JP2016111743A - コルゲートチューブ、コルゲートチューブの製造方法、内外チューブ一体成形品用金型、コルゲートチューブの組み付け方法、及びワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】作業を容易にして工数削減を図ることが可能な、また、構造を複雑化せずに導電路の飛び出しを防止することも可能な、コルゲートチューブなどを提供する。【解決手段】コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブ12であり、この平形コルゲートチューブ12は、外側に配置される外側チューブ14と、外側チューブ14の内側に配置される内側チューブ15とを有する大小二重構造のものである。また、外側チューブ14及び内側チューブ15は、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部18、19、25、26を有してなるものである。さらに、外側チューブ14の一方の長側部19及び内側チューブ15の一方の長側部25には、それぞれ管軸方向にのびて開放形状になるスリット22、29が形成されてなるものである。【選択図】図2
Description
本発明は、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブと、この製造方法とに関する。また、上型と下型とを備えて平形コルゲートチューブの製造に用いられる樹脂成形金型と、平形コルゲートチューブの組み付け方法と、平形コルゲートチューブを構成に含んでなるワイヤハーネスとに関する。
自動車等の車両には、電気的な接続を行うためのワイヤハーネスが配索される。ワイヤハーネスは、細い電線を束ねてなるものが広く知られる。また、近年では、ハイブリッド自動車用や電気自動車用としての高圧電線からなるものも知られる。下記特許文献1に開示されたワイヤハーネスは、複数本の電線と、電線保護用の外装部材とを含んで構成される。ワイヤハーネスは、長尺なものに形成される。外装部材は、この断面形状が円形で、外観が蛇腹管形状に形成される。また、外装部材は、管軸方向のスリットがない長尺な筒形状に形成される。外装部材は、上記形状であることから、コルゲートチューブとして形成される。
上記従来技術にあっては、長尺な外装部材の一端側の開口から他端側の開口に向けて複数本の電線を収容する作業(挿通作業)が必要である。外装部材の内部空間が大きければ電線の挿通は容易であるが、配索スペースの都合上、上記内部空間を大きくとることができない理由があることから、従来技術の外装部材にあっては挿通作業が繁雑になり工数が掛かってしまうという問題点を有する。
そこで、本願発明者は、上記問題点の解消のために次のような外装部材の提供を検討してみた。図12(a)に示す如く、断面円形状のコルゲートチューブ1を外装部材とする。このコルゲートチューブ1は、外側に配置される外側チューブ2と、外側チューブ2の内側に配置される内側チューブ3とを備えて構成される。本願発明者が検討した外装部材は、大小二重構造のコルゲートチューブ1である。
外側チューブ2には、スリット4が形成される。そして、このスリット4を介して複数本の電線5を収容した状態の内側チューブ3が収容される。内側チューブ3には、複数本の電線5を収容するためのスリット6が形成される。複数本の電線5は、内側チューブ3の一端側の開口から他端側の開口に向けて挿通されるのではなく、スリット6に差し込むだけで収容される。内側チューブ3のスリット6は、外側チューブ2により覆われる。
しかしながら、上記コルゲートチューブ1にあっては、曲げや振動等の影響を受けて図12(b)に示す如くスリット4、6同士の位置が一致した状態になると、電線5が外に飛び出してしまうという虞があることが分かった。本願発明者は、外側チューブ2、及び/又は内側チューブ3に図示しないテープ巻きを施したり、図12(c)に示す如く、内側チューブ3に構造部7(内外が動かないようにロックする構造の部分)を追加したりすることを検討してみたが、作業が繁雑になったり構造が複雑になったりするという問題点が生じてしまうことが分かった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、作業を容易にして工数削減を図ることが可能な、また、構造を複雑化せずに導電路の飛び出しを防止することも可能な、コルゲートチューブを提供することを課題とする。また、本発明は、コルゲートチューブの製造方法、内外チューブ一体成形品用金型、コルゲートチューブの組み付け方法、及びワイヤハーネスを提供することも課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明は、一又は複数本の導電路を収容する樹脂製のコルゲートチューブにおいて、当該コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有し、前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成され、前記外側チューブの前記スリット及び前記内側チューブの前記スリットを対向させて組み付けを行うと、前記外側チューブの他方の長側部の内面に前記内側チューブの前記スリットが対向するとともに、前記内側チューブの他方の前記長側部の外面に前記外側チューブの前記スリットが対向することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のコルゲートチューブにおいて、前記外側チューブは、一対の前記長側部を繋ぐ円弧状の部分としての一対の円弧部を有し、該円弧部の円弧中心及び前記長径方向に沿った中心軸を基準として45〜90度の位置で前記スリットが形成されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項3に記載の本発明は、一又は複数本の導電路を収容する樹脂製のコルゲートチューブの製造方法において、前記コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、且つ、前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有してなるものであり、且つ、前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成されてなるものであり、外側チューブ用金型及び内側チューブ用金型を用いて前記外側チューブ及び前記内側チューブを個別に樹脂成形する別体タイプの第一工程と、該別体タイプの第一工程により成形された前記外側チューブ及び前記内側チューブを組み付けて前記大小二重構造にする別体タイプの第二工程とを含む、又は、内外チューブ一体成形品用金型を用いて前記外側チューブ及び前記内側チューブを一体状態に成形する一体タイプの第一工程と、該一体タイプの第一工程により成形された内外チューブ一体成形品を前記外側チューブ及び前記内側チューブに分離する一体タイプの第二工程と、該一体タイプの第二工程により分離された前記外側チューブ及び前記内側チューブを組み付けて前記大小二重構造にする一体タイプの第三工程とを含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項4に記載の本発明は、一又は複数本の導電路を収容するコルゲートチューブの製造に用いられ、且つ、上型と下型とを備えて構成される樹脂成形金型(内外チューブ一体成形品用金型)において、前記コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、且つ、前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有してなるものであり、且つ、前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成されてなるものであり、前記上型及び前記下型のいずれか一方には、前記外側チューブを成形する部分が形成されるとともに、いずれか他方には、前記内側チューブを成形する部分が形成され、さらに、前記上型及び前記下型が重なり合うと、前記外側チューブの前記スリット及び前記内側チューブの前記スリットが連通するような状態で前記外側チューブと前記内側チューブとが一体化してなる内外チューブ一体成形品が成形される部分に前記上型及び前記下型が形成される、又は、前記上型及び前記下型のいずれか一方には、前記内外チューブ一体成形品の左半分を成形する部分が形成されるとともに、いずれか他方には、前記内外チューブ一体成形品の右半分を成形する部分が形成され、さらに、前記上型及び前記下型が重なり合うと、前記内外チューブ一体成形品が成形される部分に前記上型及び前記下型が形成されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5に記載の本発明は、一又は複数本の導電路を収容する樹脂製のコルゲートチューブの組み付け方法において、前記コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、且つ、前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有してなるものであり、且つ、前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成されてなるものであり、前記大小二重構造にするため、前記外側チューブの前記スリット及び前記内側チューブの前記スリットを対向させる組み付けの第一工程と、前記外側チューブの他方の長側部の内面に前記内側チューブの前記スリットが対向するとともに、前記内側チューブの他方の前記長側部の外面に前記外側チューブの前記スリットが対向するように、前記外側チューブ及び/又は前記内側チューブに押圧荷重を掛ける組み付けの第二工程とを含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項6に記載の本発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスにおいて、請求項1又は2に記載のコルゲートチューブと、該コルゲートチューブに収容される一又は複数本の導電路とを含むことを特徴とする。
請求項1に記載された本発明によれば、それぞれスリットが形成された外側チューブ及び内側チューブを有する大小二重構造の平形コルゲートチューブであることから、一又は複数本の導電路の収容を、スリットを介して内側チューブに容易に行うことができる。また、本発明によれば、導電路を収容した状態の内側チューブのスリットが外側チューブによって覆われることから、さらには、この外側チューブと内側チューブの形状が平形になることから、曲げや振動等の影響を受けてもスリット同士の位置が一致することはなく、結果、導電路の飛び出しを防止することができる。従って、本発明によれば、作業を容易にして工数削減を図ることが可能な、また、構造を複雑化せずに導電路の飛び出しを防止することも可能な、コルゲートチューブ(ワイヤハーネスにおける外装部材)を提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、請求項1の効果に加え、次のような効果を更に奏する。すなわち、外側チューブのスリットに関し、より良い形成位置を設定することから、外側チューブと内側チューブとの組み付けをし易くしたり外れ難くしたりすることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、請求項1のコルゲートチューブの構造を対象にした製造方法の発明である。本発明によれば、二つのタイプの工程からなる製造方法があり、これら二つのタイプのうちいずれを採用しても、作業を容易にして工数削減を図ることができるという効果を奏する。また、構造を複雑化せずに導電路の飛び出しを防止することもできるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、請求項1のコルゲートチューブの構造、及び請求項3の製造方法を対象にした樹脂成形金型の発明である。本発明によれば、外側チューブ及び内側チューブを一体状態に成形する際に好適な樹脂成形金型を提供することができるという効果を奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、請求項1のコルゲートチューブの構造、及び請求項3の製造方法を対象にした組み付け方法の発明である。本発明によれば、大小二重構造の平形コルゲートチューブの組み付けを容易に行うことが可能な方法を提供することができるという効果を奏する。
請求項6に記載された本発明によれば、請求項1又は2のコルゲートチューブを構成に含むことから、より良いものとしてワイヤハーネスを提供することができるという効果を奏する。
コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、この平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものである。また、外側チューブ及び内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有してなるものである。さらに、外側チューブの一方の長側部及び内側チューブの一方の長側部には、それぞれ管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成されてなるものである。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明の平形コルゲートチューブ及びワイヤハーネスの構成図である。また、図2は図1の平形コルゲートチューブ及びワイヤハーネスのA−A線断面図である。
<ワイヤハーネス11について>
図1及び図2において、引用符号11で示すワイヤハーネスは、例えば自動車の所望の位置に配索される。ワイヤハーネス11は、外装部材である平形コルゲートチューブ12と、この平形コルゲートチューブ12に収容される複数本の導電路13とを含んで構成される。先ず、各構成部材について説明をする。
図1及び図2において、引用符号11で示すワイヤハーネスは、例えば自動車の所望の位置に配索される。ワイヤハーネス11は、外装部材である平形コルゲートチューブ12と、この平形コルゲートチューブ12に収容される複数本の導電路13とを含んで構成される。先ず、各構成部材について説明をする。
<導電路13について>
導電路13は、公知の高圧電線又は低圧電線であって、導体と、この導体を被覆する絶縁体とを備えて構成される(一例である。例えば更にシースやシールド部材を含んで構成されてもよい)。導電路13は、例えば長尺なものに形成される。
導電路13は、公知の高圧電線又は低圧電線であって、導体と、この導体を被覆する絶縁体とを備えて構成される(一例である。例えば更にシースやシールド部材を含んで構成されてもよい)。導電路13は、例えば長尺なものに形成される。
導体は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により製造される。導体に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は丸形となる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造であり、この場合、電線自体も棒状となる)のもののいずれであってもよいものとする。本実施例においては、断面円形状のものに形成される。以上のような導体は、この外面に絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体が押出成形される。
尚、導電路13として、本実施例では公知のものを採用するが、この限りでないものとする。すなわち、公知のバスバーに絶縁体を設けて高電圧の導電路としたもの等を採用してもよい。本実施例での本数は、一例であるものとする。
