JP2018178045A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄力をより高められ、かつ、低泡性及び破泡性に優れる衣料用液体洗浄剤組成物。【解決手段】(A)成分:石鹸を除くアニオン界面活性剤と、(B)成分:炭素数12の脂肪酸又はその塩と、(C)成分:炭素数14〜18の脂肪酸又はその塩と、(D)成分:ノニオン界面活性剤とを含有し、(A)成分/((A)成分+(D)成分)で表される質量比が0.2以上0.9未満であり、かつ(C)成分/(B)成分で表される質量比が0.03以上0.5以下である、衣料用液体洗浄剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
衣料用の洗浄剤としては、洗浄力に優れ、泡立ちが良好なアニオン界面活性剤が広く利用されている。このようなアニオン界面活性剤を主たる界面活性剤として、洗浄剤に用いた場合、ドラム式洗濯機では、洗浄時に泡がオーバーフローしてしまう懸念がある。そのため、ドラム式洗濯機に用いられる洗浄剤には泡立ちにくさ(低泡性)が要求される。さらに、すすぎ時には泡が素早く消えること(破泡性)により、すすぎを速やかに完了できること(良好なすすぎ性)が望まれている。
特許文献1では、ノニオン界面活性剤を主たる界面活性剤とし、アニオン界面活性剤を少量含有することで、洗浄時に低泡性であり、良好なすすぎ性の液体洗浄剤組成物が紹介されている。
特開2002−167600号公報
しかしながら、特許文献1は、ノニオン界面活性剤を主たる界面活性剤として、洗浄時の低泡性とすすぎ性を向上しているものの、洗浄力を高めるためにアニオン界面活性剤を主たる界面活性剤とした場合には、低泡性の改善が見られていない。
そこで本発明は、洗浄力をより高められ、かつ、低泡性及び破泡性に優れる衣料用液体洗浄剤組成物を目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:石鹸を除くアニオン界面活性剤と、(B)成分:炭素数12の脂肪酸又はその塩と、(C)成分:炭素数14〜18の脂肪酸又はその塩と、(D)成分:ノニオン界面活性剤とを含有し、(A)成分/((A)成分+(D)成分)で表される質量比が0.2以上0.9未満であり、かつ(C)成分/(B)成分で表される質量比が0.03以上0.5以下である、衣料用液体洗浄剤組成物。
[2]さらに、(E)成分:酵素を含有する、[1]に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[3]さらに、(F)成分:キレート剤を含有する、[1]又は[2]に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[4]さらに、(G)成分:消泡補助剤を含有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[5](A)成分と(D)成分の合計含有量が、衣料用液体洗浄剤組成物の総質量に対して5〜60質量%である、[1]〜[4]のいずれかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[6](A)成分/((B)成分+(C)成分)で表される質量比が1.5以上13.8未満である、[1]〜[5]のいずれかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[7](D)成分/((B)成分+(C)成分)で表される質量比が0.8以上30未満である、[1]〜[6]のいずれかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
本発明によれば、洗浄力をより高められ、かつ、低泡性及び破泡性に優れる衣料用液体洗浄剤組成物を提供することができる。
[衣料用液体洗浄剤組成物]
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物(以下、単に液体洗浄剤ということがある)は、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、(D)成分とを含有する。
本発明の液体洗浄剤は、アニオン界面活性剤を主たる界面活性剤とする。ここで、アニオン界面活性剤が主たる界面活性剤であるとは、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤との合計質量に対して、アニオン界面活性剤の質量比が0.2以上であることをいう。
<(A)成分>
(A)成分は、石鹸を除くアニオン界面活性剤である。液体洗浄剤は、(A)成分を含有することで、洗浄力を高められる。アニオン界面活性剤としては、例えば以下の(1)〜(10)が挙げられる。
(1)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(2)α−スルホ脂肪酸エステル塩(MES)。
(3)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(4)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(5)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)(EO/POのモル比が0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(6)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(EO/POのモル比が0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(7)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(EO/POのモル比が0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩。
(8)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(9)長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(10)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
上記で例示した以外のアニオン界面活性剤を用いてもよい。例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩又はアルケニルアミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩等が挙げられる。中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
