JP5303002B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に関し、長尺の可動演出体により所定の遊技状態を演出するようにしたものである。
パチンコ機等の弾球遊技機には、遊技盤の遊技領域の略中央部に、複数個の演出図柄を可変表示する画像表示部を備えた画像表示手段を配置すると共に、画像表示部の周縁側の支持枠に特別図柄表示手段と可動演出体とを配置し、特定の遊技状態のときに可動演出体の作動と、この作動に同期して画像表示手段に表示される演出画像とを組み合わせて、その遊技状態の演出を行うようにしたものがある(特許文献1)。
この弾球遊技機では、特別図柄始動手段が遊技球を検出すると、特別図柄表示手段の特別図柄が所定時間変動して大当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。一方、特別図柄の変動に同期して画像表示手段の複数個(例えば3個)の演出図柄が所定の変動パターンで所定時間変動して、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合には全てが揃う大当たり演出態様で停止し、また特別図柄が外れ態様となる場合には少なくとも1個が異なる外れ演出態様で停止する。
そして、変動中の演出画像の変動パターンが変動後に大当たり演出態様となる信頼度の高い特定の変動パターンの場合に、1個の演出図柄を除く他の演出図柄が揃うリーチになれば、画像表示手段の支持枠に出退自在に備えられた可動演出体が作動して画像表示手段の画像表示部側に突出し、この可動演出体の作動に同期して画像表示手段の画像表示部に特定の演出画像を表示して、可動演出体の作動と画像表示部の演出画像とを組み合わせて、変動後に大当たりとなる可能性が高いことを予告する予告演出を行う。
特開2007−222349号公報
本発明は、演出位置にある可動演出体の発光部と前飾り体側の発光部とを同期して直線状に発光させて、両者により纏まりのある演出を行うことができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、画像表示部を支持する支持体と、前記画像表示部の外周側で前記支持体を前側から覆う前飾り体とを備えた弾球遊技機において、前記支持体と前記前飾り体との間に、前記画像表示部の一方側の空間に退避し且つその長手方向の先端側が前記前飾り体により覆われる退避位置と、前記画像表示部の前側に突出し且つ前記長手方向の先端側が前記前飾り体により覆われる演出位置との間で出退する可動演出体を配置し、該可動演出体は前記長手方向の発光部を有し、前記前飾り体は前記演出位置にある前記可動演出体の前記発光部の延長線上に、該発光部の発光に同期して直線状に発光する発光部を備え、者発光部は前記前飾り体に前記画像表示部側の端縁部から直線状に設けられた光透過部と、該光透過部の裏側に配置された発光素子とを有するものである。
本発明によれば、演出位置にある可動演出体の発光部と前飾り体側の発光部とを同期して直線状に発光させて、両者により纏まりのある演出を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図9は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施例を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側にはガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4に対してヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には発射用の遊技球を貯留する球供給皿8が配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル9が設けられている。ガラス扉5の裏側には、このガラス扉5に対応するように前枠4に遊技盤10(図2参照)が着脱自在に装着されている。
遊技盤10の前面には、図2に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール11が略円弧状に配置されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に画像表示手段13、普通図柄始動手段14、特別図柄始動手段15、大入賞手段16、普通入賞手段17等の各種の遊技部品が配置されている。なお、遊技領域12はガラス扉5の窓孔18に対応している。
画像表示手段13は図2、図3に示すように、例えば遊技領域12の略中央に配置されており、遊技盤10に装着された支持枠20と、この支持枠20の略中央に配置された液晶式等の画像表示部21とを備えている。支持枠20には普通図柄表示手段22、特別図柄表示手段23が設けられると共に、長尺の可動演出体25が画像表示部21に対して出退移動自在に設けられている。なお、普通図柄表示手段22、特別図柄表示手段23はその一方又は双方を遊技盤10に装着された他の遊技部品に設けてもよい。
普通図柄表示手段22は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段14が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段14の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止するようになっている。
特別図柄表示手段23は、発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別図柄始動手段15の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり乱数値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
画像表示部21は矩形状その他の形状であって、図2に示すように遊技中は演出図柄24a〜24cとその背景画像とが表示され、また特定の遊技状態の場合には可動演出体25の作動と同期して予告演出画像26が表示される
