JP2018171733A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】載置位置に載置されたロール体の回転による浮き上がりを抑制できる記録装置を提供する。【解決手段】記録装置11は、媒体に記録を行う記録部と、媒体が巻かれた状態のロール体Rを着脱可能に載置する載置位置を有し、載置位置に載置されたロール体Rから媒体を巻き解いて供給する供給部13と、載置位置にロール体Rを案内する案内部41と、供給部13から記録部に向かう搬送方向Yに媒体を搬送する搬送部とを備える。案内部41は、ロール体Rを載置位置に案内する際に、ロール体Rを、記録部に対して搬送方向Yにおいて離れるように且つ重力方向Zに案内してから記録部に対して搬送方向Yにおいて近づくように案内する案内経路43を有している。【選択図】図4
Description
本発明は、例えばロール紙に印刷するインクジェット式プリンターなどの記録装置に関する。
一般に、記録装置の一種として、記録ヘッドから用紙などの媒体にインクを噴射して印刷するインクジェット式プリンターが広く知られている。こうしたプリンターの中には、ロール紙を記録ヘッドに向けて給紙する給紙装置を備えたものがある。このような給紙装置は、従来、例えば特許文献1に示すものが知られている。
特許文献1の給紙装置は、ロール紙がセットされる枠体と、枠体にセットされるロール紙に挿入されてロール紙を支持するとともに回転軸を有した支持部材と、モーターと、モーターの動力を回転軸に伝達する動力伝達手段とを備えている。回転軸は、枠体の軸受部に回転可能に支持されている。動力伝達手段は、回転軸に設けられたピニオンギヤと、モーターの駆動軸に設けられたピニオンギヤと、これら2つのピニオンギヤと噛合するように配置された4つのギヤとによって構成されている。
モーターの駆動力は、モーターのピニオンギヤ、4つのギヤ、及び回転軸のピニオンギヤを介して支持部材に伝達される。支持部材にモーターの駆動力が伝達されると、支持部材と共にロール紙が回転されながら繰り出される。
ところで、上述のような特許文献1の給紙装置では、ロール紙の上側から記録紙が引き出される第2の形態において、支持部材が挿入されたロール紙を枠体にセットした状態で、回転軸のピニオンギヤが、直接噛合するギヤから受ける回転力によって記録紙を巻き取る方向にロール紙が回転されると、このギヤによって回転軸がピニオンギヤにおいて持ち上げられることがある。この場合、軸受部に支持された回転軸の上方への移動が特に阻害されないため、回転軸が枠体の軸受部から浮き上がり、ひいてはロール紙が枠体から浮き上がるという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされた。その目的は、載置位置に載置されたロール体の回転による浮き上がりを抑制できる記録装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、前記媒体が巻かれた状態のロール体を着脱可能に載置する載置位置を有し、前記載置位置に載置された前記ロール体から前記媒体を巻き解いて供給する供給部と、前記載置位置に前記ロール体を案内する案内部と、前記供給部から前記記録部に向かう搬送方向に前記媒体を搬送する搬送部と、を備え、前記案内部は、前記ロール体を前記載置位置に案内する際に、前記ロール体を、前記記録部に対して前記搬送方向において離れるように且つ重力方向に案内してから前記記録部に対して前記搬送方向において近づくように案内する案内経路を有している。
上記課題を解決する記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、前記媒体が巻かれた状態のロール体を着脱可能に載置する載置位置を有し、前記載置位置に載置された前記ロール体から前記媒体を巻き解いて供給する供給部と、前記載置位置に前記ロール体を案内する案内部と、前記供給部から前記記録部に向かう搬送方向に前記媒体を搬送する搬送部と、を備え、前記案内部は、前記ロール体を前記載置位置に案内する際に、前記ロール体を、前記記録部に対して前記搬送方向において離れるように且つ重力方向に案内してから前記記録部に対して前記搬送方向において近づくように案内する案内経路を有している。
この構成によれば、ロール体が載置位置に位置する状態で媒体を巻き解くために回転されても、案内経路が曲がっているため、ロール体の移動が抑制される。したがって、載置位置に載置されたロール体の回転による浮き上がりを抑制できる。
