JP2018175719A - 遊技機 - Google Patents

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裕司 ▲高▼木
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悠嗣 田幡
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悠嗣 田幡
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Abstract

【課題】輸送中における可動体の移動範囲を規制するものでありながら、設計自由度を向上することが可能な遊技機を提供する。【解決手段】遊技機に設けられて演出を行う可動役物に、遊技機に固定されているフレームに対して所定の軌跡で移動可能に支持された可動体と、可動体の軌跡上に進出する進出位置と前記可動体の軌跡上から退避する退避位置とに移動可能なストッパ部47と、前記ストッパ部47を前記進出位置と前記退避位置とに切換える操作を可能にする操作部と、を有する移動部材55と、を備えた。ストッパ部47が進出位置に位置している状態では、可動体の移動範囲が規制される。また、操作部59は、ストッパ部47に対し着脱可能となっている。【選択図】図9

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、液晶表示器に表示される演出に連動して、液晶表示器の前方で動く可動体を備える可動役物が設けられているパチンコ機やスロットマシン等の遊技機が知られている。例えば、特許文献1に示すように、この種の遊技機は、液晶表示器の前方に開閉部材とレールとを備えた可動役物を配置して、レールに沿って開閉部材を駆動させることにより、液晶表示器の演出効果を高めている。
上述した遊技機は、輸送中の振動等により開閉部材が移動するのは好ましくないため、輸送中は開閉部材を合成樹脂製の固定器具で固定することができるように構成されている。また、上述した遊技機は、作業者が開閉部材を固定する際には、固定器具を可動役物に形成されているスリットに挿通させた後で固定器具が係止爪に係合するまで回転し、作業者が開閉部材の固定を解除する際には、係止爪との摩擦力に抗して固定する際とは反対方向へ固定器具を回転させた後でスリットから抜き取って取り外せるように構成されており、作業者がこのような固定器具を輸送前に可動役物に取り付けることで、輸送中における開閉部材の移動範囲を規制している。
特開2010−234018号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の遊技機においては、開閉部材等の可動体の移動範囲を規制するために、スリットを通して固定器具を可動役物の内部に挿入するように構成されており、固定器具の配置や形状等に関して設計上の制約が生じるため、設計自由度の向上の妨げとなっていた。
そこで、本発明は、輸送中における可動体の移動範囲を規制するものでありながら、設計自由度を向上することが可能な遊技機を提供することを目的としている。
(1)本発明は、演出を行うための可動役物(27,127)を備えた遊技機(1,101)において、
前記可動役物(27,127)は、
フレーム(28,128)に対して、所定の軌跡で移動可能に支持された可動体(36,37)と、
前記可動体(36,37)の移動軌跡上に進出する進出位置と前記可動体の移動軌跡上から退避する退避位置とに進退可能なストッパ部(46,47,146)と、前記ストッパ部(46,47,146)を前記進出位置と前記退避位置とに切換える操作を可能にする操作部(59)と、を有し、前記ストッパ部(46,47,146)が前記進出位置に位置している状態で前記可動体の移動範囲を規制する移動部材(55,155)と、を備え、
前記操作部(59)は、前記ストッパ部(46,47,146)に対し着脱可能である、ことを特徴とする。
(2)また、本発明において、前記移動部材(155)は、前記ストッパ部(46,47,146)を複数有すると共に、前記操作部の操作により、複数の前記ストッパ部(46,47,146)を、前記進出位置と前記退避位置とに、一括して移動するように連動させる連動部(58)と、を有する、ことを特徴とする。
(3)また、本発明において、前記ストッパ部(46,47,146)が前記進出位置に位置している状態の前記移動部材(55,155)に対して、前記進出位置と前記退避位置との移動方向における前記退避位置とは反対側に位置する規制部(28d,57a)を備え、
前記可動体(36,37)に前記ストッパ部(46,47,146)が押されて前記移動部材(55,155)が前記規制部(28d,57a)に当接した状態で、前記規制部(28d,57a)が前記移動部材(55,155)を介して前記可動体(36,37)の移動範囲を規制する、ことを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
本発明によれば、輸送中における可動体の移動範囲を規制するものでありながら、設計自由度を向上することができる。
第1の実施形態における遊技機の外観構成を示す斜視図である。 第1の実施形態における前面上扉を示す分解図である。 第1の実施形態における可動役物を示す分解図である。 第1の実施形態における前面上扉の要部を示す正面側から視た斜視図である。 第1の実施形態における前面上扉の要部を示す正面側から視た斜視図で、右側可動体及び左側可動体の作動状態を示す図である。 第1の実施形態における可動役物の要部を示す拡大斜視図で、(a)は背面側から視た図、(b)は正面側から視た図である。 第1の実施形態における右側回動体の動作を示す正面側から視た拡大斜視図で、(a)は右側回動体が退避位置に位置する状態を示す図、(b)は右側回動体が進出位置に位置する状態を示す図である。 第1の実施形態における前面上扉の要部を示す背面側から視た斜視図である。 第1の実施形態における前面上扉の背面の構成及び操作部品の操作手順を示す背面側から視た拡大斜視図で、(a)は操作部品を取り外した状態を示す図、(b)は操作部品を取り付けた状態を示す図、(c)は操作部品を回動操作した状態を示す図である。 第1の実施形態における前面上扉の要部を示す正面側から視た斜視図で、左側回動体及び右側回動体が進出位置に位置する状態を示す図である。 第2の実施形態における可動役物を示す斜視図で、(a)は背面側から視た斜視図、(b)は正面側から視た斜視図、(c)は回動体が進出位置に位置する状態を示す正面側から視た要部の拡大斜視図、(d)は回動体が退避位置に位置する状態を示す正面側から視た要部の拡大斜視図である。
以下、第1の実施形態及び第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第1の実施形態及び第2の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、第1の実施形態及び第2の実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.スロットマシンの構成
