JP2008116254A - エマルジョンアレイの作製方法、エマルジョンの製造装置、エマルジョンの製造方法及びそのエマルジョンのリリース方法 - Google Patents

エマルジョンアレイの作製方法、エマルジョンの製造装置、エマルジョンの製造方法及びそのエマルジョンのリリース方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008116254A
JP2008116254A JP2006297929A JP2006297929A JP2008116254A JP 2008116254 A JP2008116254 A JP 2008116254A JP 2006297929 A JP2006297929 A JP 2006297929A JP 2006297929 A JP2006297929 A JP 2006297929A JP 2008116254 A JP2008116254 A JP 2008116254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
mold member
microchamber
passage
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006297929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4911592B2 (ja
Inventor
Shoji Takeuchi
昌治 竹内
Hiroaki Kitagawa
広明 北川
Hideo Chin
偉雄 陳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Foundation for the Promotion of Industrial Science
Original Assignee
Foundation for the Promotion of Industrial Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Foundation for the Promotion of Industrial Science filed Critical Foundation for the Promotion of Industrial Science
Priority to JP2006297929A priority Critical patent/JP4911592B2/ja
Publication of JP2008116254A publication Critical patent/JP2008116254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4911592B2 publication Critical patent/JP4911592B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

【課題】少量の試薬で大量の実験データを短時間で獲得することが可能となり、実験効率を向上させることができるエマルジョンアレイの作製方法、エマルジョンの製造装置、エマルジョンの製造方法及びそのエマルジョンのリリース方法を提供する。
【解決手段】少なくとも一方側にマイクロチャンバー2が形成される下部型部材1と、この下部型部材1に対向して配置される蓋体3と、前記下部型部材1と前記蓋体3との間に画成される通路4とを備え、前記通路4に処理の対象となる物を含む水溶液を充填し、次いで前記通路4に前記水溶液と混じらない流体を通して、前記水溶液を前記マイクロチャンバー2のみに残し、エマルジョンを得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、エマルジョンアレイの作製方法、エマルジョンの製造装置、エマルジョンの製造方法、そのエマルジョンのリリース方法に関するものである。
昨今、生物化学実験において、多くの実験を行うことが必要になっている。
従来は、例えば、マイクロチャンネルにおいて連続相中に分散相を作用させてW/O(Water in Oil)エマルジョンを作製することが研究されている(下記特許文献1参照)。
生物化学実験において、少量の試料で大量の実験を行うことは実験のコストや時間の問題を解決すると考えられる。その方法の一つとして本発明では、W/O(Water in Oil)エマルジョンの作製方法及びその装置に関して提案した。W/Oエマルジョンをアレイ状に並べ、各水滴の中で実験を行うことで、少量の試薬で大量の実験データを短時間で獲得することが可能となり、実験効率が向上すると考えられる。
そこで、本願発明者らは、一分子酸素活性検出に用いられるマイクロチャンバを作製することを提案した(下記特許文献2参照)。
このマイクロチャンバは、フェムトオーダーの体積の溶液又は試料液滴を封入することができ、第1の部材と窪みを有する第2の部材を貼り合わせることにより、窪みが容器部を形成する。
WO 02/068104 A1 特開2004−309405号公報
しかしながら、上記従来技術では、エマルジョン又はマイクロチャンバは提供できても、少量の試薬で大量の実験データを短時間で効率的に獲得するには難があった。