(A)成分は1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分としては、上記の中でも、より良好な洗浄力が得られやすいことから、前記の(1)、(2)、(3)及び(5)からなる群より選択される少なくとも1種のアニオン界面活性剤を含むことが好ましく、(1)、(2)、(3)と(5)の組み合わせ、(1)、(2)と(5)の組み合わせ、(1)、(3)と(5)の組み合わせ、及び(1)と(5)の組み合わせ、からなる群より選択される少なくとも1種のアニオン界面活性剤を含むことがより好ましい。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜30質量%が好ましく、2〜20質量%がより好ましく、3〜15質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が前記下限値以上であると、たんぱく洗浄性に優れる液体洗浄剤が得られやすい。また、再汚染防止性に優れる液体洗浄剤が得られやすくなる。また、(A)成分の含有量が前記上限値以下であると、流動性の良好な液体洗浄剤が得られやすい。
ここで、「再汚染防止性」とは、洗濯処理を施すことによって被洗物(洗浄対象物)から脱離した汚れが、再び被洗物に付着するのを防止する性質である。
本発明の1つの態様において、(A)成分は、前述の(2)を含んでいてもよい。また(2)は、下記式(a1)で表されるα−スルホ脂肪酸塩エステル(以下、(a)成分と記載する)であることが好ましい。
CH(SOM)COOR・・・(a1)
(式(a1)中、Rは炭素数10〜16の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜6の炭化水素基であり、Mは対イオンである。)
((a)成分)
前記式(a1)中、Rの炭化水素基の炭素数は10〜16である。つまり(a)成分が有する脂肪酸残基の炭素数は12〜18である。脂肪酸残基とは、アシル基部分を指す。Rの炭素数が10以上であれば、表面活性が強く、洗浄力がより良好になる。Rの炭素数が16以下であれば、液体洗浄剤の低温安定性が優れる。
の炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでいてもよい。Rの炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましく、直鎖状のアルキル基、又は直鎖状のアルケニル基がさらに好ましい。
式(a1)中、Rの炭素数は1〜6であり、1〜3が好ましい。
の炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでいてもよい。Rの炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましく、直鎖状のアルキル基、又は分岐鎖状のアルキル基がさらに好ましい。
としては、洗浄力がより向上することから、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
式(a1)中、Mとしては、RCH(COOR)SO とともに水溶性の塩を形成し得るものが好ましく、例えばアルカリ金属イオン、プロトン化したアミン、アンモニウムイオン等が挙げられる。前記Mとなり得るアルカリ金属としては、ナトリウム等が挙げられる。前記Mとなり得るアミンとしては、第1〜3級アミン等が挙げられる。前記アミンの総炭素数は1〜6であることが好ましい。また、前記アミンは、ヒドロキシ基を有していてもよい。(a)成分の水に対する溶解性が高まることから、前記アミンはヒドロキシ基を有することが好ましい。ヒドロキシ基を有するアミンとしては、アルカノールアミンが挙げられ、前記アルカノール基の炭素数は1〜3が好ましい。アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
前記Mとしては、入手しやすい点、液体洗浄剤の低温安定性がより高められやすくなる点等から、アルカリ金属イオンが好ましく、ナトリウムイオンが特に好ましい。
(a)成分としては、前記式(a1)におけるRが炭素数14〜16の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数14〜16の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、Rがメチル基である化合物が特に好ましい。
(a)成分は、いずれか1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(a)成分としては、洗浄力が高まるとともに、水への溶解性が高まることから、脂肪酸残基の炭素数が異なる化合物を混合した混合物であることが好ましい。特に、前記式(a1)におけるRが炭素数14の炭化水素基である化合物(a−1)と、前記式(a1)におけるRが炭素数16の炭化水素基である化合物(a−2)との混合物が好ましい。かかる混合物において、化合物(a−1)と化合物(a−2)との質量比は、(a−1):(a−2)=45:55〜95:5が好ましく、60:40〜90:10がより好ましく、80:20〜85:15がさらに好ましい。かかる質量比が前記の好適な範囲内であると、洗浄力、水への溶解性、液体洗浄剤の低温安定性がより良好となりやすい。
(a)成分は、公知の製造方法により得られるもの、例えば、撹拌機付きの槽型反応装置等を定法により使用し、原料の脂肪酸エステルを、無水硫酸等に接触させてスルホン化することによりα−スルホ脂肪酸エステル(α−SF酸)を調製し、次いで、前記α−SF酸を、水酸化ナトリウム等で中和することにより得られるものが用いられてもよく、市販品が用いられてもよい。なお、中和の前後に、過酸化水素等で漂白を行ったものであってもよい。
(a)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0〜6.0質量%が好ましく、0.5〜4.0質量%がより好ましく、1.0〜3.0質量%がさらに好ましい。(a)成分の含有量が前記範囲内であると、洗浄力、再汚染防止性、分散安定性、酵素安定性に優れる液体洗浄剤が得られやすくなる。また、他の成分の配合の自由度を保ちやすくなる。
また、(A)成分中の(a)成分の割合(以下、(a)/(A)比ということがある)は、0/100以上50/100以下が好ましく、5/100以上40/100以下がより好ましく、10/100以上30/100以下がさらに好ましい。
(石鹸)
石鹸は、下記式(a2)で表される高級脂肪酸塩である。
−COOX・・・(a2)
ただし、式(a2)中、Rは炭素数7〜17の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基である。式(a2)中のXは、アルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等である。
本発明において、後述する(B)成分、(C)成分が式(a2)に該当する場合があり、この場合、石鹸は(B)成分あるいは(C)成分に該当する。そのため、(A)成分からは石鹸が除かれる。
<(B)成分>
(B)成分は、炭素数12の脂肪酸又はその塩(以下、単に脂肪酸(塩)ともいう。)である。(B)成分としては、下記一般式(I)で表される脂肪酸及びそのアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等から選ばれる少なくとも一種が挙げられる。液体洗浄剤は、(B)成分を含有することで、低泡性を高められる。
−COOM・・・(I)
