JP2018181691A - 電線構造、治具、治具セット、および電線構造の製造方法 - Google Patents

電線構造、治具、治具セット、および電線構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】細物電線に大きな力が加わることを抑制する技術を提供する。【解決手段】治具は、太物電線を支持する第1支持部と、第1支持部と一体的に設けられ太物電線と同一の延在方向に沿って配される細物電線を該延在方向に直交する面内で太物電線よりも外周側で支持する第2支持部と、を備える。この治具を用いることで、物電線と、延在方向に直交する面内で太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する電線構造を容易に製造することができる。この電線構造では、太物電線が外周側に配されることに起因して細物電線に大きな力が加わることが抑制される。【選択図】図6

Description

この発明は、太物電線と細物電線とを有する電線構造に関する。
特許文献1は、導体断面積が大きい複数の太物電線と導体断面積が小さい複数の細物電線とを束ねてた電線構造を開示している。
特許文献2は、複数の電線を束ねた電線構造を製造する際に用いられる治具を開示している。
特開2009−170177号公報 特開2009−277472号公報
太物電線と細物電線とを束ねた電線構造が屈曲して配索されると、その屈曲部位において細物電線に大きな力が加わるおそれがある。例えば、屈曲部位において太物電線が内縁側に位置し細物電線が外縁側に位置する場合、屈曲によって細物電線が延在方向に沿って伸長されて、該細物電線に大きな力が加わることがある。他方、屈曲部位において太物電線が外縁側に位置し細物電線が内縁側に位置する場合、細物電線が急角度で屈曲されて、該細物電線に大きな力が加わることがある。
また、太物電線と細物電線とを束ねた電線構造が振動の多い箇所(例えば、車両においてエンジンに直結する箇所)に配索された場合も、上記と同様に、細物電線に大きな力が加わるおそれがある。
そこで、本発明は、細物電線に大きな力が加わることを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線構造は、複数の電線と、前記複数の電線を結束する結束部と、を備え、前記結束部に結束された箇所において、前記複数の電線は、太物電線と、前記複数の電線の延在方向に直交する面内で前記太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する。
第2の態様に係る治具は、太物電線を支持する第1支持部と、前記第1支持部と一体的に設けられ、前記太物電線と同一の延在方向に沿って配される細物電線を、前記延在方向に直交する面内で前記太物電線よりも外周側で支持する第2支持部と、を備える。
第3の態様に係る治具は、第2の態様に係る治具であって、前記第1支持部は、U字状で且つその内部に前記太物電線を支持する第1部分を有し、前記第2支持部は、前記第1部分の周囲に設けられた前記第1部分よりも大きいU字状で且つ前記第1部分との間で前記細物電線を支持する第2部分を有する。
第4の態様に係る治具は、第3の態様に係る治具であって、前記第1部分は、U字状の底辺に相当する基部からU字状の2つの先端部に向けて徐々に立ち上がる2つの移行部を有する。
第5の態様に係る治具は、第4の態様に係る治具であって、前記2つの移行部のうち前記第2部分側の外面は平坦な傾斜面である。
第6の態様に係る治具セットは、第2から第5までのいずれか1つの態様に係る治具と、前記治具に並設されて、前記第1支持部に支持された前記太物電線を支持する補助冶具と、を備える。
第7の態様に係る電線構造の製造方法は、太物電線と細物電線とを束ねて有する電線構造を製造する方法であって、第2から第5までのいずれか1つの態様に係るまたは第6の態様に係る治具セットのうち、前記第1支持部に太物電線を支持させ、前記第2支持部に細物電線を支持させる支持工程と、前記第1支持部に支持された前記太物電線および前記第2支持部に支持された前記細物電線を、前記治具の隣りで結束する結束工程と、結束された前記太物電線および前記細物電線を前記治具から取り外す取外し工程と、を備える。
第1の態様によると、結束部に結束された箇所において、複数の電線は、太物電線と、複数の電線の延在方向に直交する面内で太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する。よって、太物電線が外周側に配されること(例えば、屈曲部位において太物電線が内縁側もしくは外縁側に位置すること)に起因して細物電線に大きな力が加わることが抑制される。