本発明は、上記状況に鑑みて、少量の試薬で大量の実験データを短時間で獲得することが可能となり、実験効率を向上させることができるエマルジョンアレイの作製方法、エマルジョンの製造装置、エマルジョンの製造方法及びそのエマルジョンのリリース方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕エマルジョンアレイの作製方法において、型部材を用意し、この型部材にリソグラフィを用いてマイクロチャンバーを形成させてなることを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載のエマルジョンアレイの作製方法において、前記型部材がPDMSであることを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載のエマルジョンアレイの作製方法において、前記マイクロチャンバーの直径が1〜1000μmであることを特徴とする。
〔4〕エマルジョンの製造装置において、少なくとも一方側にマイクロチャンバーが形成される配置される型部材と、この型部材に対向して配置される蓋体と、前記型部材と前記蓋体との間に画成される通路とを備え、前記通路に実験の対象となる物を含む水溶液を充填し、次いで前記通路に前記水溶液と混じらない流体を通して、前記水溶液を前記マイクロチャンバーのみに残し、エマルジョンを得ることを特徴とする。
〔5〕上記〔4〕記載のエマルジョンの製造装置において、前記型部材が下部型部材であることを特徴とする。
〔6〕上記〔4〕記載のエマルジョンの製造装置において、前記型部材が側部型部材であることを特徴とする。
〔7〕上記〔4〕記載のエマルジョンの製造装置において、前記蓋体の通路側にもマイクロチャンバーを形成してなることを特徴とする。
〔8〕上記〔4〕記載のエマルジョンの製造装置において、前記水溶液と混じらない流体がオイルであることを特徴とする。
〔9〕上記〔8〕記載のエマルジョンの製造装置において、前記オイルが有機溶媒であることを特徴とする。
〔10〕上記〔3〕記載のエマルジョンの製造装置において、前記実験の対象となる物が生体分子や細胞であることを特徴とする。
〔11〕エマルジョンの製造方法において、少なくとも一方側にマイクロチャンバーが形成される配置される型部材とこの型部材に対向して配置される蓋体と、前記型部材と前記蓋体との間に画成される通路とを用意し、前記通路に実験の対象となる物を含む水溶液を充填し、次いで前記通路に前記水溶液と混じらない流体を通して、前記水溶液を前記マイクロチャンバーのみに残し、エマルジョンを製造することを特徴とする。
〔12〕上記〔11〕記載のエマルジョンの製造方法において、前記水溶液と混じらない流体を流速18〜26mm/sでフラッシュさせることを特徴とする。
〔13〕上記〔11〕記載のエマルジョンの製造方法において、前記型部材及び蓋体をPDMSで作製し、このPDMSを湿らせておくようにしたことを特徴とするエマルジョンの製造方法。
〔14〕エマルジョンの製造方法において、少なくとも一方側にマイクロチャンバーが形成される配置される型部材とこの型部材に対向して配置される蓋体と、前記型部材と前記蓋体との間に画成される通路とを用意し、前記通路にアルギン酸ナトリウム溶液を充填し、次いで前記通路をフルオロカーボンでフラッシュし、前記アルギン酸ナトリウム溶液を前記マイクロチャンバーのみに残し、次いでCaCl2 溶液で通路をフラッシュし、アルギン酸ゲルカプセルからなるエマルジョンを製造することを特徴とする。
〔15〕上記〔11〕記載のエマルジョンの製造方法において、前記型部材及び蓋体をPDMSで作製し、このPDMSを湿らせておくようにしたことを特徴とする。
〔16〕エマルジョンのリリース方法において、通路に連通するマイクロチャンバーを形成させてなるエマルジョンアレイに保持されたエマルジョンをリリースする方法において、前記マイクロチャンバー内のエマルジョンに対してレーザーを照射することにより、エマルジョンを前記通路にリリースすることを特徴とする。
〔17〕上記〔16〕記載のエマルジョンのリリース方法において、前記レーザーを照射することによるリリースは、光トラップの原理でエマルジョンを動かすことを特徴とする。
〔18〕上記〔16〕記載のエマルジョンのリリース方法において、前記レーザーを照射することによるリリースは、レーザーをあて、バブルを発生させ、エマルジョンを押し出すことを特徴とする。
〔19〕通路に連通するマイクロチャンバーを形成させてなるエマルジョンアレイに保持されたエマルジョンをリリースする方法において、前記マイクロチャンバーの背後に機械的リリース機構を配置し、このリリース機構の機械的操作により前記マイクロチャンバー内のエマルジョンを前記通路にリリースすることを特徴とする。
本発明によれば、少量の試薬で大量の実験データを短時間で獲得することが可能となり、実験効率を向上させることができる。
