JP2018173010A - 建設機械のブローバイガス還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成によってブローバイガス中の水分が合流ポートの近傍で凍結するのを抑える。【解決手段】 ブローバイガス還流装置16は、エンジン10の各気筒に供給される吸気が流通する吸気管路11と、エンジン10で生じたブローバイガスを吸気管路11に還流させるブローバイガス管路17と、吸気管路11とブローバイガス管路17との接続位置で吸気管路11に設けられ、ブローバイガスを吸気管路11に合流させる合流ポート20とを備える。吸気管路11の内部には、合流ポート20よりも吸気の流れ方向の上流側に位置してフード部材24を設け、このフード部材24により、吸気管路11を流れる吸気のうち合流ポート20に向かう吸気を遮ることができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に搭載されたエンジンに用いられるブローバイガス還流装置に関する。
一般に、油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械には内燃機関であるエンジンが搭載され、このエンジンは、油圧機器の油圧源として用いられる油圧ポンプを駆動する。エンジンの作動時にはブローバイガス(未燃焼ガス)が発生するため、このブローバイガスを吸気管路に還流させ、エンジンで燃焼させるブローバイガス還流装置が知られている(特許文献1)。
ブローバイガス還流装置は、エンジンに供給される空気が流通する吸気管路と、エンジンで生じたブローバイガスを吸気管路に還流させるブローバイガス管路と、吸気管路とブローバイガス管路との接続位置で吸気管路に設けられブローバイガスを吸気管路に合流させる合流ポートとを備えている。エンジンで生じたブローバイガスは、ブローバイガス管路を通じて吸気管路に導かれ、合流ポートにおいて吸気管路を流れる吸気に合流することによりエンジンに供給され、燃焼される。
ここで、吸気管路を流れる吸気の流量は、合流ポートにおいて吸気に合流するブローバイガスの流量に比較して大流量である。このため、例えば寒冷地等において大気温度が低い場合には、ブローバイガスと吸気との温度差が顕著に表れる。ブローバイガスには水分が含まれているため、ブローバイガス管路から吸気管路内に還流したブローバイガス中の水分が吸気との温度差によって結露する。結露したブローバイガス中の水分は、合流ポートの近傍に凍結する場合があり、ブローバイガスを吸気管内に円滑に還流させるための妨げになるという問題がある。
これに対し、ブローバイガス管路と吸気管路との接続部分の近傍に位置して、ブローバイガス管路の外周面に加熱管を巻き付けたブローバイガス還流装置が提案されている。このブローバイガス還流装置によれば、加熱管によってブローバイガス管路を加熱することにより、ブローバイガスに含まれる水分が凍結するのを防止することができる(特許文献2)。
特開平8−246837号公報 特開2011−132902号公報
しかし、特許文献2によるブローバイガス還流装置には、エンジン用の冷却水が流れるラジエータ循環水配管、電気抵抗ヒータ等を用いて加熱管が形成され、この加熱管をブローバイガス管路の外周面に巻き付ける構成としている。このため、ブローバイガス還流装置の構成が複雑化し、製造コストが上昇するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、簡単な構成によってブローバイガス中の水分が合流ポートの近傍で凍結するのを抑えることができるようにした建設機械のブローバイガス還流装置を提供することにある。
本発明は、建設機械に搭載された内燃機関であるエンジンに供給される空気が流通する吸気管路と、前記エンジンで生じたブローバイガスを前記吸気管路に還流させるブローバイガス管路と、前記吸気管路と前記ブローバイガス管路との接続位置で前記吸気管路に設けられブローバイガスを前記吸気管路に合流させる合流ポートとを備えてなる建設機械のブローバイガス還流装置に適用される。
本発明の特徴は、前記吸気管路の内部には、前記合流ポートよりも吸気の流れ方向の上流側に位置して前記合流ポートに向かう吸気を遮るフード部材が設けられていることにある。
