JP2018191037A - 情報処理装置、画像形成装置、及び印刷方法 - Google Patents

情報処理装置、画像形成装置、及び印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿データを符号化して生成した符号化画像が紙媒体のサイズを超える場合に、原稿データとの対応関係を取りながら符号化画像を複数ページに分割して生成する。【解決手段】情報端末装置101において、符号化画像生成部212は、印刷データ生成部211が生成した印刷データから、符号化画像を生成する。分割符号化画像生成部213は、符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、夫々が紙媒体のサイズに収まるように符号化画像を複数ページの分割符号化画像に分割し、各分割符号化画像の紙媒体の各ページへの印刷を第2プリンタドライバ部214に指示する。第2プリンタドライバ部は、印刷装置に対して、第1プリンタドライバ部から引き渡された各分割符号化画像の紙媒体の各ページへの印刷を指示する。紙媒体の各ページに印刷された分割符号化画像は、複合機で読み込まれて再構成され、製版印刷される。【選択図】図2

Description

原稿データを符号化して符号化画像を生成する情報処理装置、原稿読取装置にて読み取った紙原稿上の符号化された画像を復号して印刷を実行する画像形成装置、及びそれら一連の処理を実行する印刷方法に関する。
学校等のネットワーク完了が整っていない場所でオフラインで使用される印刷機を対象として、原稿データを符号化して生成した符号化画像を手元のプリンタで紙媒体に一旦印刷し、オフラインの印刷機にてその紙媒体上の符号化画像を読み取ってこの符号化画像から原稿データを復元して印刷できるようにした技術(以下「ペーパインタフェース機能」と呼ぶ)が知られている。この技術によれば、元の原稿データの品質を落とさずにオフライン印刷が可能となり、また、紙媒体を印刷機に置き忘れても符号化画像は直接には判読できないためセキュリティ上安全なオフライン印刷が可能となる。
上述のペーパインタフェース機能において、原稿データを符号化するにあたり、原稿データが高解像度データである場合には符号化画像も大きなサイズのデータとなってしまうため、特定サイズ(例えばA4サイズ)の紙に収まりきらなくなることが想定される。このような場合に、複数ページの用紙に対して符号化画像を分割して印刷することが考えられるが、ユーザは1枚の原稿データの製版に対して何ページの紙媒体が必要なのかが分かりづらく、印刷機への印刷動作において使い勝手が悪いという課題がある。
従来、原稿を読みとって符号化により2値化した画データを暗号化し、その暗号化した画データを複数に分割すると共に、各々の分割した画データにそれぞれ識別子を生成して暗号化文書を出力する技術が知られている(例えば特許文献1)。
特開平10−200759号
しかしながら、上述の従来技術は、極秘文書を分割暗号化して保存することにより内容の漏洩を防止し、かつ、分割した極秘文書が過半数揃わないと復元することができない画像形成装置を提供することを目的としたものであり、印刷機への印刷動作において符号化画像と原稿データとの対応関係を把握できるものではなかった。
そこで、本発明は、原稿データを符号化して生成した符号化画像が紙媒体のサイズを超える場合に、原稿データとの対応関係を取りながら符号化画像を複数ページに分割して生成可能とすることを目的とする。
態様の一例では、原稿データを符号化して符号化画像を生成する符号化画像生成部と、符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、夫々が紙媒体のサイズに収まるように符号化画像を複数ページの分割符号化画像に分割し、各分割符号化画像を紙媒体の各ページに印刷する分割符号化画像生成部と、を備える。
本発明によれば、原稿データを符号化して生成した符号化画像が紙媒体のサイズを超える場合に、原稿データとの対応関係を取りながら符号化画像を複数ページに分割して生成することが可能となる。