上記記録装置において、前記供給部は、駆動力伝達部を有しており、前記ロール体を前記載置位置に載置した際に、前記ロール体を回転可能な回転部と前記駆動力伝達部とが係合することが好ましい。
この構成によれば、ロール体が案内経路によって載置位置に案内される直前まで回転部と駆動力伝達部とが係合しないので、ロール体の載置位置に対する着脱作業を容易に行うことができる。
上記記録装置において、前記案内部は、前記回転部と前記駆動力伝達部との係合位置よりも前記搬送方向の上流側に突出する突起を有していることが好ましい。
この構成によれば、案内部がロール体に取り付けられた回転部を案内経路に沿って載置位置まで案内する場合に、突起によって回転部を迂回させることができる。
この構成によれば、案内部がロール体に取り付けられた回転部を案内経路に沿って載置位置まで案内する場合に、突起によって回転部を迂回させることができる。
上記記録装置は、前記回転部の前記載置位置からの移動を阻害可能な移動阻害部を備えることが好ましい。
この構成によれば、移動阻害部によって回転部の載置位置からの移動を阻害することができる。
この構成によれば、移動阻害部によって回転部の載置位置からの移動を阻害することができる。
上記記録装置は、前記供給部を覆うカバーを備え、前記移動阻害部は、前記カバーの開閉動作に連動して移動することが好ましい。
この構成によれば、カバーの開閉動作に連動して移動阻害部を移動させることができるので、操作性を向上することができる。
この構成によれば、カバーの開閉動作に連動して移動阻害部を移動させることができるので、操作性を向上することができる。
上記記録装置において、前記駆動力伝達部は、前記載置位置に対して前記搬送方向の下流側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、回転部が載置位置に載置された状態で媒体を搬送方向の下流側に搬送する際に回転部が搬送方向の下流側に向かって転がる方向に回転されるようにロール体を配置することで、載置位置における回転部の駆動力伝達部に対する係合状態を安定させることができる。
この構成によれば、回転部が載置位置に載置された状態で媒体を搬送方向の下流側に搬送する際に回転部が搬送方向の下流側に向かって転がる方向に回転されるようにロール体を配置することで、載置位置における回転部の駆動力伝達部に対する係合状態を安定させることができる。
以下、記録装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、記録装置11は、例えばインクジェット式プリンターなどによって構成され、略直方体状に形成された筐体12を備えている。筐体12内には、媒体Mが巻かれた状態のロール体Rから媒体Mを巻き解いて供給する供給部13と、媒体Mを支持する支持部14と、媒体Mを搬送する搬送部15と、媒体Mに記録(印刷)を行う記録部16と、記録後(記録済み)の媒体Mを切断する切断部17と、これらの構成を制御する制御部18とが配置されている。
図1及び図2に示すように、記録装置11は、例えばインクジェット式プリンターなどによって構成され、略直方体状に形成された筐体12を備えている。筐体12内には、媒体Mが巻かれた状態のロール体Rから媒体Mを巻き解いて供給する供給部13と、媒体Mを支持する支持部14と、媒体Mを搬送する搬送部15と、媒体Mに記録(印刷)を行う記録部16と、記録後(記録済み)の媒体Mを切断する切断部17と、これらの構成を制御する制御部18とが配置されている。
以下の説明では、媒体Mが記録部16によって走査される方向を「走査方向X」とし、媒体Mが搬送される方向を「搬送方向Y」とし、重力が作用する方向を「重力方向Z」とする。走査方向X、搬送方向Y、及び重力方向Zは互いに交差(直交)する方向である。
供給部13は、媒体Mを巻かれた状態(巻き重ねた状態)にしたロール体Rを着脱可能に載置する載置位置と、ロール体Rの中心部にロール体Rと一体回転可能に挿入された走査方向Xに延びるスピンドル19を回転駆動する第1回転機構20とを有している。載置位置は、ロール体Rを記録装置11にセットした際にロール体Rが載置される位置であり、図2、図3及び図4においてロール体Rが載置されている位置である。スピンドル19は、ロール体Rの中心部に挿入されることによってロール体Rを保持し、一端部がロール体Rから走査方向の外側に突出している。
