JP6430762B2 - 冷却パイプ付回転電機装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機及びレゾルバを収容する回転電機ケースと、冷却パイプと、ワイヤーハーネスとを有する冷却パイプ付回転電機装置に関する。
特許文献1には、回転電機を収容する回転電機ケースと、回転電機ケースを形成するケース本体及びカバーの間で挟まれて回転電機ケース内に配置される冷却パイプとを備える回転電機装置が記載されている。冷却パイプは、ケースに形成された内部冷媒流路から冷却液が供給され、内部に冷却液を流す。冷却液は冷却パイプを流れて、冷却パイプの噴出孔から下方に噴出され、回転電機のステータコイルを冷却する。
特許文献2には、回転電機ケース内にレゾルバを配置することが記載されている。レゾルバは、回転電機を構成するロータの回転角度を検出する。レゾルバには信号送信用のワイヤーハーネスが接続される。
特許文献3には、ワイヤーハーネス本体部に接続されたコネクタと、ワイヤーハーネス本体部に沿って取り付けられた経路規制部と、経路規制部の端部からコネクタに向けて延出しコネクタの外側を覆う保護端部とを有するワイヤーハーネスが記載されている。
特開2013−46515号公報 特開2007−336714号公報 特開2013−176205号公報
特許文献1に記載された回転電機装置において、ケース本体及びカバーの間で冷却パイプを挟んで組み付ける場合に、冷却パイプの組み付け状態を外部から目視で確認することはできない。一方、ケース内にはレゾルバまたは回転電機に接続されるワイヤーハーネスが、冷却パイプの端部周辺部に配置される可能性がある。これによって、冷却パイプの組み付け時にケース本体またはカバーと冷却パイプの端部との間でワイヤーハーネスの噛み込みが発生するおそれがある。
本発明の目的は、ケース本体及びカバーの間で冷却パイプを組み付ける場合に冷却パイプの端部でのワイヤーハーネスの噛み込みを防止できる冷却パイプ付回転電機装置を提供することである。
本発明に係る冷却パイプ付回転電機装置は、ケース本体と、前記ケース本体に結合されるカバーとにより形成され、回転電機及びレゾルバを収容する回転電機ケースと、前記ケース本体及び前記カバーの間で挟んで前記回転電機ケース内に配置され、かつ直線状に形成され、前記回転電機ケースの内部に冷却液を流す冷却パイプと、コネクタ、第1電線及び第2電線を含み、前記第1電線及び前記第2電線の一端が前記コネクタに接続され、前記第1電線及び前記第2電線の他端が前記レゾルバまたは前記回転電機に接続されるワイヤーハーネスとを備え、前記冷却パイプは、前記第1電線及び前記第2電線の両方の一方側に配置される。前記ワイヤーハーネスは、前記第1電線及び前記第2電線の一端側で前記コネクタから露出した部分を束ねて拘束する保護筒部材を含む。前記第2電線は、前記保護筒部材からの他端側への導出開始部において、前記第1電線での前記保護筒部材からの他端側への導出開始部よりも前記冷却パイプに対し離れる側に導出されている。
本発明に係る冷却パイプ付回転電機装置によれば、ワイヤーハーネスを構成する各電線のうち、冷却パイプに近い側の第1電線の冷却パイプ側への変位量が小さくなる。このため、ケース本体及びカバーの間で冷却パイプを組み付ける場合に冷却パイプの端部でのワイヤーハーネスの噛み込みを防止できる。
本発明に係る実施形態の冷却パイプ付回転電機装置の上側部分を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 図2からワイヤーハーネスを取り出して示す図である。 実施形態において、第1電線の変位可能範囲での好ましい最短経路の経路長さRと、最短経路に対する第1電線の冷却パイプ側への変位可能量Zとの関係を示す模式図である。 冷却パイプ付回転電機装置の比較例において、図2に対応する図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施形態につき、詳細に説明する。以下では、回転電機がハイブリッド車両、電気自動車または燃料電池車の車輪を駆動するモータとして用いられる場合を説明する。回転電機は、発電機として、またはモータ及び発電機の両方の機能を有するモータジェネレータとして用いられてもよい。なお、以下で説明する材質、数量などは説明のための例示であって、回転電機装置の仕様により変更が可能である。以下では、同様の構成には同一の符号を付して説明する。
図1は、本実施形態の冷却パイプ付回転電機装置10の上側部分を示す断面図である。以下、冷却パイプ付回転電機装置10は単に回転電機装置10という。回転電機装置10は、回転電機ケース12と、回転電機20と、レゾルバ30と、ワイヤーハーネス40と、冷却部60とを備える。
