JP2018174824A - マイクロパターンの表面を濡らす方法 - Google Patents

マイクロパターンの表面を濡らす方法 Download PDF

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Tokihito Tanaka
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Abstract

【課題】凹部からなるマイクロパターン上に液体を流すことでその表面を濡らす際に凹部内に気泡が生じることを抑制する。【解決手段】容器(20)は液体(30)を保持するための凹部(21)を備える。凹部(21)は内底面(22)を有する。内底面(22)には複数のチャンバーからなるマイクロパターン(25)が設けられている。凹部(21)で構成される空間にマイクロパターン(25)を覆う蓋体(28)を設ける。蓋体(28)の下面(29)とマイクロパターン(25)の間にある隙間に液体(30)を行き渡らせる。これにより、隙間を液体(30)で満たしながら、マイクロパターン(25)の表面を濡らす。【選択図】図2

Description

本発明はマイクロパターンの表面を濡らす方法及びこれを応用した組み合わせ品に関する。
特許文献1及び2には凹状の窪みあるいはチャンバーを有する培養容器に培地を導入する方法が示されている。かかる方法では凹状の窪みの設けられた表面に細胞を含む培地を滴下したのち、細胞を培養容器内で培養する。このとき凹状の窪みに気泡が残存する。このためさらに培養容器に振動を加えることで気泡を除去する。
特許文献3の12頁の段落[0044]には、アレイと呼ばれる微小な穴に閉じ込められた気泡を取り除く方法が示されている。かかる方法には、アレイに水をスプレーすることや、アレイに音圧をかけることが含まれる。
特許文献4の6頁の段落[0028]には、マイクロ容器を構成する微細な突起への気泡の付着防止の方法が示されている。かかる方法では培養容器の表面を有機膜又は無機膜で被覆することで親水化又は疎水化する。
特開2015−043750号公報 特開2015−043751号公報 特開2009−096992号公報 特開2007−228818号公報 特開2006−191809号公報
特許文献1及び2に示すように複数のチャンバーからなるマイクロパターン上に液体を流すことでその表面を液体で濡らす際には、チャンバーの中に気泡が生じやすい。特許文献1及び2に記載の方法は気泡の除去の工程を必須とする。特許文献3に記載の方法もこれに類する。
これに対して特許文献4に記載の方法は気泡の発生を抑止するための好適な膜の態様を示しているに過ぎない。したがって、実際に気泡の発生を防止するにはマイクロパターンと液体とを操作する際に特許文献1及び2に示すような工程上の工夫を要する。
本発明は複数のチャンバーからなるマイクロパターンの表面を濡らす方法を提供する。かかる方法では、マイクロパターン上に液体を流すことでその表面を濡らす際にチャンバー内に気泡が生じることを抑制することを課題とする。
[1] 液体を保持するための凹部を備え、前記凹部が内底面を有し、前記内底面には複数のチャンバーからなるマイクロパターンが設けられている容器において、前記凹部で構成される空間に前記マイクロパターンを覆う蓋体を設け、
前記蓋体の下面と前記マイクロパターンの間にある隙間に前記液体を行き渡らせることで、前記隙間を前記液体で満たしながら、前記マイクロパターンの表面を濡らす方法。
[2] 前記蓋体を設けた後、前記蓋体の下面に接するいずれかの箇所に対して液体を供給しながら、前記箇所を起点にして、前記隙間に前記液体を行き渡らせる、[1]の方法。
[3] 前記チャンバーに内接する球の直径が5μm〜1000μmであり、
前記チャンバーの深さが5μm〜1000μmである、[1]又は[2]の方法。
[4] 前記チャンバーの容積が0.0001μl〜10μlである、[1]〜[3]のいずれかの方法。
[5] 前記液体が、水または水溶液である、[1]〜[4]のいずれかの方法。
[6] 前記蓋体の下面が前記凹部で構成される空間内に位置するように前記蓋体を設ける、[1]〜[5]のいずれかの方法。
[7] 前記蓋体の下面が前記マイクロパターンに近接するように前記蓋体を設け、
ここで、前記蓋体の下面が前記内底面に対して0.1〜1.2mm離間するように前記隙間が形成されることで、前記液体が前記隙間に対して浸潤しながら前記隙間に行き渡ることを妨げない、[6]の方法。
[8] 前記隙間において前記液体に働く毛管現象により前記液体を前記隙間に行き渡らせる、[1]〜[7]のいずれかの方法。
[9] 前記内底面が水平になるように前記容器を設置して行い、
前記液体を凹部の上方又は側方より凹部内に注入することで、前記隙間に前記液体を供給する、[1]〜[8]のいずれかの方法。