絶縁体は、熱可塑性樹脂材料を用いて導体の外周面に押出成形される。絶縁体は、断面円形状の被覆として形成される。絶縁体は、所定の厚みを有して形成される。上記熱可塑性樹脂としては、公知の様々な種類のものが使用可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの高分子材料から適宜選択される。
<平形コルゲートチューブ12について>
図1及び図2において、平形コルゲートチューブ12は、本発明のコルゲートチューブに相当するものであって、管軸に直交する方向の断面形状(A−A線断面の形状)が長円形状(又は、楕円形状や略長方形状等であってもよい)になる平形に形成される。また、平形コルゲートチューブ12は、後述する外装部材製造装置51(図5参照)により成形される樹脂成形品であって、導電路13を収容保護するため長尺なものに形成される。このような平形コルゲートチューブ12は、外側に配置される平形の外側チューブ14と、この外側チューブ14の内側に配置される平形の内側チューブ15とを備えて構成される。平形コルゲートチューブ12は、外側チューブ14と内側チューブ15とにより大小二重構造のものに形成される。平形コルゲートチューブ12は可撓性を有する。
図1及び図2において、平形コルゲートチューブ12は、本発明のコルゲートチューブに相当するものであって、管軸に直交する方向の断面形状(A−A線断面の形状)が長円形状(又は、楕円形状や略長方形状等であってもよい)になる平形に形成される。また、平形コルゲートチューブ12は、後述する外装部材製造装置51(図5参照)により成形される樹脂成形品であって、導電路13を収容保護するため長尺なものに形成される。このような平形コルゲートチューブ12は、外側に配置される平形の外側チューブ14と、この外側チューブ14の内側に配置される平形の内側チューブ15とを備えて構成される。平形コルゲートチューブ12は、外側チューブ14と内側チューブ15とにより大小二重構造のものに形成される。平形コルゲートチューブ12は可撓性を有する。
<外側チューブ14について>
外側チューブ14は、上記から分かるように、平形コルゲートチューブ12の外側構成部材として形成される。外側チューブ14は、蛇腹管形状に形成される(一例であり、可撓性を有すれば特に形状は限定されないものとする)。具体的には、周方向の蛇腹凹部16及び蛇腹凸部17を有するとともに、これら蛇腹凹部16及び蛇腹凸部17が管軸方向に交互に連続するように形成される。尚、特に図示しないが、蛇腹凹部16及び蛇腹凸部17を形成することから、外側チューブ14は、この外面のみならず内面も蛇腹管形状に形成される。
外側チューブ14は、上記から分かるように、平形コルゲートチューブ12の外側構成部材として形成される。外側チューブ14は、蛇腹管形状に形成される(一例であり、可撓性を有すれば特に形状は限定されないものとする)。具体的には、周方向の蛇腹凹部16及び蛇腹凸部17を有するとともに、これら蛇腹凹部16及び蛇腹凸部17が管軸方向に交互に連続するように形成される。尚、特に図示しないが、蛇腹凹部16及び蛇腹凸部17を形成することから、外側チューブ14は、この外面のみならず内面も蛇腹管形状に形成される。
ここで、図中の矢印Pを管軸方向、矢印Qを長径方向、矢印Rを短径方向と定義する。矢印Qの長径方向は、矢印Pの管軸方向に直交する方向になる。また、矢印Rの短径方向は、矢印Pの管軸方向及び矢印Qの長径方向にそれぞれ直交する方向になる。
外側チューブ14は、長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部18、19と、この一対の長側部18、19の左端同士及び右端同士を繋ぐ円弧状の部分としての一対の円弧部20、21とを有する。本実施例においては、長側部18が上側に配置され、長側部19が下側に配置される。また、円弧部20は左側に配置され、円弧部21は右側に配置される。円弧部20、21は、線対称に配置される。また、長側部18、19も線対称に配置される。長側部18、19は、下側に配置される長側部19のみにスリット22が形成される。
スリット22は、管軸方向にのびて開放形状になるような部分に形成される。スリット22は、この部分を介して内側チューブ15を収容することができるように形成される。別な言い方をすれば、内側チューブ15を内部に組み付けることができるように形成される。尚、スリット22の形成位置(左右の端部位置)に関しては後述するものとする。
<内側チューブ15について>
内側チューブ15は、平形コルゲートチューブ12の内側構成部材として形成される。また、内側チューブ15は、上記から分かるように、外側チューブ14のスリット22を介してこの内部に収容される部材として形成される。内側チューブ15は、本実施例において、外側チューブ14の80%程度の大きさ(サイズ)に形成される(一例であるものとする。但し、内側チューブ15のサイズが小さすぎると、外側チューブ14に対して外れ易くなってしまう)。内側チューブ15は、外側チューブ14と同様に蛇腹管形状に形成される(一例であり、可撓性を有すれば特に形状は限定されないものとする)。具体的には、周方向の蛇腹凹部23及び蛇腹凸部24を有するとともに、これら蛇腹凹部23及び蛇腹凸部24が管軸方向に交互に連続するように形成される。本実施例においては、蛇腹凹部23及び蛇腹凸部24が外側チューブ14の蛇腹管形状になった内面に噛み合うような形状及びサイズに形成される(一例であり、噛み合わなくても当然によいものとする)。
内側チューブ15は、平形コルゲートチューブ12の内側構成部材として形成される。また、内側チューブ15は、上記から分かるように、外側チューブ14のスリット22を介してこの内部に収容される部材として形成される。内側チューブ15は、本実施例において、外側チューブ14の80%程度の大きさ(サイズ)に形成される(一例であるものとする。但し、内側チューブ15のサイズが小さすぎると、外側チューブ14に対して外れ易くなってしまう)。内側チューブ15は、外側チューブ14と同様に蛇腹管形状に形成される(一例であり、可撓性を有すれば特に形状は限定されないものとする)。具体的には、周方向の蛇腹凹部23及び蛇腹凸部24を有するとともに、これら蛇腹凹部23及び蛇腹凸部24が管軸方向に交互に連続するように形成される。本実施例においては、蛇腹凹部23及び蛇腹凸部24が外側チューブ14の蛇腹管形状になった内面に噛み合うような形状及びサイズに形成される(一例であり、噛み合わなくても当然によいものとする)。
内側チューブ15は、長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部25、26と、この一対の長側部25、26の左端同士及び右端同士を繋ぐ円弧状の部分としての一対の円弧部27、28とを有する。本実施例においては、長側部25が上側に配置され、長側部26が下側に配置される。また、円弧部27は左側に配置され、円弧部28は右側に配置される。円弧部27、28は、線対称に配置される。また、長側部25、26も線対称に配置される。長側部25、26は、上側に配置される長側部25のみにスリット29が形成される。
スリット29は、管軸方向にのびて開放形状になるような部分に形成される。スリット29は、この部分を介して複数本の導電路13を収容することができるように形成される。別な言い方をすれば、複数本の導電路13を管軸方向に沿って挿通せずに組み付けをすることができるように形成される。尚、スリット29の形成位置(左右の端部位置)に関しては後述するものとする。
次に、平形コルゲートチューブ12及びワイヤハーネス11の組み付け方法について説明をする。図3は組み付け方法を示す模式図である。
<組み付け方法について>
平形コルゲートチューブ12及びワイヤハーネス11は、次のような工程を経て組み付けられる。すなわち、組み付けの第一工程と、組み付けの第二工程とを順に経て組み付けられる。以下、簡単に説明をする。
平形コルゲートチューブ12及びワイヤハーネス11は、次のような工程を経て組み付けられる。すなわち、組み付けの第一工程と、組み付けの第二工程とを順に経て組み付けられる。以下、簡単に説明をする。
