JP2018180065A - 電子楽譜表示デバイス用フットスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子楽譜表示デバイスに表示された電子楽譜の操作に適したフットスイッチを提供する。【解決手段】 本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチは、本体部と、本体部に設けられ、電子楽譜表示デバイスに表示された電子楽譜のページ送りをトリガする第1のスイッチと、本体部に設けられ、電子楽譜のページ戻しをトリガする第2のスイッチと、本体部に設けられ、決定機能をトリガする第3のスイッチとを備え、第1のスイッチ又は第2のスイッチの押下時に、第1のスイッチ又は第2のスイッチが傾斜する方向と、第3のスイッチの押下時に第3のスイッチが傾斜する方向とが異なるものである。【選択図】図1
Description
本発明は、電子デバイスの操作に用いるフットスイッチに関し、特に、電子楽譜表示デバイスの操作に用いるフットスイッチに関するものである。
近年、ディジタル化の進展及び電子デバイスの薄型化に伴い、紙媒体の楽譜に代替するものとして、電子楽譜の普及への期待が高まっている。電子楽譜とは、電子デバイスに表示される楽譜であり、楽器の演奏の際に、従来の紙媒体の楽譜と同様に、譜面台に設置して用いることができる。紙媒体の楽譜では、演奏中に紙をめくるという動作が必要であり、特に、両手を使って演奏をする楽器の場合には、演奏の妨げになることがある。
そのため、手を使わずに電子楽譜をめくる方法として、フットスイッチを用いることが提案されている。フットスイッチは、足でペダルを踏むことで、電子楽譜を表示するデバイスの操作を可能とするものである。
従来の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチとして、特許文献1は、両手を使って演奏を行う楽器の演奏者が演奏を中断せずに入力できるようにするために足で操作可能な入力手段としてフットペダルを設け、演奏者がフットペダルを踏むことで、譜面めくり信号が電子楽譜代に送信され、データ処理手段が、譜面めくり信号に応答して、ディスプレイ上で電子譜面をめくるための表示制御を行うことを開示している。
しかしながら、特許文献1では、フットペダルは譜面めくり信号を送信するのみであり、電子譜面台が有する他の機能は、操作デバイスが有するボタン、キーボード、ペン等を用いて行う必要があるという問題があった。
この問題に対し、特許文献2では、ページ送り及びページ戻しの操作を行うための右ペダル及び左ペダルに加え、モード切替を行うための中ペダルを設け、メニューバーの操作ボタンを右ペダルと左ペダルを用いて選択可能にすることを開示している。また、特許文献2では、中ペダルからの入力信号が数秒以下の短時間の場合には、モード切替が行われないようにすることにより、右ペダルと左ペダルを操作する際に誤って中ペダルを操作した場合の誤操作を防止することを開示している。
しかしながら、特許文献2では、中ペダルによりモード切替を行う際には、中ペダルを数秒間継続して押し続ける必要があり、ペダルの操作に即応したモード切替ができないという問題があった。
また、特許文献1及び特許文献2はいずれも、ペダルを踏み込むことにより、ページ送り又はページ戻りの操作を行うものであるが、演奏中にペダルを踏み込むという動作は、演奏時の自然な身体のゆらぎや体重移動とは異質の動作であり、演奏者が演奏に集中することの妨げになり得る。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、ユーザの操作に即応しつつ、複数のスイッチ間の誤操作を防止する電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチを提供するものである。また、演奏時の自然な身体の動きの流れに合わせて操作ができるよう、スイッチのトリガのタイミングをスイッチの押下時ではなく解放時に設定することが可能な電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチを提供する。
上記課題を解決するため、本発明では、電子楽譜のページ送り及びページ戻りの機能を割り当てられた第1及び第2のスイッチの操作時の可動方向と、他の機能を割り当てられた第3のスイッチの押下時又は解放時の可動方向とが異なる電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチを提供する。