JP2018179092A - クラッチ機構および排水弁駆動装置 - Google Patents

クラッチ機構および排水弁駆動装置 Download PDF

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久剛 有賀
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Abstract

【課題】回転規制部材を兼ねるクラッチ切換部材の動作を適切に行うこと。【解決手段】本排水弁駆動装置1は、伝達輪列50への回転トルクの伝達を継断する第1クラッチ機構60を備える。第1クラッチ機構60は、ロータピニオン51を押し下げてクラッチ爪同士を噛み合わせるクラッチ切換レバー64を備える。クラッチ切換レバー64は、クラッチ切断時に第1回転体522の回転を規制して負荷保持状態を形成する。クラッチ切換レバー64は、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62との噛み合いが外れる前に、回転規制部74が第1回転体522に設けられた回転ロック部71と係合するロック動作が始まり、このロック動作が完了するまでの間に、第1クラッチ爪61と前記第2クラッチ爪62との噛み合いが外れるようになっている。【選択図】図8

Description

本発明は、ロータから伝達輪列への回転トルクの伝達を継断するクラッチ機構および排水弁駆動装置に関する。
洗濯機等の排水弁を駆動する排水弁駆動装置として、駆動源であるモータと、排水弁に連結される排水弁駆動部材との間に伝達輪列およびクラッチ機構を備えたものがある。特許文献1には、この種の排水弁駆動装置が開示されている。特許文献1の排水弁駆動装置は、モータの駆動力を出力軸に伝達する伝達輪列(駆動輪列)と、モータから伝達輪列への回転トルクの伝達を継断するクラッチ機構(第1のクラッチ手段)を備える。クラッチ機構は、ロータに形成されたクラッチ爪と、このクラッチ爪と対向するクラッチ爪が形成されたピニオン(クラッチピニオン)と、ピニオンとロータの間に配置される圧縮コイルばねと、クラッチ切換部材(クラッチレバー)を備える。クラッチレバーによってピニオンがロータ側に押し下げられると、クラッチ爪同士が係合してクラッチ接続状態になる。クラッチレバーがピニオンの上から退避すると、圧縮コイルばねの付勢力によってクラッチ爪が離れ、クラッチ切断状態となる。
特開2002−242951号公報
特許文献1では、クラッチ切断状態になるとき、ピニオンの軸線方向の端部にクラッチレバーに設けられた係合部が係合してピニオンの回転を規制する。これにより、ピニオンと噛み合う伝達輪列の回転が規制されるため、外力によって排水弁駆動部材が移動しない負荷保持状態が形成される。つまり、クラッチレバーは負荷保持状態を形成するための回転規制部材として兼用される。しかしながら、クラッチレバーを小型のピニオンと係合させるのでは係合が外れやすい。そこで、ピニオンと噛み合っている大型の歯車に設けられた係合部とクラッチレバーを係合させて、負荷保持状態を形成することが提案されている。
クラッチレバーが歯車の回転を規制する回転規制部材として兼用される場合、クラッチレバーが適切なタイミングで歯車と係合しないと不具合が発生するおそれがある。例えば、クラッチ接続状態から負荷保持状態へ移行する際に、クラッチレバーが歯車の回転を規制するタイミングと、クラッチ爪の噛み合いが外れるタイミングとを適切に合わせることができないと、クラッチ機構が切断状態に切り換わる前にクラッチレバーが歯車と係合して歯車をロックする。その結果、ピニオンにロータの回転が伝達されている状態で歯車を介してピニオンの回転がロックされるため、ロータの回転がロックし、伝達輪列に不適切な負荷がかかる。また、クラッチが切断状態に切り換わってもクラッチレバーが歯車と係合せず歯車をロックできない場合には、外部負荷により歯車およびピニオンが空転し、負荷保持状態を形成できない。
クラッチ爪は、クラッチ機構の使用に伴って先端が摩耗するが、クラッチ爪の先端が摩耗すると、クラッチ爪の噛み合いが外れるタイミングは、初期に設定したタイミングを維持できない。従って、クラッチレバーが歯車の回転を規制するタイミングと、クラッチ爪の噛み合いが外れるタイミングのずれを許容できない構成では、クラッチ爪の先端の摩耗
が動作不良に繋がるおそれがある。また、クラッチ爪や、クラッチレバーと歯車との係合箇所の部品精度を高くしないと、動作不良のおそれがある。つまり、クラッチレバーの動作タイミングの適正範囲に余裕を持たせることができない場合、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適正に行うことができず、動作不良に繋がるおそれがある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、クラッチ切換部材の動作タイミングの適正範囲に余裕を持たせることにより、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ロータから伝達輪列への回転トルクの伝達を継断するクラッチ機構であって、ロータピニオンに形成された第1クラッチ部材と、前記ロータに形成された第2クラッチ部材と、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合わない離間位置に向けて前記ロータピニオンを付勢する付勢部材と、前記ロータピニオンを前記離間位置から前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合う連結位置へ移動させるクラッチ切換部材と、を有し、前記クラッチ切換部材は、回転体の回転を規制する回転規制部を備え、前記クラッチ切換部材は、前記ロータピニオンを前記連結位置に保持するクラッチ接続位置から、前記ロータピニオンを前記離間位置に保持するクラッチ切断位置に移動する途中で、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との噛み合いが外れる前に、前記回転規制部が前記回転体に設けられた回転ロック部と係合するロック動作が始まるようになっており、前記ロック動作が完了するまでの間に、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との噛み合いが外れることを特徴とする。
本発明によれば、クラッチ切換部材は、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との噛み合いが外れる前に、回転規制部が回転体に設けられた回転ロック部と係合するロック動作が始まり、このロック動作が完了するまでの間に、第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との噛み合いが外れるようになっている。このように、ロック動作の途中でクラッチ部材の噛み合いが外れるように構成しておけば、クラッチ部材の噛み合いが外れるタイミングがクラッチ部材の摩耗や部材の寸法公差等により多少ずれたとしても、ロック動作の開始前にクラッチ部材の噛み合いが外れてしまったり、ロック動作が完了してもクラッチ部材の噛み合いが外れないなどの事態を回避できる。従って、クラッチレバーの動作タイミングの適正範囲に余裕を持たせることができ、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことができる。
本発明において、前記ロック動作は、前記回転規制部が、前記回転ロック部の径方向外側から、前記回転ロック部と周方向に対向する回転規制位置まで入り込む進入動作である。このような進入動作を行えば、クラッチ部材の噛み合いが外れるタイミングがクラッチ部材の摩耗や部材の寸法公差等により多少ずれたとしても、進入動作の間にクラッチ部材の噛み合いが外れるような動作状況を維持できる。従って、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことができる。
本発明において、前記回転規制部が前記回転ロック部の外周面に対して径方向外側から当接した場合は、前記回転規制部が前記外周面に当接した状態で前記回転体が回転する干渉回避動作が行われ、前記干渉回避動作に続いて、前記回転規制部が前記外周面との当接位置から前記回転規制位置まで入り込む前記ロック動作が行われるように構成することができる。このようにすると、ロック動作の際に回転体の回転位置が合わずに回転ロック部と回転規制部とが衝突(干渉)したとしても、回転体の回転(干渉回避動作)によって干渉状態を解消することができる。従って、クラッチ切換部材の動作タイミングや回転体の回転が多少ずれたとしても、回転規制部を回転ロック部と係合させることができる。また、クラッチ部材は、ロック動作が行われている間に噛み合いが外れればよい。従って、ク
ラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことができる。
