JP6729419B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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本発明は、回転電機のステータに関する。
従来、回転電機のステータとしては、特許文献1に記載されているものがある。このステータは、ステータコアと、平角線で構成されたステータコイルとを含む。ステータコアは、環状のヨークと、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のティースを有し、各ティースはヨークから径方向の内方側に突出する。ステータコイルは、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルを含み、各相コイルは、ティースに巻回される複数のセグメントコイルを含む。
各相コイルにおいて周方向に隣り合うセグメントコイルの片側端部同士は、渡り線で電気的に接続され、各相コイルにおける複数のセグメントコイルは、直列接続される。各相コイルの一端部からは、電源側の動力線に電気的に接続される出力線が突出する。また、U相コイルの他端部とV相コイルの他端部とは、UV相中性線で電気的に接続され、U相コイルの他端部とW相コイルの他端部とは、UW相中性線で電気的に接続される。
ステータは、更に、UV相中性線と、UW相中性線で挟持されるように配設される温度センサを備える。温度センサは、抵抗が温度に依存するサーミスタ素子と、サーミスタ素子を被覆する被覆部を有する。当該温度センサでのステータコイルの温度検出に基づいてコイルに供給する電流を制御することで、コイルからの熱でステータの構成部品が損傷することを防止している。
特開2013−219913号公報
サーミスタ素子の損傷を防止するため、通常サーミスタ素子は樹脂部で覆われる。また、中性線は、導体と、その導体の周囲を覆う絶縁被膜で構成される。したがって、中性線を温度センサに接触させる構成では、被温度検体としての上記導体と、温度検出を行うサーミスタ素子の間に、樹脂部と、中性線の絶縁被膜が介在することになる。よって、導体からの熱が、サーミスタ素子に伝わるまでに樹脂部と絶縁被膜とを経由しなければならず、サーミスタ素子が導体の温度を正確に検出できない虞がある。
そこで、本発明の目的は、温度検出素子による導体の温度検出精度を向上できる回転電機のステータを提供することにある。
本発明に係る回転電機のステータは、環状のヨーク、及び前記ヨークの周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから径方向の内側に突出する複数のティースを含むステータコアと、前記複数のティースに巻回され、複数相のコイルを含むステータコイルと、互いに異なる相の前記コイルの片側端部同士を電気的に接続すると共に導体が外部に対して露出する導体露出部を延在方向の少なくとも一部に有し、引出線を含む中性線と、前記導体露出部に対して間隔をおいて配置される温度検出素子と、前記導体露出部と前記温度検出素子との間に介在して、前記導体露出部と前記温度検出素子とを一体化する樹脂部と、前記中性線及び前記温度検出素子と一体にされると共に、絶縁材料で構成される型部材と、を備え、前記型部材が高さ方向の開口側の一部に前記引出線の高さ方向の片側の一部の形状と略一致する形状のスペースを有する凹部を備えて、そのスペースに前記引出線の当該一部が配置され、前記凹部の底面に配線位置決め通路が設けられて、前記温度検出素子から延びる配線が配線位置決め通路を通過し、前記型部材、前記温度検出素子、及び前記引出線が、前記樹脂部で一体化される。

また、本発明において、前記ステータコアの軸方向の外方側と前記径方向の内方側とが開口する凹部を含む型部材を備え、前記凹部の前記軸方向の外方側に、前記導体露出部の少なくとも一部の形状と略一致する形状のスペースが存在して、前記少なくとも一部が、前記凹部の前記軸方向の外方側に嵌め込まれ、前記温度検出素子は、前記少なくとも一部と前記凹部の内面で囲まれた素子収容室内に収容され、前記樹脂部は、前記素子収容室を充填するように配設されてもよい。