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチは、本体部と、本体部に設けられ、電子楽譜表示デバイスに表示された電子楽譜のページ送りをトリガする第1のスイッチと、本体部に設けられ、電子楽譜のページ戻りをトリガする第2のスイッチと、本体部に設けられ、決定機能をトリガする第3のスイッチとを備え、第1のスイッチ又は第2のスイッチの押下時に、第1のスイッチ又は第2のスイッチが傾斜する方向と、第3のスイッチの押下時に第3のスイッチが傾斜する方向とが異なることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、第1のスイッチが押下された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされ、第2のスイッチが押下された時に、電子楽譜のページ戻りがトリガされることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、第1のスイッチが押下された状態から解放された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされ、第2のスイッチが押下された状態から解放された時に、電子楽譜のページ戻りがトリガされることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されていない状態において、第3のスイッチが押下された時に、電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されている状態において、第3のスイッチが押下された時に、セットリスト中のフォーカス表示がされている電子楽譜が選択され、選択された電子楽譜の譜面が電子楽譜表示デバイスに表示されることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されている状態において、第1又は第2のスイッチが押下されたときに、セットリスト中のフォーカス表示が移動することを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、電子楽譜の最後のページが電子楽譜表示デバイスに表示されている場合に、第1のスイッチが押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが電子楽譜表示デバイスに表示されることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、追加ページが電子楽譜表示デバイスに表示されている場合に、第1のスイッチが押下された時に、次に演奏を開始する電子楽譜の最初のページが表示されることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、電子楽譜の最初のページが電子楽譜表示デバイスに表示されている場合に、第2のスイッチが押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが電子楽譜表示デバイスに表示されることを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、第1のボタンを更に備え、前記第1のボタンが押下された時に、近距離無線通信を開始することを特徴とする。
本発明のある態様による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチにおいては、第2のボタンを更に備え、前記第2のボタンが押下された時に、前記第3のスイッチを無効にすることを特徴とする。
本発明において、「セットリスト」とは、演奏される電子楽譜を演奏される順番に示したリストをいう。例えば、演奏会や演奏の練習時に複数の曲を演奏する際に、セットリストが用いられる。セットリストは、好ましくは楽譜のタイトル等を文字で示したものであるが、楽譜を画像やアイコン等、若しくは画像やアイコン等と文字との組合せで示したものであってもよい。
本発明の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチによれば、ユーザの操作に即応しつつ、複数のスイッチ間の誤操作を防止することが可能である。
また、スイッチのトリガのタイミングをスイッチの押下時ではなく解放時に設定することが可能であることにより、演奏時の自然な身体の動きの流れに合わせて操作ができるという効果を奏する。このように、電子楽譜表示デバイスに表示された電子楽譜の操作に適したフットスイッチを提供することができる。
本発明の他の目的、特徴および利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
本発明の他の目的、特徴および利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
図1は、本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチ及び電子楽譜表示デバイスの全体を示す概念図である。
本発明によるフットスイッチ1は、電子楽譜表示デバイス2の操作に用いられるものである。電子楽譜表示デバイス2には、大量の電子楽譜を保存することができ、演奏時等には、保存された電子楽譜が表示される。また、電子楽譜表示デバイス2には、複数の電子楽譜を演奏順に並べたセットリストを保存することができる。
