JP6086376B2 - 可動役物ユニット - Google Patents

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本発明は、例えば遊技機に取り付けられて遊技の展開状況に応じた演出動作を実行する可動役物ユニットに関する。
遊技機の代表例としてぱちんこ遊技機は、遊技領域を構成する遊技盤のほぼ中央にセンター飾りを配置し、このセンター飾りに液晶ディスプレイ等の演出表示装置を備えたものが一般的に知られており、遊技領域内に設けられた始動入賞口に遊技球が入球したことを契機として、演出表示装置において複数の図柄(装飾図柄)を変動させた後に停止表示したときの図柄の組み合わせが予め設定された当たり図柄であった場合、特別遊技状態(大当たり)を成立させるように構成されている。この特別遊技状態においては、遊技領域内に設けられたアタッカーと称される大入賞口を開放して遊技球の入球を容易にし、これにより遊技者が大量の賞球を獲得できるようになっている。
一方、演出表示装置における抽選結果を示唆する演出表示のみでは遊技に興趣性を持たせることが難しく、単調な遊技内容となりやすい。そこで、遊技領域に演出表示装置と共に、遊技の展開状況に応じて所要の演出動作を実行する可動役物ユニットを設け、この可動役物ユニットを演出表示装置上で行われる演出表示と同期・融合させて適時動作させることにより、視覚的な演出効果をさらに向上させるようにした構成が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−139766号公報
上記特許文献1に記載の可動役物ユニットは、所定長さの刀部と該刀部を被覆する一対の鞘部とを有して形成される刀役物と、刀役物全体を所定の揺動軸を中心として上下に揺動させるための第1駆動モータと、一対の鞘部を互いに近接・離間する方向にスライド移動させて刀部を開閉させるための第2駆動モータと、を有して構成されている。このように、従来の可動役物ユニットにおいては、刀役物全体の揺動運動と一対の鞘部の開閉運動(スライド運動)との2つの動作を各々独立して実行させるのに、各動作に対応して複数の駆動源(第1駆動モータ、第2駆動モータ)を設置する必要があったため、製造コストや部品点数の増大、ひいては可動役物ユニット全体の大型化を招来する結果となっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、一つの駆動源によって可動役物に異なる動作を実行させることが可能な構成の可動役物ユニットを提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る可動役物ユニットは、ベース部材(例えば、実施形態におけるユニットケース110)と、ベース部材に取り付けられて所定の演出動作を実行する可動役物と、可動役物を動作させるための駆動源(例えば、実施形態における駆動モータ120)と、駆動源の駆動力によってベース部材上で移動開始位置から中間位置を経て移動終了位置まで直線的に移動する移動部材(例えば、実施形態におけるスライド部材)と、移動部材の移動位置に応じて駆動源の駆動力を可動役物に伝達して可動役物を動作させる駆動伝達手段と、を備える可動役物ユニットであって、可動役物は、一端部がベース部材に枢結されて他端部が上記枢結部を中心として揺動自在に取り付けられた役物本体と、役物本体の他端部側に取り付けられて互いに近接する閉位置と離間する開位置との間でスライド移動可能な第1可動部及び第2可動部(例えば、実施形態における可動部材180)とを備え、駆動伝達手段は、移動部材による移動開始位置から中間位置までの直線運動を可動役物の揺動運動に変換する第1駆動伝達手段(例えば、実施形態におけるメイン突起163等)と、移動部材による中間位置から移動終了位置までの直線運動を可動役物における第1可動部及び第2可動部のスライド運動に変換する第2駆動伝達手段(例えば、実施形態におけるサブ突起174等)とを備えて構成される。
本発明に係る可動役物ユニットによれば、一つの駆動源によって可動役物に異なる演出動作を連続的に実行させることが可能である。
本実施形態に係る第1可動役物ユニットを備えたぱちんこ遊技機の正面図である。 ぱちんこ遊技機の背面図である。 ぱちんこ遊技機に装着される遊技盤の正面図である。 第1可動体役物ユニットの斜視図である。 第1可動役物ユニットの正面図である。 第1可動役物ユニット(ケース蓋を脱着した状態)の正面図である。 第1可動役物ユニット(ケース蓋を脱着した状態)の背面図である。 第1可動役物ユニットの機構部を示すための正面図である。 (a)は第1可動役物ユニットのケース蓋の正面図、(b)はケース蓋の背面図である。 (a)は第1可動役物ユニットにおける可動役物及びスライド部材が係合した状態の正面図、(b)は可動役物及びスライド部材が係合した状態の背面図である。 (a)は可動役物の正面図、(b)は可動役物の背面図である。 (a)は第1可動役物ユニットにおけるスライド部材の正面図、(b)はスライド部材の背面図である。 第1可動役物ユニットが初期位置にある状態を示す正面図である。 第1可動役物ユニットが揺動限界位置にある状態を示す正面図である。 第1可動役物ユニットが最大可動位置にある状態を示す正面図である。 本実施形態に係る第2可動役物ユニットの斜視図である。 第2可動役物ユニットの正面図である。 第2可動役物ユニットの右側面図である。 第2可動役物ユニット(ケース保持板を脱着した状態)の右側面図である。 第2可動役物ユニットの表示面を説明するための模式図である。 (a)は第2可動役物ユニットの第1基準位置を示す正面図、(b)は第2可動役物ユニットの第1基準位置を示す右側面図である。 (a)は第2可動役物ユニットの第2基準位置を示す正面図、(b)は第2可動役物ユニットの第2基準位置を示す右側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る可動役物ユニットを備えた遊技機の代表例として、ぱちんこ遊技機PMの斜視図及び背面図を図1及び図2に示すとともに、ぱちんこ遊技機PMに装着される遊技盤10の正面図を図3に示しており、まず、この図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、図1を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの正面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2には、遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して遊技盤10の正面の遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部には遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿6a及び下球皿6b)が設けられており、下球皿6bの正面右側には遊技球の発射操作を行う発射ハンドル7が設けられている。ガラス枠5の前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置8や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ9が設けられている。
遊技盤10は、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の図柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板を基板として構成される。遊技盤10の前面には、図3に示すように、外レール及び内レールが円弧状に固設されて遊技球が転動可能な略円形の遊技領域PAが区画形成され、この遊技領域PAに風車や多数本の遊技釘とともに、特図始動口11、普図作動口12、大入賞口13などの各種入賞口の他、特別図柄表示装置14、普通図柄表示装置15などの各種表示装置が設けられている。遊技領域PAの略中央にはセンター飾り20が配設されており、このセンター飾り20の中央開口を通して演出表示装置(例えば、液晶パネル)21の画面が視認可能に設けられている。遊技領域PAの下端には各入賞口に入球せずに転動流下した遊技球を遊技盤10の裏側へ排出するためのアウト口19が設けられている。以下、遊技盤10に設けられた各構成要素を順番に説明する。
特図始動口11は、遊技球の入球を検出するための入賞検出器11aと、始動口を拡開させるための普通電動役物ソレノイド11bと、を備える。特図始動口11は普通電動役物により形成され、その入口が拡開可能となっている。普通電動役物が拡開状態にあるときには、遊技球は特図始動口11に入球容易となる。この特図始動口11への遊技球の入球は、大当り(特別遊技)を発生させるための特別図柄抽選の契機となる。
普図作動口12は、遊技球の入球を検出するための入賞検出器12aを備える。なお、普図作動口12への遊技球の通過は、特図始動口11の普通電動役物を拡開させるか否かを決定するための普通図柄抽選の契機となる。
大入賞口13は、遊技球の入球を検出するための入賞検出器13aと、大入賞口13を拡開させるための大入賞口ソレノイド13bと、を備える。大入賞口13の内側は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域に区画されている。入賞検出器13aは、遊技球の特定領域の通過を検出するセンサと、一般領域の通過を検出するセンサを備えて構成される。大入賞口ソレノイド13bは、大入賞口13に遊技球が入球不能又は入球困難な通常状態と遊技球が入球し易い開放状態とに大入賞口13を可変させる。
特別図柄表示装置14は、特図遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。特別図柄表示装置14は、例えば7セグメントLEDで構成され、特別図柄は「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。普通図柄表示装置15は、普通図柄の変動表示及び停止表示を行う。演出表示装置21は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄や予告表示を含む演出画像の変動表示及び停止表示を行う。
最後に、センター飾り20は、演出表示装置21の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置21の画面の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り20には、遊技の展開状況に応じて点灯、点滅し視覚的な演出効果を高めるための盤面電飾装置22や、遊技の展開状況に応じた演出動作を実行する第1可動役物ユニット100及び第2可動役物ユニット200などが設けられている。
続いて、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの背面側の基本構造を説明する。前枠2の背面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された基枠体をベースとしてなる裏セット盤30が、上下のヒンジ機構3を介して前枠2後方に横開き開閉及び着脱が可能に連結されている。この裏セット盤30には、前面開放の矩形箱状をなす裏セットカバー30Cが着脱自在に装着されており、常には前枠2に取り付けられた遊技盤10の裏面側を覆って配設されている(これにより後述する主制御基板41及び演出制御基板42が裏セットカバー30Cにより覆われる)。