図1は、本発明の第1の実施形態に係るスロットマシン1の外観構成を示す斜視図である。スロットマシン1は、いわゆる回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
スロットマシン1は、6面体構造のうち遊技者に対向する1面が開口した箱形の筐体10内の中央部に、外周面に一定間隔で複数種類の図柄が配列された第1リール〜第3リールを備えるリールユニット(不図示)が収められている。また、筐体10内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット(不図示)が収められている。また、筐体10内には、CPU、ROM(情報記憶媒体の一例)、RAM等を搭載し、スロットマシン1の動作を制御する主制御基板(不図示)や、各部品に電力を供給するための電源装置及び電源装置のオンとオフとを切り換える主電源スイッチを内蔵した電源ユニット(不図示)等も収められている。
スロットマシン1には、筐体10の開口する面を被覆する前面上扉61と前面下扉62とが、個別に開閉可能に設けられている。前面上扉61には、上述した第1リール〜第3リールの回転状態及び停止状態を観察可能にする図柄表示窓63が設けられている。スロットマシン1には、図柄表示窓63を通じて観察される図柄の表示位置として、各リールについて上段、中段、下段が設けられている。例えば第1リール〜第3リールの停止状態では、各リールの図柄のうち外周面上に連続して配列されている3つの図柄が上段、中段、下段の各表示位置に表示されて、これらの図柄をスロットマシン1の正面から図柄表示窓63を通じて観察できるようになっている。
また、スロットマシン1は、各リールの上段、中段、下段の表示位置の組合せによって有効ラインが設定されている。スロットマシン1は、1回の遊技を行うために必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数が3枚に設定されており、規定投入数に相当するメダルが投入されると、例えば各リールの中段の表示位置によって構成される有効ラインが有効化される。
そして、遊技結果は、図柄表示窓63内の有効ライン上に停止表示された図柄の組合せによって判定され、有効ライン上の図柄の組合せが予め定められた役に対応した図柄の組合せである場合に、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。
前面下扉62の上部には、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、スロットマシン1内に電子的にクレジット(貯留)されたメダルの中から規定投入数のメダルを電子的に投入するマックスベットボタン66、第1リール〜第3リールを回転させて遊技を開始する契機となる開始操作を遊技者に実行させるためのスタートレバー67、回転中の第1リール〜第3リールのそれぞれを停止させる契機となる停止操作を遊技者に実行させるためのストップボタンB1〜ストップボタンB3及び貯留されたメダルを精算して全て排出するための精算ボタン68が設けられている。
スロットマシン1は、遊技者が規定枚数以上のメダルをメダル投入口69に投入するか、規定投入数以上のメダルが貯留されている状態でマックスベットボタン66を押下することで、第1リール〜第3リールの回転制御を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバー67を押下すると、不図示の主制御基板の制御により、第1リール〜第3リールがステッピングモータで回転開始されると共に、乱数値を用いた内部抽選が行われ、第1リール〜第3リールの回転速度が所定の速度まで上昇し定常回転になってから、ストップボタンB1〜ストップボタンB3による停止操作が有効化される。
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンB1〜ストップボタンB3を押下すると、主制御基板は、ストップボタンB1〜ストップボタンB3が押下されたタイミング及び内部抽選の結果に応じた停止位置で第1リール〜第3リールを停止させる。
また、主制御基板は、第1リール〜第3リールを停止させた後に、有効ライン上に停止している図柄の組合せ、つまり入賞した図柄の組合せに応じて、各種処理を実行する。主制御基板が実行する各種処理としては、例えば、入賞した図柄の組合せがメダルの払い出しを伴う小役の図柄の組合せである場合には、入賞した小役に設定されている配当に基づきホッパーユニットからメダルを払い出す払出処理や、入賞した図柄の組合せが遊技者にメダルを消費させることなく1回遊技を実行可能にするリプレイの図柄の組合せである場合には、規定投入数のメダルを投入状態に設定するリプレイ処理等がある。
前面下扉62には、各種の操作手段の他に、遊技情報表示部70や下パネル71が設けられている。遊技情報表示部70は、LED、ランプ、7セグメント表示器等からなり、メダルの貯留数、1回の遊技におけるメダルの払出数、ボーナス状態でのメダルの払出数の合計等の各種遊技情報が表示される。下パネル71は、例えば遊技機のテーマや関連するキャラクタの画像や商品名等が印刷されて、背面側に配置されている光源(図示せず)により照明している。
また、前面下扉62の下部には、不図示のメダル払出口とメダル受け皿72とが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払出口からメダル受け皿72へ払い出されるようになっている。また、例えば、スロットマシン1内にメダルが貯留されている状態で、精算ボタン68が押下された場合、精算ボタン68の押下に伴ってホッパーユニットから貯留されたメダルの枚数を排出する精算処理が実行され、ホッパーユニットがメダル払出口からメダル受け皿72へメダルを排出する。
2.前面上扉の構成
続いて、前面上扉61の詳細について図2を用いて説明する。前面上扉61は、上下一対の蝶番部材20を介して筐体10に連結されると共に、開口を有する枠状に形成されている金属製の金属枠21と、金属枠21の前方に配置され、開口22dを有する枠状に形成されて前面上扉61の各構成部品が取り付けられる合成樹脂性の樹脂枠22と、を備え、蝶番部材20の動作により筐体10に対して開閉可能に設けられている。
樹脂枠22の開口22dは、当該開口22dの略中心を通過して樹脂枠22の左右を接続する分割帯22aにより上下に分割されており、分割帯22aの上側には、後方から遊技演出を行うための表示装置24が取り付けられる表示装置用開口22bが形成されている。また、樹脂枠22には、分割帯22aの下側に、前方から透明な板状のリールパネル23が取り付けられるリール用開口22cが形成されている。表示装置24は、例えば液晶ディスプレイから構成され、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像が表示される平面状の表示面24aを有する。表示装置24の前方には、詳しくは後述する遊技演出を行うための可動役物27が設けられており、可動役物27の前方は、表示装置用開口22bと略同じ大きさの透明な板材である保護パネル49により覆われている。
