第1及び第2コイルエンド部47,48の外周面に上方から滴下される。
第1コイルエンド部47に滴下された液体冷媒は、第1コイルエンド部47の導線を伝って下方に流動し、通電により発熱した固定子巻線40を冷却する。このとき、サーミスタ60の鉛直上方に、サーミスタ60の長手方向及び幅方向の全範囲においてオーバラップするように配置された出力線55aがカバーとして機能することによって、下方に流動する液体冷媒がサーミスタ60に直接掛かることがない。
また、出力線55aは、水平方向に対して所定角度θ傾斜しているため、出力線55aに付着した液体冷媒は、傾斜した出力線55aを伝って斜め下方に流動するので、サーミスタ60に液体冷媒が付着することがない。これにより、発熱した固定子巻線40の温度をより高精度に検出することが可能となる。さらに、サーミスタ60の鉛直上方に配置された出力線55aとサーミスタ60の間に隙間Sが形成されているため、出力線55aに付着した液体冷媒が、傾斜した出力線55aを伝って斜め下方に流動するので、サーミスタ60に雫となって落下することもない。
以上のように、本実施形態の回転電機1によれば、固定子巻線40は、外部装置と接続される複数の出力線55a,55b,55cのうちの1本の出力線55aがサーミスタ60の鉛直上方に配置されている。そのため、固定子巻線40の第1コイルエンド部47に滴下された液体冷媒がサーミスタ60に直接掛からなくなるので、通電により発熱した固定子巻線40の温度をより高精度に検出することができる。これにより、サーミスタ60の温度検出結果に基づいて、固定子巻線40に供給される電流をオン・オフ制御する制御部の電流制限を掛ける判断基準を上げることができるので、より良好なモータ性能を発揮し易くなる。
また、液体冷媒がサーミスタ60に掛からないようにするために、冷媒ガイド等の特別な部材が不要であるため、コストの増大や体格の大型化を招くことがなく、信頼性の確認も不要となる。さらに、特別な部材を設置せずに済むため、異相巻線との沿面距離を短縮させてしまうことがない。
また、本実施形態では、サーミスタ60の鉛直上方に配置されている出力線55aは、鉛直上方から見たときにサーミスタ60の長手方向及び幅方向の全範囲においてサーミスタ60とオーバラップしているので、液体冷媒がサーミスタ60により確実に掛からないようにすることができる。
また、本実施形態では、サーミスタ60の鉛直上方に配置されている出力線55aとサーミスタ60との間に所定の隙間Sが形成されているので、12V系にあるサーミスタ60と高電圧系のモータ導線との間の絶縁性を確保することができる。
また、本実施形態では、サーミスタ60の鉛直上方に配置されている出力線55aが水平方向に対して所定角度θ傾斜している。そのため、出力線55aに付着した液体冷媒は、傾斜した出力線55aを伝って斜め下方に流動させることができるので、サーミスタ60への液体冷媒の付着を防止することができる。これにより、発熱した固定子巻線40の温度をより高精度に検出することができる。さらに、サーミスタ60の鉛直上方に配置された出力線55aとサーミスタ60の間に隙間Sが形成されていることから、出力線55aに付着した液体冷媒を、サーミスタ60に雫となって落下させることなく、傾斜した出力線55aを伝って確実に流動させることができる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上記の実施形態では、3本の出力線55a,55b,55cのうちの1本の出力線55aがサーミスタ60の鉛直上方に配置されていたが、3本の出力線55a,55b,55cのうちの2本以上の出力線をサーミスタ60の鉛直上方に配置するようにしてもよい。また、出力線55a,55b,55cに代えて、或いは出力線55a,55b,55cに加えて、入力線をサーミスタ60の鉛直上方に配置するようにしてもよい。本発明においては、サーミスタ60の鉛直上方により多くの入出力線を配置することにより、固定子巻線40の第1コイルエンド部47に滴下された液体冷媒がサーミスタ60により一層掛かり難くすることができる。
なお、上記の実施形態は、本発明に係る回転電機をモータ(電動機)に適用した例であるが、本発明は、車両に搭載される回転電機として、電動機あるいは発電機、さらには両者を選択的に使用し得る回転電機にも利用することができる。
1…回転電機、 14…回転子、 20…固定子、 30…固定子コア、 31…スロット、 40…固定子巻線、 47…第1コイルエンド部、 48…第2コイルエンド部、 55a,55b,55c…出力線、 60…サーミスタ(温度検出素子)、 S…隙間。

Claims (4)

  1. 回転子(14)と、前記回転子と径方向に対向して配置された固定子コア(30)、及び、前記固定子コアに巻装された固定子巻線(40)を有する固定子(20)と、前記固定子巻線に設置された温度検出素子(60)と、前記固定子巻線のコイルエンド部(47,48)に液体冷媒を滴下して冷却する冷却装置と、を備えた回転電機において、
    前記固定子巻線は、外部装置と電気的に接続される複数の入出力線(55a,55b,55c)を有し、前記入出力線のうちの少なくとも1本が前記温度検出素子の鉛直上方に配置されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記温度検出素子の鉛直上方に配置されている前記入出力線は、鉛直上方から見たときに前記温度検出素子の長手方向及び幅方向の全範囲において前記温度検出素子とオーバラップしていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記温度検出素子の鉛直上方に配置されている前記入出力線と前記温度検出素子との間に隙間(S)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記温度検出素子の鉛直上方に配置されている前記入出力線は、水平方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の回転電機。
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