本発明において、前記クラッチ切換部材は、前記ロータピニオンを前記離間位置に保持するクラッチ切断位置から、前記ロータピニオンを前記連結位置に保持するクラッチ接続位置に移動する途中で、前記回転規制部と回転ロック部との係合が外れる前に、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合うことが望ましい。このようにすると、クラッチ部材が噛み合う前に回転体のロックが外れてロータピニオンの回転位置がずれてしまい、クラッチ部材を噛み合わせることができないという事態を回避できる。
本発明において、前記ロータピニオンは、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合う回転位置に前記ロータピニオンを位置決めするためのピニオン側位置決め部を備え、前記回転体は、前記ピニオン側位置決め部と係合する回転体側位置決め部を備えることが望ましい。このように、ロータピニオンを位置決めする手段を備えていれば、ロータピニオンを適正に組み込む作業が容易である。また、ロータピニオンを適正に組み込むことにより、クラッチ切断状態からクラッチ接続状態に移行する際にロータピニオンの回転位置がずれてクラッチ部材を噛み合わせることができないという事態を回避できる。
本発明において、前記回転体は、前記回転体側位置決め部が形成された回転体側縁部を備え、前記ロータピニオンは、前記ピニオン側位置決め部が形成されたピニオン側縁部を備え、前記回転体は前記ロータピニオンと噛み合う歯車であり、前記ロータピニオンが前記連結位置に位置する状態で、前記回転体側縁部は前記ロータピニオンの歯部と干渉しない位置にあり、且つ、前記ピニオン側縁部は前記回転体の歯部と干渉しない位置にあることが望ましい。このように、ロータピニオンと噛み合う歯車との間のロータピニオンの位置決め構造を設けた場合、位置決め構造を設けるための縁部が、クラッチ接続状態において両歯車の回転を妨げないようにすることができる。
例えば、前記ピニオン側位置決め部は、前記ピニオン側縁部に形成された切り欠きであり、前記回転体側位置決め部は、回転体側縁部に形成された切り欠きである構造を採用できる。すなわち、クラッチ接続状態を形成するためのロータピニオンの回転位置に合わせて切り欠きを形成することにより、簡素な構造で位置決めを行うことができる。
本発明において、前記伝達輪列は、前記ロータピニオンと噛み合う一番車を備え、前記一番車が前記回転体であることが望ましい。1番車に回転規制構造を設ければ、回転速度が大きく、トルクが小さい箇所に回転規制構造を設けることができる。また、ロック動作の際に、クラッチ切換部材の動作タイミングのずれに起因して、回転体の回転位置が合わずに回転ロック部と回転規制部とが衝突(干渉)したとしても、回転体の回転速度が速いため、干渉状態をすぐに解消することができる。従って、クラッチ切換部材の動作タイミングのずれに起因する動作不良を抑制できる。
上記課題を解決するために、本発明の排水弁駆動装置は、上記のクラッチ機構と、前記ロータを備えるモータと、前記伝達輪列と、前記伝達輪列の出力ギアの回転に基づいて駆動される排水弁駆動部材と、を有し、前記クラッチ切換部材は、前記回転体の回転を規制することにより、前記伝達輪列の回転を規制することを特徴とする。
本発明によれば、クラッチ切換部材によってクラッチ機構の継断を行うと共に、クラッチ切換部材によって伝達輪列の回転を規制する。従って、外力によって排水弁駆動部材が動かない負荷保持状態を形成できる。また、クラッチ接続状態と負荷保持状態とが切り換わる際の、クラッチレバーの動作タイミングの適正範囲に余裕を持たせることができる。従って、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことができる。よって、
確実に負荷保持状態を形成でき、確実にクラッチ機構を動作させることができる。
本発明によれば、クラッチ切換部材は、第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との噛み合いが外れる前に、回転規制部が回転体に設けられた回転ロック部と係合するロック動作が始まり、このロック動作が完了するまでの間に、第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との噛み合いが外れるようになっている。従って、クラッチ部材の噛み合いが外れるタイミングがクラッチ部材の摩耗や部材の寸法公差等により多少ずれたとしても、ロック動作の開始前にクラッチ部材の噛み合いが外れてしまったり、ロック動作が完了してもクラッチ部材の噛み合いが外れないなどの事態を回避できる。つまり、クラッチレバーの動作タイミングの適正範囲に余裕を持たせることができ、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことができる。
本発明を適用した排水弁駆動装置の斜視図である。 本発明を適用した排水弁駆動装置の分解斜視図である。 第2ケース、第3ケース、スライダー、および出力ピニオンを取り外した排水弁駆動装置の平面図である。 ギアユニットの歯車の軸を繋ぐ断面を示した輪列展開図である。 モータおよびギアユニットの説明図である。 ロータ、ロータピニオン、および遊星歯車機構の説明図である。 第1クラッチ機構および回転規制機構の動作説明図(平面図)である。 第1クラッチ機構および回転規制機構の動作説明図(固定軸と第1回転体の軸を繋ぐ断面を示した輪列展開図)である。
(全体構成)
以下、本発明の実施形態に係る排水弁駆動装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明を適用した排水弁駆動装置の斜視図であり、図2は本発明を適用した排水弁駆動装置の分解斜視図である。排水弁駆動装置1は、図示しない排水弁を駆動するための排水弁駆動部材であるスライダー10と、スライダー10をスライド可能に保持するケース20と、スライダー10に設けられたラック11と噛み合う出力ピニオン12と、出力ピニオン12を回転させるギアユニット2およびモータ40(図4参照)を備える。ギアユニット2は、第1ケース21と第3ケース23の間に収容される。
スライダー10は、先端を除いてケース20内に引き込まれた引き込み位置10A(図1、図2参照)と、引き込み位置10Aから+X方向に移動してケース20から突出した突出位置に移動する。排水弁駆動装置1は、スライダー10を介して図示しない排水弁を駆動する。スライダー10が突出位置に位置するとき、排水弁によって排水口が閉鎖される。一方、スライダー10がケース20側に引き込まれると、排水弁が排水口から離れて排水が開始される。排水弁駆動装置1は、スライダー10が引き込み位置10Aまで引き込まれた状態で、駆動源であるモータ40(図4参照)への通電を継続して、スライダー10を引き込み位置10Aで保持する。また、排水弁駆動装置1は、モータ40への通電を停止してスライダー10の保持状態を解除する。これにより、外力によりスライダー10を突出位置へ戻すことができるようになる。例えば、排水弁の弁体に連結されたばね力等の付勢力によってスライダー10が突出位置に戻り、排水弁によって排水口が閉鎖される。
本明細書では、スライダー10が移動する方向を第1方向Xとし、第1方向Xと直交する2方向を第2方向Y、第3方向Zとする。第2方向Yと第3方向Zは互いに直交する。
第3方向Zは、スライダー10に設けられたラック11と噛み合う出力ピニオン12の回転軸線方向である。また、第1方向Xの一方側を+X方向、他方側を−X方向とし、第2方向Yの一方側を+Y方向、他方側を−Y方向とし、第3方向Zの一方側を+Z方向、他方側を−Z方向とする。また、本明細書において、CW方向、CCW方向はギアユニット2を+Z方向側から見た場合のCW方向、CCW方向である。
(ケース)
ケース20は、第1ケース21と、第2ケース22と、第3ケース23を備える。第1ケース21と第2ケース22によって排水弁駆動装置1の外装ケースが構成される。第1ケース21と第2ケース22の間の空間は、第3ケース23によって第3方向Zに仕切られる。第1ケース21と第3ケース23の間にはギアユニット2が配置され、第2ケース22と第3ケース23の間にはスライダー10と出力ピニオン12が配置される。ケース20の+X方向の側面には、スライダー10の一端を外部に突出させる開口部24が形成されている。
図3は第2ケース22、第3ケース23、スライダー10、および出力ピニオン12を取り外した排水弁駆動装置1の平面図である。また、図4はギアユニット2の歯車の軸を繋ぐ断面を示した輪列展開図である。図3、図4において、ギアユニット2の歯車の軸(回転中心軸線)を符号C、D、E、F、G、H、Oで示す。これらの軸は第3方向Zを向いている。ギアユニット2は、モータ40の回転を出力ピニオン12に伝達する伝達輪列50と、モータ40から伝達輪列50への回転トルクの伝達を継断する第1クラッチ機構60(図4参照)と、スライダー10に外部負荷が加わった場合に伝達輪列50の回転を規制してスライダー10を保持する回転規制機構70と、伝達輪列50が回転トルクを伝達する状態と伝達しない状態とを切り換える第2クラッチ機構80を備える。