スピンドル19には、例えば種類の異なる媒体Mや走査方向Xにおける寸法(幅サイズ)の異なるロール体Rが保持される。第1回転機構20は、例えばモーター及び減速機などによって構成される。供給部13は、第1回転機構20の駆動により、載置位置に載置されたロール体Rを、スピンドル19を介して一方向(図2では反時計方向)に回転させる。これにより、媒体Mは、ロール体Rから巻き解かれることで、搬送方向Yの下流側へ繰り出されて供給される。
支持部14は、搬送方向Yの上流側から搬送方向Yの下流側に向かって媒体Mの搬送経路を構成する第1支持部21及び第2支持部22を備えている。第1支持部21は、供給部13から繰り出された媒体Mを第2支持部22に向けて案内する。第2支持部22は、記録部16によって記録が行われる媒体Mを支持し、記録が行われた後の媒体Mを切断部17に向けて案内する。
搬送部15は、媒体Mに搬送力を付与する搬送ローラー23と、媒体Mを搬送ローラー23に押し付ける従動ローラー24と、搬送ローラー23を回転駆動する第2回転機構25とを備えている。搬送ローラー23及び従動ローラー24は、走査方向Xを軸方向とするローラーである。
搬送ローラー23は、媒体Mの搬送経路の鉛直下方に配置されている。従動ローラー24は、媒体Mの搬送経路の鉛直上方に配置されている。第2回転機構25は、例えばモーター及び減速機などによって構成される。搬送部15は、搬送ローラー23及び従動ローラー24で媒体Mを挟んだ状態で搬送ローラー23を回転させることで、供給部13から記録部16に向かう搬送方向Yに媒体Mを搬送する。
記録部16は、走査方向Xに延びるガイド軸26と、走査方向Xに移動可能にガイド軸26に支持されるキャリッジ27と、キャリッジ27に支持されて媒体Mにインクを吐出する複数のノズル(図示略)を有した吐出ヘッド28と、キャリッジ27を走査方向Xに移動させる第1移動機構29とを備えている。
吐出ヘッド28は、ノズル(図示略)からインクを吐出するために駆動される圧電素子などのアクチュエーター(図示略)をノズル毎に有するいわゆるインクジェットヘッドである。吐出ヘッド28は、キャリッジ27に支持された状態において各ノズルの開口を第2支持部22に向けている。
第1移動機構29は、モーター及び減速機を備え、このモーターの回転力をキャリッジ27の走査方向Xへの移動力に変換する機構である。本実施形態では、第1移動機構29が駆動されることで、キャリッジ27が吐出ヘッド28を支持した状態で走査方向Xに往復移動する。
切断部17は、走査方向Xに延びるガイド部材30と、走査方向Xに移動可能にガイド部材30に支持される一対の回転刃31と、一対の回転刃31を回転させながら走査方向Xに移動させる第2移動機構32とを備えている。第2移動機構32は、モーター及び減速機を備え、このモーターの回転力を、一対の回転刃31を回転させる回転力と、一対の回転刃31の走査方向Xへの移動力とに変換する機構である。本実施形態では、第2移動機構32が駆動されると、一対の回転刃31が媒体Mを挟みながら走査方向Xに移動して媒体Mが所定の長さで切断される。
図2及び図3に示すように、筐体12の上面における搬送方向Yの上流側の端部には、供給部13を覆う略矩形板状のカバー33が開閉可能に設けられている。カバー33は、筐体12内の供給部13の載置位置にロール体Rをセットしたり筐体12内の供給部13の載置位置に載置されたロール体Rを取り出したりする際に開閉される。カバー33は、走査方向Xに延びる第1軸34を回動中心として回動する第1カバー35と、走査方向Xに延びる第2軸36を回動中心として回動する第2カバー37とを備えている。
第2カバー37の基端部は、第2軸36を介して筐体12に回動可能に取着されている。第1カバー35の基端部は、第1軸34を介して第2カバー37の先端部に取着されている。第2軸36は、カバー33における搬送方向Yの上流側の端部に配置されている。第1軸34は、カバー33における搬送方向Yの略中央部に配置されている。
カバー33は、記録装置11に例えば単票紙などを手差しする場合に、第1カバー35のみが開けられる。カバー33は、例えば筐体12内の供給部13の載置位置にロール体Rをセットする場合に、第1カバー35が開けられた状態で第2カバー37が開けられる。図1では、カバー33が閉じられた状態、すなわち、第1カバー35及び第2カバー37の両方が閉じられた状態が示されている。図3では、カバー33が開けられた状態、すなわち、第1カバー35及び第2カバー37の両方が開けられた状態が示されている。