<組み付けの第一工程について>
図3(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する。次に、スリット29を介して複数本の導電路13を内側チューブ15の内側に収容する。複数本の導電路13は、内側チューブ9の一端側の開口から他端側の開口に向けて挿通されるのではなく(管軸方向に挿通されるのではなく)、スリット29に単に差し込むだけで収容される。特に長尺な場合、スリット29を介しての収容が工数低減に有効である。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。そして、この外側チューブ14を、スリット22が内側チューブ15のスリット29に対向するように配置する。すなわち、内側チューブ15の上側に外側チューブ14を配置する(内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ねる)。尚、対向するスリット22、29に関し補足説明をすると、内側チューブ15のスリット29は外側チューブ14のスリット22よりも大きな開放状態に形成されないものとする。
図3(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する。次に、スリット29を介して複数本の導電路13を内側チューブ15の内側に収容する。複数本の導電路13は、内側チューブ9の一端側の開口から他端側の開口に向けて挿通されるのではなく(管軸方向に挿通されるのではなく)、スリット29に単に差し込むだけで収容される。特に長尺な場合、スリット29を介しての収容が工数低減に有効である。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。そして、この外側チューブ14を、スリット22が内側チューブ15のスリット29に対向するように配置する。すなわち、内側チューブ15の上側に外側チューブ14を配置する(内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ねる)。尚、対向するスリット22、29に関し補足説明をすると、内側チューブ15のスリット29は外側チューブ14のスリット22よりも大きな開放状態に形成されないものとする。
<組み付けの第二工程について>
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により押圧荷重を掛ける。この時、外側チューブ14に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に嵌合し、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態になる(図3(b)参照)。以上により、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。この後、例えば導電路13の端末加工や、クリップ等の取り付けを行うと、ワイヤハーネス11の組み付けも(ワイヤハーネス11の製造も)完了する。
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により押圧荷重を掛ける。この時、外側チューブ14に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に嵌合し、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態になる(図3(b)参照)。以上により、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。この後、例えば導電路13の端末加工や、クリップ等の取り付けを行うと、ワイヤハーネス11の組み付けも(ワイヤハーネス11の製造も)完了する。
続いて、平形コルゲートチューブ12の製造方法について説明をする。図4は製造方法を示す模式図、図5は外装部材製造装置を示す図、図6は他の例となる平形コルゲートチューブ12の製造方法を示す模式図、図7は内外チューブ一体成形品用金型を示す模式図である。
<製造方法について>
平形コルゲートチューブ12は、次のような工程を経て製造される。すなわち、別体タイプの第一工程と、別体タイプの第二工程とを順に経て製造される(一体タイプの工程もあり、これは図6及び図7を参照しながら後述する)。以下、簡単に説明をする。
平形コルゲートチューブ12は、次のような工程を経て製造される。すなわち、別体タイプの第一工程と、別体タイプの第二工程とを順に経て製造される(一体タイプの工程もあり、これは図6及び図7を参照しながら後述する)。以下、簡単に説明をする。
<別体タイプの第一工程について>
図4(a)において、この工程では先ず、スリット22を形成する前の外側チューブ14′と、同じくスリット29を形成する前の内側チューブ15′とを後述する外装部材製造装置51(図5参照)により個別に成形する。外装部材製造装置51では、図示しない外側チューブ用金型と内側チューブ用金型とを用いる。次に、図4(b)に示す如く、スリット22、29の形成位置Bを設定する。スリット22、29の形成位置Bは、外側チューブ14′及び内側チューブ15′の円弧部27、28、円弧部20、21の円弧中心と、長径方向に沿った中心軸Cとを基準にして、角度θが45〜90度の位置で設定される。具体的には、スリット22が角度θ=45〜90度の位置で設定され、スリット29は角度θ=90度の位置で設定される。このような角度θで形成位置Bが設定されると、外側チューブ14と内側チューブ15との組み付けがし易くなったり、外れ難くなったりするという効果を奏する。
図4(a)において、この工程では先ず、スリット22を形成する前の外側チューブ14′と、同じくスリット29を形成する前の内側チューブ15′とを後述する外装部材製造装置51(図5参照)により個別に成形する。外装部材製造装置51では、図示しない外側チューブ用金型と内側チューブ用金型とを用いる。次に、図4(b)に示す如く、スリット22、29の形成位置Bを設定する。スリット22、29の形成位置Bは、外側チューブ14′及び内側チューブ15′の円弧部27、28、円弧部20、21の円弧中心と、長径方向に沿った中心軸Cとを基準にして、角度θが45〜90度の位置で設定される。具体的には、スリット22が角度θ=45〜90度の位置で設定され、スリット29は角度θ=90度の位置で設定される。このような角度θで形成位置Bが設定されると、外側チューブ14と内側チューブ15との組み付けがし易くなったり、外れ難くなったりするという効果を奏する。
ここで上記角度θが45〜90度であることに関し、表1を参照しながら補足説明をする。
表1は、平形コルゲートチューブ12の欄と、この平形コルゲートチューブ12に係る外れ難さの欄とに大きく分けられる。大きく分けられたうち、平形コルゲートチューブ12の欄では、外側チューブ14のスリット22の形成位置Bを設定するための角度θ(度)の欄と、内側チューブ15のスリット29の形成位置Bを設定するための角度θ(度)の欄とがある。外側チューブ14のスリット22側の欄では、15度刻みで角度θが0〜90度で記載されてある。尚、内側チューブ15のスリット29側の欄では、角度θが全て90度に記載されてある。
一方、外れ難さの欄では、屈曲評価(評価1)を行った時の結果欄と、捻り評価(評価2)を行った時の結果欄と、屈曲評価及び捻り評価(評価3)を一緒に行った時の結果欄とがある。各結果欄では、○、△、×いずれかの印が記載されてある。
結果欄が○の場合では、評価を行った時に外側チューブ14と内側チューブ15の外れが起こらないことを意味し、△の場合では、時々、外側チューブ14と内側チューブ15の外れが起こってしまうことを意味する。そして、×の場合では、ほぼ全回にわたり外側チューブ14と内側チューブ15の外れが起こってしまうことを意味する。
