JP2018185355A - 処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法 - Google Patents

処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018185355A
JP2018185355A JP2017085121A JP2017085121A JP2018185355A JP 2018185355 A JP2018185355 A JP 2018185355A JP 2017085121 A JP2017085121 A JP 2017085121A JP 2017085121 A JP2017085121 A JP 2017085121A JP 2018185355 A JP2018185355 A JP 2018185355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color material
powder
unit
processing apparatus
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017085121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6957957B2 (ja
Inventor
関 俊一
Shunichi Seki
関  俊一
紘樹 倉田
Hiroki Kurata
紘樹 倉田
田中 博
Hiroshi Tanaka
博 田中
谷口 誠一
Seiichi Taniguchi
誠一 谷口
依田 兼雄
Kaneo Yoda
兼雄 依田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2017085121A priority Critical patent/JP6957957B2/ja
Priority to CN201810311699.1A priority patent/CN108729287B/zh
Priority to TW107113319A priority patent/TWI665533B/zh
Priority to EP18168809.4A priority patent/EP3396060B1/en
Priority to US15/959,406 priority patent/US10781554B2/en
Publication of JP2018185355A publication Critical patent/JP2018185355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6957957B2 publication Critical patent/JP6957957B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • D21B1/04Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres
    • D21B1/12Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres by wet methods, by the use of steam
    • D21B1/30Defibrating by other means
    • D21B1/32Defibrating by other means of waste paper
    • D21B1/325Defibrating by other means of waste paper de-inking devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • D21B1/02Pretreatment of the raw materials by chemical or physical means
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C5/00Other processes for obtaining cellulose, e.g. cooking cotton linters ; Processes characterised by the choice of cellulose-containing starting materials
    • D21C5/02Working-up waste paper
    • D21C5/025De-inking
    • D21C5/027Chemicals therefor
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H11/00Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only
    • D21H11/14Secondary fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F9/00Complete machines for making continuous webs of paper
    • D21F9/02Complete machines for making continuous webs of paper of the Fourdrinier type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/64Paper recycling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Abstract

【課題】基材から色材を除去する際、基材の損傷を抑えるとともに、色材除去後の基材の再生に有利な処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法を提供すること。【解決手段】色材を担持した基材に向かって、セルロースを含む粉体を噴射する少なくとも1つの噴射口を有し、前記基材から前記色材を除去する色材除去部を備えることを特徴とする処理装置。前記色材除去部は、例えば、内管と、前記内管が挿入された外管とで構成された二重管構造部を有し、前記内管の開口部および前記外管の開口部の少なくとも一方が前記噴射口として機能するのが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法に関する。
近年では、環境への意識が高まり、職場での紙(記録媒体)の使用量の削減だけではなく、職場での紙の再生を行なうことが求められている。
記録媒体を再生する方法としては、例えば、紙等の記録媒体の表面にトナーやインクで形成された記録層に対してブラスト材を噴射することにより、記録媒体表面から記録層を除去して、記録媒体を再生する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法で使用するブラスト材の材質としては、例えば、砂、金属粒子、ガラス粒子、セラミック粒子、クルミ粉、氷粒子、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂粒子、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂粒子等がある。
特開2000−284657号公報
しかしながら、特許文献1に記載の記録媒体の再生方法では、記録層に対してブラスト材を噴射すると、そのブラスト材が記録媒体の記録層が形成されていない部分にめり込んだりすることがある。この場合、めり込んだブラスト材が記録媒体の再生の妨げとなる。また、前記ブラスト材は、いずれも記録媒体よりも硬質であるため、記録媒体に衝突したときに、記録媒体にダメージを与えることもある。
本発明の目的は、基材から色材を除去する際、基材の損傷を抑えるとともに、色材除去後の基材の再生に有利な処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様として実現することが可能である。
本発明の処理装置は、色材を担持した基材に向かって、セルロースを含む粉体を噴射する少なくとも1つの噴射口を有し、前記基材から前記色材を除去する色材除去部を備えることを特徴とする。
これにより、基材から色材を除去する際、その除去には、セルロースを含む粉体が用いられる。基材がセルロースを含むものである場合、色材の除去に際し、粉体が基材に衝突しても、その衝突によって基材が受けるダメージを抑えることができる。また、この基材は、再生時に色材が除去され、不純物となるものが無いため、再生に有利な状態で次工程(例えば再生工程)へ移行することができる。また、色材の除去に用いられたセルロース(粉体)が再生時に仮に基材に残留していたとしても、基材が元々セルロースを含むものである場合、前記残留していたセルロースが不純物とはならず、再生には影響を受けないで済む。
本発明の処理装置では、前記色材除去部は、内管と、前記内管が挿入された外管とで構成された二重管構造部を有し、前記内管の開口部および前記外管の開口部の少なくとも一方が前記噴射口として機能するのが好ましい。
これにより、例えば、内管の開口部および外管の開口部のうちの一方の開口部を噴射口として用いることができ、他方の開口部を他の用途(例えば気体噴射、粉体吸引)に用いることができる。
本発明の処理装置では、前記内管の開口部は、前記噴射口として機能し、
前記外管の開口部からは、気体が噴射されるのが好ましい。
これにより、外管から噴射された気体は、内管から噴射された粉体を囲むエアカーテンとして機能する。これにより、粉体が基材上の色材に至るまでの粉体の拡散を防止することができ、よって、粉体を比較的狭い範囲に集中的に強衝突させることができる。このような衝突により、基材から色材を迅速に剥離、除去することができる。
本発明の処理装置では、前記外管の開口部は、前記噴射口として機能し、
前記内管の開口部には、前記粉体が吸引されるのが好ましい。
この吸引により、粉体が基材上の色材に至るまでの粉体の拡散を防止することができ、よって、粉体を比較的狭い範囲に集中的に強衝突させることができる。このような衝突により、基材から色材を迅速に剥離、除去することができる。また、粉体が基材や色材に衝突した後の粉体の拡散も防止することができる。
本発明の処理装置では、前記内管の開口部および前記外管の開口部の双方が前記噴射口として機能するのが好ましい。
これにより、例えば、色材の除去に際し、内管から噴射される粉体を衝突させるのが好ましい部分には、この粉体を衝突させ、外管から噴射される粉体を衝突させるのが好ましい部分には、この粉体を衝突させることができる。
本発明の処理装置では、前記色材除去部は、前記粉体を噴射する方向が互いに異なる複数の前記噴射口を有するのが好ましい。
これにより、異なる方向から噴射される粉体が基材上の色材に衝突することとなり、よって、色材の除去効率が向上する。
本発明の処理装置では、前記噴射口の各々から噴射される前記粉体は、粒径および含水率のうちの少なくとも1つの条件が異なるのが好ましい。
これにより、色材の除去に際し、条件が異なる複数種の粉体を基材上の色材に衝突させることができる。例えば、複数種の粉体のうちの第1種目の粉体を衝突させるのが好ましい部分には、この粉体を衝突させ、第2種目の粉体を衝突させるのが好ましい部分には、この粉体を衝突させることができる。