また、本発明において、前記型部材は、前記凹部内の前記軸方向の内方側に前記径方向に延在する配線位置決め通路を有し、前記温度検出素子から延びる配線は、前記径方向に延在して前記配線位置決め通路を通過し、前記配線位置決め通路には、その配線位置決め通路を前記径方向に横断すると共に、前記軸方向の内方側と外方側とが開口して前記配線位置決め通路の内部と外部とを連通させる内外連通通路が設けられてもよい。
本発明に係る回転電機のステータによれば、中性線が、導体が外部に対して露出する導体露出部を延在方向の少なくとも一部に有し、樹脂部が、温度検出素子と導体露出部との間に介在して温度検出素子と導体露出部を一体化する。したがって、導体からの熱が樹脂部のみを伝達して温度検出素子に到達し、導体からの熱が中性線の導体を被覆する絶縁被膜を介して温度検出素子に到達することがない。よって、導体からの熱の一部が当該絶縁被膜で遮断されることを防止でき、温度検出素子による導体の温度検出精度を向上できる。
本発明の一実施形態に係る回転電機のステータの部分斜視図である。 温度センサが取り付けられた中性線を含む中性線センサ取付構造の斜視図である。 図2における温度センサ取付部の拡大斜視図である。 型部材におけるZ方向一方側部分であって第2平板部よりもR方向内側に突出する部分の拡大斜視図を含む図であり、型部材、中性線、及び温度センサの一体化構造を説明するための図である。 温度センサのリード線の延在方向に垂直な平面であって、サーミスタ素子を含む平面でステータを切断したときの部分模式断面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の図面および実施例の説明で、R方向は、ステータ1の径方向を示し、θ方向は、ステータ1の周方向を示し、Z方向は、ステータ1の高さ方向(軸方向)を示す。R方向、θ方向、及びZ方向は、互いに直交する。
図1は、本発明の一実施形態に係る回転電機のステータ1の部分斜視図である。なお、図1では、コイル、出力線、及び中性線の構造や配置が分かり易いように、樹脂部の図示は省略する。図1に示すように、ステータ1は、ステータコア11と、平角線を含むステータコイル15とを備える。ステータコア11は、環状の磁性体部品であり、例えば、複数の珪素鋼鈑(電磁鋼鈑)が積層されて構成されるが、樹脂バインダと磁性材粉末を加圧成形することにより構成されてもよい。ステータコア11は、環状で外周側に配設されるヨーク12と、複数のティース16を有する。複数のティース16は、θ方向に互いに間隔をおいて配設され、各ティース16は、ヨーク12からR方向内方側に突出する。ステータコイル15は、螺旋状に延在するU,V,Wの三相のコイル20,21,22を備える。U,V,Wの三相のコイル20,21,22の夫々は、隣接するティース16間の空間であるスロット17に挿通され、ティース16に巻回される。
U,V,Wの三相のコイル20,21,22の夫々は、複数のセグメントコイル20a,21a,22aを直列に接続して構成され、各セグメントコイル20a,21a,22aは、複数の略U字状のセグメント導体を溶接して構成される。溶接を行う際には、径方向に重なる複数のセグメント導体が螺旋を構成するように、各セグメント導体の2つの脚部の先端側が曲げ加工され、異なるセグメント導体の脚部の先端部同士が溶接される。各セグメントコイル20a,21a,22aは、複数のティース16に跨るように複数のティース16に巻回され、ステータコイル15は、複数のティース16に分布巻きされる。