[10] 前記マイクロパターンは各前記チャンバーを個別に仕切る壁を有し、
前記壁により前記チャンバーは隣り合う他のチャンバーと完全に分離されており、
前記チャンバーと前記壁とを覆うように前記蓋体を設ける、
[1]〜[9]のいずれかの方法。
[11] [1]〜[10]のいずれかの方法を利用して前記マイクロパターンの表面を濡らし、
前記蓋体を前記凹部から脱離させるとともに、前記マイクロパターンの表面を濡らすのには余剰となる前記液体を除去又は排出し、
前記表面が濡れている前記マイクロパターンに対して粒子を懸濁した培養液を注ぐことで前記凹部内に粒子を分配するところ、
前記液体には前記粒子が含まれていない、
方法。
[12] 前記容器は細胞培養容器であり、
前記粒子はそれぞれ1又は2以上の細胞からなる、
[11]の方法。
[13] 液体を保持する凹部を備える容器と蓋体との組み合わせ品であって、
前記凹部は複数のチャンバーからなるマイクロパターンが設けられている内底面を有し、
前記蓋体は前記凹部で構成される空間に対して挿入と脱離が自在であり、
前記凹部で構成される空間に蓋体を設けた時、前記蓋体の下面と前記マイクロパターンの間にある隙間に前記液体を行き渡らせることで、前記隙間を前記液体で満たしながら、前記マイクロパターンの表面を濡らすことのできる、組み合わせ品。
本発明の方法により、マイクロパターンを濡らすタイミングで気泡が生じること自体が抑制できる。したがって、生じた気泡を除去するために特別な工程を取り入れることや気泡が生じないようにマイクロパターンの表面の材質に制限を設けることを回避しやすくなる。
容器の斜視図及びマイクロパターンの拡大図である。 凹部及び蓋体の斜視図である。 凹部及び蓋体の断面図である。 隙間の断面図である。 マイクロパターンの断面図である。 比較実施形態1にかかるマイクロパターンの断面図である。 比較実施形態2にかかるマイクロパターンの断面図である。 実施形態2にかかるチャンバーの平面図及び断面図である。 実施形態3にかかる容器の平面図及び断面図である。 実施形態4にかかる容器の平面図である。 実施例1にかかる蓋体の平面図及び正面である。 実施例1にかかる蓋体及び容器の平面像である。 実施例1にかかる容器の平面像である。 実施例2にかかる蓋体及び容器の平面像である。 実施例2にかかる容器の平面像である。 実施例3にかかる蓋体及び容器の平面像である。 実施例3にかかる容器の平面像である。 比較例1にかかる容器の平面像である。 比較例2にかかる容器の平面像である。
以下図面を用いて説明するが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されない。図1には本実施形態にかかる容器20が示されている。容器20は凹部21を含む複数の凹部を備える。凹部21は液体を保持することができる。凹部21は上面側に開口19を有する。好ましい態様において凹部21には開口19以外に穴が開いていない。各凹部は凹部21と同様に形成されている。凹部21と他の凹部の形状は必ずしも一致していなくてもよい。
図1に示す凹部21は内底面22を有する。内底面22は側壁面23に囲まれている。なお凹部21は時計皿のように側壁の無い凹部でもよい。内底面22の一部又は全部にはマイクロパターン25が設けられている。図中では内底面22の全体にマイクロパターン25が形成されている。図中にはさらにマイクロパターン25の拡大図が示されている。
図1の拡大図に示すようにマイクロパターン25はチャンバー26a−cを含む複数のチャンバーからなる。これらのチャンバーはそれぞれマイクロ空間(micro room)を形成している。これらのチャンバーは内底面22上に設けられている。これらのチャンバーが格子状に整列していることで、マイクロパターン25が形成されている。図中では正方形を単位とする正方格子状にチャンバーが配置されている。
図1に示すマイクロパターン25の表面は疎水性でもよく親水性でもよい。本実施形態においてマイクロパターン25の表面とはチャンバー26a−cの表面を含む。マイクロパターン25の表面は処理されていてもよく、成形時のままでもよい。マイクロパターン25の表面はコートされていてもよく、されていなくてもよい。
図1に示すチャンバー26a−cの上面開口は円形である。チャンバー26a−cの上面開口の形状は三角形、四角形、及びその他の多角形、円形及び楕円形並びにその他二次元形状とすることが出来る。
図1に示す容器20は凹部21と同様にマイクロパターンを有する凹部を、凹部21を含めて1個以上有していればよい。かかる凹部の数は6、24、96、384、及びそれ以上の数でもよい。
図1に示す容器20は樹脂成形品であることが好ましい。容器20は、樹脂成形によって得られたマイクロパターン25を内底面22に貼り付けることで得てもよい。