(モータ)
図4に示すように、排水弁駆動装置1の駆動源であるモータ40は、第1ケース21の底部に配置される。モータ40はAC同期モータである。モータ40は、カップ状のモータケース41と、モータケース41の+Z方向側の端部に取り付けられる支持プレート42と、モータケース41の内側に配置されるボビン43と、ボビン43に巻回されるステータコイル44と、ボビン43の内周側に配置されるロータ45を備える。ロータ45の回転中心軸線はO軸である。支持プレート42には、ロータ45が配置される貫通穴が形成されている。また、支持プレート42には、伝達輪列50を構成する歯車を回転可能に支持する固定軸の−Z方向の端部が圧入される。固定軸の+Z方向の端部は、第3ケース23に圧入等によって固定される。
ロータ45は、略円筒状のマグネット451と、マグネット451の内周側に配置される軸部452を備える。ロータ45は、フェライト磁石等からなるマグネット451を軸部452の−Z方向の端部にインサート成形して形成される。マグネット451と軸部452との間には誘導回転体46が配置される。誘導回転体46は、アルミニウムや銅等の非磁性金属からなる誘導リングを樹脂部材である軸部にインサート成形したものである。モータ40が駆動しロータ45が回転すると、マグネット451と誘導回転体46の誘導リングとの間に渦電流が発生し、渦電流により磁束が生じてマグネット451に対する誘導回転体46の相対回転を妨げるブレーキ力が発生する。誘導回転体46とロータ45は、このブレーキ力(渦電流によるブレーキ力)によって共回りするように結合される。
誘導回転体46の上端部はマグネット451の+Z方向側に突出しており、この突出部の外周面にロータギア47(図4、図6参照)が形成されている。ロータギア47は、後述するように、ロータ45の回転を第2クラッチ機構80に伝達する歯車である。ロータ45の中央には、ロータ45を回転可能に支持する固定軸453が配置される。
モータケース41および支持プレート42は磁性板からなる。支持プレート42には、ロータ45が配置される貫通穴の縁から−Z方向に屈曲して延びる極歯が形成されている。また、モータケース41には、モータケース41の底部を切り起こして+Z方向に屈曲させた極歯が形成されている。支持プレート42に設けられた極歯とモータケース41から切り起こされた極歯は周方向に交互に配列され、マグネット451の外周面と径方向に対向する。すなわち、モータケース41および支持プレート42はステータコアを兼ねている。
(伝達輪列)
伝達輪列50は、スライダー10を駆動するラック−ピニオン機構の出力ピニオン12にモータ40の駆動力を伝達する。図3、図4に示すように、伝達輪列50は、ロータピニオン51、遊星歯車機構52、減速ギア53、出力ギア54を備える。ロータピニオン51の回転中心軸線はO軸であり、遊星歯車機構52の回転中心軸線はE軸であり、減速ギア53の回転中心軸線はD軸であり、出力ギア54の回転中心軸線はC軸である。伝達輪列50は、モータ40の駆動力をこの順で伝達する。出力ピニオン12は、出力ギア54の+Z方向の端部に設けられたセレーション部13に取り付けられ、出力ギア54と一体に回転する。従って、排水弁駆動部材であるスライダー10は、出力ギア54の回転に基づいて駆動される。
ロータピニオン51は樹脂により形成され、ロータ45の固定軸453によって回転可能かつ軸線方向(すなわち、第3方向Z)に移動可能に支持される。ロータピニオン51とロータ45との間には第1クラッチ機構60が設けられている。第1クラッチ機構60の継断状態を切り換えることにより、ロータピニオン51がロータ45と一体に回転する状態(クラッチ接続状態)と、ロータピニオン51がロータ45と一体に回転しない状態(クラッチ切断状態)に切り換えられる。
図4に示すように、遊星歯車機構52は、太陽歯車521が形成された第1回転体522と、内歯歯車523が形成された第2回転体524と、太陽歯車521および内歯歯車523と噛み合う複数の遊星歯車525と、複数の遊星歯車525を回転可能に保持する第3回転体526を備える。第1回転体522は、ロータピニオン51と噛み合う大径歯車部527を備える。すなわち、大径歯車部527は、ロータピニオン51の回転が入力される入力歯車となっている。また、第2回転体524の外周面には、第2クラッチ機構80の増速ギア85と噛み合う大径歯車部528が形成されている。後述するように、第2クラッチ機構80は、増速ギア85の回転が規制されたロック状態と増速ギア85が空回りする空転状態とに切り換えられる。排水弁駆動装置1の起動時には、第2クラッチ機構80がロック状態となり第2回転体524の回転が増速ギア85によって規制される。
第2回転体524の回転が規制されると、太陽歯車521の回転に基づき、遊星キャリアである第3回転体526が回転する。第3回転体526の−Z方向の端部には、減速ギア53の大径歯車部531と噛み合う小径歯車部529が形成されている。つまり、遊星歯車機構52は、第2クラッチ機構80の増速ギア85を介して第2回転体524の回転が規制されるとき、減速ギア53に回転トルクを伝達するように構成されている。一方、第2クラッチ機構80の増速ギア85が空回りする状態に切り換えられると、遊星歯車525が公転しようとしても、内歯歯車523が形成された第2回転体524が空回りするため、遊星キャリアである第3回転体526が回転することはない。従って、減速ギア53に回転トルクが伝達されない状態となる。
減速ギア53は、第3回転体526の小径歯車部529と噛み合う大径歯車部531、および、出力ギア54と噛み合う小径歯車部532を備えており、固定軸533によって
回転可能に支持される。減速ギア53は、遊星歯車機構52から出力された回転を減速して出力ギア54に伝達する。
(第1クラッチ機構)
図5はモータ40およびギアユニット2の説明図であり、図5(a)は+Z方向側から見た分解斜視図であり、図5(b)はクラッチ切換レバー64を−Z方向側から見た斜視図である。また、図6はロータ45、ロータピニオン51、および遊星歯車機構52の説明図であり、図6(a)は+Z方向側から見た分解斜視図であり、図6(b)はロータピニオン51を−Z方向側から見た斜視図である。
第1クラッチ機構60は、ロータピニオン51の−Z方向の端面に形成された第1クラッチ部材である第1クラッチ爪61と、ロータ45の軸部452に形成された第2クラッチ部材である第2クラッチ爪62と、軸部452から離間する方向(本形態では、+Z方向)にロータピニオン51を付勢するコイルばね63(図6(a)参照)と、ロータピニオン51をロータ45側(−Z方向)に押し下げて第1クラッチ機構60の継断を切り換えるクラッチ切換部材である扇型のクラッチ切換レバー64を備える。クラッチ切換レバー64は、減速ギア53の+Z方向側に配置され、固定軸533によって回転可能に支持される。ロータピニオン51は、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが係合する連結位置51B(図8(a)参照)と、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62との係合が解除される離間位置51A(図8(f)参照)に移動する。なお、本形態では、クラッチ部材として先端が先細りの爪形状のクラッチ爪を用いているが、クラッチ部材の形状はこのような形状に限定されるものではなく、周方向に係合する係合面を備えた部材であればよい。
図5(b)に示すように、クラッチ切換レバー64には、−Z方向に突出するカムピン65および傾斜カム67が形成されている。カムピン65はクラッチ切換レバー64の出力ギア54側の縁に形成され、出力ギア54の+Z方向の端面に形成されたカム溝66に挿入される。傾斜カム67はロータピニオン51を−Z方向に移動させるカム部であり、周方向に延在する傾斜面671と、傾斜面671の反出力側CCWにおいて周方向に延在するカム面672と、傾斜面671とカム面672との間の角部に設けられた外れ防止面673を備える。外れ防止面673は、傾斜面671の傾斜方向と逆方向に傾斜する面である。また、カム面672は、クラッチ切換レバー64の回転軸線方向(Z方向)に対して垂直な水平面である。