裏セット盤30の各部には、多数個の遊技球を貯留する貯留タンク31、貯留タンク31から右方に緩やかな下り傾斜を有して延びるタンクレール32、タンクレール32の右端部に繋がり下方に延びる球供給通路部材33、球供給通路部材33により導かれた遊技球を払い出す賞球払出ユニット34、賞球払出ユニット34から払い出された遊技球を上球皿6に導くための賞球通路部材35などが設けられている。
遊技盤10の背面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板(主制御基板ケースユニット)41や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う演出制御基板(演出制御基板ケースユニット)42などが取り付けられている。これに対して、裏セット盤30の背面側には、遊技球の発射及び払い出しに関する制御を行う払出制御基板(払出制御基板ケースユニット)43や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板(電源基板ケースユニット)44などが取り付けられている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6aに遊技球を貯留させて発射ハンドル7を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル7が回動操作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、ガラス枠5の背面側に配設される球送り機構によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
遊技領域PAを転動流下する遊技球が、特図始動口11、普図作動口12、大入賞口13の各入賞口に入球すると、その入賞口の種別に応じた賞球が賞球払出ユニット33により上球皿6a又は下球皿6bに払い出される。遊技球が特図始動口11に入球すると、特別図柄表示装置14において特別図柄が変動表示され、演出表示装置21において装飾図柄が変動表示される。特別図柄、装飾図柄の変動表示は、先だって抽選によって決定された変動時間の経過後に停止される。ここで、演出表示装置21による装飾図柄の変動表示中、可動役物ユニット100,200が所定の動作パターンに従って可動演出を実行する。そして、停止後の特別図柄が大当たりを示す図柄である場合、演出表示装置21では、3つの図柄が一致した表示態様(例えば、「7・7・7」)がとられる。図柄が大当たり図柄で停止すると、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技が実行される。
特別遊技では、大入賞口13が、約30秒間開放された後、又は10球以上の遊技球が入球した後で一旦閉鎖される。大入賞口13の開放中に遊技球が特定領域へ少なくとも1球落入した場合、大入賞口13は再度開放される。このように大入賞口13が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上特定領域へ落入することを条件として大入賞口13の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
なお、普図作動口12に遊技球が入球すると、普通図柄表示装置15において、所定時間、普通図柄と称される図柄が変動表示される。普通図柄の変動表示が停止すると、所定の確率で特図始動口11の普通電動役物が所定時間だけ拡開する。そのため、遊技球が一時的に特図始動口11に入球し易くなる。
[第1可動役物ユニットの構成]
次に、第1可動役物ユニット100の構成について図4〜図12を参照しながら説明する。ここで、図4は第1可動役物ユニット100の斜視図、図5は第1可動役物ユニットの正面図、図6はケース蓋を脱着した状態の第1可動役物ユニット100の正面図、図7はケース蓋を脱着した状態の第1可動役物ユニット100の背面図、図8は第1可動役物ユニット100の機構部を示すための正面図、図9(a)はケース蓋の正面図、図9(b)はケース蓋の背面図、図10(a)は可動役物及びスライド部材が係合した状態の正面図、図10(b)は可動役物及びスライド部材が係合した状態の背面図、図11(a)は可動役物の正面図、図11(b)は可動役物の背面図、図12(a)はスライド部材の正面図、図12(b)はスライド部材の背面図である。以下の説明においては、説明の便宜上、前後左右および上下の方向は、ぱちんこ遊技機PMへの取付状態での方向を基準に定義しており、図4に示す矢印の方向をそれぞれ前後、左右、上下と称して説明する。
第1可動役物ユニット100は、当該ユニットのベースとなる縦長方形箱状のユニットケース110と、可動役物ユニット100の駆動源である駆動モータ120と、駆動モータ120の回転駆動力を伝達する歯車機構130と、ユニットケース110に往復動自在に支持されたスライド部材140と、ユニットケース110に設けられて遊技盤10と平行な面内で演出動作する可動役物150と、を主体として構成される。
ユニットケース110は、可動役物150の取付ベースとなるケース本体111と、ケース本体111の前面側に着脱自在に取り付けられるケース蓋115とを有して形成される。ケース本体111及びケース蓋115は共に、例えばポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に形成される。
ケース本体111は、縦長の矩形板状に形成されており、複数本のビスを用いてセンター飾り20の正面左側部に着脱される。ケース本体111には、可動役物150を揺動自在に支持するための円孔状の軸孔111a(図7を参照)が前方に向けて開口形成されるとともに、この軸孔111aを中心として同心円弧状に形成された揺動案内突起111bが前方に向けて突設されている。また、ケース本体111には、可動役物150と当接して可動役物150の揺動を制限するための上下の緩衝部材112,113が取り付けられている。緩衝部材112,113としては、例えば、ウレタンやシリコンゴム等の各種ゴム部材やポリウレタンフォーム等の樹脂発泡体が適用される。