本発明によるフットスイッチ1は、電子楽譜表示デバイス2の操作に用いられるものである。電子楽譜表示デバイス2には、大量の電子楽譜を保存することができ、演奏時等には、保存された電子楽譜が表示される。また、電子楽譜表示デバイス2には、複数の電子楽譜を演奏順に並べたセットリストを保存することができる。
フットスイッチ1は、有線又は無線により電子楽譜表示デバイス2に接続される。フットスイッチ1は、電子楽譜表示デバイス2に表示された電子楽譜のページ送りやページ戻し等に用いられる。また、フットスイッチ1は、セットリストの編集の際にも用いることができる。セットリストの編集とは、セットリストに電子楽譜を追加したり、セットリストから電子楽譜を削除したり、セットリスト内の電子楽譜の順序を移動させたりすることである。セットリストの編集の際に、フットスイッチ1を用いて、複数の電子楽譜を表示したリスト又はセットリストから特定の電子楽譜を選択し、追加、削除又は移動する電子楽譜を決定することができる。
図2は、本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチの正面側からの斜視図である。
本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチ1は、本体部10と、本体部10に設けられ、電子楽譜表示デバイス2に表示された電子楽譜のページ送りをトリガする第1のスイッチ20と、本体部10に設けられ、電子楽譜のページ戻しをトリガする第2のスイッチ21と、本体部10に設けられ、決定機能をトリガする第3のスイッチ30とを備え、第1のスイッチ20又は第2のスイッチ21の押下時に、第1のスイッチ20又は第2のスイッチ21が傾斜する方向と、第3のスイッチ30の押下時に第3のスイッチ30が傾斜する方向とが異なる。
本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチ1は、本体部10と、本体部10に設けられ、電子楽譜表示デバイス2に表示された電子楽譜のページ送りをトリガする第1のスイッチ20と、本体部10に設けられ、電子楽譜のページ戻しをトリガする第2のスイッチ21と、本体部10に設けられ、決定機能をトリガする第3のスイッチ30とを備え、第1のスイッチ20又は第2のスイッチ21の押下時に、第1のスイッチ20又は第2のスイッチ21が傾斜する方向と、第3のスイッチ30の押下時に第3のスイッチ30が傾斜する方向とが異なる。
第1のスイッチ20、第2のスイッチ21及び第3のスイッチ30は、本体部10に設けられる。好ましくは、図2に示されるように、第1のスイッチ20は本体部10の中央より右側に設けられ、第2のスイッチ21は本体部10の中央より左側に設けられ、第3のスイッチ30は本体部10の中央に設けられる。しかしながら、図2の例に限られず、例えば、第1のスイッチ20を本体部10の中央より左側に設けられ、第2のスイッチ21を本体部10の中央より右側に設けるようにしてもよい。
第3のスイッチ30は、好ましくは、第1のスイッチ20と第2のスイッチ21の間に設けられる。図2の例のように、第3のスイッチ30は、本体部10の突出部11に設けられ、第1のスイッチ20の一部と第2のスイッチ21の一部とが隣り合うようにしてもよい。
第1のスイッチ20は、電子楽譜表示デバイス2に表示されたセットリスト又は電子楽譜のページ送りに用いられる。ここで、ページ送りとは、表示されている電子楽譜のページを次に演奏されるページに進めることをいう。典型的には、ページ送りとは、表示されている電子楽譜のページを1つ次のページに進めることをいう。しかしながら、電子楽譜には譜面中に最初のページ又は特定のページに戻ることを意味する記号が存在する場合がある。その場合には、1つ次のページではなく最初のページ又は特定のページに戻ることになる。このように、1つ次のページではなく離れたページに飛ぶ場合であっても、次に演奏されるページに進むことになる場合には、ページ送りとする。
また、第1のスイッチ20は、電子楽譜表示デバイス2に表示されたセットリスト又はメニュー画面や各種設定画面等において、フォーカス表示を次の対象又は項目へと移動させることにも用いられる。例えば、電子楽譜表示デバイス2にセットリストが表示されている状態において、第1のスイッチ20が押下されたときに、セットリスト中のフォーカス表示が移動する。ここで、フォーカス表示とは、現在選択されている対象又は項目が、選択されていない対象又は項目と区別可能なように表示された状態をいう。例えば、フォーカス表示とは、現在選択されている対象又は項目の背景に色を付ける、文字を太字にする、明転/暗転をする、点滅をさせる等、何らかの方法で強調表示された状態をいう。フォーカス表示を次の対象又は項目へと移動させることには、例えば、フォーカス表示を1つ右の対象又は項目へと移動させること、又はフォーカス表示を1つ下の対象又は項目へと移動させることが含まれる。