本発明のエマルジョンの製造装置は、少なくとも一方側にマイクロチャンバーが形成される配置される型部材と、この型部材に対向して配置される蓋体と、前記型部材と前記蓋体との間に画成される通路とを備え、前記通路に実験の対象となる物を含む水溶液を充填し、次いで前記通路に前記水溶液と混じらない流体を通して、前記水溶液を前記マイクロチャンバーのみに残し、エマルジョンを得る。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例を示すエマルジョンアレイを作製するためのエマルジョン製造装置の模式図、図2はその下部型部材を示す斜視図、図3は本発明の第1実施例を示すエマルジョンアレイの製作工程を示す図、図4はそれによって得られたエマルジョンアレイの平面図、図5はそのマイクロチャンバーの構造を示す断面図である。
まず、図1に示すように、下部型部材1と蓋体3を有し、下部型部材1と蓋体3によって画成される通路4が形成されており、液がその通路4を介して流される。
まず、図2に示すように、PDMSからなる型部材1を用意し、このPDMSからなる下部型部材1にリソグラフィを用いてマイクロチャンバー(微小窪み部)2を形成させてなるエマルジョンアレイを作製する。
その下部型部材1の上部に所定高さを有する蓋体3を配置して、図3(a)に示すように、下部型部材1と蓋体3によって画成される通路4を形成するようにした。
その通路4に、図3(b)に示すように、まず、生体分子や細胞などを含む水溶性溶液5を充填する。次いで、図3(c)〜(d)に示すように、その通路4の水溶性溶液5中に順次、水溶液と混じらない流体であるオイル6を入れると、図3(e)に示すように、下部型部材1の複数のマイクロチャンバー2には水溶性溶液7′が残されて、遂には、図3(f)に示すように、下部型部材1の複数のマイクロチャンバー2にオイル6中の水溶性溶液5(Water in Oil)からなるエマルジョン7を有するエマルジョンアレイが作製される。
図4にこのようにして生成されたエマルジョンアレイが示されており、複数のマイクロチャンバー2に水溶性溶液5(Water in Oil)からなるエマルジョン7が生成されている。
このように、フォトリソグラフィーを用いて作製したPDMS〔polydimethylsiloxane〕製の下部型部材には、通路4とマイクロチャンバー2を作製した。図5に示すように、通路4の深さは10μmとマイクロチャンバー2の直径は20μm、マイクロチャンバー2の深さは10μmである。通路4を水溶性溶液5で満たした後、オイル〔有機溶媒(n−ヘキサデカン)〕6を導入すると、オイル(有機溶媒)6が水溶性溶液5を押し出すが、マイクロチャンバー2内には水溶性溶液5がエマルジョン(液滴)7になって残るため、このW/Oエマルジョン7をマイクロチャンバー2と同じ位置に配置することができる。
なお、上記した水溶液と混じらない流体としてはオイルを示したが、空気などの気体を用いてフラッシュさせるようにしてもよい。
また、上記したマイクロチャンバーの直径は、1〜1000μmであってもよい。
更に、型部材としてはPDMSを示したが、これに代えて、リソグラフィを用いてマイクロチャンバーを形成するできる材料、例えば、SU−8などのフォトレジスト、パリレン(ポリパラキシリレン)、アクリル樹脂などを用いることができる。
図6は本発明の第1実施例を示す装置の詳細図である。
下部型部材1には直径5μm、深さ7μmのマイクロチャンバー2が形成されおり、上部の蓋体3には深さ20μm、幅100μmの通路4が形成されている。
この実施例において、例えば、オイルの流速とエマルジョンが生成される率とは図7のような関係にあり、オイルの流速が18〜26mm/sとある程度高くなるのが好ましい。なお、そのオイルの流速は、通路の親疎水性、溶液の種類、マイクロチャンバーの形状によっても変わる。
また、エマルジョンの寿命として留意すべきことは、図8に示すように、下部型部材としてのPDMSは水で湿らせた状態の型部材でないと、エマルジョンをマイクロチャンバー内に長時間保持することができない点に留意する。本発明では、PDMSを十分水で湿させておくことにより、エマルジョンをマイクロチャンバー内に15時間は保持することができた。
図9は本発明の第2実施例を示すエマルジョンアレイを作製するためのエマルジョン製造装置の模式図である。
この実施例では、側部型部材11にマイクロチャンバー12を形成し、側部型部材11の側部に蓋体13を設け、その側部型部材11と蓋体13との間に通路14が形成されるような構造にした。
次に、上記のようにして生成されたエマルジョンのリリース方法について説明する。
図10は本発明の第1実施例のレーザーによるエマルジョンのリリース方法の説明図(その1)である。
図1〜図6にした下部型部材1にはマイクロチャンバー2が形成されており、図10に示すように、そのマイクロチャンバー2内のエマルジョン7にレーザー21を照射することにより、加熱により対流を生じさせて、マイクロチャンバー2内からエマルジョン7をリリースすることができる。
図11は本発明の第1実施例のレーザーによるエマルジョンのリリース方法の説明図(その2)である。
この図において、マイクロチャンバー内のエマルジョン7の屈折率がn1 、その雰囲気の屈折率がn2 の場合に、レーザースポット22を照射すると、光ピンセットにおいて、n1 <n2 の場合、レーザースポット22とエマルジョン7の間には斥力が働くので、エマルジョン7をマイクロチャンバー内からリリースすることができる。