本発明の処理装置では、内部に前記噴射口が位置し、気密性が保持されたハウジングを備え、
前記色材の除去は、前記ハウジング内で行なわれるのが好ましい。
これにより、噴射口から噴射した粉体や、この粉体によって除去された色材が周辺に飛び散るのを防止することができる。
本発明の処理装置では、前記粉体の平均粒径は、0.1μm以上50μm以下であるのが好ましい。
これにより、例えば、粉体は、色材を基材から除去する除去粉体としての機能を過不足なく発揮することができる。
本発明の処理装置では、前記粉体中の含水率は、5%以上20%以下であるのが好ましい。
これにより、水分を含んだ分だけ粉体全体としての質量が増すため、この粉体の運動エネルギーを大きくすることができ、よって、色材の除去効率を上げることができる。
本発明の処理装置では、前記噴射口と前記基材とを相対的に移動させる移動部を備えるのが好ましい。
これにより、基材上の色材の位置に関わらず、その色材に噴射口を臨ませることができる。そして、この状態で、色材に向かって粉体を噴射して、基材から色材を除去することができる。
本発明の処理装置では、前記色材の除去後に、前記粉体と前記色材とを回収する回収部を備えるのが好ましい。
これにより、基材上に粉体や色材が残留するのを防止することができる。
本発明の処理装置では、回収された前記粉体と前記色材とを分離する分離部を備えるのが好ましい。
これにより、再利用可能な粉体と、廃棄可能な色材とに分別することができる。
本発明の処理装置では、回収された前記粉体を前記色材除去部に戻す流路を備え、
前記色材除去部は、前記流路から戻された前記粉体を前記色材の除去に再利用するのが好ましい。
これにより、再利用可能な粉体が無駄に廃棄されてしまうのを防止することができる。
本発明の処理装置では、前記色材除去部は、前記粉体とともに冷媒を噴射可能に構成されているのが好ましい。
粉体が色材に衝突した際には、熱が生じるが、この熱の発生を冷媒によって抑えることができる。これにより、色材が熱によって溶融して基材に絡みついてしまうのを抑制することができ、よって、色材の除去効率を上げることができる。また、冷却によって色材(樹脂)を脆化させることもでき、よって、色材の除去効率が向上する。また、冷却時のセルロース(繊維)と色材との熱膨張率の違いを利用することができる。これによっても、色材の除去効率を向上させることができる。
本発明の処理装置では、前記基材上の前記色材を検出する色材検出部を備えるのが好ましい。
これにより、色材除去部の噴射口から噴射される粉体を色材に向けて集中して衝突させることができ、よって、色材を基材から迅速に除去することができる。
本発明の処理装置では、前記色材検出部による検出結果に基づいて、前記基材上の前記粉体を噴射すべき領域を決定する噴射領域決定部を備えるのが好ましい。
これにより、色材を基材から効率良く除去することができる。
本発明のシート製造装置は、本発明の処理装置を備えることを特徴とする。
これにより、基材から色材を除去する際、その除去には、セルロースを含む粉体が用いられる。基材がセルロースを含むものである場合、色材の除去に際し、粉体が基材に衝突しても、その衝突によって基材が受けるダメージを抑えることができる。また、この基材は、再生時に色材が除去され、不純物となるものが無いため、再生に有利な状態で次工程(例えば再生工程)へ移行することができる。そして、色材が除去された基材からシートをさらに再生する(製造する)ことができる。また、色材の除去に用いられたセルロース(粉体)が再生時に仮に基材に残留していたとしても、基材が元々セルロースを含むものである場合、前記残留していたセルロースが不純物とはならず、再生には影響を受けないで済む。
本発明の処理方法は、色材を担持した基材に向かって、セルロースを含む粉体を噴射して、前記基材から前記色材を除去する色材除去工程を有することを特徴とする。
これにより、基材から色材を除去する際、その除去には、セルロースを含む粉体が用いられる。基材がセルロースを含むものである場合、色材の除去に際し、粉体が基材に衝突しても、その衝突によって基材が受けるダメージを抑えることができる。また、この基材は、再生時に色材が除去され、不純物となるものが無いため、再生に有利な状態で次工程(例えば再生工程)へ移行することができる。また、色材の除去に用いられたセルロース(粉体)が再生時に仮に基材に残留していたとしても、基材が元々セルロースを含むものである場合、前記残留していたセルロースが不純物とはならず、再生には影響を受けないで済む。
本発明のシートの製造方法は、色材を担持した基材に向かって、セルロースを含む粉体を噴射して、前記基材から前記色材を除去する色材除去工程を有し、
前記色材が除去された前記基材からシートを製造することを特徴とする。
これにより、基材から色材を除去する際、その除去には、セルロースを含む粉体が用いられる。基材がセルロースを含むものである場合、色材の除去に際し、粉体が基材に衝突しても、その衝突によって基材が受けるダメージを抑えることができる。また、この基材は、再生時に色材が除去され、不純物となるものが無いため、再生に有利な状態で次工程(例えば再生工程)へ移行することができる。そして、色材が除去された基材からシートをさらに再生する(製造する)ことができる。また、色材の除去に用いられたセルロース(粉体)が再生時に仮に基材に残留していたとしても、基材が元々セルロースを含むものである場合、前記残留していたセルロースが不純物とはならず、再生には影響を受けないで済む。
図1は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。 図2は、図1に示す処理装置が備える主要部のブロック図である。 図3は、図1に示す処理装置が備える色材除去部を示す斜視図である。 図4は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)の下流側の構成を示す概略側面図である。 図5は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)が実行する工程を順に示す図である。 図6は、本発明のシート製造装置(第2実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。 図7は、図6に示す処理装置が備える分離部を示す概略側面図である。 図8は、本発明のシート製造装置(第3実施形態)の上流側に配置された処理装置が備える分離部を示す概略側面図である。 図9は、本発明のシート製造装置(第4実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。 図10は、本発明のシート製造装置(第5実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。 図11は、本発明のシート製造装置(第6実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。 図12は、本発明のシート製造装置(第7実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。 図13は、本発明のシート製造装置(第8実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。
以下、本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
本発明の処理装置1は、色材CMを担持した原料M1(基材)に向かって、セルロースを含む粉体RMを噴射する少なくとも1つの噴射口を有し、原料M1(基材)から色材CMを除去する少なくとも1つの噴射口731を有する色材除去部7を備える。
また、本発明の処理方法は、色材CMを担持した原料M1(基材)に向かって、セルロースを含む粉体RMを噴射して、原料M1(基材)から色材CMを除去する色材除去工程を有する。そして、この方法は、処理装置1によって実行される。
これにより、原料M1から色材CMを除去する際、その除去には、セルロースを含む粉体RMが用いられる。後述するように、原料M1がセルロースを含むものであるため、色材CMの除去に際し、粉体RMが原料M1に衝突しても、その衝突によって原料M1が受けるダメージを抑えることができる。また、この原料M1は、再生時に色材CMが除去され、不純物となるものが無いため、再生に有利な状態で次工程(例えばシートSの製造工程)へ移行することができる。また、色材CMの除去に用いられた粉体RM(セルロース)が再生時に仮に原料M1に残留していたとしても、原料M1が元々セルロースを含むものである場合、前記残留していた粉体RMが不純物とはならず、再生には影響を受けないで済む。
本発明のシート製造装置100は、本発明の処理装置1を備える。
本発明のシートの製造方法は、色材CMを担持した原料M1(基材)に向かって、セルロースを含む粉体RMを噴射して、原料M1(基材)から色材CMを除去する色材除去工程を有し、色材CMが除去された原料M1(基材)からシートSを製造する。
このような本発明によれば、前述した処理装置1(処理方法)の利点を享受しつつ、色材CMが除去された原料M1からシートSをさらに製造する(再生する)ことができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。図2は、図1に示す処理装置が備える主要部のブロック図である。図3は、図1に示す処理装置が備える色材除去部を示す斜視図である。図4は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)の下流側の構成を示す概略側面図である。図5は、本発明のシート製造装置(第1実施形態)が実行する工程を順に示す図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をx軸、y軸およびz軸とする。また、x軸とy軸を含むxy平面が水平となっており、z軸が鉛直となっている。また、各軸の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」と言う。また、図1、図3および図4中(図8〜図13についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。また、図1および図4中(図8〜図13についても同様)の左側を「左」または「上流側」、右側を「右」または「下流側」と言うことがある。
図1に示すように、シート製造装置100は、その上流側に、処理装置1を備えている。図2に示すように、処理装置1は、搬送部(x軸方向移動機構)3と、y軸方向移動機構5と、色材検出部4と、色材除去部7と、制御部10とを備えている。
また、図4に示すように、シート製造装置100は、その下流側に、原料供給部11と、粗砕部12と、解繊部13と、選別部14と、第1ウェブ形成部15と、細分部16と、混合部17と、ほぐし部18と、第2ウェブ形成部19と、シート形成部20と、切断部21と、ストック部22とを備えている。また、シート製造装置100は、加湿部231と、加湿部232と、加湿部233と、加湿部234とを備えている。