本発明によれば、ブローバイガスが合流ポートから吸気管路に還流するときに、吸気管路を流通する大量の吸気が、ブローバイガスに直接的に合流するのを回避することができる。これにより、寒冷地等においてブローバイガス中の水分が吸気との温度差によって結露し、合流ポートの近傍で凍結するのを抑えることができる。しかも、吸気管路の内部にフード部材を設けるだけで、ブローバイガス中の水分の凍結を抑えることができるので、ブローバイガス還流装置の構成を簡素化することができ、ブローバイガス還流装置の製造コストを低減することができる。
本発明の実施の形態に係るブローバイガス還流装置を備えた油圧ショベルを示す正面図である。 油圧ショベルに搭載されたエンジンとブローバイガス還流装置を示す概略図である。 吸気管路とブローバイガス管路との接続部を示す断面図である。 吸気管路、合流ポート、フード部材、ブローバイガス管路の継手を示す分解斜視図である。 図3中の合流ポート、フード部材、ブローバイガス管路の継手、ブローバイガス管路を分解した状態で示す断面図である。 フード部材の第1の変形例を示す断面図である。 フード部材の第2の変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る建設機械のブローバイガス還流装置について、油圧ショベルに搭載した場合を例に挙げ、図1ないし図5を参照しつつ詳細に説明する。
図1において、建設機械としての油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前部に俯仰動可能に取付けられたフロント装置4とを含んで構成されている。この油圧ショベル1は、下部走行体2によって所望の作業現場まで自走し、上部旋回体3を旋回させつつフロント装置4を用いて土砂等の掘削作業を行う。
油圧ショベル1の上部旋回体3は、支持構造体をなす旋回フレーム5を有している。旋回フレーム5の前部にはフロント装置4が取付けられ、フロント装置4は、ブーム4A、アーム4B、バケット4C、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fを含んで構成されている。旋回フレーム5の後部には、フロント装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6が設けられている。旋回フレーム5の前部左側には運転室を画成するキャブ7が配置され、キャブ7内には運転席、走行用の操作レバー・ペダル、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が設けられている。
旋回フレーム5のうちカウンタウエイト6よりも前側には、外装カバー8によって覆われた機械室9が設けられ、機械室9内には内燃機関であるエンジン10が収容されている。エンジン10は油圧ポンプ(図示せず)を駆動するもので、油圧ポンプは、エンジン10によって駆動されることにより、油圧ショベル1に設けられた走行油圧モータ、旋回油圧モータ、フロント装置4を構成する各シリンダ4D,4E,4F等の油圧アクチュエータに向けて作動用の圧油を供給する。
ここで、図2に示すように、エンジン10は、クランクケース10A、シリンダブロック10B、シリンダヘッド10C、ヘッドカバー10D等を含んで構成されている。エンジン10には、ピストン、ピストンロッド、クランクシャフト等(いずれも図示せず)が設けられている。エンジン10の吸気側には後述の吸気管路11が接続され、エンジン10の排気側には後述の排気管路12が接続されている。
吸気管路11は、エンジン10に設けられた各気筒の吸気ポートに吸気マニホールド(いずれも図示せず)を介して接続されている。この吸気管路11は、エンジン10の各気筒に供給される空気(吸気)が流通するものである。吸気管路11の途中部位にはコンプレッサハウジング11Aが設けられ、コンプレッサハウジング11Aには、後述するターボ過給機13のコンプレッサ13Bが収容されている。また、吸気管路11のうちコンプレッサ13Bよりも吸気の流れ方向の上流側には、後述する合流ポート20が設けられている。
排気管路12は、エンジン10に設けられた各気筒の排気ポートに排気マニホールド(いずれも図示せず)を介して接続されている。この排気管路12は、エンジン10の各気筒から排出された排気ガスを排出するものである。排気管路12の途中部位にはタービンハウジング12Aが設けられ、タービンハウジング12Aには後述するタービン13Aが収容されている。