演出図柄24a〜24cは画像表示部21の適当な位置に複数個、例えば3個表示され、その各演出図柄24a〜24cは特別図柄表示手段23の特別図柄の変動に同期して変動を開始し、所定の変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序で順次停止する。演出図柄24a〜24cの変動後の停止図柄は、特別図柄表示手段23の特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。
演出図柄24a〜24cには例えば0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には演出図柄24a〜24cは「7・7・7」等の大当たり演出態様で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄24a〜24cは「2・4・5」等の外れ演出態様で停止する。
特別図柄始動手段15は固定式入賞口28と電動チューリップ等の可変式入賞口29とを上下に備えている。可変式入賞口29は普通図柄表示手段22の変動後の普通図柄が当たり態様を停止表示したときに所定時間開放するようになっている。
画像表示手段13の支持枠20は、図2〜図4に示すように開口30に対応して遊技盤10の裏面に装着され且つ画像表示部21を支持する支持体31と、開口30に対応して遊技盤10の前面に装着され且つ画像表示部21の外周側の支持体31を前側から覆う前飾り体32とを備えている。普通図柄表示手段22、特別図柄表示手段23は前飾り体32に設けられている。
支持体31には遊技盤10の裏側に当接する周壁部33と、この周壁部33から後方に凹入する凹入部34とを備えている。支持体31には凹入部34の背壁に矩形状等の開口35が形成され、その開口35に対応して支持体31の裏側に画像表示部21が装着されている。支持体31の凹入部34内には前側から飾り板37が固定され、この飾り板37の内周に、画像表示部21の表示を前側から視認可能できるように、画像表示部21に対応する表示窓37aが略矩形状に開口状に形成されている。飾り板37の表示窓37aの後端縁は、支持体31の開口35内に嵌合している。
前飾り体32と支持体31との間には少なくとも画像表示部21の左右方向の一側方に空間36があり、その空間36内に長尺の可動演出体25が上下方向に配置されている。可動演出体25は通常空間36に収まっており、その一部が露出する程度に前飾り体32により前から覆われている。
なお、支持体31の凹入部34内の前側には画像表示部21の外側を取り囲む飾り板37が嵌合して固定されているが、この飾り板37は支持体31と一体でもよい。また画像表示手段13は遊技盤10に対して前飾り体32と支持体31とを前後両側から装着するようにしているが、前飾り体32と支持体31とを結合して、その支持体31が開口30に嵌合するように遊技盤10に対して前側から装着するようにしてもよい。
可動演出体25は発光部39を有する発光式であって、図2に示すように退避位置Xから演出位置Yへと作動して発光部39が前に向いた際に、その作動に同期して発光部39が発光し、この発光に同期して画像表示部21に表示される予告演出画像26との組み合わせにより所定の予告演出を行うようになっている。前飾り体32には、可動演出体25の発光部39の延長上に発光部40が設けられ、この発光部40が可動演出体25の発光に同期して発光するようになっている。
可動演出体25は左右幅に比して前後方向の厚みが薄い縦長状の長尺物であって、例えば柄部25aと、刀身部25bと、その両者間に套嵌された鍔部25cとを有する日本刀を模した形状となっている。可動演出体25は刀身部25bの刃先側の略全長が光透過性を有する発光部39となっており、その発光部39が可動演出体25の内部に設けられた発光素子41からの光により発光するようになっている。
なお、可動演出体25は図5にも示すように、柄部25a及び刀身部25bが厚み方向の中間で分割された分割体42をネジ43等で接合して構成され、その刀身部25b側の分割体42間に長手方向に沿って帯状の基板44が介在されている。また可動演出体25は退避位置Xで発光部39が画像表示部21側となるように横向き状態に配置されている。
発光部39の内側には凹凸状、その他の乱反射部45が形成されている。基板44は幅方向の端縁と発光部39の乱反射部45との間に所定の隙間を有し、その端縁側の一側面に長手方向に所定の間隔をおいて複数個の発光素子41が装着され、この発光素子41からの光を乱反射部45で乱反射させることにより発光部39の両面を発光させるようになっている。基板44はコネクタ44aを有し、そのコネクタ44aに接続されたハーネス44bは可動演出体25の基部側である柄部25a側から外部に引き出されている。
なお、前飾り体32の発光部40も同様に光透過性と乱反射性とを備え、その裏側の発光素子49の光により発光するようになっている。
可動演出体25は支持体31と前飾り体32との空間36内で上下一対の支持手段46,47により上下両端側が支持され、画像表示部21の前側に突出する演出位置Yと、画像表示部21から左右方向の一側方に退避する退避位置Xとの間で、駆動手段48の駆動により出退移動可能である。可動演出体25は退避位置Xでは画像表示部21の一側に沿って略上下方向に位置し、また演出位置Yでは下側の支持手段47廻りに上側が画像表示部21の前側へと斜め方向に突出した状態となる。
下側の支持手段47は可動演出体25を演出位置Yと退避位置Xとの間で揺動自在に支持すると共に、演出位置Yで可動演出体25の長手方向の軸心廻りに回動自在に支持するためのもので、図3に示すように球面体50と球面受け体51とが球面中心53廻りに摺動自在に嵌合された球面結合手段により構成されている。球面体50は飾り板37を介して支持体31に固定された支持部材52に、球面受け体51は可動演出体25に夫々装着されているが、逆に装着してもよい。また球面中心53は可動演出体25の幅方向の中心に対して画像表示部21と反対側に位置し、可動演出体25の厚み方向の中心近傍に位置している。なお、球面中心53はこれ以外の位置に配置してもよい。