保護パネル49の前方には、内装された電飾基板が遊技者等に向けて発光することで演出を盛り上げる各電飾装置が設けられており、前面上扉61の上部には上電飾装置51が、左部には左電飾装置52が、右部には右電飾装置53が、下部にはリール用開口22cの周囲を囲う下電飾装置54が配置されて、それぞれ樹脂枠22に取り付けられている。上電飾装置51の上端と樹脂枠22の上端とは、可動役物27の上方を覆う天板50によって接続されている。また、上電飾装置51の下端、左電飾装置52の右端、右電飾装置53の左端及び下電飾装置54の上端により表示装置用開口22bと略同じ大きさの演出表示窓64(図1参照)が形成され、保護パネル49を通して表示装置24及び可動役物27の遊技演出が観察できるように構成されている。また、表示装置24の後方には、主制御基板からの信号に応じて、表示装置24及び可動役物27の作動並びに各電飾装置の発光等を制御するサブ制御基板(不図示)が収納されている、サブ制御基板ユニット26が取り付けられている。
3.可動役物の構成
続いて、可動役物27の詳細について図3乃至図5を用いて説明する。図3に示すように、可動役物27は、演出表示窓64(図1参照)と略同じ大きさの開口28fを有する枠状に形成されて、樹脂枠22(図2参照)の前側に固定されるフレーム28と、表示装置24(図2参照)に表示される映像に連動して表示装置24の前方で左右方向へスライド移動し、表示装置24による演出効果を高める可動体としての左側可動体36及び右側可動体37と、フレーム28の左端から右端に亘ってフレーム28の上部に取り付けられて、左側可動体36及び右側可動体37を左右方向へスライド移動させる駆動装置29と、フレーム28の左端から右端に亘ってフレーム28の下端に取り付けられて左側可動体36及び右側可動体37の下端を案内するガイド板43と、を備える。
駆動装置29は、表示装置24の左端から右端に亘って左側可動体36及び右側可動体37のスライド移動を案内するガイド軸32と、ガイド軸32の左右両端に設けられてガイド軸32をフレーム28に固定する一対のガイド軸固定部材34と、駆動装置29の左端に固定されて左側可動体36を駆動する左側モータ30と、駆動装置29の右端に固定されて右側可動体37を駆動する右側モータ31と、を備え、左側モータ30の動力は左側可動体36へ、右側モータ31の動力は右側可動体37へ、それぞれベルト(不図示)により伝達される。これにより、駆動装置29は、サブ制御基板からの信号に応じて、フレーム28と相対的に固定されているガイド軸32に沿って左側可動体36と右側可動体37とをそれぞれ独立して左右方向にスライド移動させる。また、駆動装置29には、駆動装置29の左端から右端に亘って、左側可動体36及び右側可動体37の左右位置を検出するための複数の光学センサ33が設けられている。
左側可動体36及び右側可動体37には、立体的な形状や塗装等により装飾がされていたり、スロットマシン1の前方に向けて発光することで演出を盛り上げる電飾基板(不図示)が内装されている左側装飾部36a及び右側装飾部37aを有したりしており、電飾基板には、サブ制御基板と接続されている可動体ハーネス40により電力が供給される。また、左側可動体36及び右側可動体37が互いに接近して当接した際には、左側装飾部36aの右端部が後方、右側装飾部37aの左端部が前方となり、左側可動体36の右端部及び右側可動体37の左端部が前後方向に重なるように形成されている。
左側可動体36及び右側可動体37のそれぞれの上端には、ガイド軸32の外径より僅かに大きい内径でかつ左右方向へ延伸する穴が形成されてガイド軸32に挿通されているホルダ38が備えられており、左側可動体36及び右側可動体37は、ホルダ38により左右への傾きが抑えられると共にガイド軸32に沿って左右方向へ案内される。また、左右のそれぞれのホルダ38は、光学センサ33の発する光を遮断して左側可動体36及び右側可動体37の位置を検出させる検出部38aを備えており、左側可動体36の左右位置及び右側可動体37の左右位置は、光学センサ33によってそれぞれ独立して検出される。また、ホルダ38は、遊技者からは視認がしにくい位置、即ち遊技者が通常の遊技を行う視点ではない位置から覗き込むことにより辛うじて視認ができる位置に配置されており、左側可動体36及び右側可動体37が互いに近づく方向へスライド移動する際には、左側装飾部36aと右側装飾部37aとが互いに当接するより先にホルダ38同士が当接するように配置されている。
左側可動体36及び右側可動体37は、それぞれの下端に設けられているローラベース42に対して、略鉛直方向の軸線を中心に回転自在かつ上下に所定距離を移動自在に支持されている円筒状のローラ41を有している。ローラ41は、通常は自重により上下に移動自在な範囲の下端に位置しており、フレーム28の下端近傍にその左端から右端に亘って形成されている後方ガイド面28aと、ガイド板43の上端にその左端から右端に亘って形成されている前方ガイド面43aと、によって左右方向へ移動自在に案内されている。左側可動体36及び右側可動体37が左右方向へスライド移動する際には、ローラ41が後方ガイド面28a及び前方ガイド面43aに当接して回転することで、左側可動体36及び右側可動体37と、後方ガイド面28a及び前方ガイド面43aと、の摩擦抵抗が軽減される。また、可動役物27の左右下部には、フレーム28及びガイド板43によって、詳細は後述する一対のストッパ部としての左側回動体46及び右側回動体47が回動可能に軸支されている。
図4に示すように、可動役物27が左側可動体36及び右側可動体37のスライド移動による遊技演出を行っていない状態においては、左側可動体36は、ホルダ38が左のガイド軸固定部材34に当接してかつローラベース42がフレーム28の開口28f(図3参照)の左端に当接する状態、即ちガイド軸32の左端に位置するように制御される。同様に、右側可動体37は、ホルダ38が左のガイド軸固定部材34に当接してかつローラベース42がフレーム28の開口28f(図3参照)の右端に当接する状態、即ち、ガイド軸32の右端に位置するように制御される。また、左側可動体36及び右側可動体37の位置に寄らず、電源装置がオフからオンに切り換えられたときは、初期動作として、左側可動体36及び右側可動体37はそれぞれガイド軸32の左端及び右端へスライド移動するように制御される。
遊技状態の変化等によりサブ制御基板から可動役物27にスライド移動による遊技演出を行うための電力が供給されると、左側可動体36及び右側可動体37がガイド軸32に沿って左右方向へスライド移動し、例えば図5に示すように、それぞれガイド軸32の中央付近で左側可動体36及び右側可動体37のホルダ38同士が当接する位置までスライド移動する。このように、左側可動体36及び右側可動体37の左右方向へのスライド移動が可能な移動範囲は、後述するように左側可動体36及び右側可動体37によって移動範囲を規制されていない状態においては、ホルダ38がガイド軸固定部材34に当接してかつローラベース42がフレーム28の開口28f(図3参照)の右端又は左端に当接する位置から、左側可動体36及び右側可動体37のホルダ38同士が互いに当接する位置までに設定されている。このように、フレーム28、表示面24a、保護パネル49(図2参照)及び天板50(図2参照)により区画される内部空間Sにおいて、左側可動体36及び右側可動体37が遊技演出を行う。
