JP2018189308A - 二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュール - Google Patents

二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュール Download PDF

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明広 重田
誠之 飯高
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誠之 飯高
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Abstract

【課題】駆動部から第1冷媒への吸熱による、圧縮機から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を防止し、駆動部と第2冷媒との温度差を大きくして、駆動部を冷却することができる二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールを提供する。【解決手段】第2冷媒が循環する第2冷凍回路に接続される二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールであって、圧縮機41、熱媒体と第1冷媒とを熱交換する凝縮器42、第1絞り手段43、第1冷媒と第2冷媒とを熱交換する蒸発器44を冷媒配管45で環状に接続し、第1冷媒が循環する第1冷凍回路100と、蒸発器を介して第2冷凍回路に接続される接続管路103と、圧縮機を駆動させる駆動部200aと、を備え、接続管路は、蒸発器から流出する第2冷媒が流れる蒸発器流出配管63を備え、駆動部は、蒸発器流出配管と熱的に接続した。【選択図】図2

Description

本発明は、二元冷凍サイクルの低段側サイクルで、高段側サイクルの圧縮機の駆動部を冷却する二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールに関するものである。
従来、この種の二元ヒートポンプ装置は図11に示すように、高段側冷凍サイクル1と低段側冷凍サイクル2とで構成されるものがある。(例えば、特許文献1参照)
圧縮機3、室外熱交換器4を有する熱源機20、室内熱交換器5を有する室内機21、室内機21と並列に配設され、熱源機20から流出される空調用冷媒から給湯用冷媒に対して熱交換する冷媒−冷媒熱交換器6、空調用絞り手段7を備えた二元ヒートポンプ装置に用いられる熱媒体加熱モジュール22において、給湯用冷媒を圧縮する給湯用圧縮機8と、冷媒−冷媒熱交換器6と、給湯用圧縮機8から吐出された給湯用冷媒から、負荷内を循環する第1熱媒体に向けて熱を伝送する熱媒体−冷媒熱交換器9と、熱媒体−冷媒熱交換器9から流出した給湯用冷媒を膨張させる給湯用絞り手段10と、前記給湯用圧縮機8を駆動させる駆動部11と、を備え、給湯用圧縮機8、熱媒体−冷媒熱交換器9、給湯用絞り手段10及び冷媒−冷媒熱交換器6を給湯用冷媒配管によって接続されて給湯用冷媒が循環する高段側冷凍サイクル1を構成し、冷媒ー冷媒熱交換器6と給湯用圧縮機8とを接続する配管を、駆動部11に設置されている冷却部12に接触させることで、駆動部11を冷却し、駆動部11の冷却部12の小型化、又は設置不要とすることができる。
特開2012−247136
しかしながら、前記従来の構成では、熱媒体−冷媒熱交換器9に高温の熱媒体が流入する、いわゆる沸き終いの場合、高温に上昇した駆動部11から、給湯用圧縮機8に吸入される給湯用冷媒に受熱させ駆動部11を冷却するので、給湯用圧縮機8に吸入される給湯用冷媒に受熱させ駆動部11を冷却しない時でも、使用上限近くまで高温に上昇している給湯用圧縮機8から吐出される給湯用冷媒が、給湯用圧縮機8に吸入される給湯用冷媒に受熱させると更に温度上昇するので駆動部11を冷却できないという課題を有していた。
これによって、機器の信頼性が低下していた。
前記従来の課題を解決するために、二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールは、第2冷媒が循環する第2冷凍回路に接続される二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールであって、圧縮機、熱媒体と第1冷媒とを熱交換する凝縮器、第1絞り手段、第1冷媒と第2冷媒とを熱交換する蒸発器を配管で環状に接続し、第1冷媒が循環する第1冷凍回路と、前記蒸発器を介して前記第2冷凍回路に接続される接続管路と、前記圧縮機を駆動させる駆動部と、を備え、前記接続管路は、前記蒸発器から流出する第2冷媒が流れる蒸発器流出配管を備え、前記駆動部は、前記蒸発器流出配管と熱的に接続されていることを特徴とする。
本発明の二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールは、圧縮機から吐出される第1冷媒の温度と駆動部の温度が高くなる、凝縮器に流入する熱媒体の温度が高い、いわゆる沸き終い場合でも、駆動部からの吸熱による、圧縮機から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を防止し、駆動部と第2冷媒との温度差を大きくして、駆動部を冷却することができる。