クラッチ切換レバー64が出力ギア54側(CCW方向)に回転すると、傾斜カム67の傾斜面671により、ロータピニオン51が軸部452側(−Z方向側)に押し下げられる。これにより、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが係合し、第1クラッチ機構60は、ロータピニオン51が軸部452と一体回転するクラッチ接続状態に切り換わる。クラッチ接続状態では、ロータピニオン51は、傾斜カム67のカム面672によって−Z方向に押し下げられた連結位置51Bに保持される。本形態では、カム面672と傾斜面671との間に外れ防止面673が設けられているため、ロータピニオン51が連結位置51Bに保持された状態で振動等が加わったとき、ロータピニオン51が傾斜面671側へ移動することが外れ防止面673によって規制される。従って、振動程度で第1クラッチ機構60の噛み合いが外れることが防止される。一方、クラッチ切換レバー64が遊星歯車機構52側(CW方向)に回転し、図3に示すクラッチ切断位置64Aまで移動した状態では、傾斜カム67がロータピニオン51と重なる位置から退避しているので、コイルばね63の付勢力によってロータピニオン51が+Z方向に押し上げられた状態となっている。これにより、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62との係合が解除され、第1クラッチ機構60はクラッチ切断状態に切り換わる。
クラッチ切換レバー64は、出力ギア54の回転に連動して回転する。すなわち、クラッチ切換レバー64は、カムピン65およびカム溝66を介して、出力ギア54のCW方向の回転に連動して出力ギア54側に回転する。これにより、クラッチ接続動作が行われる。また、出力ギア54がCCW方向に回転する際には、出力ギア54から+Z方向に突出する突起55がクラッチ切換レバー64を押圧して遊星歯車機構52側に回転させる。これにより、クラッチ切断動作が開始される。
排水弁駆動装置1は、スライダー10をケース20側に引き込む際の回転方向(すなわち、CCW方向)に出力ギア54を回転させて排水を開始させるが、出力ギア54の突起55の位置は、出力ギア54が所定の回転位置に到達するとクラッチ切換レバー64を押圧して遊星歯車機構52側(CW方向)に回転させるように設定されている。このため、スライダー10が引き込み位置10Aの近傍まで引き込まれると、上述したクラッチ切断動作が行われる。これにより、モータ40の駆動力がロータピニオン51に伝達されない状態となり、伝達輪列50の動作が停止する。従って、スライダー10を所定の引き込み位置10A以上に引き込まないようにすることができ、スライダー10の過度な引き込みを防止できる。
(第2クラッチ機構)
第2クラッチ機構80は、ロータ45の回転時にロータ45と共回りする誘導回転体46に形成されたロータギア47と、ロータギア47と噛み合う扇ギア82およびロックレバー83が形成された回転部材81と、ロックギア84と、増速ギア85と、ねじりコイルばね86を備える。第2クラッチ機構80は、モータ40の回転に基づいてロックレバー83を駆動して、ロックギア84および増速ギア85の回転を規制する状態と規制しない状態を切り換える。これにより、増速ギア85と噛み合う遊星歯車機構52から減速ギア53へ回転トルクが伝達される状態と伝達されない状態を切り換える。従って、伝達輪列50が駆動力を伝達する状態と伝達しない状態とを切り換えることができる。
図3、図4に示すように、回転部材81の回転中心軸線はH軸であり、ロックギア84の回転中心軸線はG軸であり、増速ギア85の回転中心軸線はF軸である。ロータ45が正転方向(CW方向)に回転すると、ロータギア47と噛み合う扇ギア82にロータ45の回転が入力される。扇ギア82は、ロータ45の回転方向と逆方向(CCW方向)に回転する。図5に示すように、扇ギア82は、付勢部材であるねじりコイルばね86によってロータ45の回転方向と同一方向(CW方向)に付勢されている。従って、扇ギア82は、ねじりコイルばね86の付勢力に逆らってCCW方向に回転する。
ロックレバー83は、扇ギア82と同一方向(CCW方向)に回転する。図5に示すように、ロックギア84は、外周面に複数の突起部841が等角度間隔で形成された大径部842と、大径部842よりも小径の小径歯車部843を備える。扇ギア82がCCW方向に回転すると、ロックレバー83はCCW方向に回転してロックギア84の大径部842の外周面に接触する。その結果、ロックレバー83と突起部841とが係合してロックギア84の回転が規制される。回転規制時には、ロックレバー83の先端と突起部841とがロックギア84の外周面の接線方向に当接する(図3参照)。
第2クラッチ機構80は、ロックレバー83がロックギア84の回転を規制することにより、増速ギア85の回転を規制する。図4に示すように、増速ギア85は、大径歯車部851および小径歯車部852を備えており、大径歯車部851は、ロックギア84の小径歯車部843と噛み合う。一方、増速ギア85の小径歯車部852は、第2回転体524に形成された大径歯車部528と噛み合う。上述したように、増速ギア85を介して第2回転体524の回転を規制したとき、伝達輪列50は、遊星歯車機構52から減速ギア53へ回転トルクが伝達される状態となる。つまり、ロックギア84をロック状態にする
ことで、伝達輪列50は駆動力を伝達する状態に切り換わる。
また、第2クラッチ機構80は、ロックレバー83がロックギア84の突起部841と係合すると、ロックレバー83および扇ギア82の回転が規制され、扇ギア82と噛み合っているロータギア47を備える誘導回転体46の回転が規制される。その結果、ロータ45と誘導回転体46の相対回転速度は増大する。第2クラッチ機構80は、誘導回転体46とマグネット451との間に生じる渦電流によるブレーキ力により、外力などによって増速ギア85側からロックギア84に回転力が加わった場合に、その回転力によってロックギア84とロックレバー83との係合が外れないように保持する。従って、ロックレバー83の回転を規制するロック状態を保持できる。
第2クラッチ機構80は、ロックギア84をロックレバー83でロックしている状態でモータ40への通電が停止されると、ロックギア84のロック状態が解除されて空転可能な状態に切り換わる。すなわち、ロータ45の回転が停止すると、誘導回転体46とマグネット451との間に作用していたブレーキ力が消滅する。従って、ロータギア47は、扇ギア82をねじりコイルばね86の付勢力に逆らって保持できなくなり、扇ギア82がねじりコイルばね86による付勢方向に回転する。扇ギア82の回転により、ロックレバー83がロックギア84から離れるため、ロックギア84のロック状態が解除される。これにより、第2クラッチ機構80は、ロックギア84および増速ギア85が空回りする状態に切り換わる。
第2クラッチ機構80の増速ギア85が空回りする状態に切り換わると、伝達輪列50においては、遊星歯車機構52の第2回転体524が空回りする状態に切り換わる。この状態で、スライダー10に加わった外部負荷が出力ギア54側から伝達輪列50に伝達されると、減速ギア53と噛み合う第3回転体526の回転に伴って第2回転体524が空回りする。従って、スライダー10の負荷保持状態が解除され、スライダー10を外部負荷によって引き出すことができる。
(位置決め機構)
第1クラッチ機構60は、クラッチ接続動作の際に第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の爪先端同士が干渉することを避けるために、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62が周方向に交互に配置される位置関係となるように、ロータピニオン51の回転方向の位置決めを行って組み付ける。第2クラッチ爪62はロータ45の軸部452に形成されている。ロータ45は、モータ40が無励磁状態であるときは磁気的に安定する位置に配置される。本形態では、ロータピニオン51を組み付ける際、ロータ45を磁気的に安定する位置に配置することにより第2クラッチ爪62の位置決めを行う。このようにすると、第2クラッチ爪62の位置決めをメカ的な位置決め手段で行う必要がない。ロータ45が磁気的に安定する位置に位置決めされると、第2クラッチ爪62はマグネット451の着磁パターンに応じた位置に位置決めされる。
本形態では、ロータ45が磁気的に安定する位置に位置決めされた状態で、第2クラッチ爪62と第1クラッチ爪61とが周方向に交互に配置される回転位置にロータピニオン51を位置決めするための位置決め機構60A(図6参照)を備える。このようにロータピニオン51の位置決めを行えば、ロータピニオン51を組み付ける際に、第1クラッチ爪61によって第2クラッチ爪62が移動させられてロータ45が磁気的に安定する位置から移動させられることを避けることができる。従って、磁気的に安定した位置からずれた状態で第1クラッチ機構60の組み付けが行われることを避けることができる。
位置決め機構60Aは、ロータピニオン51と噛み合う大径歯車部527が形成された第1回転体522を用いてロータピニオン51の位置決めを行う。位置決め機構60Aは
、ロータピニオン51に形成された位置決め形状である切り欠き68と、第1回転体522に形成された位置決め形状である切り欠き69を備える。