4.左側可動体及び右側可動体のスライド移動の規制手段
続いて、左側可動体36及び右側可動体37の左右方向へのスライド移動可能な移動範囲を規制する手段について図6乃至図10を用いて説明する。図10に示すように、可動役物27は、フレーム28及びガイド板43(図6参照)に支持されて、左側可動体36及び右側可動体37がスライド移動する移動範囲を規制する、左側回動体46及び右側回動体47を備えている。なお、スロットマシン1において、左側可動体36及び右側可動体37が左右方向へスライド移動する移動範囲を規制する手段は、筐体10(図1参照)の左側面及び右側面に平行でかつ表示面24aの略中心を通る仮想面を基準として左右が面対称となっている。このため、以下、右側のみについて説明し、左側についての説明は省略する。
また、本実施形態では左側回動体46及び右側回動体47により左側可動体36及び右側可動体37がスライド移動する移動範囲を規制している状態においても、僅かに左側可動体36及び右側可動体37がスライド移動可能なものであるが、左側回動体46及び右側回動体47によって左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲を縮小し得るものであれば、左側回動体46及び右側回動体47による規制後の左側可動体36及び右側可動体37の移動可能な範囲はどのような幅であってもよい。また、左側回動体46及び右側回動体47の取付位置等を適宜設定することによって、左側回動体46及び右側回動体47による規制後の左側可動体36及び右側可動体37の移動可能な範囲の幅を0にして、左側可動体36及び右側可動体37を移動不能に固定することも可能である。つまりスライド移動の移動範囲の規制とは、左側可動体36及び右側可動体37が、所定の幅でスライド移動可能に移動範囲を縮小することも、また移動不能に固定することも含むものである。
図6(a)及び(b)に示すように、フレーム28には、その右下部に配置され、前後方向に貫通して内部空間Sと外部とを連通する後軸支孔28bが形成されている。また、後軸支孔28bの近傍には、後軸支孔28bの中心軸線と略平行で、共に斜め上方を向くように互いに所定の角度を有するように配置されている受面28e及び規制部としての第1規制面28dが形成されている。右側回動体47は、表示装置24の表示面24a(図2参照)に対して略垂直方向に延伸して、後軸支孔28bより僅かに直径が小さい円筒状の支軸47aと、内部空間Sに配置され、支軸47aの前端面と後端面との間において支軸47aの中心軸線に対して略垂直方向へ延伸する進出部47cと、を有する。進出部47cは、支軸47aの中心軸線に対して略垂直で互いに略平行な前面及び後面を有し、先端が支軸47aの中心軸線方向視において略U字状の平面板状に形成されている。
また、右側回動体47は、支軸47aの中心軸線と略平行でかつ支軸47aの中心軸線の近傍を通る平面上に形成され、進出部47cの先端より支軸47aの中心軸線寄りに配置されている被規制面47eを有する。右側回動体47は、支軸47aの進出部47cより後側が後軸支孔28bを貫通することでフレーム28に対して位置決めされて、支軸47aを支点として回動可能に軸支されていると共に、進出部47cの側面が受け面28eに当接する回動位置と、第1規制面28dに被規制面47eが当接する回動位置と、の間で回動範囲が規制されている。右側回動体47は、後軸支孔28bより大きく形成されて、可動役物27等の分解を行わずには上述の内部空間Sから取り出すことができないように閉じ込められると共に、後軸支孔28bは支軸47aにより塞がれる。また、進出部47cの前面の先端付近には、前方へ向けて膨出する略半球面状に形成されて、右側回動体47の回動位置を保持するための被保持部47fが設けられている。
また、右側回動体47の支軸47aの後端には、後述する操作部としての操作部品59(図9参照)が接続される係合孔47dが形成されている。係合孔47dは、支軸47aと同軸の円孔の一部が支軸47aと平行な平面で面取りされて、断面略D字状に形成されている。ガイド板43の右端近傍には、支軸47aの進出部47cより前側を回動可能に軸支する前軸支孔43bと、前後方向の外力により弾性変形が可能な片持ち梁状の保持爪43dと、が形成されており、保持爪43dの先端には、後方へ向けて突出し、右側回動体47が回動する際に被保持部47fが当接し得る保持突起43eが形成されている。
図7は、右側回動体47の回動を示す図である。図7(a)に示すように、右側回動体47が、正面から視て時計回りとなるA方向へ回動すると、進出部47cの側面は受面28e(図7(b)参照)に当接して、右側回動体47はA方向への回動が規制される。このとき、右側回動体47は、右側可動体37が左右方向へスライド移動する軌跡上から退避する第1回動位置としての退避位置となり、右側可動体37は左右方向へスライド移動自在となる。また、図7(b)に示すように、A方向とは反対側のB方向へ右側回動体47が回動すると、被規制面47e(図7(a)参照)は第1規制面28d(図7(a)参照)に当接して、右側回動体47はB方向への回動が規制される。このとき、右側回動体47は、右側可動体37のローラ41が左右方向へスライド移動する軌跡上に進出する第2回動位置としての進出位置となる。
なお、退避位置とは右側回動体47が右側可動体37の移動軌跡上から完全に退避している回動位置のみを指すのではなく、右側回動体47の一部が右側可動体37の移動軌跡上に進出しているが、右側可動体37によって左方向へ押されると右側回動体47がA方向に回動して右側可動体37の移動軌跡上から退避する回動位置や、右側可動体37によって左方向へ右側回動体47が押されると右側可動体37の一部または全部が上方へ移動して右側可動体37が右側回動体47を乗り越える回動位置も含む。また、進出位置とは被規制面47e(図7(a)参照)が第1規制面28dに当接している回動位置のみを指すのではなく、被規制面47e(図7(a)参照)と第1規制面28dとは離間しているが、右側可動体37によって左方向へ押されると右側回動体47がB方向に回動して被規制面47e(図7(a)参照)が第1規制面28dに当接する回動位置も含む。
可動役物27が右側可動体37のスライド移動による遊技演出を行っていない状態、即ち右側可動体37がガイド軸32の右端に位置する状態で、右側回動体47が進出位置に移動されたとき、ローラ41の下端は、進出部47cの右端より下方に位置している。このため、上記の状態でローラ41が左方へ移動しようとすると、ローラ41により右側回動体47の右端が左方へ押されてローラ41と右側回動体47とが当接した状態で右側回動体47にはB方向へ回動する力が加わる。このとき、被規制面47eは第1規制面28dに当接しているので、右側回動体47はB方向への回動が規制され、即ち右側可動体37の移動範囲が右側回動体47を介して第1規制面28dにより規制される。