本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置および二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの冷媒と熱媒体の回路図 (a)本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの冷媒と熱媒体の構成図(b)本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの冷却部の構成図 第1冷凍回路制御部を示す斜視図 第1冷凍回路制御部を下方から見た模式図 第1冷凍回路制御部を側方から見た模式図 本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置および二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの第1冷凍回路にて熱媒体の加熱運転のみを行う場合の冷媒と熱媒体の回路図 本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置および二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの第2冷凍回路を暖房運転し、第1冷凍回路にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図 本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置および二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの第2冷凍回路を冷房運転し、第1冷凍回路にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図 本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置および二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの第2冷凍回路を冷暖同時運転し、第1冷凍回路にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図 本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置および二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの第2冷凍回路の室内熱交換器を変更して冷暖同時運転し、第1冷凍回路にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図 従来の二元ヒートポンプ装置および二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールの冷媒と熱媒体の回路図
第1の発明は、第2冷媒が循環する第2冷凍回路に接続される二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールであって、圧縮機、熱媒体と第1冷媒とを熱交換する凝縮器、第1絞り手段、第1冷媒と第2冷媒とを熱交換する蒸発器を配管で環状に接続し、第1冷媒が循環する第1冷凍回路と、前記蒸発器を介して前記第2冷凍回路に接続される接続管路と、前記圧縮機を駆動させる駆動部と、を備え、前記接続管路は、前記蒸発器から流出する第2冷媒が流れる蒸発器流出配管を備え、前記駆動部は、前記蒸発器流出配管と熱的に接続されていることを特徴とする。
この発明によれば、圧縮機から吐出される第1冷媒の温度と駆動部の温度が高くなる、凝縮器に流入する熱媒体の温度が高い、いわゆる沸き終い場合でも、駆動部からの吸熱による、圧縮機から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を防止し、駆動部と第2冷媒との温度差を大きくして、駆動部を冷却することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記接続管路は、前記駆動部と前記蒸発器流出配管とが熱的に接続されている箇所よりも下流に、前記蒸発器から流出する第2冷媒の流量を調整する第2絞り手段をさらに備え、前記駆動部は、前記凝縮器へ流入する前記熱媒体の温度が高い場合に、前記第2絞り手段の開度を小さくすることを特徴とする。
この発明によれば、駆動部での発熱を、蒸発器から流出した第2冷媒に吸熱させるとともに、凝縮器へ流入する熱媒体の温度が高い場合に、第2絞り手段の開度を小さくし、蒸発器での熱交換量が同じ場合、第2冷媒の搬送量を少なくしてエンタルピ差を大きくする。
従って、圧縮機に吸入される第1冷媒を更に加熱することなく、駆動部で発生した熱を吸熱することとなるとともに、凝縮器へ流入する熱媒体の温度が高い場合に、蒸発器から流出する第2冷媒の温度を低くすることとなる。