上側の支持手段46は図3、図6に示すように、駆動手段48の駆動により演出位置Yと退避位置Xとの間で下側の支持手段47廻りに可動演出体25を揺動させる揺動機構54と、駆動手段48の駆動により可動演出体25を演出位置Yで下側の支持手段47を支点として長手方向の軸心廻りに回動させる回動機構55とを備え、ている。
即ち、上側の支持手段46は可動演出体25から突出する2本の突起56,57と、可動演出体25の上端に対向して配置され且つ2本の突起56,57を案内する案内溝58,59を有する案内板60とを備えている。2本の突起56,57は可動演出体25の幅方向及び厚み方向に位置を変えて設けられており、この2本の突起56,57に対応して案内板60に前後2個の案内溝58,59が設けられている。
前側の案内溝58は可動演出体25の退避位置Xと演出位置Yとに跨がって左右方向に略直線状に形成され、また後側の案内溝59は可動演出体25の退避位置X側から演出位置Y側へと前の案内溝58と平行に形成された直線部59aと、前の案内溝58の演出位置Y側の端部を中心に円弧状に形成された円弧部59bとを有する。円弧部59bは発光部39が画像表示部21側に向く状態と横に向く状態との間で突起56廻りに突起57を案内する長さを有する。
揺動機構54は2本の突起56,57と、前側の案内溝58と、後側の案内溝59の直線部59aとにより構成され、また回動機構55は2本の突起56,57と、前側の案内溝58の演出位置Y側の端部と、後側の案内溝59の円弧部59bとにより構成されている。
この実施例では2本の突起56,57は、可動演出体25の演出位置Yに近い突起56が遊技盤10の前後方向の前側に、反対側の突起57が遊技盤10の前後方向の後側に配置され、その演出位置Yに近い突起56はその軸心が下側の支持手段47の略球面中心53を通るように配置されている。なお、回動機構55は可動演出体25を演出位置Yで略90度程度回動させるようになっている。また各突起56,57の外周には案内溝58,59内を転がるローラ等の転動体が套嵌されている。
駆動手段48は支持板63に装着された駆動モータ64により構成されている。駆動モータ64は上下方向の駆動軸65を有し、その駆動軸65に駆動アーム66が固定されている。駆動アーム66は可動演出体25が退避位置Xと演出位置Yとの間で出退移動すべく往復回動自在であり、その先端が連結リンク67を介して退避位置Xに近い後側の突起57に連動連結されている。
案内板60、支持板63は取り付け部68、飾り板37を介して支持体31に固定されている。案内板60、支持板63は別々に支持体31に固定してもよい。駆動アーム66と連結リンク67、突起57と連結リンク67は球面軸受又は適当な遊びを介して遊動可能に連結されている。なお、駆動軸65、駆動アーム66、連結リンク67によりクランク機構が構成されている。上下の支持手段46,47は前飾り体32の内周縁32aよりも外側に配置されており、前飾り体32により前側から覆われている。
図7はパチンコ機の制御系を示す。パチンコ機の制御系は主制御基板70と演出制御基板71とを備えている。主制御基板70はパチンコ機全体の遊技動作の制御を司るもので、普通図柄始動手段14が遊技球を検出したときに乱数値を抽選して当たりか否かを判定し、当たりの場合に普通図柄表示手段22の変動後の普通図柄が当たり態様で停止した後に特別図柄始動手段15の可変式入賞口29を所定時間開放させる普通図柄系制御手段72の他に、乱数抽選手段73、判定手段74、特別図柄制御手段75、停止態様決定手段76、変動パターン決定手段77、コマンド送信手段78、特別遊技発生手段79を備えている。
乱数抽選手段73は特別図柄始動手段15が遊技球を検出したときに乱数値を抽選し、判定手段74は乱数抽選手段73で抽選された乱数値を大当たり乱数値と照合して大当たりか否かを判定するようになっている。特別図柄制御手段75は特別図柄始動手段15の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段23の特別図柄を所定時間変動させて、判定手段74の判定結果が大当たりのときに大当たり態様で、外れのときに外れ態様で夫々停止すべく特別図柄を制御するようになっている。
停止態様決定手段76は判定手段74の判定結果が大当たりのときに演出図柄24a〜24cの停止態様を抽選し決定するためのものである。変動パターン決定手段77は判定手段74の判定結果が大当たりのときの大当たり変動パターンを、外れのときの外れ変動パターンを抽選し決定するためのもので、判定手段74の判定結果に応じて予め定められた複数種類の大当たり変動パターン、外れ変動パターンの中から、そのときの演出図柄24a〜24cの変動に供する1つの変動パターンを選択し決定するようになっている。
大当たり変動パターン、外れ変動パターンには変動時間の長短、演出図柄24a〜24cの変動中のリーチの有無等に応じて夫々複数の種類のものがある。例えば、大当たり変動パターンには変動時間の違いによって大当たり変動パターン1、大当たり変動パターン2、大当たり変動パターン3、・・・等のように多種類のパターンが準備されており、また外れ変動パターンには変動時間の違い、リーチの有無によってリーチあり外れ変動パターン1、リーチあり外れ変動パターン2、リーチなし外れ変動パターン1、リーチなし外れ変動パターン2、・・・等のように多種類のパターンが準備されている。
なお、一般的にリーチあり外れ変動パターンはリーチなし外れ変動パターンに比較して変動時間が長く、またリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類又は複数種類は、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するものがある。また変動時間の長い変動パターンの場合には、変動時間の短いリーチあり変動パターン、リーチなし変動パターンに比較して出現率は低いが、変動後に特別図柄が大当たり態様となる信頼度が大になっている。