図6(b)に示すように、ロータピニオン51には、ロータピニオン51の−Z方向の端面を構成する円板状の縁部58が形成されている。縁部58の外径はロータピニオン51の歯先円と略一致する。第1クラッチ爪61は、縁部58の−Z方向の面から突出する。縁部58の外周縁には切り欠き68が1箇所形成されている。切り欠き68は、ロータピニオン51の歯溝を、歯溝4箇所分の角度範囲にわたって縁部58の−Z方向の端面まで延ばした形状である。切り欠き68の周方向の中央の角度位置は、第1クラッチ爪61の角度位置を基準として定められている。
一方、遊星歯車機構52の第1回転体522には、第1回転体522の+Z方向の端面を構成する円板状の縁部59が形成されている。縁部59の外径は、第1回転体522に形成された大径歯車部527の歯先円と略一致する。図5、図6に示すように、第1回転体522の外周面には、縁部59が形成された上端部を除き、大径歯車部527の歯部が形成されている。縁部59の外周縁には、ロータピニオン51の切り欠き68と係合する切り欠き69が1箇所に形成されている。切り欠き69は、大径歯車部527の歯溝を、歯溝3箇所分の角度範囲にわたって第1回転体522の+Z方向の端面まで延ばした形状である。
ロータピニオン51と第1回転体522は、切り欠き68、69が係合する位置関係となるように組み付けられる。切り欠き68、69が係合する位置関係は、切り欠き69の周方向の中央がロータピニオン51の回転中心の方向を向き、且つ、切り欠き68の周方向の中央が第1回転体522の回転中心の方向を向く方向である。上述したように、切り欠き68は歯溝4箇所分の範囲に形成され、切り欠き69は歯溝3箇所分の範囲に形成されているので、切り欠き68、69の周方向の中央を合わせると、切り欠き68側の突起形状と、切り欠き69側の凹み形状とが径方向に対向する。従って、切り欠き68、69を係合させることができる。切り欠き68、69を係合させると、ロータピニオン51は、ロータ45が磁気的に安定する位置に位置決めされた状態で、第2クラッチ爪62と第1クラッチ爪61とが周方向に交互に配置される位置に位置決めされる。
ロータピニオン51の組み付けが完了し、ロータピニオン51の+Z方向側にクラッチ切換レバー64および第3ケース23が組み付けられると、ロータピニオン51の第3方向Zの位置は、クラッチ切換レバー64によって規制される。ロータピニオン51は、クラッチ接続状態とクラッチ切断状態に切り換えられる際に連結位置51Bと離間位置51Aとの間を移動するが、その際、切り欠き68が形成された縁部58は、第1回転体522の大径歯車部527よりも常に−Z方向側に位置している(図8(a)、図8(f)参照)。また、第1回転体522に設けられた縁部59は、ロータピニオン51の歯部より常に+Z方向側に位置している(図8(a)、図8(f)参照)。つまり、位置決め機構60Aを構成する切り欠き68、69が形成された縁部58、59は、ロータピニオン51の歯部および大径歯車部527の歯部と干渉しないように構成されている。
ここで、切り欠き69が設けられた第1回転体522の回転は、後述する回転規制機構70によって規制される。回転規制機構70は、クラッチ切換レバー64に形成された回転規制部74と、第1回転体522に形成された回転規制面72とを周方向に当接させることによって第1回転体522の回転を規制する。ここで、回転規制機構70は、2箇所の回転規制面72を備えており、2箇所の回転規制面72のうちの1箇所と回転規制部74とが当接した状態で、第1回転体522に形成された切り欠き69の周方向の中央がロータピニオン51の回転中心の方向を向くように構成されている。
従って、クラッチ接続動作の際に、回転規制機構70によって第1回転体522を位置決めすると、第1回転体522に形成された大径歯車部527と噛み合うロータピニオン51は、第2クラッチ爪62と第1クラッチ爪61とが周方向に交互に配置される回転位置に位置決めされる。よって、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の爪先端同士が干渉しない状態で、クラッチ接続動作が行われる。
なお、本形態では、2箇所の回転規制面72は、周方向に180°離れた2箇所に形成されている。また、ロータピニオン51には、第1クラッチ爪61が90°の角度間隔で4箇所に形成されている。従って、2箇所の回転規制面72のうちの一方と回転規制部74とが当接した状態で、第1回転体522に形成された切り欠き69の周方向の中央がロータピニオン51の回転中心の方向を向くように構成しておけば、もう一方の回転規制面72とクラッチ切換レバー64の回転規制部74とが当接した状態においても、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の爪先端同士の干渉が回避される。
また、本形態では、ロータピニオン51と第1回転体522に位置決め機構となる切り欠き68、69が1箇所ずつ設けられているが、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62は複数組存在するため、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62が噛み合うロータピニオン51の回転位置は複数存在する。また、回転規制面72は2箇所に設けられているため、第1回転体522の回転規制が行われる回転位置は複数存在する。従って、これら複数の回転位置に対応して、ロータピニオン51の切り欠き68を複数形成してもよい。また、第1回転体522の切り欠き69を複数形成してもよい。
(回転規制機構)
図5(a)に示すように、遊星歯車機構52の第1回転体522には、入力ギアである大径歯車部527の+Z方向の端面から+Z方向に突出する回転ロック部71が形成されている。回転ロック部71は、周方向に等角度間隔で配置されている。各回転ロック部71には、周方向の一方側(CW方向)を向く回転規制面72が形成されている。また、各回転ロック部71は周方向に円弧状に延在する形状であり、径方向外側を向く外周面73を備える。
図5(b)に示すように、クラッチ切換レバー64の遊星歯車機構52側(CCW方向)の縁には段差部が形成され、クラッチ切換レバー64の回転中心である固定軸533に近い側の部分が遊星歯車機構52側(CCW方向)に突出した形状となっている。この突出形状が回転規制部74として機能する部分である。回転規制部74は、固定軸533を中心として径方向外側を向く円弧状の縁部を備える。
回転規制部74は、クラッチ切換レバー64の回転により、第1回転体522に形成された回転ロック部71の回転規制面72に当接可能な位置と、回転規制面72より径方向外側に退避した位置に移動する。上述したように、スライダー10の引き込み動作が行われ、クラッチ切換レバー64が遊星歯車機構52側(CW方向)に回転してロータピニオン51をクラッチ切断方向(+Z方向)に移動させるとき、クラッチ切換レバー64に形成された回転規制部74は、周方向に隣り合う回転ロック部71の間に入り込む。これにより、回転規制部74と回転ロック部71に設けられた回転規制面72が周方向に対向する状態が形成され、回転規制部74によって第1回転体522の回転が規制される。
遊星歯車機構52は、上述したように排水弁駆動装置1の起動時に第2回転体524の回転が増速ギア85によって規制されるため、回転規制機構70によって第1回転体522の回転が規制されると、減速ギア53と噛み合う第3回転体526の回転も規制され、ロック状態となる。従って、スライダー10に外力が加わり、出力ピニオン12側から伝達輪列50に回転トルクが加えられても回転トルクが伝達されない状態となり、スライダ
ー10を引き込み位置10Aで保持する負荷保持状態が形成される。具体的には、スライダー10が引き込み位置10Aに引き込まれた状態で、スライダー10を+X方向に引き出す外力が加えられると、第1回転体522には、CW方向の回転トルクが加わる。このとき、回転規制部74は、回転規制面72と当接して第1回転体522のCW方向の回転を規制する。
回転規制機構70は、外力によりスライダー10を引き出し可能な負荷開放状態に切り換わってスライダー10が引き出されるとき、出力ギア54の回転に伴ってクラッチ切換レバー64が出力ギア54側(CCW方向)に回転すると、回転規制部74が回転ロック部71の間から退避する。これにより、回転規制機構70による第1回転体522の回転規制が解除される。また、このとき、クラッチ切換レバー64の回転により、第1クラッチ機構60のクラッチ接続動作が行われる。
(クラッチ切換レバーの動作)
本形態では、クラッチ切換レバー64が回転規制機構70において第1回転体522の回転をロックする回転ロック部材として用いられ、且つ、第1クラッチ機構60においてクラッチの継断を切り換えるためのクラッチ切換部材として兼用されている。そこで、クラッチ切換レバー64の動作によるクラッチ爪の噛み合い外れのタイミング、および、第1回転体522が回転ロック状態に切り換わるタイミングについて詳細に説明する。