ケース蓋115は、正面視略L字形に形成されており、ケース本体111の前面側における可動役物150の可動範囲を除く部分を覆って着脱自在に取り付けられる。ケース蓋115の後面側には、スライド部材140のスライド移動を案内するためのスライド案内溝115a(図9を参照)が左右方向に延びて形成されている。また、ケース蓋115の後面側には、左右方向(スライド部材140のスライド方向)に延びる長孔状の検出片通過溝115bが形成されており、この検出片通過溝115bの左端部にスライド部材140のスライド開始位置(可動役物150の初期位置)を検出するための第1検出センサ116が取り付けられ、検出片通過溝115bの右端部にスライド部材140のスライド終了位置(可動役物150の最大可動位置)を検出するための第2検出センサ117が取り付けられている。各検出センサ116,117は、光を投光する投光部と、投光部からの光を受光する受光部とを有し、略コ字形に配置されたフォトセンサである。各検出センサ116,117の検出信号は演出制御基板42に送信され、演出制御基板42によって可動役物150が初期位置又は最大可動位置に存在することが判定される。
駆動モータ120は、例えばステッピングモータから構成されており、演出制御基板42からの駆動信号に基づいてスピンドル121を正逆両方向に回転可能である。この駆動モータ120は、ケース本体111の後面側のモータ取付部にネジ止め固定されており、ケース本体111に前後貫通するスピンドル挿通孔(図示せず)を通してスピンドル121がケース本体111の前面側に突出するようになっている。
歯車機構130は、駆動モータ120のスピンドル121に直結する駆動歯車131と、この駆動歯車131と外接噛合する従動歯車132と、従動歯車132の前端側に一体的且つ同心状に設けられた第1ピニオンギヤ133と、からなる。ここで、駆動モータ120のスピンドル121の先端部は外周面の一部が平坦に面取りされて断面視D字状に形成(すなわちDカット)されており、このスピンドル121の先端部が同一の穴形状を有する駆動歯車131の中心孔に嵌入されて連結される。従動歯車132はケース本体111の前面側に回転可能に軸支されており、第1ピニオンギヤ133は従動歯車132と一体的に回転可能に構成されている。
スライド部材140は、略矩形板状に形成されており、ケース本体111の前面側下部において左右方向にスライド移動可能に構成されている。スライド部材140には、共に前後に貫通して長孔状に形成されたメインガイド孔141及びサブガイド孔142が設けられている。メインガイド孔141は、右端から左端へ向けて下方に傾斜する略直線状の第1メインガイド孔部141aと、この第1メインガイド孔部141aの終端からスライド部材140のスライド方向と平行に延びる略直線状の第2メインガイド孔部141bと、から形成されている。サブガイド孔142は、円弧状に屈曲する第1サブガイド孔部142aと、この第1サブガイド孔部142aの終端からスライド部材140のスライド方向と直交する上方に向けて延びる略直線状の第2サブガイド孔部142bと、から形成されている。スライド部材140の後面側には、当該スライド部材140のスライド方向(左右方向)に沿って延出する第1ラックギヤ143が形成されている。この第1ラックギヤ143は、第1ピニオンギヤ133と噛合可能であり、第1ピニオンギヤ133と協働作用して第1のラックアンドピニオン機構を構成する。この第1のラックアンドピニオン機構によって、駆動モータ120の回転運動がスライド部材140の直線運動に変換される。
また、スライド部材140の前面側には、左右一対の円筒状のスライド案内部144が前方に突出形成されており、このスライド案内部144がケース蓋115のスライド案内溝115aに挿入されてスライド部材140のスライド移動が円滑に案内されるようになっている。スライド部材140の前面側には、このスライド部材140のスライド開始位置及び終了位置(可動役物150の初期位置及び最大可動位置)を第1及び第2検出センサ116,117によって検出するための板状の検出片145が前方に突出形成されており、この突出片145がケース蓋115背面の検出片通過溝115bに受容されている。
可動役物150は、遊技盤10と平行な面内でユニットケース110に揺動自在に枢結された役物本体160と、この役物本体160の上部に取り付けられて互いに近接・離間する方向(以降では「開閉方向」とも称する)にスライド移動可能に支持された一対の可動部材180と、を備えて構成される。
この役物本体160は、ケース本体111の軸孔111aよりも幾分小径に形成されて後方に向けて突出する円筒状の軸部161を有しており、この軸部161が軸孔111aに挿入支持されることで可動役物160が軸部161を中心として揺動変位可能に構成されている。また、役物本体160の後面側には、ケース本体111の揺動案内突起111bが挿入される円弧状の揺動案内溝168が形成されている。この役物本体160は、反時計回り方向に揺動して上部緩衝部材113と当接する初期位置と、時計周り方向に揺動して下部緩衝部材114と当接する揺動限界位置と、の間で変位可能である。
役物本体160の前面側の上部には、一対の可動部材180を動作させるための左右一対の第2ピニオンギヤ162,162がそれぞれ回転自在に軸支されている。また、役物本体160の前面側の下部には、スライド部材140のメインガイド孔141に係合する円筒状のメイン突起163が軸支されるとともに、後述する開閉駆動体170の移動を案内するための円筒状の軸ピン164が前方に突出形成されている。メイン突起163の基端側(後端側)には、薄肉大径のフランジ部163aが一体的に形成されている。また、役物本体160の前面側には、役物本体160の長手方向(図8では上下方向)に相対移動可能に支持された開閉駆動体170が取り付けられている。
