JP2011169344A - クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】いずれかの方向または両方でロックする機能の実現がコンパクトな位置決め機構でも可能となるようなクラッチ。
【解決手段】固定部材2に支持されるとともにロータに対する係止姿勢と非係止姿勢との間で姿勢変更可能な第1ロック片51と、ロータ3に支持されるとともに固定部材2に対して係止状態となる係止姿勢と非係止状態となる非係止姿勢との間で姿勢変更可能な第2ロック片52と、固定部材2に対してスライド変位する第1スライド部41と第2スライド部42とを一体的に有するスライド体とを備える。第1ロック片の係止姿勢への姿勢変更を許す第1ロック片開放部43及び非係止姿勢に保持する第1ロック片保持部44が第1スライド部41に形成され、第2ロック片に対する同様な第2ロック片開放部45及び第2ロック片保持部46が第2スライド部42に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハウジング等の固定要素に対して回転体の回転をいずれかの方向または両方でロックする機能を有するクラッチに関する。
上述した機能を有するクラッチないしはカップリングとして、変速機ケーシングに一体固定された環状の第1結合プレートと、回転部材に一体固定されるとともに第1結合プレートに対向するように配置された環状の第2結合プレートと、第1結合プレートと第2結合プレートとの一方の対向面に設けられたポケット部および他方の対向面に設けられたノッチ部と、ポケット部に収納され、中心軸線の周方向一方側端部を支点にして揺動することにより起倒されて、起立状態のときにノッチ部に係合して第2結合プレートの周方向他方側への回転を規制するストラット(ロック片)と、ポケット部に収納され、前記ストラットを起立位置に向けて付勢するばね部材と、孔部分と非孔部分とを有するとともに当該孔部分と向き合ったストラットのみが起立するように配設された第1スライドプレートおよび第2スライドプレートとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。このプレート状カップリングは、2枚のスライドプレートを利用して、ストラットを個別に起立位置と倒伏位置とに切替えることで、単なるワンウェイクラッチとして機能するだけでなく、第1、第2のストラットを共に起立位置として所定の回転部材の両方向の回転を規制(ロック)した両方向ロック状態として、いわゆるブレーキの機能をも果たすように構成されている。つまり、この装置は、2枚のスライドプレートの周方向のスライド位置の変更によって、両方向ロック状態、一方向ロック状態、他方向ロック状態、両方向の回転が許容されたニュートラル(フリー)状態を作り出している。
特開2008−8440 号公報(段落番号0007−0014、図4)
しかし、上記した従来技術では、両方向ロック状態、片方向ロック状態、両方向フリー状態を作り出すためには、2つのスライドプレートをそれぞれ独立したアクチュエータを用いて正逆両方向での回転制御で位置決めする位置決め駆動機構が必要となる。そのような位置決め駆動機構はコストがかさむものである。さらに接触した2つのスライドプレートを両回転方向で正確に位置決めするためには、モータ等の操作変位駆動部や操作変位伝達機構が大きくなり、配置スペース的に不利となる。
そこで、固定要素に対して回転体の回転をいずれかの方向または両方でロックする機能の実現がコンパクトな位置決め機構でも可能となるようなクラッチが望まれる。
本発明に係るクラッチの特徴構成は、固定部材と、回転軸心周りで回転するロータと、前記固定部材に支持されるとともに前記ロータに対して係止状態となる係止姿勢と前記ロータに対して非係止状態となる非係止姿勢との間で姿勢変更可能な第1ロック片と、前記ロータに支持されるとともに前記固定部材に対して係止状態となる係止姿勢と前記固定部材に対して非係止状態となる非係止姿勢との間で姿勢変更可能な第2ロック片と、前記固定部材に対してスライド変位する第1スライド部と第2スライド部とを一体的に有するスライド体とを備え、
前記第1ロック片の前記係止姿勢への姿勢変更を許す第1ロック片開放部及び前記第1ロック片を前記非係止姿勢に保持する第1ロック片保持部が前記第1スライド部に形成され、前記第2ロック片の前記係止姿勢への姿勢変更を許す第2ロック片開放部及び前記第2ロック片を前記非係止姿勢に保持する第2ロック片保持部が前記第2スライド部に形成され、前記スライド体の第1変位位置において前記ロータの両方向の回転がロックされ、前記スライド体の第2変位位置において前記ロータの一方方向の回転がロックされ、前記スライド体の第3変位位置において前記ロータの両方向の回転が許可される点にある。
なお、この明細書において特に定義されていない限り、「軸方向」はロータの回転軸心の軸方向を意味し、「径方向」は回転軸心の径方向を意味する。
この特徴構成によれば、第1ロック片および第2ロック片の係止姿勢と非係止姿勢との間の姿勢変更を行う第1スライド部と第2スライド部とが1つのスライド体として一体化されており、このスライド体を3つの変位位置に位置決めするだけで、ロータの両方向の回転がロックされる状態、ロータの一方方向の回転がロックされる状態、ロータの両方向の回転が許可される状態が選択的に作り出される。このため、スライド体自体がコンパクトになるだけでなく、スライド体の位置決め機構も簡単な構成となる利点が得られる。また、位置決め機構に含まれるモータ等の動力源も単一でよいというコスト的、省エネルギ及びコンパクト構造の観点からの利点も得られる。さらに、位置決め機構における初期補正も1度だけで済ますことができる。
ここで、前記スライド体が前記固定部材と前記ロータとの間に挟まれた板状体であり、前記第1ロック片開放部及び前記第2ロック片開放部が前記固定部材と前記ロータとの間の連通空間を作り出す前記板状体の開口部であり、前記第1ロック片保持部及び前記第2ロック片保持部が前記固定部材と前記ロータとの間の空間を閉鎖する前記板状体の板部であり、前記第1ロック片開放部としての開口部が前記第1ロック片の非係止姿勢から係止姿勢への姿勢変更を許す大きさを有するとともに、前記第2ロック片開放部としての開口部が前記第2ロック片の非係止姿勢から係止姿勢への姿勢変更を許す大きさを有すると好適である。この構成によれば、スライド体が前記固定部材と前記ロータとの間に挟まれた板状体として構成されているので、固定部材とロータをスライド体のガイドのために用いることができる。またスライド体には、第1ロック片開放部及び第2ロック片開放部を固定部材とロータとの間の連通空間を作り出す開口部として形成するだけで、ロック片の非係止姿勢から係止姿勢への姿勢変更を許す機構が実現する。