筐体12の上面における搬送方向Yの下流側の端部には、筐体12内の記録部16や切断部17のメンテナンスを行う際に開閉される蓋38が走査方向Xに延びる軸39を中心に回動可能に設けられている。筐体12の上面における蓋38と走査方向Xで隣り合う位置には、記録装置11の各種の操作を行うための操作部60が設けられている。
筐体12における搬送方向Yの下流側の端部に位置する側壁には、筐体12内の記録部16で記録されてから切断部17で切断された媒体Mを筐体12外へ排出するための排出口40が貫通するように形成されている。排出口40は、走査方向Xに延びるスリット状に形成されている。
次に、記録装置11における供給部13の載置位置周辺の構成について詳述する。
図4に示すように、記録装置11は、筐体12内における搬送方向Yの上流側の端部に、供給部13の載置位置までロール体Rを案内する案内部41を備えている。ロール体Rを保持するスピンドル19におけるロール体Rから突出した部分の先端には、ロール体Rを載置位置に載置した際に、ロール体Rを回転可能な回転部の一例としての従動歯車42が設けられている。
図4に示すように、記録装置11は、筐体12内における搬送方向Yの上流側の端部に、供給部13の載置位置までロール体Rを案内する案内部41を備えている。ロール体Rを保持するスピンドル19におけるロール体Rから突出した部分の先端には、ロール体Rを載置位置に載置した際に、ロール体Rを回転可能な回転部の一例としての従動歯車42が設けられている。
案内部41は、ロール体Rを載置位置に案内する際に、ロール体Rを保持したスピンドル19の従動歯車42を、図4の矢印で示すように、記録部16に対して搬送方向Yにおいて離れるように且つ重力方向Zに案内してから記録部16に対して搬送方向Yにおいて近づくように案内する案内経路43を有している。つまり、案内経路43は、走査方向Xから見て、搬送方向Yの上流側に膨らむように湾曲した形状になっている。
供給部13の第1回転機構20を構成する減速機は、複数の歯車からなる歯車列61を備えている。歯車列61を構成する複数の歯車のうち載置位置に載置されたロール体Rを保持したスピンドル19の従動歯車42と噛合(係合)する歯車は、従動歯車42に回転駆動力を伝達する駆動力伝達部の一例としての駆動歯車44とされている。
駆動歯車44は、スピンドル19によって保持されたロール体Rを載置位置に載置した際に、スピンドル19の従動歯車42と噛合(係合)するように、従動歯車42の載置位置に対して搬送方向Yの下流側に固定状態で配置されている。この場合、従動歯車42は、駆動歯車44と搬送方向Yに並んだ状態で駆動歯車44よりも搬送方向Yの上流側に位置している。スピンドル19(従動歯車42)の載置位置とは、スピンドル19によって保持されたロール体Rを載置位置に載置したときに、スピンドル19(従動歯車42)が載置される位置である。
案内部41は、スピンドル19によって保持されたロール体Rを載置位置に載置した状態において、従動歯車42と駆動歯車44との噛合位置(係合位置)よりも搬送方向Yの上流側に突出する突起45を有している。すなわち、案内経路43の途中位置における搬送方向Yの下流側の壁面には、搬送方向Yの上流側に向かって突出する突起45が形成されている。
図6に示すように、スピンドル19によって保持されたロール体Rを載置位置に載置した状態で筐体12内における従動歯車42に対してロール体Rを挟んで対向する位置には、スピンドル19(従動歯車42)の載置位置からの移動を阻害可能な移動阻害部46が配置されている。移動阻害部46は、走査方向Xに延びる回動軸47と、回動軸47に設けられた第1アーム48と、回動軸47に設けられた第2アーム49とを備えている。
第1アーム48は、回動軸47と直交する方向に延びており、基端部が回動軸47に固定されている。第1アーム48の先端部には、走査方向Xに延びる軸50を介してローラー51が支持されている。ローラー51は、軸50を中心に回転可能になっている。
第2アーム49は、回動軸47と直交する方向に延びており、基端部が回動軸47に固定されている。第1アーム48と第2アーム49とは、走査方向Xの位置が互いにずれるように配置されている。走査方向Xから見たときの第1アーム48と第2アーム49とのなす角度は、約90°になっている。