容器を構成する樹脂はアクリル系樹脂、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、スチレン系樹脂、アクリル・スチレン系共重合樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン・ビニルアルコール系共重合樹脂、熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系樹脂、及びシリコン樹脂のいずれかでもよい。樹脂はこれらの混合物でもよい。
かかる樹脂で形成されたマイクロパターンでは、表面が親水化されていることが好ましい。親水化の方法としては、プラズマ処理、ガラスコート、コロナ放電、UVオゾン処理のいいずれかまたはこれら組み合わせからなる表面改質処理方法、または、親水性のポリマー鎖、リン脂質およびリン脂質・高分子複合体のうちのいずれか一つを被覆する方法が好ましい。
前記親水性のポリマー鎖がポリヒドロキシエチルメタクリレートであることが好ましく、前記ポリヒドロキシエチルメタクリレートの平均分子量が10万以上であることがより好ましい。
図2には凹部21及び本実施形態で用いる蓋体28が示されている。容器20において、蓋体28を凹部21で構成される空間内に設ける。ここで内底面22が水平になるように容器20を設置する。
図2に示す蓋体28は下面29を有する。下面29が凹部21で構成される空間内に位置するようにする。これにより、蓋体28は内底面22上に形成されているマイクロパターン25を覆う。
図2に示す蓋体28は特に制限されないが、好ましくは非透液性である。蓋体28は液体30に対する溶解性がないことが好ましい。液体30が水または水溶液である場合、蓋体28は樹脂成形品であることが好ましい。樹脂としては上述の容器を構成する樹脂と同様のものが使用できる。蓋体28は柔軟性を有していてもよく、また剛性を有していてもよい。
図2に示すピペット31の先を開口19より凹部21内に挿入する。ピペット31には液体30が蓄えられている。液体30はマイクロパターン25の表面を濡らすための液体である。液体30は水又は水溶液であることが好ましい。液体30は凹部21の上方から注入される。ピペット31は例示であり、液体を連続的に供給可能な他のいかなる分注装置も利用できる。
図3に示すように下面29が内底面22に近接するよう蓋体28が設置される。下面29に接するいずれかの箇所を液体供給のための起点33とする。ここで下面29に接する箇所とは空間的な位置を指す。起点33より下面29と内底面22との間にある隙間に液体30を供給する。図は巨視的であり図中に隙間は示されていない。かかる隙間を図4に拡大して示す。
図4には隙間35の断面が示されている。隙間35は下面29とマイクロパターン25の表面との間にある。起点33は隙間35の端の一部分である。ピペット31の先端は起点33の近傍に届いている。起点33は下面29に接している。起点33は下面29の縁に接している。起点33はマイクロパターン25にも接している。蓋体28を設けた後、ピペット31は起点33に対して連続的に液体30を供給する。
図4に示す起点33は隙間35に液体30を行き渡らせるための起点である。ピペット31から吐出された液体30は次々と隙間35に進入する。液体30は隙間35を満たす。液体30が隙間35内を進行することで、マイクロパターン25の表面は液体30によって濡れていく。同時に下面29も液体30によって濡れていく。
図4に示す液体30はチャンバー26a−cを順番に満たすように所定の速度V1で進行する。チャンバー26a−cで囲まれる空間の立体形状は半球である。またチャンバー26aとチャンバー26bとの間には壁27aが設けられている。チャンバー26bとチャンバー26cとの間には壁27bが設けられている。その他のチャンバーとチャンバーとの間において同様である。これらの壁はチャンバーを仕切る壁である。
図4に示す液体30が進行すると、チャンバー26a−c及び隙間35から空気が追い出される。したがって隙間35を挟んで起点33の反対側には空気の脱出口が設けられていることが好ましい。図4に示すように蓋体28は単にマイクロパターン25を覆っているだけであるため、蓋体28の縁から自然に空気が脱出していく。
図2に戻る。供給された液体30は蓋体28の下の微細な隙間中を拡がって行く。一態様において、液体30が隙間に対して浸潤しながら隙間に行き渡ることを妨げない程度に、下面29は内底面22に対して近接している。下面29は内底面22に対し好ましくは0.1〜10mm、より好ましくは0.1〜2mm、さらに好ましくは0.1〜1.2mm、特に好ましくは0.7mm離間する。離間の大きさはチャンバーの深さより大きくてもよい。離間の大きさはチャンバーの深さの1.25〜1.75倍又は1.75倍〜2.5倍でもよい。