制御部10は、処理装置1が備える各部の作動を制御するものであってもよいし、シート製造装置100が備える、処理装置1の各部以外の残りの各部の作動も制御するものであってもよい。シート製造装置100では、制御部10が処理装置1の各部の作動を制御するものである場合、前記残りの各部の作動を制御する制御部を別途設けることもできる。
なお、図2に示すように、制御部10は、CPU(中央演算処理部)101と、記憶部102とを有している。記憶部102には、各部の作動を制御する制御プログラムや各種データー等が記憶されている。
図5に示すように、本実施形態では、シートの製造方法は、色材検出工程と、噴射領域決定工程と、色材除去工程と、原料供給工程と、粗砕工程と、解繊工程と、選別工程と、第1ウェブ形成工程と、分断工程と、混合工程と、ほぐし工程と、第2ウェブ形成工程と、シート形成工程と、切断工程とを有する。そして、シート製造装置100がこれらの工程を順に実行することができる。また、これらの工程のうち、処理装置1が行なう工程(前工程)は、色材検出工程と、噴射領域決定工程と、色材除去工程である。
以下、シート製造装置100が備える各部の構成について説明する。
まず、シート製造装置100の下流側の構成について説明し、次いで、シート製造装置100の上流側の構成、すなわち、処理装置1について説明する。
原料供給部11は、粗砕部12に原料M1(基材)を供給する原料供給工程(図5参照)を行なう部分である。この原料M1としては、繊維(セルロース繊維)を含むシート状材料であり、処理装置1によって色材CMを除去する色材除去処理が施されたものである。なお、セルロース繊維とは、化合物としてのセルロース(狭義のセルロース)を主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロース(狭義のセルロース)の他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。また、原料M1は、織布、不織布等、形態は問わない。また、原料M1は、例えば、古紙を解繊して製造された(再生された)リサイクルペーパーや、合成紙のユポ紙(登録商標)であってもよし、リサイクルペーパーでなくてもよい。
粗砕部12は、原料供給部11から供給された原料M1を大気中(空気中)等の気中で粗砕する粗砕工程(図5参照)を行なう部分である。粗砕部12は、一対の粗砕刃121と、シュート(ホッパー)122とを有している。
一対の粗砕刃121は、互いに反対方向に回転することにより、これらの間で原料M1を粗砕して、すなわち、裁断して粗砕片M2にすることができる。粗砕片M2の形状や大きさは、解繊部13における解繊処理に適しているのが好ましく、例えば、1辺の長さが100mm以下の小片であるのが好ましく、10mm以上70mm以下の小片であるのがより好ましい。
シュート122は、一対の粗砕刃121の下方に配置され、例えば漏斗状をなすものとなっている。これにより、シュート122は、粗砕刃121によって粗砕されて落下してきた粗砕片M2を受けることができる。
また、シュート122の上方には、加湿部231が一対の粗砕刃121に隣り合って配置されている。加湿部231は、シュート122内の粗砕片M2を加湿するものである。この加湿部231は、水分を含むフィルター(図示せず)を有し、フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を粗砕片M2に供給する気化式(または温風気化式)の加湿器で構成されている。加湿空気が粗砕片M2に供給されることにより、粗砕片M2が静電気によってシュート122等に付着するのを抑制することができる。
シュート122は、管(流路)241を介して、解繊部13に接続されている。シュート122に集められた粗砕片M2は、管241を通過して、解繊部13に搬送される。
解繊部13は、粗砕片M2を気中で、すなわち、乾式で解繊する解繊工程(図5参照)を行なう部分である。この解繊部13での解繊処理により、粗砕片M2から解繊物M3を生成することができる。ここで「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる粗砕片M2を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。そして、この解きほぐされたものが解繊物M3となる。解繊物M3の形状は、線状や帯状である。また、解繊物M3同士は、絡み合って塊状となった状態、すなわち、いわゆる「ダマ」を形成している状態で存在してもよい。
解繊部13は、例えば本実施形態では、高速回転するローターと、ローターの外周に位置するライナーとを有するインペラーミルで構成されている。解繊部13に流入してきた粗砕片M2は、ローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。
また、解繊部13は、ローターの回転により、粗砕部12から選別部14に向かう空気の流れ(気流)を発生させることができる。これにより、粗砕片M2を管241から解繊部13に吸引することができる。また、解繊処理後、解繊物M3を、管242を介して選別部14に送り出すことができる。
管242の途中には、ブロアー261が設置されている。ブロアー261は、選別部14に向かう気流を発生させる気流発生装置である。これにより、選別部14への解繊物M3の送り出しが促進される。
選別部14は、解繊物M3を、繊維の長さの大小によって選別する選別工程(図5参照)を行なう部分である。選別部14では、解繊物M3は、第1選別物M4−1と、第1選別物M4−1よりも大きい第2選別物M4−2とに選別される。第1選別物M4−1は、その後のシートSの製造に適した大きさのものとなっている。その平均長さは、100μm以上10mm以下であるのが好ましい。一方、第2選別物M4−2は、例えば、解繊が不十分なものや、解繊された繊維同士が過剰に凝集したもの等が含まれる。
選別部14は、ドラム部141と、ドラム部141を収納するハウジング部142とを有する。
ドラム部141は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部141には、解繊物M3が流入してくる。そして、ドラム部141が回転することにより、網の目開きよりも小さい解繊物M3は、第1選別物M4−1として選別され、網の目開き以上の大きさの解繊物M3は、第2選別物M4−2として選別される。
第1選別物M4−1は、ドラム部141から落下する。
一方、第2選別物M4−2は、ドラム部141に接続されている管(流路)243に送り出される。管243は、ドラム部141と反対側(下流側)が管241に接続されている。この管243を通過した第2選別物M4−2は、管241内で粗砕片M2と合流して、粗砕片M2とともに解繊部13に流入する。これにより、第2選別物M4−2は、解繊部13に戻されて、粗砕片M2とともに解繊処理される。
また、ドラム部141からの第1選別物M4−1は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部141の下方に位置する第1ウェブ形成部(分離部)15に向かう。第1ウェブ形成部15は、第1選別物M4−1から第1ウェブM5を形成する第1ウェブ形成工程(図5参照)を行なう部分である。第1ウェブ形成部15は、メッシュベルト(分離ベルト)151と、3つの張架ローラー152と、吸引部(サクション機構)153とを有している。
メッシュベルト151は、無端ベルトであり、第1選別物M4−1が堆積する。このメッシュベルト151は、3つの張架ローラー152に掛け回されている。そして、張架ローラー152の回転駆動により、メッシュベルト151上の第1選別物M4−1は、下流側に搬送される。
第1選別物M4−1は、メッシュベルト151の目開き以上の大きさとなっている。これにより、第1選別物M4−1は、メッシュベルト151の通過が規制され、よって、メッシュベルト151上に堆積することができる。また、第1選別物M4−1は、メッシュベルト151上に堆積しつつ、メッシュベルト151ごと下流側に搬送されるため、層状の第1ウェブM5として形成される。
また、第1選別物M4−1には、例えば塵や、その他、後述する色材CM等が混在しているおそれがある。塵は、例えば、粗砕や解繊によって生じることがある。そして、このような塵や色材CMは、後述する回収部27に回収されることとなる。
吸引部153は、メッシュベルト151の下方から空気を吸引することができる。これにより、メッシュベルト151を通過した塵や色材CMを空気ごと吸引することができる。
また、吸引部153は、管(流路)244を介して、回収部27に接続されている。吸引部153で吸引された塵や色材CMは、回収部27に回収される。
回収部27には、管(流路)245がさらに接続されている。また、管245の途中には、ブロアー262が設置されている。このブロアー262の作動により、吸引部153で吸引力を生じさせることができる。これにより、メッシュベルト151上における第1ウェブM5の形成が促進される。この第1ウェブM5は、塵や色材CMが除去されたものとなる。また、塵や色材CMは、ブロアー262の作動により、管244を通過して、回収部27まで到達する。
ハウジング部142は、加湿部232と接続されている。加湿部232は、加湿部231と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部142内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、第1選別物M4−1を加湿することができ、よって、第1選別物M4−1がハウジング部142の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
選別部14の下流側には、加湿部235が配置されている。加湿部235は、水を噴霧する超音波式加湿器で構成されている。これにより、第1ウェブM5に水分を供給することができ、よって、第1ウェブM5の水分量が調整される。この調整により、静電力による第1ウェブM5のメッシュベルト151への吸着を抑制することができる。これにより、第1ウェブM5は、メッシュベルト151が張架ローラー152で折り返される位置で、メッシュベルト151から容易に剥離される。
加湿部235の下流側には、細分部16が配置されている。細分部16は、メッシュベルト151から剥離した第1ウェブM5を分断する分断工程(図5参照)を行なう部分である。細分部16は、回転可能に支持されたプロペラ161と、プロペラ161を収納するハウジング部162とを有している。そして、回転するプロペラ161により、第1ウェブM5を分断することができる。分断された第1ウェブM5は、細分体M6となる。また、細分体M6は、ハウジング部162内を下降する。
ハウジング部162は、加湿部233と接続されている。加湿部233は、加湿部231と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部162内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、細分体M6がプロペラ161やハウジング部162の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
細分部16の下流側には、混合部17が配置されている。混合部17は、細分体M6と樹脂P1とを混合する混合工程(図5参照)を行なう部分である。この混合部17は、樹脂供給部171と、管(流路)172と、ブロアー173とを有している。