ターボ過給機13は、吸気管路11と排気管路12とに亘って設けられている。ターボ過給機13は、排気管路12のタービンハウジング12Aに収容されたタービン13Aと、吸気管路11のコンプレッサハウジング11Aに収容されたコンプレッサ13Bと、タービン13Aとコンプレッサ13Bとの間を連結する連結軸13Cとを含んで構成されている。ターボ過給機13は、タービンハウジング12Aに流入した排気ガスによってタービン13Aとコンプレッサ13Bとが回転することにより、吸気管路11を流通する吸気をコンプレッサ13Bによって加圧し、エンジン10の各気筒に供給するものである。
吸気管路11のうちコンプレッサ13Bよりも吸気の流れ方向の下流側には、インタクーラ14が設けられている。インタクーラ14は、ターボ過給機13のコンプレッサ13Bによって圧縮された空気を冷却するものである。吸気管路11のうちインタクーラ14よりも吸気の流れ方向の下流側には、ガバナ(図示せず)と連動して吸入空気量を調整する吸気弁15が設けられている。
次に、本実施の形態に用いられるブローバイガス還流装置16について説明する。
ブローバイガス還流装置16は、エンジン10で発生したブローバイガス(未燃焼ガス)を吸気管路11に還流させてエンジン10に供給することにより、エンジン10で燃焼させるものである。ブローバイガス還流装置16は、吸気管路11と、後述するブローバイガス管路17と、合流ポート20と、フード部材24とを含んで構成されている。
ブローバイガス管路17は、エンジン10と吸気管路11との間に設けられている。具体的には、ブローバイガス管路17の一端は、エンジン10のヘッドカバー10Dに接続され、ブローバイガス管路17の他端は、吸気管路11のうちターボ過給機13のコンプレッサ13Bよりも吸気の流れ方向の上流側に接続されている。従って、エンジン10で発生したブローバイガスは、ブローバイガス管路17を通じて吸気管路11のうちコンプレッサ13Bよりも吸気の流れ方向の上流側に導出(還流)され、吸気管路11を流れる吸気に合流した状態でエンジン10の各気筒に供給され、エンジン10によって燃焼されるようになっている。一般的に、吸気管路11を流れる吸気の流量は、ブローバイガス管路17を流れるブローバイガスの流量と比較して大流量となっており、ブローバイガス管路17の径寸法は、吸気管路11の径寸法よりも小さく設定されている。
ここで、図3に示すように、ブローバイガス管路17は、可撓性を有する樹脂材料を用いて形成された樹脂製ホースからなるブローバイガスホース18と、ブローバイガスホース18の吸気管路11側の端部に取付けられた接続具19を含んで構成されている。図4および図5に示すように、接続具19は、例えば金属材料を用いて形成され、ブローバイガスホース18の端部が嵌合する円筒部19Aと、円筒部19Aの軸方向端部から径方向外側に拡径する円板状のフランジ部19Bとを含んで構成されている。フランジ部19Bには、周方向に均等な間隔をもって複数(例えば4個)のボルト挿通孔19Cが形成されている。
合流ポート20は、吸気管路11とブローバイガス管路17との接続位置で吸気管路11に設けられている。合流ポート20は、吸気管路11の外周面11Bから内周面11Cに向けて径方向に貫通する貫通孔からなり、ブローバイガス管路17を通じて吸気管路11に導かれたブローバイガスを吸気管路11に合流させるものである。ここで、合流ポート20が形成された吸気管路11の外周面には、この外周面から隆起したねじ座21が一体形成されている。ねじ座21は、合流ポート20と同心円状をなし、かつ接続具19のフランジ部19Bとほぼ等しい外径寸法を有する円板状に形成されている。また、ねじ座21には、接続具19のフランジ部19Bに設けられた各ボルト挿通孔19Cと対応する位置に、複数(例えば4個)の雌ねじ部材22が設けられている。各雌ねじ部材22は、例えば金属製のナット等を用いて形成され、吸気管路11の成形時にねじ座21内に埋設されるものである。
従って、接続具19の円筒部19Aにブローバイガスホース18を嵌合した状態で、接続具19のフランジ部19Bを合流ポート20のねじ座21に当接させ、接続具19の各ボルト挿通孔19Cに挿通したボルト23を、ねじ座21の各雌ねじ部材22に螺着することにより、接続具19を介してブローバイガスホース18を吸気管路11に接続することができる。これにより、ブローバイガスは、ブローバイガス管路17を通じて吸気管路11の合流ポート20に還流され、この合流ポート20から吸気管路11内に合流する構成となっている。
次に、吸気管路11の内周面11Cに取付けられたフード部材24について説明する。