結果欄を見ると、全て○になるのは、外側チューブ14のスリット22の形成位置Bに係る角度θ(度)が45〜90度の場合である。従って、このような角度θで設定されてスリット22、29が形成されることが好ましいと言える。
尚、表1に示していないが、内側チューブ15のスリット29の形成位置Bに関しては、上記90度以外であってもよいものとする。
次に、形成位置Bに基づきスリット加工を行い、スリット22、29を形成する。すなわち、外側チューブ14及び内側チューブ15の状態にする。
<別体タイプの第二工程について>
この工程は、上記組み付けの第二工程と同じである。すなわち、内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ね合わせた状態から、図3(b)に示す如く、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして、作業者又は機械で押圧荷重を掛ける。この時、外側チューブ14に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に嵌合し、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態になる。以上により、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の製造が完了する。
この工程は、上記組み付けの第二工程と同じである。すなわち、内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ね合わせた状態から、図3(b)に示す如く、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして、作業者又は機械で押圧荷重を掛ける。この時、外側チューブ14に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に嵌合し、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態になる。以上により、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の製造が完了する。
<外装部材製造装置51について>
図5において、外装部材製造装置51は、外装部材としての平形コルゲートチューブ12を構成する外側チューブ14、内側チューブ15、後述する内外チューブ一体成形品30を樹脂成形するための装置である。この外装部材製造装置51は、樹脂押出部52と、成形部53と、冷却部54と、切断部55とを備えて構成される。
図5において、外装部材製造装置51は、外装部材としての平形コルゲートチューブ12を構成する外側チューブ14、内側チューブ15、後述する内外チューブ一体成形品30を樹脂成形するための装置である。この外装部材製造装置51は、樹脂押出部52と、成形部53と、冷却部54と、切断部55とを備えて構成される。
樹脂押出部52の下流側には、成形部53が連続する。また、成形部53の下流側には、冷却部54が連続する。切断部55は、冷却部54の端末に配設される(装置端末に配置される)。切断部55は、外側チューブ14、内側チューブ15、後述する内外チューブ一体成形品30を所定長さにする際に作動する。
樹脂押出部52は、樹脂材料を投入する部分としてのホッパ56と、このホッパ56に連続して水平方向に伸びる押出部本体57と、押出部本体57の端部から突出するダイス58とを備えて構成される。ダイス58は、樹脂材押出口59を有し、この樹脂材押出口59は、成形部53の入口60内に配置される。
成形部53は、入口60から出口61にかけて直線的に樹脂成形を行う部分であって、一対の成形構造部62を有する。この一対の成形構造部62は、ダイス58の樹脂材押出口59から導出された柔軟で筒状の樹脂材63(樹脂材料)の左右両側に配置されて一対となる。一対の成形構造部62は、樹脂材63を所定形状に成形することができるように構成される。
成形構造部62は、樹脂材63の進行方向に沿って一対となるタイミングプーリー64と、この一対のタイミングプーリー64により図中矢印方向へ移動する無端ベルト65と、無端ベルト65に取り付けられて移動する金型ブロック集合体66とを備えて構成される。
金型ブロック集合体66は、複数の金型ブロック67(上型、下型を含む)を有する。各金型ブロック67は、無端ベルト65の直線部分において隙間無しの状態に並べられる。各金型ブロック67は、無端ベルト65に対し取り替え自在に固定される。各金型ブロック67は、無端ベルト65により移動する。そして、金型ブロック67の型開きにより、所定形状に形成された外側チューブ14、内側チューブ15、後述する内外チューブ一体成形品30の各部分が矢印方向へと押し出される。
尚、上記外装部材製造装置51の構成や、この装置による製造方法は一例であるものとする。上記装置はバキューム式のものであるが、この他に例えばブロー式のものもある。
続いて更に、平形コルゲートチューブ12の他の例となる製造方法について説明をする。図6は他の例となる製造方法を示す模式図、図7は内外チューブ一体成形品用金型を示す模式図である。
<他の例となる製造方法について>
平形コルゲートチューブ12は、次のような工程を経て製造される。すなわち、一体タイプの第一工程と、一体タイプの第二工程と、一体タイプの第三工程とを順に経て製造される。以下、簡単に説明をする。
平形コルゲートチューブ12は、次のような工程を経て製造される。すなわち、一体タイプの第一工程と、一体タイプの第二工程と、一体タイプの第三工程とを順に経て製造される。以下、簡単に説明をする。
<一体タイプの第一工程について>
図6(a)において、この工程では先ず、後述する内外チューブ一体成形品用金型68(図7参照)を用いて内外チューブ一体成形品30を成形する。具体的には、外側チューブ14と内側チューブ15とを一体状態にした形状の内外チューブ一体成形品30を成形する。
図6(a)において、この工程では先ず、後述する内外チューブ一体成形品用金型68(図7参照)を用いて内外チューブ一体成形品30を成形する。具体的には、外側チューブ14と内側チューブ15とを一体状態にした形状の内外チューブ一体成形品30を成形する。
内外チューブ一体成形品30の成形は、外装部材製造装置51(図5参照)に内外チューブ一体成形品用金型68をセットして行う。内外チューブ一体成形品用金型68は、図7に示す如く上型69(69′)、下型70(70′)を含んで構成される。
図7(a)に示す内外チューブ一体成形品用金型68の場合は、上型69に内側チューブ15の成形部分71が形成される。また、下型70には、外側チューブ14の成形部分72が形成される。尚、上型69及び下型70が重なり合うと、外側チューブ14のスリット22及び内側チューブ15のスリット29が連通するような状態で外側チューブ14と内側チューブ15とが一体化してなる内外チューブ一体成形品30の成形部分73が形成される。
一方、図7(b)に示す内外チューブ一体成形品用金型68の場合は、上型69′に内外チューブ一体成形品30の左半分に対する成形部分74が形成される。また、下型70′には、内外チューブ一体成形品30の右半分に対する成形部分75が形成される。尚、上型69′及び下型70′が重なり合うと、内外チューブ一体成形品30の成形部分76が形成される。
<一体タイプの第二工程について>
この工程では、内外チューブ一体成形品30の左右両側に切断加工(引用符号Dで示す部分)を施す。切断加工を施すことにより、内外チューブ一体成形品30は外側チューブ14と内側チューブ15とに分離する(図6(b)参照)。切断加工を施して外側チューブ14と内側チューブ15とに分離すると、これと同時にスリット22、29の形成が完了する。
この工程では、内外チューブ一体成形品30の左右両側に切断加工(引用符号Dで示す部分)を施す。切断加工を施すことにより、内外チューブ一体成形品30は外側チューブ14と内側チューブ15とに分離する(図6(b)参照)。切断加工を施して外側チューブ14と内側チューブ15とに分離すると、これと同時にスリット22、29の形成が完了する。