また、駆動部での発熱を、蒸発器から流出した第2冷媒に吸熱させて、第2絞り手段に流入する第2冷媒の温度を上昇し、第2冷媒の密度を低下して、同一流量の場合の第2絞り手段の開度を増加することとなる。
よって、圧縮機から吐出される第1冷媒の温度と駆動部の温度が高くなる、凝縮器に流入する熱媒体の温度が高い、いわゆる沸き終い場合でも、駆動部からの吸熱による、圧縮機から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を防止し、駆動部と第2冷媒との温度差を大きくして、駆動部を冷却することができる。
また、第1冷凍回路の加熱能力が低下し、蒸発器から流出する第2冷媒の密度が増加して、第2絞り手段の開度が低下しやすい沸き終い場合に、第2絞り手段の開度を増加して第2絞り手段の開度が開度下限に近くなることなく駆動部を冷却することができる。
これによって、機器の信頼性の低下を防止できる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記第1冷媒が、二酸化炭素であることを特徴とする。
この発明によれば、第1冷媒を二酸化炭素とすることで蒸発温度を臨界点以下とする場合、蒸発器での第2冷媒との温度差を大きくすることとなる。
従って、第2冷媒の凝縮温度が同じ場合、蒸発温度が比較的高温となる冷媒(例えば、R134a)と比べて蒸発器出口での第2冷媒の温度を低下することが可能となり、駆動部の冷却効果を向上することとなる。
よって、第1冷凍回路の負荷が増して、駆動部からの発熱が多くなる、高温沸き終い時でも、圧縮機から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を抑制するとともに、駆動部自体が温度過昇とならないように冷却することができる。
これによって、機器の信頼性の低下を防止できる。
また、第1冷媒を二酸化炭素とすることで、フロン系冷媒(例えば、R134a)と比べて高い温度で熱媒体を加熱することができ、同じ容量で熱媒体を貯めた際の蓄熱密度が増加し、熱媒体の使用量を増加することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における二元ヒートポンプ装置500の冷媒と熱媒体の回路図を示すものである。図1において二元ヒートポンプ装置500は、第1冷媒が循環する第1冷凍回路100と、第2冷媒が循環する第2冷凍回路102と、後述する蒸発器44を介して第2冷凍回路102に接続される接続管路103と、熱媒体が循環する熱媒体回路104と、を備える。
第1冷媒としては、R22、R410A、R407C、R32、R134aなどのフロン系冷媒のほかに、二酸化炭素(CO2)などの自然冷媒が用いられ、特に、高温用途に広く用いられるR407C,R134aや二酸化炭素(CO2)が望ましい。
また、第2冷媒としては、R22、R410A、R407C、R32、R134aなどのフロン系冷媒のような臨界温度の高い冷媒が用いられる。
第1冷凍回路100は、圧縮機41、凝縮器42、第1絞り手段43、及び、蒸発器44を冷媒配管(配管)45により順次直列に接続して構成されている。
また、圧縮機41の吐出側には、圧縮機41から吐出される第1冷媒の温度を検知する圧縮機吐出温度検知手段46が配設されている。圧縮機41の吸入側には、圧縮機41から吸入される第1冷媒の温度を検知する圧縮機吸入温度検知手段47が設けられている。さらに、圧縮機41の吸入側には、圧縮機41から吸入される第1冷媒の圧力を検知する圧縮機吸入圧力検知手段48が設けられている。さらに、蒸発器44には、第2冷凍回路102における蒸発器44の中間温度を検知する第2冷凍回路蒸発器中間温度検知手段49が設けられている。
蒸発器44は第1冷媒と第2冷媒を熱交換する冷媒―冷媒熱交換器である。蒸発器44には、例えば、プレート熱交換器や、二重管式熱交換器が用いられる。
また、凝縮器42は第1冷媒と熱媒体とを熱交換する熱媒体―冷媒熱交換器である。凝縮器42には、例えば、プレート熱交換器や、二重管式熱交換器、シェルチューブ熱交換器が用いられる。
熱媒体回路104は、熱媒体貯留手段50と、例えば、ポンプなどからなる熱媒体搬送手段51と、凝縮器42とを配管52で順次直列に接続して構成されている。
第2冷凍回路102は、第2圧縮機53、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器54a、54b、室内熱交換器54a、54bの一方の入口に配設された室内熱交換器用開閉手段55a、55b、55c、55d、室内熱交換器54a、54bの他方の入口に配設された室内熱交換器用絞り手段56a、56b、室外空気と熱交換を行う室外熱交換器57、室外熱交換器57の一方の入口に配設された室外熱交換器用開閉手段58a、58b、室外熱交換器57の他方の入口に配設された室外熱交換器用絞り手段59が第2冷媒配管60で直列に接続して構成されている。
また、蒸発器44の一方の入口に配設された蒸発器用開閉手段61a、61b、蒸発器44、第2絞り手段62が順次直列に接続されており、これら蒸発器用開閉手段61a、61b、蒸発器44、第2絞り手段62は、室内熱交換器54a、54b、室内熱交換器用開閉手段55a、55b、55c、55d、室内熱交換器用絞り手段56a、56bを第2冷媒配管60で並列に接続して構成されている。