また、右側回動体47が進出位置から退避位置に回動する際には、ガイド板43の保持爪43dが弾性変形しながら、被保持部47fが保持突起43eを越えるように移動し、右側回動体47が退避位置から進出位置に回動する際には、保持爪43dが弾性変形しながら、被保持部47fが保持突起43eを越えるように移動する。このように、右側回動体47は、振動や重力等により進出位置と退避位置とに自由に進退しないよう、被保持部47f及び保持突起43eによりそれぞれ何れかの回動位置が保持される。
続いて、右側回動体47が退避位置から進出位置へ切換え操作される構成について図8乃至図10を用いて説明する。図8及び図9に示すように、左側回動体46及び右側回動体47は、被操作部としての支軸47aの係合孔47dに接続される操作部としての操作部品59を介して、内部空間S(図4参照)の外部から作業者によって回動操作されると共に、表示装置24は、背面の左右下部に操作部品59を係止する左係止部56及び右係止部57を有する。
なお、スロットマシン1において、左係止部56の形状及び配置と、右係止部57の形状及び配置とは、筐体10(図1参照)の左側面及び右側面に平行でかつ表示面24aの略中心を通る仮想面を基準として左右が面対称となっている。このため、以下、右係止部57のみについて説明し、左係止部56についての説明は省略する。
右係止部57は、表示装置24の背面から略後方へ向けて延設される規制部としての第2規制面57aと、表示装置24の表示面24a(図2参照)と略平行でかつ第2規制面57aと一体的に連続して形成される脱離防止部としての脱離防止面57bと、を有する。また、右係止部57には、脱離防止面57bの端縁に沿って延設されると共に、脱離防止面57bの前面から前方に向かって突出する突条である係止突起57cが形成されている。操作部品59は、右側回動体47に接続されている状態において係合孔47dに挿通される係合軸59aを有する。係合軸59aは、右側回動体47の係合孔47dの円孔の内径より断面の最大外形が僅かに小さい断面略T字状に形成されている。
また、操作部品59は、右側回動体47に接続されている状態における係合軸59aの後端に形成されて、係合孔47dと略同軸で直径が係合孔47dの内径より大きい円筒状の基軸59bと、基軸59bの後端に基軸59bの中心軸線に対して略垂直な略円盤状に形成されているベース板59cと、ベース板59cに対して略垂直に後方へ延設されている板状の操作摘み59dと、を有する。操作部品59のベース板59cには、基軸59bの中心軸線に対して略垂直方向に向かって板状の被係止部59eが延設されている。操作部品59が右側回動体47に接続されている状態における被係止部59eの背面には、被係止部59eと同じ方向に向かって延設されると共に、後方に向かって突出する突条である被係止突起59fが形成されている。これにより、右側回動体47が進出位置と退避位置との間で進退するように操作部品59が回動する際、被係止突起59fが右係止部57の係止突起57cに引掛かることで回動方向への抵抗力が発生し、当該抵抗力を超える力が操作部品59に加わらない限りは、右側回動体47の進出位置と退避位置とに対応する操作部品59の回動位置が保持されるように構成されている。
続いて、操作部品59の着脱操作と回動動作について図9及び図10を用いて説明する。右側可動体37がガイド軸32の右端に位置している状態(図4参照)、かつ図9(a)に示すように操作部品59が右側回動体47から取り外されている状態で、作業者が、図9(b)に示すように操作部品59の基軸59bの前端が右側回動体47の支軸47aの後端に当接するように係合軸59aを係合孔47dに挿通させることで、操作部品59が右側回動体47に接続される。これにより、操作部品59と右側回動体47とにより移動部材としての右側移動部材55が構成され、操作部品59は図9(a)に示す支軸47aの軸線方向である着脱方向としてのC方向へ着脱可能に接続されると共に、操作部品59と右側回動体47とが互いに当該軸線回りの方向への相対回動が制限される。同様に、操作部品59が左側回動体46に接続されると、操作部品59と左側回動体46とにより移動部材としての左側移動部材(不図示)が構成される。
この状態で、図9(c)に示すように、被係止突起59fが係止突起57cを越えるまで、背面から視て時計回りとなるD方向へ操作部品59が回動すると、図10に示すように右側回動体47が退避位置から進出位置に切換わる。これにより、右側可動体37の移動範囲は、ホルダ38がガイド軸固定部材34に当接してかつローラベース42がフレーム28の開口28f(図3参照)の右端に当接する位置から、ローラ41が右側回動体47に当接する位置までに規制される状態となる。さらに、このように右側回動体47が進出位置に位置する状態では、右側回動体47に装着された操作部品59の被係止部59eに脱離防止面57bが対向配置されるので、操作部品59の着脱方向の脱離側、即ちC方向の後方側への移動が阻止されて、操作部品59は右係止部57に係止される。
また、図9(c)の状態で、操作部品59が更にD方向へ回動しようとする場合は、被係止部59eの側面が第2規制面57aに当接して、操作部品59の回動が規制される。即ち、図9(c)の状態で、右側回動体47が、進出位置から退避位置へ回動しようとする方向、即ち図7(b)のB方向へ、右側回動体47より右側に位置するローラ41に押されたとき、右側回動体47は、第1規制面28dだけでなく、操作部品59を介して第2規制面57aによっても回動が規制される。
図9(c)の状態から、被係止突起59fが係止突起57cを越えて操作部品59がD方向とは反対の方向へ回動すると、右側回動体47は進出位置から退避位置に切換わる。更に同方向に操作部品59が回動して、脱離防止面57bと被係止部59eとが前後方向に重ならない回動位置となると、操作部品59は右側回動体47に対して着脱自在な状態、即ち図9(b)の状態となる。
なお、右側可動体37(図7(b)参照)のローラ41(図7(b)参照)が右側回動体47(図7(b)参照)より左方に位置している状態で右側回動体47(図7(b)参照)が進出位置に回動されたときに、右側モータ31(図10参照)が作動して右側回動体47(図7(b)参照)に右方向へスライド移動する外力が与えられると、ローラ41(図7(b)参照)は、進出部47c(図7(b)参照)の側面に当接して案内されながら上方へ揚送され、進出部47c(図7(b)参照)を乗り越えて自重で落下し、右側可動体37はガイド軸32(図10参照)の右端まで移動する。
作業者は、例えば製造工場からホールへスロットマシン1を輸送するにあたり、輸送前にまず左側可動体36及び右側可動体37が、それぞれガイド軸32の左右端に位置していることを確認する。この状態においては、左側回動体46及び右側回動体47は共に退避位置に位置しているものとする。その後、作業者は、左側回動体46及び右側回動体47にそれぞれ操作部品59を接続して、左側回動体46に接続した操作部品59を背面視において半時計回りに、右側回動体47に接続した操作部品59を背面視において時計回りに、操作摘み59dを摘みながらそれぞれを回動させる。被係止突起59fが係止突起57cを越える手応えを感じるまで、作業者がそれぞれを回動させると、左側回動体46及び右側回動体47が共に進出位置となり、左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲が規制される。