第2〜第5の態様によると、冶具を用いることで、太物電線と、延在方向に直交する面内で太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する電線構造を容易に製造することができる。この電線構造では、太物電線が外周側に配されることに起因して細物電線に大きな力が加わることが抑制される。
第3の態様によると、冶具を用いることで、太物電線と、延在方向に直交する面内で太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する電線構造を特に容易に製造することができる。この電線構造では、太物電線が外周側に配されることに起因して細物電線に大きな力が加わることが抑制される。
第4の態様によると、2つの移行部がU字状の底辺に相当する基部からU字状の2つの先端部に向けて徐々に立ち上がっている。よって、第1部分の基部と第2部分の基部との間に支持された細物電線を治具から取出す際に、2つの移行部が細物電線の移動を阻害し難い。
第5の態様によると、第1部分の基部と第2部分の基部との間に支持された細物電線を治具から取出す際に、細物電線が2つの移行部の傾斜面に沿って案内される。よって、2つの移行部が細物電線の移動を特に阻害し難い。
第6の態様によると、補助冶具を用いることで太物電線を安定した姿勢で支持することができ、太物電線と、延在方向に直交する面内で太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する電線構造を容易に製造することができる。この電線構造では、太物電線が外周側に配されることに起因して細物電線に大きな力が加わることが有効に抑制される。
第7の態様によると、冶具または治具セットを用いることで、太物電線と、延在方向に直交する面内で太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する電線構造を容易に製造することができる。この電線構造では、太物電線が外周側に配されることに起因して細物電線に大きな力が加わることが抑制される。
本実施形態に係る電線構造を示す概略断面図である。 比較例に係る電線構造を示す概略断面図である。 製造支援装置を示す概略斜視図である。 第1冶具を示す概略側面図である。 第2冶具を示す概略側面図である。 第1支持部が太物電線を支持し、第2支持部が細物電線を支持する様子を示した概略断面図である。 第3治具を示す概略側面図である。 変形例にかかる第2冶具を示す概略側面図である。 変形例にかかる第2冶具を示す概略側面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係る電線構造9について説明する。図1は、本実施形態に係る電線構造9を示す概略断面図である。以下では、一例として、電線構造9が自動車用のワイヤーハーネスである場合について説明する。
電線構造9は、導電部の周囲が被覆された複数の電線90と、該複数の電線90を結束する結束部93と、を有する。
結束部93は、複数の電線90を束ねた状態を維持するための部分であり、ここでは結束テープで構成される。なお、結束部93としては、結束テープに代えて種々の部材(例えば、結束バンド)が利用されてもよい。
複数の電線90は、断面積が大きい複数の太物電線91と、断面積が小さい複数の細物電線92と、を有する。ここでは、太物電線91とはその断面積が20mm以上の電線であり、細物電線92とはその断面積が20mmより小さい電線である。
また、ここでは、複数の太物電線91の導体部および断面積が同一であり、複数の細物電線92の導体部および断面積が同一である場合について説明する。なお、複数の太物電線91が導体部や断面積の異なる複数種類の電線を含んで構成されてもよいし、複数の細物電線92が導体部や断面積の異なる複数種類の電線を含んで構成されてもよい。各導体部の素材は、単一金属および合金のいずれであってもよく、公知の種々の素材(例えば、アルミニウムや銅を主成分とした素材)を利用しうる。
また、ここでは、図1に示すように、複数の太物電線91の本数が3本であり、複数の細物電線92の本数が20本である場合について説明するが、各電線の本数も図示の例に限られず適宜に変更可能である。
電線構造9のうち結束部93に結束された箇所では、複数の電線90の延在方向に直交する面(図1における紙面)内において、複数の細物電線92が複数の太物電線91よりも外周側に位置する。よって、太物電線91が外周側に配されること(例えば、電線構造9の屈曲部位において太物電線91が内縁側もしくは外縁側に位置すること)に起因して細物電線92に大きな力が加わることが抑制される。