<一体タイプの第三工程について>
この工程は、上記組み付けの第二工程と同じである。すなわち、内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ね合わせた状態から、図3(b)に示す如く、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして、作業者又は機械で押圧荷重を掛ける。この時、外側チューブ14に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に嵌合し、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態になる。以上により、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の製造が完了する。
この工程は、上記組み付けの第二工程と同じである。すなわち、内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ね合わせた状態から、図3(b)に示す如く、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして、作業者又は機械で押圧荷重を掛ける。この時、外側チューブ14に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に嵌合し、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態になる。以上により、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の製造が完了する。
続いて更に、平形コルゲートチューブ12の更に他の例となる組み付け方法について説明をする。図8〜図11は更に他の例となる組み付け方法を示す模式図である。
尚、更に他の例となる組み付け方法は、以下で説明する(1)〜(4)の四タイプがあり、図3を参照しながら説明した組み付け方法を、より具体化した方法になる。
<他の例となる組み付け方法(1)〜(4)について>
平形コルゲートチューブ12は、次のような工程を経て組み付けられる。すなわち、組み付けの第一工程と、組み付けの第二工程とを順に経て組み付けられる。以下、簡単に説明をする。
平形コルゲートチューブ12は、次のような工程を経て組み付けられる。すなわち、組み付けの第一工程と、組み付けの第二工程とを順に経て組み付けられる。以下、簡単に説明をする。
<他の例(1):組み付けの第一工程について>
図8(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備し、そして、この外側チューブ14を、スリット22が内側チューブ15のスリット29に対向するように配置する。すなわち、内側チューブ15の上側に外側チューブ14を配置する(内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ねる)。
図8(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備し、そして、この外側チューブ14を、スリット22が内側チューブ15のスリット29に対向するように配置する。すなわち、内側チューブ15の上側に外側チューブ14を配置する(内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ねる)。
<他の例(1):組み付けの第二工程について>
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の全面に押圧荷重を掛ける。長側部18の全面に押圧荷重を掛けると、この時、外側チューブ14の全体に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、瞬間的に乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図8(b)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の全面に押圧荷重を掛ける。長側部18の全面に押圧荷重を掛けると、この時、外側チューブ14の全体に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、瞬間的に乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図8(b)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
<他の例(2):組み付けの第一工程について>
図9(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。この時、外側チューブ14を、スリット22が内側チューブ15のスリット29に対向するように配置する。すなわち、内側チューブ15の上側に外側チューブ14を配置する(内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ねる)。
図9(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。この時、外側チューブ14を、スリット22が内側チューブ15のスリット29に対向するように配置する。すなわち、内側チューブ15の上側に外側チューブ14を配置する(内側チューブ15の上に外側チューブ14を重ねる)。
<他の例(2):組み付けの第二工程について>
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛ける。長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛けると、この時、外側チューブ14の一部に、撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、図中手前側の部分で乗り越え等が起こって嵌合する(図9(b)参照)。そして、図9(b)に示す如く、管軸方向に沿ってスライドさせるようにして押圧荷重を掛け続けると、これに伴い上記同様の乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図9(c)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛ける。長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛けると、この時、外側チューブ14の一部に、撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、図中手前側の部分で乗り越え等が起こって嵌合する(図9(b)参照)。そして、図9(b)に示す如く、管軸方向に沿ってスライドさせるようにして押圧荷重を掛け続けると、これに伴い上記同様の乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図9(c)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
<他の例(3):組み付けの第一工程について>
図10(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。この時、外側チューブ14を、スリット22の左側が内側チューブ15のスリット29の左側に対向するように配置する。またこの時に、外側チューブ14を、この右側の円弧部21が内側チューブ15の右側の円弧部28の外側に位置するように配置する。すなわち、円弧部21、28を仮係合させた状態に配置するとともに、内側チューブ15の左上部分に外側チューブ14の左下部分を重ねた状態に配置する。