開閉駆動体170は、上下方向に延びる長孔状の支持溝171aが形成された駆動体基部171と、この駆動体基部171の上端からクランク状に屈曲する連結部172aを介して駆動体基部171に一体的に繋がって上方に延びるラック部172と、を備えている。開閉駆動体170の後面側には、上下方向に延びる板状の案内片173が後方に突設されており、この案内片173が役物本体160の案内溝165に挿入されるとともに、基部171の支持溝171a内に役物本体160の軸ピン164が挿入されることで、役物本体160に対する開閉駆動体170の相対移動が案内されるようになっている。開閉駆動体170における基部171の前面側には、スライド部材140のサブガイド孔142に係合する円筒状のサブ突起174が軸支されている。このサブ突起174の基端側(後端側)には薄肉大径のフランジ部174aが一体的に形成されている。ここで、メイン突起163は役物本体160の揺動中心となる軸部161の中心よりも上方に位置し、サブ突起174は軸部161の中心よりも下方に位置している。
開閉駆動体170のラック部172には、このラック部172の軸方向(図8では上下方向)に沿って延びる左右一対の第2ラックギヤ173,173が背中合わせの状態で互いに反対方向を向いた配設姿勢で形成されている。第2ラックギヤ173は、第2ピニオンギヤ162と噛合可能であり、第2ピニオンギヤ162と協働作用して第2のラックアンドピニオン機構を構成する。すなわち、役物本体160に対して開閉駆動体170のラック部172が軸方向に相対移動したとき、左右の第2ラックギヤ173,173にそれぞれ噛合する左右の第2ピニオンギヤ162,162が互いに逆方向へ回転するようになっている。
なお、役物本体160の前面側において左右一対の可動部材180の中間位置には、略円形状の第1装飾部169a及び剣先形状の第2装飾部169bからなる固定装飾部169が役物本体160にネジ止め固定されている。固定装飾部169には、透光性を有する合成樹脂材料を用いて細長板状に形成された連結アーム159の一端部(上端部)が枢結されている。
一対の可動部材180は、図5等に示す初期位置において左右ほぼ対称の外形をなしており、役物本体160の上部に取り付けられて役物本体160の長手方向(図8では上下方向)と直交する開閉方向(図8では左右方向)にスライド移動自在に支持された可動板部181と、この可動板部181の前面側に固定されて可動板部181と一体的にスライド移動する可動装飾部189と、をそれぞれ備えている。
一対の可動板部181は、それぞれ略矩形板状に形成されており、互いに対向する端部同士が近接する閉位置と、互いに対向する端部同士が離間する開位置(この開位置が、「可動役物150の最大可動位置」ともなる)と、の間でスライド変位可能なように役物本体160の前面側の上部に支持されている。可動板部181の下端には、可動部材180の開閉方向(図8では左右方向)に延びる第3ラックギヤ182が形成されている。第3ラックギヤ182は、第2ピニオンギヤ162と噛合可能であり、第2ピニオンギヤ162と協働作用して第3のラックアンドピニオン機構を構成する。また、可動板部181の後面側には、可動部材180の開閉方向に沿って直線状に延びる摺動突起(図示せず)が形成されており、この摺動突起が役物本体160の摺動溝(図示せず)に受容されて可動板部181のスライド移動が円滑に案内される。
可動装飾部189は、第1外装部189a及び第2外装部189bからなり、全体として武器のツノ(角)を模した装飾体を構成している。可動装飾部189の略中央には、連結アーム159の他端部(下端部)が枢結されており、これにより可動装飾部189と固定装飾部169との間に連結アーム159が跨設され、可動部材180の開閉方向へのスライド移動に連動して連結アーム159が上下に揺動変位するようになっている。
なお、可動役物150とケース本体111との間には、可動役物150を初期位置側へ常時付勢(テンションを付与)して可動役物150による揺動運動のガタツキを防止するためのスプリング114が取り付けられている。
次に、本実施形態に係る第1可動役物ユニット100の作用について図13〜図15を追加参照して説明する。本実施形態では、可動役物150は、初期位置(図13を参照)→揺動限界位置(図14を参照)→最大可動位置(図15を参照)の順に変位する。ここで、図13は可動役物150が初期位置にある状態の正面図、図14は可動役物150が揺動限界位置にある状態の正面図、図15は可動役物150が最大可動位置にある状態の正面図である。
まず、駆動モータ120が停止して可動役物150が動作前の初期位置にある状態では、可動役物150全体が略鉛直上方を向いた垂直姿勢に保持されており、一対の可動部材180,180は互いに近接対向する閉位置に保持されている(なお、このとき可動役物150はセンター飾り20の左側部背後に隠蔽されて演出表示装置21の画面前方に露出しない)。このように可動役物150が初期位置で停止しているときは、スライド部材140はケース本体111の左端(スライド開始位置)で待機しており、メイン突起163はスライド部材140の第1メインガイド孔部141aの始端で静止し、サブ突起174は第1サブガイド孔部142aの始端で静止している。このとき、スライド部材140の前面側に突設された検出片145が第1検出センサ116の投光部と受光部との間の光路を遮光し、第1検出センサ116によって可動役物150の初期位置が検出される。ここで、可動役物150の演出動作は、演出制御基板42により決定された所定の動作パターンに従って、全て初期位置から動作を開始して最終的には初期位置に復帰するよう設定され、演出表示装置21における1回の装飾図柄の変動中に完結するよう構成されている。なお、上記の動作パターンには、可動役物150の動作内容が、例えば、駆動モータ120のステップ数、駆動速度、回転方向、動作時間等により規定されている。