(ただし、式(I)中、Rは炭素数11の飽和炭化水素基又は不飽和炭化水素基である。Rは直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状の構造を含んでいてもよい。Mは水素、アルカリ金属、アミン、アンモニア、アルカノールアミン等である。)
(B)としては、低泡性が高まるとともに、洗剤への混和性が高まることから、Rは直鎖状飽和炭化水素基が好ましく、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカノールアミンが好ましい。
(B)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
<(C)成分>
(C)成分は、炭素数14〜18の脂肪酸(塩)である。(C)成分としては、下記一般式(II)で表される脂肪酸及びそのアルカリ金属塩、アミン塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等から選ばれる少なくとも一種が挙げられる。液体洗浄剤は、(C)成分を含有することで、破泡性を高められる。
−COOM・・・(II)
(ただし、式(II)中、Rは炭素数13〜17の飽和炭化水素基又は不飽和炭化水素基である。Rは炭素数15〜17であることが好ましい。Mは水素、アルカリ金属、アミン、アンモニア、アルカノールアミン等である。)
(B)成分と(C)成分とを組み合わせることで、破泡性をより高めることができる。
(C)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。2種以上を組み合わせる場合、Rが炭素数15の脂肪酸(塩)とRが炭素数17の脂肪酸(塩)とを併用することが好ましい。2種以上が組合わされることで、外観安定性が良好になる。
液体洗浄剤中、(A)成分/((B)成分+(C)成分)で表される質量比(以下、(A)/(B+C)比ということがある)は、例えば、1.5以上13.8未満が好ましく、2以上13未満がより好ましく、3以上9未満がさらに好ましい。前記範囲内であれば、破泡性をより高められ、かつ、外観安定性をより高められる。
液体洗浄剤中、(D)成分/((B)成分+(C)成分)で表される質量比(以下、(D)/(B+C)比ということがある)は、例えば、0.8以上30未満が好ましく、1以上20未満がより好ましく、1.5以上9未満がさらに好ましい。前記範囲内であれば、破泡性をより高められ、かつ、外観安定性をより高められる。
が炭素数11である高級脂肪酸(塩)と、Rが炭素数13〜17である高級脂肪酸(塩)とを組み合わせることで、低泡性及び破泡性をより高めることができる。
液体洗浄剤中、(C)成分/(B)成分で表される質量比(以下、(C)/(B)比ということがある)は0.03以上0.5以下であり、0.05以上0.38以下が好ましく、0.06以上0.3以下がより好ましい。(C)/(B)比が、前記範囲内であれば、破泡性及び外観安定性をより高められる。
(C)/(B)比を前記範囲内とすることで、低泡性、破泡性及び外観安定性をより高められる理由は、定かではないが、次のように考えられる。すなわち、水道水中の多価金属イオンと脂肪酸との反応で生成した複合体粒子の粒子数が増加し、粒子形状及び表面疎水度が変化し、泡の膜を破るのに適した状態になるためである。
液体洗浄剤中、(B)成分と(C)成分の含有量の合計は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1質量%以上2質量%未満が好ましく、0.5質量%以上1.8質量%未満がより好ましく、1.1質量%以上1.7質量%未満がさらに好ましい。
(B)成分と(C)成分の含有量の合計が、前記下限値以上であると、低泡性、破泡性に優れた液体洗浄剤が得られやすくなる。(B)成分と(C)成分の含有量の合計が、前記上限値以下であると、透明均一な液外観を保ちやすくなる。
<(D)成分>
(D)成分は、ノニオン界面活性剤である。本発明の液体洗浄剤は、(A)成分以外の界面活性剤として(D)成分を含有することで、外観安定性、破泡性、皮脂洗浄性により優れる。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.5質量%以上30質量%以下が好ましく、1質量%以上20質量%以下がより好ましく、2質量%以上10質量%以下がさらに好ましい。
(A)成分と(D)成分の含有量の合計は、界面活性剤(ただし、石鹸を除く)の総質量に対して、80質量%以上100質量%以下が好ましく、85質量%以上100質量%以下がより好ましく、90質量%以上100質量%以下がさらに好ましく、100質量%であってもよい。
また、(A)成分/((A)成分+(D)成分)で表される質量比(以下、(A)/(A+D)比ということがある)が0.2以上0.9未満であり、0.3以上0.8以下が好ましく、0.4以上0.7以下がより好ましい。(A)/(A+D)比が、前記下限値以上であると、たんぱく洗浄性、再汚染防止性の低下を抑制しやすく、前記上限値以下であると、低泡性、破泡性が良好になりやすい。界面活性剤のうち、主として洗浄力に寄与するのは、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤である。(A)/(A+D)比は、洗浄力に寄与する界面活性剤に占めるアニオン界面活性剤の含有割合を表す。
(D)成分としては、例えば、以下の(1)〜(5)が挙げられる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の1価脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは3〜20モル、さらに好ましくは5〜20モル付加した、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される1価脂肪族アルコールとしては、第1級アルコール、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
(4)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
ノニオン界面活性剤としては、上記(1)又は(3)のものが好ましく、中でも、下記一般式(III)又は(IV)で表されるものが好ましい。
−C(=O)O−[(EO)/(PO)]−(EO)−R・・・(III)
10−O−[(EO)/(PO)]−(EO)−H・・・(IV)
(式(III)中、Rは炭素数7〜22の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜6のアルキル基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。
式(IV)中、R10は炭素数6〜22の炭化水素であり、vはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、wはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、xはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。)
式(III)において、Rは、炭素数7〜22の炭化水素基である。Rの炭素数は、9〜21が好ましく、11〜21がより好ましい。