フード部材24は、吸気管路11のうち合流ポート20よりも吸気の流れ方向の上流側に設けられている。フード部材24は、吸気管路11を流れる吸気のうち合流ポート20に向かう吸気を遮ることにより、合流ポート20から吸気管路11に導出されたブローバイガスが、吸気管路11を流れる大流量の吸気に直接的に晒されるのを抑えるものである。
ここで、図4および図5に示すように、フード部材24は、例えば中空な紡錘形を有する紡錘体(楕円体)を、互いに等しい形状となるように4個に分割した1/4紡錘状体によって構成されている。即ち、1/4紡錘状体をなすフード部材24は、中空な紡錘体を長さ方向の中間部で2分割して1/2紡錘状体を形成し、この1/2紡錘状体をさらに幅方向の中間部で2分割した形状を有している。フード部材24は、例えば熱伝導率が低い樹脂材料を用いて形成されている。
フード部材24は、吸気管路11における吸気の流れ方向の上流側から下流側へと延びる周壁部24Aと、吸気の流れ方向に延びる長尺なU字状をなし吸気管路11の内周面11Cに取付けられる取付端縁部24Bと、吸気の流れ方向の下流側の端部に位置する半円弧状をなす開口部24Cとを含んで構成されている。フード部材24の取付端縁部24Bは、例えば接着剤等の固定手段を用いて吸気管路11の内周面11Cに取付けられ、フード部材24は、合流ポート20を挟んで吸気の流れ方向の上流側から下流側まで延びている。これにより、フード部材24は合流ポート20を取囲み、フード部材24の周壁部24Aと吸気管路11の内周面11Cとの間には、合流ポート20を通じてブローバイガスが導出される空間25が形成されている。
この場合、フード部材24のうち吸気の流れ方向の上流側は、吸気の流れ方向の下流側から上流側に向けて凸湾曲状に屈曲した曲面部24Dとなり、この曲面部24Dは、吸気管路11の内周面11Cに固定されることにより、吸気管路11に対して閉塞された閉塞部24Eとなっている。このように、フード部材24のうち吸気の流れ方向の上流側に凸湾曲状の曲面部24Dが設けられることにより、吸気はフード部材24の曲面部24Dに沿って下流側へと円滑に流れることができ、吸気がフード部材24の下流側で乱流になるのを抑えることができる。
一方、フード部材24のうち吸気の流れ方向の下流側の端部は開口部24Cとなり、フード部材24と吸気管路11との間の空間25は、フード部材24の開口部24Cを通じて吸気管路11に連通している。従って、合流ポート20を通過したブローバイガスは、フード部材24と吸気管路11との間に形成された空間25内に導かれた後、開口部24Cを通じて吸気管路11内に放出される。これにより、吸気管路11を流れる大流量の吸気が、合流ポート20を通じて吸気管路11内に放出されるブローバイガスに直接的に合流するのを回避し、吸気とブローバイガスとの温度差によってブローバイガス中の水分が結露し、合流ポート20の近傍で凍結するのを抑えることができる構成となっている。
この場合、フード部材24の曲面部24Dは、合流ポート20の内周面のうち吸気の流れ方向の上流側に位置する上流側内周面20Aよりも上流側に配置され、フード部材24の開口部24Cは、合流ポート20の内周面のうち吸気の流れ方向の下流側に位置する下流側内周面20Bよりも下流側に配置されている。これにより、フード部材24は、合流ポート20をその全域に亘って取囲むことができ、合流ポート20を通過したブローバイガスの周囲を確実に覆うことができる構成となっている。
さらに、フード部材24の周壁部24Aの外周面は、吸気の流れ方向の上流側から下流側に向けて合流ポート20との間隔が徐々に大きくなるように傾斜した傾斜面24Fとなっている。従って、フード部材24が吸気管路11内に突出したとしても、吸気管路11内の吸気は、フード部材24の周壁部24Aの傾斜面24Fに沿って円滑に流れることができる。一方、合流ポート20を通じてフード部材24内に導出されたブローバイガスは、フード部材24の周壁部24Aの内周面に沿って開口部24Cへと案内されることにより、開口部24Cから吸気の流れ方向に向けて放出される。
従って、吸気がフード部材24に衝突することによって吸気管路11内に乱流が生じるのを抑えることができると共に、吸気管路11内に還流するブローバイガスによって吸気管路11内に乱流が生じるのを抑えることができる。これにより、吸気管路11内で合流した吸気とブローバイガスとは、吸気管路11内を円滑に流れることができる構成となっている。
本実施の形態によるブローバイガス還流装置16は、上述の如きフード部材24を備えるもので、以下、ブローバイガス還流装置16の作用について説明する。