管172は、細分部16のハウジング部162と、ほぐし部18のハウジング部182とを接続しており、細分体M6と樹脂P1との混合物M7が通過する流路である。
管172の途中には、樹脂供給部171が接続されている。樹脂供給部171は、スクリューフィーダー174を有している。このスクリューフィーダー174が回転駆動することにより、樹脂P1を粉体または粒子として管172に供給することができる。管172に供給された樹脂P1は、細分体M6と混合されて混合物M7となる。
なお、樹脂P1は、後の工程で繊維同士を結着させるものであり、例えば、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂等を用いることができるが、熱可塑性樹脂を用いるのが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6−12、ナイロン6−66等のポリアミド(ナイロン)、ポリフェニレンエーテル、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルイミド、芳香族ポリエステル等の液晶ポリマー、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。好ましくは、熱可塑性樹脂としては、ポリエステルまたはこれを含むものを用いる。
なお、樹脂供給部171から供給されるものとしては、樹脂P1の他に、例えば、繊維を着色するための着色剤、繊維の凝集や樹脂P1の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤等が含まれていてもよい。または予めそれらを樹脂P1に含ませた(複合化した)ものを供給しても良い。
また、管172の途中には、樹脂供給部171よりも下流側にブロアー173が設置されている。ブロアー173が有する羽根等の回転部の作用により、細分体M6と樹脂P1とが混合される。また、ブロアー173は、ほぐし部18に向かう気流を発生させることができる。この気流により、管172内で、細分体M6と樹脂P1とを撹拌することができる。これにより、混合物M7は、細分体M6と樹脂P1とが均一に分散した状態で、ほぐし部18に流入することができる。また、混合物M7中の細分体M6は、管172内を通過する過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
ほぐし部18は、混合物M7における、互いに絡み合った繊維同士をほぐすほぐし工程(図5参照)を行なう部分である。ほぐし部18は、ドラム部181と、ドラム部181を収納するハウジング部182とを有する。
ドラム部181は、円筒状をなす網体で構成され、その中心軸回りに回転する篩である。このドラム部181には、混合物M7が流入してくる。そして、ドラム部181が回転することにより、混合物M7のうち、網の目開きよりも小さい繊維等が、ドラム部181を通過することができる。その際、混合物M7がほぐされることとなる。
また、ドラム部181でほぐされた混合物M7は、気中に分散しつつ落下して、ドラム部181の下方に位置する第2ウェブ形成部19に向かう。第2ウェブ形成部19は、混合物M7から第2ウェブM8を形成する第2ウェブ形成工程(図5参照)を行なう部分である。第2ウェブ形成部19は、メッシュベルト(分離ベルト)191と、張架ローラー192と、吸引部(サクション機構)193とを有している。
メッシュベルト191は、無端ベルトであり、混合物M7が堆積する。このメッシュベルト191は、4つの張架ローラー192に掛け回されている。そして、張架ローラー192の回転駆動により、メッシュベルト191上の混合物M7は、下流側に搬送される。
また、メッシュベルト191上のほとんどの混合物M7は、メッシュベルト191の目開き以上の大きさである。これにより、混合物M7は、メッシュベルト191を通過してしまうのが規制され、よって、メッシュベルト191上に堆積することができる。また、混合物M7は、メッシュベルト191上に堆積しつつ、メッシュベルト191ごと下流側に搬送されるため、層状の第2ウェブM8として形成される。
吸引部193は、メッシュベルト191の下方から空気を吸引することができる。これにより、メッシュベルト191上に混合物M7を吸引することができ、よって、混合物M7のメッシュベルト191上への堆積が促進される。
吸引部193には、管(流路)246が接続されている。また、この管246の途中には、ブロアー263が設置されている。このブロアー263の作動により、吸引部193で吸引力を生じさせることができる。
ハウジング部182は、加湿部234と接続されている。加湿部234は、加湿部231と同様の気化式の加湿器で構成されている。これにより、ハウジング部182内には、加湿空気が供給される。この加湿空気により、ハウジング部182内を加湿することができ、よって、混合物M7がハウジング部182の内壁に静電力によって付着してしまうのを抑制することもできる。
ほぐし部18の下流側には、加湿部236が配置されている。加湿部236は、加湿部235と同様の超音波式加湿器で構成されている。これにより、第2ウェブM8に水分を供給することができ、よって、第2ウェブM8の水分量が調整される。この調整により、静電力による第2ウェブM8のメッシュベルト191への吸着を抑制することができる。これにより、第2ウェブM8は、メッシュベルト191が張架ローラー192で折り返される位置で、メッシュベルト191から容易に剥離される。
なお、加湿部231〜加湿部236までに加えられる水分量(合計水分量)は、例えば、加湿前の材料100質量部に対して0.5質量部以上20質量部以下であるのが好ましい。
第2ウェブ形成部19の下流側には、シート形成部20が配置されている。シート形成部20は、第2ウェブM8からシートSを形成するシート形成工程(図5参照)を行なう部分である。このシート形成部20は、加圧部201と、加熱部202とを有している。
加圧部201は、一対のカレンダーローラー203を有し、カレンダーローラー203の間で第2ウェブM8を加熱せずに(樹脂P1を溶融させずに)加圧することができる。これにより、第2ウェブM8の密度が高められる。そして、この第2ウェブM8は、加熱部202に向けて搬送される。なお、一対のカレンダーローラー203のうちの一方は、モーター(図示せず)の作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
加熱部202は、一対の加熱ローラー204を有し、加熱ローラー204の間で第2ウェブM8を加熱しつつ、加圧することができる。この加熱加圧により、第2ウェブM8内では、樹脂P1が溶融して、この溶融した樹脂P1を介して繊維同士が結着する。これにより、シートSが形成される。そして、このシートSは、切断部21に向けて搬送される。なお、一対の加熱ローラー204の一方は、モーター(図示略)の作動により駆動する主動ローラーであり、他方は、従動ローラーである。
シート形成部20の下流側には、切断部21が配置されている。切断部21は、シートSを切断する切断工程(図5参照)を行なう部分である。この切断部21は、第1カッター211と、第2カッター212とを有する。
第1カッター211は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断するものである。
第2カッター212は、第1カッター211の下流側で、シートSの搬送方向に平行な方向にシートSを切断するものである。
このような第1カッター211と第2カッター212との切断により、所望の大きさのシートSが得られる。そして、このシートSは、さらに下流側に搬送されて、ストック部22に蓄積される。
ところで、本実施形態では、シートSとして再生される原料M1は、印刷されて使用済みとなった古紙である。このため、原料供給部11に投入される前の原料M1は、黒色またはカラーのトナー、各種インク、各種染料、顔料等の色材CMで構成され、情報の記録に供された記録層(印刷層)PLが形成されたものとなっている(図1、図3参照)。シートSを再生する際には、色材CMは、できる限り除去された状態となっているのが好ましい。これにより、シートSは、再生時に不純物となり得る色材CMが除去された高品質のものとなる。
そこで、シート製造装置100では、その上流側に配置された処理装置1によって、原料M1から色材CMの除去が可能な構成となっている。以下、処理装置1について説明する。特に、色材CMがトナーやインクの場合、処理装置1による色材CMの除去効率は向上する。
図1に示すように、処理装置1は、搬送部3と、y軸方向移動機構5と、色材検出部4と、色材除去部7と、制御部10とを備えている。なお、処理装置1は、原料供給部11に設置または接続されているのが好ましい。
搬送部3は、原料M1を下流側に向かって、すなわち、x軸正側に向かって(主走査方向に)搬送するものである。搬送部3は、グルーベルト31と、2つの張架ローラー32と、複数のアイドルローラー33とを有している。
グルーベルト31は、その表面が粘着性を有する無端ベルトである。この粘着力により、グルーベルト31上で原料M1は、固定された状態となり、よって、色材検出部4による色材検出工程や、色材除去部7による色材除去工程が安定して行なわれる。また、グルーベルト31上には、複数の原料M1を載置可能である。そして、グルーベルト31上でのこれらの原料M1の向き(姿勢)は、揃っていてもよいし、そうでなくてもよい。
2つの張架ローラー32は、上流側と下流側とに互いに離間して配置されており、グルーベルト31が掛け回されている。2つの張架ローラー32のうちの一方の張架ローラー32は、モーター(図示せず)に接続され、このモーターの駆動により矢印α32方向に回転する駆動ローラーである。また、他方の張架ローラー32は、駆動ローラーからの回転力がグルーベルト31を介して伝達されて、駆動ローラーと同様に矢印α32方向に回転する従動ローラーである。そして、各張架ローラー32の回転により、グルーベルト31上の原料M1は、搬送方向α31に搬送される。
また、搬送部3では、駆動ローラーの回転数を調整することにより、原料M1の搬送速度が可変となる。
複数のアイドルローラー33は、2つの張架ローラー32の間に、間隔を置いて配置されている。各アイドルローラー33は、グルーベルト31の駆動に伴って、張架ローラー32の回転方向と同方向の矢印α33方向に回転することができる。このようなアイドルローラー33により、グルーベルト31の撓みを防止することができ、よって、原料M1を安定して搬送することができる。
y軸方向移動機構5は、色材除去部7をy軸方向に沿って(副走査方向に)往復動可能に支持するものである。y軸方向移動機構5の構成としては、特に限定されず、例えば、y軸と平行に配置されたボールネジと、ボールネジを回転させる駆動源としてのモーターと、ボールネジの回転に連動して色材除去部7をy軸方向に沿って案内するリニアガイドとを有する構成とすることができる。
そして、搬送部3とy軸方向移動機構5とにより、色材除去部7の噴射口731と原料M1(基材)とをxy平面上で相対的に移動させることができる。このように、処理装置1(シート製造装置100)は、色材除去部7の噴射口731と原料M1(基材)とを相対的に移動させる移動部を備えたものとなっている。これにより、原料M1上の色材CM(記録層PL)の位置に関わらず、その色材CMに噴射口731を臨ませることができる。そして、この状態で、噴射口731から粉体RMを色材CMに向かって噴射して、衝突させることができる。この粉体RMの衝突により、色材CMを原料M1から除去することができる。