左側回動体46及び右側回動体47が共に進出位置である状態でスロットマシン1の輸送を行い、スロットマシン1がホールに到着後、作業者は、左側回動体46に接続した操作部品59を背面視において時計回りに、右側回動体47に接続した操作部品59を背面視において反時計回りに、被係止突起59fが係止突起57cを越える手応えを感じるまでそれぞれ回動させて、左側回動体46及び右側回動体47を共に退避位置とすると、左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲の規制が解除される。その後、左右両方の操作部品59を後方へ引き抜いて取り外すことで、スロットマシン1は、ホールで営業を行うことができる状態となる。
以上のように、第1の実施形態のスロットマシン1は、操作部品59を取り外すことができるように構成されており、左側回動体46及び右側回動体47を内部空間Sから取り外すことを考慮する必要が無いため、左側回動体46及び右側回動体47の大きさや形状に関して設計自由度を向上することができる。第1の実施形態のスロットマシン1は、操作部品59を取り外すことができるように構成されており、操作部品59がスロットマシン1内に残ることを考慮する必要が無いため、操作部品59の大きさや形状に関して設計自由度を向上することができる。また、例えば、大型で強度が高い左側回動体46及び右側回動体47により左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲を規制する場合においては、可動役物27に左側回動体46及び右側回動体47を挿抜するために、可動役物27に左側回動体46及び右側回動体47より大きな開口を形成する必要が無く、可動役物27の強度を向上することが可能となる。また、輸送中においても、輸送後に操作部品59を取り外した状態で、内部空間Sと外部とを連通する後軸支孔28bは左側回動体46及び右側回動体47により塞がれているので、後軸支孔28bから可動役物27の内部に異物等が侵入することの防止を図ることが可能となる。また、退避位置に位置する左側回動体46及び右側回動体47の回動位置は保持突起43e及び被保持部により保持されるので、操作部品59を取り外すことにより、例えばホールに設置した後に誤って左側回動体46及び右側回動体47が進出位置に回動操作されることの防止を図ることが可能となる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、左側可動体36及び右側可動体37それぞれのローラ41に左側回動体46及び右側回動体47が押されて、左側回動体46及び右側回動体47が第1規制面に当接した状態で、第1規制面が左側回動体46及び右側回動体47を介して左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲を規制する。これにより、左側可動体36及び右側可動体37に押されて左側回動体46及び右側回動体47が退避位置へ移動して、左側回動体46及び右側回動体47による左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲の規制が解除されることの防止を図り、左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲の規制を維持することができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、表示装置24に形成されている左係止部56及び右係止部57に、操作部品59の回動を規制する第2規制面57aを備えている。これにより、左側可動体36及び右側可動体37のローラ41に左側回動体46及び右側回動体47が押されて、左右の操作部品59の被係止部59eがそれぞれ左右の第2規制面57aに当接した状態で、第1規制面28dのみならず、第2規制面57aも左側移動部材及び右側移動部材55を介して左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲を規制する。これにより、左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲の規制を維持することができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、左側回動体46及び右側回動体47に操作部品59が接続されている状態で左側回動体46及び右側回動体47が進出位置に位置する状態で、左側回動体46及び右側回動体47から操作部品59が取り外される方向、即ち操作部品59の後方への移動を阻止する脱離防止面57bを備えている。これにより、左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲が規制されている状態においては、例えばスロットマシン1が輸送中の振動等を受けても、左側回動体46及び右側回動体47に接続されている操作部品59が意図せず脱離することの防止を図ることができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、左側回動体46及び右側回動体47を回動させるだけで進出位置と退避位置とに進退させることができるので、簡易な構造で左側回動体46及び右側回動体47の位置を進出位置と退避位置とに移動させることができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、作業者が、左側回動体46及び右側回動体47を進出位置に回動したつもりであるにも関わらず、左側回動体46及び右側回動体47の被保持部47fが保持突起43eを十分に越えていなかった場合でも、例えば輸送中の振動等によって左側可動体36及び右側可動体37のローラ41が、左側回動体46及び右側回動体47を退避位置から進出位置へ回動する方向、即ち図7(b)のB方向へ回動するように押して被保持部47fが保持突起43eを越え、左側回動体46及び右側回動体47の回動位置が保持される。このため、作業ミスによる左側可動体36及び右側可動体37の脱落等の防止を図ることができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、左側回動体46及び右側回動体47とガイド板43との間に被保持部47fと保持突起43eとによる回動位置の保持構造を有すると共に、操作部品59と表示装置24との間にも被係止突起59fと係止突起57cによる回動位置の保持構造を有している。このため、左側回動体46、右側回動体47及び左右の操作部品59の回動位置がそれぞれ独立して保持されると共に、左側回動体46及び右側回動体47の回動位置がより強固に保持されて、輸送中の振動等により左側回動体46、右側回動体47及び操作部品59の意図しない回動の防止を図ると共に、振動等による操作部品59の脱離等の防止を図ることができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、操作部品59が回動操作される際には、作業者は、被係止突起59fが係止突起57cを越えていることを目視で確認できるので、左側回動体46及び右側回動体47の回動が不十分であるときには容易に発見することができる。