第2のスイッチ21は、電子楽譜表示デバイス2に表示された電子楽譜のページ戻しに用いられる。ここで、ページ戻しとは、表示されている電子楽譜のページを前に演奏されるページに戻すことをいう。典型的には、表示されている電子楽譜のページを1つ前のページに戻すことをいう。しかしながら、1つ前のページではなく離れたページに飛ぶ場合であっても、前に演奏されるページに戻ることになる場合は、ページ戻しとする。
また、第2のスイッチ21は、電子楽譜表示デバイス2に表示されたメニュー画面や各種設定画面等において、フォーカス表示を前の対象又は項目へと移動させることにも用いられる。例えば、電子楽譜表示デバイス2にセットリストが表示されている状態において、第2のスイッチ21が押下されたときに、セットリスト中のフォーカス表示が移動する。フォーカス表示を前の対象又は項目へと移動させることには、例えば、フォーカス表示を1つ左の対象又は項目へと移動させること、又はフォーカス表示を1つ上の対象又は項目へと移動させることが含まれる。
第3のスイッチ30は、セットリストの呼び出し又はメニュー画面や各種設定画面等の呼び出しをトリガする。電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されていない状態において、第3のスイッチ30が押下された時に、電子楽譜表示デバイス2にセットリストが表示される。例えば、演奏中等に、電子楽譜表示デバイス2に電子楽譜が表示されているときに、第3のスイッチ30が押下されると、セットリストを呼び出し、電子楽譜表示デバイス2にセットリストを表示するようにしてもよい。
また、第3のスイッチ30は、決定機能をトリガする。例えば、第3のスイッチは、各種設定画面等において、現在選択されている対象又は項目に決定することに用いられる。即ち、第3のスイッチ30は、現在フォーカス表示がされている対象又は項目に決定する決定機能をトリガする。また、対象又は項目の選択を行う場合だけでなく、例えば、電子楽譜表示デバイスの画面に何らかのメッセージを提示するダイアログが表示された場合に、OKボタンを押下する代わりに、第3のスイッチ30を押下して、メッセージの承認をすることにも用いられる。
例えば、電子楽譜表示デバイス2にセットリストが表示されている状態において、第3のスイッチ30が押下された時に、セットリスト中のフォーカス表示がされている電子楽譜が選択され、選択された電子楽譜の譜面が電子楽譜表示デバイス2に表示される。
第1のスイッチ20のトリガのタイミングは、第1のスイッチ20が押下された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされるようにするか、第1のスイッチ20が押下された状態から解放された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされるようにするかを設定により変更することができる。同様に、第2のスイッチ21のトリガのタイミングも、第2のスイッチ21が押下された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされるようにするか、第2のスイッチ21が押下された状態から解放された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされるようにするかを設定により変更することができる。
例えば、演奏中に、電子楽譜表示デバイス2に電子楽譜が表示されている場合には、第1のスイッチ20が押下された状態から解放された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされ、第2のスイッチ21が押下された状態から解放された時に、電子楽譜のページ戻しがトリガされるようにしてもよい。一方、演奏中以外のときに、電子楽譜表示デバイス2にセットリスト又はメニュー画面や各種設定画面等が表示されている場合には、第1のスイッチ20が押下された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされ、第2のスイッチ21が押下された時に、電子楽譜のページ戻しがトリガされるようにしてもよい。
同様に、第3のスイッチ30のトリガのタイミングも、第3のスイッチ30が押下された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされるようにするか、第3のスイッチ30が押下された状態から解放された時に、電子楽譜のページ送りがトリガされるようにするかを設定により変更することができる。
図3は、本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチの背面側からの斜視図である。