エンジン10が作動してブローバイガスが発生すると、このブローバイガスは、エンジン10のクランクケース10Aからヘッドカバー10D内に導かれた後、ブローバイガス管路17を通じて吸気管路11の合流ポート20へと導出される。
合流ポート20を通過したブローバイガスは、フード部材24と吸気管路11との間に形成された空間25内に導かれた後、開口部24Cを通じて吸気管路11内に放出される。このようにして、吸気管路11に還流したブローバイガスは、吸気管路11内で吸気に合流することによりエンジン10の各気筒に供給され、エンジン10によって燃焼される。
この場合、フード部材24は、合流ポート20よりも吸気の流れ方向の上流側に設けられているので、吸気管路11内を合流ポート20に向けて流れる吸気を、フード部材24によって遮ることができる。これにより、吸気管路11を流れる大流量の吸気が、合流ポート20を通じて吸気管路11内に放出されるブローバイガスに直接的に合流するのを回避することができる。この結果、吸気とブローバイガスとの温度差によってブローバイガス中の水分が結露し、合流ポート20の近傍で凍結するのを抑えることができ、ブローバイガス管路17を通じてブローバイガスを円滑に吸気管路11に還流させることができる。
しかも、吸気管路11の内周面11Cにフード部材24を取付けるだけで、ブローバイガス中の水分の結露および凍結を抑えることができるので、例えば従来技術による加熱管等を用いる場合に比較して、ブローバイガス還流装置16の構成を簡素化するこができ、製造コストの低減にも寄与することができる。
また、フード部材24の周壁部24Aの外周面は、吸気の流れ方向の上流側から下流側に向けて合流ポート20との間隔が徐々に大きくなるように傾斜した傾斜面24Fとなっている。従って、フード部材24が吸気管路11内に突出したとしても、吸気管路11内の吸気は、フード部材24の周壁部24Aの傾斜面24Fに沿って円滑に流れることができる。一方、合流ポート20を通じてフード部材24内に導出されたブローバイガスを、フード部材24の周壁部24Aの内周面に沿って開口部24Cへと案内し、開口部24Cから吸気の流れ方向に向けて放出することができる。
これにより、吸気がフード部材24に衝突することによって吸気管路11内に乱流が生じるのを抑えることができると共に、吸気管路11内に還流するブローバイガスによって吸気管路11内に乱流が生じるのを抑えることができる。この結果、吸気管路11内で合流した吸気とブローバイガスとを、吸気管路11内で円滑に流通させることができる。
この場合、フード部材24は、合流ポート20を挟んで吸気の流れ方向の上流側から下流側まで延びた状態で合流ポート20を取囲み、フード部材24と吸気管路11の内周面11Cとの間には空間25が形成されている。また、フード部材24の上流側(曲面部24D側)は、吸気管路11の内周面11Cとの間が閉塞された閉塞部24Eとなり、フード部材24のうち吸気の流れ方向の下流側の端部は開口部24Cとなって空間25と吸気管路11との間を連通している。
従って、合流ポート20を通過したブローバイガスは、フード部材24と吸気管路11との間に形成された空間25内に導かれた後、開口部24Cを通じて吸気管路11内に放出される。この結果、ブローバイガスが合流ポート20の近傍で大量の吸気に晒されるのを抑えることができ、ブローバイガス中の水分が合流ポートの近傍で結露し、凍結するのを防止することができる。
さらに、フード部材24は、1/4紡錘状体によって構成され、フード部材24のうち吸気の流れ方向の上流側には、下流側から上流側に向けて凸湾曲状に湾曲した曲面部24Dが設けられている。これにより、吸気はフード部材24の曲面部24Dに沿って下流側へと円滑に流れることができ、吸気がフード部材24の下流側で乱流になるのを抑えることができる。この結果、吸気管路11内で合流した吸気とブローバイガスとを、吸気管路11内で円滑に流通させることができる。
なお、実施の形態では、中空な紡錘体(楕円体)を互いに等しい形状となるように4個に分割した1/4紡錘状体からなるフード部材24を用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図6に示す第1の変形例のようなフード部材26を用いてもよい。