各相のコイル20,21,22において一端に配設される突出部は、例えばクランク形に曲げられて、出力線となり、各相の出力線は、電源側の図示しない動力線に電気的に接続される。図1では、U相コイル20を、θ方向に沿った斜線で示し、V相コイル21を、R方向に沿った斜線で示し、W相コイル22を、間隔が狭い(細かい)斜線で示している。図1には、U相コイル20の出力線20Uと、W相コイル22の出力線22Wが図示されている。一方、U相コイル20において他端に配置される突出部20b、V相コイル21において他端に配置される突出部21b、及びW相コイル22において他端に配置される突出部22bは、中性線30によって電気的に接続され、三相のコイル20,21,22は、中性線30を用いた電気的な接続でY結線される。中性線30は、ステータコア11のZ方向一方側の外方に配設される。
ステータコア11の軸方向の一方側端面には、カフサ50が取り付けられる。カフサ50は、外側リング50a、内側リング50b、及び外側リング50aと内側リング50bを連結する複数の柱部50cを含む。複数の柱部50cは、θ方向に互いに間隔をおいて配設され、各柱部50cは、Z方向から見たときステータコア11のティース16に重なるようにR方向に延在する。カフサ50は、樹脂製の部材であり、各柱部50cは、セグメント導体の脚部の先端側を曲げ加工する際に曲げ加工の起点となる。
なお、図1に示す例では、ステータ1が、カフサ50を有する場合について説明したが、ステータは、カフサを有さなくてもよい。また、ステータ1は、θ方向に間隔をおいて配置される複数の取付部45を有し、各取付部45は、R方向外方側に膨出する。図示しないボルトを、取付部45の締結孔46を通過させた後、図示しないケースの軸方向の端面に固定することで、ステータ1がケースに取り付けられる。
ステータ1の内周側には、ステータ1に対して間隔をおいて図示しないロータが配設される。ステータ1とロータの中心は略一致する。ロータは、回転軸の周囲に固定される環状の磁性体部品であり、例えば、複数の円環状の珪素鋼鈑(電磁鋼鈑)が積層されて構成される。例えば、ロータには、複数の永久磁石がθ方向に互いに間隔をおいた状態で埋め込まれる。
ステータ1を含む回転電機は、モータ及びジェネレータのいずれか一方として機能してもよいが、モータ及びジェネレータとして機能する場合には、次に示す如く動作する。詳しくは、先ず、回転電機をモータとして使用する場合には、例えば、バッテリからの直流電流がインバータを介して三相交流電流に変換された後、三相交流電流が、各相の出力線20U,22Wを介してU,V,Wの三相のコイル20,21,22に供給される。係るU,V,Wの三相のコイル20,21,22に対する三相交流電流の供給によって、ティース16が磁化されて磁極となり、磁極の位置がステータ1のθ方向に沿って移動する回転磁界が生じる。そして、ロータがその回転磁界に基づいて回動し、回転動力が生成される。
他方、回転電機をジェネレータとして使用し、電力を回生する際には、ロータが、外部からの動力によって回動すると、ロータに埋め込まれた永久磁石がロータ中心軸の回りを回転する。すると、U,V,Wの三相のコイル20,21,22に電磁誘導の法則に基づく誘導起電力が誘起され、交流の誘導電流がU,V,Wの三相のコイル20,21,22を流れる。そして、係る誘導電流に基づくU,V,Wの三相のコイル20,21,22からの交流電力が、インバータで直流電力に変換された後、バッテリに供給される。
図2は、温度センサが取り付けられた中性線30を含む中性線センサ取付構造の斜視図であり、図3は、図2における温度センサ取付部の拡大斜視図である。次に図2及び図3を用いて温度センサが固定された中性線30の概略構成について説明する。図2に示すように、中性線センサ取付構造は、中性線30と、型部材60を備える。中性線30は、概して円弧状の形状を有する1つの渡り部31と、3つの第1乃至第3引出部41,42,43を有する。詳しくは、渡り部31は、矩形状の表側及び裏側面を有する3つの第1乃至第3平板部31a,31b,31cを含む。第1平板部31aは、略第2平板部31bの長手方向一端部につながり、第2平板部31bに対して第2平板部31bの厚さ方向の一方側にα角度傾斜する。また、第3平板部31cは、第2平板部31bの長手方向他端部につながり、第2平板部31bに対して第2平板部31bの厚さ方向の一方側にα角度傾斜する。図2に示す例では、中性線30は、第2平板部31bを垂直に二等分する平面であって第2平板部31bの厚さ方向を含む平面に対して略面対称な形状を有する。