フットスイッチ1は、第1のボタンを更に備え、第1のボタンが押下された時に、近距離無線通信を開始するようにしてもよい。近距離無線通信は、電子楽譜表示デバイス2との間で行われるが、他のデバイス又は端末との間で行うようにしてもよい。例えば、フットスイッチ1は、近距離無線通信により、携帯電話、スマートフォン、PDA、ゲーム機等の携帯端末やパーソナルコンピュータ等の計算機と通信するようにしてもよい。好ましくは、近距離無線通信は、ブルートゥース(登録商標)を用いるが、これに限られず、他の方式による近距離無線通信を用いてもよい。
フットスイッチ1は、第1のボタンを更に備え、第1のボタンが押下された時に、近距離無線通信を開始するようにしてもよい。近距離無線通信は、電子楽譜表示デバイス2との間で行われるが、他のデバイス又は端末との間で行うようにしてもよい。例えば、フットスイッチ1は、近距離無線通信により、携帯電話、スマートフォン、PDA、ゲーム機等の携帯端末やパーソナルコンピュータ等の計算機と通信するようにしてもよい。好ましくは、近距離無線通信は、ブルートゥース(登録商標)を用いるが、これに限られず、他の方式による近距離無線通信を用いてもよい。
フットスイッチ1は、第2のボタン42を更に備え、第2のボタン42が押下された時に、第3のスイッチ30を無効にするようにしてもよい。即ち、第3のスイッチ30を押下しても第3のスイッチ30に割り当てられた機能が働かないようにすることができる。第2のボタン42は、演奏中等、第3のスイッチ30の操作が必要でない場合に、第3のスイッチ30を無効にすることにより、演奏中の誤動作を防止するために設けられる。
第1のボタン41及び第2のボタン42は、好ましくは、図3に示すように、本体部10の突出部11に設けられるが、これに限られず、第1のボタン41及び第2のボタン42を本体部10の他の部分に設けるようにしてもよい。また、第1のボタン41及び第2のボタン42のみに限られず、任意の数の複数のボタンを設け、それぞれに任意の機能を割り当てるようにしてもよい。なお、図3の例では、第1のボタン41と第2のボタン42とは隣同士に設けられているが、これに限定されない。
フットスイッチ1は、フットスイッチ1全体の電源のオン及びオフを行う電源スイッチ50を更に設けるようにしてもよい。一方、電源スイッチ50を設けずに、フットスイッチ1全体の電源のオン及びオフを行う機能を第1のスイッチ20、第2のスイッチ21又は第3のスイッチ30に割り当てるようにしてもよい。
図4は、本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチの底面側からの斜視図である。
フットスイッチ1の本体部10には、電子楽譜表示デバイスと有線接続を行う際のプラグ挿入口60を設けるようにしてもよい。有線接続に用いられるプラグは、好ましくは、USBプラグであるが、これに限られず、他の方式のプラグを用いてもよい。また、本体部10は、プラグを通すための開口部61を設けるようにしてもよい。好ましくは、プラグを通すための開口部61は、本体部10の突出部11に設けられるが、本体部10の他の場所に設けるようにしてもよい。
フットスイッチ1の本体部10には、電子楽譜表示デバイスと有線接続を行う際のプラグ挿入口60を設けるようにしてもよい。有線接続に用いられるプラグは、好ましくは、USBプラグであるが、これに限られず、他の方式のプラグを用いてもよい。また、本体部10は、プラグを通すための開口部61を設けるようにしてもよい。好ましくは、プラグを通すための開口部61は、本体部10の突出部11に設けられるが、本体部10の他の場所に設けるようにしてもよい。
図5は、本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチの右側面図である。
本発明によるフットスイッチ1では、第1のスイッチ20の押下時に第1のスイッチ20が傾斜する方向と、第3のスイッチ30の押下時に第3のスイッチ30が傾斜する方向とが異なる。第1のスイッチ20が押下されると、図5のようにフットスイッチ1を右側面から見た場合に、第1のスイッチ20は回転軸Pを中心に角度a1だけ反時計回りに回転する方向に傾斜する。一方、第3のスイッチ30が押下されると、第3のスイッチ30は回転軸Pを中心に角度a2だけ時計回りに回転する方向に傾斜する。
本発明によるフットスイッチ1では、第1のスイッチ20の押下時に第1のスイッチ20が傾斜する方向と、第3のスイッチ30の押下時に第3のスイッチ30が傾斜する方向とが異なる。第1のスイッチ20が押下されると、図5のようにフットスイッチ1を右側面から見た場合に、第1のスイッチ20は回転軸Pを中心に角度a1だけ反時計回りに回転する方向に傾斜する。一方、第3のスイッチ30が押下されると、第3のスイッチ30は回転軸Pを中心に角度a2だけ時計回りに回転する方向に傾斜する。
図6は、本発明による電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチの左側面図である。