また、前記ロータの一方の回転方向において前記第1ロック片が前記開口部から前記第1ロック片保持部としての前記板部に乗り上げ可能なように前記第1ロック片と前記開口部のエッジとの間の相対形状が決定され、かつ前記ロータの一方の回転方向において非係止姿勢の前記第2ロック片が前記開口部から前記第2ロック片保持部としての前記板部に乗り上げ可能なように、かつ前記ロータの他方の回転方向において係止姿勢の前記第2ロック片が前記開口部から前記第2ロック片保持部としての前記板部に乗り上げ可能なように前記第2ロック片と前記開口部のエッジとの間の相対形状が決定されていると好適である。このクラッチは、オーバーランニングクラッチとして構成されているので、ロック片を板状体で形成されたスライド体の開口部から板部に乗り上げる必要がある。その乗り上げ移行がスムーズとなるように第2ロック片と開口部のエッジとの間の相対形状が決定されていることで、信頼性の高いクラッチ機能が得られる。
さらに、前記固定部材は第1固定面と第2固定面とを有し、前記ロータは前記第1固定面に対向しつつ回転する第1ロータ面と、前記第2固定面に対向しつつ回転する第2ロータ面とを有し、前記第1ロック片は前記第1固定面に支持されて前記第1ロータ面に対して前記係止状態又は前記非係止状態となり、前記第2ロック片は前記第2ロータ面に支持されて前記第2固定面に対して前記係止状態又は前記非係止状態となると好適である。この構成によれば、第1ロック片は固定部材に支持され、第2ロック片はロータに支持されるので、ロック片の配置に余裕ができ、装置全体のコンパクト化にも寄与できる。また、トルクを伝達するロック片が2つのグループに分けられているので、十分なトルク分散が可能となり、装置の小径化にも寄与する。なお、第1固定面と第2固定面は固定部材におけるロック片が配置される面であり、第1固定面と第2固定面とは異なった領域に形成されている。
さらに、前記ロータは前記第1ロータ面を有する第1ロータ部と前記第2ロータ面を有する第2ロータ部とを備え、前記固定部材は前記第1ロータ部と前記第2ロータ部とによって挟まれており、前記固定部材と前記第1ロータ部との間に前記第1スライド部が前記回転軸心の軸方向両側から配置され、前記固定部材と前記第2ロータ部との間に前記第2スライド部が配置されると好適である。これは、単一の固定部材を第1ロータ部と第2ロータ部とで挟み込んで、さらにロータと固定部材の間にスライド体を装入しているだけの構成なので、全体構成が簡単かつバランスがよいという利点が得られる。また、第1ロータ部及び第2ロータ部の両方向のスラスト荷重を固定部材によって確実に受け止めることも可能となる。
本発明のクラッチは、位置決め操作しなければならないスライド体が単一であるので、様々な構造的バリエーションで実現することができる。例えば、その1つとして提案されるものでは、前記固定部材と前記ロータは前記回転軸心の軸方向で隣り合うリング体であり、前記第1固定面と前記第2固定面とは前記ロータに対向する面の径方向内周側と外周側とに区分けされて形成され、前記第1ロータ面と前記第2ロータ面とは前記固定部材に対向する面の径方向外周側と内周側とに区分けされて形成され、前記スライド体は前記固定部材と前記ロータとの間に挟みこまれたリング体であり、前記第1スライド部と前記第2スライド部とは径方向内周側と外周側とに区分けされて形成されている。この構成では、リング状の固定部材に形成されている筒部(ボス部)にリング状のロータを回転可能に装着し、固定部材とロータの間にスライド体をはめ込んでおり、ロック片は径方向に延びた1つの面に沿って配置されているだけなので、軸方向に短い構造のクラッチを作り出すことができる。
提案されるもう1つのものでは、前記固定部材は前記回転軸心の径方向に延びた鍔部と前記回転軸心の軸方向に延びた筒部とからなるリング体であり、前記第1固定面は前記筒部に形成されるとともに前記第2固定部は前記鍔部に形成され、前記ロータは前記筒部に回転可能に外囲配置されるリング体であり、前記第1ロータ面が前記第1固定面と対向するように内周面に形成され、前記第2ロータ面が前記第2固定面と対向するようにリング端面に形成され、前記スライド体は前記前記固定部材と前記ロータとの間に挟みこまれたリング体であり、前記スライド体は前記第1スライド部として前記回転軸心の軸方向に延びた筒部と前記第2スライド部として前記回転軸心の径方向に延びた鍔部とを備えている。この構成では、リング状の固定部材に形成されている筒部(ボス部)にリング状のロータを回転可能に装着し、固定部材とロータの間にスライド体をはめ込んでおり、ロック片は径方向に延びた面と軸方向に延びた面とに沿って分割配置されているので、軸方向と径方向でバランスの良い長さのクラッチを作り出すことができる。
本発明に係るクラッチの第1実施形態における各構成要素の組み付け要領を示す模式図である。 両方向の回転ロック状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 特定一方方向の回転ロック状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 両方向の回転フリー状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 本発明に係るクラッチの第2実施形態における特定一方方向の回転ロック状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 本発明に係るクラッチの第3実施形態における径方向断面図である。 本発明に係るクラッチの第3実施形態における軸方向からみた側面図である。 第3実施形態における両方向の回転ロック状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 第3実施形態における特定一方方向の回転ロック状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 第3実施形態における両方向の回転フリー状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 本発明に係るクラッチの第4実施形態における径方向断面図である。 本発明に係るクラッチの第4実施形態における軸方向からみた側面図である。 第4実施形態における両方向の回転ロック状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 第4実施形態における特定一方方向の回転ロック状態における各構成要素の状態を示す模式図である。 第4実施形態における両方向の回転フリー状態における各構成要素の状態を示す模式図である。