画像形成システムの実施形態のシステム構成例を示す図である。 情報処理である情報端末装置の実施形態の構成例を示すブロック図である。 画像形成装置である複合機の実施形態の構成例を示すブロック図である。 符号化画像の例を示す図である。 実施形態の動作説明図である。 情報処理装置の処理例を示すフローチャートである。 画像形成装置の処理例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、画像形成システムの実施形態のシステム構成例を示す図である。図1に示されるように、画像形成システム100は、情報処理装置である情報端末装置101と、情報端末装置101からはオフラインになる画像形成装置である複合機102と、ローカルエリアネットワーク等のネットワーク104を介して情報端末装置101にオンラインで接続される印刷装置103とを含む。本実施形態では、情報端末装置101において、原稿データを符号化して符号化画像を生成する符号化画像生成処理と、符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、夫々が紙媒体のサイズに収まるように符号化画像を複数ページの分割符号化画像に分割し、印刷装置103から、各分割符号化画像を紙媒体の各ページに印刷する分割符号化画像生成処理とが実行される。また、複合機102において、紙媒体に印刷された分割符号化画像を読み取る読取り処理と、読取り処理にて読み取った分割符号化画像を復号する復号処理と、復号データ毎に原稿データ中での画像領域を確定する画像領域確定処理と、符号化画像から分割された全ての紙媒体に印刷されている全ての分割符号化画像に対して上述の読取り処理、復号処理、及び画像領域確定処理が終了した後に、符号化画像に対応する全ての画像領域が確定した全ての復号データに基づいて符号化画像に対応する原稿データの印刷を実行する印刷実行処理とが実行される。以上の情報端末装置101、印刷装置103、及び複合機102の連携処理により、原稿データを符号化して生成した符号化画像が紙媒体のサイズを超える場合に、原稿データとの対応関係を取りながら符号化画像を複数ページに分割して生成することが可能となり、高解像度おデータや大きなサイズのデータを符号化することが可能となると共に、ユーザは複合機102において効率的なオフライン印刷処理を実行することが可能となる。
図2は、符号化画像生成装置である図1の情報端末装置101の実施形態の構成例を示すブロック図である。情報端末装置101は、制御部201と、外部記憶装置202と、入力部203と、表示部204と、通信インタフェース205と、可搬記録媒体インタフェース206が、バス207によって相互に接続された構成を有する。制御部201は更に、原稿データ生成部210と、第1プリンタドライバ部として動作する印刷データ生成部211、符号化画像生成部212、及び分割符号化画像生成部213と、第2プリンタドライバ部214とを有する。
図2の情報端末装置101の構成において、制御部201は、210から214の各部の機能を実現する専用のハードウェア装置、又は特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行するプロセッサである。制御部201において、原稿データ生成部210は、印刷対象となる原稿データを作成するための、ワードプロセッサや表計算ソフトをはじめとする各種アプリケーション実行部である。
制御部201で実行される第1プリンタドライバ部に含まれる印刷データ生成部211は、原稿データ生成部210で生成された原稿データから印刷データを生成する。印刷データは、原稿データに対するイメージ画像データである。
制御部201で実行される第1プリンタドライバ部に含まれる符号化画像生成部212は、印刷データ生成部211が生成した印刷データから、符号化画像を生成する。
制御部201で実行される第1プリンタドライバ部に含まれる分割符号化画像生成部213は、符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、夫々が紙媒体のサイズに収まるように符号化画像生成部212が生成した符号化画像を複数ページの分割符号化画像に分割し、各分割符号化画像の紙媒体の各ページへの印刷を第2プリンタドライバ部214に指示する。
制御部201で実行される第2プリンタドライバ部214は、分割符号化画像生成部213が各分割符号化画像を生成した後に第1プリンタドライバ部から起動され、図1のネットワーク104を介して情報端末装置101に接続される印刷装置103に対して、第1プリンタドライバ部から引き渡された各分割符号化画像の紙媒体の各ページへの印刷を指示する。
外部記憶装置202は、例えばハードディスク記憶装置又は半導体ディスク装置であり、制御部201で実行される各種制御プログラムや、原稿データ、印刷データ、符号化画像のデータ、分割符号化画像のデータ等を記憶する。