本発明によるフットスイッチ1では、第2のスイッチ21の押下時に第2のスイッチ21が傾斜する方向と、第3のスイッチ30の押下時に第3のスイッチ30が傾斜する方向とが異なる。第2のスイッチ21が押下されると、図6のようにフットスイッチ1を左側面から見た場合に、第2のスイッチ21は回転軸Pを中心に角度a1だけ時計回りに回転する方向に傾斜する。一方、第3のスイッチ30が押下されると、第3のスイッチ30は回転軸Pを中心に角度a2だけ反時計回りに回転する方向に傾斜する。
本発明によるフットスイッチ1では、第2のスイッチ21の押下時に第2のスイッチ21が傾斜する方向と、第3のスイッチ30の押下時に第3のスイッチ30が傾斜する方向とが異なる。第2のスイッチ21が押下されると、図6のようにフットスイッチ1を左側面から見た場合に、第2のスイッチ21は回転軸Pを中心に角度a1だけ時計回りに回転する方向に傾斜する。一方、第3のスイッチ30が押下されると、第3のスイッチ30は回転軸Pを中心に角度a2だけ反時計回りに回転する方向に傾斜する。
図5及び図6において、第1のスイッチ20の押下時に第1のスイッチが傾斜する方向と第2のスイッチ21の押下時に第2のスイッチが傾斜する方向とは、好ましくは実質的に同一である。また、第1のスイッチ20の押下時に第1のスイッチが傾斜する方向と第2のスイッチ21の押下時に第2のスイッチが傾斜する方向とは、好ましくは実質的に同一であるが、これに限られず、第1のスイッチ20が傾斜する方向と、第2のスイッチ21が傾斜する方向とが異なるようにしてもよい。また、上記図5及び図6の説明において、第1のスイッチ20が傾く角度a1と第2のスイッチ21が傾く角度a1とは好ましくは実質的に同一であるが、これに限られず、第1のスイッチ20が傾く角度a1と第2のスイッチ21が傾く角度a1とが異なる角度となるようにしてもよい。
図7は、本発明による電子楽譜表示デバイス2にセットリストを表示した場合の一例を示す図である。
図7を用いて、本発明のフットスイッチ1の第1から第3のスイッチの操作の一例を説明する。図7の例では、電子楽譜表示デバイス2の左画面80には、複数のセットリスト90が一覧表示されている。電子楽譜表示デバイス2の右画面81には、現在選択されてフォーカス表示がされているセットリスト91に登録されている電子楽譜92が一覧表示されている。電子楽譜92の最初に表示されている電子楽譜93は、このセットリスト91の中で最初に演奏される電子楽譜である。図7の画面の状態から、フットスイッチ1を用いて、電子楽譜92のうち2番目に表示されている電子楽譜94の譜面を表示するには、第1のスイッチ20を1回押して、セットリスト91のフォーカス表示100を右画面81の一番目に表示されている電子楽譜93に移動させる。次に、第1のスイッチ20を1回押下して、フォーカス表示100を電子楽譜94の位置に移動させる。最後に、第3のスイッチ30を押下して、電子楽譜94の譜面を表示させる。
図7を用いて、本発明のフットスイッチ1の第1から第3のスイッチの操作の一例を説明する。図7の例では、電子楽譜表示デバイス2の左画面80には、複数のセットリスト90が一覧表示されている。電子楽譜表示デバイス2の右画面81には、現在選択されてフォーカス表示がされているセットリスト91に登録されている電子楽譜92が一覧表示されている。電子楽譜92の最初に表示されている電子楽譜93は、このセットリスト91の中で最初に演奏される電子楽譜である。図7の画面の状態から、フットスイッチ1を用いて、電子楽譜92のうち2番目に表示されている電子楽譜94の譜面を表示するには、第1のスイッチ20を1回押して、セットリスト91のフォーカス表示100を右画面81の一番目に表示されている電子楽譜93に移動させる。次に、第1のスイッチ20を1回押下して、フォーカス表示100を電子楽譜94の位置に移動させる。最後に、第3のスイッチ30を押下して、電子楽譜94の譜面を表示させる。
例えば、電子楽譜94の位置にフォーカス表示100がある場合に、電子楽譜93の位置にフォーカス表示100を移動させるためには、第2のスイッチ21を2回押下する。また、電子楽譜93の位置にフォーカス表示100がある場合に、左画面80の4番目のセットリスト95を表示するためには、第2のスイッチ21を1回押下して、フォーカス表示100をセットリスト91の位置に移動させ、第1のスイッチ20を3回押下して、フォーカス表示100をセットリスト95の位置に移動させ、第3のスイッチ30を押下すると、セットリスト95に登録されている電子楽譜92が右画面81に一覧表示される。
図8は、本発明による電子楽譜表示デバイスに表示される追加ページの一例を示す図である。