図1に示すように、処理装置1は、色材CMの除去に先立って、原料M1(基材)上の色材CM(記録層PL)を検出する色材検出部4を備えている。色材検出部4は、グルーベルト31の上側に配置されており、原料M1上の色材CMを検出する色材検出工程(図5参照)を行なう部分である。そして、色材検出部4による検出結果、すなわち、色材検出部4によって検出された(抽出された)色材CMの位置に基づいて、制御部10(噴射領域決定部)により、原料M1(基材)上の、色材除去部7から粉体RMを噴射すべき領域を決定することができる。
色材検出部4は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラで構成された撮像部41を有している。撮像部41は、撮像方向が下方を向くように配置、固定されている。これにより、グルーベルト31上の原料M1が撮像部41の直下を通過したときに、原料M1を濃淡画像として撮像することができる。そして、この撮像画像は、制御部10に送られて、原料M1上の色材CM(記録層PL)の位置を抽出する画像処理が行なわれる。画像処理としては、特に限定されないが、二値化処理を用いるのが好ましい。そして、閾値を設定して、例えば閾値を超えた部分を、色材CMが存在する部分として判別することができる。また、撮像部41の撮像範囲は、原料M1が撮像部41の直下にくれば、その原料M1全体を撮像可能な程度に十分に確保されている。
また、処理装置1は、色材検出部4による検出結果、すなわち、色材検出部4によって検出された(抽出された)色材CMの位置に基づいて、原料M1(基材)上の、色材除去部7から粉体RMを噴射すべき領域を決定する噴射領域決定部を備えている。本実施形態では、制御部10(CPU101)が、この噴射領域決定部としての機能を有しており、噴射領域決定工程(図5参照)を行なうことができる。これにより、色材除去部7の噴射口731から噴射される粉体RMを色材CMに向けて集中して衝突させることができる。これにより、色材CMを原料M1から迅速に除去することができる。
図1に示すように、グルーベルト31の上側には、色材検出部4よりも下流側に色材除去部7が配置されている。色材除去部7は、色材CMを担持した原料M1(基材)に向かって、粉体RM(セルロース)を噴射して、原料M1(基材)から色材CMを除去する色材除去工程(図5参照)を行なう部分である。
色材除去部7は、貯留部71を有している。貯留部71は、粉体RMを貯留するタンクである。この貯留部71は、粉体RMが空になった場合に、粉体RMが十分に貯留された新たなものに交換される。
また、色材除去部7は、原料M1に向けて粉体RMを噴射する噴射部72を有している。噴射部72は、管73と、ブロアー74とで構成されている。
管73は、貯留部71に接続されており、その反対側が下方に向かって開口した噴射口(ノズル)731となっている。そして、貯留部71から管73内を通過してきた粉体RMは、噴射口731から噴射される。なお、噴射される粉体RMの速度(噴射速度)は、例えば粉体RMの粒径によって、適宜設定される。また、色材除去部7は、z軸方向にも移動可能に支持されていてもよい。この場合、例えば原料M1の厚さに応じて、噴射口731の高さを調整することができる。
管73の長手方向の途中には、ブロアー74が設置されている。ブロアー74は、例えば0.1MPa以上0.5MPa以下の圧力で、下方に向かって気流を発生させることができる。これにより、粉体RMは、管73内を通過して、噴射口731から過不足なく噴射される。噴射された粉体RMの中には、原料M1上の色材CMや、原料M1の内部に入り込んだ色材CMに衝突するものがある。そして、この粉体RMが衝突した際に生じる衝撃により、色材CMを原料M1から剥離することができる。このように、粉体RMは色材CMを原料M1から剥離、除去するための除去粉体となっている。特に、色材CMがトナーやインクの場合、粉体RMは、除去粉体としての機能が高く、好ましい。なお、噴射された粉体RMの中には、色材CMに衝突するものの他に、色材CMに衝突せずに原料M1に衝突するものがあってもよい。この場合、原料M1に含まれる繊維の一部が剥離されてもよい。そして、色材CMが除去されて、消色された原料M1は、原料供給部11に移されて、以降の工程を経て、シートSとして再生される(製造される)。シートSは、再生時に不純物となり得る色材CMが除去された高品質のものとなる。
以上のように、原料M1から色材CMを除去する際、その除去には、セルロースを含む粉体RMが用いられる。原料M1もセルロースを含むものであるため、色材CMの除去に際し、粉体RMが原料M1に衝突しても、その衝突により原料M1が受けるダメージを抑えることができる。また、原料M1に残留した粉体RMがあったとしても、元々粉体RMは原料M1に含まれる物質であるために、不純物となることはなく、色材CMが除去された後の原料M1は、前述したように、再生に有利なものとなっている。
なお、粉体RMに含まれるセルロースは、前述した原料M1に含まれるセルロースと同様、化合物としてのセルロース(狭義のセルロース)を主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロース(狭義のセルロース)の他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。
また、粉体RMの平均粒径は、例えば、0.1μm以上50μm以下であるのが好ましい。原料M1に含まれるセルロース繊維の幅が10〜30μm程度であることを考えると50μmを超えるような粉体RMでは、繊維表面に付着している色材CMを効率よく除去することが難しくなる。一方、粉体RMのサイズが小さくなれば運動エネルギーが小さくなり、この場合も色材CMを効率よく除去することが難しくなる。また、粉体RMを0.1μmより小さくするには粉砕または造粒コストが高くなってしまう。
また、粉体RM中の含水率は、例えば、5%以上20%以下であるのが好ましい。水分を含んだ分だけ質量が増すため、粉体RMの運動エネルギーを大きくすることができ、色材CMの除去効率を上げることができる。20%を超える水分を含んでしまうと、粉体RM同士の凝集や、貯留部71や管73(噴射口731)の内壁への付着が起こり、効率の良い噴射を妨げてしまう。
また、噴射口731の下方には、アイドルローラー33の1つがグルーベルト31を介して位置している(以下のこのアイドルローラー33を「アイドルローラー33a」と言う)。このアイドルローラー33aにより、原料M1をグルーベルト31ごと下側から支持することができる。これにより、噴射口731から噴射される粉体RMを色材CMに十分に衝突させることができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明のシート製造装置(第2実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。図7は、図6に示す処理装置が備える分離部を示す概略側面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、処理装置の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
搬送部3は、前記第1実施形態ではベルト搬送による構成のものとなっているが、図6に示す構成の本実施形態では、ステージ上で原料M1を負圧により吸着保持しつつ搬送する構成のもの、すなわち、プラテン34で構成されている。このプラテン34は、x軸方向、y軸方向のいずれの方向にも移動可能に支持されていてもよい。
図6に示すように、本実施形態では、処理装置1は、内部に色材除去部7の噴射口731が位置し、気密性が保持されたハウジング8を備えている。このハウジング8は、箱状をなすハウジング本体81と、ハウジング本体81の下部に設けられたシール部82およびシール部83とを有している。
ハウジング本体81は、色材除去部7のブロアー74よりも先端側(噴射口731側)の部分を覆うことができる。
シール部82は、ハウジング本体81のx軸方向の両側に配置され、y軸回りに回転するローラーで構成されている。また、シール部83は、ハウジング本体81のy軸方向の両側に配置され、x軸方向に沿って延在する帯状体で構成されている。シール部82とシール部83とは、プラテン34とともにx軸正側に向かって移動してくる原料M1に当接する(摺動する)ことができる。これにより、ハウジング8(ハウジング本体81)内の気密性を保持することができる。
そして、色材CMの除去は、このような構成のハウジング8内で行なわれる。これにより、色材除去部7の噴射口731から噴射した粉体RMや、粉体RMによって除去された色材CMが周辺に飛び散るのを防止することができる。これにより、例えば、処理装置1内のメンテナンスが容易となる。
なお、本実施形態では、噴射口731は、上流側から下方、すなわち、図6中の斜め右下に向かって開口している。
また、処理装置1は、回収ユニット9を有している。回収ユニット9は、粉体RMと色材CMとを回収するものである。この回収ユニット9は、回収部91と、分離部92と、粉体用貯留部93と、色材用貯留部94とを備えている。回収部91と分離部92とは、管(流路)991で接続されている。分離部92と粉体用貯留部93とは、管(流路)992を介して接続されている。また、粉体用貯留部93は、管(流路)993を介して、色材除去部7の管73の途中に接続されている。分離部92と色材用貯留部94とは、管(流路)994を介して接続されている。
処理装置1の回収ユニット9は、色材CMの除去後に、粉体RMと色材CMとを回収する回収部91を備える。回収部91は、捕集部911と、ダクト912と、貯留部913とを有している。
捕集部911は、噴射口731に対して下流側に配置されている。この捕集部911は、例えば側面視でホーン形状(円錐状)をなし、図6中の斜め左下に向かって開口している。これにより、色材CMの除去に用いられた粉体RMと、この粉体RMによって除去された色材CMとを一括して捕集することができる。
ダクト912は、捕集部911と貯留部913とを接続する管である。捕集部911によって捕集された粉体RMと色材CMとは、ダクト912を通過して、貯留部913に至る。なお、ダクト912の途中には、ブロアー(図示せず)が設置されているのが好ましい。これにより、捕集部911に吸引力が生じて、粉体RMと色材CMとを捕集部911を介して捕集することができる。
貯留部913は、ダクト912を通過してきた粉体RMと色材CMとを一時的に貯留する部分である。
このような構成の回収部91により、ハウジング8によって飛散が防止された粉体RMと色材CMとを回収することができる。これにより、原料M1上に粉体RMや色材CMが残留するのを防止することができる。
処理装置1の回収ユニット9は、回収された粉体RMと色材CMとを分離する分離部92を備える。分離部92は、粉体RMと色材CMとの帯電量の差を利用して、粉体RMから色材CMを分離するよう構成されている。この分離部92は、放出部921と、搬送部922と、帯電部923と、ブレード924と、搬送部925と、帯電部926と、ブレード927とを有している。