また、第2圧縮機53の吐出側には、第2圧縮機53から吐出される第2冷媒の圧力を検知する第2圧縮機吐出圧力検知手段65が設けられ、第2圧縮機53の吸入側には、第2圧縮機53に吸入される第2冷媒の圧力を検知する第2圧縮機吸入圧力検知手段66が設けられている。
各室内熱交換器54a、54bと各室内熱交換器用開閉手段55a、55b、55c、55dとの間には、第2冷媒の温度を検知する室内熱交換器第1温度検知手段67a、67bが設けられている。各室内熱交換器54a、54bと各室内熱交換器用絞り手段56a、56bとの間には、第2冷媒の温度を検知する室内熱交換器第2温度検知手段68a、68bが設けられている。
また、室外熱交換器57と室外熱交換器用開閉手段58a、58bとの間には、第2冷媒の温度を検知する室外熱交換器第1温度検知手段69が設けられている。室外熱交換器57と室外熱交換器用絞り手段59との間には、第2冷媒の温度を検知する室外熱交換器第2温度検知手段70が設けられている。
さらに、凝縮器42と熱媒体搬送手段51との間には、凝縮器42に流入する熱媒体の温度を検知する、熱媒体凝縮器入口温度検知手段72が設けられている。
さらに、凝縮器42と熱媒体貯留手段50との間には、凝縮器42に流出する熱媒体の温度を検知する、熱媒体凝縮器出口温度検知手段73が設けられている。
第2冷凍回路102には、接続管路103が接続されている。接続管路103は、一端が第2冷媒配管60に接続され、蒸発器44、第2絞り手段62をこの順に介して、他端が第2冷媒配管60に再び接続される。
接続管路103にも、第2冷媒が流れる。
接続管路103は、蒸発器44より上流に位置する蒸発器流入配管64と、蒸発器44より下流に位置する蒸発器流出配管63と、を備える。
蒸発器流出配管63は、一端が蒸発器44に接続され、第2絞り手段62を介して、他端が第2冷媒配管60に接続される。
また、蒸発器44と第2絞り手段62との間には、第2冷媒の温度を検知する第2冷凍回路蒸発器出口温度検知手段71が設けられている。
本実施形態の二元ヒートポンプ装置500は、第1冷凍回路100および熱媒体回路104の制御手段として、第1冷凍回路制御部200を備える。また、二元ヒートポンプ装置500は、第2冷凍回路102の制御手段として、第2冷凍回路制御部201を備えている。
図2(a)は本発明の第1の実施の形態における二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュール300の構成を示すものである。また、図2(b)は本発明の第1の実施の形態における二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュール300の冷却部200bの構成を示すものである。図3は、第1冷凍回路制御部200を示す斜視図である。図4は、第1冷凍回路制御部200を下方から見た模式図である。図5は、第1冷凍回路制御部200を側方から見た模式図である。
熱媒体加熱モジュール300は、第1冷凍回路100と、接続管路103と、第1冷凍回路制御部200に実装される駆動部200aと、を備える。また、熱媒体加熱モジュール300は、蒸発器から流出する第2冷媒の流量を調整する第2絞り手段62をさらに備える。また、熱媒体加熱モジュール300には、熱媒体搬送手段51、配管52、蒸発器44を上面に設置する蒸発器架台301が設けられている。
図2(a)に示すように、第1冷凍回路制御部200は、熱媒体加熱モジュール300内における上部に配設される。
第1冷凍回路制御部200は、圧縮機41の駆動部200aや、小信号回路素子が実装された制御基板である。第1冷凍回路制御部200は、駆動部200aと、駆動部を冷却する冷却部200bと、を備えている。
駆動部200aは、圧縮機41を駆動するためのICであり、圧縮機41の駆動時に熱を発生する部品である。駆動部200aには、例えば、FETやIGBT、または、これらの複合モジュールなどが用いられる。
図5に示すように、冷却部200bは、冷却部200bの上部と駆動部200aとが当接するように配設される。
冷却部200bは、冷却器200cと、蒸発器流出配管63と、を備えている。冷却部200bは、図2(b)に示すように、冷却器200cを貫通して蒸発器流出配管63が平面視において蛇行形状となるように配設される。
この蛇行形状に配設された蒸発器流出配管63の上方には、駆動部200aが位置している。蒸発器流出配管63は、駆動部200aの熱と蒸発器流出配管63を流れる第2冷媒とが熱交換可能な程度の近傍に配設される。すなわち、蒸発器流出配管63と駆動部200aとは、熱的に接続して配設されている。
蒸発器流出配管63と駆動部200aとが熱的に接続されるとは、駆動部200aにおいて発生した熱が、例えば冷却器200cを介するなどして、間接に蒸発器流出配管63に伝わる状態、あるいは、蒸発器流出配管63と駆動部200aとが当接することにより直接に駆動部200cにおいて発生した熱が蒸発器流出配管63に伝わる状態に、蒸発器流出配管63および駆動部200aが配置されることである。