図2に示すように液体30を隙間に行き渡らせることでマイクロパターン25の表面全体を濡らす。上述の通り液体30の供給作業と液体30を行き渡らせる作業は同時に行われる。その後、蓋体28を凹部21から脱離させる。
本実施形態において隙間の用語は絶対的に空間が存在していることを表すものとする。すなわち隙間の用語には、図4に示すように液体の進行を妨げない程度に蓋体とマイクロパターンとの間に空間を有することを意味する。なお、液体30の供給前において蓋体とマイクロパターンが接しており隙間を有していなくとも、液体30の供給により液体が行き渡る過程で蓋体とマイクロパターンの間に隙間を形成する場合も隙間を有する態様に含まれる。
図4に示す隙間35の高さは好ましくは0.1〜10mm、より好ましくは0.1〜2mm、さらに好ましくは0.1〜1.2mm、特に好ましくは0.7mmである。隙間35の高さはチャンバーの深さより大きくてもよい。隙間35の高さはチャンバーの深さの1.25〜1.75倍又は1.75倍〜2.5倍でもよい。
図4に示すように液体30を隙間35に行き渡らせる際、一態様において液体30に働く毛管現象により液体30を隙間35に行き渡らせる。このとき、下面29は内底面22に対して近接しているが、完全には接していない。例えば下面29に脚を設けることで、意図的に下面29と内底面22との間の距離を保ちながら、毛管現象を利用してもよい。下面29に脚を設ける場合、脚の長さは、好ましくは0.1〜10mm、より好ましくは0.1〜2mm、さらに好ましくは0.1〜1.2mm、特に好ましくは0.7mmである。脚の長さのチャンバーの深さより大きくてもよい。脚の長さはチャンバーの深さの1.25〜1.75倍又は1.75倍〜2.5倍でもよい。
図5には蓋体による覆いから解放されたマイクロパターン25が示されている。上述の通り蓋体は非透液性であることが好ましい。蓋体が非透液性である場合、液体30は蓋体に吸収されることなくマイクロパターン25の表面に残される。ここで液体30のうち余剰液34を除去又は排出してもよい。余剰液34はマイクロパターン25の表面を濡らしたままとするには余剰となる液体である。
図5に示すように表面が濡れているマイクロパターン25に対して、粒子を懸濁した液体を注ぐ。これにより、チャンバー26a−c及びその他のチャンバーに対して粒子を分配する。各チャンバーでは気泡の形成が抑制されているので、各チャンバーに均等な数の粒子を分配するのに適する。また粒子の分配されないチャンバーの発生が防止される。
図5に示す余剰液34を予め取り除いておくことで、粒子を懸濁するための液体に対して混ざり込む液体30の量を減らすことが出来る。一連の作業は余剰液34と粒子を懸濁した液体との交換と考えることもできる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。一態様において図2及び3に示すように蓋体28の縁より液体30を供給する。他の態様において蓋体28の中央に孔32を設けてかかる孔より液体30を供給してもよい。この場合、液体30はマイクロパターン25の中心から外縁に向かってマイクロパターン25の表面を進行する。このためマイクロパターン25の全体を効率よく濡らすことが出来る。
一態様において、図2及び3に示すように液体30は凹部21の上方から注入される。側壁面23に孔を設けてもよい。かかる孔を通じて起点33に液体30を供給してもよい。これにより、液体30は凹部21の側方から注入することができる。
本実施形態の他の態様は容器と蓋体との組み合わせ品又は容器と蓋体とを組み合わせてなるキットである。組み合わせ品は図2に示すように容器20と蓋体28とを備える。蓋体28は凹部21で構成される空間に対して挿入と脱離が自在である。凹部21で構成される空間に蓋体28を設けた時、図3に示すように起点33より液体を供給できる。図4に示すように隙間35に液体30を行き渡らせることができる。このため、隙間35を液体30で満たすことができる。
以下の実施形態及び比較実施形態では、容器を細胞培養容器として用いる。また粒子としては細胞を用いる。粒子は1個の細胞からなっていてもよい。粒子は細胞塊でもよい。以下では細胞塊は2個以上の細胞からなるものを指す。粒子を懸濁するための液体として培養液を用いる。以下では主として、細胞を容器に播種する前にマイクロパターンを濡らすことについて説明する。用いられる蓋体や容器は細胞毒性のない材料で形成されることが好ましい。パイロジェンフリーであることが好ましい。エンドトキシンフリーであることが好ましい。
[実施形態1]
図1〜図5に示すようにマイクロパターン25の表面を液体30で濡らす。液体30は水とする。液体30は生理食塩水又は培養液でもよい。生理食塩水は緩衝液でもよい。凹部21、蓋体28、液体30、ピペット31はいずれもパイロジェンフリーであることが好ましい。これらはいずれもエンドトキシンフリーであることが好ましい。