図12は本発明の第2実施例のレーザーによるエマルジョンのリリース方法の説明図である。
図9に示した側部型部材11にはマイクロチャンバー12が形成されており、そのマイクロチャンバー12内にはエマルジョンが生成され、図12に示すように、そのマイクロチャンバー12の背後に機械的に操作可能なリリース機構31を設けて、そのリリース機構31の機械的操作により、マイクロチャンバー12に保持されているエマルジョン32をリリースするように構成してもよい。
この場合には、下部型部材にエマルジョンを生成する場合に比して、エマルジョンのリリースを容易に行うことができる。
上記した側部型部材を有するものにおいては、エマルジョンは側部型部材に形成されるので、側方からのレーザーの照射、又はリリース機構の機械的操作により、エマルジョンを容易にリリースできるともに上方からその観察を容易に行うことができる。
図13は本発明の第3実施例を示すエマルジョン(ゲル)アレイを作製するためのエマルジョン製造装置の模式図、図14はそのエマルジョン(ゲル)アレイの製作工程を示す図である。
図13において、41はPDMSからなる下部型部材、42はその下部型部材41に形成されるマイクロチャンバー、43は蓋体、44は下部型部材41と蓋体43によって画成される通路である。
そこで、下部型部材41を配置し、上部に所定高さを有する蓋体43を配置して、図14(a)に示すように、下部型部材41と蓋体43によって画成される通路44を形成するようにした。
その通路44に、図14(b)に示すように、まず、アルギン酸ナトリウム溶液45を充填する。5分後には、図14(c)に示すように、すべてのマイクロチャンバー42内にアルギン酸ナトリウム溶液45が満たされる。次に、図14(d)に示すように、フルオロカーボン(C6 14)溶液46で装置をフラッシュさせ、図14(e)に示すように、アルギン酸ナトリウム溶液45のエマルジョン(ゲル)をマイクロチャンバー42に残す。次に、図14(f)に示すように、CaCl2 溶液47で装置をフラッシングすることにより、装置からフルオロカーボン(C6 14)溶液46を取り除く。図14(g)に示すように、アルギン酸ナトリウム溶液45にCaイオン(Ca2+)と作用してアルギン酸カルシウムゲル状のエマルジョン48を得ることができる。
図15は本発明の第3実施例を示すPDMS装置を示す写真である。
ここでは、2個のPDMSが一緒にボンディングされたPDMS装置が示されている。この装置は10個のマイクロチャネル及び中央部分(1×1cm2 )マイクロチャンバーが配置されている。
図16は本発明の第3実施例を示すマイクロチャンバーを示す図である。
ここでは、マイクロチャンバー内に形成されるアルギン酸水溶カプセルのイメージ図を表している。そのアルギン酸水溶液へカルセイン(calcein)を付加して発光アルギン酸水溶カプセルを得る。この方法は、短時間で大量のアルギン酸水溶カプセルの製造が可能になる。マイクロチャンバーの直径は5μm、マイクロチャンバー間の間隔は5μmである。
図17は本発明の第3実施例を示す装置の断面図であり、シリンドリカルアルギン酸水溶カプセルはマイクロチャンバー内に見ることができる。エッジの近くを除くとカプセルは寸法がほとんど一定であることがわかる。
図18は本発明の第3実施例を示すカプセル内を大腸菌が泳ぐ様子を示す図である。
ここでは、ゲル化〔図18(a)〜(f)〕以前のマイクロチャンバー内に大腸菌がトラップされており、CaCl2 が導入されて約10分後に、カプセルは完全なアルギン酸水溶液となり、そして大腸菌の動きは止まる〔図18(f)〕。
図19は本発明の第3実施例を示すサンプルへEDTAを含む場合と含まない場合の光(蛍光)の強度の変化を示す図である。
この図から明らかなように、サンプルに少しEDTAを含む場合には、サンプルにEDTAを含まない場合に比べて光の強度は減少することがわかる。
なお、上記実施例では、片側のみに下部型部材、側部型部材のマイクロチャンバーを有する場合について述べたが、両側に型部材を配置するようにしてもよい。また、蓋体の通路側にマイクロチャンバーを形成、つまり上部型部材とし、下部に蓋体を設けるようにしてもよい。上部型部材とする場合には、エマルジョンの作製時に通路への液体の流速をやや速めにすることが望ましい。また、この上部型部材とする場合には、マイクロチャンバーにおけるエマルジョンのリリース及び観察が容易になる。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明のエマルジョンアレイの作製方法、エマルジョンの製造装置、エマルジョンの製造方法、そのエマルジョンのリリース方法は、少量の試薬で大量の実験データを短時間で獲得することが可能となり、実験効率を向上させる実験装置として利用可能である。