1.第一の実施形態
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1に示すクラッチは、ハウジング等の固定要素に対して回転軸の回転をロックする状態、特定の一方方向の回転方向だけをロックして他方方向をフリーとする状態、両方向の回転をフリーとする機能を有する。このクラッチの主な構成要素は、固定部材2、ロータ3、スライド体4、ロック片5、受け凹部6、ロック凹部7である。
この実施の形態では、固定部2は、軸心Pを有するリング体であり、固定部材2の外周部が固定要素としての変速装置などのハウジング壁体1に固定されている。ロータ3は固定部材2の軸心Pと共通の回転軸心Pを有し、第1ロータ部31と第2ロータ部32から構成されている。第1ロータ部31は、回転軸心Pの軸方向に沿って延びている筒部31aと、この筒部31aの一端から回転軸心Pの径方向に延びている鍔部31bとからなる。第2ロータ部32は円環状のリング部として形成されており、鍔部31bの外径とほぼ同じ外径を有する。筒部31aの他端と第2ロータ部32の内周面とはスプライン結合のようなかみ合い形状が形成されており、ストップリングなどをセットすることにより、第2ロータ部32は、鍔部31bとの間に所定の間隔をあけた状態で筒部31aに固定される。ロータ3は、このクラッチの回転方向制御を受けようとする、ここでは図示されていない回転軸のような回転体と連結される。一般的には、そのような回転軸は、筒部31aに内嵌され、キー連結やスプライン連結される。
鍔部31bと第2ロータ部32とによって作り出される環状空間に、固定部材2が介装される。この実施形態では、固定部材2の鍔部31bに対向した面(軸方向一端面)が第1固定面21と定義され、固定部材2の第2ロータ部32に対向した面(軸方向他端面)が第2固定面22と定義される。さらに、第1ロータ部31の鍔部31bの固定部材2に対向した面が第1ロータ面33と定義され、第2ロータ部32である第2ロータ部32の固定部材2に対向した面が第2ロータ面34と定義される。
固定部材2の第1固定面21には略矩形断面をもつ凹みが第1受け凹部61として周方向に等間隔でこの実施形態では4つ設けられており、固定部材2の第2固定面22には略矩形断面をもつ凹みが第2ロック凹部72として周方向に等間隔でこの実施形態では4つ設けられている。また、ロータ3の第1ロータ面33には略矩形断面をもつ凹みが第1ロック凹部71として周方向に等間隔でこの実施形態では4つ設けられており、ロータ3の第2ロータ面34には略矩形断面をもつ凹みが第2受け凹部62として周方向に等間隔でこの実施形態では4つ設けられている。固定部材2にロータ3を組み付け、回転位相を適切に合わせると、全ての第1受け凹部61と第1ロック凹部71とが向き合い、全ての第2受け凹部62と第2ロック凹部72とが向き合うように、第1受け凹部61、第1ロック凹部71、第2受け凹部62、第2ロック凹部72がレイアウトされている。
スライド体4は、軸方向距離の短い糸車のような形状であり、第1スライド部41と第2スライド部42とから構成されている。この実施形態では、第2スライド部42は、回転軸心Pの軸方向に沿って延びている筒部42aと、この筒部42aの軸方向一端から回転軸心Pの径方向に延びている鍔部42bとからなる。第1スライド部41は円環状のリング部として形成されており、鍔部42bの外径とほぼ同じ外径を有する。このスライド体4は、固定部材2とロータ3との間に作り出されるU字断面をもつ環状空間に回転軸心Pまわりにスライド回転可能なようにはめ込まれる。組み付けられた状態において第2スライド部42の筒部42aの他端と第1スライド部42の内周端とはかみ合い結合しており、第1スライド部41と第2スライド部42とは一体的に回転する。
第1スライド部41には、第1受け凹部61と第1ロック凹部71とに向き合う位置に実質的に矩形の開口部43(図2参照)が設けられている。第2スライド部42の鍔部42bにも、第2受け凹部62と第2ロック凹部72に向き合う位置に実質的に矩形の開口部45(図2参照)が設けられている。つまり、固定部材2とロータ3とスライド体4との回転位相を適切に合わせると、第1受け凹部61と第1ロック凹部71とが第1スライド部41に設けられた開口部を通じて連通するとともに、第2受け凹部62と第2ロック凹部72とが第2スライド部42の鍔部42bに設けられた開口部を通じて連通する。
第1受け凹部61及び第2受け凹部62には、ロック片5が収納装着される。この実施形態では、第1受け凹部61に装着されるロック片5としての第1ロック片51と、第2受け凹部62に装着されるロック片5としての第2ロック片52はわずかにその形状が異なっている。なお、第1ロック片51と第2ロック片52とを区別して説明する必要がない場合には総称的にロック片5という語句を用いる。第1受け凹部61または第2受け凹部62に装着されたロック片5は、その一端側を揺動支点としてその他端(先端)側が対応する第1ロック凹部71または第2ロック凹部72にスライド体4の開口部を通じて入り込むように傾斜揺動する。第1ロック片51が揺動してその先端が第1ロック凹部71に突入すると、第1ロック片51が第1ロック凹部71と第1受け凹部61との間で突っ張ることになり、この第1ロック片51の突っ張り方向での固定部材2に対する第1ロータ部31の回転がロックされる。同様に、第2ロック片52が揺動してその先端が第2ロック凹部72に突入すると、第2ロック片52が第2ロック凹部72と第2受け凹部62との間で突っ張ることになり、この第2ロック片52の突っ張り方向での固定部材2に対する第2ロータ部32の回転がロックされる。ここでは、固定部材2に対してロータ3を係止する突っ張り状態となるロック片5の姿勢を係止姿勢と称し、固定部材2に対してロータ3が自由回転する倒伏状態となるロック片5の姿勢を非係止姿勢と称する。つまり、ロック片5は、スライド体4の開口部を通じて非係止姿勢と係止姿勢との間で姿勢変更可能である。本実施形態では、ロック片5はコイルバネ8によって係止姿勢の方向に付勢されている。
スライド体4の第1スライド部41または第2スライド部42の鍔部42bは板状体であり、それぞれ第1ロック片51または第2ロック片52の姿勢変更軌跡と干渉する位置に配置されている。従って、スライド体4の開口部以外がロック片5の姿勢変更軌跡に入るような位置関係では、ロック片5の姿勢変更が阻止される。従って、ここでは、第1ロック片51の姿勢変更を許すようにスライド体4に設けられた開口部を第1ロック片開放部43と称し、第2ロック片52の姿勢変更を許すようにスライド体4に設けられた開口部を第2ロック片開放部45と称する。また、開口部以外の板部は、ロック片5を倒伏姿勢のまま保持し、その姿勢変更を阻止する。従って、そのような板部のうち、第1ロック片51の姿勢変更を阻止する板部を第1ロック片保持部44と称し、第2ロック片52の姿勢変更を阻止する板部を第2ロック片保持部46と称する。