は、アルキル基、アルケニル基が好ましい。
は直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
洗浄力のさらなる向上を図る観点から、Rは、直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基、又は直鎖もしくは分岐鎖の炭素数7〜22のアルケニル基が好ましい。
は、炭素数1〜6のアルキル基であり、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよい。
なかでもメチル基及びエチル基が好ましい。
式(III)中、s、uは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
s+uは6〜20であることが好ましく、6〜18がより好ましく、11〜18がさらに好ましい。前記下限値以上であれば、液安定性がより向上しやすくなる。前記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(III)中、tは、POの平均繰り返し数を表す数である。
tは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。前記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
tが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム状に結合してもよいし、ブロック状に結合してもよい。
なお、本明細書において平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定することができる。
式(IV)において、R10は、炭素数6〜22の炭化水素基である。
式(IV)において、R10の炭素数は、洗浄力のさらなる向上を図る観点から、10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。
10は、直鎖又は分岐鎖であってもよい。
好ましいR10−O−としては、下記一般式(V)で表される基が挙げられる。
(R101)(R102)CH−O−・・・(V)
(式(V)中、R101及びR102は、それぞれ独立して水素原子、又は鎖状の炭化水素基を表し、R101とR102の合計の炭素数は5〜21である。)
101とR102との合計の炭素数は、9〜21が好ましく、9〜19より好ましく、9〜17がさらに好ましい。
101及びR102は直鎖又は分岐鎖であってもよい。
10としては、炭素数12〜14のアルキル基であって、酸素原子に結合する炭素は2級炭素であるアルキル基が好ましい。
式(IV)中、v、xは、それぞれ独立にEOの平均繰り返し数を表す数である。
v+xは3〜20であることが好ましく、5〜18がより好ましく、6〜18がさらに好ましく、7〜18が特に好ましく、12〜15が最も好ましい。前記下限値以上であれば、破泡性や外観安定性がより向上しやすくなる。前記上限値以下であれば、洗浄力がより向上しやすくなる。
式(IV)中、wは、POの平均繰り返し数を表す数である。
wは0〜6の数であり、0〜3が好ましい。前記上限値以下であれば、液安定性がより向上しやすくなる。
wが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダム状に結合してもよいし、ブロック状に結合してもよい。
式(III)中のEO又はPOの分布は、製造する際の反応方法によって変動する。例えば、一般的なアルカリ触媒である水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的広くなる。特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いてエチレンオキシドやプロピレンオキシドを原料に付加した場合には、v又はwの分布は、比較的狭くなる。
式(III)で表されるノニオン界面活性剤(以下、(d11)成分ともいう)、及び式(IV)で表されるノニオン界面活性剤(以下、(d12)成分ともいう)は、ナロー率が20質量%以上であることが好ましく、25質量%以上であることがより好ましい。当該ナロー率が高いほど、良好な洗浄力が得られる。また、当該ナロー率が20質量%以上、特に25質量%以上であると、界面活性剤の原料臭気の少ない洗浄剤組成物が得られやすくなる。
(d11)成分を常法により製造した場合、生成物中には、(d11)成分とともに、洗浄力に寄与しない成分、例えば(d11)成分の原料である脂肪酸エステルや、式(III)で表されるノニオン界面活性剤のsが1または2であるエチレンオキシド付加体が共存し、ナロー率を低下させる。そのためナロー率が高いと、共存する成分が充分に少なく、洗浄力の低下、原料臭気の問題が生じにくくなる。(d12)成分の場合も同様である。
前記ナロー率の上限値としては特に限定されないが、実質的には80質量%以下であることが好ましい。
前記ナロー率としては、液安定性と溶解性が向上するため、20〜50質量%であることがより好ましく、20〜40質量%がさらに好ましい。
ここで、本明細書において「ナロー率」とは、EOの付加モル数が異なるエチレンオキシド付加体の分布の割合を示し、下記の数式(S)で表される。
Figure 2018178045
[式中、pmaxは、全体のエチレンオキシド付加体中に最も多く存在するエチレンオキシド付加体のEOの付加モル数を示す。iはEOの付加モル数を示す。Yiは全体のエチレンオキシド付加体中に存在する、EOの付加モル数がiであるエチレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。]
前記ナロー率は、例えば(d11)成分又は(d12)成分の製造方法等によって制御することができる。(d11)成分の製造方法としては、特に限定されるものではないが、例えば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキシドを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)により容易に製造することができる。(d12)成分の製造方法としては、例えば表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、炭素数6〜22のアルコールにエチレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。
かかる方法に用いられる表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、具体的には、金属水酸化物等により表面改質された金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や金属水酸化物および/または金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒が挙げられる。