本発明の第1実施例を示すエマルジョンアレイを作製するためのエマルジョン製造装置の模式図である。 本発明の第1実施例を示すエマルジョン製造装置の下部型部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施例を示すエマルジョンアレイの製作工程を示す図である。 本発明の第1実施例によって得られたエマルジョンアレイの平面図である。 本発明の第1実施例を示すマイクロチャンバーの構造を示す断面図である。 本発明の第1実施例を示す装置の詳細図である。 本発明の第1実施例を示すエマルジョンの生成におけるオイルの流速とそれによるエマルジョンの生成率を示す図である。 本発明の第1実施例を示すPDMSの湿り度合いとエマルジョンの寿命の関係を示す図である。 本発明の第2実施例を示すエマルジョンアレイを作製するためのエマルジョン製造装置の模式図である。 本発明の第1実施例のレーザーによるエマルジョンのリリース方法の説明図(その1)である。 本発明の第1実施例のレーザーによるエマルジョンのリリース方法の説明図(その2)である。 本発明の第2実施例のレーザーによるエマルジョンのリリース方法の説明図である。 本発明の第3実施例を示すエマルジョン(ゲル)アレイを作製するためのエマルジョン製造装置の模式図である。 本発明の第3実施例を示すエマルジョン(ゲル)アレイの製作工程を示す図である。 本発明の第3実施例を示すPDMS装置を示す写真である。 本発明の第3実施例を示すマイクロチャンバーを示す図である。 本発明の第3実施例を示す装置の断面図である。 本発明の第3実施例を示すカプセル内を大腸菌が泳ぐ様子を示す図である。 本発明の第3実施例を示すサンプルへEDTAを含む場合と含まない場合の強度の変化を示す図である。
符号の説明
1,41 下部型部材
2,12,42 マイクロチャンバー(微小窪み部)
3,13,43 蓋体
4,14,44 通路
5 水溶性溶液
6 オイル
7,32 エマルジョン
7′ 溜まった水溶性溶液
11 側部型部材
21 レーザー
22 レーザースポット
31 リリース機構
45 アルギン酸ナトリウム溶液
46 フルオロカーボン(C6 14)液
47 CaCl2 溶液
48 アルギン酸カルシウムゲル

Claims (19)

  1. (a)型部材を用意し、
    (b)該型部材にリソグラフィを用いてマイクロチャンバーを形成させてなることを特徴とするエマルジョンアレイの作製方法。
  2. 請求項1記載のエマルジョンアレイの作製方法において、前記型部材がPDMSであることを特徴とするエマルジョンアレイの作製方法。
  3. 請求項1又は2記載のエマルジョンアレイの作製方法において、前記マイクロチャンバーの直径が1〜1000μmであることを特徴とするエマルジョンアレイの作製方法。
  4. (a)少なくとも一方側にマイクロチャンバーが形成される配置される型部材と、
    (b)該型部材に対向して配置される蓋体と、
    (c)前記型部材と前記蓋体との間に画成される通路とを備え、
    (d)前記通路に実験の対象となる物を含む水溶液を充填し、次いで前記通路に前記水溶液と混じらない流体を通して、前記水溶液を前記マイクロチャンバーのみに残し、エマルジョンを得ることを特徴とするエマルジョンの製造装置。
  5. 請求項4記載のエマルジョンの製造装置において、前記型部材が下部型部材であることを特徴とするエマルジョンの製造装置。
  6. 請求項4記載のエマルジョンの製造装置において、前記型部材が側部型部材であることを特徴とするエマルジョンの製造装置。
  7. 請求項4記載のエマルジョンの製造装置において、前記蓋体の通路側にもマイクロチャンバーを形成してなることを特徴とするエマルジョンの製造装置。
  8. 請求項4記載のエマルジョンの製造装置において、前記水溶液と混じらない流体がオイルであることを特徴とするエマルジョンの製造装置。
  9. 請求項8記載のエマルジョンの製造装置において、前記オイルが有機溶媒であることを特徴とするエマルジョンの製造装置。
  10. 請求項3記載のエマルジョンの製造装置において、前記実験の対象となる物が生体分子や細胞であることを特徴とするエマルジョンの製造装置。
  11. 少なくとも一方側にマイクロチャンバーが形成される配置される型部材と該型部材に対向して配置される蓋体と、前記型部材と前記蓋体との間に画成される通路とを用意し、前記通路に実験の対象となる物を含む水溶液を充填し、次いで前記通路に前記水溶液と混じらない流体を通して、前記水溶液を前記マイクロチャンバーのみに残し、エマルジョンを製造することを特徴とするエマルジョンの製造方法。
  12. 請求項11記載のエマルジョンの製造方法において、前記水溶液と混じらない流体を流速18〜26mm/sでフラッシュさせることを特徴とするエマルジョンの製造方法。
  13. 請求項11記載のエマルジョンの製造方法において、前記型部材及び蓋体をPDMSで作製し、該PDMSを湿らせておくようにしたことを特徴とするエマルジョンの製造方法。
  14. 少なくとも一方側にマイクロチャンバーが形成される配置される型部材と該型部材に対向して配置される蓋体と、前記型部材と前記蓋体との間に画成される通路とを用意し、前記通路にアルギン酸ナトリウム溶液を充填し、次いで前記通路をフルオロカーボンでフラッシュし、前記アルギン酸ナトリウム溶液を前記マイクロチャンバーのみに残し、次いでCaCl2 溶液で通路をフラッシュし、アルギン酸ゲルカプセルからなるエマルジョンを製造することを特徴とするエマルジョンの製造方法。
  15. 請求項11記載のエマルジョンの製造方法において、前記型部材及び蓋体をPDMSで作製し、該PDMSを湿らせておくようにしたことを特徴とするエマルジョンの製造方法。