第2スライド部42の鍔部42bの外周縁から軸方向に延びるようにアーム48が設けられており、さらにアーム48の自由端にピン49が取り付けられている。このピン49にモータ駆動するフォーク部材などを連係させて操作することにより、スライド体4を、回転軸心P周りで所望の回転位置にセットすることができる。
図2から図4に示すように、スライド体4を第1、第2、第3の3つの回転位置にセットすることにより、このクラッチは、それぞれ、ロータ3の両方向の回転をロックする状態、ロータ3の特定の一方方向の回転方向だけをロックして他方方向をフリーとする状態、ロータ3の両方向の回転をフリーとする状態を作り出すことができる。これは、第1ロック片51及び第2ロック片52と、スライド体4の第1ロック片開放部43及び第2ロック片開放部45との位置関係で決定される。
〔両方向回転ロック状態〕
図2は、両方向の回転ロック状態における各構成要素の位置関係を示している。この両方向回転ロック状態は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第1制御位置:P1に設定することによりもたらされる。図2から理解できるように、この第1制御位置P1では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片開放部43が位置している。従って、第1ロック片51の姿勢変更軌跡上に第1ロック凹部71が位置すると、第1ロック片51の先端側が第1ロック片開放部43を通り抜けて第1ロック凹部71内に入り込み、その先端が第1ロック凹部71の立ち上がり面に接当する。つまり、第1ロック片51は、第1受け凹部61と第1ロック凹部71との間で第1ロータ部31の時計方向回転に対して突っ張ることになる。これにより、第1ロータ部31の時計方向回転がロックされる。第1ロータ部31の反時計方向回転に対しては第1ロック凹部71の開口縁部によって第1ロック片51が非係止姿勢方向に押し込まれるので、第1ロック片51は第1ロータ部31の反時計方向の回転ロックには寄与しない。
同様に図2から理解できるように、この第1制御位置では、固定部材2に形成されている第2ロック凹部72の開口領域に第2ロック片開放部45が位置している。従って、第2ロック片52が第2ロック片開放部45に対向する位置にくると、第2ロック片52の先端側が第2ロック片開放部45を通り抜けて第2ロック凹部72内に入り込み、その先端が第2ロック凹部72の立ち上がり面に接当する。つまり、第2ロック片52は、第2受け凹部62と第2ロック凹部72との間で第2ロータ部32の反時計方向回転に対して突っ張ることになる。これにより、第2ロータ部32の反時計方向回転がロックされる。第2ロータ部32の時計方向回転に対しては、第2ロック凹部72又は第2ロック片開放部45の開口縁部によって第2ロック片52が非係止姿勢方向に押し込まれるので、第2ロック片52は第2ロータ部32の時計方向の回転ロックには寄与しない。
第1ロック片51による第1ロータ部31の時計方向でのロック機能と、第2ロック片52による第2ロータ部32の反時計方向でのロック機能との2つのロック機能により、ロータ3の両方向の回転がロックされる。
〔特定一方向回転ロック状態〕
図3は、特定一方向(ここでは時計方向)の回転ロック状態における各構成要素の位置関係を示している。この特定一方向回転ロック状態は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第2制御位置:P2に設定することによりもたらされる。図3から理解できるように、この第2制御位置:P2では、先に述べた第1制御位置:P1と同様、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片開放部43が位置している。従って、第1ロック片51は、第1受け凹部61と第1ロック凹部71との間で第1ロータ部31の時計方向回転に対して突っ張ることになり、第1ロータ部31の時計方向回転がロックされる。第1ロータ部31の反時計方向回転に対しては第1ロック凹部71の開口縁部によって非係止姿勢方向に押し込まれるので、第1ロック片51は第1ロータ部31の反時計方向の回転ロックには寄与しない。
なお、第1制御位置:P1から第2制御位置:P2までスライド体4を回転操作しても、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片開放部43が位置するように、第1ロック片開放部43は第1制御位置:P1から第2制御位置:P2に至る円弧長さに対応する周方向長さを有している。もちろん、このように長い周長さをもつ第1ロック片開放部43に代えて、第1制御位置:P1と第2制御位置:P2の両方の位置に対応する2つの第1ロック片開放部43を設けても良い。
同様に図3から理解できるように、この第2制御位置:P2では、固定部材2に形成されている第2ロック凹部72の開口領域に第2ロック片保持部46が重なっている。従って、第2ロック片52が第2ロック片開放部45に対向する位置にきても、第2ロック片52の先端側が第2ロック片開放部45を通り抜けて第2ロック凹部72内に入り込むことは不可能となる。これにより、第2ロータ部32の反時計方向回転及び時計方向回転がフリーとなる。なお、図3から理解できるように、ロータ3の反時計回転時において第2ロータ部32側では、第2ロック片52の先端と第2ロック片開放部45の開口縁との接当が生じるため、第2ロック片52の先端が第2ロック片開放部45から第2ロック片保持部46にスムーズに乗り上げることができるように、少なくとも第2ロック片52の先端に湾曲形状が形成されている。具体的には、第2ロック片52の先端部には揺動支点側から先端側へ向かうに従って固定部材2から離れる側へ向かう湾曲形状が形成されている。また、本実施形態では、第2ロック片開放部45の開口縁には、当該第2ロック片開放部45へ向かうに従って固定部材2側へ向かう傾斜面が形成されている。
第1ロック片51による第1ロータ部31の時計方向でのロック機能により、ロータ3の特定一方方向、ここでは時計方向の回転がロックされる。
〔両方向回転フリー状態〕
