JP2012120361A - ワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤハーネスが備える電線群の分岐位置において、複数の方向に向かう電線群各々が予め定められた経路に沿って保持されるように電線群を結束する作業を容易にするとともに、電線群の結束の緩み及び電線結束具の位置ずれを防止すること。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、分岐した電線群8と電線結束具10とを備える。電線結束具10は、金属性の棒状の芯部材に樹脂のコーティングが施された曲げ変形可能な長尺部11、及びその長尺部11の両端に設けられ電線を挟んで保持する把持部20を含む。電線群8の分岐位置を経由して2方向の経路に渡る電線群81,82に巻き付けられてそれら電線群81,82を結束する電線結束具10の長尺部11が、電線群8の分岐状態を保持する。さらに、電線結束具10の両端の把持部20各々が、2方向の経路各々を形成する電線束の電線9を挟んで保持する。
【選択図】図1
【解決手段】ワイヤハーネス1は、分岐した電線群8と電線結束具10とを備える。電線結束具10は、金属性の棒状の芯部材に樹脂のコーティングが施された曲げ変形可能な長尺部11、及びその長尺部11の両端に設けられ電線を挟んで保持する把持部20を含む。電線群8の分岐位置を経由して2方向の経路に渡る電線群81,82に巻き付けられてそれら電線群81,82を結束する電線結束具10の長尺部11が、電線群8の分岐状態を保持する。さらに、電線結束具10の両端の把持部20各々が、2方向の経路各々を形成する電線束の電線9を挟んで保持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、分岐した電線群を備えたワイヤハーネスに関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスは、分岐した電線群を備える場合が多く、その場合、ワイヤハーネスは、電線群の分岐位置から3つ以上の方向へ分かれた電線束の経路を形成する。そのようなワイヤハーネスにおいては、不規則な曲げ跡(クセ)の付きやすい電線束が、分岐位置を含む予め定められた経路に沿って正しく配線されなければならない。
従来のワイヤハーネスの組み立て工程では、配線用の治具が用いられる。その治具は、作業台と、その作業台上の予め定められた経路に沿った位置に固定され、電線が引っ掛けられる複数の電線保持具を含む。まず、作業者は、ワイヤハーネスを構成する電線群を、治具の電線保持具に順次引っ掛けつつ配線する。その後、作業者は、粘着テープを電線群に巻き付けることにより電線群を結束するとともに、電線束の経路を規制する。
しかしながら、電線群の分岐位置において、複数の方向に向かう電線群各々が予め定められた経路に沿って保持されるように電線群に粘着テープを巻き付ける作業は、熟練を要する作業である。
一方、特許文献1には、屈曲可能な長尺な部材に樹脂のコーティングが施された電線結束具が、電線群が幹線から支線へ分岐する分岐位置において、電線群に対して螺旋状に巻き付けられた構成を備えたワイヤハーネスについて示されている。特許文献1に示される技術によれば、電線群の分岐位置において、複数の方向に向かう電線群各々が予め定められた経路に沿って保持されるように電線群を結束する作業が容易となる。
しかしながら、特許文献1に示されるワイヤハーネスが採用された場合、周囲に突起部又は角部などが存在すると、電線群に巻き付けられた電線結束具の末端部分が周囲の物に引っ掛かる。そうすると、電線群の結束が緩む、及び電線結束具の位置がずれるなどの不都合が生じ得る。
本発明は、ワイヤハーネスが備える電線群の分岐位置において、複数の方向に向かう電線群各々が予め定められた経路に沿って保持されるように電線群を結束する作業を容易にするとともに、電線群の結束の緩み及び電線結束具の位置ずれを防止することを目的とする。
本発明に係るワイヤハーネスは、分岐した電線群と電線結束具とを備える。その電線結束具は、金属性の棒状の芯部材に樹脂のコーティングが施された曲げ変形可能な長尺部材、及びその長尺部材の両端に設けられ電線を挟んで保持する把持部を含む。さらに、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、電線群の分岐位置を経由して2方向の経路に渡る電線群に巻き付けられてそれら電線群を結束する電線結束具の前記長尺部材が、電線群の分岐状態を保持する。さらに、電線結束具の両端の把持部各々が、2方向の経路各々を形成する電線束の電線を挟んで保持する。