  16. 通路に連通するマイクロチャンバーを形成させてなるエマルジョンアレイに保持されたエマルジョンをリリースする方法において、前記マイクロチャンバー内のエマルジョンに対してレーザーを照射することにより、エマルジョンを前記通路にリリースすることを特徴とするエマルジョンのリリース方法。
  17. 請求項16記載のエマルジョンのリリース方法において、前記レーザーを照射することによるリリースは、光トラップの原理でエマルジョンを動かすことを特徴とするエマルジョンのリリース方法。
  18. 請求項16記載のエマルジョンのリリース方法において、前記レーザーを照射することによるリリースは、レーザーをあて、バブルを発生させ、エマルジョンを押し出すことを特徴とするエマルジョンのリリース方法。
  19. 通路に連通するマイクロチャンバーを形成させてなるエマルジョンアレイに保持されたエマルジョンをリリースする方法において、前記マイクロチャンバーの背後に機械的リリース機構を配置し、該リリース機構の機械的操作により前記マイクロチャンバー内のエマルジョンを前記通路にリリースすることを特徴とするエマルジョンのリリース方法。
JP2006297929A 2006-11-01 2006-11-01 エマルジョンの製造方法及びその製造装置 Expired - Fee Related JP4911592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006297929A JP4911592B2 (ja) 2006-11-01 2006-11-01 エマルジョンの製造方法及びその製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006297929A JP4911592B2 (ja) 2006-11-01 2006-11-01 エマルジョンの製造方法及びその製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008116254A true JP2008116254A (ja) 2008-05-22
JP4911592B2 JP4911592B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39502311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006297929A Expired - Fee Related JP4911592B2 (ja) 2006-11-01 2006-11-01 エマルジョンの製造方法及びその製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4911592B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119387A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Fujifilm Corp マイクロ流路内混合方法および装置
US8231265B2 (en) 2008-07-29 2012-07-31 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Microchip for forming emulsion
JP2015230184A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 積水化学工業株式会社 懸濁液の移送方法
CN106492716A (zh) * 2016-12-20 2017-03-15 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一体式双重乳粒发生装置及其加工方法
CN107109320A (zh) * 2014-11-04 2017-08-29 凸版印刷株式会社 核酸导入方法、核酸检测方法、生物体成分解析方法、生物体成分定量用阵列器件及生物体成分解析试剂盒
JP2017537772A (ja) * 2014-10-17 2017-12-21 エコール ポリテクニック サンプルを含むマイクロ液滴を取り扱うための方法
JP2018174824A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 株式会社クラレ マイクロパターンの表面を濡らす方法
JP2021004900A (ja) * 2020-10-12 2021-01-14 エコール ポリテクニック サンプルを含むマイクロ液滴を取り扱うための方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6743815B2 (ja) * 2015-06-26 2020-08-19 凸版印刷株式会社 プレート
JP7009993B2 (ja) 2015-09-08 2022-01-26 凸版印刷株式会社 生体物質検出方法および生体物質導入方法