特別図柄制御手段75は特別図柄始動手段15の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段23の特別図柄を変動させて、変動パターン決定手段77で決定された変動パターンの変動時間に従って変動した後に、判定手段74の大当たり、外れの判定結果に応じて特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れかで停止させるようになっている。コマンド送信手段78は停止態様決定手段76で決定された停止態様コマンド、変動パターン決定手段77で決定された変動パターンコマンド、各変動パターン毎の変動停止コマンドを演出制御基板71側へと一方向通信により送信するようになっている。
特別遊技発生手段79は判定手段74が大当たりと判定した場合に、特別図柄が大当たり態様で停止した後に遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を発生させるためのもので、例えば大入賞手段16を所定時間ずつ複数回開放させるようになっている。なお、特別遊技での大入賞手段16の開閉パターン等は適宜決定することが可能である。また特別遊技では大入賞手段16の開放に加えて、又は大入賞手段16の開放とは別に、特別図柄の大当たり態様の種類を条件に大当たりの抽選確率を変える確率変動、その他の遊技者に有利な要素を付加してもよい。
演出制御基板71には主制御基板70から送信される各コマンドを解析して画像表示手段13の画像表示部21に表示される演出図柄24a〜24c、背景画像、予告演出画像26を制御し、また可動演出体25の作動、発光部39,40の発光を制御するためのもので、コマンド受信手段81、演出図柄制御手段82、予告演出決定手段83、演出画像制御手段84、可動演出制御手段85、発光演出制御手段86等を備えている。
コマンド受信手段81はコマンド送信手段78から演出制御基板71側に送信される各コマンドを受信して解析するためのものである。演出図柄制御手段82は主制御基板70からの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示手段23の特別図柄の変動に同期して演出図柄24a〜24cを所定の変動パターンで所定時間変動させて、停止コマンドがあったときに演出図柄24a〜24cを大当たり演出態様又は外れ演出態様で停止させるようになっている。なお、3個の演出図柄24a〜24cは、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃うように停止態様コマンドで指定された停止態様で停止し、それ以外の場合にはリーチの有無に応じて演出図柄制御手段82側で選択された停止態様で停止する。
予告演出決定手段83は大当たり変動パターンの一部又は全てと、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類若しくは複数種類又は全ての変動パターンコマンドがあったときに、その変動パターンコマンドを条件に乱数値を抽選して予告演出を行うか否かを決定するようになっている。なお、大当たり変動パターンの場合は外れ変動パターンよりも予告演出の抽選率が高くなるようにしてもよい。その場合、各変動パターン毎に抽選率を変えてもよい。
演出画像制御手段84は変動パターンコマンドに従って複数種類の背景画像の何れかを選択して、演出図柄24a〜24cの背景画像を制御し、また予告演出決定手段83が予告演出を決定した場合には演出図柄24a〜24cがリーチになった後に、可動演出体25の作動、発光部39,40の発光に同期して、演出位置Yにある可動演出体25を中心として稲妻状その他の予告演出画像26を発光表示するように制御する。なお、この予告演出画像26は閃光的に表示してもよいし、点滅表示してもよい。
可動演出制御手段85は可動演出体25の作動による演出を制御するためのもので、予告演出決定手段83が予告演出を決定して演出図柄24a〜24cがリーチになった場合に、駆動手段48の駆動により可動演出体25を退避位置Xから画像表示部21の前側の演出位置Yへと移動させ、また発光部39の発光による演出後に可動演出体25を退避位置Xへと戻すように制御する。なお、可動演出体25は演出位置Yで発光部39が前に向いた状態で所定時間停止してもよいし、また演出位置Yで発光部39が前に向いた後、直ちに退避位置Xへと戻すようにしてもよい。
発光演出制御手段86は可動演出体25、前飾り体32の発光部39,40を発光制御するもので、予告演出決定手段83が予告演出を決定して演出図柄24a〜24cがリーチになり可動演出体25の発光部39,40が演出位置Yで前向き状態に作動した際に、その作動に同期して発光素子41,49の光により可動演出体25と前飾り体32との発光部39,40を発光させる。このときの可動演出体25の発光部39と前飾り体32の発光部40との発光は、画像表示部21の予告演出画像26と同時でもよい。また可動演出体25の発光部39を数回点滅発光させ、その点滅発光中に前飾り体32の発光部40の発光と画像表示部21の予告演出画像26の発光表示とを同時又は時間差をおいて行うようにしてもよい。
このパチンコ機では、遊技中に次のような制御並びに演出を行う。即ち、特別図柄始動手段15が遊技球を検出すると、乱数抽選手段73が乱数値を抽選し、その乱数値が大当たり乱数値と同じであるか否かにより判定手段74が大当たりか否かの判定を行う。そして、判定結果が大当たりであれば、停止態様決定手段76が演出図柄24a〜24cの停止態様を決定する。また判定結果が大当たりであれば、変動パターン決定手段77が複数種類の大当たり変動パターンの何れかを選択し、外れであれば変動パターン決定手段77が複数種類の外れ変動パターンの何れかを選択する。
続いて特別図柄表示手段23の特別図柄が変動を開始し、変動パターン決定手段77で選択された変動パターンにより指定された変動時間だけ変動した後に、判定手段74での大当たり、外れの判定結果に応じて大当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。そして、判定手段74が大当たりと判定した場合には、特別図柄が大当たり態様で停止した後に、特別遊技発生手段79による特別遊技が発生して大入賞手段16が複数回開放する等、遊技者は有利な状態で遊技を継続できる。