放出部921は、管991を通過してきた粉体RMと色材CMとを下方に向かって放出する部分である。
放出部921の下方には、搬送部922が配置されている。搬送部922は、無端ベルト922aと、無端ベルト922aが掛け回された2つの張架ローラー922bとを有している。そして、放出部921から放出された粉体RMと色材CMとは、各張架ローラー922bがx軸回りに回転することにより、無端ベルト922a上に層状に堆積する。
帯電部923は、無端ベルト922a上の粉体RMと色材CMとを負に帯電させる負極帯電器である。これにより、粉体RMと色材CMとは、いずれも負に帯電するが、色材CMは、その性質上、粉体RMよりも強く負に帯電する。
搬送部922の上方には、搬送部925が配置されている。搬送部925は、無端ベルト925aと、無端ベルト925aが掛け回された2つの張架ローラー925bとを有している。
帯電部926は、無端ベルト925aを正に帯電させる正極帯電器である。これにより、粉体RMよりも強く負に帯電した色材CMは、無端ベルト922aから無端ベルト925aに引き寄せられて、粉体RMよりも優先的に無端ベルト925aに付着する。そして、無端ベルト922aは、色材CMが除去されて、粉体RMが残留した状態となる。
ブレード924は、無端ベルト922aに当接して、無端ベルト922aに残留した粉体RMを削ぎ落とすことができる。削ぎ落とされた粉体RMは、粉体用貯留部93に貯留される。
ブレード927は、無端ベルト925aに当接して、無端ベルト925aに付着した色材CMを削ぎ落とすことができる。削ぎ落とされた色材CMは、色材用貯留部94に貯留される。色材用貯留部94に貯留された色材CMは、例えば廃棄されてもよい。
このような構成の分離部92により、再利用可能な粉体RMと、廃棄可能な色材CMとに分別することができる。
処理装置1の回収ユニット9は、回収された粉体RMを色材除去部7の管73に戻す管(流路)993を備えている。これにより、管993を通過してきた粉体RMは、色材除去部7の貯留部71から排出された粉体RMと、管73で合流する。これにより、色材除去部7は、管(流路)993から戻された粉体RMを色材CMの除去に再利用することができる。よって、再利用可能な粉体RMを循環させて、無駄に廃棄されてしまうのを防止することができる。
なお、管993には、例えば、スクリューフィーダーやサークルフィーダー等のような、粉体RMの管993の通過を促進する機構が設けられていてもよい。
<第3実施形態>
図8は、本発明のシート製造装置(第3実施形態)の上流側に配置された処理装置が備える分離部を示す概略側面図である。
以下、この図を参照して本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、回収ユニットの分離部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図8に示すように、本実施形態では、回収ユニット9の分離部95は、管951と、搬送部952と、帯電部953と、帯電部954と、ブレード955とを有している。なお、本実施形態では、貯留部913を省略してもよい。
管951は、管991と管992とを接続する中継管である。
搬送部952は、管951内に一部が露出した無端ベルト952aと、無端ベルト952aが掛け回された3つの張架ローラー952bとを有している。
帯電部953は、管951の無端ベルト952aが露出した部分よりも上流側に配置され、管951を通過する粉体RMと色材CMとを負に帯電させる負極帯電器である。これにより、粉体RMと色材CMとは、いずれも負に帯電するが、色材CMは、その性質上、粉体RMよりも強く負に帯電する。
帯電部954は、無端ベルト952aを正に帯電させる正極帯電器である。これにより、粉体RMよりも強く負に帯電した色材CMは、無端ベルト952aの直下を通過する際、無端ベルト952aに引き寄せられて、粉体RMよりも優先的に無端ベルト952aに付着する。一方、粉体RMは、そのまま管992に向かって管951を通過していく。
ブレード955は、無端ベルト952aに当接して、無端ベルト952aに付着した色材CMを削ぎ落とすことができる。削ぎ落とされた色材CMは、色材用貯留部94に貯留される。
このような構成の分離部95によっても、再利用可能な粉体RMと、廃棄可能な色材CMとに分別することができる。
<第4実施形態>
図9は、本発明のシート製造装置(第4実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。
以下、この図を参照して本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色材除去部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図9に示すように、本実施形態では、色材除去部7の噴射部72は、内管75と、内管75が挿入された外管76とで構成された二重管構造部77を有している。
内管75は、下端に開口した開口部751を有する硬質管である。
外管76は、内管75よりも太い硬質管であり、内管75が挿入されている。外管76は、下端に開口した開口部761を有している。また、内管75の開口部751は、外管76の開口部761よりも下方に向かって突出している。
このような内管75と外管76とを有する二重管構造部77は、内管75の開口部751および外管76の開口部761の少なくとも一方が粉体RMを下方に向かって噴射する噴射口として機能する。本実施形態では、内管75の開口部751は、粉体RMを噴射する噴射口として機能する。一方、外管76の開口部761は、空気GS(気体)を下方に向かって噴射する空気噴射口として機能する。すなわち、外管76の開口部761からは、空気GS(気体)が下方に向かって噴射される。
以上のような構成の二重管構造部77を有する色材除去部7は、例えば、以下の3つの状態を取り得る。
1つ目の状態(第1状態)は、内管75の開口部751から粉体RMを噴射しつつ、外管76の開口部761からも空気GSを噴射した図9に示す状態である。この第1状態では、外管76から噴射された空気GSは、内管75から噴射された粉体RMを囲むエアカーテンとして機能する。これにより、粉体RMが原料M1上の記録層PL(色材CM)に至るまでの粉体RMの拡散を防止することができ、よって、粉体RMを記録層PLの比較的狭い範囲に集中的に強衝突させることができる。このような衝突により、原料M1から記録層PL(色材CM)を迅速に剥離、除去することができる。また、前記エアカーテンにより、粉体RMの噴射速度の低下も防止することができる。
2つ目の状態(第2状態)は、内管75の開口部751から粉体RMを噴射するが、空気GSの噴射を停止した状態である。この第2状態では、粉体RMの記録層PLに衝突する面積を第1状態よりも広く確保することができる。このように空気GSの噴射と、その噴射停止とを切り換えることにより、粉体RMの記録層PLに衝突する面積を調整することができる。
3つ目の状態(第3状態)は、粉体RMの噴射を停止し、外管76の開口部761から空気GSを噴射した状態である。この第3状態では、例えば原料M1が取り去られたプラテン34上に粉体RMや除去後の色材CM等の残留物が残留していた場合、空気GSによって前記残留物を吹き飛ばして、プラテン34上の清掃を行なうことができる。
<第5実施形態>
図10は、本発明のシート製造装置(第5実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。
以下、この図を参照して本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色材除去部の二重管構造部の機能が異なること以外は前記第4実施形態と同様である。
図10に示すように、本実施形態では、二重管構造部77の外管76の開口部761は、粉体RMを噴射する噴射口として機能する。一方、内管75の開口部751は、色材CMの除去に用いられた粉体RMを、色材CMとともに吸引する吸引口として機能する。すなわち、内管75の開口部751には、粉体RMが色材CMとともに吸引される。この吸引により、粉体RMが原料M1上の記録層PL(色材CM)に至るまでの粉体RMの拡散を防止することができ、よって、粉体RMを記録層PLの比較的狭い範囲に集中的に強衝突させることができる。このような衝突により、原料M1から記録層PL(色材CM)を迅速に剥離、除去することができる。また、衝突した粉体RMおよび除去された色材CMの拡散を防止することができる。
また、内管75は、例えば、回収ユニット9のダクト912(図10では図示せず)に接続されているのが好ましい。これにより、内管75から吸引された粉体RMや色材CMを回収ユニット9に回収することができる。
また、本実施形態では、外管76は、その長手方向の途中から開口部761までの部分の内径(外径も同様)が、下方に向かって漸減している。内径が漸減していることにより、開口部761が絞られて、粉体RMの噴射が促進される。
<第6実施形態>
図11は、本発明のシート製造装置(第6実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。
以下、この図を参照して本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色材除去部の二重管構造部の機能が異なること以外は前記第4実施形態と同様である。
図11に示すように、本実施形態では、内管75の開口部751および外管76の開口部761の双方が粉体RMを噴射する噴射口として機能する。そして、内管75の開口部751から噴射される粉体RM(以下「粉体RM1」と言う)と、外管76の開口部761から噴射される粉体RM(以下「粉体RM2」と言う)とは、例えば、粒径および含水率のうちの少なくとも1つの条件が異なる。なお、内管75は、粉体RM1が貯留された貯留部71(図11中では図示せず)に接続されており、外管76は、粉体RM2が貯留された貯留部71(図11中では図示せず)に接続されている。
以上のような構成の二重管構造部77は、例えば、以下の3つの状態を取り得る。
1つ目の状態(第1状態)は、粉体RM1を噴射しつつ、粉体RM2も噴射する図11に示す状態である。
2つ目の状態(第2状態)は、粉体RM1を噴射するが、粉体RM2の噴射を停止する状態である。
3つ目の状態(第3状態)は、粉体RM1の噴射を停止し、粉体RM2を噴射する状態である。
そして、これら3つの状態を適宜選択することができる。これにより、例えば、記録層PLに複数種の色材CMが含まれる場合、その色材CMの分布状態に応じて、粉体RM1または粉体RM2を衝突させることができる。具体的には、色材CMの除去に際し、粉体RM1を衝突させるのが好ましい部分には、粉体RM1を衝突させ、粉体RM2を衝突させるのが好ましい部分には、粉体RM2を衝突させることができる。
なお、粉体RM1と粉体RM2とは、本実施形態では前記条件が互いに異なる2種の粉体RMであったが、これに限定されず、前記条件が同じである同種の粉体RMであってもよい。
また、内管75から噴射される粉体RM1の噴射速度と、外管76から噴射される粉体RM2の噴射速度とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。双方の噴射速度が異なる場合、「(粉体RM1の噴射速度)>(粉体RM2の噴射速度)」なる関係であってもよいし、「(粉体RM1の噴射速度)<(粉体RM2の噴射速度)」なる関係であってもよい。