かかる状態から演出制御基板42からの駆動信号に基づいて駆動モータ120が回転駆動すると、その回転駆動力が駆動モータ120のスピンドル121に直結された駆動ギヤ131を介して従動ギヤ132に伝達され、第1ピニオンギヤ133が従動ギヤ132と一体的且つ同心的に回転する。この第1ピニオンギヤ133の回転運動は、これに噛合するスライド部材140の第1ラックギヤ143によって直線運動に変換され、これによりスライド部材140がケース本体111の左端(スライド開始位置)から右方へ向かってスライド移動することとなる。
こうしてスライド部材140がスライド移動を開始すると、役物本体160のメイン突起163がスライド部材140の第1メインガイド孔部141aと係合しながら右方向へ押圧され、可動役物150全体が軸部161を中心として時計回り方向へ揺動することとなる。このように可動役物150が軸部161を中心に時計回り方向に揺動すると、この可動役物150と一体となってメイン突起163も時計回り方向へ揺動変位することとなるが、このときメイン突起163は第1メインガイド孔部141aの終端へ向けて移動する。他方、サブ突起174も可動役物150と一体となって反時計回り方向へ揺動するが、スライド部材140の第1サブガイド孔部142aはサブ突起174の揺動軌跡に対応した円弧形状に整形されているため、サブ突起174は第1サブガイド孔部142a内を円弧を描くように通過するだけで役物本体160に対する相対的な位置変化を生じず(すなわち、役物本体160に対して開閉駆動体170は相対移動せず)、一対の可動部材180は互いに対向する端部同士が近接する閉位置の状態を保持する。
スライド部材140が所定の中間位置まで到達すると、可動役物150が時計周り方向へ最大角度(約45°)まで傾倒して下部緩衝部材113に当接する揺動限界位置で揺動動作を停止する。可動役物150が揺動限界位置にある状態では、可動役物150はユニットケース110の右端部開口から演出表示装置21の前面側に出現して表示画面の前方に露出した状態となる。なお、この状態では、メイン突起163はメインガイド孔141の方向転換部(第1メインガイド孔部141aと第2メインガイド孔部141bとの合流地点)に位置し、サブ突起174はサブガイド孔142の方向転換部(第1サブガイド孔部142aと第2サブガイド孔部142bとの合流地点)に位置している。
スライド部材140が上記の中間位置から更に右方へ向ってスライド移動すると、今度はサブ突起174が第2サブガイド孔部142bに係合しながらスライド部材140のスライド方向(右方向)へ押圧されるため、このサブ突起174のベースとなる開閉駆動体170が案内溝165に沿って役物本体160の長手方向(右斜め上方)へ相対移動し、開閉駆動体170のラック部172(第2ラックギヤ173)がこれに噛合する第2ピニオンギヤ162を回転させる。第2ピニオンギヤ162の回転運動は第3ラックギヤ173によって可動部材180の開閉方向への直線運動に変換され、一対の可動部材180が互いに離間する開位置へ向けて移動する。このとき、役物本体160に設けられたサブ突起174は第2サブガイド孔部142bと係合しながら現位置に保持されるため、役物本体160は時計回り方向に約45°傾倒した揺動限界位置で停止保持される。
そして、スライド部材140がケース本体111の右端(スライド終了位置)までスライド変位したとき、可動役物150が演出表示装置21の画面前方で時計回り方向へ最大角度(約45°)だけ傾倒した揺動限界位置において一対の可動部材180が開位置にスライド変位した状態、すなわち、可動役物150が最大可動位置に到達した状態となる。このとき、スライド部材140の検出片145が第2検出センサ117の透光部と受光部との間の光路を遮光し、第2検出センサ117によって可動役物150の最大可動位置が検出される。
以上、本実施形態に係る第1可動役物ユニット100によれば、駆動モータ120の駆動力によってスライド部材140をスライド開始位置から中間位置を経てスライド終了位置まで直線的に移動させ、スライド部材140によるスライド開始位置から中間位置までの直線運動を可動役物150の揺動運動に変換し、スライド部材140による中間位置からスライド終了位置までの直線運動を可動役物150における一対の可動部材180の開閉運動に変換するように構成することで、単一の駆動源のみで可動役物150に異なる演出動作を連続的に行わせることができるため、製造コストの低減、部品点数の削減、ひいては装置全体の小型化により省スペース化を図ることができるとともに、演出表示装置21の演出画像と可動役物150の演出動作とを融合させて両者の演出における一体感および立体感を向上させ、遊技者に対して強いインパクトを与えることが可能になり、遊技者の遊技意欲を喚起するような遊技演出を行うことが可能となる。
[第2可動役物ユニットの構成]
次に、本発明とは直接的には関係しないが、単一の駆動源によって二つの可動役物を動作させる形態の第2可動役物ユニット200の構成について図16〜図20を参照しながら説明する。ここで、図16は第2可動役物ユニット200の斜視図、図17は可動役物ユニット200の正面図、図18は第2可動役物ユニット200の右側面図、図19は第2可動役物ユニット200においてケース保持板を脱着した状態の右側面図、図20は第2可動役物ユニット200の表示面を説明するための模式図である。以下の説明においては、説明の便宜上、前後左右および上下の方向は、ぱちんこ遊技機PMへの取付状態での方向を基準に定義しており、図16に示す矢印の方向をそれぞれ前後、左右、上下と称して説明する。