電子楽譜の最後のページが電子楽譜表示デバイス2に表示されている場合に、第1のスイッチ20が押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが電子楽譜表示デバイス2に表示される。また、追加ページが電子楽譜表示デバイス2に表示されている場合に、第1のスイッチ20が押下された時に、次に演奏を開始する電子楽譜の最初のページが表示される。また、電子楽譜の最初のページが電子楽譜表示デバイス2に表示されている場合に、第2のスイッチ21が押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが電子楽譜表示デバイス2に表示される。
電子楽譜の最後のページが電子楽譜表示デバイス2に表示されている場合に、第1のスイッチ20が押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが電子楽譜表示デバイス2に表示される。また、追加ページが電子楽譜表示デバイス2に表示されている場合に、第1のスイッチ20が押下された時に、次に演奏を開始する電子楽譜の最初のページが表示される。また、電子楽譜の最初のページが電子楽譜表示デバイス2に表示されている場合に、第2のスイッチ21が押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが電子楽譜表示デバイス2に表示される。
図8の例では、電子楽譜表示デバイス2の左画面80と右画面81のそれぞれに図7のセットリスト91に登録されている電子楽譜92が一覧表示されている。セットリスト91の最初の電子楽譜93の演奏が終了し、電子楽譜93の最後のページを表示した状態で、第2のスイッチ21を押下してページ送りを行うと、図8のような表示になる。図8の右画面81では、現在演奏が終了した電子楽譜93が強調表示されている。図8の右画面81では、次に演奏をする電子楽譜94が強調表示されている。この追加ページが表示された状態で、第1のスイッチ20を押下すると、次に演奏する電子楽譜94の譜面が左画面80及び右画面81に表示される。このような追加ページをセットリスト内の各電子楽譜の間に挿入することにより、演奏者は、演奏中であっても現在セットリスト内のどの電子楽譜を演奏しているのかを容易に把握することができる。
以上で説明した通り、本発明は、電子楽譜表示デバイスに表示された電子楽譜の操作に適したフットスイッチを提供するものであり、ユーザの操作に即応しつつ、複数のスイッチ間の誤操作を防止することが可能な電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチを提供するものである。図7及び図8を用いて説明したフットスイッチ1の各スイッチの操作例やセットリストを表示した場合の画面例は例示であり、これに限られるものではない。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の精神と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更および修正をすることができることは当業者に明らかである。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の精神と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更および修正をすることができることは当業者に明らかである。
1 フットスイッチ
2 電子楽譜表示デバイス
10 本体部
20 第1のスイッチ
21 第2のスイッチ
30 第3のスイッチ
41 第1のボタン
42 第2のボタン
50 電源スイッチ
60 プラグ挿入口
61 開口部
70 バッテリー格納部
2 電子楽譜表示デバイス
10 本体部
20 第1のスイッチ
21 第2のスイッチ
30 第3のスイッチ
41 第1のボタン
42 第2のボタン
50 電源スイッチ
60 プラグ挿入口
61 開口部
70 バッテリー格納部
Claims (11)
- 電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、
本体部と、
前記本体部に設けられ、電子楽譜表示デバイスに表示された電子楽譜のページ送りをトリガする第1のスイッチと、
前記本体部に設けられ、前記電子楽譜のページ戻しをトリガする第2のスイッチと、
前記本体部に設けられ、決定機能をトリガする第3のスイッチとを備え、
前記第1のスイッチ又は前記第2のスイッチの押下時に、前記第1のスイッチ又は前記第2のスイッチが傾斜する方向と、前記第3のスイッチの押下時に前記第3のスイッチが傾斜する方向とが異なる