各引出部41,42,43は、渡り部31の幅方向の一方側端面31dに溶接で接合される。詳しくは、第1引出部41は、第1平板部31aの長手方向一方側かつ厚さ方向一方側に溶接され、第3引出部43は、第3平板部31cの長手方向一方側かつ厚さ方向一方側に溶接される。また、第2引出部42は、第2平板部の長手方向中央部かつ厚さ方向一方側に溶接される。各引出部41,42,43は、R方向外方側端面41a,42a,43a及びR方向内方側端面41b,42b,43bを有する柱状の形状を有し、渡り部31の厚さ方向一方側からR方向内方側に突出する。
再度、図1を参照して、第1引出部41のR方向内方側端面41bは、V相コイル21の突出部21bのR方向外方側端面にTIG溶接等の溶接で接合され、第3引出部43のR方向内方側端面43bは、W相コイル22の突出部22bのR方向外方側端面にTIG溶接等の溶接で接合される。また、第2引出部42のR方向内方側端面42bは、U相コイル20の突出部20bのR方向外方側端面にTIG溶接等の溶接で接合される。なお、渡り部は、図2に示す形状に限らず、概して円弧状の形状を有していればよい。また、3つの引出部も、R方向内方側を向くように構成されていればよくて、θ方向に互いに間隔をおいて配設されていればよく、図2に示す形状に限らない。
型部材60は、樹脂等の絶縁材料で構成される。図3に示すように、型部材60は、中性線30の第2引出部42周辺に取り付けられる。詳しくは、型部材60は、Z方向の他方側(図1の下側)に、θ方向両側に開口すると共にR方向内側に開口する嵌合凹部60aを有し、Z方向の一方側に第2引出部42を係止する係止部60bを有する。渡り部31のθ方向中央部は、嵌合凹部60aに嵌合され、第2引出部42のZ方向他方側は、係止部60bに係止される。型部材60と、第2引出部42は、それらの間に介在する樹脂部95(図5参照)で一体化される。係止部60bの構造、及び型部材60と第2引出部42を一体化する構造については、次で図4及び図5を用いて詳細に説明する。
図4は、型部材60において図2に60Rで示す一部分、すなわち、型部材60におけるZ方向一方側部分であって第2平板部31bよりもR方向内側に突出する部分の拡大斜視図を含む図であり、型部材60、中性線30、及びサーミスタ素子80の一体化構造を説明するための図である。
図4に示すように、型部材60は、第2引出部42のθ方向一方側にθ方向一方側壁部61を有し、第2引出部42のθ方向他方側にθ方向他方側壁部62を有する。θ方向一方側壁部61は、略矩形の板状の本体部61aと、本体部61aのZ方向他方側からθ方向他方側に延在する略矩形の板状の一方側係止部61bを有する。また、θ方向他方側壁部62は、略矩形の板状の本体部62aと、本体部62aのZ方向他方側からθ方向一方側に延在する略矩形の板状の他方側係止部62bを有する。一方側係止部61bのR方向外方側の端部と、他方側係止部62bのR方向外方側の端部とは、θ方向に略延在する略矩形の板状の壁部63で連結される。壁部63のZ方向高さは、一方及び他方側係止部61b,62bのZ方向高さと一致する。一方側係止部61bのZ方向一方側端面、他方側係止部62bのZ方向一方側端面、及び壁部63のZ方向一方側端面は、略同一平面上に位置する。係止部60bは、本体部61aのθ方向他方側面、本体部62aのθ方向一方側面、一方側係止部61bのZ方向一方側端面、他方側係止部62bのZ方向一方側端面、及び壁部63のZ方向一方側端面で画定される。本体部61aと本体部62aとの間隔は、第2引出部42の幅に略一致する。第2引出部42の幅方向の両端部が一方及び他方側係止部61b,62bのZ方向一方側の端面に当接するまで、第2引出部42を、図4に矢印Aで示すようにZ方向一方側から係止部60bに嵌め込み、第2引出部42のZ方向他方側を係止部60bに係止する。