特に、本実施形態では、上記面内において、複数の細物電線92が複数の太物電線91の外周側の全周に隙間なく配される。よって、複数の太物電線91が上記面内において中央側の位置に安定しやすく、太物電線91が外周側に配されることに起因して細物電線92に大きな力が加わることが有効に抑制される。なお、複数の細物電線92が複数の太物電線91の外周側の全周に隙間なく配されることは必須ではなく、隙間があっても構わない。
電線構造9の各端部では、例えば、1つまたは複数の電線90の端部が共通するコネクタに挿入される。また、電線構造9の途中部分には、電線保護用のコルゲートチューブや、防水用のグロメット、車体に対して電線構造9を固定するための固定具等の外装部品が取付けられる。そして、電線構造9が車両に組付けられた状態で、各コネクタが車両に搭載された各種電気部品に接続されることで、当該各種電気部品同士が本電線構造9を通じて電気的に接続される。
図2は、比較例に係る電線構造9Aを示す概略断面図である。なお、電線構造9Aにおいて、電線構造9と同一の構成について同一の符号を付して重複説明を省略する。
電線構造9Aが電線構造9と異なるのは、複数の太物電線91および複数の細物電線92の位置関係のみである。
電線構造9Aのうち結束部93に結束された箇所では、複数の電線90の延在方向に直交する面(図2における紙面)内において、複数の太物電線91が一方側(図示右上側)に位置し、複数の細物電線92が他方側(図示左下側)に位置する。
電線構造9Aが屈曲して車両に配索されると、該電線構造9Aの屈曲部位において細物電線92に大きな力が加わるおそれがある。例えば、屈曲部位において太物電線91が内縁側に位置し細物電線92が外縁側に位置する場合、屈曲によって細物電線92が延在方向に沿って伸長されて、該細物電線92に大きな力が加わることがある。他方、屈曲部位において太物電線91が外縁側に位置し細物電線92が内縁側に位置する場合、細物電線92が急角度で屈曲されて、該細物電線92に大きな力が加わることがある。
よって、本実施形態に係る電線構造9のように、断面視において中央側に複数の太物電線91を配し外周側に複数の細物電線92に配することで、細物電線92に大きな力が加わることを抑制することが望ましい。
次に、電線構造9を製造するための製造支援装置10について説明する。図3は製造支援装置10を示す概略斜視図である。
製造支援装置10は、車両等において各種電気機器同士を接続する配線であるワイヤーハーネスとして電線構造9を製造する際に用いられる。
製造支援装置10は、板状の図板20と、図板20を傾斜して支持する支持フレーム22と、図板20上に設けられる複数の治具30と、を備える。以下では、図板20の傾斜のうち下方側に位置する作業者が、対面する図板20上で手作業によって電線構造9の製造を行う場合について説明する。ただし、ロボット等を用いて、自動的に電線構造9の製造が行われてもよい。
図板20は、作業者が複数の電線90を展開して布線するための板状の部材であり、各電線90の姿勢を維持するために用いられる。図板20には、単体の電線90が配索されてもよいし仮結95が配索されてもよい。ここで、仮結95とは、図板20に配索される前の段階で複数の電線90のうち一群の電線90がまとめて結束されたものである。一群の電線90は、例えば、一端部の端子を共通する接続先となるコネクタに挿入接続しておくこと等により、仮結95として1つの形態にまとめられる。図3では、仮結95として、1つの仮結951と2つの仮結952が二点鎖線で示されている。なお、仮結951は3本の太物電線91をまとめた仮結であり、2つの仮結952はそれぞれが10本の細物電線92をまとめた仮結である。
治具30は、第1冶具31と、第2冶具32と、第3治具33とを有する。なお、図示の例では、10個の第1冶具31と2個の第2冶具32と1個の第3治具33とが描かれているが、各治具の個数および配置は適宜に変更可能である。
各治具30は、電線構造9の製造形態に応じた経路に沿った各位置、特に、電線構造9の各端部が配設される位置、電線構造9の分岐部分等に設けられている。そして、仮結95に含まれる電線90等を各治具30に保持させることで、複数の電線90を電線構造9の製造形態に応じた経路に沿って保持することができる。
図4は、第1冶具31を示す概略側面図である。図4に示すように、第1冶具31は、棒状部310と、棒状部310の上に設けられたU字状部311と、を有する。よって、作業者が電線90をU字状部311に配設することで、該電線90を図板20上の一定位置に保持することができる。なお、第1冶具31としては、上記構成の他、フォーク状のもの、コネクタを嵌め込んで保持可能な構成等を用いてもよい。