図4は、両方向の回転フリー状態における各構成要素の位置関係を示している。この両方向回転フリー状態は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第3制御位置:P3に設定することによりもたらされる。図3から理解できるように、この第3制御位置:P3では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片保持部44が位置している。従って、第1ロック片51の第1ロック凹部71内に入り込むことは不可能となる。これにより、第1ロータ部51の反時計方向回転及び時計方向回転がフリーとなる。
同様に図4から理解できるように、この第3制御位置:P3では、上述した第2制御位置:P2と同様に、固定部材2に形成されている第2ロック凹部72の開口領域に第2ロック片保持部46が重なっている。従って、第2ロック片52が第2ロック片開放部45に対向する位置にきても、第2ロック片52の先端側が第2ロック凹部72内に入り込むことは不可能となる。これにより、第2ロータ部32の反時計方向回転及び時計方向回転がフリーとなる。
第1ロック片51による第1ロータ部31のロック機能は両方向とも働かず、同様に第2ロック片52による第2ロータ部32のロック機能も両方向とも働かず、その結果、ロータ3は、時計方向と反時計方向の両方向で回転フリーとなる。
2.第二の実施形態
図5に本発明の第二の実施形態での両方向の回転ロック状態における各構成要素の状態が示されている。この第二の実施形態と第一の実施形態との違いは、第1スライド部41における第1ロック片開放部43の配設パターンと第2スライド部42における第2ロック片開放部45の配設パターンとが入れ替わっているだけである。これにより、第一の実施形態によるクラッチが特定の一方方向の回転方向をロックする際に時計方向の回転をロックしていたのに対して、第二の実施形態によるクラッチは、反時計方向の回転をロックすることになる。
3.第三の実施形態
本発明の第三の実施形態における断面図が図6に、側面図が図7に示されている。この第三の実施形態では固定部材2は径方向に延びた鍔部2aとこの鍔部2aから軸方向に延びた筒部2bとからなるリング体である。ロータ3は筒部2bに回転可能に外囲された厚肉のリング体である。スライド体4は、筒部2bに回転可能に鍔部2aとロータ3との間に挟みこまれた薄肉のリング板である。先の実施形態における第1固定面21と第2固定面22は鍔部2aのロータ3に対向する面の径方向内周側と外周側とにそれぞれ区分けされて形成されている。また、ロータ3において定義されている第1ロータ面33と第2ロータ面34は、第1固定面21と第2固定面22に対応するように固定部材2の鍔部2aに対向するリング端面(リング軸方向端面)の径方向外周側と内周側とに区分けされている。さらに、スライド体4において定義されている第1スライド部41と第2スライド部42もスライド体4の径方向内周側と外周側とに区分けされている。
固定部材2の第1固定面21には第1実施形態と同様な第1受け凹部61が設けられており、固定部材2の第2固定面22には第2ロック凹部72が設けられている。また、ロータ3の第1ロータ面33には第1ロック凹部71が設けられており、ロータ3の第2ロータ面34には第2受け凹部62が設けられている。ここでも、固定部材2にロータ3を組み付け、回転位相を適切に合わせると、全ての第1受け凹部61と第1ロック凹部71とが向き合い、全ての第2受け凹部62と第2ロック凹部72とが向き合うように、第1受け凹部61、第1ロック凹部71、第2受け凹部62、第2ロック凹部72がレイアウトされている。第1受け凹部61及び第2受け凹部62には、ロック片5が収納装着される。この実施形態でも、上記第1の実施形態と同様な目的で、第1受け凹部61に装着されるロック片5としての第1ロック片51と、第2受け凹部62に装着されるロック片5としての第2ロック片52はわずかにその形状が異なっている。
内周側に配置されている第1スライド部41には、第1受け凹部61と第1ロック凹部71とに向き合う位置に実質的に矩形の開口部である第1ロック片開放部43が設けられており、第2スライド部42には、第2受け凹部62と第2ロック凹部72に向き合う位置に実質的に矩形の開口部である第2ロック片開放部45が設けられている。この第三実施形態においても、固定部材2とロータ3とスライド体4との回転位相を適切に合わせると、第1受け凹部61と第1ロック凹部71とが第1ロック片開放部43を通じて連通するとともに、第2受け凹部62と第2ロック凹部72とが第2スライド部42に設けられた第2ロック片開放部45を通じて連通する。また、第1ロック片51の姿勢変更を阻止する板部を第1ロック片保持部44と称し、第2ロック片52の姿勢変更を阻止する板部を第2ロック片保持部46と称するのも、先の実施形態と同じである。
なお、第1ロック片51と第1ロック片開放部43と第1ロック片保持部44との間の作用、第2ロック片52と第2ロック片開放部45と第2ロック片保持部46との間の作用は、先の実施形態と実質的に同じであるから、その説明は省略する。
この第三実施形態においても、先の実施形態と同様、スライド体4を第1、第2、第3の3つの回転位置にセットすることにより、このクラッチも、図8で示されている両方向の回転をロックする状態、図9で示されている特定の一方方向の回転方向だけをロックして他方方向をフリーとする状態、図10で示されている両方向の回転をフリーとする状態を作り出すことができる。これは、第1ロック片51及び第2ロック片52と、スライド体4の第1ロック片開放部43及び第2ロック片開放部45との位置関係で決定される。なお、図8から図10において、B−Bで示された図は径方向内周側に設けられた第1ロック片51と第1スライド部41との関係を示す断面であり、A−Aで示された図は径方向外周側に設けられた第2ロック片52と第2スライド部42との関係を示す断面である。
〔両方向回転ロック状態〕
図8は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第1制御位置:P1に設定することによりもたらされる両方向回転ロック状態における各構成要素の位置関係を示している。図8から理解できるように、この第1制御位置:P1では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片開放部43が位置している。従って、第1ロック片51の姿勢変更軌跡上に第1ロック凹部71が位置すると、第1ロック片51の先端側が第1ロック片開放部43を通り抜けて第1ロック凹部71内に入り込み、ロータ3の時計方向回転がロックされる。ロータ3の反時計方向回転に対しては第1ロック凹部71の開口縁部によって第1ロック片51が非係止姿勢方向に押し込まれるので、第1ロック片51は第1ロータ部31の反時計方向の回転ロックには寄与しない。