図7、図8は第1クラッチ機構60および回転規制機構70の動作説明図であり、図7は平面図、図8は固定軸453と第1回転体522の軸を繋ぐ断面を示した輪列展開図である。図7(a)、図8(a)は第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが係合したクラッチ接続状態を示す。図7(b)、図8(b)はロータピニオン51が上昇を開始する位置までクラッチ切換レバー64が回転した状態を示す。図7(c)、図8(c)はクラッチ切換レバー64が回転ロック部71と干渉する位置まで回転した状態を示す。図7(d)、図8(d)はクラッチ切換レバー64と回転ロック部71との干渉が解消した状態を示す。図7(e)、図8(e)は第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合が外れた直後の状態を示す。図7(f)、図8(f)はクラッチ切換レバー64がクラッチ切断位置64Aまで移動し、第1回転体522の回転を規制した状態を示す。
図7(a)、図8(a)に示すように、クラッチ接続状態では、クラッチ切換レバー64は、図7(a)に示すクラッチ接続位置64Bに移動している。また、図8(a)に示すように、クラッチ接続状態では、ロータピニオン51は、+Z方向に突出した軸部512を介して傾斜カム67のカム面672によって押し下げられ、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが係合する連結位置51Bに移動している。既に説明したように、この状態では、カム面672と傾斜面671との間に外れ防止面673が設けられているので、振動程度ではロータピニオン51が外れ防止面673を乗り越えて傾斜面671へ移行せずに連結位置51Bに保持される。一方、図7(f)、図8(f)に示すように、クラッチ切断状態では、クラッチ切換レバー64は、図7(f)に示すクラッチ切断位置64Aに移動している。また、図8(f)に示すように、クラッチ切断状態では、ロータピニオン51は、コイルばね63の付勢力によって上昇して、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが噛み合わない離間位置51Aに移動している。
(クラッチ切断時の動作)
第1クラッチ機構60がクラッチ接続状態(図7(a)、図8(a))からクラッチ切断状態(図7(f)、図8(f))に切り換わる際には、図7(b)に示すように、クラッチ切換レバー64が出力ギア54の突起55からの押圧力によって、第1回転体522側(CCW方向)に回転する。図7(b)に示す位置までクラッチ切換レバー64が回転すると、図8(b)に示すように、ロータピニオン51の軸部512が、傾斜カム67の
傾斜面671とカム面672とが繋がる角部に設けられた外れ防止面673を乗り越える。従って、図7(b)、図8(b)の位置からは、コイルばね63の付勢力によってロータピニオン51が上昇するとともに、上昇するロータピニオン51によって傾斜カム67の傾斜面671が押圧されて、クラッチ切換レバー64が第1回転体522側(CCW方向)に回転する。つまり、図7(b)、図8(b)の位置からは、クラッチ切換レバー64を回転させる力として、コイルばね63の付勢力によってロータピニオン51が傾斜カム67の傾斜面671を押圧する力が作用する。
図7(b)に示すように、ロータピニオン51の上昇が開始するタイミングでは、クラッチ切換レバー64は、第1回転体522の回転ロック部71より径方向外側に位置する。つまり、クラッチ切換レバー64の回転規制部74と、第1回転体522の回転ロック部71との係合動作(以下、ロック動作という)は始まっていない。図7(c)に示すように、クラッチ切換レバー64の回転規制部74は、図7(b)に示す位置から、さらにCCW方向に回転して、回転ロック部71の外周面73の回転軌跡上に到達する。このとき、回転ロック部71の回転位置によっては、図7(c)に示すように、回転ロック部71の外周面73にクラッチ切換レバー64の回転規制部74が当たることがある。
図7(c)の回転位置では、図8(c)に示すように、ロータピニオン51は、図8(a)の連結位置51Bより上に上昇しているものの、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62との係合状態はまだ維持されている。従って、ロータピニオン51にはロータ45の回転が伝達されており、ロータピニオン51を介して第1回転体522に回転が伝達されている。従って、図7(c)に示すように、回転ロック部71の外周面73にクラッチ切換レバー64の回転規制部74が当たると、第1回転体522の回転ロック部71と、出力ギア54の突起部55との間にクラッチ切換レバー64が挟まれることになるが、第1回転体522は伝達輪列50の一番車であり、出力ギア54は伝達輪列50の出力歯車であるため、出力ギア54側からの押圧によって回転ロック部71と突起部55との間にクラッチ切換レバー64が挟まれてロックするよりも前に、第1回転体522の高速回転によって回転ロック部71と回転規制部74との干渉が回避される。
このように、回転ロック部71の外周面73にクラッチ切換レバー64の回転規制部74が当たった状態のまま第1回転体522が回転する動作(以下、干渉回避動作という)が行われる結果、図7(d)に示すように、回転ロック部71の外周面73と、クラッチ切換レバー64の回転規制部74とが周方向にずれるので、クラッチ切換レバー64はロックせず、回転規制部74が回転ロック部71の径方向内側へ進入可能となる。なお、第1回転体522の回転位置によっては、図7(c)に示す干渉状態は形成されない。この場合には、回転規制部74は、回転ロック部71に当たることなく、回転ロック部71の間に入り込む。すなわち、回転規制部74が回転ロック部71に当たることなく、ロック動作が開始される。
図7(d)に示すように、回転規制部74が回転ロック部71の径方向内側へ進入可能になったとき、図8(d)に示すように、ロータピニオン51は、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62との係合状態が維持される位置にある。図7(d)、図8(d)の状態から、クラッチ切換レバー64の回転規制部74が、第1回転体522の回転ロック部71より径方向内側へ入り込んでいくロック動作が開始される。ロック動作が開始した後、図7(e)に示す位置までクラッチ切換レバー64が回転すると、図8(e)に示すように、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合が完全に外れる。つまり、ロック動作の開始時には、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合は外れておらず、ロック動作の途中で、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合が完全に外れる。
図8(e)に示すように、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合が完全に外
れたとき、ロータピニオン51は、軸部512が傾斜カム67の傾斜面671の途中に当接している。従って、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合が完全に外れて、ロータピニオン51への回転トルクの伝達が断たれた後も、クラッチ切換レバー64は、コイルばね63の付勢力によってロータピニオン51が傾斜カム67の傾斜面671を押圧する力のみによって回転を続ける。そして、図7(f)に示すクラッチ切断位置64Aまでクラッチ切換レバー64が回転すると、図8(f)に示すように、ロータピニオン51の軸部512が傾斜カム67の傾斜面671から外れる。従って、クラッチ切換レバー64の回転が停止する。これにより、ロック動作が完了する
図8(e)に示すように、ロック動作の途中で第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合が完全に外れたとき、外部負荷によって第1回転体522がCW方向に回転するが、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の係合が完全に外れたときにはすでにロック動作が開始され、回転規制部74が回転ロック部71の途中まで入り込んでいる。従って、第1回転体522の回転はロックされ、負荷保持を行うことができる。図7(f)示すクラッチ切断位置64Aまでクラッチ切換レバー64が回転すると、回転規制部74は回転ロック部71と完全に係合する回転規制位置74Aまで入り込む。これにより、ロック状態が完成する。