型部材60は、Z方向外方側(Z方向一方側)とR方向内方側とが開口する凹部70を有する。中性線30の延在方向の一部を構成する第2引出部42は、導体のみで構成され、導体が外部に対して露出する導体露出部に含まれる。凹部70のZ方向外方側には、第2引出部42のZ方向他方側部分の形状と略一致する形状のスペースが存在し、このスペースの形状は、第2引出部42において係止部60bに係止される部分の形状に略一致する。
第2引出部42のZ方向他方側が、係止部60bに係止されて凹部70のZ方向外方側に嵌め込まれた状態で、型部材60の底部64の底面64a、一方側係止部61bの凹部70側面、他方側係止部62bの凹部70側面、壁部63の凹部70側面(壁部63のR方向内側の端面)、及び第2引出部42のZ方向他方側の端面は、R方向内側のみが開口する素子収容室90(図5参照)を画定する。
温度検出素子の一例としてのサーミスタ素子80は、素子収容室90に収容される。次に、サーミスタ素子80の温度検出の原理について簡単に説明する。サーミスタ素子80は、温度によって電気抵抗が変化する。サーミスタ素子80は、配線(リード線)92を介して図示しない制御部と電気的に接続される。サーミスタ素子80の温度がその設置箇所の温度に応じて変化すると、サーミスタ素子80の抵抗値が変化して配線92を流れる電流が変化する。上記制御部は、配線92を流れる電流を検出することで中性線30の温度を特定し、ステータコイル15の温度を特定する。上記制御部は、特定したステータコイル15の温度に基づいてステータコイル15に供給する電流を制御し、ステータコイルからの熱でステータ1の構成部品が損傷することを防止する。
型部材60は、凹部70内のZ方向内方側にR方向に延在する配線位置決め通路91を有する。サーミスタ素子80から延びる配線(リード線)92は、R方向に延在して配線位置決め通路91を通過する。配線位置決め通路91には、内外連通通路93が設けられる。内外連通通路93は、配線位置決め通路91をR方向に横断し、Z方向の内方側と外方側とが開口して配線位置決め通路91の内部と外部を連通させる。
素子収容室90が構成され、サーミスタ素子80から延びる配線92が配線位置決め通路91で位置決めされている状態で、素子収容室90には、熱せられて軟化した樹脂がR方向内側の開口から出射される。このようにして、樹脂が素子収容室90を充填するように配設され、型部材60、サーミスタ素子80、及び第2引出部42が樹脂で一体化される。当該樹脂は、サーミスタ素子80の周囲を覆う。当該樹脂は、サーミスタ素子80を損傷から保護する保護絶縁部としての役割も担う。
図5は、温度センサの配線92の延在方向に垂直な平面であって、サーミスタ素子80を含む平面でステータ1(図1参照)を切断したときの部分模式断面図である。図5に示すように、素子収容室90内には、樹脂部95が充填されている。また、中性線30の導体露出部に含まれる第2引出部42とサーミスタ素子80との間には、樹脂部95のみが介在する。
上記実施形態によれば、中性線30が、導体が外部に対して露出する導体露出部に含まれる第2引出部42を有し、樹脂部95が、サーミスタ素子80と第2引出部42との間に介在してサーミスタ素子80と第2引出部42を一体化する。したがって、導体(第2引出部42)からの熱が樹脂部95のみを伝達してサーミスタ素子80に到達し、導体からの熱が中性線30の導体を被覆する絶縁被膜を介して温度検出素子に到達することがない。よって、導体からの熱の一部が当該絶縁被膜で遮断されることがなく、サーミスタ素子80による導体の温度検出精度を向上できる。
また、サーミスタ素子80を収容する素子収容室90を有する型部材60を備え、型部材60に配線位置決め通路91が設けられるので、サーミスタ素子80が所定位置に位置決めされ易くなり、温度検出を精度よく実行できる。