第2可動役物ユニット200は、当該ユニットのベースとなる縦長方形箱状のユニットケース210と、可動役物ユニット200の駆動源である駆動モータ220と、駆動モータ220の回転駆動力を伝達する歯車機構230と、ユニットケース210内にそれぞれ回転自在に設けられた上下一対の第1可動役物250及び第2可動役物260と、を主体として構成される。
ユニットケース210は、可動役物250,260の取付ベースとなるケース本体211と、ケース本体211の前面側に着脱自在に取り付けられるケース蓋215とを有して形成される。ケース本体211及びケース蓋215は共に、例えば有色の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に形成される。
ケース本体211は、ケース蓋215と対向する前面及び右側面が開放された縦長の矩形箱状に形成されており、複数本のビスを用いてセンター飾り20の正面右側部に着脱される。ケース本体211の内部には、二つの可動役物250,260をそれぞれ回転自在に収容するための収容空間212が形成されている。ケース本体211の右側面には、このケース本体211の右側面開口を閉止して駆動モータ220及び歯車機構230等を保持するための縦長板状のケース保持板214が取り付けられている。
ケース蓋215は、ケース本体211と対向する後面が開放された縦長の薄い箱形に形成されており、複数本のビスを用いてケース本体211の前面側にビス止め固定されてケース本体211の前面開口を閉止し得るように構成されている。このケース蓋215の前面側には、可動役物250,260の表示面を前方に露出させるための略矩形状の窓部216,217が前後方向に開口されている。窓部216,217の左右の縁部には、透光性を有する合成樹脂材の表面に凹凸を形成する表面加工(光拡散処理)が施された拡散部材241,242の背後に位置して、光源としての発光体(例えば、フルカラーLED)を実装した発光基板243,244がそれぞれ垂直姿勢で取り付けられている。
駆動モータ220は、例えばステッピングモータから構成されており、演出制御基板42からの駆動信号に基づいてスピンドル221を正逆両方向に回転可能である。この駆動モータ220は、ケース保持板214のモータ取付部にネジ止め固定されており、ケース保持板214に表裏貫通するスピンドル挿通孔(図示せず)を通してスピンドル221がケース保持板214の裏面側、すなわちケース本体211内に突出するようになっている。
歯車機構230は、駆動モータ220のスピンドル221に連結する駆動歯車231と、この駆動歯車231とそれぞれ外接噛合する第1従動歯車232及び第2従動歯車233と、からなる。第1従動歯車232及び第2従動歯車233は、互いに略同一の歯車形状に形成されており、それぞれ回転軸Xを中心としてケース保持板214に回転自在に軸支されている。第1従動歯車232の左端部には第1可動役物250が回転軸X1を中心に同心状に取り付けられ、第2歯車233の左端部には第2可動役物260が回転軸X2を中心に同心状に取り付けられている。第1従動歯車232には、この第1従動歯車232の回転中心(回転軸X1)と同心円弧状に形成された第1検出片232aが右方に向けて突設されており、第2従動歯車233には、この第2従動歯車233の回転中心(回転軸X2)と同心円弧状に形成された第2検出片233aが右方に向けて突設されている。
可動役物250,260は、例えば透光性の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段によりサイコロ形状(正六面体形状)に形成されており、それぞれ回転軸X1,X2周りに配置された四つの面(「表示面」と称する)251,261に、文字や記号、ロゴ、図形等の遊技演出に関する情報が表示されている。なお、図20に示すように、本実施形態では、説明を簡単にするために、第1可動役物250の四つの表示面251には回転軸X1周りに「A」→「B」→「C」→「D」の文字が順番にそれぞれ表示されているものとし、第2可動役物260の四つの表示面261には回転軸X2周りに「a」→「b」→「c」→「d」の文字が順番にそれぞれ表示されているものとする。
可動役物250,260は、ケース本体211の収容空間212内に回転軸X1,X2を中心としてそれぞれ回転自在に取り付けられており、この可動役物250,260の回転位置に応じて回転軸X1,X2周りに配置された四つの表示面251,261のうちの何れかの表示面251,261がケース蓋215の窓部216,217を通して外方からでも視認可能に露出される。この可動役物250,260の内部は空洞になっており、この空洞内に可動役物250,260の回転動作とは独立して所定の配設姿勢で静止保持される発光基板252,262が取り付けられている。
ここで、前述したように、二つの従動歯車232,233は略同一の歯車形状(同一の歯数)に形成されており、一つの駆動モータ220の回転駆動によって二つの可動役物250,260が互いに同期して回転動作し、第1可動役物250の回転位置と第2可動役物260の回転位置とが1:1の関係で対応するようになっている。具体的には、第1可動役物250の表示面「A」が窓部216から露出されているときは第2可動役物260の表示面「a」が窓部217から露出され(この回転位置を「第1基準位置」と称する)、第1可動役物250の表示面「B」が窓部216から露出されているときは第2可動役物260の表示面「b」が窓部217から露出され、第1可動役物250の表示面「C」が窓部216から露出されているときは第2可動役物260の表示面「c」が窓部217から露出され(この回転位置を「第2基準位置」と称する)、第1可動役物250の表示面「D」が窓部216から露出されているときは第2可動役物260の表示面「d」が窓部217から露出される、というように、第1可動役物250の表示面251と第2可動役物260の表示面261とが1:1の関係で対応している。