移動阻害部46は、回動軸47を中心として、ローラー51がスピンドル19を押えて載置位置からのスピンドル19の移動を阻害する阻害位置(図5及び図7に示す位置)と、ローラー51がスピンドル19から離れて載置位置からのスピンドル19の移動を許容する許容位置(図4及び図6に示す位置)との間で回動する。移動阻害部46は、通常、図示しないばねにより許容位置に向けて付勢されている。
第2カバー37(カバー33)の基端部には、円弧状の円弧歯車52が形成されている。円弧歯車52は、第2カバー37の開閉動作(回動)に伴って第2軸36を回動中心として回動する。筐体12内における円弧歯車52の下方には、カムユニット53が走査方向Xに延びるカム軸54を中心に回動可能に設けられている。カムユニット53は、円弧歯車52と噛合する半円状の半円歯車55と、半円歯車55に一体形成された略三角形状をなすカム56とを備えている。カム56は、第2アーム49の先端部に形成された屈曲部57と係合可能になっている。
そして、第2カバー37が開けられると、図6に示すように、円弧歯車52の回動力が半円歯車55からカムユニット53に伝達され、この伝達された回動力によってカム56が第2アーム49の屈曲部57から退避するようにカムユニット53が回動する。このとき、第2アーム49は、カム56に押されないため、移動阻害部46が図示しないばねの付勢力によって許容位置に回動される。
一方、第2カバー37が閉じられると、図7に示すように、円弧歯車52の回動力が半円歯車55からカムユニット53に伝達され、この伝達された回動力によってカム56が第2アーム49の屈曲部57を押すようにカムユニット53が回動する。これにより、移動阻害部46が図示しないばねの付勢力に抗して阻害位置に回動される。したがって、移動阻害部46は、第2カバー37(カバー33)の開閉動作に連動して許容位置と阻害位置との間で回動(移動)する。
次に、記録装置11の作用について説明する。
スピンドル19によって保持されたロール体Rを供給部13の載置位置にセットする場合には、まず、図5に示す閉じた状態の第2カバー37(カバー33)を開ける。すると、図4に示すように、第2カバー37の開動作に連動して移動阻害部46が阻害位置から許容位置へ回動する。これにより、案内経路43に突出していた移動阻害部46のローラー51が案内経路43から退避する。
スピンドル19によって保持されたロール体Rを供給部13の載置位置にセットする場合には、まず、図5に示す閉じた状態の第2カバー37(カバー33)を開ける。すると、図4に示すように、第2カバー37の開動作に連動して移動阻害部46が阻害位置から許容位置へ回動する。これにより、案内経路43に突出していた移動阻害部46のローラー51が案内経路43から退避する。
続いて、スピンドル19によって保持されたロール体Rを供給部13へ向かって挿入すると、スピンドル19の従動歯車42が案内経路43によって載置位置へ案内される。このとき、案内経路43の途中位置における搬送方向Yの下流側の壁面には、搬送方向Yの上流側に向かって突出する突起45が形成されている。このため、従動歯車42は、案内経路43により突起45を回り込むようにして載置位置へ案内される。
すなわち、従動歯車42は、案内経路43により、搬送方向Yの上流側へ案内されつつ重力方向Zに案内されてから、搬送方向Yの下流側へ案内されつつ重力方向Zに案内されるようにして載置位置へ案内される。この案内経路43による従動歯車42の載置位置への案内に伴ってロール体Rも載置位置へ案内される。
このとき、従動歯車42は、駆動歯車44に対して搬送方向Yの上流側から噛合する。このため、従動歯車42は、案内経路43による載置位置への案内途中で駆動歯車44と係合しない。すなわち、駆動歯車44は、案内経路43による従動歯車42の載置位置への案内を妨げない。また、駆動歯車44に対して、従動歯車42が噛合し易い方向から案内されて噛合するので、従動歯車42の歯と駆動歯車44の歯とが衝突して破損することが低減される。
従動歯車42が載置位置へ案内されて駆動歯車44と噛合した後は、開けた状態の第2カバー37を閉じる。すると、図5に示すように、第2カバー37の閉動作に連動して移動阻害部46が許容位置から阻害位置へ回動する。これにより、案内経路43から退避していた移動阻害部46のローラー51が案内経路43に突出する。すると、載置位置に位置するスピンドル19がローラー51によって押えられ、スピンドル19が載置位置から移動し難くなる。
