JP2012069259A - ワイヤハーネス及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】極めて容易に様々な配索経路に対応して嵩張りなく配索することが可能ワイヤハーネス及びその製造方法を提供する。
【解決手段】複数のケーブル13を平面状に一体化したフラットケーブル14からなるワイヤハーネス11であって、フラットケーブル14のケーブル13同士の間に長手方向へ沿うスリット22が形成されてケーブル13がそれぞれ単線に分離され、単線のケーブル13がフラットケーブル14の幅方向の中央部に束ねられた経路変換部21を有する。
【選択図】図2
【解決手段】複数のケーブル13を平面状に一体化したフラットケーブル14からなるワイヤハーネス11であって、フラットケーブル14のケーブル13同士の間に長手方向へ沿うスリット22が形成されてケーブル13がそれぞれ単線に分離され、単線のケーブル13がフラットケーブル14の幅方向の中央部に束ねられた経路変換部21を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車等に用いられるワイヤハーネス及びその製造方法に関する。
例えば、自動車のセンターコンソール等に配索される電気配線用のワイヤハーネスとして、複数のケーブルを平面状に配列させたフラットケーブルからなるものがある。
ところで、ワイヤハーネスは、センターコンソール等の被配索側の形状や被配索側に取り付けられた周辺部品等によって、配索経路を直線状とすることができないため、屈曲させて配線しなければならない場合がある。このような場合、ワイヤハーネスがフラットケーブルであると、その屈曲部分で嵩張りが生じてしまう。
このため、フラットケーブルを細幅状の複数の小ケーブル部に分割し、複数の小ケーブル部を所定の方向に折曲げて上下方向に重ねて配線する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、フレキシブルフラットケーブルの長手方向に対して所要角度をなす直線に沿って、平角導体ラインのある部分以外の部分に透孔を設け、透孔に沿ってフレキシブルフラットケーブルを折り曲げて配索を行う技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところが、上記のように、フラットケーブルを折り返して経路変更を行う場合、その折り返し部分における厚みが厚くなり、また、フラットケーブルの復元力で折り返し部分が浮き上がってしまう。
また、折り返して経路変更する場合、僅かな経路変更に対応することが困難であり、さらには、配索経路が円弧形状である場合、2回以上の折り返しが必要となり、配索作業の煩雑化を招いてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、極めて容易に様々な配索経路に対応して嵩張りなく配索することが可能ワイヤハーネス及びその製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記(1)または(2)を特徴としている。
(1) 複数のケーブルを平面状に一体化したフラットケーブルからなるワイヤハーネスであって、
前記フラットケーブルの前記ケーブル同士の間に長手方向へ沿うスリットが形成されて前記ケーブルがそれぞれ単線に分離され、単線の前記ケーブルが前記フラットケーブルの幅方向の中央部に束ねられた経路変換部を有すること。
(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスにおいて、
前記スリットは、前記フラットケーブルの幅方向の中央側から幅方向の両側へ向かって次第に長くされていること。
(1) 複数のケーブルを平面状に一体化したフラットケーブルからなるワイヤハーネスであって、
前記フラットケーブルの前記ケーブル同士の間に長手方向へ沿うスリットが形成されて前記ケーブルがそれぞれ単線に分離され、単線の前記ケーブルが前記フラットケーブルの幅方向の中央部に束ねられた経路変換部を有すること。
(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスにおいて、
前記スリットは、前記フラットケーブルの幅方向の中央側から幅方向の両側へ向かって次第に長くされていること。
上記(1)の構成のワイヤハーネスでは、単線のケーブルがフラットケーブルの幅方向の中央部に束ねられた経路変換部を有するので、この経路変換部にて嵩張りなく容易に屈曲または湾曲させることができる。これにより、周辺部品等を有するために屈曲または湾曲せざるを得ない配索経路や若干の経路変更を有する配索経路においても、嵩張りなく柔軟に配索させることができる。これにより、フラットケーブルからなるワイヤハーネスの配索作業性を大幅に向上させることができ、配索の適用可能箇所を増加させることができる。
上記(2)の構成のワイヤハーネスでは、スリットが、フラットケーブルの幅方向の中央側から、屈曲または湾曲させた際に周長変化が大きくなる幅方向の両側へ向かって次第に長くされているので、無理なく屈曲または湾曲させることができ、配索作業性のさらなる向上を図ることができる。