このように、本形態では、第1クラッチ機構60がクラッチ接続状態(図7(a)、図8(a))からクラッチ切断状態(図7(f)、図8(f))に切り換わる際には、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の噛み合いが完全に外れるタイミングが、クラッチ切換レバー64の回転規制部74が、第1回転体522の回転ロック部71より径方向内側に進入し始めた後(すなわち、図7(d)、図8(d)に示すロック動作の開始タイミングより後)となるように、クラッチ切換レバー64が動作する。従って、回転規制部74と回転ロック部71が全く係合していない状態で、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の噛み合いが完全に外れてしまうことがないので、ロック状態を形成できる。
(クラッチ接続時の動作)
第1クラッチ機構60がクラッチ切断状態(図7(f)、図8(f))からクラッチ接続状態(図7(a)、図8(a))に切り換わる際には、上記のクラッチ切断時の動作と逆の動作が行われる。すなわち、クラッチ接続時には、クラッチ切換レバー64の回転規制部74と、第1回転体522の回転ロック部71との係合が解除される動作(以下、ロック解除動作という)が行われる。このとき、図7(d)、図8(d)に示すように、回転規制部74と回転ロック部71との係合が外れる状態となる前に、図7(e)、図8(e)に示すように、前記第1クラッチ爪と前記第2クラッチ爪とが噛み合うことになる。従って、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが噛み合う前に、回転規制部74による第1回転体522のロックが外れてしまうことがないので、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが噛み合う前にロータピニオン51の回転位置がずれて、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62の先端が干渉すると言う事態を避けることができる。
(起動時の動作)
排水弁駆動装置1の起動時の動作について説明する。起動時には、スライダー10が排水弁を閉じる位置まで引き出されているものとする。この状態でモータ40への通電を開始すると、ロータ45が回転を開始する。この際、図示しない逆転防止機構により、ロータ45の逆転方向への回転が規制されるので、ロータ45は正転方向へ回転する。
次に、ロータ45の正転方向の回転により、第2クラッチ機構80がロックギア84をロックする状態に切り換わる。まず、ロータ45の出力回転によって扇ギア82がねじりコイルばね86の付勢力に逆らって回転し、ロックレバー83がロックギア84と当接して突起部841と係合し、ロックギア84をロックする。これにより、伝達輪列50は回
転トルクを伝達する状態に切り換わる。すなわち、伝達輪列50においては、遊星歯車機構52の第2回転体524の回転が第2クラッチ機構80の増速ギア85によって規制され、ロータピニオン51の回転が遊星歯車機構52から減速ギア53へ伝達される状態に切り換わる。従って、ロータ45の正転方向の回転により、スライダー10の巻き取り動作が行われる。
(スライダー引き終わり時の動作)
排水弁駆動装置1は、スライダー10の引き終わり時になると、第1クラッチ機構60のクラッチ切換レバー64が回転してクラッチ切断動作が行われ、伝達輪列50にロータ45の回転が入力されなくなる。従って、スライダー10は所定の引き込み位置10A以上に引き込まれない。また、クラッチ切換レバー64の回転により、回転規制機構70の回転規制部74が遊星歯車機構52の第1回転体522の回転を規制するので、遊星歯車機構52がロック状態となり、伝達輪列50は回転トルクを伝達できなくなる。従って、スライダー10を+X方向に引き出す外力が加えられてもスライダー10が移動しない負荷保持状態となる。これにより、排水弁が開状態で保持される。
(負荷開放時の動作)
排水弁駆動装置1は、負荷保持状態でモータ40への通電を切ると、スライダー10を外力で引き出し可能な負荷開放状態に移行する。モータ40への通電を切ると、ロータ45の回転が停止する。第2クラッチ機構80は、ロータ45の回転停止によって扇ギア82がねじりコイルばね86の付勢方向に戻るため、ロックレバー83とロックギア84との係合が解除され、ロックギア84の回転規制が解除される。これにより、伝達輪列50は回転トルクを伝達しない状態に切り換わる。すなわち、伝達輪列50の遊星歯車機構52において第2回転体524の回転規制が解除されるので、遊星歯車機構52のロックが解除される。これにより、伝達輪列50が空転可能な負荷開放状態となる。この状態で、スライダー10を引き出す方向の外力が加わると、伝達輪列50が空転してスライダー10が引き出される。ロックギア84にはブレーキゴム87が組み込まれている。ブレーキゴム87は、外力によりスライダー10が引き出されるときに遠心力により拡がってロックギア84との間に摩擦力を発生させる。これにより、スライダー10が引き出される際の引き出し速度が低下する。よって、スライダー10が急激に引き出されることによる破損のおそれを少なくすることができる。
スライダー10が最大引き出し位置に到達する手前の所定位置まで引き出されると、出力ギア54のCW方向に回転に基づいてクラッチ接続動作が始まる。すなわち、出力ギア54に形成されたカム溝66とクラッチ切換レバー64に設けられたカムピン65により、クラッチ切換レバー64が出力ギア54側に回転してクラッチ接続動作が行われる。これにより、伝達輪列50にロータ45の回転が入力される状態に戻る。また、このクラッチ切換レバー64の回転により、回転規制機構70による遊星歯車機構52の第1回転体522のロックが解除される。従って、伝達輪列50は回転トルクを伝達可能な状態に戻る。
(本発明の主な作用効果)
以上のように、本形態の排水弁駆動装置1は、モータ40から伝達輪列50への回転トルクの伝達を継断する第1クラッチ機構60を備える。そして、第1クラッチ機構60は、ロータピニオン51を−Z方向(クラッチ接続方向)に押し下げてクラッチ爪同士を噛み合わせるクラッチ切換部材である扇型のクラッチ切換レバー64を備えており、クラッチ切換レバー64は、第1回転体522の回転を規制する部材として用いられる。すなわち、クラッチ切換レバー64に形成された回転規制部74によって第1回転体522の回転を規制する。第1回転体522の回転を規制すれば、伝達輪列50にスライダー10を引き出す外力が加えられてもスライダー10が移動しない負荷保持状態を形成できる。
本形態では、クラッチ切換レバー64は、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62との噛み合いが外れる前に、回転規制部74が第1回転体522に設けられた回転ロック部71と係合するロック動作が始まり、このロック動作が完了するまでの間に、第1クラッチ爪61と前記第2クラッチ爪62との噛み合いが外れるようになっている。このように、ロック動作の途中でクラッチ爪の噛み合いが外れるように構成しておけば、クラッチ爪の噛み合いが外れるタイミングがクラッチ爪の摩耗や部材の寸法公差等により多少ずれたとしても、ロック動作の開始前にクラッチ爪の噛み合いが外れてしまったり、ロック動作が完了してもクラッチ爪の噛み合いが外れないなどの事態を回避できる。従って、クラッチレバーの動作タイミングの適正範囲に余裕を持たせることができ、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことができる。
本形態では、ロック動作として、クラッチ切換レバー64の回転規制部74が、第1回転体522の回転ロック部71の径方向外側から、回転ロック部71と周方向に対向する回転規制位置74Aまで入り込む進入動作を行う。従って、クラッチ爪の噛み合いが外れるタイミングがクラッチ爪の摩耗や部材の寸法公差等により多少ずれたとしても、進入動作の間にクラッチ爪の噛み合いが外れるような動作状況を維持できる。従って、クラッチ接続状態と負荷保持状態との移行を適切に行うことができる。
本形態では、クラッチ切換レバー64の回転規制部74が第1回転体522の回転ロック部71の外周面73に対して径方向外側から当接した場合は、回転規制部74が回転ロック部71の外周面73に当接した状態で第1回転体522が回転する干渉回避動作が行われる。従って、ロック動作の際に第1回転体522の回転位置が合わずに回転ロック部71と回転規制部74とが衝突(干渉)したとしても、第1回転体522の高速回転(干渉回避動作)によって干渉状態を解消することができる。従って、クラッチ切換レバー64の動作タイミングや第1回転体522の回転が多少ずれたとしても、回転規制部74を回転ロック部71と係合させることができる。
本形態では、クラッチ接続動作の際に、クラッチ切換レバー64の回転規制部74と第1回転体522の回転ロック部71との係合が外れる前に、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが噛み合う動作が行われる。従って、クラッチ爪同士が噛み合う前に第1回転体522ロックが外れてロータピニオン51の回転位置がずれてしまい、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62を噛み合わせることができないという事態を回避できる。