また、この第1制御位置:P1では、固定部材2に形成されている第2ロック凹部72の開口領域に第2ロック片開放部45が位置している。従って、第2ロック片52が第2ロック片開放部45に対向する位置にくると、第2ロック片52の先端側が第2ロック片開放部45を通り抜けて第2ロック凹部72内に入り込み、第2ロータ部32の反時計方向回転がロックされる。第2ロータ部32の時計方向回転に対しては、第2ロック凹部72又は第2ロック片開放部45の開口縁部によって第2ロック片52が非係止姿勢方向に押し込まれるので、第2ロック片52は第2ロータ部32の時計方向の回転ロックには寄与しない。
第1ロック片51による第1ロータ部31の時計方向でのロック機能と、第2ロック片52による第2ロータ部32の反時計方向でのロック機能との2つのロック機能により、ロータ3の両方向の回転がロックされる。
〔特定一方向回転ロック状態〕
図9は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第2制御位置:P2に設定することによりもたらされる特定一方向回転ロック状態における各構成要素の位置関係を示している。
この第2制御位置:P2では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片保持部44が位置している。従って、第1ロック片51が第1ロック凹部71内に入り込むことは不可能となり、第1ロータ部31は固定部材2に対して回転フリーとなる。
また、第2ロック片52の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第2ロック片開放部45が位置している。従って、第2ロック片52は、第2受け凹部62と第2ロック凹部72との間で第2ロータ部32の時計方向回転に対して突っ張ることになり、第2ロータ部32の時計方向回転がロックされる。第2ロータ部32の反時計方向回転時には第2ロック片52は第2ロック凹部72又は第2ロック開放部45の開口縁部によって非係止姿勢方向に押し込まれるので、第2ロータ部32の反時計方向の回転ロックには寄与しない。
第1ロック片51がロータ3の両方向回転を許しているのに対して、第2ロック片52による第2ロータ部32の時計方向での回転をロックしているので、結果的にロータ3の時計方向の回転がロックされることになる。
なお、第1制御位置:P1から第2制御位置:P2までスライド体4を回転操作しても、第2ロック片52の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第2ロック片開放部45が位置するように、第2ロック片開放部45は第1制御位置:P1から第2制御位置:P2に至る円弧長さに対応する周方向長さを有している。
〔両方向回転フリー状態〕
図10は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第3制御位置:P3に設定することによりもたらされる両方向の回転フリー状態における各構成要素の位置関係を示している。この第3制御位置:P3では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片保持部44が位置している。従って、第1ロック片51の第1ロック凹部71内に入り込むことは不可能となる。これにより、第1ロータ部51の反時計方向回転及び時計方向回転がフリーとなる。また、固定部材2に形成されている第2ロック凹部72の開口領域に第2ロック片保持部46が重なっている。従って、第2ロック片52が第2ロック片開放部45に対向する位置にきても、第2ロック片52の先端側が第2ロック凹部72内に入り込むことは不可能となる。これにより、第2ロータ部32の反時計方向回転及び時計方向回転がフリーとなる。
第1ロック片51による第1ロータ部31のロック機能は両方向とも働かず、同様に第2ロック片52による第2ロータ部32のロック機能も両方向とも働かず、その結果、ロータ3は、時計方向と反時計方向の両方向で回転フリーとなる。
なお、ここでも、図10から理解できるように、ロータ3の時計回転時において第2ロータ部32側では、第2ロック片52の先端と第2ロック片開放部45の開口縁との接当が生じるため、第2ロック片52の先端が第2ロック片開放部45から第2ロック片保持部46にスムーズに乗り上げることができるように、少なくとも第2ロック片52の先端に湾曲形状が形成されている。
4.第四の実施形態
本発明の第四の実施形態における軸方向断面図が図11に、軸直交方向断面図が図12に示されている。この第四の実施形態では、固定部材2は、第三の実施形態と同様に、径方向に延びた鍔部2aとこの鍔部2aから軸方向に延びた筒部2bとからなるリング体であり、ロータ3は筒部2bに回転可能に外囲された厚肉のリング体である。スライド体4は、固定部材2の筒部2bと鍔部2aにわたって固定部材2とロータ3との間に回転可能に挟みこまれたU字断面をもつ薄肉のリング板である。固定部材2において定義されている第1固定面21と第2固定面22は、それぞれ筒部2bと鍔部2aのロータ3に対向する面に形成されている。また、ロータ3において定義されている第1ロータ面33と第2ロータ面34は、第1固定面21と第2固定面22に対向するようにロータ3のリング内周面とリング端面(リング軸方向端面)とに形成されている。さらに、スライド体4において定義されている第1スライド部41と第2スライド部42は、U字断面リング板の内面と底面に形成されている。
固定部材2の筒部2bの外周面である第1固定面21には第1受け凹部61が設けられており、固定部材2の鍔部2aの端面(軸方向端面)である第2固定面22には第2ロック凹部72が設けられている。また、ロータ3の第1ロータ面33には第1ロック凹部71が設けられており、ロータ3の第2ロータ面34には第2受け凹部62が設けられている。ここでも、固定部材2にロータ3を組み付け、回転位相を適切に合わせると、全ての第1受け凹部61と第1ロック凹部71とが向き合い、全ての第2受け凹部62と第2ロック凹部72とが向き合うように、第1受け凹部61、第1ロック凹部71、第2受け凹部62、第2ロック凹部72がレイアウトされている。第1受け凹部61及び第2受け凹部62には、ロック片5が収納装着される。この実施形態でも、上記第1の実施形態と同様な目的で、第1受け凹部61に装着されるロック片5としての第1ロック片51と、第2受け凹部62に装着されるロック片5としての第2ロック片52はわずかにその形状が異なっている。