そして、第1回転機構20の図示しないモーターの駆動により駆動歯車44が第1方向(図5における時計方向)に回転されると、従動歯車42が第2方向(図5における反時計方向)に回転される。これにより、載置位置に載置されたロール体Rがスピンドル19を介して第2方向(図5における反時計方向)に回転される。すると、ロール体Rから媒体Mが巻き解かれて搬送方向Yの下流側へ繰り出される。ロール体Rから巻き解かれて搬送方向Yの下流側へ繰り出された媒体Mは、記録部16で記録(印刷)されてから切断部17で切断された後、排出口40から排出される。
また、記録装置11では、記録部16による媒体Mの記録精度を確保するべく、ロール体Rから巻き解かれて繰り出される媒体Mに付与されるテンションが一定になるように、制御部18によって第1回転機構20を制御している。例えば、媒体Mが弛みすぎた場合には、駆動歯車44を第2方向に回転させて従動歯車42をロール体Rと一緒に第1方向に回転させると、媒体Mがロール体Rに巻き取られて媒体Mの弛みが解消される。
このとき、駆動歯車44を第2方向に回転させると、駆動歯車44の回転力が従動歯車42を持ち上げようとする力として従動歯車42に作用する。すなわち、駆動歯車44の回転力は、従動歯車42が設けられたスピンドル19と一緒にロール体Rを持ち上げようとする力として従動歯車42に作用する。
しかし、案内経路43は湾曲し、且つ従動歯車42の持ち上がる上方には突起45が迫り出し、且つスピンドル19がローラー51によって押えられている。このため、従動歯車42が設けられたスピンドル19と一緒にロール体Rが浮き上がることが効果的に抑制される。なお、ローラー51は、スピンドル19を押えた状態でスピンドル19の回転に伴って従動回転するため、スピンドル19の回転を妨げない。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)記録装置11は、ロール体Rを載置位置に案内する際に、ロール体Rを、記録部16に対して搬送方向Yにおいて離れるように且つ重力方向Zに案内してから記録部16に対して搬送方向Yにおいて近づくように案内する案内経路43を備えている。このため、ロール体Rが載置位置に位置する状態で媒体Mを巻き解くために回転されても、案内経路43が曲がっているため、ロール体Rの載置位置からの移動を抑制できる。したがって、載置位置に載置されたロール体Rの回転による浮き上がりを抑制できる。
(1)記録装置11は、ロール体Rを載置位置に案内する際に、ロール体Rを、記録部16に対して搬送方向Yにおいて離れるように且つ重力方向Zに案内してから記録部16に対して搬送方向Yにおいて近づくように案内する案内経路43を備えている。このため、ロール体Rが載置位置に位置する状態で媒体Mを巻き解くために回転されても、案内経路43が曲がっているため、ロール体Rの載置位置からの移動を抑制できる。したがって、載置位置に載置されたロール体Rの回転による浮き上がりを抑制できる。
(2)記録装置11において、供給部13は、駆動歯車44を有しており、ロール体Rを載置位置に載置した際に、ロール体Rを回転可能な従動歯車42と駆動歯車44とが噛合(係合)する。このため、従動歯車42が案内経路43によって載置位置に案内される直前まで従動歯車42と駆動歯車44とが噛合(係合)しないので、ロール体Rの載置位置に対する着脱作業を容易に行うことができる。また、噛合し易い方向に案内されて、従動歯車42と駆動歯車44とが噛合するので、従動歯車42及び駆動歯車44が破損する可能性を低減させることができる。
(3)記録装置11において、案内部41は、従動歯車42と駆動歯車44との噛合位置(係合位置)よりも搬送方向Yの上流側に突出する突起45を有している。このため、案内部41がロール体Rに取り付けられた従動歯車42を案内経路43に沿って載置位置まで案内する場合に、突起45によって従動歯車42を迂回させることができる。
(4)記録装置11は、従動歯車42の載置位置からの移動を阻害可能な移動阻害部46を備えている。このため、移動阻害部46によって従動歯車42の載置位置からの移動を阻害することができる。
(5)記録装置11は、供給部13を覆うカバー33を備え、移動阻害部46は、カバー33の開閉動作に連動して移動する。このため、カバー33の開閉動作に連動して移動阻害部46を移動させることができるので、ユーザーの操作性を向上することができる。