また、左側回動体46及び右側回動体47の進出位置における回動位置は、保持突起43eに被保持部47fが掛かっていれば良く、回動位置に高い精度を要しないので、生産性を向上することができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、左側可動体36及び右側可動体37が左側回動体46及び右側回動体47より中央寄りに位置している状態で左側回動体46及び右側回動体47が退避位置から進出位置に回動された場合において、左側モータ30及び右側モータ31が作動して、左側可動体36に左方向の外力が、右側可動体37に右方向の外力が与えられると、左側可動体36及び右側可動体37はそれぞれ左側回動体46及び右側回動体47を乗り越え、左側可動体36はガイド軸32の左端まで、右側可動体37はガイド軸32の右端まで達することができる。このため、作業者が左側可動体36及び右側可動体37の位置を確認せずに左側回動体46及び右側回動体47を進出位置に回動した場合でも、電源装置を一度オフからオンにして初期動作が実行されることにより、左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲が規制された状態となるので、左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲を規制する際の手間を省くことができ、利便性を向上することができる。
また、第1の実施形態のスロットマシン1は、左側可動体36と右側可動体37とが互いに当接する際に、遊技者からは視認がしにくい位置に配置されているそれぞれのホルダ38で当接するので、遊技者から視認しやすい左側装飾部36a及び右側装飾部37a等の傷付きや塗装の剥がれ等の防止を図ることができると共に、左側可動体36と右側可動体37との当接による傷を目立たなくすることができる。また、左側可動体36と右側可動体37とが互いに当接している状態においては、左側装飾部36aの右端と右側装飾部37aの左端とが前後に重なるように構成したことにより、遊技者に対して左側装飾部36aの右端と右側装飾部37aの左端とが当接しているように見せることができるので、演出効果を高めることができる。
5.第2の実施形態
続いて、第2の実施形態である、スロットマシン101について図11を用いて説明する。スロットマシン101は、第1の実施形態に対して、左側可動体36及び右側可動体37が左右方向へスライド移動する移動範囲を規制する構成が異なるが、その他の構成は同一であり、第1の実施形態と同様な構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明を省略する。
図11(a)及び(b)に示すように、スロットマシン101の可動役物127は、左側可動体36及び右側可動体37のスライド移動による遊技演出を行っていない状態においては、左側可動体36は正面視においてガイド軸32の左端に位置するように、右側可動体37は左側可動体36に隣接するように、制御される。また、左側可動体36及び右側可動体37の位置に寄らず、電源装置がオフからオンに切り換えられたときは、初期動作として、左側可動体36及び右側可動体37は共に上述の位置までスライド移動するように制御される。
可動役物127の左下部には、フレーム128及びガイド板(不図示)により回動可能に軸支される一対のストッパ部としての回動体146が左右に所定の間隔で配置されており、一対の回動体146は、互いに棒状のリンクである連結部材60を備えた連動部としての連動機構58により連結されている。連結部材60は、一対の回動体146のそれぞれに対し回動自在に軸支されており、これにより、一対の回動体146は、回動位置が略一致した状態で一括して回動するように連動する。
左側可動体36及び右側可動体37のスライド移動の移動範囲を規制する際には、まず作業者は、図11(b)に示すように左側可動体36がガイド軸32の左端に位置していること及び右側可動体37が左側可動体36に隣接していることを確認した後、図11(a)に示すように、操作部としての操作部品59の基軸59bの前端が正面視において左方の回動体146の支軸47aの後端に当接するように係合軸59aを当該回動体146の係合孔47dに挿通させることで、操作部品59が上記回動体146と接続される。これにより、一対の回動体146、連動機構58及び操作部品59により、移動部材155が構成される。この状態で、正面視において左方の回動体146の被係止突起59fがガイド板の係止突起57cを越えるまで、背面から視て反時計回りとなるE方向へ操作摘み59dを回動させると、図11(c)に示すように、一対の回動体146が共に進出位置に回動し、左側可動体36及び右側可動体37の右方へスライド移動する移動範囲が規制される。また、操作部品59をEとは反対の方向へ回動させると、図11(c)に示すように、一対の回動体146が共に退避位置に回動し、左側可動体36及び右側可動体37がスライド移動する移動範囲の規制が解除される。
以上のように、第2の実施形態のスロットマシン101は、1回の操作により複数の回動体146が一括して回動するように構成されており、左側可動体36及び右側可動体37等の複数の可動体の移動範囲を一括して規制することができるので、作業者の手間を省くことが可能となる。また、例えば、左側回動体46、右側回動体47及び回動体146等、複数の回動体が設けられている場合であっても、輸送後に作業者が可動体の規制の解除を行い忘れる可能性を低減することが可能となる。
6.変形例
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、左側可動体36又は右側可動体37等の可動体のうちの一つを、左側回動体46、右側回動体47及び回動体146等の回動体のうちの一つで規制しているが、これに限らず、一つの可動体の移動範囲を複数の回動体で規制してもよいし、2以上の可動体を設けて、それぞれの移動範囲を複数の回動体で規制してもよい。また、第2の実施形態のように、左側可動体36及び右側可動体37をガイド軸32の左右何れか一方の端部に寄せて停止させるように制御し、外側に位置する可動体の移動範囲の規制を内側に位置する可動体で行い、内側に位置する可動体のみ回動体による規制を行う構成としてもよい。また、同様に、複数の可動体の移動範囲を一つの回動体で規制してもよい。また、可動体が移動可能な範囲の全てを遊技演出に使用するものに限らず、遊技演出には使用されないが、回動体により可動体の移動範囲を規制するために使用される可動体のスライド位置を有するものでもよい。この場合は、例えばホールでの営業中に誤って回動体により可動体の移動範囲が規制されることの防止を図ることができる。