また、各噴射速度を調整可能に構成されていてもよい。
<第7実施形態>
図12は、本発明のシート製造装置(第7実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。
以下、この図を参照して本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法の第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色材除去部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図12に示すように、本実施形態では、色材除去部7は、x軸方向に沿って配置された3つ(複数)の噴射部72(以下、x軸負側から順に「噴射部72A」、「噴射部72B」、「噴射部72C」と言う)を有している。噴射部72A、噴射部72Bおよび噴射部72Cは、ハウジング8内での設置姿勢が互いに異なっており、その結果、色材除去部7は、粉体RMを噴射する方向が互いに異なる3つ(複数)の噴射口731を有するものとなる。噴射部72Aの噴射口731からは、粉体RMが図12中の右斜め下方に向かって噴射される。噴射部72Bの噴射口731からは、粉体RMが図12中の下方(z軸負側)に向かって噴射される。噴射部72Cの噴射口731からは、粉体RMが図12中の左斜め下方に向かって噴射される。
以上のような構成の色材除去部7により、互いに異なる3つの方向から粉体RMが原料M1上の色材CMに衝突することとなり、よって、色材CMの除去効率が向上する。
なお、各噴射口731から噴射される粉体RMの噴射速度を調整可能に構成されていてもよい。
また、色材除去部7では、色材CMの除去に際し、3つの噴射部72のうち、粉体RMを噴射するものと、粉体RMの噴射を停止するものとを適宜選択することができる。
また、噴射口731の各々から噴射される粉体RMは、粒径および含水率のうちの少なくとも1つの条件が異なっていてもよい。これにより、色材CMの除去に際し、条件が異なる3種の粉体RMを原料M1上の色材CMに衝突させることができる。例えば、噴射部72Aから噴射される第1種目の粉体RMを衝突させるのが好ましい部分には、この粉体RMを衝突させ、噴射部72Bから噴射される第2種目の粉体RMを衝突させるのが好ましい部分には、この粉体RMを衝突させ、噴射部72Cから噴射される第3種目の粉体RMを衝突させるのが好ましい部分には、この粉体RMを衝突させることができる。
また、3つの噴射部72の配置状態は、図12に示す状態に限定されない。
また、噴射部72の配置数は、本実施形態では3つであったが、これに限定されず、例えば、2つまたは4つ以上であってもよい。
また、複数の噴射部72の内、粉体RMの噴射方向が同じものがあってもよい。
<第8実施形態>
図13は、本発明のシート製造装置(第8実施形態)の上流側(本発明の処理装置)の構成を示す概略側面図である。
以下、この図を参照して本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法の第8実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、色材除去部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図13に示すように、本実施形態では、色材除去部7は、冷媒RFが貯留された冷媒貯留部78を有している。この冷媒貯留部78は、管79を介して、噴射部72の管73の途中に接続されている。これにより、色材除去部7は、粉体RMとともに冷媒RFを噴射口731から噴射可能に構成されている。
ところで、粉体RMが色材CMに衝突した際には熱が生じる。この場合、熱の程度にもよるが、色材CM(特に色材CMがトナーの場合)が溶融して原料M1に絡みついてしまうおそれがある。そこで、粉体RMとともに噴射される冷媒RFにより、熱の発生を抑えることができる。これにより、色材CMを冷却して、溶融をできる限り抑制することができ、よって、色材CMの除去効率を上げることができる。また、冷却によって色材CM(樹脂)を脆化させることもでき、よって、色材CMの除去効率が向上する。また、冷却時の、原料M1を構成するセルロース(繊維)と色材CMとの熱膨張率の違いを利用することができる。これによっても、色材CMの除去効率を向上させることができる。
なお、冷媒RFとしては、特に限定されず、例えば、ドライアイスや氷の粒子(粉体)等が挙げられる。ここで、「ドライアイス」とは、固体二酸化炭素のことである。
また、色材除去部7は、冷媒RFの噴射と、その噴射停止とを切り換えることもできる。
また、上記冷媒RFの噴射を、第6実施形態や第7実施形態に適用させてもよい。
以上、本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、処理装置、シート製造装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、色材除去部の噴射口と原料(基材)とを相対的に移動させる移動部としては、前記各実施形態では搬送部とy軸方向移動機構とを有するものであったが、これに限定されず、例えば、色材除去部をx軸方向とy軸方向との双方に独立して移動可能に支持するものであってもよい。
また、制御部は、他の通信機器とネットワーク接続されていてもよい。他の通信機器としては、特に限定されず、例えば、パーソナルコンピューター、デジタルカメラ、スマートフォン、タブレット等が挙げられる。
また、シート製造装置では、図4に示す下流側の構成のものが省略されていてもよい。この場合、例えば、処理装置で色材除去が施された原料をそのまま再利用する、すなわち、原料に再度印刷を施すことができる。
100…シート製造装置、1…処理装置、3…搬送部(x軸方向移動機構)、31…グルーベルト、32…張架ローラー、33…アイドルローラー、33a…アイドルローラー、34…プラテン、4…色材検出部、41…撮像部、5…y軸方向移動機構、7…色材除去部、71…貯留部、72…噴射部、72A…噴射部、72B…噴射部、72C…噴射部、73…管、731…噴射口(ノズル)、74…ブロアー、75…内管、751…開口部、76…外管、761…開口部、77…二重管構造部、78…冷媒貯留部、79…管、8…ハウジング、81…ハウジング本体、82…シール部、83…シール部、9…回収ユニット、91…回収部、911…捕集部、912…ダクト、913…貯留部(一次貯留部)、92…分離部、921…放出部、922…搬送部、922a…無端ベルト、922b…張架ローラー、923…帯電部、924…ブレード、925…搬送部、925a…無端ベルト、925b…張架ローラー、926…帯電部、927…ブレード、93…粉体用貯留部、94…色材用貯留部、95…分離部、951…管、952…搬送部、952a…無端ベルト、952b…張架ローラー、953…帯電部、954…帯電部、955…ブレード、991…管(流路)、992…管(流路)、993…管(流路)、994…管(流路)、10…制御部、101…CPU(中央演算処理部)、102…記憶部、11…原料供給部、12…粗砕部、121…粗砕刃、122…シュート(ホッパー)、13…解繊部、14…選別部、141…ドラム部(篩部)、142…ハウジング部、15…第1ウェブ形成部、151…メッシュベルト、152…張架ローラー、153…吸引部(サクション機構)、16…細分部、161…プロペラ、162…ハウジング部、17…混合部、171…樹脂供給部、172…管(流路)、173…ブロアー、174…スクリューフィーダー、18…ほぐし部、181…ドラム部、182…ハウジング部、19…第2ウェブ形成部、191…メッシュベルト(分離ベルト)、192…張架ローラー、193…吸引部(サクション機構)、20…シート形成部、201…加圧部、202…加熱部、203…カレンダーローラー、204…加熱ローラー、21…切断部、211…第1カッター、212…第2カッター、22…ストック部、231…加湿部、232…加湿部、233…加湿部、234…加湿部、235…加湿部、236…加湿部、241…管(流路)、242…管(流路)、243…管(流路)、244…管(流路)、245…管(流路)、246…管(流路)、261…ブロアー、262…ブロアー、263…ブロアー、27…回収部、CM…色材、GS…空気、M1…原料、M2…粗砕片、M3…解繊物、M4−1…第1選別物、M4−2…第2選別物、M5…第1ウェブ、M6…細分体、M7…混合物、M8…第2ウェブ、P1…樹脂、PL…記録層(印刷層)、RF…冷媒、RM…粉体、RM1…粉体、RM2…粉体、S…シート、α31…搬送方向、α32…矢印、α33…矢印

Claims (20)

  1. 色材を担持した基材に向かって、セルロースを含む粉体を噴射する少なくとも1つの噴射口を有し、前記基材から前記色材を除去する色材除去部を備えることを特徴とする処理装置。
  2. 前記色材除去部は、内管と、前記内管が挿入された外管とで構成された二重管構造部を有し、前記内管の開口部および前記外管の開口部の少なくとも一方が前記噴射口として機能する請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記内管の開口部は、前記噴射口として機能し、
    前記外管の開口部からは、気体が噴射される請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記外管の開口部は、前記噴射口として機能し、
    前記内管の開口部には、前記粉体が吸引される請求項2に記載の処理装置。
  5. 前記内管の開口部および前記外管の開口部の双方が前記噴射口として機能する請求項2に記載の処理装置。
  6. 前記色材除去部は、前記粉体を噴射する方向が互いに異なる複数の前記噴射口を有する請求項1に記載の処理装置。
  7. 前記噴射口の各々から噴射される前記粉体は、粒径および含水率のうちの少なくとも1つの条件が異なる請求項5または6に記載の処理装置。
  8. 内部に前記噴射口が位置し、気密性が保持されたハウジングを備え、
    前記色材の除去は、前記ハウジング内で行なわれる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の処理装置。
  9. 前記粉体の平均粒径は、0.1μm以上50μm以下である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の処理装置。
  10. 前記粉体中の含水率は、5%以上20%以下である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の処理装置。
  11. 前記噴射口と前記基材とを相対的に移動させる移動部を備える請求項1ないし10のいずれか1項に記載の処理装置。
  12. 前記色材の除去後に、前記粉体と前記色材とを回収する回収部を備える請求項1ないし11のいずれか1項に記載の処理装置。
  13. 回収された前記粉体と前記色材とを分離する分離部を備える請求項12に記載の処理装置。
  14. 回収された前記粉体を前記色材除去部に戻す流路を備え、
    前記色材除去部は、前記流路から戻された前記粉体を前記色材の除去に再利用する請求項13に記載の処理装置。