本形態では、ロータピニオン51は、第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62とが噛み合う回転位置にロータピニオン51を位置決めするためのピニオン側位置決め部である切り欠き68を備え、第1回転体522は、ロータピニオン51の切り欠き68と係合する回転体側位置決め部である切り欠き69を備えている。従って、ロータピニオン51を適正に組み込む作業が容易である。また、ロータピニオン51を適正に組み込むことにより、クラッチ切断状態からクラッチ接続状態に移行する際にロータピニオン51の回転位置がずれて第1クラッチ爪61と第2クラッチ爪62を噛み合わせることができないという事態を回避できる。
本形態では、第1回転体522は、回転体側位置決め部である切り欠き69が形成された縁部59(回転体側縁部)を備え、ロータピニオン51は、ピニオン側位置決め部である切り欠き68が形成された縁部58(ピニオン側縁部)を備える。そして、ロータピニオン51が連結位置51Bおよび離間位置51Aに位置する状態で、縁部59(回転体側縁部)はロータピニオン51の歯部と干渉しない位置にあり、且つ、縁部58(ピニオン側縁部)は第1回転体522の歯部と干渉しない位置にある。従って、位置決め構造を設けるための縁部58、59が、クラッチ接続状態において両歯車の回転を妨げないように
することができる。
本形態では、伝達輪列50において、ロータピニオン51と噛み合う一番車である大径歯車部527を備える第1回転体522の回転をクラッチ切換レバー64によって規制する。このように、ロータピニオン51と噛み合う1番車(第1回転体522)に回転規制構造を設ければ、回転速度が大きく、トルクが小さい箇所に回転規制構造を設けることができる。また、ロック動作の際に、クラッチ切換レバー64の動作タイミングのずれに起因して、第1回転体522の回転位置が合わずに回転ロック部71と回転規制部74とが衝突(干渉)したとしても、第1回転体522の回転速度が速いため、干渉状態をすぐに解消することができる。従って、クラッチ切換レバー64の動作タイミングのずれに起因する動作不良を抑制できる。
1…排水弁駆動装置、2…ギアユニット、10…スライダー、10A…引き込み位置、12…出力ピニオン、13…セレーション部、20…ケース、21…第1ケース、22…第2ケース、23…第3ケース、24…開口部、40…モータ、41…モータケース、42…支持プレート、43…ボビン、44…ステータコイル、45…ロータ、46…誘導回転体、47…ロータギア、48…端子台、49…端子、50…伝達輪列、51…ロータピニオン、51A…離間位置、51B…連結位置、52…遊星歯車機構、53…減速ギア、54…出力ギア、55…突起、58、59…縁部、60…第1クラッチ機構、60A…位置決め機構、61…第1クラッチ爪(第1クラッチ部材)、62…第2クラッチ爪(第2クラッチ部材)、63…コイルばね、64…クラッチ切換レバー、64A…クラッチ切断位置、64B…クラッチ接続位置、65…カムピン、66…カム溝、67…傾斜カム、68…切り欠き(位置決め形状)、69…切り欠き(位置決め形状)、70…回転規制機構、71…回転ロック部、72…回転規制面、73…外周面、74…回転規制部、74A…回転規制位置、80…第2クラッチ機構、81…回転部材、82…扇ギア、83…ロックレバー、84…ロックギア、85…増速ギア、86…ねじりコイルばね、87…ブレーキゴム、451…マグネット、452…軸部、453…固定軸、512…軸部、521…太陽歯車、522…第1回転体、523…内歯歯車、524…第2回転体、525…遊星歯車、526…第3回転体、527…大径歯車部、528…大径歯車部、529…小径歯車部、531…大径歯車部、532…小径歯車部、533…固定軸、671…傾斜面、672…カム面、673…外れ防止面、841…突起部、842…大径部、843…小径歯車部、851…大径歯車部、852…小径歯車部、X…第1方向、Y…第2方向、Z…第3方向

Claims (9)

  1. ロータから伝達輪列への回転トルクの伝達を継断するクラッチ機構であって、
    ロータピニオンに形成された第1クラッチ部材と、前記ロータに形成された第2クラッチ部材と、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合わない離間位置に向けて前記ロータピニオンを付勢する付勢部材と、前記ロータピニオンを前記離間位置から前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合う連結位置へ移動させるクラッチ切換部材と、を有し、
    前記クラッチ切換部材は、回転体の回転を規制する回転規制部を備え、
    前記クラッチ切換部材は、前記ロータピニオンを前記連結位置に保持するクラッチ接続位置から、前記ロータピニオンを前記離間位置に保持するクラッチ切断位置に移動する途中で、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との噛み合いが外れる前に、前記回転規制部が前記回転体に設けられた回転ロック部と係合するロック動作が始まるようになっており、
    前記ロック動作が完了するまでの間に、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との噛み合いが外れることを特徴とするクラッチ機構。
  2. 前記ロック動作は、前記回転規制部が、前記回転ロック部の径方向外側から、前記回転ロック部と周方向に対向する回転規制位置まで入り込む進入動作であることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ機構。
  3. 前記回転規制部が前記回転ロック部の外周面に対して径方向外側から当接した場合は、前記回転規制部が前記外周面に当接した状態で前記回転体が回転する干渉回避動作を行い、
    前記干渉回避動作に続いて、前記回転規制部が前記外周面との当接位置から前記回転規制位置まで入り込む前記ロック動作が行われることを特徴とする請求項2に記載のクラッチ機構。
  4. 前記クラッチ切換部材は、前記ロータピニオンを前記離間位置に保持するクラッチ切断位置から、前記ロータピニオンを前記連結位置に保持するクラッチ接続位置に移動する途中で、前記回転規制部と回転ロック部との係合が外れる前に、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合うことを特徴とする請求項2または3に記載のクラッチ機構。
  5. 前記ロータピニオンは、前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材とが噛み合う回転位置に前記ロータピニオンを位置決めするためのピニオン側位置決め部を備え、
    前記回転体は、前記ピニオン側位置決め部と係合する回転体側位置決め部を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のクラッチ機構。
  6. 前記回転体は、前記回転体側位置決め部が形成された回転体側縁部を備え、
    前記ロータピニオンは、前記ピニオン側位置決め部が形成されたピニオン側縁部を備え、
    前記回転体は前記ロータピニオンと噛み合う歯車であり、
    前記ロータピニオンが前記連結位置に位置する状態で、前記回転体側縁部は前記ロータピニオンの歯部と干渉しない位置にあり、且つ、前記ピニオン側縁部は前記回転体の歯部と干渉しない位置にあることを特徴とする請求項5に記載のクラッチ機構。
  7. 前記ピニオン側位置決め部は、前記ピニオン側縁部に形成された切り欠きであり、
    前記回転体側位置決め部は、回転体側縁部に形成された切り欠きであることを特徴とする請求項5または6に記載のクラッチ機構。
  8. 前記伝達輪列は、前記ロータピニオンと噛み合う一番車を備え、
    前記一番車が前記回転体であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載のクラッチ機構。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載のクラッチ機構と、
    前記ロータを備えるモータと、
    前記伝達輪列と、
    前記伝達輪列の出力ギアの回転に基づいて駆動される排水弁駆動部材と、を有し、
    前記クラッチ切換部材は、前記回転体の回転を規制することにより、前記伝達輪列の回転を規制することを特徴とする排水弁駆動装置。
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