なお、ケース保持板214の上部には可動役物250,260の第1基準位置を検出するための第1検出センサ(第1検出センサ基板)271が取り付けられ、ケース保持板214の下部には可動役物250,260の第2基準位置を検出するための第2検出センサ(第2検出センサ基板)272が取り付けられている。ここで、前述したように、二つの従動歯車232,233は略同一の歯車形状に形成されているが、従動歯車232,233の回転位置の位相を互いに所定角度だけずらした状態で、各従動歯車232,233が各可動役物250,260にそれぞれ連結されている。
次に、本実施形態の第2可動役物ユニット200の作用を図21及び図22を追加参照して説明する。ここで、図21(a)は可動役物250,260の第1基準位置を示す正面図、図21(b)は可動役物250,260の第1基準位置を示す右側面図、図22(a)は可動役物250,260の第2基準位置を示す正面図、図22(b)は可動役物250,260の第2基準位置を示す右側面図である。
第2可動役物ユニット200において、駆動モータ220が回転駆動されると、その回転駆動力が駆動モータ220のスピンドル221に直結された駆動歯車231を介して第1従動歯車232及び第2従動歯車233に伝達され、第1可動役物250及び第2可動役物260が互いに同期しながら回転軸X1,X2を中心として回転動作される。
このとき、第1可動役物250及び第2可動役物260の表示面(窓部216,217から露出される表示面)251,261の組み合わせが「A」−「a」である状態では、第1駆動歯車232の第1検出片232aが第1検出センサ271の投光部と受光部との間の光路を遮光し、第1検出センサ271によって第1可動役物250及び第2可動役物260の第1基準位置が検出される。
他方、第1可動役物250及び第2可動役物260の表示面(窓部216,217から露出される表示面)251,261の組み合わせが「C」−「c」である状態では、第2駆動歯車233の第2検出片233aが第2検出センサ272の投光部と受光部との間の光路を遮光し、第2検出センサ272によって第1可動役物250及び第2可動部260の第2基準位置が検出される。
以上、本実施形態に係る第2可動役物ユニット200によれば、単一の駆動源によって第1可動役物250及び第2可動役物260を互いに同期して回転動作させて、第1可動役物250及び第2可動役物260において互いに対向する表示面(表裏の関係にある表示面)の回転位置(第1基準位置及び第2基準位置)を可動役物250,260ごとに夫々個別に検出するのではなく、可動役物250,260の第1基準位置及び第2基準位置をそれぞれ一括して検出するため、可動役物ユニット200に設置する検出センサの数を半減させることができ(各可動役物250,260に検出センサを2個ずつ設ける必要がなく)、製造コストの低減、部品点数の削減、ひいては装置全体の小型化により省スペース化を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。
上述の実施形態では、可動役物150の初期位置及び最大可動位置(開位置)のみを各検出センサ116,117によって検出する構成であったが、これに限定されるものではなく、初期位置及び最大可動位置に加えて、可動役物150の揺動限界位置も検出するように構成してもよい。
なお、上述の実施形態では、本発明をぱちんこ遊技機に適用した事例について説明したが、スロットマシンやアレンジボール機、雀球遊技機、封入式遊技機(所定個数の遊技球を機内に封入して循環使用する遊技機)などの他の遊技機に適用することができ、同様の効果を得ることができる。
PM ぱちんこ遊技機
100 第1可動役物ユニット(可動役物ユニット)
110 ユニットケース(ベース部材)
120 駆動モータ(駆動源)
130 歯車機構
140 スライド部材(移動部材)
141 メインガイド孔
142 サブガイド孔
150 可動役物
160 役物本体
161 軸部(枢結部)
162 第2ピニオンギヤ(可動部駆動機構)
163 メイン突起(駆動伝達手段、第1駆動伝達手段)
170 開閉駆動体(駆動伝達手段、駆動体)
174 サブ突起(駆動伝達手段、第2駆動伝達手段)
180 可動部材(第1可動部、第2可動部)
181 可動板部
182 第3ラックギヤ(可動部駆動機構)

Claims (1)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に取り付けられて所定の演出動作を実行する可動役物と、
    前記可動役物を動作させるための駆動源と、
    前記駆動源の駆動力によって前記ベース部材上で移動開始位置から中間位置を経て移動終了位置まで直線的に移動する移動部材と、
    前記移動部材の移動位置に応じて前記駆動源の駆動力を前記可動役物に伝達して前記可動役物を動作させる駆動伝達手段と、を備える可動役物ユニットであって、
    前記可動役物は、一端部が前記ベース部材に枢結されて他端部が前記枢結部を中心として揺動自在に取り付けられた役物本体と、前記役物本体の前記他端部側に取り付けられて互いに近接する閉位置と離間する開位置との間でスライド移動可能な第1可動部及び第2可動部とを備え、
    前記駆動伝達手段は、前記移動部材による前記移動開始位置から前記中間位置までの直線運動を前記可動役物の揺動運動に変換する第1駆動伝達手段と、前記移動部材による前記中間位置から前記移動終了位置までの直線運動を前記可動役物における前記第1可動部及び前記第2可動部のスライド運動に変換する第2駆動伝達手段とを備えて構成されることを特徴とする可動役物ユニット。
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