(6)記録装置11において、駆動歯車44は、従動歯車42の載置位置に対して搬送方向Yの下流側に配置されている。そして、従動歯車42が載置位置に載置された状態で媒体Mを搬送方向Yの下流側に繰り出す際に、従動歯車42が搬送方向Yの下流側に向かって転がる方向に回転されるようにロール体Rが配置されている。このため、載置位置における従動歯車42の駆動歯車44に対する噛合状態(係合状態)を安定させることができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図8に示すように、案内経路43は、V字形状に形成してもよい。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図8に示すように、案内経路43は、V字形状に形成してもよい。
・図9に示すように、案内経路43は、略U字形状であって2箇所で屈曲するように形成してもよい。
・図10に示すように、案内経路43は、U字形状に形成してもよい。
・図10に示すように、案内経路43は、U字形状に形成してもよい。
・記録装置11において、駆動歯車44は、必ずしも従動歯車42の載置位置に対して搬送方向Yの下流側に配置する必要はない。
・記録装置11において、移動阻害部46は、必ずしもカバー33の開閉動作に連動して移動する必要はない。すなわち、例えば、移動阻害部46を移動させるための動力源を有した移動機構を別途設けて、この動力源の動力によって移動阻害部46を許容位置と阻害位置との間で回動(移動)するようにしてもよい。
・記録装置11において、移動阻害部46は、必ずしもカバー33の開閉動作に連動して移動する必要はない。すなわち、例えば、移動阻害部46を移動させるための動力源を有した移動機構を別途設けて、この動力源の動力によって移動阻害部46を許容位置と阻害位置との間で回動(移動)するようにしてもよい。
・記録装置11において、移動阻害部46を省略してもよい。
・記録装置11において、案内部41の突起45は省略してもよい。
・記録装置11において、駆動歯車44を省略してもよい。この場合、スピンドル19も省略され、案内経路43がロール体Rを案内するように構成される。
・記録装置11において、案内部41の突起45は省略してもよい。
・記録装置11において、駆動歯車44を省略してもよい。この場合、スピンドル19も省略され、案内経路43がロール体Rを案内するように構成される。
・記録装置11は、印刷機能のみを備えるプリンターであってもよいし、ファクシミリ、複写装置、またはこれらの装置を備える複合機に備えられるプリンターであってもよい。
・記録装置11は、吐出ヘッド28が移動しない所謂ラインヘッドタイプのプリンターであってもよい。
・記録装置11は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。記録装置11は、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。記録装置11は、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。ここで言う「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念である。流体には、例えば、液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
・記録装置11は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりして記録を行う流体噴射装置であってもよい。記録装置11は、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う液状体噴射装置であってもよい。記録装置11は、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。ここで言う「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念である。流体には、例えば、液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