入力部203は、ユーザが原稿データの作成や第1プリンタドライバ部に対する印刷指示を入力するための、例えばキーボードやポインティングデバイスである。出力部109は、原稿データや各種データを表示するための、例えば液晶ディスプレイである。
通信インタフェース205は、制御部201と図1のネットワーク104との間のデータの送受信を中継する。
可搬記録媒体インタフェース206は、USBメモリ、SDカードメモリ、コンパクトフラッシュメモリや、CD−ROM、DVD、光ディスク等の可搬記録媒体208を収容するもので、外部記憶装置202の補助の役割を有する。
本実施形態による情報端末装置101は、制御部201の各種機能を実現する制御プログラムをプロセッサが実行することで実現されてよく、それらの制御プログラムは、例えば外部記憶装置202や可搬記録媒体208に記録して配布してもよく、或いは通信インタフェース205によりネットワーク104(図1)から取得できるようにしてもよい。
図3は、図1の画像形成装置である複合機102の実施形態の構成例を示すブロック図である。複合機102は、制御部301と、プリンタエンジン302と、外部記憶装置303と、画像読取りユニットを含む原稿台304と、操作パネル305と、可搬記録媒体インタフェース306と、通信インタフェース307とが、バス308によって相互に接続された構成を有する。制御部301は更に、読取り部310、復号部311、画像領域確定部312、及び印刷実行部313を有する。
図3の複合機102の構成において、制御部301は、310から313の各部の機能を実現する専用のハードウェア装置、又は特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行するプロセッサである。
制御部301で実行される読取り部310は、原稿台304の下部に配置される特には図示しない画像読取りユニットを制御することにより、原稿台304上に置かれた紙媒体に印刷された分割符号化画像をスキャンして読み取る。
制御部301で実行される復号部311は、読取り部310で読み取られた分割符号化画像から復号データ(印刷データ)及びヘッダ情報を復号する。
制御部201で実行される画像領域確定部312は、復号部311が復号した復号データ毎に、印刷すべき画像領域を確定する。
印刷実行部313及び印刷実行部313によって制御されるプリンタエンジン302は、符号化画像から分割された全ての紙媒体に印刷されている全ての分割符号化画像に対して読取り部310、復号部311、及び画像領域確定部312での一連の処理が終了した後に、符号化画像に対応する全ての画像領域が確定した全ての復号データに基づいて符号化画像に対応する原稿データの製版印刷を実行する。具体的には、印刷実行部313は、上記全ての復号データに基づいて製版印刷用の画像データを生成し、プリンタエンジン302に出力する。プリンタエンジン302は、用紙の給紙、搬送、排紙を制御して、印刷実行部313から入力した製版印刷用の画像データの印刷を実行する。
外部記憶装置303は、例えばハードディスク記憶装置又は半導体ディスク装置であり、制御部301で実行される各種印刷制御プログラムや、復号データや後述するヘッダ情報のデータ、印刷用の画像データ等を記憶する。
操作パネル305は、ユーザが各種印刷指示を行ったり、印刷状況の表示等を行うための、例えばタッチパネル及び液晶表示装置である。また、報知部として動作する操作パネル305の液晶表示装置には、符号化画像から分割された全ての紙媒体に印刷されている全ての分割符号化画像のうち、読取り部310、復号部311、及び画像領域確定部312による一連の処理が完了している又は完了していない紙媒体の分割符号化画像に関する情報が表示され、ユーザに報知される。具体的には、液晶表示装置には、復号データ中のヘッダ情報に含まれる、分割符号化画像が符号化画像から何番目に分割されたかを示すページ数情報に基づいて、製版印刷を行うために不足している分割符号化画像のページ数に関する情報が表示される。
通信インタフェース307は、複合機102が特には図示しないローカルエリアネットワーク等に接続される場合に、そのネットワークと制御部301との間のデータの送受信を中継する。この通信インタフェース307はオプションでよく、本実施形態では特には使用されず、複合機102は例えば図1のネットワーク104に対してオフラインで使用される。