一方、停止態様決定手段76が演出図柄24a〜24cの停止態様を決定し、変動パターン決定手段77が演出図柄24a〜24cの変動パターンを決定すると、コマンド送信手段78が演出制御基板71側へと夫々のコマンドを送信する。演出制御基板71側では、変動パターンコマンドを受信すると、演出図柄制御手段82の制御により特別図柄の変動開始に同期して演出図柄24a〜24cが変動を開始し(図8(A)参照)、その変動パターンに従って所定時間変動する。そして、各演出図柄24a〜24cは図8(B)(C)に示すように左、右、中等の順序で停止状態に近い揺れ変動に移行し、停止コマンドに従って大当たり演出態様、外れ演出態様の何れかで最終的に停止する。また遊技中は演出画像制御手段84の制御により、演出図柄24a〜24cの背景画像が表示される。
例えば、判定手段74の大当たりの判定により変動パターン決定手段77が大当たり変動パターンの何れかを選択した場合、又は大当たり変動パターンの変動時間に近い特定のリーチあり外れ変動パターンの何れかを選択した場合には、予告演出決定手段83が予告演出を行うか否かを決定する。そして、予告演出決定手段83が予告演出を決定すれば、演出図柄24a〜24cがリーチになった後、可動演出体25の作動(揺動と回動)と発光部39,40の発光と画像表示部21の予告演出画像26との組み合わせにより予告演出を行う。
即ち、可動演出体25は通常は図9(A)に示すように退避位置Xにあるが、3個の演出図柄24a〜24cが所定の変動パターンで変動する間に、2個の演出図柄24a,24cが揃うリーチになれば、可動演出制御手段85の制御により駆動手段48が起動する。そして、この駆動手段48が起動すると、駆動アーム66が図6のa矢示方向に回動し、連結リンク67を介して突起57が図6のb矢示方向へと引かれ、揺動機構54の各突起56,57が案内溝58,59に沿ってb矢示方向へと移動する。このため可動演出体25は下側の支持手段47の球面中心53廻りに退避位置Xから演出位置Yへと図3のc矢示方向に揺動して、図9(B)に示すように画像演出部21の前側へと突出する。
そして、突起56が案内溝58の演出位置Y側の端部に達すると、突起57が案内溝59の円弧部59bに沿って図6のd矢示方向へと案内されるため、回動機構55により、可動演出体25が突起56と球面中心53とを結ぶ軸心廻りにd矢示方向へと略90度前後回動し、可動演出体25の発光部39が前に向いた状態となる。
可動演出体25が演出位置Yで前向き状態に作動すると、図9(C)に示すように発光演出制御手段86の制御により、可動演出体25の前向き状態への作動に同期して、可動演出体25の長手方向に沿って発光部39が発光し、前飾り体32の発光部40が発光する。一方、演出画像制御手段84の制御により、可動演出体25等の発光に同期して画像表示部21の適当箇所に可動演出体25を中心として稲妻、その他の適宜予告演出画像26が発光表示される。なお、図9(C)では各発光状態を斜線で示す。
このように可動演出体25から前飾り体32に跨がって発光部39,40が直線状に発光し、可動演出体25の後側の画像表示部21に予告演出画像26が発光表示されることにより、これらが一体となって一つの纏まりのある演出を行うため、予告演出の演出効果が向上する。
しかも予告演出は変動パターン決定手段77が大当たり変動パターンの何れかを選択した場合、又は大当たり変動パターンの変動時間に近い特定のリーチあり外れ変動パターンの何れかを選択した場合に、予告演出決定手段83が予告演出を行うか否かを決定して行うため、このような予告演出があれば、遊技者に対して大当たりに対する期待感を抱かせることができる。
その後、駆動手段48の駆動アーム66が逆方向(反a矢示方向)に回動すると、突起57が案内溝59の円弧部59bに沿って反d矢示方向に移動するため、可動演出体25は演出位置Yで突起56と球面中心53とを結ぶ軸心廻りに反d矢示方向へと略90度回動する。そして、各突起56,57が案内溝58,59に沿って反b矢示方向へと移動するため、可動演出体25は画像表示部21と略平行な状態で球面中心53廻りに反c矢示方向へと揺動しながら退避位置Xへと戻る。また画像表示部21に3個の演出図柄24a〜24c、背景画像が再度表示され、その演出図柄24a〜24cが所定の変動パターンで変動を継続し、停止コマンドにより大当たり演出態様、外れ演出態様の何れかで停止する。
なお、可動演出体25等の発光部39,40は前向き状態で発光し、退避位置Xへの復帰動作を開始したときには発光を終了し、また画像表示部21の予告演出画像26も消えるが、可動演出体25は発光部39が発光した状態のままで戻す等、他の演出形態を採ってもよい。また予告演出画像26の発光表示中は、演出図柄24a〜24cを表示しないようにしてもよいし、画像表示部21の正規の表示位置から他の位置に移動させて演出図柄24a〜24cを表示してもよい。
機構的には画像表示部21の上下方向の寸法よりも長い長尺の可動演出体25を使用し、この可動演出体25を上下の支持手段46,47により画像表示部21の一側方の退避位置Xと、画像表示部21の前側に突出する演出位置Yとの間で出退移動自在に支持しているので、従来の小型の可動演出体を使用する場合に比較して、可動演出体25による演出効果が向上すると共に、可動演出体25の作動が円滑になり、画像表示部21の予告演出画像26に同期して可動演出体25を作動させることができる。
また可動演出体25が上下方向に長い長尺物であるにも拘わらず、この可動演出体25の上下両端側を一対の支持手段46,47により支持して、その上側の支持手段46側に設けた駆動手段48により可動演出体25を駆動して、下側の支持手段47を支点として可動演出体25を揺動させるようにしているため、可動演出体25の出退動作を円滑に行うことができる。
更に上側の支持手段46は揺動機構54、回動機構55を備え、駆動手段48の駆動により揺動機構54、回動機構55を介して、可動演出体25が下側の支持手段47を支点として演出位置Yへと斜め方向に揺動し、その演出位置Yで発光部39が前向き状態となるように回動するように構成しているので、ある程度の幅を有する可動演出体25を使用しているにも拘わらず、可動演出体25で画像表示部21を前側から覆う範囲も少なくなり、可動演出体25の発光部39と画像表示部21に表示される予告演出画像26との調和も容易に採ることができる。