内周側に配置されている第1スライド部41には、第1受け凹部61と第1ロック凹部71とに向き合う位置に実質的に矩形の開口部である第1ロック片開放部43が設けられており、第2スライド部42には、第2受け凹部62と第2ロック凹部72に向き合う位置に実質的に矩形の開口部である第2ロック片開放部45が設けられている。この第三実施形態においても、固定部材2とロータ3とスライド体4との回転位相を適切に合わせると、第1受け凹部61と第1ロック凹部71とが第1ロック片開放部43を通じて連通するとともに、第2受け凹部62と第2ロック凹部72とが第2スライド部42に設けられた第2ロック片開放部45を通じて連通する。また、第1ロック片51の姿勢変更を阻止する板部を第1ロック片保持部44と称し、第2ロック片52の姿勢変更を阻止する板部を第2ロック片保持部46と称するのも、先の実施形態と同じである。
なお、第1ロック片51と第1ロック片開放部43と第1ロック片保持部44との間の作用、第2ロック片52と第2ロック片開放部45と第2ロック片保持部46との間の作用は、先の実施形態と実質的に同じであるから、その説明は省略する。
この第四実施形態においても、先の実施形態と同様、スライド体4を第1、第2、第3の3つの回転位置にセットすることにより、このクラッチも、図13で示されている両方向の回転をロックする状態、図14で示されている特定の一方方向の回転方向だけをロックして他方方向をフリーとする状態、図15で示されている両方向の回転をフリーとする状態を作り出すことができる。これは、第1ロック片51及び第2ロック片52と、スライド体4の第1ロック片開放部43及び第2ロック片開放部45との位置関係で決定される。なお、図13から図15において、C−Cで示された図は、固定部材2の筒部2bとロータ3との間に配置された第1ロック片51と第1スライド部41との関係を示す断面であり、D−Dで示された図は、固定部材2の鍔部2aとロータ3との間に配置された第2ロック片52と第2スライド部42との関係を示す断面である。
〔両方向回転ロック状態〕
図13は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第1制御位置:P1に設定することによりもたらされる両方向回転ロック状態における各構成要素の位置関係を示している。この第1制御位置:P1では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片開放部43が位置している。従って、第1ロック片51の姿勢変更軌跡上に第1ロック凹部71が位置すると、第1ロック片51の先端側が第1ロック片開放部43を通り抜けて第1ロック凹部71内に入り込み、ロータ3の反時計方向回転がロックされる。ロータ3の時計方向回転に対しては第1ロック凹部71の開口縁部によって第1ロック片51が非係止姿勢方向に押し込まれるので、第1ロック片51は第1ロータ部31の時計方向の回転ロックには寄与しない。
また、この第1制御位置:P1では、固定部材2に形成されている第2ロック凹部72の開口領域に第2ロック片開放部45が位置している。従って、第2ロック片52が第2ロック片開放部45に対向する位置にくると、第2ロック片52の先端側が第2ロック片開放部45を通り抜けて第2ロック凹部72内に入り込み、第2ロータ部32の時計方向回転がロックされる。第2ロータ部32の反時計方向回転に対しては、第2ロック凹部72又は第2ロック片開放部45の開口縁部によって第2ロック片52が非係止姿勢方向に押し込まれるので、第2ロック片52は第2ロータ部32の反時計方向の回転ロックには寄与しない。
第1ロック片51による第1ロータ部31の反時計方向でのロック機能と、第2ロック片52による第2ロータ部32の時計方向でのロック機能との2つのロック機能により、ロータ3の両方向の回転がロックされる。
〔特定一方向回転ロック状態〕
図14は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第2制御位置:P2に設定することによりもたらされる特定一方向回転ロック状態における各構成要素の位置関係を示している。この第2制御位置:P2では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片保持部44が位置している。従って、第1ロック片51が第1ロック凹部71内に入り込むことは不可能となり、第1ロータ部31は固定部材2に対して回転フリーとなる。
また、第2ロック片52の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第2ロック片開放部45が位置している。従って、第2ロック片52は、第2受け凹部62と第2ロック凹部72との間で第2ロータ部32の時計方向回転に対して突っ張ることになり、第2ロータ部32の時計方向回転がロックされる。第2ロータ部32の反時計方向回転時には第2ロック片52は第2ロック凹部72または第2ロック開放部45の開口縁部によって非係止姿勢方向に押し込まれるので、第2ロータ部32の反時計方向の回転ロックには寄与しない。
第1ロック片51がロータ3の両方向回転を許しているのに対して、第2ロック片52による第2ロータ部32の時計方向での回転をロックしているので、結果的にロータ3の時計方向の回転がロックされることになる。
なお、第1制御位置:P1から第2制御位置:P2までスライド体4を回転操作しても、第2ロック片52の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第2ロック片開放部45が位置するように、第2ロック片開放部45は第1制御位置:P1から第2制御位置:P2に至る円弧長さに対応する周方向長さを有している。
〔両方向回転フリー状態〕
図15は、スライド体4の固定部材2に対する回転位置を第3制御位置:P3に設定することによりもたらされる両方向の回転フリー状態における各構成要素の位置関係を示している。この第3制御位置:P3では、第1ロック片51の非係止姿勢から係止姿勢への軌跡上に第1ロック片保持部44が位置している。従って、第1ロック片51の第1ロック凹部71内に入り込むことは不可能となる。これにより、第1ロータ部51の反時計方向回転及び時計方向回転がフリーとなる。また、固定部材2に形成されている第2ロック凹部72の開口領域に第2ロック片保持部46が重なっている。従って、第2ロック片52が第2ロック片開放部45に対向する位置にきても、第2ロック片52の先端側が第2ロック凹部72内に入り込むことは不可能となる。これにより、第2ロータ部32の反時計方向回転及び時計方向回転がフリーとなる。
第1ロック片51による第1ロータ部31のロック機能は両方向とも働かず、同様に第2ロック片52による第2ロータ部32のロック機能も両方向とも働かず、その結果、ロータ3は、時計方向と反時計方向の両方向で回転フリーとなる。