前記複合金属酸化物触媒を用いた表面改質においては、複合金属酸化物と、金属水酸化物および/または金属アルコキシドとを併用することが好ましい。この場合、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物および/または金属アルコキシドの割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
また、その他の(d11)成分の製造法としては、アルカリ土類金属化合物とオキシ酸等の混合物より調製されるアルコキシル化触媒により、脂肪酸アルキルエステルにアルキレンオキシドを付加する方法がある。上記のアルコキシル化触媒については、特許第04977609号公報、WO1993004030号公報、WO2002038269号公報、WO2012028435号公報等で開示されており、例えば、カルボン酸のアルカリ土類金属塩および/またはヒドロキシカルボン酸のアルカリ土類金属塩と硫酸等の混合物より調製したアルコキシル化触媒等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造したものを用いてもよい。公知の製造方法として、(d11)成分は、例えば脂肪酸アルキルエステルにエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。(d12)成分は、例えば、炭素数6〜22のアルコールにエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。
(D)成分は、1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤の総質量に対する界面活性剤(但し、石鹸を除く)の含有量は、例えば、5〜60質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜40質量%がさらに好ましい。
(A)成分/((B)成分+(C)成分)で表される質量比(以下、(A)/(B+C)比ということがある)が1.5以上13.8未満であり、2以上13以下が好ましく、3以上9以下がより好ましい。(A)/(B+C)比が、前記下限値以上であると、たんぱく洗浄性、再汚染防止性の低下を抑制しやすく、前記上限値以下であると、破泡性が良好になりやすい。
(D)成分/((B)成分+(C)成分)で表される質量比(以下、(D)/(B+C)比ということがある)が0.8以上30未満であり、1以上20以下が好ましく、1.5以上9以下がより好ましい。(D)/(B+C)比が、前記下限値以上であると、たんぱく洗浄性、再汚染防止性の低下を抑制しやすく、前記上限値以下であると、破泡性が良好になりやすい。
<(E)成分>
(E)成分は、酵素である。本発明の液体洗浄剤は、(E)成分をさらに含有することで、洗浄力がより高められる。
(E)成分としては、衣料用洗剤用途等に用いられる酵素が利用でき、例えば、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼ等が挙げられる。
プロテアーゼとしては、プロテアーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる商品名Savinase16L、Savinase Ultra 16L、Savinase
Ultra 16XL、Savinase Evity 16L、Everlase 16L TypeEX、Everlase Ultra 16L、Coronase 48L、Esperase 8L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL;ジェネンコア社から入手できる商品名Purafect L、Purafect OX、Properase L等が挙げられる。
アミラーゼとしては、アミラーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる商品名Termamyl 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl
300L、Stainzyme 12L、Stainzyme Plus 12L、Amplify 12L;ジェネンコア社から入手できる商品名Maxamyl、天野エンザイム株式会社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ;生化学工業株式会社から入手できる商品名DB−250等が挙げられる。
リパーゼとしては、リパーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる商品名Lipex 100L、Lipex Evity 100L、Lipolase 100L等が挙げられる。
セルラーゼとして、セルラーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる商品名Endolase 5000L、Celluzyme 0.4L、Carezyme 4500L等が挙げられる。
マンナナーゼとして、マンナナーゼ製剤としてノボザイムズ社から入手できる商品名Mannaway 4L等が挙げられる。
(E)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(E)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜1.0質量%が好ましく、0.03〜0.8質量%がより好ましく、0.05〜0.5質量%がさらに好ましい。(E)成分の含有量が前記下限値以上であると、(E)成分によるたんぱく汚れの洗浄効果が良好に得られ、前記上限値以下であると、酵素製剤中の安定化剤であるカルシウムと(B)成分と(C)成分との複合体の析出が抑制され、外観安定性がより高められる。また、コストの増加を抑えつつ、(E)成分の十分な配合効果が得られる。さらに、基材臭の発生も良好に抑えられる。
<(F)成分>
(F)成分は、キレート剤である。本発明の液体洗浄剤は、(F)成分をさらに含有することで、洗浄力がより高められる。
(F)成分は、重量平均分子量が550未満であり、アミノカルボン酸、アミノカルボン酸の塩、ヒドロキシカルボン酸、及びヒドロキシカルボン酸の塩からなる群から選択される少なくとも1種の化合物である。
アミノカルボン酸とは、1分子中に窒素原子とカルボキシル基とを持つ化合物を意味する。
ヒドロキシカルボン酸とは、1分子中にカルボキシル基とアルコール性ヒドロキシ基とを持つ化合物のうち、アミノカルボン酸に該当しないものを意味する。
(F)成分の重量平均分子量は550未満であり、400以下が好ましく、50以上が好ましく、100以上がより好ましい。
(F)成分は、主に水道水中、あるいは汚れに含まれる多価金属イオンを捕捉すると考えられるものであって、これを水に溶かしたときに、多価金属イオンを捕捉する作用を有するものである。
(F)成分としては、アミノカルボン酸系キレート剤、及びヒドロキシカルボン酸系キレート剤が好ましい。
アミノカルボン酸系キレート剤とは、1分子中に窒素原子とカルボキシル基とを持つキレート剤を意味する。
ヒドロキシカルボン酸系キレート剤とは、1分子中にカルボキシル基とアルコール性ヒドロキシ基とを持つキレート剤のうち、アミノカルボン酸系キレート剤に該当しないものを意味する。