本発明に係るワイヤハーネスにおいて、把持部が、長尺部材における両端各々の一部の範囲を占め、折り返して曲げられることによって電線を内側に挟んで保持する部分であることが考えられる。この場合、長尺部材における把持部を形成する部分のうちの末端の部分が、さらに折り曲げられて形成されていることが望ましい。
一方、本発明に係るワイヤハーネスにおいて、把持部が、以下の各構成要素を備えることが考えられる。第1の構成要素は、長尺部材の両端各々に固定され、可撓性を有する二股のアーム部である。第2の構成要素は、二股のアーム部各々の先端に形成され、相互に引っ掛かり合うことによって二股のアーム部をそれらの間に電線を挟む状態で保持する係合部である。
本発明において、電線結束具を構成する曲げ変形可能な長尺部材は、金属性の芯部材を備えるため、曲げられた形状を維持する特性を有する。従って、本発明に係るワイヤハーネスにおいては、電線結束具の長尺部材が、その形状維持特性により、電線群の分岐位置から2方向に向かう電線群各々を予め定められた経路に沿って保持する。
従って、本発明における電線結束具を用いて、複数の方向に向かう電線群各々が予め定められた経路に沿って保持されるように電線群を結束する作業は、粘着テープを用いた作業に比べ格段に容易である。しかも、本発明においては、電線結束具の両端に設けられた把持部が、電線束の電線を挟んで保持する。そのため、電線結束具の末端部分が周囲の物に引っ掛かることに起因する電線群の結束の緩み及び電線結束具の位置ずれが防止される。
また、本発明における電線結束具は、粘着テープに比べ、電線群からの取り外しが容易であり、取り外された電線結束具は、再利用可能である。そのため、本発明における電線結束具が採用されることにより、設計変更などに伴う電線群の結束のやり直し作業が容易となる。
また、本発明において、把持部が、長尺部材の両端各々における折り返して曲げられた部分であれば、非常に簡易な構成によって把持部を実現することができる。さらに、長尺部材における把持部を形成する部分のうちの末端の部分が、さらに折り曲げられて形成されていれば、その末端の部分は、折り返し部分に挟まれた電線の抜け止めとして機能する。その結果、電線群の結束の緩み及び電線結束具の位置ずれが、より確実に防止される。
また、本発明において、把持部が、二股のアーム部と、その二股のアーム部各々の先端に形成された係合部とを備えることにより、把持部による電線の保持力がより高まる。その結果、電線群の結束の緩み及び電線結束具の位置ずれが、より確実に防止される。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。本発明の実施形態に係るワイヤハーネス1,1A,2は、自動車などの車両に搭載され、例えば、インバータ回路などの電力供給源と電装機器との間、又は複数の電装機器相互間を電気的に接続する。
<第1実施形態>
まず、図1から図5を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス1の構成について説明する。図1に示されるように、ワイヤハーネス1は、複数の電線9からなる分岐した電線群8と、電線結束具10とを備える。
まず、図1から図5を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス1の構成について説明する。図1に示されるように、ワイヤハーネス1は、複数の電線9からなる分岐した電線群8と、電線結束具10とを備える。
ワイヤハーネス1は、電線群8の分岐位置7から3つ以上の方向へ分かれた電線束の経路を形成する。図1に示される例では、電線群8は、分岐位置7から3方向の経路へ分かれて形成されている。以下、分岐位置7から3方向の経路へ分かれた電線群8のうち、第1の経路に沿う電線群8を第一電線群81、第2の経路に沿う電線群8を第二電線群82、第3の経路に沿う電線群8を第三電線群83と称する。
なお、図1に示される例では、第一電線群81の経路及び第二電線群82の経路がなす角度は180°であり、第一電線群81の経路及び第二電線群82と第三電線群83の経路とがなす角度は90°であるが、各電線群の経路がなす角度は、180°又は90°とは限らない。また、電線群8が、分岐位置7から4方向以上の経路へ分かれて形成される場合もある。
図2及び図3に示されるように、電線結束具10は、金属性の棒状の芯部材13に樹脂のコーティング14が施された曲げ変形可能な長尺の部材である。芯部材13は、例えば、銅合金、鉄又はステンレスなどの材料からなる。また、芯部材13は、曲げ変形可能な特性が得られ、かつ、電線群8に対する接触面積が十分に確保されるように、長尺な板状に形成されている。本実施形態においては、電線結束具10全体が、曲げ変形可能な長尺部材の一例である。