本実施の形態において、駆動部200cにおいて発生した熱は、図3および図5において矢印で示すように、まず冷却器200cに伝わり、ついで、冷却器200cから蒸発器流出配管63に伝わる。すなわち、駆動部200cにおいて発生した熱は、冷却器200cを介することにより間接に蒸発器流出配管63に伝わっており、蒸発器流出配管63と駆動部200aとは、熱的に接続している状態にある。
図4に示すように、本実施の形態によれば、蛇行形状に配設された蒸発器流出配管63は、平面視において駆動部200aの全域と重なるように配設される。
駆動部200aと蒸発器流出配管63とが熱的に接続されている箇所を熱接続部88とすると、図1、図2に示すように、第2絞り手段62は、熱接続部88よりも下流に備えられる。
以上のように構成された二元ヒートポンプ装置500、および、二元ヒートポンプ装置500の熱媒体加熱モジュール300について、以下その動作、作用を説明する。
まず、図6は本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置500において第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転のみを行う場合の冷媒と熱媒体の回路図である。なお、図6中黒塗りつぶされた開閉手段は閉状態であることを示している(以下同じ)。
図6に示すように、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転のみを行う場合、第2圧縮機53から吐出された第2冷媒は、開状態の蒸発器用開閉手段61bを通って蒸発器44に流入する。また第1冷凍回路100では圧縮機41から吐出された第1冷媒は、凝縮器42にて熱媒体に放熱し、圧縮機吐出温度検知手段46により検知された温度に基づいて第1絞り手段43で絞られて蒸発器44に流入し、第2冷媒から吸熱して圧縮機41に吸入される。熱媒体は熱媒体貯留手段50の下部から熱媒体搬送手段51にて凝縮器42に搬送され、凝縮器42において第1冷媒の熱により加熱された後に熱媒体貯留手段50の上部から積層式に貯留される。
また、蒸発器44にて第1冷媒に吸熱された第2冷媒は、冷却部200bにて駆動部200aから吸熱して駆動部200aを冷却する。冷却部200bから流出した第2冷媒は、第2圧縮機吐出圧力検知手段65により検知された圧力から算出される凝縮温度と、第2冷凍回路蒸発器出口温度検知手段71により検知された温度との差から求まる過冷却度に基づいて第2絞り手段62で絞られる。第2絞り手段62から流出した第2冷媒は、室外熱交換器用絞り手段59にて第2圧縮機吸入圧力検知手段66により検知された圧力から算出される蒸発温度と、室外熱交換器第1温度検知手段69により検知された温度の差から求まる過熱度に基づいて室外熱交換器57を流通する量を調整され、室外熱交換器57にて室外空気から吸熱する。
そして、室外熱交換器57から流出した第2冷媒は、開状態の室外熱交換器用開閉手段58aを通って、第2圧縮機53に吸入される。この場合、蒸発器用開閉手段61a、室内熱交換器用開閉手段55b、55d、室外熱交換器用開閉手段58b及び、室内熱交換器用絞り手段56a、56bは閉じられており、第2冷媒が流通しないようになっている。
また、室内熱交換器54a、54b内に第2冷媒が溜まらないように室内熱交換器用開閉手段55a、55cは開かれている。
次に、図7は本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置500の第2冷凍回路102を暖房運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図である。
図7に示すように、室内熱交換器54a、54bを凝縮器として利用して第2冷凍回路102を暖房運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合、第2圧縮機53から吐出された第2冷媒は、開状態の室内熱交換器用開閉手段55b、55dを通って室内熱交換器54a、54bに流入し、室内熱交換器54a、54bにて室内空気に放熱する。また第1冷凍回路100では、圧縮機41から吐出された第1冷媒は、凝縮器42にて熱媒体に放熱し、圧縮機吐出温度検知手段46により検知された温度に基づいて第1絞り手段43で絞られて蒸発器44に流入し、開状態の蒸発器用開閉手段61bを通って蒸発器44に流入する第2冷媒から吸熱して圧縮機41に吸入される。熱媒体は熱媒体貯留手段50の下部から熱媒体搬送手段51にて凝縮器42に搬送され、凝縮器42において第1冷媒の熱により加熱された後に熱媒体貯留手段50の上部から積層式に貯留される。
一方、また、蒸発器44にて第1冷媒に吸熱された第2冷媒は、冷却部200bにて駆動部200aから吸熱して駆動部200aを冷却する。冷却部200bから流出した第2冷媒は、第2圧縮機吐出圧力検知手段65により検知された圧力から算出される凝縮温度と、第2冷凍回路蒸発器出口温度検知手段71により検知された温度との差から求まる過冷却度に基づいて第2絞り手段62で絞られる。室内熱交換器54a、54bから流出した第2冷媒は、第2圧縮機吐出圧力検知手段65により検知された圧力から算出される凝縮温度と、室内熱交換器第2温度検知手段68a、68bにより検知された温度との差から求まる、それぞれの過冷却度に基づいて室内熱交換器用絞り手段56a、56bで絞られた後に第2絞り手段62から流出した第2冷媒と合流し、室外熱交換器57にて室外空気から吸熱する。室外熱交換器用絞り手段59は、第2圧縮機吸入圧力検知手段66により検知された圧力から算出される蒸発温度と、室外熱交換器第1温度検知手段69により検知された温度の差から求まる過熱度に基づいて室外熱交換器57を流通する第2冷媒を調整する。
そして、室外熱交換器57から流出した第2冷媒は、開状態の室外熱交換器用開閉手段58aを通って、第2圧縮機53に吸入される。この場合、蒸発器用開閉手段61a、室内熱交換器用開閉手段55a、55c及び室外熱交換器用開閉手段58bは閉じられており、第2冷媒が流通しないようになっている。
また、図8は本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置500の第2冷凍回路102を冷房運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図である。
図8に示すように、室内熱交換器54a、54bを蒸発器として利用して第2冷凍回路102を冷房運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合、第2圧縮機53から吐出された第2冷媒は、開状態の室外熱交換器用開閉手段58bを通って室外熱交換器57に流入し、室外空気に放熱する。また第1冷凍回路100では第2冷凍回路102の暖房運転時同様、圧縮機41から吐出された第1冷媒は、凝縮器42にて熱媒体に放熱し、圧縮機吐出温度検知手段46により検知された温度に基づいて第1絞り手段43で絞られて蒸発器44に流入し、開状態の蒸発器用開閉手段61bを通って蒸発器44に流入する第2冷媒から吸熱して圧縮機41に吸入される。熱媒体は熱媒体貯留手段50の下部から熱媒体搬送手段51にて凝縮器42に搬送され、凝縮器42において第1冷媒の熱により加熱された後に熱媒体貯留手段50の上部から積層式に貯留される。
また、また、蒸発器44にて第1冷媒に吸熱された第2冷媒は、冷却部200bにて駆動部200aから吸熱して駆動部200aを冷却する。冷却部200bから流出した第2冷媒は、第2圧縮機吐出圧力検知手段65により検知された圧力から算出される凝縮温度と、第2冷凍回路蒸発器出口温度検知手段71により検知された温度との差から求まる過冷却度に基づいて第2絞り手段62で絞られる。室外熱交換器57から流出した第2冷媒は、第2圧縮機吐出圧力検知手段65により検知された圧力から算出される凝縮温度と、室外熱交換器第2温度検知手段70により検知された温度との差から求まる過冷却度に基づいて室外熱交換器用絞り手段59で絞られた後に第2絞り手段62から流出した第2冷媒と合流し、室内熱交換器54a、54bにて室内空気から吸熱する。室内熱交換器用絞り手段56a、56bは、第2圧縮機吸入圧力検知手段66により検知された圧力から算出される蒸発温度と、室内熱交換器第1温度検知手段67a、67bにより検知された温度の差から求まる、それぞれの過熱度に基づいて室内熱交換器54a、54bを流通する第2冷媒を調整する。
そして、室内熱交換器54a、54bから流出した第2冷媒は、開状態の室内熱交換器用開閉手段55a、55cを通って、第2圧縮機53に吸入される。この場合、蒸発器用開閉手段61a、室内熱交換器用開閉手段55b、55d及び室外熱交換器用開閉手段58aは閉じられており、第2冷媒が流通しないようになっている。
また、図9は本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置500の第2冷凍回路102を冷暖同時運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図である。
図9に示すように、室内熱交換器54aを凝縮器として、室内熱交換器54bを蒸発器として利用して第2冷凍回路102を冷暖同時運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合、第2圧縮機53から吐出された第2冷媒は、開状態の室内熱交換器用開閉手段55bを通って室内熱交換器54aに流入し、室内空気に放熱する。また第1冷凍回路100では、圧縮機41から吐出された第1冷媒は、凝縮器42にて熱媒体に放熱し、圧縮機吐出温度検知手段46により検知された温度に基づいて第1絞り手段43で絞られて蒸発器44に流入し、開状態の蒸発器用開閉手段61bを通って蒸発器44に流入する第2冷媒から吸熱して圧縮機41に吸入される。熱媒体は熱媒体貯留手段50の下部から熱媒体搬送手段51にて凝縮器42に搬送され、凝縮器42において第1冷媒の熱により加熱された後に熱媒体貯留手段50の上部から積層式に貯留される。