アミノカルボン酸系キレート剤としては、ニトリロトリ酢酸又はその塩、エチレンジアミンテトラ酢酸又はその塩、ジエチレントリアミンペンタ酢酸又はその塩、β−アラニンジ酢酸又はその塩、アスパラギン酸ジ酢酸又はその塩、メチルグリシンジ酢酸又はその塩、イミノジコハク酸又はその塩、エチレンジアミンジコハク酸又はその塩等のアミノカルボン酸又はその塩;セリンジ酢酸又はその塩、ヒドロキシイミノジコハク酸又はその塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸又はその塩、ジヒドロキシエチルグリシン又はその塩等のヒドロキシアミノカルボン酸又はその塩が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸系キレート剤としては、乳酸又はその塩、リンゴ酸又はその塩、クエン酸又はその塩、酒石酸又はその塩、グリコール又はその塩、グルコン酸又はその塩が挙げられる。
なかでも、多価金属イオンとの複合体の水への高い溶解性の面から、クエン酸又はその塩、リンゴ酸又はその塩、グルコン酸又はその塩が好ましい。
(F)成分を構成する塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩(モノエタノールアンモニウム)、ジエタノールアミン塩(ジエタノールアンモニウム)、トリエタノールアミン塩(トリエタノールアンモニウム)等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩などが挙げられる。
(F)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(F)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.03質量%以上3.0質量%以下が好ましく、0.05質量%以上1.0質量%以下がより好ましく、0.08質量%以上0.5質量%以下がさらに好ましい。
(F)成分の含有量が、前記下限値以下であると、液外観が均一透明で良好な洗浄剤組成物が得られやすくなり、かつ、洗浄力を向上しやすくなる。
(F)成分の含有量が、前記上限値以下であると、配合コストに見合う洗浄力が得られやすくなり、かつ、(E)成分の安定性が良好になりやすい。
<(G)成分>
(G)成分は、消泡補助剤である。本発明の液体洗浄剤は、(G)成分をさらに含有することで、消泡効果がより高められる。
(G)成分としては、脂肪酸2−エチルヘキシル(パステル2H−08、商品名)、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル(アクトコールT−3000、商品名)、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル(アクトコールT−4000、商品名)、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル(アクトコールT−5000、商品名)及びシリコン製剤から選択される1種以上が挙げられる。
(G)成分は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(G)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜20質量%が好ましい。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤は、上記(A)〜(G)成分以外に、本発明の効果を妨げない範囲で、洗浄剤に通常用いられるその他の成分を含有してもよい。
その他の成分としては、例えば、水、水混和性有機溶剤、増粘剤、減粘剤、可溶化剤、モノエタノールアミン等のアルカリ剤、酸化防止剤、防腐剤、塩化カルシウム、乳酸ナトリウム等の酵素安定化剤、風合い向上剤、保存安定性向上剤、蛍光剤、移染防止剤、再汚染防止剤、パール剤、ソイルリリース剤、着香剤、着色剤、乳濁化剤、天然物等のエキス、pH調整剤、風合い向上剤等が挙げられる。
液体洗浄剤の総質量に対する水の含有量は、例えば、10〜95質量%が好ましく、20〜90質量%がより好ましく、40〜90質量%がさらに好ましい。
水混和性有機溶剤としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(ソルフィット、商品名)等のアルコール類;プロピレングリコール(PG)、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のグリコール類;ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、重量平均分子量約200〜1000のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のポリグリコール類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のアルキルエーテル類等が挙げられる。
これらの中でも、臭気の少なさ、入手のしやすさ、液体洗浄剤の流動性の点等から、エタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、プロピレングリコール、重量平均分子量約200〜1000のポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)が好ましい。
水混和性有機溶剤は、1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の液体洗浄剤が水混和性有機溶剤を含有する場合、水混和性有機溶剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。
なお、本発明において、水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解する有機溶剤をいう。
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等を、例えば液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜2質量%含むことができる。酸化防止剤は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
防腐剤としては、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、3−ヨードプロピニルブチルカーバメート、ジンクピリチオン、ナトリウムピリチオン、オクチルイソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BIT)、5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オン(CMIT)、2−メチルイソチアゾリン−3−オン(MIT)、オクタンジオール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
着色剤としては、アシッドレッド138、Polar Red RLS、Liquitint PINK AL、アシッドイエロー203、Liquitint Bright