また下側の支持手段47は左右方向に所定の幅を有する可動演出体25の内、画像表示部21から遠い側に対応して設けており、この支持手段47の球面中心53を通る可動演出体25の長手方向の軸心上に突起57があり,可動演出体25は演出位置Yでその軸心廻りに発光部39,40が前向き状態に回動するため、発光部39が手前側へと突出するような態様で可動演出体25を回動させることができる。
図10、図11本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、上側の支持手段46の案内板60は、2本の突起56,57を案内する1個の案内溝59を有し、その案内溝59は左右方向の直線部59aと、この直線部59aの演出位置Y側の端部から前側へと湾曲する円弧部59bとを有する。そして、直線部59a側が揺動機構54となり、円弧部59bが回動機構55となっている。また2本の突起56,57の内、退避位置X側の突起57が連結リンク67を介して駆動モータ64の駆動アーム66に連結されている。他の構成は第1の実施例と略同じである。
この場合には、駆動モータ64が演出方向に起動すると、案内溝59の直線部59aによって2本の突起56,57が案内されて、可動演出体25は退避位置Xから演出位置Y側へと揺動する。そして、突起56,57が直線部59aを通過すると円弧部59bによって案内されるため、可動演出体25は円弧部59bに沿って発光部39が前向きとなるように球面中心53廻りに回動する。
このように案内板60の1個の案内溝59で2本の突起56,57を案内することによっても、可動演出体25を退避位置Xと演出位置Yとの間で揺動させ、また演出位置Yで回動させることが可能である。
図12は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、案内板60の案内溝59に、左右揺動用の直線部59aと、この直線部59aの演出位置Y側の端部から前側へと斜め方向に屈曲する回動用の直線部59cとがく字状に設けられている。他の構成は各実施例と略同じである。
このように二つの直線部59a,59cを組み合わせた案内溝59で2本の突起56,57を案内するように構成しても、演出位置Y側で発光部39が前向きとなるように可動演出体25を回動させることが可能である。
図13、図14は本発明の第4の実施例を例示する。この可動演出体25は円弧状の湾曲部25dを有する弓を模したものであって、上下両端が一対の支持手段46,47により支持されている。可動演出体25は退避位置Xでは湾曲部25dが前向き状態で画像表示部21の一側方に上下方向に配置され、演出位置Yでは湾曲部25dが画像表示部21の中央側に向いた状態で下側の支持手段47を支点として画像表示部21の前側に斜め方向に傾斜して配置されている。
上側の支持手段46の案内板60は、可動演出体25の2本の突起56,57を案内する案内溝59を有する。案内溝59には左右方向の直線部59aと、この直線部59aの演出位置Y側の端部から後側に湾曲する円弧部59bとが設けられ、その直線部59aで可動演出体25が左右方向に揺動し、円弧部59bで可動演出体25が画像表示部21側に接近するように後側へと回動するようになっている。可動演出体25は演出位置Yで回動したときに前向きとなる発光部39を幅方向の端面側に有し、予告演出時にその発光部39が内部の発光素子41からの光により発光するようになっている。他の構成は各実施例と略同じである。
この場合には、予告演出に際しては可動演出体25が退避位置Xから演出位置Yへと揺動した後、その演出位置Yで略90度前後回動して湾曲部25dが横向き状態となる。そして、これに同期して可動演出体25の発光部39が弓状に発光する。一方、画像表示部21には、発光部39の発光と同期して、弓を模した可動演出体25に対応して張り状態の弦と、この弦に掛けられた矢とを含む予告演出画像26が表示され、その矢でリーチ状態で変動中の中の演出図柄24bを射るような画像演出がなされる。
このように可動演出体25は演出位置Yで画像表示部21側に接近する方向に回動するようにしてもよい。
図15は本発明の第5の実施例を例示する。前飾り体32の裏面等の所要箇所には、退避位置Xの可動演出体25に対応して発光素子90が設けられ、この発光素子90からの光により、可動演出体25の前面を発光させるようにしている。発光素子90は可動演出体25の長手方向に沿って配置された基板91に、その長手方向に所定間隔をおいて装着されている。基板91は前飾り体32の裏面に固定されている。可動演出体25の前面は発光素子90からの光を乱反射させるようになっている。他の構成は第1の実施例と同じである。このようにして退避位置Xにある可動演出体25を必要に応じて発光させるようにしてもよい。
図16〜図18は本発明の第6の実施例を例示する。上側の支持手段46は、下側の支持手段47を中心とする円弧状の案内部92を有する案内板60と、その案内部92により蟻嵌合等を介して摺動自在に案内される摺動体93とを備えている。摺動体93には、その前面に配置された帯板状の可動演出体25を回動自在に枢支する縦方向の枢支軸94と、画像表示部21と略平行な状態で可動演出体25が前側から当接するストッパー95とが設けられている。
可動演出体25はストッパー95に当接するようにバネ96により枢支軸94廻りに付勢されている。枢支軸94はその軸心が略球面中心53を通る方向に設けられており、可動演出体25は枢支軸94と球面中心53を中心として回動自在である。摺動体93にはその下側等にラック100が形成され、駆動モータ64の駆動軸65にはラック100に噛合するピニオン97が固定されており、摺動体93は駆動モータ64の正逆転により案内板60の案内部92に沿って左右方向に往復移動自在である。
可動演出体25の上端には突起98が、案内板60には可動演出体25が演出位置Y側にきたときに突起98を介して可動演出体25をバネ96に抗して枢支軸94廻りに回動させるカム99が設けられている。可動演出体25は画像表示部21に近い側が発光部39となっており、内部の発光素子41の光により発光するようになっている。