図5に示すように水で濡らしたマイクロパターン25上に培養液に懸濁した細胞を播種する。チャンバー26a−c及びその他チャンバー内で細胞を培養する。細胞は哺乳動物細胞でもよい。哺乳動物細胞はES細胞、iPS細胞及びその他の幹細胞のいずれかでもよい。哺乳動物はヒトでもよい。
なお本実施形態1では図4に示す壁27a及びbを初めとする壁にはスリットや連通孔が設けられていない。ここで言うスリットや連通孔とは例えばチャンバーとチャンバーとの間を連結するものである。またチャンバー26a−cを含む各チャンバーにはチャンバー外に通じるその他の孔は設けられていない。以下、上述のスリットや連通孔やその他の孔のことを逃げ孔という。
[比較実施形態1]
図6には比較実施形態1にかかるマイクロパターン25の断面が示されている。比較実施形態1では蓋体を用いない点が実施形態1と異なる。この場合、液体30はマイクロパターン25の表面に触れながら進行する。しかしながら液体30の表面張力により、液体30はチャンバー26aを完全に満たすことなく、次のチャンバー26b及びcに向かう。チャンバー26a内には空気が取り残される。
図6に示すように、壁27a及びbを初めとする壁には、上述の逃げ孔が設けられていない点は実施形態1と同様である。したがって取り残された空気には逃げ場がない。空気はチャンバー26a内に密閉されることで、気泡として残存するようになる。
これに対して、実施形態1では、図4に示すように蓋体28がマイクロパターン25を覆うように設置されている。したがって、蓋体28は液体30を上側から押さえつけるように拘束する。蓋体28は液体30によって浮き上がらない程度に重いことが好ましい。
液体30が上方で拘束されるため、下方のチャンバー26a−c内に次々と液体30が入り込む。液体30はこれらのチャンバー26a−cを満たす。本実施形態1の方法によりこれらのチャンバー内に気泡が生成することが抑制される。
また、壁27a及びbに逃げ孔が設けられていたとしても、それだけで全ての空気を逃し得るわけではない。したがって、本実施形態1の方法は逃げ孔のあるマイクロパターンにおいてもチャンバー内に気泡を生成することを抑制するのに役立つ。
[比較実施形態2]
図7には比較実施形態2にかかるマイクロパターン25の断面が示されている。比較実施形態2では液体30が速度V2で進行する点が比較実施形態1と異なる。速度V2は速度V1よりも小さい。液体30はゆっくりと進むので表面張力の働きが不十分となる。このためチャンバー26aにも液体30が進入する。このため、実施形態1と同様に液体30はチャンバー26aを満たす。また気泡が生成することが抑制される。
しかしながら、比較実施形態2にかかる方法では、実施形態1にかかる方法よりも液体30の進行の速度が小さい。したがって、比較実施形態2ではマイクロパターン25中の所望の面積を濡らすのに実施形態1よりも時間を要する。また図4に示すピペット31のような分注装置によって液体30を低速度で供給するのは、それ自体が技術的に困難な場合がある。
[実施形態2]
図8には実施形態2にかかるチャンバー36が示されている。本実施形態2では、図4に示すチャンバー26a−c及びその他のチャンバーの代わりにチャンバー36を用いる。上段の平面図に示されるように。チャンバー36は底部37と側部38とを有する。側部38は底部37を取り囲む。下段の断面図に示すように。側部38はチャンバー36の開口部をなしている。
図4に示す仮想球39は側部38と底部37との境界においてチャンバー36に内接する。仮想球39の直径は、内径Cで表される。内径Cは5μm以上1000μm以下が好ましく、50μm以上500μm以下がより好ましく、100μm以上500μm以下が特に好ましい。かかる内径Cを有するチャンバー36は、スフェロイドの中心部と外界との物質の交換が容易となる。
図8に示すチャンバー36の深さDは5μm〜1000μmが好ましい。底部37は半球状であることが好ましい。このとき、底部37の深さD1は内径Cの1/2である。側部38の深さD2はDとD1の差である。
図8に示す側部38はテーパを有する。テーパの角度θ(theta)はチャンバー36の中心軸に対して1度以上20度以下が好ましく、5度以上15度以下がより好ましく、10度が特に好ましい。テーパ角を1度以上とすることで細胞を回収することが容易となる。テーパ角を20度以下とすることで培養液を交換する際に細胞がチャンバーから離脱しにくくなる。
このようにマイクロパターンが側部と底部からなる二段構成を有していても、実施形態1に示す方法と同様にマイクロパターンを濡らすことができる。
[実施形態3]
図9には実施形態3にかかる容器40が示されている。図9の下段の断面図に示すように容器40はウェル形状となっている凹部41を備える。凹部41は複数である。上段の平面図に示すように凹部41は側壁42で仕切られている。