また、蒸発器44にて第1冷媒に吸熱された第2冷媒は、冷却部200bにて駆動部200aから吸熱して駆動部200aを冷却する。冷却部200bから流出した第2冷媒は、第2圧縮機吐出圧力検知手段65により検知された圧力から算出される凝縮温度と、第2冷凍回路蒸発器出口温度検知手段71により検知された温度との差から求まる過冷却度に基づいて第2絞り手段62で絞られる。室内熱交換器54aから流出した第2冷媒は、第2圧縮機吐出圧力検知手段65により検知された圧力から算出される凝縮温度と、室内熱交換器第2温度検知手段68aにより検知された温度との差から求まる過冷却度に基づいて室内熱交換器用絞り手段56aで絞られた後に第2絞り手段62から流出した第2冷媒と合流し、室内熱交換器56b、及び、室外熱交換器57にて室内空気と室外空気から吸熱する。室内熱交換器用絞り手段56bと室外熱交換器用絞り手段59は、第2圧縮機吸入圧力検知手段66により検知された圧力から算出される蒸発温度と、室内熱交換器第1温度検知手段67b、及び、室外熱交換器第1温度検知手段69により検知された温度の差から求まる、それぞれの過熱度に基づいて室内熱交換器54b、及び、室外熱交換器57を流通する第2冷媒を調整する。
そして、室内熱交換器54b、及び、室外熱交換器57から流出した第2冷媒は、開状態の室内熱交換器用開閉手段55cと室外熱交換器用開閉手段58aを通って、第2圧縮機53に吸入される。この場合、蒸発器用開閉手段61a、室内熱交換器用開閉手段55a、55d及び室外熱交換器用開閉手段58bは閉じられており、第2冷媒が流通しないようになっている。
図10は本発明の実施の形態1における二元ヒートポンプ装置500の第2冷凍回路102の室内熱交換器を変更して冷暖同時運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合の冷媒と熱媒体の回路図である。
図10に示すように、室内熱交換器54aを蒸発器として、室内熱交換器54bを凝縮器として利用して第2冷凍回路102を冷暖同時運転し、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転も行う場合、室内熱交換器用開閉手段55a、55dを開状態とし、室内熱交換器用開閉手段55b、55cを閉状態として、室外熱交換器用開閉手段58a、及び、58bの開閉状態は変えず運転する。
いずれの運転状態においても、第1冷凍回路100にて熱媒体の加熱運転を行う場合は、圧縮機41を駆動させるため、大電流が流れる駆動部200aが発熱する(例えば、100℃)ので、駆動部200aの基板を保護するために冷却する必要が生じる。
そこで本実施の形態では、蒸発器44にて第1冷媒に吸熱され、低温高圧(例えば、30℃)となった第2冷媒を用いることにより、駆動部200aから吸熱して駆動部200aを冷却する。すなわち、駆動部200aは、蒸発器44から第2冷媒を流出させる蒸発器流出配管63と熱的に接続するように配設されているため、蒸発器流出配管63を流れる第2冷媒により、駆動部200aが冷却される。
また、蒸発器44から流出した第2冷媒は、第1冷媒に吸熱されて温度が低下し過冷却液の状態になっている。したがって、ガスや気液二相の状態と比較すると、第2冷媒の密度が高くなっており、同一の断面積を通過する流量が多くなる。そこで第2絞り手段62の開度を小さくする必要が生じるが、第1冷凍回路100の熱媒体を加熱する負荷が小さい場合、第2絞り手段62の開度が下限近くとなり、開度調整が不安定になる場合がある。
そこで本実施の形態では、蒸発器44から流出した過冷却液の状態の第2冷媒と、発熱した駆動部200aとを熱交換させることで、第2冷媒を気液二相の状態近くまで過熱してから第2絞り手段62に流入させることとなり、同一の断面積を通過する流量が少なくなるので、第2絞り手段62の開度を下限近くから増加することとなる。
以上説明したように、本実施の形態における第2冷媒が循環する第2冷凍回路102に接続される二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールによれば、圧縮機41、熱媒体と第1冷媒とを熱交換する凝縮器42、第1絞り手段43、第1冷媒と第2冷媒とを熱交換する蒸発器44を冷媒配管45で環状に接続し、第1冷媒が循環する第1冷凍回路100と、蒸発器44を介して第2冷凍回路102に接続される接続管路103と、圧縮機41を駆動させる駆動部200aと、を備え、接続管路103は、蒸発器44から流出する第2冷媒が流れる蒸発器流出配管63を備え、駆動部200aは、蒸発器流出配管63と熱的に接続されている。
これによれば、圧縮機41から吐出される第1冷媒の温度と駆動部200aの温度が高くなる、凝縮器42に流入する熱媒体の温度が高い、いわゆる沸き終い場合でも、駆動部200aからの吸熱による、圧縮機41から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を防止し、駆動部200aと第2冷媒との温度差を大きくして、駆動部200aを冷却することができる。
また、本実施の形態によれば、接続管路103は、熱接続部(駆動部と蒸発器流出配管とが熱的に接続されている箇所)88よりも下流に、蒸発器44から流出する第2冷媒の流量を調整する第2絞り手段62をさらに備え、駆動部200aは、凝縮器42へ流入する熱媒体の温度が高い場合に、第2絞り手段62の開度を小さくする。
これによれば、駆動部200aは、蒸発器流出配管63と熱的に接続するとともに、凝縮器42へ流入する熱媒体の温度が高い場合に、第2絞り手段62の開度を小さくすることで、蒸発器44から流出した第2冷媒に吸熱させるとともに、凝縮器42へ流入する熱媒体の温度が高い場合に、第2絞り手段62の開度を小さくし、蒸発器44での熱交換量が同じ場合、第2冷媒の搬送量を少なくしてエンタルピ差を大きくする。