また、回動体が直接可動体に当接して可動体の移動範囲を規制する構成に限らず、回動体と可動体の間に別途の移動可能な部材を介して規制を行ってもよい。また、第2の実施形態においては、連結部材60が左側可動体36及び右側可動体37のそれぞれに当接して左側可動体36及び右側可動体37の移動範囲を規制する構造としてもよいし、同様に、可動体と回動体や連結部材60との間に別途の移動可能な部材を介して規制を行ってもよい。また、連動機構58は、連結部材60のような棒状のリンクを用いたものに限らず、カムや歯車等により複数の回動体を連動させるように構成してもよい。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、操作部品59は必ずしも回動体から取り外し可能である必要は無く、操作部品59は回動体と一体で設けられていてもよい。この場合は、作業者が操作部品59を着脱する手間を省くことができる。また、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、操作部品59は直接的に回動体に接続されるものに限らず、他の部品を介して間接的に回動体に接続されてもよい。また、第2の実施形態においては、操作部品59は連結部材60に接続されて、左右に平行移動することで回動体を操作するものであってもよい。第2の実施形態においては、可動役物27の右下部に更に第1の実施形態のように右側回動体47を設けてもよいし、可動役物27の右下部に連動する2つの回動体を設けてもよく、また、輸送中に使用されない回動体を設けてもよい。このようにすることで、輸送中における左側可動体36及び右側可動体37の位置について複数のバリエーションを持たせることができる。
また、可動体の移動方向は左右方向であるものに限らず、上下方向でもよいし、単一又は複数の軸を基準に回転するものでもよいし、上述した以外の所定の軌跡に沿って移動するものでもよい。また、可動体は表示装置24の前で可動するものに限らず、例えば電飾装置の内部で可動するものでもよいし、電飾装置そのものが可動するものでもよいし、表示装置24が可動するものでもよいし、下パネル71が可動するものでもよい。また、表示装置24はリールパネル23の上方に配置されているものに限らず、例えば前面下扉62の上部に配置されていてもよいし、下パネル71が表示装置24であってもよい。
また、係合軸59a及び係合孔47dの接続手段は、上述した形態に限らず、例えば係合軸59aが左側回動体46及び右側回動体47に形成されてかつ係合孔47dが操作部品59に形成されていてもよいし、一方がマイナスドライバーやプラスドライバーの先端のような形状でかつ他方がすり割り付きねじや十字穴付きねじのような形状であってもよいし、互いに噛み合う爪を有する噛み合いクラッチのような形状であってもよいし、互いが摩擦力により相対回転しない構造であってもよく、操作部品59の操作力を左側可動体36及び右側可動体37へ伝達することが可能な様々な形態を採用可能である。また、操作部品59と左側可動体36及び右側可動体37とは、直接当接して操作力が伝達するものに限らず、例えば互いが磁力により相対回転しない構造であってもよい。
また、第1規制面28d及び第2規制面57aを両方備えているものに限らず、何れか一方を備えているものでもよい。また、左係止部56及び右係止部57は、表示装置24に設けられているものに限らず、サブ制御基板ユニット26やフレーム28等、前面上扉61または前面下扉62と相対的に固定されているものであればよい。また、保持突起43e、被保持部47f、係止突起57c及び被係止突起59fにより、回動体と各操作部品59との回動位置がそれぞれ独立して保持されるものに限らず、回動体のみ、若しくは操作部品59のみの回動位置が保持されるものでもよい。また、内部空間Sは上述した構成により区画されているものに限らず、他の様々な構成により区画されていてもよいし、天板50は樹脂枠22や上電飾装置51、可動役物27と一体に形成されていてもよい。
また、回動体は、可動役物27の下部に設けられているものに限らず、左右に設けられていてもよいし、上部に設けられていてもよい。また、回動体と可動体との当接はローラ41を介すものに限らず、左側装飾部36a及び右側装飾部37aが直接当接するものでもよいし、可動体の他の部位が当接するものでもよい。また、ローラ41は自重で下方へ移動するものに限らず、輸送中の振動等により上下動しにくいようにばね等の弾性体で下方へ付勢されていてもよい。また、操作部品59は着脱可能であるものに限らず、回動体と一体に形成されて、輸送後も取り外されないものでもよい。また、回動体の進出位置と退避位置との移動は回動のみにより行われるものに限らず、平行移動でもよいし、複数方向への平行移動や回動を組合せたものでもよい。また、保持突起43e及び被保持部47fによる回動体の回動位置の保持は、保持爪43dの弾性変形を利用するものに限らず、ガイド板の本体部分や回動体の弾性変形を利用するものでもよい。また、前面上扉61と前面下扉62は一体に構成されていてもよい。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、遊技機の一例である、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行うスロットマシンを例にして説明したが、本発明は、遊技球を遊技媒体として用いた遊技を行うスロットマシンや、パチンコ機を含む弾球遊技機等の各種の遊技機に適用可能である。
1 遊技機(スロットマシン)
27 可動役物
28 フレーム
28d 規制部(第1規制面)
36 可動体(左側可動体)
37 可動体(右側可動体)
46 ストッパ部(左側回動体)
47 ストッパ部(右側回動体)
55 移動部材(右側移動部材)
57a 規制部(第2規制面)
58 連動部(連動機構)
59 操作部(操作部品)
101 遊技機(スロットマシン)
127 可動役物
128 フレーム
146 ストッパ部(回動体)
155 移動部材
C 着脱方向

Claims (3)

  1. 演出を行うための可動役物を備えた遊技機において、
    前記可動役物は、
    フレームに対して、所定の軌跡で移動可能に支持された可動体と、
    前記可動体の移動軌跡上に進出する進出位置と前記可動体の移動軌跡上から退避する退避位置とに進退可能なストッパ部と、前記ストッパ部を前記進出位置と前記退避位置とに切換える操作を可能にする操作部と、を有し、前記ストッパ部が前記進出位置に位置している状態で前記可動体の移動範囲を規制する移動部材と、を備え、
    前記操作部は、前記ストッパ部に対し着脱可能である、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記移動部材は、前記ストッパ部を複数有すると共に、前記操作部の操作により、複数の前記ストッパ部を、前記進出位置と前記退避位置とに、一括して移動するように連動させる連動部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記ストッパ部が前記進出位置に位置している状態の前記移動部材に対して、前記進出位置と前記退避位置との移動方向における前記退避位置とは反対側に位置する規制部を備え、
    前記可動体に前記ストッパ部が押されて前記移動部材が前記規制部に当接した状態で、前記規制部が前記移動部材を介して前記可動体の移動範囲を規制する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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