  15. 前記色材除去部は、前記粉体とともに冷媒を噴射可能に構成されている請求項1ないし14のいずれか1項に記載の処理装置。
  16. 前記基材上の前記色材を検出する色材検出部を備える請求項1ないし15のいずれか1項に記載の処理装置。
  17. 前記色材検出部による検出結果に基づいて、前記基材上の前記粉体を噴射すべき領域を決定する噴射領域決定部を備える請求項16に記載の処理装置。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項に記載の処理装置を備えることを特徴とするシート製造装置。
  19. 色材を担持した基材に向かって、セルロースを含む粉体を噴射して、前記基材から前記色材を除去する色材除去工程を有することを特徴とする処理方法。
  20. 色材を担持した基材に向かって、セルロースを含む粉体を噴射して、前記基材から前記色材を除去する色材除去工程を有し、
    前記色材が除去された前記基材からシートを製造することを特徴とするシートの製造方法。
JP2017085121A 2017-04-24 2017-04-24 処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法 Active JP6957957B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085121A JP6957957B2 (ja) 2017-04-24 2017-04-24 処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法
CN201810311699.1A CN108729287B (zh) 2017-04-24 2018-04-09 处理装置、薄片制造装置、处理方法以及薄片的制造方法
TW107113319A TWI665533B (zh) 2017-04-24 2018-04-19 處理裝置、片材製造裝置、處理方法及片材之製造方法
EP18168809.4A EP3396060B1 (en) 2017-04-24 2018-04-23 Processing device, sheet manufacturing apparatus, processing method, and sheet manufacturing method
US15/959,406 US10781554B2 (en) 2017-04-24 2018-04-23 Processing device, sheet manufacturing apparatus, processing method, and sheet manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085121A JP6957957B2 (ja) 2017-04-24 2017-04-24 処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018185355A true JP2018185355A (ja) 2018-11-22
JP6957957B2 JP6957957B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=62046777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017085121A Active JP6957957B2 (ja) 2017-04-24 2017-04-24 処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10781554B2 (ja)
EP (1) EP3396060B1 (ja)
JP (1) JP6957957B2 (ja)
CN (1) CN108729287B (ja)
TW (1) TWI665533B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6575687B2 (ja) * 2016-08-31 2019-09-18 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置
JP7293676B2 (ja) * 2019-01-31 2023-06-20 セイコーエプソン株式会社 分離装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0756478A (ja) * 1993-08-13 1995-03-03 Ricoh Co Ltd 像領域に不安定化剤を付与する像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置
JPH07271252A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Ricoh Co Ltd 像保持体の再使用方法及びその装置
JPH1031398A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Ricoh Co Ltd 像保持体の繰り返し使用方法、該方法に用いる像保持体、並びに像保持体の再生方法及び装置
JPH1184710A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Ricoh Co Ltd 被記録材の再生方法及び被記録材の再生装置
JP2000284657A (ja) * 1999-03-29 2000-10-13 Canon Inc 記録媒体の再生方法および再生装置
US20020011030A1 (en) * 2000-06-01 2002-01-31 Williams Raymond F. Composite polymer blast media

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2622047A (en) * 1948-03-01 1952-12-16 Agrashell Inc Ligno-cellulose aggregate and blast cleaning process employing the same
US8185996B2 (en) 2009-03-13 2012-05-29 Palo Alto Research Center Incorporated System and method of solid ink removal for substrate re-use
CN102672625B (zh) * 2011-03-17 2016-12-14 新东工业株式会社 喷丸加工用喷嘴以及具备该喷嘴的喷丸加工装置
JP6127882B2 (ja) * 2013-10-01 2017-05-17 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置およびシートの製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0756478A (ja) * 1993-08-13 1995-03-03 Ricoh Co Ltd 像領域に不安定化剤を付与する像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置
JPH07271252A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Ricoh Co Ltd 像保持体の再使用方法及びその装置
JPH1031398A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Ricoh Co Ltd 像保持体の繰り返し使用方法、該方法に用いる像保持体、並びに像保持体の再生方法及び装置
JPH1184710A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Ricoh Co Ltd 被記録材の再生方法及び被記録材の再生装置
JP2000284657A (ja) * 1999-03-29 2000-10-13 Canon Inc 記録媒体の再生方法および再生装置
US20020011030A1 (en) * 2000-06-01 2002-01-31 Williams Raymond F. Composite polymer blast media

Also Published As

Publication number Publication date
CN108729287B (zh) 2021-01-19
EP3396060A1 (en) 2018-10-31
EP3396060B1 (en) 2022-06-01
TWI665533B (zh) 2019-07-11
TW201839528A (zh) 2018-11-01
US10781554B2 (en) 2020-09-22
JP6957957B2 (ja) 2021-11-02
CN108729287A (zh) 2018-11-02
US20180305869A1 (en) 2018-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7124925B2 (ja) 解繊物製造装置、及びシート製造装置
CN108724988B (zh) 处理装置、薄片制造装置、处理方法以及薄片的制造方法
CN108729287B (zh) 处理装置、薄片制造装置、处理方法以及薄片的制造方法
CN108724989B (zh) 处理装置、薄片制造装置、处理方法以及薄片的制造方法
US11072887B2 (en) Classifying device and fibrous feedstock recycling device
US11008674B2 (en) Fiber processing device and fibrous feedstock recycling device
CN108724990B (zh) 处理装置、薄片制造装置、处理方法以及薄片的制造方法
US11680372B2 (en) Fiber body forming method and fiber body forming apparatus
US20200165781A1 (en) Fiber body forming method and fiber body forming apparatus
US20190264390A1 (en) Fiber ingredient reproduction apparatus and fiber ingredient reproduction method
JP7043739B2 (ja) 処理方法およびシートの製造方法
TW201914831A (zh) 紙力增強劑塗布裝置、片材製造裝置、片材及紙力增強劑塗布方法
WO2018100979A1 (ja) シート製造装置
JP7424088B2 (ja) 繊維体堆積装置および繊維構造体製造装置
JP7467959B2 (ja) 繊維構造体製造装置
JP2020090764A (ja) 繊維体成形方法および繊維体成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6957957

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150