従って、圧縮機41に吸入される第1冷媒を更に加熱することなく、駆動部200aで発生した熱を吸熱することとなるとともに、凝縮器42へ流入する熱媒体の温度が高い場合に、蒸発器44から流出する第2冷媒の温度を低くすることとなる。
また、駆動部200aでの発熱を、蒸発器44から流出した第2冷媒に吸熱させて、第2絞り手段62に流入する第2冷媒の温度を上昇し、第2冷媒の密度を低下して、同一流量の場合の第2絞り手段62の開度を増加することとなる。
よって、圧縮機41から吐出される第1冷媒の温度と駆動部200aの温度が高くなる、凝縮器42に流入する熱媒体の温度が高い、いわゆる沸き終い場合でも、駆動部200aからの吸熱による、圧縮機41から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を防止し、駆動部200aと第2冷媒との温度差を大きくして、駆動部を冷却することができる。
また、第1冷凍回路100の加熱能力が低下し、蒸発器44から流出する第2冷媒の密度が増加して、第2絞り手段62の開度が低下しやすい沸き終い場合に、第2絞り手段62の開度を増加して第2絞り手段62の開度が開度下限に近くなることなく駆動部200aを冷却することができる。
これによって、機器の信頼性の低下を防止できる。
また、本実施の形態の第1冷媒を二酸化炭素とすることで、蒸発温度を臨界点以下とする場合、蒸発器44での第2冷媒との温度差を大きくすることとなる。
従って、第2冷媒の凝縮温度が同じ場合、蒸発温度が比較的高温となる冷媒(例えば、R134a)と比べて蒸発器44出口での第2冷媒の温度を低下することが可能となり、駆動部200aの冷却効果を向上することとなる。
よって、第1冷凍回路100の負荷が増して、駆動部200aからの発熱が多くなる、高温沸き終い時でも、圧縮機41から吐出される第1冷媒の更なる温度上昇を抑制するとともに、駆動部200a自体が温度過昇とならないように冷却することができる。
これによって、機器の信頼性の低下を防止できる。
また、第1冷媒を二酸化炭素とすることで、フロン系冷媒(例えば、R134a)と比べて高い温度で熱媒体を加熱することができ、同じ容量の熱媒体貯留手段50に熱媒体を貯めた際の蓄熱密度が増加し、熱媒体の使用量を増加することができる。
また、本実施の形態では、積層式の熱媒体貯留手段50としたことにより、凝縮器42で熱媒体を使用可能な温度まで一気に加熱することができるので、熱媒体が足りなくなった場合でも、わずかな時間で補充することができ、利用者の使い勝手を向上することができる。
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、及び応用が可能である。
例えば、本実施の形態では、冷却部200bを冷却器200cに蛇行形状の蒸発器流出配管63を貫通させたが、冷却器200cを板状にして、駆動部200aに蒸発器流出配管63を当接させてもよいし、蒸発器流出配管63を並列に並べて、第2冷媒を流通させてもよい。
以上のように、本発明にかかる二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールは、二元冷凍サイクルにおける高段側冷凍回路の圧縮機の駆動部を冷凍回路にて冷却するもので、空気調和機、チラー、乾燥機、給湯空調複合装置、温水暖房機等の用途に適用できる。
41 圧縮機
42 凝縮器
43 第1絞り手段
44 蒸発器
62 第2絞り手段
63 蒸発器流出配管
100 第1冷凍回路
200a 駆動部

Claims (3)

  1. 第2冷媒が循環する第2冷凍回路に接続される二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュールであって、
    圧縮機、熱媒体と第1冷媒とを熱交換する凝縮器、第1絞り手段、第1冷媒と第2冷媒とを熱交換する蒸発器を配管で環状に接続し、第1冷媒が循環する第1冷凍回路と、
    前記蒸発器を介して前記第2冷凍回路に接続される接続管路と、
    前記圧縮機を駆動させる駆動部と、を備え、
    前記接続管路は、前記蒸発器から流出する第2冷媒が流れる蒸発器流出配管を備え、
    前記駆動部は、前記蒸発器流出配管と熱的に接続されていることを特徴とする二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュール。
  2. 前記接続管路は、前記駆動部と前記蒸発器流出配管とが熱的に接続されている箇所よりも下流に、前記蒸発器から流出する第2冷媒の流量を調整する第2絞り手段をさらに備え、
    前記駆動部は、前記凝縮器へ流入する前記熱媒体の温度が高い場合に、前記第2絞り手段の開度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュール。
  3. 前記第1冷媒が、二酸化炭素であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二元ヒートポンプ装置の熱媒体加熱モジュール。
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