上記(2)の構成のワイヤハーネスでは、スリットが、フラットケーブルの幅方向の中央側から、屈曲または湾曲させた際に周長変化が大きくなる幅方向の両側へ向かって次第に長くされているので、無理なく屈曲または湾曲させることができ、配索作業性のさらなる向上を図ることができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスの製造方法は、下記(3)または(4)を特徴としている。
(3) 複数のケーブルを平面状に一体化したフラットケーブルからなるワイヤハーネスの製造方法であって、
前記フラットケーブルの所定位置において前記ケーブル同士の間に長手方向へ沿うスリットを形成して前記ケーブルを単線に分離させる分離工程と、
前記所定位置における前記ケーブルを前記フラットケーブルの幅方向の中央で束ねる結束工程と、を含むこと。
(4) 上記(3)のワイヤハーネスの製造方法において、
前記分離工程では、前記スリットを、前記フラットケーブルの幅方向の中央側から幅方向の両側へ向かって次第に長く形成すること。
(3) 複数のケーブルを平面状に一体化したフラットケーブルからなるワイヤハーネスの製造方法であって、
前記フラットケーブルの所定位置において前記ケーブル同士の間に長手方向へ沿うスリットを形成して前記ケーブルを単線に分離させる分離工程と、
前記所定位置における前記ケーブルを前記フラットケーブルの幅方向の中央で束ねる結束工程と、を含むこと。
(4) 上記(3)のワイヤハーネスの製造方法において、
前記分離工程では、前記スリットを、前記フラットケーブルの幅方向の中央側から幅方向の両側へ向かって次第に長く形成すること。
上記(3)のワイヤハーネスの製造方法では、フラットケーブルの所定位置においてケーブル同士の間に長手方向へ沿うスリットを形成してケーブルを単線に分離させ、分離させたケーブルをフラットケーブルの幅方向の中央で束ねることにより、嵩張りなく容易に屈曲または湾曲させることが可能なワイヤハーネスを製造することができる。これにより、周辺部品等を有するために屈曲または湾曲せざるを得ない配索経路においても、嵩張りなく柔軟に配索させることができ、フラットケーブルからなるワイヤハーネスの配索作業性を大幅に向上させることができ、配索の適用可能箇所を増加させることができる。
上記(4)のワイヤハーネスの製造方法では、分離工程で形成するスリットを、フラットケーブルの幅方向の中央側から、屈曲または湾曲させた際に周長変化が大きくなる幅方向の両側へ向かって次第に長くすることにより、無理なく屈曲または湾曲させることができるワイヤハーネスとすることができ、配索作業性のさらなる向上を図ることができる。
上記(4)のワイヤハーネスの製造方法では、分離工程で形成するスリットを、フラットケーブルの幅方向の中央側から、屈曲または湾曲させた際に周長変化が大きくなる幅方向の両側へ向かって次第に長くすることにより、無理なく屈曲または湾曲させることができるワイヤハーネスとすることができ、配索作業性のさらなる向上を図ることができる。
本発明によれば、極めて容易に様々な配索経路に対応して嵩張りなく配索することが可能なワイヤハーネス及びその製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1はワイヤハーネスが配索されたセンターコンソールの斜視図、図2は実施形態に係るワイヤハーネスの経路変換部における平面図、図3は経路変換部におけるケーブルの分離状態を示す平面図、図4は経路変換部におけるケーブルのスリットの長さを示す概略平面図、図5はワイヤハーネスの経路変換部における屈曲状態を示す平面図である。
図1に示すように、ワイヤハーネス11は、例えば、自動車等の車両に組み付けられるセンターコンソール12の配索面12aの配索経路Aに配索される。
配索面12aにおけるワイヤハーネス11の配索経路Aは、センターコンソール12の形状やセンターコンソール12に取り付けられた周辺部品等のために、複数の屈曲部Bを有した経路となっており、ワイヤハーネス11は、これらの複数の屈曲部Bを含む配索経路Aに沿って配索される。
このワイヤハーネス11は、図2に示すように、複数本のケーブル13を平面状に配列させて外被によって一体化させたフラットケーブル14から構成されている。
このワイヤハーネス11は、その一部に、経路変換部21を有している。この経路変換部21では、図3及び図4に示すように、フラットケーブル14の所定位置にてケーブル13同士の間に長手方向へ沿ってスリット22が形成されており、これにより、フラットケーブル14が単線のケーブル13に分離されている。
そして、このように単線のケーブル13に分離された箇所は、フラットケーブル14の幅方向の中央部にて、テープ23によって断面丸形状に束ねられており、このケーブル13が束ねられた箇所が経路変換部21とされている。
この経路変換部21におけるケーブル13同士の間のスリット22は、フラットケーブル14の幅方向の中央から幅方向の両側へ向かって次第に長さが長くされている。
次に、上記の経路変換部21を有するワイヤハーネス11を製造する場合について説明する。
ワイヤハーネス11を製造するには、まず、経路変換部21を形成するフラットケーブル14の所定位置において、ケーブル13同士の間に長手方向へ沿うスリット22を形成してケーブル13を単線に分離させる(分離工程)。