ことを特徴とする、前記フットスイッチ。 - 請求項1に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記第1のスイッチが押下された時に、前記電子楽譜のページ送りがトリガされ、前記第2のスイッチが押下された時に、前記電子楽譜のページ戻しがトリガされることを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記第1のスイッチが押下された状態から解放された時に、前記電子楽譜のページ送りがトリガされ、前記第2のスイッチが押下された状態から解放された時に、前記電子楽譜のページ戻しがトリガされることを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されていない状態において、前記第3のスイッチが押下された時に、前記電子楽譜表示デバイスに前記セットリストが表示されることを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されている状態において、前記第3のスイッチが押下された時に、前記セットリスト中のフォーカス表示がされている電子楽譜が選択され、選択された前記電子楽譜の譜面が前記電子楽譜表示デバイスに表示されることを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記電子楽譜表示デバイスにセットリストが表示されている状態において、前記第1又は第2のスイッチが押下されたときに、前記セットリスト中のフォーカス表示が移動することを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記電子楽譜の最後のページが前記電子楽譜表示デバイスに表示されている場合に、前記第1のスイッチが押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが前記電子楽譜表示デバイスに表示されることを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項7に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記追加ページが前記電子楽譜表示デバイスに表示されている場合に、前記第1のスイッチが押下された時に、次に演奏を開始する電子楽譜の最初のページが表示されることを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、前記電子楽譜の最初のページが前記電子楽譜表示デバイスに表示されている場合に、前記第2のスイッチが押下された時に、最後に演奏が終了した電子楽譜と、次に演奏を開始する電子楽譜とを示す追加ページが前記電子楽譜表示デバイスに表示されることを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、第1のボタンを更に備え、前記第1のボタンが押下された時に、近距離無線通信を開始することを特徴とする、前記フットスイッチ。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子楽譜表示デバイス用のフットスイッチであって、第2のボタンを更に備え、前記第2のボタンが押下された時に、前記第3のスイッチを無効にすることを特徴とする、前記フットスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017074796A JP2018180065A (ja) | 2017-04-04 | 2017-04-04 | 電子楽譜表示デバイス用フットスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017074796A JP2018180065A (ja) | 2017-04-04 | 2017-04-04 | 電子楽譜表示デバイス用フットスイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018180065A true JP2018180065A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64276527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017074796A Pending JP2018180065A (ja) | 2017-04-04 | 2017-04-04 | 電子楽譜表示デバイス用フットスイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018180065A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102462798B1 (ko) * | 2022-02-07 | 2022-11-03 | 최해용 | 공간 보면대 장치 |
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-
2017
- 2017-04-04 JP JP2017074796A patent/JP2018180065A/ja active Pending
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