図9に示すように側壁42は側壁面43を有する。凹部41の内底面はマイクロパターン45を有する。側壁面43はマイクロパターン45を取り囲む。マイクロパターン45は正方格子状に配列されたチャンバー46を備える。図中では36個のチャンバーが示されているが、チャンバーの数は限定されない。
図9に示すマイクロパターンは壁47を有する。チャンバー46は壁47により形成されている。壁47は各チャンバーを個別に仕切る。壁47によりチャンバー46は隣り合う他のチャンバーと完全に分離されている。蓋体をマイクロパターン45上に設ける際は、チャンバー46と壁47とを覆うように蓋体を設ける。蓋体は側壁42を覆う必要はない。チャンバーを仕切る壁の態様は他の実施形態及び実施例においても適用できる。
図9のチャンバー46を平面視すると正方形である。チャンバー46の断面は長方形である。チャンバー46で取り囲まれる空間は四角柱形状を有する。チャンバー46は例えば幅50〜400μm、好ましくは100〜200μm;奥行き50〜400μm、好ましくは100〜200μm;深さ50〜400μm、好ましくは100〜200μmとすることができる。
このようにマイクロパターンが四角柱形状のチャンバーを有していても、実施形態1に示す方法と同様にマイクロパターンを濡らすことができる。
図4に戻る。チャンバーの立体形状について補足する。図4、図8及び図9に示したようにチャンバーに囲まれる空間の立体形状は制限されない。図4に示すチャンバー26a−cは半球状であった。チャンバーに囲まれる空間の垂直断面において、空間の輪郭は任意の角度の円弧又は楕円弧からなっていてもよい。空間の立体形状は深くなるほど細くなる逆さ錐体でもよい。図9に示すように空間の立体形状は角柱又は円柱でもよい。角柱又は円柱は深くなるほど細くなるようにテーパ設けられていてもよい。空間の立体形状は図8に示すようにこれらの立体形状の一部を互いに組み合わせることで構成されていてもよい。いずれの場合もチャンバーの深さは5μm〜1000μmが好ましく、50μm〜500μmがより好ましい。チャンバーで囲まれる空間に内接する仮想球の直径は5μm以上1000μm以下が好ましく、50μm〜500μmがより好ましい。チャンバーの容積は好ましくは0.0001μl〜10μl、より好ましくは0.0005μl〜1μl、より好ましくは0.001μl〜0.5μl、さらに好ましくは0.04μlとすることができる。
[実施形態4]
図10には実施形態4にかかる容器50が示されている。容器50を平面視した時、容器50の全面に渡って、一つの凹部51が形成されている。凹部51は内底面52を有する。内底面52は側壁面53に囲まれている。なお凹部21は時計皿のように側壁の無い凹部でもよい。内底面22の中央にマイクロパターン25が設けられている。図中にはさらにマイクロパターン25の拡大図が示されている。
このように一の凹部が容器の全体に渡って形成されていても、実施形態1に示す方法と同様にマイクロパターンを濡らすことができる。
[先行技術との対比]
特許文献5には空間構造と呼ばれるマイクロパターンを有する培養プレートが記載されている。特許文献5の段落[0052]-[0056]では、空間構造に細胞を配置するとともに空間構造を培養液で浸す。さらに培養プレートの上に他のプレートを重ね合わせる。これにより空間構造を取り囲む流路を形成する。その後、培養プレートに設けられた貫通孔を通じて流路内に培養液を循環させる。
これに対して上記実施形態では、図5に示すように予め液体30でマイクロパターン25の表面を濡らしておく。好ましい態様において液体30には細胞が含まれていない。さらに細胞をマイクロパターン上に播種するために蓋体を凹部から脱離させている。
一方先行技術では細胞を含む懸濁液を直接マイクロパターン上に添加する。したがって、気泡の発生は抑制できない。また気泡が細胞を押しのけることでチャンバーすなわち空間構造内に細胞が配置されない可能性がある。細胞を無生物の粒子に置き換えた場合でも同様である。
なお、本発明は上記実施形態及び下記実施例に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。一態様において濡らしたマイクロパターンを細胞培養に用いるものとした。他の態様において濡らしたマイクロパターンは細胞以外の材料からなる粒子の処理や保持の用途に用いてもよい。かかる粒子にはウィルス等の無生物や、抗体及びその担体などが含まれる。粒子は化学的な処理によって意図的に殺した細胞でもよい。化学的な処理には化学固定を含む。かかる粒子の材料はこれらの医学や生物学の分野の材料に限定されない。
[実施例1]
実施形態1にならい、実際に容器と蓋体を用いてマイクロパターンの表面を濡らすことを試みた。