回転電機ケース12は、ケース本体13と、ケース本体13に結合固定されるカバー14とを含む。カバー14は、ケース本体13にボルト及びナットなどの締結手段により固定される。ケース本体13には、後述する冷却部60を構成する内部油路61と、第1支持孔15とが形成される。第1支持孔15は直線状に形成されて、一端(図1の左端)がカバー14の内面に開口し、他端(図1の右端)が内部油路61に接続される。
カバー14の内面において第1支持孔15と直線上で対向する部分には、直線状の第2支持孔16が形成される。第1支持孔15及び第2支持孔16には、後述する冷却パイプ62の両端部が挿入されて支持される。回転電機ケース12の内側には、後述する回転電機20及びレゾルバ30が収容される。
回転電機20は、3相交流電流で駆動する永久磁石付の同期電動機であり、回転電機ケース12の内側に回転可能に支持された回転軸21と、回転軸21の周囲に固定されたロータ22と、ロータ22の外径側に所定の空隙をあけて対向配置されたステータ23とを含んで構成される。
ロータ22は、円筒状のロータコア22aと、ロータコア22aの周方向複数位置に配置された図示しない磁石とを含む。ロータコア22aは、円板状の電磁鋼板を複数個、軸方向に積層することにより一体に構成される。ロータコア22aは、磁性粉末を加圧成形してなる圧粉コアにより形成されてもよい。
各磁石は、ロータ22の径方向、または径方向に対し傾斜した方向に着磁された磁気特性を有する。ロータコア22aの軸方向両側に図示しない一対のエンドプレートが配置され、一対のエンドプレートによりロータコア22aが軸方向両側から挟まれてもよい。
ステータ23は、円板状の電磁鋼板を複数個、軸方向に積層することにより構成されるステータコア24と、複数相のステータコイル25とを含む。ステータコア24は、円環状のヨーク部24aと、ヨーク部24aの内周面の周方向複数位置に径方向に突出形成されるティース24bとを有する。ステータコア24は、回転電機ケース12の内側で、第1支持孔15及び第2支持孔16よりも下側に固定される。
複数相のステータコイル25は、複数のティース24bに集中巻きまたは分布巻きで巻回される。複数相のステータコイル25において、ステータコア24の軸方向両端よりも軸方向外側に突出する部分にはコイルエンド25aが形成される。コイルエンド25aは、後述する冷却部60の冷却パイプ62から噴出される冷却液で冷却される。複数相のステータコイル25に複数相、例えば3相の交流電流が供給されることにより、ステータ23からロータ22に回転磁界が作用してロータ22が回転磁界に同期して回転駆動される。
レゾルバ30は、ロータ22の回転角度を検出する。レゾルバ30は、回転軸21に固定されるレゾルバロータ31と、回転電機ケース12の内側に固定されるレゾルバステータ32とを有する。レゾルバステータ32は図示しない励磁用コイル及び出力用コイルを有し、円環状に形成される。励磁用コイル及び出力用コイルには、後述するワイヤーハーネス40の第1電線41及び第2電線42がそれぞれ接続される。なお、励磁用コイルに第2電線42が接続され、出力用コイルに第1電線41が接続されてもよい。
レゾルバロータ31は、レゾルバステータ32の内周側に所定の空隙をあけて対向配置される。レゾルバロータ31は、軸方向に見た場合の形状が概略楕円形状である。ロータ22の回転に伴ってレゾルバロータ31が回転することでレゾルバステータ32との間の空隙の大きさが変化する。この回転時に、レゾルバステータ32の励磁用コイルに交流電流を流すと、出力用コイルにその隙間の変化に応じた出力が発生する。このため、図示しない制御装置が出力用コイルの出力信号を受け取って、その出力信号に基づいてロータ22の回転角度を検出できる。
図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図2からワイヤーハーネス40を取り出して示す図である。ワイヤーハーネス40は、第1電線41、第2電線42及び第3電線43と、コネクタ44、第1端子45、及び第2端子46と、保護筒部材47とを有する。各電線41,42,43は、導体素線48と、導体素線48の両端部を除くすべての部分を覆う筒状部材49a,49b,49cとを有する。筒状部材49a、49b、49cは、円筒状に形成されて可撓性を有する。筒状部材49a、49b、49cは、例えばガラスファイバの編組スリーブの外側にシリコーンワニスを塗布し、それを高温で硬化させた材料により形成される。筒状部材49a、49b、49cは、フッ素樹脂などの絶縁材料により形成されてもよい。