JP7337760B2 (ja) 2015-10-07 2023-09-04 凸版印刷株式会社 生体分子の分析方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11165062A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Natl Food Res Inst 積層マイクロチャネルアレイ装置並びに同装置を用いた濾過・分級方法及びエマルションの製造方法
JP2000084384A (ja) * 1998-09-17 2000-03-28 Natl Food Res Inst マイクロチャネル装置及び同装置を用いたエマルションの製造方法
JP2004257748A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Kumamoto Technology & Industry Foundation マイクロガス捕集器
JP2004309405A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Univ Tokyo 一分子酵素活性検出に用いられるマイクロチャンバ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11165062A (ja) * 1997-12-02 1999-06-22 Natl Food Res Inst 積層マイクロチャネルアレイ装置並びに同装置を用いた濾過・分級方法及びエマルションの製造方法
JP2000084384A (ja) * 1998-09-17 2000-03-28 Natl Food Res Inst マイクロチャネル装置及び同装置を用いたエマルションの製造方法
JP2004257748A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Kumamoto Technology & Industry Foundation マイクロガス捕集器
JP2004309405A (ja) * 2003-04-10 2004-11-04 Univ Tokyo 一分子酵素活性検出に用いられるマイクロチャンバ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119387A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Fujifilm Corp マイクロ流路内混合方法および装置
US8231265B2 (en) 2008-07-29 2012-07-31 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Microchip for forming emulsion
US8398866B2 (en) 2008-07-29 2013-03-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Microchip for forming emulsion and method for manufacturing the same
JP2015230184A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 積水化学工業株式会社 懸濁液の移送方法
JP2017537772A (ja) * 2014-10-17 2017-12-21 エコール ポリテクニック サンプルを含むマイクロ液滴を取り扱うための方法
US10710077B2 (en) 2014-10-17 2020-07-14 Ecole Polytechnique Method for handling microdrops which include samples
CN107109320A (zh) * 2014-11-04 2017-08-29 凸版印刷株式会社 核酸导入方法、核酸检测方法、生物体成分解析方法、生物体成分定量用阵列器件及生物体成分解析试剂盒
EP3216852A4 (en) * 2014-11-04 2018-09-26 Toppan Printing Co., Ltd. Method for introducing nucleic acid, method for detecting nucleic acid, method for analyzing biological component, array device for biological component assay, and kit for analyzing biological component
CN106492716A (zh) * 2016-12-20 2017-03-15 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一体式双重乳粒发生装置及其加工方法
CN106492716B (zh) * 2016-12-20 2024-01-30 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一体式双重乳粒发生装置及其加工方法
JP2018174824A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 株式会社クラレ マイクロパターンの表面を濡らす方法