図5は、第2冶具32を示す概略側面図である。図5に示すように、第2冶具32は、太物電線91を支持する第1支持部325と、第1支持部325と一体に設けられ、細物電線92を支持する第2支持部326と、を有する。
第1支持部325は、棒状部320と、棒状部320の上に設けられたU字状部321と、を有する支持部であり、第1冶具31を小型化した部材である。U字状部321は、U字状で且つその内部に太物電線91を支持する第1部分として機能する。
第2支持部326は、棒状部322と、棒状部322の上に設けられたU字状部323と、を有する支持部であり、第1冶具31と略同一形状の部材である。U字状部323は、U字状部321の周囲に設けられたU字状部321よりも大きいU字状で且つU字状部321との間で細物電線92を支持する第2部分として機能する。
図6は、第1支持部325が太物電線91を支持し、第2支持部326が細物電線92を支持する様子を示した概略断面図である。また、図6では、図3に示す仮結951(3本の太物電線91の束)および2つの仮結952(合計の20本の細物電線92の束)が点線で描かれている。
図6に示すように、第2冶具32では、第1支持部325が、延在方向(図示の紙面に直交する方向)に沿って配される各電線90のうち太物電線91を支持する。また、第2支持部326が、該延在方向に沿って配される各電線90のうち細物電線92を該延在方向に直交する面(図示紙面に平行な面)内で太物電線91よりも外周側で支持する。
また、U字状部321は、U字状の底辺に相当する基部321aと、基部321aからU字状の2つの先端部321bに向けて徐々に立ち上がる2つの移行部321cと、2つの移行部321cに対して基部321aの他端側に設けられ上方に伸びる2つの支持棒部321dと、を有する。同様に、U字状部323は、U字状の底辺に相当する基部323aと、基部323aからU字状の2つの先端部323bに向けて徐々に立ち上がる2つの移行部323cと、2つの移行部323cに対して基部323aの他端側に設けられ上方に伸びる2つの支持棒部323dと、を有する。
第2冶具32では、U字状部321の基部321aよりも上記面内で下方側にU字状部323の基部323aが位置する。また、U字状部321の2つの移行部321cよりも上記面内で左右両側かつ下方側にU字状部323の2つの移行部323cが位置する。U字状部321の2つの支持棒部321dよりも上記面内で左右両側にU字状部323の2つの支持棒部323dが位置する。よって、図6に示すように、隣り合う基部321a,323aの間、隣り合う移行部321c,323cの間、および隣り合う支持棒部321d,323dの間のそれぞれに、細物電線92を配置することができる。
また、U字状部321の2つの先端部321bは、U字状部323の2つの先端部323bよりも低い位置に設けられる。よって、図6に示すように、2つの先端部323bよりも下側で且つ2つの先端部321bよりも上側の部分に細物電線92を配置することができる。
このような構成となっているため、第2冶具32は、上記面内において太物電線91の外周側の全周に細物電線92を配置した状態を維持することができる。
図7は、第3治具33を示す概略側面図である。図7に示すように、第3治具33は、棒状部330と、棒状部330の上に設けられたU字状部331と、を有する。第3治具33のU字状部331は、第2冶具32のU字状部321と略同一の形状であり、U字状の内部に太物電線91を支持する部分である。
また、図3に示すように、第3治具33は第2冶具32に並設される。このように、第3治具33は、該第2冶具32の第1支持部325が支持する太物電線91を支持する補助冶具として機能する。このように、第2冶具32(図3の例では図示右側の第2冶具32)と第3治具33との治具セットでは、補助冶具としての第3治具33を用いることで太物電線91を安定した姿勢で支持することができる。
電線構造9を製造する際には、まず、作業者は、複数の電線90を各治具30に支持させて図板20上に布線する。この際、作業者は、第1支持部325に太物電線91を支持させ第2支持部326に細物電線92を支持させる(支持工程)。これにより、第2冶具32に支持された部分では、図6に示すように、太物電線91の外周側に細物電線92が支持された状態を維持することができる。
その後、作業者は、上記状態を維持しつつ、図板20上に布線された各電線90の所定箇所を上記した結束部93を用いて結束する。この際、作業者は、第1支持部325に支持された太物電線91および第2支持部326に支持された細物電線92を第2冶具32の少なくとも一方側の隣りで結束する(結束工程)。この結束工程では、複数の電線90の延在方向に沿って第2冶具32の一方側の隣りで太物電線91および細物電線92が結束されてもよいし、第2冶具32の両側の隣りで太物電線91および細物電線92が結束されてもよい。