第1電線41、第2電線42、及び第3電線43の一端は後述するコネクタ44に、上側から順に接続される。第1電線41の他端は第1端子45に接続される。第1端子45は図示しない励磁コイル側端子に着脱可能に接続される。励磁コイル側端子は、レゾルバステータ32に固定されるとともに、レゾルバステータ32の励磁用コイルに電気的に接続される。
第2電線42の他端は第2端子46に接続される。第2端子46は図示しない出力コイル側端子に着脱可能に接続される。出力コイル側端子は、レゾルバステータ32に固定されるとともに、レゾルバステータ32の出力用コイルに電気的に接続される。
第3電線43の他端は油温センサ50(図3)に接続される。油温センサ50は、回転電機ケース12の下部に取り付けられて、この下部に溜まった冷却油の温度を検出する。
コネクタ44は、ケース本体13の内側に固定される。図1、図2ではコネクタ44は、ケース本体13の第2支持孔16の周辺部に配置される。また、コネクタ44の電線接続部(図2の左端部)と第2支持孔16の開口端とは、約90度異なる方向に向いている。
コネクタ44は、ケース本体13の外側で図示しない制御装置または励磁電圧発生回路に、図示しないケース外側電線を介して接続される。第1電線41は、励磁電圧発生回路から励磁コイルに励磁電圧に基づく交流電流を流す。第2電線42は、レゾルバ30から制御装置にレゾルバ30の検出値を表す信号を送信する。第3電線43は油温センサ50から制御装置に油温センサ50の検出温度を表す信号を送信する。
第1電線41及び第2電線42の他端に設けられた第1端子45及び第2端子46は、後述する冷却パイプ62の下側で、レゾルバステータ32の異なる2つの位置に接続される。図2に示すように、カバー14にはブラケット17が固定されている。ブラケット17は、第1電線41にブラケット17と重なる部分で接触して、ブラケット17と重なる部分での第1電線41の冷却パイプ62側への変位を阻止する。
また、保護筒部材47は、第1電線41、第2電線42及び第3電線43の一端側部分を束ねて拘束する。保護筒部材47は後で詳しく説明する。
図1に戻って、冷却部60は、内部油路61及び冷却パイプ62と、図示しない外部油路とを含んで構成される。内部油路61は、ケース本体13に直線状に形成される。冷却パイプ62は、鉄などの金属または樹脂により直線状に形成される。冷却パイプ62は、一端(図1の右端)が開口する円筒状の本体部63と、本体部63の一端部の周囲に全周に突出形成された位置決めフランジ64と、本体部63の他端(図1の左端)開口を塞ぐ大径板部65とを有する。大径板部65は、冷却パイプ62のうちで最大外径を有する部分である。本体部63の両端側の下端の2個所位置には噴出孔66が形成される。
冷却パイプ62は、回転電機ケース12内に配置され、ケース本体13とカバー14との間で挟まれることで回転電機ケース12に支持される。冷却パイプ62は、内部に冷却液である冷却油を流す。回転電機ケース12内に冷却パイプ62を配置した状態で、冷却パイプ62の一端部は第1支持孔15に挿入される。位置決めフランジ64は、ケース本体13の内面に突き当たることでケース本体13に対する位置決めが図られる。冷却パイプ62の一端は内部油路61に接続される。
冷却パイプ62の他端部は第2支持孔16に挿入されるとともに、第2支持孔16に予め挿入されたゴムなどの弾性部材18に突き当てられる。これによって、冷却パイプ62は回転電機ケース12に弾性的に支持されるので、振動及び騒音の発生抑制を図れる。なお、冷却パイプ62を鉄等の金属により形成するとともに、第2支持孔16に挿入固定された磁石に冷却パイプ62の他端部を磁気吸着させてもよい。
外部油路は、内部油路61のケース本体13の外面に開口する端部と、回転電機ケース12の下部との間に接続されて、ケース本体13の下部に溜まった冷却油を図示しない油ポンプによって吸引して、図1に矢印αで示すように内部油路61に冷却油を供給する。これによって、冷却油は外部油路、内部油路61、冷却パイプ62の順に流れて、噴出孔66から下方に噴出される。噴出された冷却油はステータ23のコイルエンド25aに供給されて、コイルエンド25aを冷却しながら流下してケース本体13の下部に溜まる。これによって、ステータコイル25が回転電機20の駆動時または発電時に発熱する場合でも、ステータコイル25の温度上昇を抑制できる。