11…記録装置、12…筐体、13…供給部、14…支持部、15…搬送部、16…記録部、17…切断部、18…制御部、19…スピンドル、20…第1回転機構、21…第1支持部、22…第2支持部、23…搬送ローラー、24…従動ローラー、25…第2回転機構、26…ガイド軸、27…キャリッジ、28…吐出ヘッド、29…第1移動機構、30…ガイド部材、31…回転刃、32…第2移動機構、33…カバー、34…第1軸、35…第1カバー、36…第2軸、37…第2カバー、38…蓋、39…軸、40…排出口、41…案内部、42…回転部の一例としての従動歯車、43…案内経路、44…駆動力伝達部の一例としての駆動歯車、45…突起、46…移動阻害部、47…回動軸、48…第1アーム、49…第2アーム、50…軸、51…ローラー、52…円弧歯車、53…カムユニット、54…カム軸、55…半円歯車、56…カム、57…屈曲部、60…操作部、61…歯車列、M…媒体、R…ロール体、X…走査方向、Y…搬送方向、Z…重力方向。
Claims (6)
- 媒体に記録を行う記録部と、
前記媒体が巻かれた状態のロール体を着脱可能に載置する載置位置を有し、前記載置位置に載置された前記ロール体から前記媒体を巻き解いて供給する供給部と、
前記載置位置に前記ロール体を案内する案内部と、
前記供給部から前記記録部に向かう搬送方向に前記媒体を搬送する搬送部と、
を備え、
前記案内部は、前記ロール体を前記載置位置に案内する際に、前記ロール体を、前記記録部に対して前記搬送方向において離れるように且つ重力方向に案内してから前記記録部に対して前記搬送方向において近づくように案内する案内経路を有していることを特徴とする記録装置。 - 前記供給部は、駆動力伝達部を有しており、
前記ロール体を前記載置位置に載置した際に、前記ロール体を回転可能な回転部と前記駆動力伝達部とが係合することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記案内部は、前記回転部と前記駆動力伝達部との係合位置よりも前記搬送方向の上流側に突出する突起を有していることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記回転部の前記載置位置からの移動を阻害可能な移動阻害部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の記録装置。
- 前記供給部を覆うカバーを備え、
前記移動阻害部は、前記カバーの開閉動作に連動して移動することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記駆動力伝達部は、前記載置位置に対して前記搬送方向の下流側に配置されていることを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017070265A JP2018171733A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017070265A JP2018171733A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018171733A true JP2018171733A (ja) | 2018-11-08 |
Family
ID=64106489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017070265A Pending JP2018171733A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 記録装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018171733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7375646B2 (ja) | 2020-03-25 | 2023-11-08 | セイコーエプソン株式会社 | 切断装置、記録装置 |
-
2017
- 2017-03-31 JP JP2017070265A patent/JP2018171733A/ja active Pending
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JP7375646B2 (ja) | 2020-03-25 | 2023-11-08 | セイコーエプソン株式会社 | 切断装置、記録装置 |
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