図10(a)において、この工程では先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。この時、外側チューブ14を、スリット22の左側が内側チューブ15のスリット29の左側に対向するように配置する。またこの時に、外側チューブ14を、この右側の円弧部21が内側チューブ15の右側の円弧部28の外側に位置するように配置する。すなわち、円弧部21、28を仮係合させた状態に配置するとともに、内側チューブ15の左上部分に外側チューブ14の左下部分を重ねた状態に配置する。
<他の例(3):組み付けの第二工程について>
この工程では、外側チューブ14の長側部18における左部分を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の左部分全体に押圧荷重を掛ける。長側部18の左部分全体に押圧荷重を掛けると、この時、特に外側チューブ14の左側に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、瞬間的に乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図10(b)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
この工程では、外側チューブ14の長側部18における左部分を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の左部分全体に押圧荷重を掛ける。長側部18の左部分全体に押圧荷重を掛けると、この時、特に外側チューブ14の左側に撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、瞬間的に乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図10(b)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
<他の例(4):組み付けの第一工程について>
図11(a)において、この工程では、上記他の例(3)の第一工程と同じことを行う。すなわち、先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。この時、外側チューブ14を、スリット22の左側が内側チューブ15のスリット29の左側に対向するように配置する。またこの時に、外側チューブ14を、この右側の円弧部21が内側チューブ15の右側の円弧部28の外側に位置するように配置する。すなわち、円弧部21、28を仮係合させた状態に配置するとともに、内側チューブ15の左上部分に外側チューブ14の左下部分を重ねた状態に配置する。
図11(a)において、この工程では、上記他の例(3)の第一工程と同じことを行う。すなわち、先ず、スリット29を上にした状態に内側チューブ15を準備する(導電路13の収容に関しては説明を省略する)。次に、スリット22を下にした状態で外側チューブ14を準備する。この時、外側チューブ14を、スリット22の左側が内側チューブ15のスリット29の左側に対向するように配置する。またこの時に、外側チューブ14を、この右側の円弧部21が内側チューブ15の右側の円弧部28の外側に位置するように配置する。すなわち、円弧部21、28を仮係合させた状態に配置するとともに、内側チューブ15の左上部分に外側チューブ14の左下部分を重ねた状態に配置する。
<他の例(4):組み付けの第二工程について>
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛ける。長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛けると、この時、外側チューブ14の一部に、撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、図中手前側の部分で乗り越え等が起こって嵌合する(図11(b)参照)。そして、図11(b)に示す如く、管軸方向に沿ってスライドさせるようにして長側部18の左側に押圧荷重を掛け続けると、これに伴い上記同様の乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図11(c)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
この工程では、外側チューブ14の長側部18を下側に押し付けるようにして押圧荷重を掛ける。具体的には、作業者又は機械により長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛ける。長側部18の図中手前側に押圧荷重を掛けると、この時、外側チューブ14の一部に、撓み等の弾性変形が生じる。そして、所定の状態まで弾性変形が生じた後に、図中手前側の部分で乗り越え等が起こって嵌合する(図11(b)参照)。そして、図11(b)に示す如く、管軸方向に沿ってスライドさせるようにして長側部18の左側に押圧荷重を掛け続けると、これに伴い上記同様の乗り越え等が起こって嵌合し、組み付けが完了する。すなわち、外側チューブ14の長側部18の内面に内側チューブ15のスリット29が対向するとともに、内側チューブ15の長側部26の外面に外側チューブ14のスリット22が対向する状態(図11(c)参照)になって、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けが完了する。
<本発明の効果>
以上、図1ないし図11を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、それぞれスリット22、29が形成された外側チューブ14及び内側チューブ15を有する大小二重構造の平形コルゲートチューブ12であることから、複数本の導電路13の収容を、スリット29を介して内側チューブ15に容易に行うことができるという効果を奏する。
以上、図1ないし図11を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、それぞれスリット22、29が形成された外側チューブ14及び内側チューブ15を有する大小二重構造の平形コルゲートチューブ12であることから、複数本の導電路13の収容を、スリット29を介して内側チューブ15に容易に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、導電路13を収容した状態の内側チューブ15のスリット29が外側チューブ14によって覆われることから、さらには、この外側チューブ14と内側チューブ15の形状が平形になることから、曲げや振動等の影響を受けてもスリット22、29同士の位置が一致することはなく、結果、導電路13の飛び出しを防止することができるという効果を奏する。
従って、本発明によれば、作業を容易にして工数削減を図ることが可能な、また、構造を複雑化せずに導電路13の飛び出しを防止することも可能な、平形コルゲートチューブ12(外装部材としてのコルゲートチューブ)を提供することができるという効果を奏する。
この他、本発明の上記製造方法によれば、二つのタイプの工程からなる製造方法があり、これら二つのタイプのうちいずれを採用しても、作業を容易にして工数削減を図ることができるという効果や、構造を複雑化せずに導電路の飛び出しを防止することができるという効果を奏する。
また、本発明の組み付け方法によれば、大小二重構造の平形コルゲートチューブ12の組み付けを容易に行うことできるという効果を奏する。
さらに、本発明のワイヤハーネス11によれば、上記効果の平形コルゲートチューブ12を構成に含むことから、より良いものとしてワイヤハーネス11を提供することができるという効果を奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