蓋体として図11に示す蓋体58を用いた。蓋体58は板55及び3個の脚56a−cを備える。平面視した板55は直径34mmの円形である。板55の円形形状から弓形形状が切り抜かれている。このように板55は弓形形状の切欠き部分57を有している。脚56a−cは板55の下面に取り付けられている。脚56a−cは蓋体58の周縁部に等間隔に配置されている。
図11に示す蓋体58を内底面22上に設置する。脚56a−cの下面は内底面22に対して接している。板55の下面のうち脚56a−cの設けられていない部分が内底面22に対して離間する。隙間の高さは脚56a−cの高さGで調節できる。本実施例ではG=0.5mmとした。蓋体58は5mm厚のアクリル樹脂板を切削加工後に研磨することで作製した。脚56a−cはかかる切削加工により形成した。
容器として6ウェルプレート(クラレ、RB500 400 NA)を用いた。図12には平面視で撮影した蓋体及び容器が示されている。図12に示すようにウェルプレートは凹部となるウェルを有する。各ウェルの内底面にはマイクロパターンが形成されている。マイクロパターンは実施形態2にならったチャンバーを有する。RBはチャンバーの底部がカップ型の丸い表面を有すること(round bottom type)を表す。チャンバーの開口部の直径は500μm、深さは400μmである。NAは細胞非接着性の表面(non-adherent surface)を表す。チャンバーの表面が細胞非接着性であることは、プラズマ処理による親水化処理後にポリヒドロキシエチルメタクリレートが被覆した表面処理がなされていることによる。
図12に示すようにウェルの内底面に上述の蓋体を載置した。切欠き部分から露出したマイクロパターン上の一点を、白抜き矢印で表す起点Stとした。起点Stを注入位置として、2mlのPBS(リン酸緩衝食塩水)を5秒間かけて注入した。PBSの注入は大気下で行なった。PBSは蓋体の下面とウェルの内底面との間の隙間に潜り込むように浸透した。
図13には平面視で撮影した容器が示されている。一部を除きマイクロパターン上には気泡は生じなかった。蓋体の下面に生じた隙間に行き渡らせる様にPBSを注入することでチャンバーの奥まで濡らすことが出来た。図中には3つの小さな矢印が示されている。これらの矢印で示す明るい部分は気泡の生じた部分である。気泡の生じた部分は専ら脚で覆われた部分であった。脚で覆われた部分を除いて考えた際、マイクロチャンバーの90%以上を濡らすことができた。
[実施例2]
図14には平面視で撮影した蓋体及び容器が示されている。脚の高さGを0.7mmとした以外は実施例1と同じ条件で注入を行った。起点Stを注入位置として、2mlのPBS(リン酸緩衝食塩水)を注入した。図15には平面視で撮影した容器が示されている。図に示すように脚で覆われた部分以外は気泡が生じにくく、チャンバーの奥まで濡らすことが出来た。脚で覆われた部分を除いて考えた際、マイクロチャンバーの90%以上を濡らすことができた。
[実施例3]
図16には平面視で撮影した蓋体及び容器が示されている。脚の高さGを1.0mmとした以外は実施例1と同じ条件で注入を行った。起点Stを注入位置として、2mlのPBS(リン酸緩衝食塩水)を注入した。図17には平面視で撮影した容器が示されている。図に示すように脚で覆われた部分以外は気泡が生じにくく、チャンバーの奥まで濡らすことが出来た。脚で覆われた部分を除いて考えた際、マイクロチャンバーの85%以上を濡らすことができた。
[比較例1]
図18には平面視で撮影した容器が示されている。比較実施形態1にならい、ウェルの内底面にPBSを注入した。蓋体を用いなかったこと及び4mlのPBSを10秒間かけて注入したこと以外は実施例1と同じ条件で注入を行った。PBSはウェルの内底面の周縁部に回り込んでいった。これは表面張力によるものと考えられる。PBSが回り込みきって起点Stの反対側まで到達した後、PBSは勢いよくウェルの中央部に向かって流れた。このためウェルの内底面の中央部には気泡が生じた。かかる部分ではマイクロパターン上のチャンバーの奥まで濡らすことが出来なかった。脚で覆われた部分を除いて考えた際、濡らすことができたマイクロチャンバーは65%以下であった。
[比較例2]
図19には平面視で撮影した容器が示されている。比較実施形態2にならい、ウェルの内底面にPBSを注入した。4mlのPBSを90秒間かけて注入したこと以外は比較例1と同じ条件で注入を行った。PBSはウェルの内底面の周縁部に回り込んでいった。回り込む速度は比較例1より遅かった。このためウェルの内底面の中央部に生じる気泡は抑制できた。しかしながら、矢印で示す部分は勢いよくPBSが流れたため気泡が生じた。かかる部分ではマイクロパターン上のチャンバーの奥まで濡らすことが出来なかった。脚で覆われた部分を除いて考えた際、濡らすことができたマイクロチャンバーは85%以上であったが、PBSの注入作業には時間がかかってしまった。