最後に、作業者は、結束された各複数の電線90を各治具30から取り外す。この際、作業者は、太物電線91および細物電線92を第2冶具32から取り外す(取外し工程)。取外し工程では、作業者は、結束部93により一体となった太物電線91および細物電線92を第2冶具32の上方開口よりも上側に持ち上げて、これらを第2冶具32から取り外す。その結果、図1に示した電線構造9が得られる。
なお、この取外し工程では、作業者が複数の電線90をそのまま上側に持ち上げたとしても、基部321aと基部323aとの間に配される細物電線92が基部321aの下面に引っ掛かる場合がある。この場合、作業者は基部321aと基部323aとの間に配される細物電線92を上記した上方開口に向けて左右両側に移動させつつ持ち上げることで、これらを第2冶具32から取り外すことができる。このように、結束部93によって複数の電線90が結束された状態であっても、作業者が各電線90を多少ばらつかせて移動させることが可能である。
本実施形態では、延在方向に直交する面内で太物電線91の外周側に細物電線92を位置決めする第2冶具32を用いることで、太物電線91と太物電線91よりも外周側に位置する細物電線92とを有する電線構造9を容易に製造することができる。この電線構造9では、太物電線91が外周側に配されることに起因して細物電線92に大きな力が加わることが抑制される。
また、上記のようにサイズの異なる2つのU字状部321、323を用いることで、太物電線91と太物電線91よりも外周側に位置する細物電線92とを有する電線構造9を特に容易に製造することができる。
また、上記のように治具セットを用いることで、太物電線91を安定した姿勢で支持することができ、太物電線91と太物電線91よりも外周側に位置する細物電線92とを有する電線構造9を特に容易に製造することができる。
また、U字状部321は基部321aからU字状の2つの先端部321bに向けて徐々に立ち上がる2つの移行部321cを有し、U字状部323は基部323aからU字状の2つの先端部323bに向けて徐々に立ち上がる2つの移行部323cを有する。よって、U字状部321の基部321aとU字状部323の基部323cとの間に支持された細物電線92を治具32から取出す際に、2つの移行部321cが細物電線92の移動を阻害し難い。
なお、U字状部321,323が移行部321c,323cを有することは必須ではなく、U字状部321,323が移行部を有さない形状(基部の両側が上方に屈曲された、いわゆるコの字状)であってもよい。
こうして製造された電線構造9は、自動車用のワイヤーハーネスとして利用される。特に、電線構造9のうち製造過程で2つの第2冶具32の間に配された部分では、上記のように細物電線92に大きな力が加わることが抑制される。よって、電線構造9を車両に配索する際には、上記部分で電線構造9を屈曲して配索する態様、または上記部分を振動の多い箇所(例えば、車両においてエンジンに直結する箇所)に配索する態様が考えられる。これにより、電線構造9を構成する全体のうち特に細物電線に大きな力が加わりやすい屈曲箇所や振動箇所について、太物電線91と細物電線92との配置関係によって上記大きな力を緩和することができる。
{変形例}
以下では、上記実施形態の変形例について説明する。なお、上記実施形態における各部との共通点については、同一の符号を付して繰り返しの説明を避ける。
まず、図8を参照して、第2冶具についての変形例を説明する。図8は、第2冶具32Aを示す概略側面図である。
図8に示す変形例では、第2冶具32Aが第1支持部325Aと第2支持部326とを有する。ここで、第1支持部325Aは、棒状部320と、該棒状部320の上に設けられたU字状部321Aとを有する。
ここで、変形例に係るU字状部321Aと上記実施形態に係るU字状部321とでは移行部の形状が異なる。具体的には、上記実施形態における2つの移行部321のうちU字状部323側の外面は凸状の曲面であったが、本変形例に係る2つの移行部321cAのうちU字状部323側の外面は平坦な傾斜面である。
このため、U字状部321の基部321aとU字状部323の基部323cとの間に支持された細物電線92を治具32Aから取出す際に、細物電線92が2つの移行部321cAの傾斜面に沿って案内される。よって、2つの移行部321cAが細物電線92の移動を特に阻害し難い。