樹脂のコーティング14は、例えば、塩化ビニルなどの樹脂材からなるコーティング材であるが、柔軟性を有する他の樹脂材で構成されてもよい。また、板状の芯部材13の厚みは、例えば、約1.0mmから約1.5mmの範囲で形成され、板状の芯部材13の幅は、例えば、約4.0mmから4.5mm程度で形成されている。
電線結束具10は、金属性の芯部材13を備えるため、曲げられた形状を維持する特性を有する。なお、芯部材13が、丸棒状であることも考えられる。
また、図2及び図4に示されるように、電線結束具10(長尺部材)における両端各々の一部の範囲を占める部分12は、折り返して曲げられることによって電線9を内側に挟んで保持する把持部20となる。即ち、電線結束具10における両端各々の一部の範囲を占める部分12は、折り返して曲げられることにより、折り返し位置から末端寄りの部分である復路部21と、折り返し部分から中央側寄りの部分である往路部22とが形成される。
そして、図5に示されるように、電線結束具10の両端各々に形成された復路部21及び往路部22は、それらの間に電線9を挟み込む。また、復路部21及び往路部22は、芯部材13の形状維持特性により、電線9を挟み込んだ状態で保持する。なお、図5に示される例では、把持部20(復路部21及び往路部22)は、1本の電線9を把持しているが、把持部20が、複数の電線9を把持することも考えられる。
図4及び図5に示されるように、電線結束具10における把持部20を形成する部分12のうちの末端の部分23、即ち、復路部21の末端の一部分は、さらに折り曲げられて形成されている。その末端の部分23は、復路部21及び往路部22に挟まれた電線9の抜け止めとして機能する。以下、電線結束具10における、両端各々の把持部20を構成する部分12を除く部分のことを長尺部11と称する。
図1に示されるように、ワイヤハーネス1において、電線結束具10の長尺部11は、電線群8の分岐位置7を経由して2方向の経路に渡る第一電線群81及び第二電線群82に対して螺旋状に巻き付けられている。これにより、電線結束具10の長尺部11は、それら第一電線群81及び第二電線群82を結束する。また、電線結束具10の長尺部11は、芯部材13の形状維持特性により、第一電線群81及び第二電線群82の分岐状態を保持する。即ち、電線結束具10の長尺部11は、電線群8の分岐位置7から2方向に向かう第一電線群81及び第二電線群82各々を予め定められた経路に沿って保持する。
従って、電線結束具10を用いて、複数の方向に向かう電線群8各々が予め定められた経路に沿って保持されるように電線群8を結束する作業は、粘着テープを用いた作業に比べ格段に容易である。
なお、電線結束具10における長尺部11の長さは、経路の異なる電線群8各々に対して2回から4回程度巻き付けることが可能であり、かつ、電線群8の分岐位置7に対して1回から2回程度巻き付けることが可能な程度の長さであることが望ましい。
さらに、図1及び図5に示されるように、電線結束具10の両端の把持部20各々は、2方向の経路各々を形成する第一電線群81の束及び第二電線群82の束における一部の電線9を挟んで保持する。そのため、電線結束具10の末端部分が周囲の物に引っ掛かることに起因する電線群8の結束の緩み及び電線結束具10の位置ずれが防止される。
また、ワイヤハーネス1において、把持部20は、電線結束具10の両端各々における折り返して曲げられただけの部分であるため、非常に簡易な構成によって把持部20を実現することができる。
さらに、把持部20を形成する部分のうちの末端の部分23が、復路部21及び往路部22に挟まれた電線9の抜け止めとして機能するため、電線群8の結束の緩み及び電線結束具10の位置ずれが、より確実に防止される。
また、ワイヤハーネス1における電線結束具10は、粘着テープに比べ、電線群8からの取り外しが容易であり、取り外された電線結束具10は、再利用可能である。そのため、電線結束具10が採用されることにより、設計変更などに伴う電線群8の結束のやり直し作業が容易となる。
<第2実施形態>
次に、図6から図8を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aについて説明する。この第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aは、図1に示されたワイヤハーネス1と比較して、電線群8に対する電線結束具10の長尺部11の巻き付け方のみが異なる構成を有している。図6から図8において、図1〜図5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Aにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