なお、案内部92を有する案内板60、摺動体93により揺動機構54が構成され、案内部92を有する案内板60、摺動体93、枢支軸94、バネ96、突起98、カム99等により回動機構55が構成されている。突起98を案内板60側に、カム99を可動演出体25側に装着設けてもよい。案内部92の退避位置X側の端部にはストッパー92Aaが設けられている。
この場合には駆動モータ64のピニオン97が正転方向に回転すると、ラック100を介して摺動体93が案内部92に沿ってc矢示方向に揺動し、可動演出体25が下側の支持手段47を支点として退避位置Xから演出位置Yへと揺動する。そして、摺動体93が演出位置Yの近傍に達すると、突起98がカム99に接触して、そのカム99と突起98との協働作用により、可動演出体25がバネ96に抗して枢支軸94の軸心廻りにd矢示方向に回動し、その発光部39が前向きとなる。この状態で発光部39が発光し、画像表示部21が予告演出画像26を発光表示する等して予告演出を行う。
また駆動モータ64が逆転方向に回転すると、演出位置Yの近傍で摺動体93が反d矢示方向に摺動することにより、可動演出体25がバネ96により枢支軸94廻りに反c矢示方向へと回動して発光部39が横向きとなる。その後、可動演出体25は退避位置Xへと揺動しながら戻る。
上側の支持手段46の揺動機構54、回動機構55は、この実施例のように構成してもよい。従って、揺動機構54は退避位置Xと演出位置Y又はその近傍との間で可動演出体25を下側の支持手段47を支点として往復揺動させる機能を有し、また回動機構55は演出位置Yで可動演出体25を往復回動させる機能、又は演出位置Yの近傍と演出位置Yとの間での僅かな往復揺動を利用して可動演出体25を往復回動させる機能を有するものであれば十分であり、その具体的な機構は種々の変更が可能である。
図19、図20は本発明の第7の実施例を例示する。この実施例の下側の支持手段47は、支持体31から前側に突出する前後方向の揺動用枢軸101と、この揺動用枢軸101により左右方向に揺動自在に支持され且つ可動演出体25に軸心廻りに回動自在に挿入された回動用枢軸103とを有する。揺動用枢軸101と回動用枢軸103は略直交方向に配置されている。
揺動用枢軸101は支持部材105を介して支持体31に固定されるか、直接支持体31に固定されている。回動用枢軸103は軸保持部108を有し、その軸保持部108に揺動用枢軸101が回動自在に挿通され、止め輪等の抜け止め具106により抜け止めされている。
可動演出体25には回動用枢軸103が軸心廻りに回動自在に挿通される軸保持部102が設けられている。軸保持部102は可動演出体25の幅方向の一端側に配置され、突起57又は枢支軸94の軸心と略一致して可動演出体25の長手方向に設けられている。他の構成は各実施例と同様である。
この支持手段47では、可動演出体25は退避位置Xと演出位置Yとの間で揺動用枢軸101廻りに左右方向に揺動し、演出位置Y側では回動用枢軸103廻りに回動する。従って、下側の支持手段47は球面中心53を有する球面結合手段の他、このような2本の枢軸101,103を交差状に配置した十字継ぎ手式でもよい。なお、下側の支持手段47は可動演出体25の下部側の中間に設けてもよい。
下側の支持手段47は、図21に示すように軸保持部材107を備え、この軸保持部材107に揺動用枢軸101と回動用枢軸103とを夫々回動自在に挿通したものでもよい。揺動用枢軸101は可動演出体25の幅方向の中央側に配置され、回動用枢軸103は揺動用枢軸101に対して画像表示部21と反対側で可動演出体25の幅方向の一端側に配置されている。
図22、図23は本発明の第8の実施例を例示する。この実施例では、遊技盤10がアクリル板等の透明な合成樹脂板により構成され、この遊技盤10にガイドレール11、画像表示手段13、普通図柄始動手段14、特別図柄始動手段15、大入賞手段16、普通入賞手段17等の各種の遊技部品が配置されている。遊技盤10には画像表示手段13に対応する開口30が形成されておらず、この遊技盤10の裏側に画像表示部21を支持する支持体31が装着され、また前側に前飾り体32が装着されている。画像表示手段13は遊技盤10の裏側の画像表示部21及び支持体31と、遊技盤10の前側の前飾り体32とを備えている。
遊技盤10と支持体31との間には、画像表示部21の少なくとも一側方に所定の空間36があり、この空間36内に前飾り体32の側辺部32c等に対応して可動演出体25が上下方向に配置されている。可動演出体25は各実施例と同様のものであって、上下一対の支持手段46,47により各実施例と同様に退避位置Xと演出位置Yとの間で出退移動自在に支持されている。
可動演出体25は画像表示手段13の前飾り体32の側辺部32cの裏側に対応して遊技盤10の裏側に配置されているが、退避位置Xでは少なくともその一部が遊技領域12の遊技球の転動領域12aに対応しており、遊技盤10の転動領域12aを介して可動演出体25を前側から視認できるようになっている。
可動演出体25は退避位置Xに退避した状態では前飾り体32の側辺部32cの左右両側、又は転動領域12a側を遊技盤10を介して前から視認でき、また画像表示部21の前側に突出した演出位置Yでは遊技盤10を介して前から視認できるようになっている。支持手段46,47は前飾り体32の裏側等、遊技盤10の前面又は裏面に設けられた遮蔽体の裏側に対応しており、遊技盤10を介して前側から見えないようになっている。
このように遊技盤10が透明な合成樹脂板の場合には、可動演出体25は遊技盤10の裏側に配置して、遊技盤10を介して視認できるように構成することも可能である。なお、可動演出体25は退避位置Xに退避したときにその略全体又は主要部分を前側から視認できるようにしてもよい。