次に、ワイヤーハーネス40に設ける保護筒部材47を説明する。保護筒部材47は、第1電線41、第2電線42及び第3電線43の一端側でコネクタ44から露出した部分を束ねて拘束する。保護筒部材47は、概略矩形の断面形状を有する筒状に形成される。保護筒部材47は、例えば筒状部材49a、49b、49cと同様に、ガラスファイバの編組スリーブの外側にシリコーンワニスを塗布し、それを硬化させた材料により形成される。各電線41,42,43は保護筒部材47の内側で移動が阻止されるように押し付け合っている。また、第2電線42は、保護筒部材47からの他端側への導出開始部C2において、第1電線41での保護筒部材47からの他端側への導出開始部C1よりも冷却パイプ62に対し離れる側に導出されている。この導出についての第1電線41及び第2電線42の関係は、第1電線41に後述する余分長さが生じた場合も同様である。これによって、保護筒部材47は、冷却パイプ62に近づく側への変位が制限される。このため、後述のように、ケース本体13及びカバー14の間で冷却パイプ62を組み付ける場合に、冷却パイプ62の端部でのワイヤーハーネス40の噛み込みを防止できる。
また、第3電線43は、保護筒部材47からの他端側への導出開始部C3において、第2電線42よりもさらに冷却パイプ62に対し離れる側に導出されている。保護筒部材47はコネクタ44に、ワイヤーハーネス40を介さずに直接には結合されていない。
次に、図2、図4を用いて、保護筒部材47の長さL1を決定する方法を説明する。図2では太い実線で点B1,B2,B3を結ぶ三角形を示している。点B1は、第1電線41において、変位可能範囲での好ましい最短経路51の長さに対して余分長さが生じている場合に、冷却パイプ62に最も近づく可能性がある最接近位置である。「変位可能範囲」は、第1電線41において、保護筒部材47及びブラケット17の間部分である。変位可能範囲では、第1電線41の変位は、保護筒部材47及びブラケット17によっては阻止されない。点B2,B3は、第1電線41において、保護筒部材47及びブラケット17からそれぞれ導出される導出開始位置において、冷却パイプ62に最も近い点である。
図4は、保護筒部材47の長さL1を決定する方法に用いる図であって、第1電線41の変位可能範囲での好ましい最短経路51の経路長さRと、最短経路51に対する冷却パイプ62側への変位可能量Zとの関係を示す模式図である。
最短経路51は、変位可能範囲で直線上に設定される経路である。第1電線41の変位可能範囲が実際上でも、最短経路51上に位置すれば問題は生じない。一方、実際上、第1電線41に最短経路51の経路長さRに対して余分長さが生じていると、その余分長さ分が冷却パイプ62側に変位する可能性がある。そして、冷却パイプ62の組み付け時に冷却パイプ62の端部で第1電線41の噛み込みが生じる可能性がある。そこで本実施形態ではこのような不都合を防止すべく、保護筒部材47で各電線41,42,43を拘束することで第1電線41の変位可能量Zを小さくしている。
変位可能量Zは、次のように求められる。まず、図2、図4のように冷却パイプ62の軸方向と平行な方向で見た場合に、最短経路51から冷却パイプ62に向かって垂線Tを描く。そして、この垂線T上で点B1を移動させながら、点B1,B2を結ぶ直線の長さPと、点B1,B3を結ぶ直線の長さQとの長さ合計(P+Q)を種々に算出する。そして長さ合計(P+Q)が、実際上または設計上、第1電線41に余分長さが生じた場合での第1電線41の変位可能範囲の長さと等しくなる場合の点B1を求める。そして、点B1が冷却パイプ62と干渉しないように、垂線と最短経路51との交点Sと、点B1との間の長さである変位可能量Zを決定する。また、この変位可能量Zが決定される場合の点B3を決定する。そしてこの点B3に基づいて保護筒部材47の長さL1を決定する。
上記の回転電機装置10によれば、第1電線41及び第2電線42のうち、冷却パイプ62に近い側の第1電線41の冷却パイプ62側への変位量が、保護筒部材47を設けない場合に比べて小さくなる。このため、ケース本体13及びカバー14の間で冷却パイプ62を組み付ける場合に、冷却パイプ62の端部でのワイヤーハーネス40の噛み込みを防止できる。また、保護筒部材47をコネクタ44に被せるなどによって直接に結合する必要がないので、材料費及び組み付け時の手間の低減を図れる。
また、保護筒部材47は、筒状部材49a、49b、49cの一端部(図2の右端部)と、各電線41,42,43のうちの導体素線48の一端部で筒状部材49a、49b、49cから露出される部分とを覆っている。これによって、各電線41,42,43のコネクタ44側の一端部で筒状部材49a、49b、49cから露出した導体素線48を保護筒部材47で保護することができ、品質向上を図れる。