また、さらに異なる変形例として、左右方向に伸びる基部321aが省略されて、棒状部320に対して直接的に2つの移行部321c(もしくは、2つの移行部321cA)が設けられてもよい。
次に図9を参照して、第2冶具についての他の変形例を説明する。図9は、第2冶具32Bを示す概略側面図である。
図9に示す変形例では、第2冶具32Bが、棒状部321Bと、棒状部321Bの上に設けられ棒状部322Bと直交する方向に伸びる基部322Bと、基部322Bの延在方向に沿って間隔をあけて該基部322Bから上向きに伸びる4本の支持棒部323Bと、を有する。すなわち、第2冶具32Bは、隣り合う支持棒部323Bの間(本変形例では3箇所)に電線90を支持可能なフォーク状の部材である。
本変形例に係る第2冶具32Bでは、中央側に位置する2つの支持棒部323Bがそれらの間に太物電線91を支持する第1支持部として機能する。また、中央側に位置する支持棒部323Bおよび外側に位置する支持棒部323Bは、第1支持部と一体的に設けられ太物電線91よりも外周側で細物電線92を支持する第2支持部として機能する。
これにより、第2冶具32Bは、太物電線91の外周側の両側方に細物電線92を配置した状態を維持することができる。この第2冶具32Bでは、上記実施形態の第2冶具32とは異なり、第1支持部の下方に細物電線92が配されることがない。よって、作業者が第2冶具32Bに支持される複数の電線90をそのまま上側に持ち上げたとしても、細物電線92の一部が第1支持部に引っ掛かるという事態は生じない。
また、さらに異なる変形例として、4本の支持棒部323Bのうち内側に位置する2本の支持棒部323Bの上端が、外側に位置する2本の支持棒部323Bの上端よりも低くても構わない。この場合、第2冶具32Bが、太物電線91の外周側の両側方および上方に細物電線92を配置した状態を維持することができる。
このように、中央側に太物配線91を支持し且つ外周側に細物電線92を支持する治具において、U字状の部材を用いて構成されることは必須ではなく、種々の形状の部材を用いることができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
9,9A 電線構造
91 太物電線
92 細物電線
10 製造支援装置
20 図板
30 治具
31 第1冶具
32,32A,32B 第2冶具
321,321A,323 U字状部
33 第3治具

Claims (7)

  1. 複数の電線と、
    前記複数の電線を結束する結束部と、
    を備え、
    前記結束部に結束された箇所において、前記複数の電線は、太物電線と、前記複数の電線の延在方向に直交する面内で前記太物電線よりも外周側に位置する細物電線と、を有する、電線構造。
  2. 太物電線を支持する第1支持部と、
    前記第1支持部と一体的に設けられ、前記太物電線と同一の延在方向に沿って配される細物電線を、前記延在方向に直交する面内で前記太物電線よりも外周側で支持する第2支持部と、
    を備える治具。
  3. 請求項2に記載の治具であって、
    前記第1支持部は、U字状で且つその内部に前記太物電線を支持する第1部分を有し、
    前記第2支持部は、前記第1部分の周囲に設けられた前記第1部分よりも大きいU字状で且つ前記第1部分との間で前記細物電線を支持する第2部分を有する、治具。
  4. 請求項3に記載の治具であって、
    前記第1部分は、U字状の底辺に相当する基部からU字状の2つの先端部に向けて徐々に立ち上がる2つの移行部を有する、治具。
  5. 請求項4に記載の治具であって、
    前記2つの移行部のうち前記第2部分側の外面は平坦な傾斜面である、治具。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の治具と、
    前記治具に並設されて、前記第1支持部に支持された前記太物電線を支持する補助冶具と、
    を備える治具セット。
  7. 太物電線と細物電線とを束ねて有する電線構造を製造する方法であって、
    請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の治具または請求項6に記載の治具セットのうち、前記第1支持部に太物電線を支持させ、前記第2支持部に細物電線を支持させる支持工程と、
    前記第1支持部に支持された前記太物電線および前記第2支持部に支持された前記細物電線を、前記治具の隣りで結束する結束工程と、
    結束された前記太物電線および前記細物電線を前記治具から取り外す取外し工程と、
    を備える電線構造の製造方法。
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