可搬記録媒体インタフェース306は、USBメモリ、SDカードメモリ、コンパクトフラッシュメモリや、CD−ROM、DVD、光ディスク等の可搬記録媒体309を収容するもので、外部記憶装置303の補助の役割を有する。
本実施形態による複合機102は、制御部301の各種機能を実現する印刷制御プログラムをプロセッサが実行することで実現されてよく、それらの制御プログラムは、例えば外部記憶装置303や可搬記録媒体309に記録して配布してもよく、或いは通信インタフェース307によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
図4は、図2の分割符号化画像生成部213で生成され、第2プリンタドライバ部214によって図1の印刷装置103で紙媒体に印刷される分割符号化画像の例を示す図である。図4の例では、図2の印刷データ生成部211が生成する印刷データ(ジョブデータ)及びヘッダ情報が格納される領域である元データ領域AR1と、誤り訂正符号のデータが格納される誤り訂正符号データ領域AR2と、印刷可能な領域(印刷可能領域)において二次元コードの画像が印刷された領域以外の領域である余白領域AR3と、から構成される領域がデータ領域となる。なお、図4の例では、位置決めマーカMK間に余白部分が存在するが、この部分にもデータを格納するように構成してもよい。符号化画像の具体的な生成方式としては、例えば「特開2015−011573号公報」に開示された技術を採用することができる。
以上の構成を有する実施形態の動作について説明する。図5は、本実施形態の動作説明図である。
まず、図2の情報処理装置において、制御部201内の符号化画像生成部212にて生成される符号化画像は、図4に示される分割符号化画像の例と同様なデータフォーマットである。この場合、符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズ、例えばA4サイズを超えない場合には、その符号化画像がそのまま第2プリンタドライバ部214を介して図1の印刷装置103で紙媒体に印刷される。一方、分割符号化画像生成部213は、符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、夫々が紙媒体のサイズに収まるように符号化画像生成部212が生成した符号化画像を複数ページの分割符号化画像に分割する。
上述のように符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、分割符号化画像生成部213は、図4に例示される各分割符号化画像の余白領域AR3を調整することにより、各分割符号化画像が紙媒体のサイズに収まるように制御することができる。例えば、図5(a)に示されるように、原稿データの領域に対応する破線で示される符号化画像の領域501のうち、原稿データの最後の行(図中「OPQRSTU」と表示されている行)に対応する領域が実線で示される紙媒体の印刷可能領域500に収まらずにはみ出している場合を考える。この場合に、分割符号化画像生成部213は、図4に例示される余白領域AR3を狭くすることにより、原稿データの領域に対応する破線で示される符号化画像の領域501の全体が紙媒体のサイズ内に分割符号化画像502として収まるように制御する。
上述のような余白の制御により、原稿データに対応する符号化画像の領域の全体が1枚の紙媒体に分割符号化画像として収まるように制御することが可能となり、複合機102で原稿台304を操作して紙媒体を読み込ませる回数を減らすことが可能となる。
また、前述のように符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、分割符号化画像生成部213は、複数の分割符号化画像のうちの任意の隣接する第1の分割符号化画像とそれに続く第2の分割符号化画像の組合せにおいて、第1の分割符号化画像の末尾付近に位置するデータを第2の分割符号化画像の先頭に移動させことにより、各分割符号化画像が紙媒体のサイズに収まるように制御することができる。例えば、図5(b)に示されるように、原稿データの領域に対応する破線で示される符号化画像の領域501が実線で示される紙媒体の印刷可能領域500に収まらず、原稿データの英語の文書の1行目(図中「ABCDEFG」と表示されている行)に対応する符号化画像の領域が第1の分割符号化画像503(#1)に含まれ、原稿データの英語の文書の2行目(図中「HIJKLMN」と表示されている行)に対応する符号化画像の領域以降が第2の分割符号化画像503(#2)に含まれてしまうとする。