このとき、スリット22を、フラットケーブル14の幅方向の中央側から幅方向の両側へ向かって次第に長く形成する。
次に、所定位置におけるケーブル13をフラットケーブル14の幅方向の中央でテープ23によって束ねる(結束工程)。
上記工程を行うことにより、極めて容易に、所定位置に、単線のケーブル13が断面丸形状に束ねられた経路変換部21を有するワイヤハーネス11を製造することができる。
そして、この経路変換部21を有するワイヤハーネス11では、図5に示すように、その経路変換部21において、極めて容易に屈曲または湾曲させることができる。したがって、経路変換部21を屈曲部Bにて屈曲させることにより、極めて容易に、屈曲部Bを有する配索経路Aに沿わせてワイヤハーネス11を配索することができる。そして、センターコンソール12の配索面12aに設けられた周辺部品の筺体Cの円弧面に経路変換部21を湾曲させて沿わせることにより、周辺部品の筺体Cを有する配索面12aへ容易に、配索することができる。
ここで、経路変換部21が設けられていないフラットケーブル14からなるワイヤハーネス11では、図6に示すように、屈曲部Bに沿ってワイヤハーネス11を屈曲させると、その屈曲方向の内方側が圧縮されて盛り上がり、嵩張ってしまう。
これに対して、本実施形態によれば、経路変換部21にて嵩張りなく容易に屈曲または湾曲させることができるので、周辺部品等を有するために屈曲または湾曲せざるを得ない配索経路や若干の経路変更を有する配索経路においても、ワイヤハーネス11を嵩張りなく柔軟に配索させることができる。つまり、フラットケーブル14からなるワイヤハーネス11の配索作業性を大幅に向上させることができ、配索の適用可能箇所を増加させることができる。
また、スリット22は、フラットケーブル14の幅方向の中央側から、屈曲させた際に周長変化が大きくなる幅方向の両側へ向かって次第に長くされているので、経路変換部21において、無理なく屈曲または湾曲させることができ、配索作業性のさらなる向上を図ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11 ワイヤハーネス
13 ケーブル
14 フラットケーブル
21 経路変換部
22 スリット
23 テープ
13 ケーブル
14 フラットケーブル
21 経路変換部
22 スリット
23 テープ
Claims (4)
- 複数のケーブルを平面状に一体化したフラットケーブルからなるワイヤハーネスであって、
前記フラットケーブルの前記ケーブル同士の間に長手方向へ沿うスリットが形成されて前記ケーブルがそれぞれ単線に分離され、単線の前記ケーブルが前記フラットケーブルの幅方向の中央部に束ねられた経路変換部を有することを特徴とするワイヤハーネス。 - 前記スリットは、前記フラットケーブルの幅方向の中央側から幅方向の両側へ向かって次第に長くされていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
- 複数のケーブルを平面状に一体化したフラットケーブルからなるワイヤハーネスの製造方法であって、
前記フラットケーブルの所定位置において前記ケーブル同士の間に長手方向へ沿うスリットを形成して前記ケーブルを単線に分離させる分離工程と、
前記所定位置における前記ケーブルを前記フラットケーブルの幅方向の中央で束ねる結束工程と、を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。 - 前記分離工程では、前記スリットを、前記フラットケーブルの幅方向の中央側から幅方向の両側へ向かって次第に長く形成することを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010210619A JP2012069259A (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | ワイヤハーネス及びその製造方法 |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2012069259A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108701163A (zh) * | 2016-03-01 | 2018-10-23 | 日立金属株式会社 | 线束配线作业用程序 |
JP2019104325A (ja) * | 2017-12-11 | 2019-06-27 | 矢崎総業株式会社 | 回路体配索構造及び車両用回路体 |
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2010
- 2010-09-21 JP JP2010210619A patent/JP2012069259A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108701163B (zh) * | 2016-03-01 | 2022-07-08 | 日立金属株式会社 | 线束配线作业支援装置 |
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