11…ワイヤハーネス、 12…平形コルゲートチューブ(コルゲートチューブ)、 13…導電路、 14…外側チューブ、 15…内側チューブ、 16…蛇腹凹部、 17…蛇腹凸部、 18、19…長側部、 20、21…円弧部、 22…スリット、 23…蛇腹凹部、 24…蛇腹凸部、 25、26…長側部、 27、28…円弧部、 29…スリット、 30…内外チューブ一体成形品、 51…外装部材製造装置、 52…樹脂押出部、 53…成形部、 54…冷却部、 55…切断部、 56…ホッパ、 57…押出部本体、 58…ダイス、 59…樹脂材押出口、 60…入口、 61…出口、 62…成形構造部、 63…樹脂材、 64…タイミングプーリー、 65…無端ベルト、 66…金型ブロック集合体、 67…金型ブロック、 68…内外チューブ一体成形品用金型、 69、69′…上型、 70、70′…下型、 71〜76…成形部分
Claims (6)
- 一又は複数本の導電路を収容する樹脂製のコルゲートチューブにおいて、
当該コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、
前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有し、
前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成され、
前記外側チューブの前記スリット及び前記内側チューブの前記スリットを対向させて組み付けを行うと、前記外側チューブの他方の長側部の内面に前記内側チューブの前記スリットが対向するとともに、前記内側チューブの他方の前記長側部の外面に前記外側チューブの前記スリットが対向する
ことを特徴とするコルゲートチューブ。 - 請求項1に記載のコルゲートチューブにおいて、
前記外側チューブは、一対の前記長側部を繋ぐ円弧状の部分としての一対の円弧部を有し、該円弧部の円弧中心及び前記長径方向に沿った中心軸を基準として45〜90度の位置で前記スリットが形成される
ことを特徴とするコルゲートチューブ。 - 一又は複数本の導電路を収容する樹脂製のコルゲートチューブの製造方法において、
前記コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、且つ、前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有してなるものであり、且つ、前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成されてなるものであり、
外側チューブ用金型及び内側チューブ用金型を用いて前記外側チューブ及び前記内側チューブを個別に樹脂成形する別体タイプの第一工程と、該別体タイプの第一工程により成形された前記外側チューブ及び前記内側チューブを組み付けて前記大小二重構造にする別体タイプの第二工程とを含む、
又は、内外チューブ一体成形品用金型を用いて前記外側チューブ及び前記内側チューブを一体状態に成形する一体タイプの第一工程と、該一体タイプの第一工程により成形された内外チューブ一体成形品を前記外側チューブ及び前記内側チューブに分離する一体タイプの第二工程と、該一体タイプの第二工程により分離された前記外側チューブ及び前記内側チューブを組み付けて前記大小二重構造にする一体タイプの第三工程とを含む
ことを特徴とするコルゲートチューブの製造方法。 - 一又は複数本の導電路を収容するコルゲートチューブの製造に用いられ、且つ、上型と下型とを備えて構成される樹脂成形金型において、
前記コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、且つ、前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有してなるものであり、且つ、前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成されてなるものであり、
前記上型及び前記下型のいずれか一方には、前記外側チューブを成形する部分が形成されるとともに、いずれか他方には、前記内側チューブを成形する部分が形成され、さらに、前記上型及び前記下型が重なり合うと、前記外側チューブの前記スリット及び前記内側チューブの前記スリットが連通するような状態で前記外側チューブと前記内側チューブとが一体化してなる内外チューブ一体成形品が成形される部分に前記上型及び前記下型が形成される、
又は、前記上型及び前記下型のいずれか一方には、前記内外チューブ一体成形品の左半分を成形する部分が形成されるとともに、いずれか他方には、前記内外チューブ一体成形品の右半分を成形する部分が形成され、さらに、前記上型及び前記下型が重なり合うと、前記内外チューブ一体成形品が成形される部分に前記上型及び前記下型が形成される
ことを特徴とする内外チューブ一体成形品用金型。 - 一又は複数本の導電路を収容する樹脂製のコルゲートチューブの組み付け方法において、
前記コルゲートチューブは、管軸に直交する方向の断面形状が長円形状又は楕円形状になる平形コルゲートチューブであり、該平形コルゲートチューブは、外側に配置される外側チューブと、該外側チューブの内側に配置される内側チューブとを有する大小二重構造のものであり、且つ、前記外側チューブ及び前記内側チューブは、それぞれ長径方向にのびる長い側部としての一対の長側部を有してなるものであり、且つ、前記外側チューブの一方の前記長側部及び前記内側チューブの一方の前記長側部には、それぞれ前記管軸方向にのびて開放形状になるスリットが形成されてなるものであり、
前記大小二重構造にするため、前記外側チューブの前記スリット及び前記内側チューブの前記スリットを対向させる組み付けの第一工程と、前記外側チューブの他方の長側部の内面に前記内側チューブの前記スリットが対向するとともに、前記内側チューブの他方の前記長側部の外面に前記外側チューブの前記スリットが対向するように、前記外側チューブ及び/又は前記内側チューブに押圧荷重を掛ける組み付けの第二工程とを含む
ことを特徴とするコルゲートチューブの組み付け方法。 - 自動車に配索されるワイヤハーネスにおいて、
請求項1又は2に記載のコルゲートチューブと、該コルゲートチューブに収容される一又は複数本の導電路とを含む
ことを特徴とするワイヤハーネス。
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JP2014244590A JP2016111743A (ja) | 2014-12-03 | 2014-12-03 | コルゲートチューブ、コルゲートチューブの製造方法、内外チューブ一体成形品用金型、コルゲートチューブの組み付け方法、及びワイヤハーネス |
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JP2014244590A JP2016111743A (ja) | 2014-12-03 | 2014-12-03 | コルゲートチューブ、コルゲートチューブの製造方法、内外チューブ一体成形品用金型、コルゲートチューブの組み付け方法、及びワイヤハーネス |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020072518A (ja) * | 2018-10-30 | 2020-05-07 | ダイハツ工業株式会社 | ワイヤハーネスの被覆構造 |
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2014
- 2014-12-03 JP JP2014244590A patent/JP2016111743A/ja active Pending
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JP2020072518A (ja) * | 2018-10-30 | 2020-05-07 | ダイハツ工業株式会社 | ワイヤハーネスの被覆構造 |
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