即ち、合流ポート20を挟んで吸気の流れ方向の上流側から下流側まで直線状に延びた状態で合流ポート20を取り囲む平板状のフード部材26を用いてもよい。このフード部材26は、吸気の流れ方向の上流側が閉塞部26Aとなり、吸気の流れ方向の下流側が開口部26Bとなり、吸気管路11の内周面11Cとフード部材26との間には空間27が形成されている。この場合、フード部材26は、吸気の流れ方向の上流側から下流側に向けて合流ポート20との間隔が徐々に大きくなるように傾斜した傾斜面26Cを有し、吸気管路11内の吸気は、フード部材26の傾斜面26Cに沿って円滑に流れることができる。このフード部材26においても、合流ポート20を通じて吸気管路11内に放出されるブローバイガスが、吸気管路11を流れる大流量の吸気に直接的に合流するのを抑えることができる。
また、実施の形態によるフード部材24は、合流ポート20を挟んで吸気の流れ方向の上流側から下流側まで延びた状態で合流ポート20を取り囲む構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す第2の変形例のようなフード部材28を用いてもよい。
即ち、フード部材28は1/4円弧状をなし、吸気の流れ方向の上流側が閉塞部28Aとなり、吸気の流れ方向の下流側が開口部28Bとなっている。この場合、開口部28Bは、合流ポート20の内周面の下流側内周面20Bよりも上流側に配置され、フード部材28は、合流ポート20の上流側の約半分を取囲んでいる。このフード部材28においても、合流ポート20を通じて吸気管路11内に放出されるブローバイガスが、吸気管路11を流れる大流量の吸気に直接的に合流するのを抑えることができる。
また、実施の形態によるフード部材24は、吸気の流れ方向の上流側から下流側に向けて合流ポート20との間隔が徐々に大きくなるように傾斜した傾斜面24Fを有している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば吸気の流れ方向の上流側から下流側に向けて合流ポート20との間隔が一定となる矩形状の断面形状を有するフード部材によって、合流ポート20を取り囲む構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、クローラ式の油圧ショベル1のエンジン10に設けられたブローバイガス還流装置16を例示したが、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル、ホイールローダ等の他の建設機械に搭載されるブローバイガス還流装置に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
10 エンジン
11 吸気管路
16 ブローバイガス還流装置
17 ブローバイガス管路
20 合流ポート
24,26,28 フード部材
24E,26A,28A 閉塞部
24C,26B,28B 開口部

Claims (4)

  1. 建設機械に搭載された内燃機関であるエンジンに供給される空気が流通する吸気管路と、
    前記エンジンで生じたブローバイガスを前記吸気管路に還流させるブローバイガス管路と、
    前記吸気管路と前記ブローバイガス管路との接続位置で前記吸気管路に設けられブローバイガスを前記吸気管路に合流させる合流ポートとを備えてなる建設機械のブローバイガス還流装置において、
    前記吸気管路の内部には、前記合流ポートよりも吸気の流れ方向の上流側に位置して前記合流ポートに向かう吸気を遮るフード部材が設けられていることを特徴とする建設機械のブローバイガス還流装置。
  2. 前記フード部材は、吸気の流れ方向の上流側から下流側に向けて前記合流ポートとの間隔が徐々に大きくなるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の建設機械のブローバイガス還流装置。
  3. 前記フード部材は、前記合流ポートを挟んで吸気の流れ方向の上流側から下流側まで延びた状態で前記合流ポートを取り囲み、吸気の流れ方向の上流側が閉塞部となり下流側の端部が前記ブローバイガスを前記吸気管路内に導出する開口部となっていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械のブローバイガス還流装置。
  4. 前記フード部材は、前記合流ポートを取囲み吸気の流れ方向の上流側で凸湾曲状の曲面を有する1/4紡錘状体をなし、前記1/4紡錘状体は、吸気の流れ方向の下流端に半円弧状の開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械のブローバイガス還流装置。
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