この場合、分割符号化画像生成部213は、原稿データの英語の文書の1行目(図中「ABCDEFG」と表示されている行)に対応する符号化画像のデータを第2の分割符号化画像502(#2)の先頭に移動させる制御を実施する。これにより、原稿データの日本語の文書の末尾(図中「あいうえおかき」と表示されている行)と原稿データの英語の文書の1行目(図中「ABCDEFG」と表示されている行)の間(図中の一点鎖線の部分)が、第1の分割符号化画像503(#1)と第2の分割符号化画像503(#2)の境界になるように調整する。
上述のようなページ区切りの制御により、原稿データ中の意味のある区切りにおいて、符号化画像の領域501(破線)を第1の分割符号化画像503(#1)と第2の分割符号化画像503(#2)に分割させることが可能となり、複合機102で原稿台304を操作して複数枚の分割符号化画像を読み込ませるときに、どのあたりまで読込みを行ったかを直感的に把握することが可能となる。
更に、前述のように符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが紙媒体のサイズを超える場合に、分割符号化画像生成部213は、原稿データ中の画像データ部分に対応する符号化画像と原稿データ中の文字データ部分に対応する符号化画像とを、それぞれ異なる分割符号化画像に分割するように制御することができる。例えば、図5(c)に示されるように、原稿データの領域に対応する破線で示される符号化画像の領域501のうち原稿データの文字データに対応する領域の途中から、実線で示される紙媒体の印刷可能領域500に収まらずにはみ出している場合を考える。この場合に、分割符号化画像生成部213は、原稿データ中の画像データ部分に対応する符号化画像と、原稿データ中の文字データ部分に対応する符号化画像の間(図中の一点鎖線の部分)が、第1の分割符号化画像504(#1)と第2の分割符号化画像504(#2)の境界になるように調整する。
上述のような画像データと文字データによるページ分割の制御により、原稿データ中の意味のある区切りにおいて、符号化画像の領域501(破線)を第1の分割符号化画像504(#1)と第2の分割符号化画像504(#2)に分割させることが可能となり、複合機102で原稿台304を操作して複数枚の分割符号化画像を読み込ませるときに、どのあたりまで読込みを行ったかを直感的に把握することが可能となる。
以上の制御動作において、分割符号化画像生成部213は、分割符号化画像の夫々のヘッダ領域に、分割符号化画像が符号化画像から何番目に分割されたかを示すページ数情報と、符号化画像中での分割符号化画像の範囲を示す領域情報(例えばデータサイズ)を付加してよい。これに対して、図3の複合機102の制御部301内の画像領域確定部312は、紙媒体中の分割符号化画像から復号データを復号する毎に、その復号データに含まれるページ数情報及び領域情報に基づいて、印刷すべき画像領域を確定する。
上述のページ数情報と領域情報が情報端末装置101から複合機102に受け渡されることにより、複合機102の原稿台304上でユーザが紙媒体上の分割符号化画像を読み取る順番を間違えたとしても、正しい順序で原稿データに対応する印刷画像の画像領域を確定させることが可能となる。
また、図3の複合機102の操作パネル305の液晶表示装置には、復号データ中のヘッダ情報に含まれる上記ページ数情報に基づいて、製版印刷を行うために不足している分割符号化画像のページ数に関する情報が表示される。
これにより、ユーザは、複合機102での紙媒体の分割符号化画像の読取り操作において、ページ数の不足を把握することが可能となり、読取りデータの漏れを防止することが可能となる。
図6は、図2の構成例を有する情報端末装置101の制御部201が実行する制御処理の例を示すフローチャートである。この制御処理は、制御部201内の210から214の各部の機能を実現する専用のハードウェア装置の協働動作として実現されてもよく、又は制御部201のプロセッサが特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する動作として実現されてもよい。以下の図6のフローチャートの説明において随時、図2の各部を参照するものとする。
情報端末装置101のユーザは、原稿データ生成部210で実行されているアプリケーションから、第1プリンタドライバ部に対応するプリンタドライバを指定して、印刷命令を実行する。
印刷が実行されると、図6のフローチャートで例示される処理が起動され、まず、印刷データ生成部211が、原稿データ生成部210で生成された原稿データから印刷画像である印刷データを生成する(ステップS601)。
次に、符号化画像生成部212が、ステップS601で生成された印刷データから、符号化画像を生成する(ステップS602)。
次に、分割符号化画像生成部213が、ステップS602で生成された符号化画像を紙媒体に印刷した場合に1ページ以内に収まるか否かを判定する(ステップS603)。
ステップS603の判定がYESならば、分割符号化画像生成部213は、ステップS602で生成された符号化画像を1枚の分割符号化画像として出力し、後述するステップS609の処理に移行する。
ステップS603の判定がNOならば、分割符号化画像生成部213は、符号化画像を紙媒体に印刷する場合の余白を調整することで用紙節約が可能か否かを判定する(ステップS604)。具体的には、分割符号化画像生成部213は、図4に例示される符号化画像の余白領域AR3を小さくすることにより、紙媒体のサイズからはみ出している符号化画像のデータが紙媒体の1ページ以内に収まるか否かを判定する。
ステップS604の判定がYESならば、分割符号化画像生成部213は、符号化画像が紙媒体の1ページ以内に収まるように余白を調整する(ステップS605)。その後、分割符号化画像生成部213は、余白が調整された符号化画像を1枚の分割符号化画像として出力し、後述するステップS609の処理に移行する。
ステップS604の判定がNOならば、分割符号化画像生成部213は、符号化画像データを、紙媒体の各ページに収まるように、複数の分割符号化画像に分割する(ステップS606)。
続いて、分割符号化画像生成部213は、ステップS606で生成された各分割符号化画像のページの切替え部分が、画像の切れ目になっているか否かを判定する(ステップS607)。ここで、画像の切れ目とは、図5(b)に例示したような異なる種類の言語の切れ目、図5(c)に例示したような画像データと文字データの切れ目、その他、例えば文章データの段落やページの切れ目等である。
ステップS607の判定がYESならば、分割符号化画像生成部213は、ステップS606で生成された複数の分割符号化画像を出力し、後述するステップS609の処理に移行する。
ステップS607の判定がNOならば、分割符号化画像生成部213は、ステップS606で生成された各分割符号化画像のページの切替え部分が画像の切れ目になるように、調整を行う(ステップS608)。この調整処理は例えば、前述した図5(b)又は図5(c)で説明した処理である。その後、分割符号化画像生成部213は、調整後の各分割符号化画像を出力し、ステップS609の処理に移行する。
ステップS609においては、第1プリンタドライバ部が、予め第1プリンタドライバ部にプリセットされている図1の印刷装置103に対応する第2プリンタドライバ部214を起動する。第2プリンタドライバ部214は、図1のネットワーク104を介して情報端末装置101に接続される印刷装置103に対して、第1プリンタドライバ部から引き渡された1枚以上の分割符号化画像(1枚の符号化画像を含む)の印刷を指示する。その後、制御部201は、図6のフローチャートで示される制御処理を終了する。
図7は、図3の構成例を有する複合機102の制御部301が実行する制御処理の例を示すフローチャートである。この制御処理は、制御部301内の310から313の各部の機能を実現する専用のハードウェア装置の協働動作として実現されてもよく、又は制御部301のプロセッサが特には図示しないメモリに記憶された制御プログラムを実行する動作として実現されてもよい。以下の図7のフローチャートの説明において随時、図3の各部を参照するものとする。
まず、複合機102のユーザが、ユーザは、図1の情報端末装置101からの指示により印刷装置103で印刷した図4に例示される1枚以上の紙媒体を順次原稿台304にセットする(ステップS701)。
次に、複合機102のユーザが、操作パネル305で読取りボタンを押す。この結果、制御部301内の読取り部310が、原稿台304の下部に配置される特には図示しない画像読取りユニットを制御することにより、原稿台304上にセットされた紙媒体に印刷された分割符号化画像をスキャンして読み込む(ステップS702)。
ステップS702での読込み動作が終了すると、制御部301内の復号部311が、読取り部310で読み取られた分割符号化画像から復号データ(印刷データ)及びヘッダ情報を復号する。このとき復号部311は、図4に例示される4つの位置決めマーカMKを検出してデータの読出し領域を決定する。次に、復号部311は、決定したデータの読出し領域から、分割符号化画像の最初の一定バイト範囲に記録されているヘッダ情報を読み取る。更に、復号部311は、そのヘッダ情報に含まれるデータ総バイト数分の復号データを、ヘッダ情報に続く分割符号化画像のデータ領域から読み出す。これにより、復号部311は、図4に例示される元データ領域AR1のデータと、誤り訂正符号のデータが格納される誤り訂正符号データ領域AR2のデータを読み出し、誤り訂正符号データ領域AR2の誤り訂正符号を用いて誤り訂正処理を行いながら元データ領域AR1中の復号データを復号する(以上、ステップS703)。
次に、制御部30内の画像領域確定部312が、ステップS703で復号された復号データに対して、その復号データに含まれるページ数情報及び領域情報に基づいて、印刷すべき画像領域を確定する(ステップS704)。
続いて、制御部301内の画像領域確定部312が、情報端末装置101において符号化画像から分割された全ての紙媒体に印刷されている全ての分割符号化画像に対して復号処理及び画像領域の確定処理が終了し、製版に必要な復号データが全て揃ったか否かを判定する(ステップS705)。
ステップS705の判定がNOならば、制御部301は、報知部として動作する操作パネル305の液晶表示装置に、ステップS703で復号された復号データ中のヘッダ情報に含まれるページ数情報に基づいて、製版印刷を行うために不足している分割符号化画像のページ数に関する情報を表示させる(ステップS706)。その後、制御部30は、ステップS701の処理に戻り、次の紙媒体の読込み処理に移行し、上述したステップS701からS706までの一連の処理を繰り返し実行する。
上記繰返し処理の結果、製版に必要な全ての復号データが揃ってステップS705の判定がYESになると、制御部301内の印刷実行部313は、上記ステップS701からS706までの一連の繰返し処理により生成された符号化画像に対応する復号データに基づいて、製版印刷用の画像データを生成し、プリンタエンジン302に出力して製版印刷を開始させる(ステップS707)。その後、制御部301は、図7のフローチャートで示される制御処理を終了する。
以上説明した実施形態では、複合機102において製版に必要な復号データが全て揃った後に製版印刷が実行されるが、一部の復号データが揃った段階で試し印刷が実行されてもよい。
以上説明した実施形態では、図2の情報端末装置101の制御部201内の印刷データ生成部211が生成する印刷データは、原稿データに対するイメージ画像データであるが、この印刷データは例えば複合機102が解析できるプリンタ言語で記述したデータであってもよい。
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
原稿データを符号化して符号化画像を生成する符号化画像生成部と、
前記符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが前記紙媒体のサイズを超える場合に、夫々が前記紙媒体のサイズに収まるように前記符号化画像を複数ページの分割符号化画像に分割し、前記各分割符号化画像を前記紙媒体の各ページに印刷する分割符号化画像生成部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記分割符号化画像生成部は、前記原稿データ中の画像データ部分に対応する符号化画像と前記原稿データ中の文字データ部分に対応する符号化画像とを、それぞれ異なる前記分割符号化画像に分割する、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記分割符号化画像生成部は、前記分割符号化画像の夫々に、前記分割符号化画像が前記符号化画像から何番目に分割されたかを示すページ数情報と、前記符号化画像中での前記分割符号化画像の範囲を示す領域情報とを付加する、ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
紙媒体に印刷された分割符号化画像を読み取る読取り部と、
前記読取り部が読み取った前記分割符号化画像を復号する復号部と、
前記復号データ毎に印刷すべき画像領域を確定する画像領域確定部と、
符号化画像から分割された全ての紙媒体に印刷されている全ての分割符号化画像に対して前記読取り部、前記復号部、及び前記画像領域確定部による処理が終了した後に、前記符号化画像に対応する全ての前記画像領域が確定した全ての前記復号データの印刷を実行する印刷実行部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
(付記5)
前記画像領域確定部は、前記復号データにそれぞれ含まれる、前記分割符号化画像が前記符号化画像から何番目に分割されたかを示すページ数情報と、前記符号化画像中での前記分割符号化画像の範囲を示す領域情報に基づいて、前記画像領域を確定する、ことを特徴とする付記4に記載の画像形成装置。
(付記6)
前記ページ数情報に基づいて、前記符号化画像に対応する全ての前記画像領域が確定した全ての前記復号データの印刷を実行するために不足しているページ数に関する情報をユーザに報知する報知部を更に備える、ことを特徴とする付記5に記載の画像形成装置。
100 画像形成システム
101 情報端末装置
102 複合機
103 印刷装置
104 ネットワーク
201、301 制御部
202、303 外部記憶装置
203 入力部
204 表示部
205、307 通信インタフェース
206、306 可搬記録媒体インタフェース
207、308 バス
208、309 可搬記録媒体
210 原稿データ生成部
211 印刷データ生成部
212 符号化画像生成部
213 分割符号化画像生成部
214 第2プリンタドライバ部
310 読取り部
311 復号部
312 画像領域確定部
313 印刷実行部
500 紙媒体
501 符号化画像
502、503、504 分割符号化画像

Claims (6)

  1. 原稿データを符号化して符号化画像を生成する符号化画像生成部と、
    前記符号化画像を紙媒体に印刷した場合に要するサイズが前記紙媒体のサイズを超える場合に、夫々が前記紙媒体のサイズに収まるように前記符号化画像を複数ページの分割符号化画像に分割し、前記各分割符号化画像を前記紙媒体の各ページに印刷する分割符号化画像生成部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記分割符号化画像生成部は、前記原稿データ中の画像データ部分に対応する符号化画像と前記原稿データ中の文字データ部分に対応する符号化画像とを、それぞれ異なる前記分割符号化画像に分割する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記分割符号化画像生成部は、前記分割符号化画像の夫々に、前記分割符号化画像が前記符号化画像から何番目に分割されたかを示すページ数情報と、前記符号化画像中での前記分割符号化画像の範囲を示す領域情報とを付加する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 紙媒体に印刷された分割符号化画像を読み取る読取り部と、
    前記読取り部が読み取った前記分割符号化画像を復号する復号部と、
    前記復号データ毎に印刷すべき画像領域を確定する画像領域確定部と、
    符号化画像から分割された全ての紙媒体に印刷されている全ての分割符号化画像に対して前記読取り部、前記復号部、及び前記画像領域確定部による処理が終了した後に、前記符号化画像に対応する全ての前記画像領域が確定した全ての前記復号データの印刷を実行する印刷実行部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記画像領域確定部は、前記復号データにそれぞれ含まれる、前記分割符号化画像が前記符号化画像から何番目に分割されたかを示すページ数情報と、前記符号化画像中での前記分割符号化画像の範囲を示す領域情報に基づいて、前記画像領域を確定する、ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記ページ数情報に基づいて、前記符号化画像に対応する全ての前記画像領域が確定した全ての前記復号データの印刷を実行するために不足しているページ数に関する情報をユーザに報知する報知部を更に備える、ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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