次に、図6から図8を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aについて説明する。この第2実施形態に係るワイヤハーネス1Aは、図1に示されたワイヤハーネス1と比較して、電線群8に対する電線結束具10の長尺部11の巻き付け方のみが異なる構成を有している。図6から図8において、図1〜図5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス1Aにおけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
図6は、ワイヤハーネス1Aの主要部の外観図、図7及び図8は、ワイヤハーネス1Aの製造工程において電線群8に電線結束具10が巻き付けられる途中の第1の状況及び第2の状況を示す図である。
図6から図8に示されるように、ワイヤハーネス1Aにおいて、電線結束具10の長尺部11は、第一電線群81及び第二電線群82各々に対して螺旋状に巻き付けられている。さらに、電線結束具10の長尺部11は、電線群の分岐位置7において、第三電線群83の根元部分の両側に渡るようにクロス巻きされている。なお、第三電線群83の根元部分とは、第三電線群83における電線群の分岐位置7に連なる部分である。
電線結束具10の長尺部11が、図6に示されるような形態で電線群8に対して巻き付けられることにより、電線結束具10の位置ずれがより確実に防止される。なお、電線群8に対する電線結束具10の巻き付けの形態としては、図1及び図6に示されていない他の各種の形態も考えられる。
<第3実施形態>
次に、図9から図11を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス2について説明する。この第3実施形態に係るワイヤハーネス2は、図1に示されたワイヤハーネス1における電線結束具10が他の電線結束具10Aに置き換えられた構成を有している。電線結束具10Aの両端には、電線結束具10の両端に形成された把持部20とは構造が異なる把持部30が設けられている。ワイヤハーネス2は、ワイヤハーネス1と比較して、把持部のみが異なる構成を有している。図9から図11において、図1〜図5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス2におけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
次に、図9から図11を参照しつつ、本発明の第3実施形態に係るワイヤハーネス2について説明する。この第3実施形態に係るワイヤハーネス2は、図1に示されたワイヤハーネス1における電線結束具10が他の電線結束具10Aに置き換えられた構成を有している。電線結束具10Aの両端には、電線結束具10の両端に形成された把持部20とは構造が異なる把持部30が設けられている。ワイヤハーネス2は、ワイヤハーネス1と比較して、把持部のみが異なる構成を有している。図9から図11において、図1〜図5に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、ワイヤハーネス2におけるワイヤハーネス1と異なる点についてのみ説明する。
図9は、ワイヤハーネス2の主要部の外観図、図10は、ワイヤハーネス2が備える電線結束具10Aの斜視図、図11は、電線9を挟み込む電線結束具10Aの把持部30を示す図である。
図10及び図11に示されるように、ワイヤハーネス2において、電線結束具10Aの両端に設けられた把持部30は、二股のアーム部32,33と、二股のアーム部32,33各々の先端に形成された係合部34,35とを有する。二股のアーム部32,33は、長尺部11の両端各々に固定された台座部31から二股に伸びて形成されている。台座部31、二股のアーム部32,33及び係合部34,35は、例えば、樹脂製の一体成形部材である。或いは、台座部31、二股のアーム部32,33及び係合部34,35は、金属製の一体成形部材に樹脂のコーティングが施された部材であってもよい。
台座部31は、例えば、長尺部11の端部が挿入される孔が形成されたキャップ状の部材である。キャップ状の台座部31は、例えば、接着剤が塗布された長尺部11の端部が孔に挿入されることにより、長尺部11の端部に固定される。
また、二股のアーム部32,33は、長尺部11の両端各々に固定された台座部31から二股に伸びて形成されている。二股のアーム部32,33は、可撓性を有する部分であり、図10に示されるように、自然状態において、隙間を隔てて対向する状態で形成されている。