また可動演出体25は遊技盤10の前面又は裏面に印刷された装飾画像と調和するようにしてもよい。その場合、図22に斜線で示すように、転倒領域12側の装飾画像の一部に、可動演出体25に対応する透視部12bを設けておき、退避位置Xにある可動演出体25をその透視部12bを介して前側から視認できるようにしてもよい。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこの各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、可動演出体25は上下方向の長尺物を例示しているが、左右方向の長尺物でもよい。また可動演出体25はその両端間の寸法が画像表示部21の上下方向又は左右方向の寸法よりも長い長尺物であれば、その形態は何を模したものでもよい。従って、可動演出体25の形状は帯状等に限定されるものではない。また可動演出体25は画像表示部21の左右方向の一側に配置する他、画像表示部21の左右両側に配置してもよいし、又は画像表示部21の上側に配置してもよい。その何れの場合にも可動演出体25の両端側を支持手段46,47により支持することは云うまでもない。
可動演出体25を上下方向に配置する場合には、各実施例に例示のように下側の支持手段47を支点として可動演出体25を退避位置Xと演出位置Yとの間で左右方向に揺動させてもよいし、逆に上側の支持手段46を支点として可動演出体25を退避位置Xと演出位置Yとの間で左右方向に揺動させてもよい。また可動演出体25の上下両側を左右方向に移動させてもよい。そのとき何れか一方の移動量を大にしてもよい。可動演出体25を左右方向に配置する場合にも、上下方向に配置する場合と同様にすることができる。
可動演出体25の両端側を支持する一対の支持手段46,47に揺動機構54、回動機構55を含む移動機構を設け、この移動機構を介して1個の駆動手段48により可動演出体25を出退移動自在にしてもよい。また一対の支持手段46,47に揺動機構54、回動機構55を含む移動機構を設けるに当たっては、同期して作動する駆動手段48を各支持手段46,47に別々に設けてもよい。
一対の支持手段46,47は、その少なくとも一方が可動演出体25を退避位置Xと演出位置Yとの間で往復移動させる移動機構を含む必要があるが、その移動機構の構成は可動演出体25の作動態様に応じて適宜変更することが可能である。例えば可動演出体25が退避位置Xと演出位置Yとの間で揺動し、演出位置Y側で可動演出体25が支持手段46,47の一方を支点に回動するという場合には、その条件の範囲において揺動機構54、回動機構55を含む移動機構の構成を自由に変更することができる。
また実施例では、長尺の可動演出体25の作動とその発光部39の発光と画像表示部21の予告演出画像26とを組み合わせて予告演出を行うようにしているが、長尺の可動演出体25の作動のみで所定の演出を行うようにしてもよいし、長尺の可動演出体25の作動とその発光部39の発光との組み合わせ、又は長尺の可動演出体25の作動と画像表示部21に表示される予告演出画像26との組み合わせで予告演出を行うようにしてもよい。また長尺の可動演出体25の作動と、これとは別の可動演出体とを組み合わせて演出を行うようにしてもよい。
可動演出体25等による演出として大当たりの予告演出を例示しているが、遊技中の演出であれば、将来発生する特定の遊技状態を予告する他の予告演出でもよいし、その時点の遊技状態の単なる演出等、将来に対する予告以外の演出でもよい。
可動演出体25を両端側の支持手段46,47を介して画像表示手段13の支持枠20に設ける場合、画像表示部21を支持する支持体31、又は画像表示部21の外周側で支持体31の前側に配置された飾り板37に各支持手段46,47を取り付けてもよいし、前飾り体32の裏側に各支持手段46,47を取り付けてもよい。
可動演出体25の作動に同期して画像表示部21に演出画像を表示するに際しては、その演出態様によっては可動演出体25の演出位置Yへの揺動前に演出画像を表示してもよいし、可動演出体25が演出位置Yから退避位置Xへと退避動作を開始した後も所定時間演出画像を表示してもよい。またアレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機においても同様に実施可能であることは云うまでもない。
本発明の第1の実施例を示すパチンコ機の斜視図である。 同遊技盤の正面図である。 同可動演出体を含む要部の正面図である。 同可動演出体を含む要部の平面断面図である。 同可動演出体の断面図である。 同上側の支持手段の平面図である。 同制御系のブロック図である 同演出図柄の図柄変動の説明図である。 同可動演出の説明図である。 本発明の第2の実施例を示す要部の正面図である。 同上側の支持手段の平面図である。 本発明の第3の実施例を示す上側の支持手段の平面図である。 本発明の第4の実施例を示す概略正面図である。 同上側の支持手段の平面図である。 本発明の第5の実施例を示す要部の平面断面図である。 本発明の第6の実施例を示す要部の正面図である。 同上側の支持手段の平面図である。 同上側の支持手段の側面図である。 本発明の第7の実施例を示す下側の支持手段の正面図である。 同要部の側面断面図である。 同下側の支持手段の変形例を示す断面図である。 本発明の第8の実施例を示す下側の支持手段の正面図である。 同可動演出体を含む要部の平面断面図である。
13 画像表示手段
21 画像表示部
24a〜24c 演出図柄
25 可動演出体
26 演出画像
31 支持体
32 前飾り体
39 発光部
41 発光素子
46,47 支持手段
48 駆動手段
54 揺動機構
55 回動機構
X 退避位置
Y 演出位置

Claims (1)

  1. 画像表示部を支持する支持体と、前記画像表示部の外周側で前記支持体を前側から覆う前飾り体とを備えた弾球遊技機において、
    前記支持体と前記前飾り体との間に、前記画像表示部の一方側の空間に退避し且つその長手方向の先端側が前記前飾り体により覆われる退避位置と、前記画像表示部の前側に突出し且つ前記長手方向の先端側が前記前飾り体により覆われる演出位置との間で出退する可動演出体を配置し、
    該可動演出体は前記長手方向の発光部を有し、
    前記前飾り体は前記演出位置にある前記可動演出体の前記発光部の延長線上に、該発光部の発光に同期して直線状に発光する発光部を備え、
    者発光部は前記前飾り体に前記画像表示部側の端縁部から直線状に設けられた光透過部と、該光透過部の裏側に配置された発光素子とを有する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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