Yellow、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、ターコイズP−GR、Liquitint BLUE SE、Levanyl Violet、Red106(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料等が挙げられる。着色剤は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の液体洗浄剤が着色剤を含有する場合、その含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して0.00005〜0.005質量%が好ましい。
乳濁化剤としては、ポリスチレンエマルション、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等が挙げられ、通常、固形分30〜50質量%のエマルションが好適に用いられる。具体例としては、ポリスチレンエマルション(商品名:サイビノール(登録商標)RPX−196 PE−3、固形分40質量%、サイデン化学株式会社製)、Opulyn 301、Acusol OP 301等が挙げられる。乳濁化剤は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の液体洗浄剤が乳濁化剤を含有する場合、その含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して0.001〜0.5質量%が好ましい。
なお、液体洗浄剤に含まれる全ての成分の含有量の合計が、100質量%となるものとする。
(pH)
液体洗浄剤の30℃におけるpHは、洗浄力がより高まる観点から、7〜10が好ましい。特に、液体洗浄剤が(E)成分を含有する場合、pHが前記範囲内であれば、酵素の活性が低下するのを抑制できる。
洗浄剤のpHは、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等のpH調整剤を用いて調整すればよい。
(粘度)
本発明の液体洗浄剤の25℃での粘度は、1〜2500mPa・sが好ましい。液体洗浄剤の粘度が前記範囲内であれば、液体洗浄剤を計量キャップ等で計り取りやすくなる。加えて、液体洗浄剤を被洗物に直接塗布して洗浄する際、液体洗浄剤を被洗物に塗布しやすくなる。また、高級感も得られやすくなる傾向にある。
本明細書における液体洗浄剤の25℃での粘度は、試料を25℃に調整し、B型粘度計を用いて測定される値を示す。測定条件は、回転数30rpmで、30秒間回転後の粘度を測定する。
本発明の液体洗浄剤は、例えば、上記の(A)成分〜(D)成分と、必要に応じて(E)成分、(F)成分、(G)成分及び任意成分と、を水に溶解し、pH調整剤で所望のpHに調整することによって製造される。
本発明の液体洗浄剤は、一般的に用いられている容器に収容できる。かかる容器としては、例えば、計量キャップを備えたノズル型容器または中栓型容器、自動計量機構もしくは簡易計量機構を備えたスクイズ容器またはポンプ容器、液を吹きかけるもしくは泡状に塗布するトリガー容器またはスクイズ容器、液を塗りつける塗布面を持った塗布容器、詰め替え容器(パウチ、薄肉ボトル、付け替えボトル等)等が挙げられる。
以上説明した本発明の液体洗浄剤は、特定量の(A)成分、(B)成分、(C)成分および(D)成分を含有するので、起泡性及び破泡性に優れる。特に、液体洗浄剤が(E)成分、(F)成分及び(G)成分を含有していれば、洗浄力がさらに高まるとともに、酵素安定性にも優れる。
本発明の液体洗浄剤は、家庭用、商業用、工業用のいずれの用途にも利用可能である。中でも家庭用として好適に利用可能であり、衣料用の液体洗浄剤として特に好適である。
被洗物の種類は、家庭における洗濯で洗浄対象とされているものと同様のものが挙げられ、例えば、衣類、布巾、タオル類、シーツ、カーテン等の繊維製品等が例示される。
衣料用液体洗浄剤の使用方法は、例えば、液体洗浄剤を洗濯時に被洗物と一緒に水に投入する方法、液体洗浄剤を予め水に溶解して調製される洗浄剤水溶液に被洗物を浸漬する方法等が挙げられる。また、液体洗浄剤を被洗物に直接塗布して一定時間放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい(塗布洗浄)。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
各実施例および比較例で使用した原料、測定・評価方法は、以下の通りである。
[使用原料]
<(A)成分>
AES−EO2:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、花王株式会社製、商品名:「EMAL270N」、エチレンオキシドの平均付加モル数:2。
LAS−H:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製の商品名:「ライポンLH−200」)。
MES−Na:α−スルホ脂肪酸エステルのナトリウム塩(式(a1)において、Rが炭素数14のアルキル基であるα−スルホ脂肪酸エステル塩(C16)と、式(a1)において、Rが炭素数16のアルキル基であるα−スルホ脂肪酸エステル塩(C18)の混合物(混合質量比C16/C18=8/2)(Lion Eco Chemicals Sdn.Bhd.社製、商品名:MIZULAN(登録商標) FL−80)。
<(B)成分>
ラウリン酸:和光純薬工業社製、商品名:「ラウリン酸」。
<(C)成分>
ミリスチン酸:和光純薬工業社製、商品名:「ミリスチン酸」。
パルミチン酸:和光純薬工業社製、商品名:「パルミチン酸」。
ステアリン酸:和光純薬工業社製、商品名:「ステアリン酸」。
<(D)成分>
AE−EO15:ポリオキシエチレンアルキルエーテル。ECOGREEN OLEOCHEMICALS社製、商品名:「ECOLAT24−15」。
AE−EO9:ポリオキシエチレンアルキルエーテル。ECOGREEN OLEOCHEMICALS社製、商品名:「ECOLAT24−9」。
AE−EO7:ポリオキシエチレンアルキルエーテル。ECOGREEN OLEOCHEMICALS社製、商品名:「ECOLAT24−7」。
AE−EO5:ポリオキシエチレンアルキルエーテル。THAI ETHOXYLATE社製、商品名:「DEHYDOL LS5 TH」。
<(E)成分>
プロテアーゼ1:ノボザイムズ社製、商品名:「Savinase Ultra 16L」。
プロテアーゼ2:ノボザイムズ社製、商品名:「Savinase Evity 16L」。
プロテアーゼ3:ノボザイムズ社製、商品名:「Coronase 48L」。
<(F)成分>
クエン酸:関東化学株式会社製、商品名:「クエン酸」。
<(G)成分>
シリコン製剤:モメンティブ社製、商品名:「SAG 689」。
2H08:脂肪酸2−エチルヘキシル、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名:「パステル2H−08」。
PPG:ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、三井化学株式会社製、商品名:「アクトコールT−4000」、重量平均分子量4000。
<任意成分>
MEA:モノエタノールアミン、株式会社日本触媒製、商品名:「モノエタノールアミン」。