更には、配線位置決め通路91に内外連通通路93が設けられるので、射出成形時に軟化した樹脂を、内外連通通路93を通過するように流動させることができる。したがって、樹脂部95が素子収容室90内に隙間無く配設され易くなる。よって、サーミスタ素子80と第2引出部42とを樹脂部95で確実に一体化でき、温度検出を更に精度よく実行できる。
尚、本発明は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、ステータ1が、サーミスタ素子80を収容する素子収容室90を有する型部材60を備え、素子収容室90が、略直方体のスペースを画定する場合について説明した。しかし、素子収容室が画定するスペースの形状は、断面半円の柱形状や、断面半楕円の柱形状や、断面等脚台形の柱形状等であってもよく、それ以外の如何なる形状であってもよい。素子収容室は、樹脂をR方向内側から室内に出射できる構造であれば、如何なる構造であってもよい。
また、型部材60が、素子収容室90内に配線位置決め通路91を有する場合について説明した。しかし、型部材は、素子収容室90に配線位置決め通路を有さなくてもよく、又はステータに型部材が存在しなくてもよい。
また、第2引出部42とサーミスタ素子80との間に樹脂部95のみが介在する場合について説明した。しかし、温度検出素子との間に樹脂部のみが介在する中性線の箇所は、第2引出部以外の箇所であってもよい。詳しくは、第1引出部、第3引出部、又は渡り部の延在方向の少なくとも一部に導体が外部に露出する導体露出部を設け、係る導体露出部と、温度検出素子との間に樹脂部のみを介在させてもよい。
また、図2に示すように、中性線30が、UV相中性線とUW相中性線が統合した構造を有する場合について説明したが、中性線が、UV相中性線と、そのUV相中性線と別体のUW相中性線とを有する構成であってもよい。また、温度検出素子が、サーミスタ素子80である場合について説明したが、温度検出素子は、熱電対や、白金測温抵抗体等であってもよく、それ以外の温度を検出できる如何なる素子でもよい。
1 ステータ、11 ステータコア、12 ヨーク、15 ステータコイル、16 ティース、20 U相コイル、21 V相コイル、22 W相コイル、30 中性線、42 第2引出部(導体露出部)、80 サーミスタ素子、95 樹脂部、R方向 ステータの径方向、θ方向 ステータの周方向、Z方向 ステータの軸方向(高さ方向)。

Claims (1)

  1. 環状のヨーク、及び前記ヨークの周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから径方向の内側に突出する複数のティースを含むステータコアと、
    前記複数のティースに巻回され、複数相のコイルを含むステータコイルと、
    互いに異なる相の前記コイルの片側端部同士を電気的に接続すると共に導体が外部に対して露出する導体露出部を延在方向の少なくとも一部に有し、引出線を含む中性線と、
    前記導体露出部に対して間隔をおいて配置される温度検出素子と、
    前記導体露出部と前記温度検出素子との間に介在して、前記導体露出部と前記温度検出素子とを一体化する樹脂部と、
    前記中性線及び前記温度検出素子と一体にされると共に、絶縁材料で構成される型部材と、
    を備え、
    前記型部材が高さ方向の開口側の一部に前記引出線の高さ方向の片側の一部の形状と略一致する形状のスペースを有する凹部を備えて、そのスペースに前記引出線の当該一部が配置され、
    前記凹部の底面に配線位置決め通路が設けられて、前記温度検出素子から延びる配線が配線位置決め通路を通過し、
    前記型部材、前記温度検出素子、及び前記引出線が、前記樹脂部で一体化される、回転電機のステータ。
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