なお、ここでも、図15から理解できるように、ロータ3の時計回転時において第2ロック片52の先端と第2ロック片開放部45の開口縁との接当が生じるため、第2ロック片52の先端が第2ロック片開放部45から第2ロック片保持部46にスムーズに乗り上げることができるように、少なくとも第2ロック片52の先端と第2ロック片開放部45の開口縁とに湾曲形状が形成されている。
上述した実施の形態では、固定部材2はハウジング壁体1のような固定要素に固定されていたが、この固定部材2をロータ3と相対回転する相対回転要素に固定しても良い。つまり、固定部材2は絶対的に固定されたものに限定されるわけではなく、ロータ3との間での相対回転により見かけ上固定しているものも含む。
本発明によるクラッチは、回転体の回転をロックする状態、特定の一方方向の回転方向だけをロックして他方方向をフリーとする状態、両方向の回転をフリーとする状態の少なくとも2つを選択的に必要とする回転伝達系に適用することができる。
2:固定部材
21:第1固定面
22:第2固定面
3:ロータ
31:第1ロータ部
32:第2ロータ部
4:スライド体
41:第1スライド部
42:第2スライド部
43:第1ロック片開放部(開口部)
44:第1ロック片保持部(板部)
45:第2ロック片開放部(開口部)
46:第2ロック片保持部(板部)
5:ロック片
51:第1ロック片
52:第2ロック片
6:受け凹部
61:第1受け凹部
62:第2受け凹部
7:ロック凹部
71:第1ロック凹部
72:第2ロック凹部

Claims (7)

  1. 固定部材と、
    回転軸心周りで回転するロータと、
    前記固定部材に支持されるとともに前記ロータに対して係止状態となる係止姿勢と前記ロータに対して非係止状態となる非係止姿勢との間で姿勢変更可能な第1ロック片と、
    前記ロータに支持されるとともに前記固定部材に対して係止状態となる係止姿勢と前記固定部材に対して非係止状態となる非係止姿勢との間で姿勢変更可能な第2ロック片と、
    前記固定部材に対してスライド変位する第1スライド部と第2スライド部とを一体的に有するスライド体と、
    を備え、
    前記第1ロック片の前記係止姿勢への姿勢変更を許す第1ロック片開放部及び前記第1ロック片を前記非係止姿勢に保持する第1ロック片保持部が前記第1スライド部に形成され、
    前記第2ロック片の前記係止姿勢への姿勢変更を許す第2ロック片開放部及び前記第2ロック片を前記非係止姿勢に保持する第2ロック片保持部が前記第2スライド部に形成され、
    前記スライド体の第1変位位置において前記ロータの両方向の回転がロックされ、前記スライド体の第2変位位置において前記ロータの一方方向の回転がロックされ、前記スライド体の第3変位位置において前記ロータの両方向の回転が許可されるクラッチ。
  2. 前記スライド体が前記固定部材と前記ロータとの間に挟まれた板状体であり、
    前記第1ロック片開放部及び前記第2ロック片開放部が前記固定部材と前記ロータとの間の連通空間を作り出す前記板状体の開口部であり、前記第1ロック片保持部及び前記第2ロック片保持部が前記固定部材と前記ロータとの間の空間を閉鎖する前記板状体の板部であり、
    前記第1ロック片開放部としての開口部が前記第1ロック片の非係止姿勢から係止姿勢への姿勢変更を許す大きさを有するとともに、前記第2ロック片開放部としての開口部が前記第2ロック片の非係止姿勢から係止姿勢への姿勢変更を許す大きさを有する請求項1に記載のクラッチ。
  3. 前記ロータの一方の回転方向において前記第1ロック片が前記開口部から前記第1ロック片保持部としての前記板部に乗り上げ可能なように前記第1ロック片と前記開口部のエッジとの間の相対形状が決定され、かつ
    前記ロータの一方の回転方向において非係止姿勢の前記第2ロック片が前記開口部から前記第2ロック片保持部としての前記板部に乗り上げ可能なように、かつ前記ロータの他方の回転方向において係止姿勢の前記第2ロック片が前記開口部から前記第2ロック片保持部としての前記板部に乗り上げ可能なように前記第2ロック片と前記開口部のエッジとの間の相対形状が決定されている請求項2に記載のクラッチ。
  4. 前記固定部材は第1固定面と第2固定面とを有し、前記ロータは前記第1固定面に対向しつつ回転する第1ロータ面と、前記第2固定面に対向しつつ回転する第2ロータ面とを有し、
    前記第1ロック片は前記第1固定面に支持されて前記第1ロータ面に対して前記係止状態又は前記非係止状態となり、
    前記第2ロック片は前記第2ロータ面に支持されて前記第2固定面に対して前記係止状態又は前記非係止状態となる請求項1から3のいずれか一項に記載のクラッチ。
  5. 前記ロータは前記第1ロータ面を有する第1ロータ部と前記第2ロータ面を有する第2ロータ部とを備え、前記固定部材は前記第1ロータ部と前記第2ロータ部とによって前記回転軸心の軸方向両側から挟まれており、前記固定部材と前記第1ロータ部との間に前記第1スライド部が配置され、前記固定部材と前記第2ロータ部との間に前記第2スライド部が配置されている請求項4に記載のクラッチ。
  6. 前記固定部材と前記ロータは前記回転軸心の軸方向で隣り合うリング体であり、前記第1固定面と前記第2固定面とは前記ロータに対向する面の径方向内周側と外周側とに区分けされて形成され、
    前記第1ロータ面と前記第2ロータ面とは前記固定部材に対向する面の径方向外周側と内周側とに区分けされて形成され、
    前記スライド体は前記固定部材と前記ロータとの間に挟みこまれたリング体であり、前記第1スライド部と前記第2スライド部とは径方向内周側と外周側とに区分けされて形成されている請求項4に記載のクラッチ。
  7. 前記固定部材は前記回転軸心の径方向に延びた鍔部と前記回転軸心の軸方向に延びた筒部とからなるリング体であり、前記第1固定面は前記筒部に形成されるとともに前記第2固定部は前記鍔部に形成され、
    前記ロータは前記筒部に回転可能に外囲配置されるリング体であり、前記第1ロータ面が前記第1固定面と対向するように内周面に形成され、前記第2ロータ面が前記第2固定面と対向するようにリング端面に形成され、
    前記スライド体は前記前記固定部材と前記ロータとの間に挟みこまれたリング体であり、前記スライド体は前記第1スライド部として前記回転軸心の軸方向に延びた筒部と前記第2スライド部として前記回転軸心の径方向に延びた鍔部とを備えている請求項4に記載のクラッチ。
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