図5は、回転電機装置の比較例において、図2に対応する図である。この比較例の場合には保護筒部材47(図2参照)を設けていない。その他の構成は、図1から図4の構成と同様である。このような比較例では、第1電線41においてコネクタ44及びブラケット17の間部分が第1電線41の変位可能範囲となる。これによって、比較例では、変位可能範囲の長さが図2の場合よりも大きくなり、第1電線41に余分長さが生じた場合に冷却パイプ62に干渉しやすくなる。例えば、図5において、コネクタ44とブラケット17との間の実際の変位可能範囲の長さが図2の場合と同じ場合でも、第1電線41のコネクタ44からの導出開始部分が冷却パイプ62側に大きく曲がることが可能になる。これによって、変位可能量Dが大きくなる。なお、図4の破線γは、比較例において、第1電線41に余分長さが生じた場合の変位可能な経路を示している。点B1aは、比較例での冷却パイプ62への最接近位置である。点B4は、第1電線41のコネクタ44からの導出開始位置である。
図5に示すように、比較例では保護筒部材47がない。このため、点B1a、B2、B4を結ぶ2直線の合計長さ(Pa+Qa)が、点B1、B2、B3を結ぶ3直線の合計長さ(P+Q+R)と同じ場合でも、最接近位置を示す点B1aは、実施形態の点B1よりも冷却パイプ62側に近づく。これによって、比較例では第1電線41の冷却パイプ62の端部での噛み込みが生じやすい。実施形態では、保護筒部材47が設けられるのでこのような不都合を防止できる。
なお、上記では油温センサ50に接続される第3電線43を設ける場合を説明したが、第3電線43は省略されてもよい。また、上記では、レゾルバ30の出力用コイルに第2電線42が接続され、第2電線42がコネクタ44に接続される場合を説明した。一方、コネクタ44に2つの出力用コイル接続用の2本の電線が接続されてもよい。また、図2に示したブラケット17は省略されてもよい。また、上記ではレゾルバ30に接続されるワイヤーハーネス40に保護筒部材47を設ける場合を説明したが、回転電機20のステータコイル25に接続されるワイヤーハーネスに保護筒部材を設けてもよい。この構成では、ワイヤーハーネスの一端がコネクタに接続され、他端が回転電機に接続される。
10 冷却パイプ付回転電機装置(回転電機装置)、12 回転電機ケース、13 ケース本体、14 カバー、15 第1支持孔、16 第2支持孔、17 ブラケット、18 弾性部材、20 回転電機、21 回転軸、22 ロータ、22a ロータコア、23 ステータ、24 ステータコア、24a ヨーク部、24b ティース、25 ステータコイル、25a コイルエンド、30 レゾルバ、31 レゾルバロータ、32 レゾルバステータ、40 ワイヤーハーネス、41 第1電線、42 第2電線、43 第3電線、44 コネクタ、45 第1端子、46 第2端子、47 保護筒部材、48 導体素線、49a,49b,49c 筒状部材、50 油温センサ、51 最短経路、60 冷却部、61 内部油路、62 冷却パイプ。

Claims (2)

  1. ケース本体と、前記ケース本体に結合されるカバーとにより形成され、回転電機及びレゾルバを収容する回転電機ケースと、
    前記ケース本体及び前記カバーの間で挟んで前記回転電機ケース内に配置され、かつ直線状に形成され、前記回転電機ケースの内部に冷却液を流す冷却パイプと、
    コネクタ、第1電線及び第2電線を含み、前記第1電線及び前記第2電線の一端が前記コネクタに接続され、前記第1電線及び前記第2電線の他端が前記レゾルバまたは前記回転電機に接続されるワイヤーハーネスとを備え、
    前記冷却パイプは、前記第1電線及び前記第2電線の両方の一方側に配置され、
    前記ワイヤーハーネスは、前記第1電線及び前記第2電線の一端側で前記コネクタから露出した部分を束ねて拘束する保護筒部材を含み、
    前記第2電線は、前記保護筒部材からの他端側への導出開始部において、前記第1電線での前記保護筒部材からの他端側への導出開始部よりも前記冷却パイプに対し離れる側に導出されている、冷却パイプ付回転電機装置。
  2. 請求項1に記載の冷却パイプ付回転電機装置において、
    前記冷却パイプの第1端部が前記カバーの内面に形成された支持孔に挿入されており、
    前記第1電線は、前記冷却パイプの前記第1端部の外周面の下側に対向して配置される、冷却パイプ付回転電機装置。
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