図10に示される例では、二股のアーム部32,33を構成する第一アーム部32及び第二アーム部33のうち、第一アーム部32は、長尺部11の長手方向に沿って形成されている。また、第二アーム部33は、板状の長尺部11の一方の面に対して起立しつつ湾曲して形成されている。第二アーム部33の湾曲部は、電線9が嵌め入れられる部分である。二股のアーム部32,33を構成する第一アーム部32及び第二アーム部33に対して作業者の手によって相手側の方向へ力が加わることにより、二股のアーム部32,33は、相互に交差する位置まで撓む。
係合部34,35は、二股のアーム部32,33各々の先端において相互に反対方向へ曲がって形成された部分である。二股のアーム部32,33が、それらの間に電線9が挟まれた状態で、相互に交差する位置まで撓むと、図11に示されるように、第一アーム部32の先端の第一係合部34と、第二アーム部33の先端の第二係合部35とが、相互に引っ掛かり合う。これにより、係合部34,35は、二股のアーム部32,33をそれらの間に電線9を挟む状態で保持する。
なお、図11に示される例では、把持部30(第一アーム部32及び第二アーム部33)は、1本の電線9を把持しているが、把持部30が、複数の電線9を把持することも考えられる。
把持部30が、二股のアーム部32,33及び係合部34,35を備えることにより、把持部30による電線9の保持力がより高まる。その結果、電線群8の結束の緩み及び電線結束具10Aの位置ずれが、より確実に防止される。
<その他>
以上に示された各実施形態では、ワイヤハーネス1,1A,2の電線群8における1箇所の分岐位置7に対して1つの電線結束具10,10Aが取り付けられた例が示されたが、1箇所の分岐位置7に対して複数の電線結束具10,10Aが取り付けられることも考えられる。
以上に示された各実施形態では、ワイヤハーネス1,1A,2の電線群8における1箇所の分岐位置7に対して1つの電線結束具10,10Aが取り付けられた例が示されたが、1箇所の分岐位置7に対して複数の電線結束具10,10Aが取り付けられることも考えられる。
例えば、電線群8が、分岐位置7から3方向の経路へ分かれて形成されている場合に、1つの電線結束具10,10Aが、分岐位置7を経由して第一電線群81及び第二電線群82に対して巻き付けられ、他の1つの電線結束具10,10Aが、分岐位置7を経由して第一電線群81及び第三電線群83に対して巻き付けられることが考えられる。
また、電線群8が、分岐位置7から4方向の経路へ分かれて形成されている場合、第1の経路に沿う第一電線群、第2の経路に沿う第二電線群、第3の経路に沿う第三電線群及び第4の経路に沿う第四電線群が形成される。この場合、1つの電線結束具10,10Aが、分岐位置7を経由して第一電線群及び第二電線群に対して巻き付けられ、他の1つの電線結束具10,10Aが、分岐位置7を経由して第三電線群及び第四電線群に対して巻き付けられることが考えられる。
1,1A,2 ワイヤハーネス
7 電線群の分岐位置
8,81,82,83 電線群
9 電線
10,10A 電線結束具
11 電線結束具の長尺部
13 芯部材
14 樹脂のコーティング
20,30 把持部
21 復路部
22 往路部
31 台座部
32,33 アーム部
34,35 係合部
7 電線群の分岐位置
8,81,82,83 電線群
9 電線
10,10A 電線結束具
11 電線結束具の長尺部
13 芯部材
14 樹脂のコーティング
20,30 把持部
21 復路部
22 往路部
31 台座部
32,33 アーム部
34,35 係合部
Claims (4)
- 分岐した電線群を備えたワイヤハーネスであって、
金属性の棒状の芯部材に樹脂のコーティングが施された曲げ変形可能な長尺部材、及び該長尺部材の両端に設けられ電線を挟んで保持する把持部を含む電線結束具を備え、
前記電線群の分岐位置を経由して2方向の経路に渡る前記電線群に巻き付けられて該電線群を結束する前記電線結束具の前記長尺部材が、前記電線群の分岐状態を保持し、
前記電線結束具の両端の前記把持部各々が、前記2方向の経路各々を形成する電線束の電線を挟んで保持することを特徴とするワイヤハーネス。 - 前記把持部は、前記長尺部材における両端各々の一部の範囲を占め、折り返して曲げられることによって前記電線を内側に挟んで保持する部分である、請求項1に記載のワイヤハーネス。
- 前記長尺部材における前記把持部を形成する部分のうちの末端の部分が、さらに折り曲げられて形成されている、請求項2に記載のワイヤハーネス。
- 前記把持部は、
前記長尺部材の両端各々に固定され、可撓性を有する二股のアーム部と、
前記二股のアーム部各々の先端に形成され、相互に引っ掛かり合うことによって前記二股のアーム部をそれらの間に前記電線を挟む状態で保持する係合部と、を備える、請求項1に記載のワイヤハーネス。
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