19 開口、 20 容器、 21 凹部、 22 内底面、 23 側壁面、 25 マイクロパターン、 26a−c チャンバー、 27a−b 壁、 28 蓋体、 29 下面、 30 液体、 31 ピペット、 32 孔、 33 起点、 34 余剰液、 35 隙間、 36 チャンバー、 37 底部、 38 側部、 39 仮想球、 40 容器、 41 凹部、 42 側壁、 43 側壁面、 45 マイクロパターン、 46 チャンバー、 47 壁、 50 容器、 51 凹部、 52 内底面、 53 側壁面、55 板、 56a−c 脚、 57、切欠き部分、 58 蓋体、 59 下面、 C 内径、 D 深さ、 D1−2 深さ、 G 高さ、 St 起点、 V1−2 速度、 θ(theta) 角度

Claims (13)

  1. 液体を保持するための凹部を備え、前記凹部が内底面を有し、前記内底面には複数のチャンバーからなるマイクロパターンが設けられている容器において、前記凹部で構成される空間に前記マイクロパターンを覆う蓋体を設け、
    前記蓋体の下面と前記マイクロパターンの間にある隙間に前記液体を行き渡らせることで、前記隙間を前記液体で満たしながら、前記マイクロパターンの表面を濡らす方法。
  2. 前記蓋体を設けた後、前記蓋体の下面に接するいずれかの箇所に対して液体を供給しながら、前記箇所を起点にして、前記隙間に前記液体を行き渡らせる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記チャンバーに内接する球の直径が5μm〜1000μmであり、
    前記チャンバーの深さが5μm〜1000μmである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記チャンバーの容積が0.0001μl〜10μlである、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記液体が、水または水溶液である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記蓋体の下面が前記凹部で構成される空間内に位置するように前記蓋体を設ける、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記蓋体の下面が前記マイクロパターンに近接するように前記蓋体を設け、
    ここで、前記蓋体の下面が前記内底面に対して0.1〜1.2mm離間するように前記隙間が形成されることで、前記液体が前記隙間に対して浸潤しながら前記隙間に行き渡ることを妨げない、請求項6に記載の方法。
  8. 前記隙間において前記液体に働く毛管現象により前記液体を前記隙間に行き渡らせる、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記凹部の内底面が水平になるように前記容器を設置して行い、
    前記液体を前記凹部の上方又は側方より凹部内に注入することで、前記隙間に前記液体を供給する、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記マイクロパターンは各前記チャンバーを個別に仕切る壁を有し、
    前記壁により前記チャンバーは隣り合う他のチャンバーと完全に分離されており、
    前記チャンバーと前記壁とを覆うように前記蓋体を設ける、
    請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の方法を利用して前記マイクロパターンの表面を濡らし、
    前記蓋体を前記凹部から脱離させるとともに、前記マイクロパターンの表面を濡らすのには余剰となる前記液体を除去又は排出し、
    前記表面が濡れている前記マイクロパターンに対して粒子を懸濁した培養液を注ぐことで前記凹部内に粒子を分配するところ、
    前記液体には前記粒子が含まれていない、
    方法。
  12. 前記容器は細胞培養容器であり、
    前記粒子はそれぞれ1又は2以上の細胞からなる、
    請求項11に記載の方法。
  13. 液体を保持する凹部を備える容器と蓋体との組み合わせ品であって、
    前記凹部は複数のチャンバーからなるマイクロパターンが設けられている内底面を有し、
    前記蓋体は前記凹部で構成される空間に対して挿入と脱離が自在であり、
    前記凹部で構成される空間に蓋体を設けた時、前記蓋体の下面と前記マイクロパターンの間にある隙間に前記液体を行き渡らせることで、前記隙間を前記液体で満たしながら、前記マイクロパターンの表面を濡らすことのできる、組み合わせ品。
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