DEA:ジエタノールアミン、株式会社日本触媒製、商品名:「ジエタノールアミン」。
安息香酸ナトリウム:東亞合成株式会社製、商品名:「安息香酸ナトリウム」。
パラトルエンスルホン酸:明友産業社製、商品名:「パラトルエンスルホン酸水溶液(70%溶液)」。
エタノール:日本アルコール販売株式会社製、商品名:「特定アルコール95度合成」。
色素:ミリケン社製、商品名:「Liquitint Blue HP」。
香料:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。
水酸化ナトリウム48質量%水溶液:関東化学株式会社社製、商品名:「48%水酸化ナトリウム溶液」。
水:精製水。
[実施例1〜23、比較例1〜9]
表1から表6の組成に従い、(A)成分〜(D)成分、(E)成分〜(H)成分と任意成分とを水に加えて混合し、液体洗浄剤を得た。得られた液体洗浄剤について下記評価法により、0℃及び5℃における外観安定性、起泡性mL、破泡性%、皮脂汚れに対する洗浄力、たんぱく質汚れに対する洗浄力を評価した。結果を表1から表6に併記する。
なお、表中の含有量の単位は「質量%」であり、純分換算量を示す。「Balance」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
Figure 2018178045
Figure 2018178045
Figure 2018178045
Figure 2018178045
Figure 2018178045
Figure 2018178045
[泡高の評価方法]
高さ250mm、外径28mm、容量100mLのガラス比色管(1mL目盛付き)に、液体洗浄剤を2700ppm(実施例19は1000ppm)に40℃の水道水で希釈した洗浄液を20mLの標線まで入れた。10秒間に20回振とうし、平らな台の上で静置した。振とう直後の泡容積mLと静置3分後の泡容積mLを測定し、振とう直後の泡容積mL又は静置3分後の泡容積mLの値から、初期液面20mLの値を引いた値を求めた。この値を元に、下記式に従って起泡性mL及び破泡性%を算出し、下記基準に基づいて液体洗浄剤の起泡性及び破泡性を評価した。起泡性mLの値が小さいほど低泡性に優れる。また、破泡性%の値が大きいほど破泡性に優れる。
起泡性mL=(振とう直後の泡容積mL)−(初期液面20mL)
破泡性% =((振とう直後の泡容積mL)−(静置3分後の泡容積mL))/((振とう直後の泡容積mL)−(初期液面20mL))×100
(起泡性mLの評価)
○:30mL以下。
△:30mL超40mL以下。
×:40mL超。
(破泡性%の評価)
○:60%以上。
△:40%以上60%未満。
×:40%未満。
[外観安定性の評価方法]
円筒ガラス瓶を2本用意し、液体洗浄剤50mLをそれぞれの円筒ガラス瓶に取り、蓋を閉めて密閉した。この状態で各々の円筒ガラス瓶を0℃の恒温槽、5℃の恒温槽中に放置し、1ヶ月間保存した。その後、各々の円筒ガラス瓶を該恒温槽より取り出し、液体洗浄剤の透明均一性を目視で観察し、下記基準に基づいて液体洗浄剤の外観安定性を評価した。
(外観安定性の評価)
○:透明均一。
×:固化又は析出が認められた。
[洗浄力の評価方法]
本方法において、布の反射率の測定は、積分球分光光度計Color−Eye7000A(GretagMacbeth社製)を用い、下記式により、ハンター白度Zから反射率Rを算出した。
R=Z/100
まず、洗浄前の汚染布として、湿式人工汚染布(皮脂汚れ、洗濯科学協会より購入)とEMPA116(たんぱく質汚れ、Swissatest Testmaterialien AGより購入)のそれぞれ10枚の反射率を測定した。ドラム型洗濯機TROM WD−965RD(LG社製)を洗浄試験機として用い、洗浄(40℃設定)→脱水→すすぎ→脱水→すすぎ→脱水→すすぎ→脱水、の工程となるように設定した。
衣料用液体洗浄剤組成物の使用量は36g(実施例19は13g)とし、洗濯機の投入口に入れ、綿布1m×0.8m、1枚に対して人工汚染布とEMPA116をそれぞれ1枚ずつ縫い付け、縫い付けた綿布を10枚準備し、洗濯機に入れた。
洗濯後に、綿布から汚染布を取り外し乾燥させた。乾燥後の汚染布(以下、洗浄布ともいう。)の反射率Rを460nmフィルターを使用して測定し、下記式(i)、(ii)によって洗浄率(単位:%、小数点以下は四捨五入。)を算出した。
洗浄率(%)=((汚染布K/S)−(洗浄布K/S))/((汚染布K/S)−(標準白布K/S))×100・・・(i)
K/S=(1−R/100)/(2R/100)・・・(ii)
式中、Kは吸光係数、Sは散乱係数、Rは反射率をそれぞれ表す。標準白布とは、汚れを付けていない元の白布(原布)であり、標準白布の反射率Rは、人工汚染布では、80%、EMPA116では82%として計算した。
Figure 2018178045
上記式(i)、(ii)で得られる洗浄率の値が大きいほど洗浄力が高いことを示す。10枚の人工汚染布及び10枚のEMPA116の洗浄率の平均値を求め、下記の評価基準に従って評価を行った。
(洗浄力(人工汚染布、皮脂汚れ))
◎、○、△を合格とした。
◎:85%以上。
○:80%以上85%未満。
△:75%以上80%未満。
×:75%未満。
(洗浄力(EMPA116、たんぱく質汚れ))
◎、○、△を合格とした。
◎:70%以上。
○:68%以上70%未満。
△:65%以上68%未満。
×:65%未満。
表1から表6に示すように、本発明を適用した実施例1〜23は、起泡性mL、破泡性%において「○」又は「△」であり、低泡性に優れることが確認できた。また、外観安定性に優れることも確認できた。加えて、洗浄力も良好だった。
一方、(B)成分又は(C)成分を含有しない比較例1〜4は、破泡性%及び洗浄力(皮脂汚れ)が「×」だった。(C)/(B)比が所定の範囲外である比較例5〜7は、起泡性mL又は破泡性%が「×」だった。(B)成分及び(C)成分を含有しない比較例8は、破泡性%及び洗浄力(皮脂汚れ)が「×」だった。(A)/((A)+(D))の値が所定の範囲外である比較例9は、起泡性mL、破泡性%及び洗浄力(皮脂汚れ)がいずれも「×」だった。
これらの結果から、本発明によれば、洗浄力をより高められ、かつ、低泡性及び破泡性に優れる衣料用液体洗浄剤組成物を提供することができることが分かった。

Claims (3)

  1. (A)成分:石鹸を除くアニオン界面活性剤と、
    (B)成分:炭素数12の脂肪酸又はその塩と、
    (C)成分:炭素数14〜18の脂肪酸又はその塩と、
    (D)成分:ノニオン界面活性剤とを含有し、
    (A)成分/((A)成分+(D)成分)で表される質量比が0.2以上0.9未満であり、かつ(C)成分/(B)成分で表される質量比が0.03以上0.5以下である、衣料用液体洗浄剤組成物。
  2. さらに、(E)成分:酵素を含有する、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  3. さらに、(F)成分:キレート剤を含有する、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
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