JP2021004900A (ja) * 2020-10-12 2021-01-14 エコール ポリテクニック サンプルを含むマイクロ液滴を取り扱うための方法
JP7135049B2 (ja) 2020-10-12 2022-09-12 エコール ポリテクニック サンプルを含むマイクロ液滴を取り扱うための方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4911592B2 (ja) 2012-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4911592B2 (ja) エマルジョンの製造方法及びその製造装置
Sima et al. Three-dimensional femtosecond laser processing for lab-on-a-chip applications
Brugarolas et al. Directed assembly of particles using microfluidic droplets and bubbles
Bragheri et al. Microfluidics
Gross et al. Recent advances in analytical chemistry by 3D printing
Wang et al. Selecting the swimming mechanisms of colloidal particles: bubble propulsion versus self-diffusiophoresis
Shang et al. Emerging droplet microfluidics
Naderi et al. Digital manufacturing for microfluidics
Berthier et al. Open microfluidics
Aryasomayajula et al. Microfluidic devices and their applications
WO2013181656A1 (en) Microfluidic devices formed from hydrophobic paper
Bacchin et al. Microfluidic evaporation, pervaporation, and osmosis: from passive pumping to solute concentration
WO2009112030A1 (en) Controlled liquid handling
Li et al. Fast on-demand droplet fusion using transient cavitation bubbles
Yong et al. Microfluidic channels fabrication based on underwater superpolymphobic microgrooves produced by femtosecond laser direct writing
Li Fundamentals of microfluidics and lab on a chip for biological analysis and discovery
Yasuga et al. Fluid interfacial energy drives the emergence of three-dimensional periodic structures in micropillar scaffolds
Kim et al. Direct measurement of contact angle change in capillary rise
Pompano et al. Control of initiation, rate, and routing of spontaneous capillary-driven flow of liquid droplets through microfluidic channels on SlipChip
Pradeep et al. Design, fabrication and assembly of lab-on-a-chip and its uses
Addae-Mensah et al. Fundamentals of microfluidics devices
JPWO2018003856A1 (ja) 液滴アレイ形成用のマイクロウェルプレート及び液滴アレイの製造方法
JP4639391B2 (ja) 微小液滴の溶合による液滴の形成方法及びその装置
KR100566370B1 (ko) 기체 발생을 이용한 미세 펌프 및 그 제조방법
Gong et al. Centrifugal sedimentation for selectively packing channels with silica microbeads in three-dimensional micro/nanofluidic devices

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4911592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees