JP2018170776A - 放送受信装置及び放送受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
利用者のデータ放送の内容を参照した操作の継続性と、利用者による放送映像及び放送音声の視聴の継続性、並びに、利用者に提供される放送映像及び放送音声の品質を極力向上させることとの調和を図る。
【解決手段】
受信処理ユニット130によりデータ放送を含むデジタル放送に基づく映像信号が選択されている状態において、データ放送の内容を示すデータ放送画像を表示ユニット160に表示させるためのデータ放送関連指定が利用者により行われた場合には、データ放送関連指定が利用者により行われていない場合に放送選択の変更を行う受信品質状態となったとしても、制御ユニット180は、付加条件を満たすまでは、現在選択されている放送の選択を、受信処理ユニット130に続行させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放送受信装置、放送受信方法、放送受信プログラム、及び、当該放送受信プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、車両等の移動体の多くに、地上デジタル放送を受信してコンテンツ再生する放送受信装置が搭載されている。こうした移動体に搭載される放送受信装置における放送波の受信品質は、移動体の移動とともに刻々変化する。
ところで、現行の地上デジタル放送では、1チャンネル内を13個のセグメントに分割し、中心の1個のセグメントに1つの放送信号を変調し、残りの12個のセグメントに他の1つの放送信号を変調することが可能であり、同一の番組を同時に放送する同時放送(サイマル放送)が行えるようになっている。なお、現行の地上デジタル放送では、こうした2種類の放送のそれぞれにおいて、映像及び音声の放送に加えて、データ放送が行われるようになっている。
ここで、1セグメントを使用した放送(以下、「ワンセグ放送」とも呼ぶ)であるA階層放送は、12セグメントを使用した放送(以下、「12セグ放送」とも呼ぶ)であるB階層放送よりも画質や音質は劣る。このため、放送波の受信品質に応じて、A階層放送及びB階層放送の一方を自動的に選択する技術が提案されている。
こうした提案技術として、出力対象の放送の選択が変更された際に、変更後の放送で規定される映像領域及びデータ放送画像領域を、変更前の放送の映像領域及びデータ放送画像領域に合わせこむ技術がある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。こうした領域の合わせこみにより、従来例の技術では、出力対象の放送の選択の変更によって各提示領域が変化してしまうことによるユーザの違和感を防止している。
特開2010−074454号公報
ところで、利用者が意図的にデータ放送の内容を表示させるには、利用者は、例えばリモートコントロール装置(以下、「リモコン装置」と記す)の「d」ボタンを押す等の操作を行う。一方、近年の地上デジタル放送におけるデータ放送では、利用者の意図とは無関係に、放送局側からの指令によって自動的にデータ放送の内容を映像と共に表示させる番組も存在している。
さて、従来例の技術では、A階層放送又はB階層放送の自動的な選択は、放送波の受信品質にのみ基づいて行われる。すなわち、A階層放送を選択中にB階層放送による出力が可能な受信品質まで向上すると、B階層放送が選択される。一方、B階層放送を選択中にB階層放送による出力ができなくなる受信品質まで低下すると、A階層放送が選択される。
このため、従来例の技術では、利用者が意図的にデータ放送の内容を表示させていた場合であっても、データ放送の内容を表示させていない場合や、放送局側からの指令によって自動的にデータ放送の内容を映像と共に表示している場合と同様のタイミングで、自動的に選択される放送の変更が行われてしまう。この結果、直前まで表示されていたデータ放送の内容を参照して行っていた操作が継続できなくなってしまう。
かかる事態を防止するため、データ放送画像を表示している場合に、利用者が意図的にデータ放送の内容を表示していない場合であっても、放送の選択の変更が行なわれないことになる。この結果、利用者がデータ放送画像を参照して操作をすることがない場合において、放送階層の選択の変更を行えば、放送されている映像及び音声の視聴の継続ができるときであっても、当該映像及び音声の視聴をすることができなくなってしまう事態が発生し得る。また、放送階層の選択の変更を行えば、高品質の映像及び音声の視聴の継続ができるときであっても、低品質の映像及び音声の視聴を継続することになる事態も発生し得る。
このため、利用者のデータ放送画像を参照した操作の継続性と、利用者による放送映像及び放送音声の視聴の継続性、並びに、利用者に提供される放送映像及び放送音声の品質を極力高品質にすることとの調和を図ることができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
請求項1に記載の発明は、第1デジタル放送と、前記第1デジタル放送とはノイズ耐性が異なる第2デジタル放送との放送波を受信し、前記第1デジタル放送及び前記第2デジタル放送の一方に基づく映像信号を選択して出力する受信処理部と;前記放送波の受信品質に基づいて、前記受信処理部により出力される映像信号の選択の制御を行う制御部と;
利用者による指定を取得し、前記取得された指定を示す情報を前記制御部へ送る取得部と;を備え、少なくとも前記第1デジタル放送はデータ放送を含み、前記受信処理部により前記第1デジタル放送に基づく映像信号が選択されている状態において、前記制御部は、前記データ放送の内容を表示部に表示させるためのデータ放送関連指定が利用者により前記取得部を介してなされている場合には、前記データ放送関連指定が利用者により前記取得部を介してなされていない場合において、前記第1デジタル放送に基づく映像信号から前記第2デジタル放送に基づく映像信号への前記選択の変更を行わせる受信品質状態となったとしても、付加条件を満たすまでは、前記第1デジタル放送に基づく映像信号の選択を前記受信処理部に続行させる、ことを特徴とする放送受信装置である。
請求項8に記載の発明は、第1デジタル放送と、前記第1デジタル放送とはノイズ耐性が異なる第2デジタル放送との放送波を受信し、前記第1デジタル放送及び前記第2デジタル放送の一方に基づく映像信号を選択して出力する受信処理部と;前記放送波の受信品質に基づいて、前記受信処理部により出力される映像信号の選択の制御を行う制御部と;利用者による指定を取得し、前記取得された指定を示す情報を前記制御部へ送る取得部と;を備え、少なくとも前記第1デジタル放送はデータ放送を含み、前記受信処理部により前記第1デジタル放送に基づく映像信号が選択されている状態において、前記制御部は、前記第1デジタル放送に基づく映像信号から前記第2デジタル放送に基づく映像信号へ前記選択を変更させる場合に、前記データ放送の内容が利用者により前記取得部を介してなされているデータ放送関連指定によって表示されているときに、前記第2デジタル放送に基づく映像信号を選択させるタイミングと、前記データ放送の内容が、前記取得部を介してなされているデータ放送関連指定以外の指定によって表示されているときに、前記第2デジタル放送に基づく映像信号を選択させるタイミングと、を異ならせる制御を行う、ことを特徴とする放送受信装置である。
請求項9に記載の発明は、第1デジタル放送と、前記第1デジタル放送とはノイズ耐性が異なる第2デジタル放送との放送波を受信し、前記第1デジタル放送及び前記第2デジタル放送の一方に基づく映像信号を選択して出力する受信処理部を備える放送受信装置において、少なくとも前記第1デジタル放送はデータ放送を含む場合に使用される放送受信方法であって、前記放送波の受信品質を検出する検出工程と;前記放送波の受信品質に基づいて、前記受信処理部により出力される映像信号の選択の制御を行う制御工程と;を備え、前記制御工程では、前記受信処理部により前記第1デジタル放送に基づく映像信号が選択されている状態においては、前記データ放送の内容を表示部に表示させるためのデータ放送関連指定が利用者によりなされている場合には、前記データ放送関連指定が利用者によりなされていない場合において、前記第1デジタル放送に基づく映像信号から前記第2デジタル放送に基づく映像信号への前記選択の変更を行わせる受信品質状態となったとしても、付加条件を満たすまでは、前記第1デジタル放送に基づく映像信号の選択を前記受信処理部に続行させる、ことを特徴とする放送受信方法である。
請求項10に記載の発明は、放送受信装置が有するコンピュータに、請求項9に記載の放送受信方法に実行させる、ことを特徴とする放送受信プログラムである。
請求項11に記載の発明は、放送受信装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項10に記載の放送受信プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の一実施形態に係る放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の受信処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図2の復号部の構成を示すブロック図である。 図1の表示ユニットにおける表示領域の構成を説明するための図(その1)である。 図1の表示ユニットにおける表示領域の構成を説明するための図(その2)である。 利用者の操作に対応する階層選択の変更保留フラグの設定処理を説明するためのフローチャートである。 図1の装置による階層選択の変更処理を説明するためのフローチャートである。 図7のA階層選択中処理を説明するためのフローチャートである。 図7のB階層選択中処理を説明するためのフローチャートである。 放送選択の変更の保留中における表示例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図10を参照して説明する。本実施形態においては、MPEG方式によるコード化が行われた後にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調が施された地上デジタル放送波を受信して処理する、車両に配置された放送受信装置を例示して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図1には、一実施形態に係る放送受信装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。図1に示されるように、放送受信装置100は、アンテナ110と、RF処理ユニット120と、受信処理ユニット130とを備えている。また、放送受信装置100は、入力ユニット140と、音出力ユニット150と、表示ユニット160とを備えている。さらに、放送受信装置100は、制御ユニット180を備えている。
上記のアンテナ110は、地上デジタル放送波を受信する。アンテナ110による受信結果は、受信信号(RF信号)として、RF処理ユニット120へ送られる。
上記のRF処理ユニット120は、アンテナ110から送られた受信信号を受ける。このRF処理ユニット120は、制御ユニット180から送られた選局指令CSLに従って、選択すべき物理チャンネルの信号を受信信号から抽出する選局処理を行う。RF処理ユニット120による選局結果は、信号IFSとして、受信処理ユニット130へ送られる。
上記の受信処理ユニット130は、制御ユニット180による制御のもとで、RF処理ユニット120から送られる信号IFSを処理して、音出力ユニット150へ供給する音声データADT、及び、表示ユニット160へ供給する映像信号としての映像データIDTを生成する。受信処理ユニット130の構成の詳細については、後述する。
上記の入力ユニット140は、放送受信装置100の本体部に設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット160の表示デバイスに設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、又は併用して音声認識技術を利用して音声にて入力する構成を採用することもできる。
なお、本実施形態では、入力ユニット140は、キー部を備えるリモート入力装置と、表示ユニット160の表示デバイスに設けられたタッチパネルとから構成されている。
この入力ユニット140を利用者が操作することにより、放送受信装置100の動作内容の設定や動作指令の入力が行われる。例えば、放送事業者を指定した選局設定指定、データ放送画像の表示指定、データ放送画像の表示解除指定、データ放送画像を参照して行われる各種指定等の利用者による入力が、入力ユニット140を利用して行われる。入力ユニット140への入力内容は、入力データIPDとして、制御ユニット180へ送られる。
上記の音出力ユニット150は、(i)受信処理ユニット130から送られた音声データADTをアナログ信号に変換するDA(Digital to Analogue)変換器と、(ii)当該DA変換器から出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、(iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット150は、選局されているチャンネルの放送波に対応する放送音声を再生出力する。
上記の表示ユニット160は、例えば、(i)液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、(ii)受信処理ユニット130から送られた映像データIDTに基づいて、当該表示デバイスに画像を表示させる表示制御回路とを備えている。この表示ユニット160は、映像データIDTに対応する画像を表示する。
上記の制御ユニット180は、様々な処理を行うとともに、放送受信装置100の全体の動作を制御する。この制御ユニット180により行われる処理には、利用者による希望局の指定に対応した選局処理、A階層放送及びB階層放送のうちのいずれかを出力対象放送に選択する階層選択処理が含まれる。また、制御ユニット180により行われる処理には、利用者の指定に対応したデータ放送画像の表示指定処理、及び、利用者の指定に対応した並行表示画像を放送映像やデータ放送画像とともに表示させる並行表示指定処理が含まれる。
選局処理に際して、入力ユニット140から送られた利用者による選局指定を受けると、制御ユニット180は、選局指定により指定された放送事業者の物理チャンネルに対応する信号を抽出するための選局指令CSLを生成する。そして、制御ユニット180は、生成された選局指令CSLを、RF処理ユニット120へ送る。
階層選択処理に際して、制御ユニット180は、まず、受信処理ユニット130から送られた放送波におけるCNR(Carrier to Noise Ratio)の検出値CNR、及び、B階層パケットエラー率BPEの発生率を勘案して、放送波の受信品質ESTを評価する。引き続き、制御ユニット180は、受信品質ESTと閾値品質QTHとの比較結果、及び、利用者により意図的なデータ放送画像の表示が指定されているか否かに基づいて、A階層放送及びB階層放送のうちのいずれかを出力対象放送に選択する。ここで、閾値品質QTHは、受信品質ESTが閾値品質QTHよりも高ければ、B階層放送が良好に再生可能であると判断できるとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
制御ユニット180は、選択された階層放送を出力対象放送として選択させる選択指令SLBを受信処理ユニット130へ送る。なお、階層選択処理の詳細については、後述する。
データ放送画像の表示指定処理に際して、入力ユニット140から送られた利用者によるデータ放送画像の表示指定及びデータ放送画像の表示解除指定を受けると、制御ユニット180は、当該指定に対応したデータ放送表示選択指令DBCを生成する。そして、制御ユニット180は、生成されたデータ放送表示選択指令DBCを受信処理ユニット130へ送る。
並行表示指定処理に際して、入力ユニット140から送られた利用者による文字や図形等の放送画像とともに並行表示させる並行表示画像の指定を受けると、制御ユニット180は、並行表示させる並行表示画像データを生成する。そして、制御ユニット180は、生成された並行表示画像データを指定した並行画像表示指令PNDを受信処理ユニット130へ送る。
<受信処理ユニット130の構成>
次に、受信処理ユニット130の構成について説明する。
受信処理ユニット130は、図2に示されるように、復調部132と復号部133とを備えている。また、受信処理ユニット130は、音声処理部134と、映像処理部135とを備えている。
上記の復調部132は、RF処理ユニット120から送られた信号IFSを受ける。そして、復調部132は、信号IFSに対してOFDM復調を施す。こうして復調された信号は、信号DMDとして、復号部133へ送られる。
また、復調部132は、信号IFSにおけるCNRを検出する。この検出結果は、検出値CNRとして、制御ユニット180へ送られる。
上記の復号部133は、復調部132から送られた信号DMDを受ける。そして、復号部133は、信号DMDの復号処理を行い、音声に関する復号結果を、復号音声データADDとして、音声処理部134へ送る。また、復号部133は、映像放送及びデータ放送に関する復号結果を、復号映像データIMDとして、映像処理部135へ送る。
なお、上記の復号部133の構成については、後述する。
上記の音声処理部134は、復号音声データADDに基づいて音声データADTを生成する。生成された音声データADTは、音出力ユニット150へ送られる。
上記の映像処理部135は、制御部180による制御のもとで、復号映像データIMDに基づいて映像データIDTを生成する。こうして生成される映像データIDTには、復号放送映像データのみ基づくもの、復号放送映像データ及び復号データ放送データに基づくもの、復号放送映像データ及び制御部180により指定された並行表示画像データに基づくもの、並びに、復号放送映像データ、復号データ放送データ及びデータ制御部180により指定された並行表示画像データに基づくものがある。
ここで、制御ユニット180から送られたデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定がなされておらず、かつ、並行画像表示指令PNDにより並行表示画像の表示指定がなされていない場合には、映像処理部135は、復号放送映像データのみに基づく映像データIDTを生成する。また、制御ユニット180から送られたデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定がなされおり、かつ、並行画像表示指令PNDにより並行表示画像の表示指定がなされていない場合には、映像処理部135は、復号放送映像データ及び復号データ放送データに基づく映像データIDTを生成する。
また、制御ユニット180から送られたデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定がなされておらず、かつ、並行画像表示指令PNDにより並行表示画像の表示指定がなされている場合には、映像処理部135は、復号放送映像データ、及び、並行画像表示指令PNDで指定された並行表示画像データに基づく映像データIDTを生成する。さらに、制御ユニット180からデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定がなされており、かつ、並行画像表示指令PNDにより並行表示画像の表示指定がなされている場合には、映像処理部135は、復号放送映像データ、復号データ放送データ、及び、並行画像表示指令PNDで指定された並行表示画像データに基づく映像データIDTを生成する。
なお、映像処理部135は、データ放送画像を含む映像データIDTを生成しているか否かを、データ放送表示状態CBDとして、制御ユニット180へ通知するようになっている。
《復号部133の構成》
次いで、復号部133の構成について説明する。
復号部133は、図3に示されるように、チャンネルデコード部141と、ソースデコード部142とを備えている。
(チャンネルデコード部)
上記のチャンネルデコード部141は、復調部132から送られた信号DMDを受ける。そして、チャンネルデコード部141は、信号DMDに基づいて、デコード処理を行い、データパケットPKD(チャンネルデコード信号)を生成する。
かかる機能を有するチャンネルデコード部141は、周波数時間デインターリーブ部と、デマッピング部とを備えている。また、チャンネルデコード部141は、誤り訂正処理部を備えている。
上記の周波数時間デインターリーブ部は、復調部132から送られた信号DMDを受ける。そして、周波数時間デインターリーブ部は、信号DMDに対して、周波数及び時間のデインターリーブを施し、デマッピング部へ送る。
上記のデマッピング部は、周波数時間デインターリーブ部から送られた信号を受ける。そして、デマッピング部は、OFDM方式で変調されたキャリアの振幅及び位相情報に基づいて、デジタル変調された信号を復号する。デマッピング部により復号された信号は、誤り訂正処理部へ送られる。
上記の誤り訂正処理部は、デマッピング部から送れられた信号を受ける。そして、誤り訂正処理部は、ビタビ復号、リードソロモン復号による誤り訂正を行う。この後、誤り訂正処理部は、誤り訂正の結果を、データパケットPKDとしてソースデコード部142へ送る。
(ソースデコード部)
上記のソースデコード部142は、チャンネルデコード部141から送られたデータパケットPKDに基づいて、A階層及びB階層に関するデータの分離処理等を行い、A階層データAAV及びB階層データBAVを生成する。
かかる機能を有するソースデコード部142は、パケット分離部145と、A階層処理部146と、B階層処理部147と、選択部148とを備えている。
上記のパケット分離部145は、チャンネルデコード部141から送られたデータパケットPKDを受ける。そして、パケット分離部145は、データパケットPKDをA階層データパケットAPK及びB階層データパケットBPKに分離する。こうして分離されたA階層データパケットAPK及びB階層データパケットBPKは、それぞれ、A階層処理部146及びB階層処理部147へ送られる。
また、パケット分離部145は、B階層データパケットに関するエラーを検出する。こうして検出されたエラーは、B階層パケットエラー率BPEとして、制御ユニット180へ送られる。
上記のA階層処理部146は、パケット分離部145から送られるA階層データパケットAPKを受ける。そして、A階層処理部146は、制御ユニット180による制御のもとで、地上デジタル放送におけるA階層放送に採用されているH.264/AVC方式でエンコード化されたA階層データパケットAPKのソースデコード処理を行い、A階層放送に対応する音声データ、並びに、映像データ及びデータ放送データであるA階層データAAVを生成する。こうして生成されたA階層データAAVは、選択部148へ送られる。
上記のB階層処理部147は、パケット分離部145から送られるB階層データパケットBPKを受ける。そして、B階層処理部147は、制御ユニット180による制御のもとで、地上デジタル放送におけるB階層放送に採用されているMPEG2方式でエンコード化されたB階層データパケットBPKのソースデコード処理を行い、B階層放送に対応する音声データ、映像データ及びデータ放送データであるB階層データBAVを生成する。こうして生成されたB階層データBAVは、選択部148へ送られる。
上記の選択部148は、A階層処理部146から送られたA階層データAAV及びB階層処理部147から送られたB階層データBAVを受ける。そして、選択部148は、制御ユニット180から送られた選択指令SLBに従って、A階層データAAV及びB階層データBAVのいずれかを選択する。選択部148において選択された階層データにおける音声データが、復号音声データADDとして音声処理部134へ送られる。また、選択部148において選択された階層データにおける映像データ及びデータ放送データが、復号映像データIMDとして映像処理部135へ送られる。
<表示ユニット160における表示領域の構成>
ここで、表示ユニット160における表示領域の構成について説明する。
《並行表示画像の表示指定がなされない場合》
図4には、制御ユニット180により並行表示画像の表示指定がなされない場合の表示ユニット160における表示領域の構成例が示されている。なお、図4に示される表示領域の構成例は、上述した入力ユニット140に含まれるリモート入力装置を利用したデータ放送画像の表示指定又はその解除のためのキーの利用者による操作に応答して、制御ユニット180がデータ放送表示選択指令DBCを発行する場合を含む例である。
制御ユニット180から送られたデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定がなされていない場合には、図4(A)に示されるように、表示ユニット160における表示領域の全領域は、復号放送映像データに基づく放送映像が表示される映像表示領域VDAとなる。
この図4(A)に示される状態において、制御ユニット180から送られたデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定がなされると、図4(B)に示されるように、映像表示領域VDAが縮小され、映像表示領域VDA以外の領域が、復号データ放送画像データに基づくデータ放送画像が表示されるデータ放送画像の表示領域DBAとなる。また、図4(B)に示される状態において、制御ユニット180から送られたデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定が解除されると、図4(A)に示される表示領域の構成に復帰する。
このように、データ放送画像の表示指定及びその解除に応答して、図4(A)の表示領域構成と、図4(B)の表示領域構成との間で、表示ユニット160における表示領域構成が変遷する。
《並行表示画像の表示指定がなされる場合》
図5には、制御ユニット180により並行表示画像の表示指定がなされない場合の表示ユニット160における表示領域の構成例が示されている。なお、図5に示される表示領域の構成例は、上述した入力ユニット140に含まれるタッチパネルを利用したデータ放送画像の表示指定及びその解除のためのキーの利用者による操作に応答して、制御ユニット180がデータ放送表示選択指令DBCを発行する場合を含む例である。
制御ユニット180から送られたデータ放送表示選択指令DBC、又は、放送信号に含まれる指定情報によりデータ放送画像の表示指定がなされておらず、かつ、並行画像表示指令PNDにより並行表示画像の表示指定がなされていない場合には、図5(A)に示されるように、上述した図4(A)の場合と同様に、表示ユニット160における表示領域の全領域は、復号放送映像データに基づく放送映像が表示される映像表示領域VDAとなる。
この図5(A)に示される状態において、利用者の指がタッチパネルに触れる等することによりメニュー表示指定がなされると、当該メニュー表示指定に応答して、制御ユニット180が、メニュー表示データを指定した並行表示画像指令PNDを発行する。この結果、図5(B)に示されるように、映像表示領域VDAが縮小され、映像表示領域VDA以外の領域が、並行画像表示領域TKA1となる。なお、並行画像表示領域TKA1には、並行画像表示解除指定キー、データ放送画像の表示指定キーを含む複数のソフトキーが表示される。
図5(B)に示される状態において、並行画像表示解除指定キーが選択されて、並行画像表示指定が解除されると、図5(A)に示される表示領域の構成に復帰する。
また、図5(B)に示される状態において、データ放送画像の表示指定キーが選択されると、制御ユニット180が、データ放送画像の表示指定を含むデータ放送表示選択指令DBCを発行するとともに、データ放送に関連する操作を行うためのソフトキー表示を含む表示データを指定した並行表示画像指令PNDを発行する。この結果、図5(C)に示されるように、映像表示領域VDAが縮小され、並行画像表示領域TKA1が並行画像表示領域TKA2に変更され、映像表示領域VDA及び並行画像表示領域TKA2以外の領域が、復号データ放送画像データに基づくデータ放送画像が表示されるデータ放送画像の表示領域DBAとなる。なお、並行画像表示領域TKA2には、データ放送画像の表示解除指定キー、及び、データ放送画像を参照して行われる各種指定のための複数のソフトキーが表示される。
図5(C)に示される状態において、データ放送画像の表示解除指定キーが選択されて、データ放送画像の表示指定が解除されると、図5(B)に示される表示領域の構成に復帰する。
なお、利用者によるデータ放送画像の表示指定、及び、放送局の指定によるデータ放送画像の表示中におけるデータ放送画像を参照して利用者が行う各種指定を総称して、「データ放送関連指定」というものとする。また、データ放送画像の表示解除指定が行われることを、「データ放送関連指定の解除」を行うというものとする。
[動作]
上記のように構成された放送受信装置100の動作について、制御ユニット180が実行する階層選択処理に主に着目して説明する。
前提として、入力ユニット140には既に利用者により希望局の指定入力がなされ、制御ユニット180が、希望局に対応する物理チャンネルに対応する選局指令CSLを送っているものとする(図1参照)。そして、希望局にチャンネルの放送波のCNR値が受信処理ユニット130の復調部132において検出され、検出値CNRが、制御ユニット180へ、逐次送られているものとする(図2参照)。また、ソースデコード部142のパケット分離部145において、B階層パケットエラーの検出動作が行われており、その検出結果であるB階層パケットエラー率BPEが、制御ユニット180へ、逐次送られているものとする(図3参照)。
A階層放送及びB階層放送のうちのいずれかを出力対象放送に選択する階層選択処理に際して、制御ユニット180は、内部に保持しているフラグの1つである階層選択の変更保留フラグCFGの設定処理、及び、階層選択の変更処理を並行して実行する。
<階層選択の変更保留フラグCFGの設定処理>
まず、階層選択の変更保留フラグCFGの設定処理について説明する。
変更保留フラグCFGの設定処理に際しては、図6に示されるように、処理の開始時のステップS11において、制御ユニット180が、変更保留フラグCFGを「OFF」に設定する。次に、ステップS12において、制御ユニット180が、利用者によりデータ放送関連指定が行われたか否かを判定する。ステップS12における判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)には、ステップS12の処理が繰り返される。
利用者によりデータ放送関連指定が行われ、ステップS12における判定の結果が肯定的となると(ステップS12:Y)、制御ユニット180は、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、制御ユニット180が、変更保留フラグCFGを「ON」に設定する。なお、利用者によりデータ放送関連指定が行われると、制御ユニット180は、データ放送の表示指定に対応するデータ放送表示選択指令DBCを生成し、生成されたデータ放送表示選択指令DBCを受信処理ユニット130へ送る。
引き続き、ステップS14において、制御ユニット180が、利用者によりデータ放送関連指定の解除が行われたか否かを判定する。
ステップS14における判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、処理はステップS15へ進む。このステップS15では、制御ユニット180が、利用者により希望局が変更されたか否かを判定する。
ステップS15における判定の結果が否定的であった場合(ステップS15:N)には、処理はステップS14に戻る。以後、ステップS14又はステップS15における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS14,S15の処理が繰り返される。
ステップS14又はステップS15における判定の結果が肯定的となると(ステップS14:Y、又は、ステップS15:Y)と、処理はステップS16へ進む。なお、利用者によりデータ放送関連指定の解除が行われると、制御ユニット180は、データ放送の表示指定解除に対応するデータ放送表示選択指令DBCを生成し、生成されたデータ放送表示選択指令DBCを受信処理ユニット130へ送る。また、利用者により希望局が変更されると、制御ユニット180は、変更された希望局を選局するための選局指令CSLを生成し、生成された選局指令CSLをRF処理ユニット120へ送る。
ステップS16では、制御ユニット180が、変更保留フラグCFGを「OFF」に設定する。そして処理はステップS12へ戻る。
以後、ステップS12〜S16の処理が繰り返される。この結果、入力ユニット140を利用した利用者による所定の操作入力に応じて、変更保留フラグCFGが、「OFF」から「ON」へ、また、「ON」から「OFF」に設定変更される。
<階層選択処理>
次に、階層選択処理について説明する。
階層選択処理に際しては、図7に示されるように、まず、ステップS21において、制御ユニット180が、A階層を選択中か否かを判定か否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、処理は、後述するステップS24へ進む。
ステップS21における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS21:Y)には、処理はステップS22へ進む。このステップS22では、制御ユニット180が、A階層選択中処理を実行する。なお、ステップS22のA階層選択中処理については、後述する。
ステップS22の処理が終了すると、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、制御ユニット180が、B階層放送を出力対象放送として選択させる選択指令SLBを受信処理ユニット130(より詳しくは、選択部148)へ送る(図3参照)。この結果、B階層放送に対応する画像が表示ユニット160に表示されるとともに、B階層放送に対応する音声が音出力ユニット150から出力されるようになる。
次に、ステップS24において、制御ユニット180が、B階層選択中処理を実行する。なお、ステップS24のB階層選択中処理については、後述する。
ステップS24の処理が終了すると、処理はステップS25へ進む。このステップS25では、制御ユニット180が、A階層放送を出力対象放送として選択させる選択指令SLBを受信処理ユニット130(より詳しくは、選択部148)へ送る(図3参照)。この結果、A階層放送に対応する画像が表示ユニット160に表示されるとともに、A階層放送に対応する音声が音出力ユニット150から出力されるようになる。
ステップS25の処理が終了すると、処理はステップS22へ戻る。以後、ステップS22〜S25の処理が繰り返される。この結果、A階層放送及びB階層放送のうちのいずれかを出力対象放送に選択するかが適宜変更される。
《A階層選択中処理》
次いで、ステップS22のA階層選択中処理について説明する。
A階層選択中処理に際しては、図8に示されるように、まず、ステップS31において、受信品質ESTが閾値品質QTHよりも高くなったか否かを、制御ユニット180が判定する。ステップS31における判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、ステップS31の処理が繰り返される。
受信品質ESTが閾値品質QTHよりも高くなり、ステップS31における判定の結果が肯定的となると(ステップS31:Y)、処理はステップS32へ進む。このステップS32では、制御ユニット180は、変更保留フラグCFGが「OFF」となっているか否かを判定する。ステップS32における判定の結果が否定的であった場合(ステップS32:N)には、ステップS32の処理が繰り返される。
なお、ステップS32における判定の結果が否定的であった場合には、制御ユニット180は、表示ユニット160における映像表示領域VDAに「放送選択の変更を保留中」の文字画像を放送映像画像に重ねて表示させること指定した並行画像表示指令PNDを受信処理ユニット130の映像処理部135へ送る。この結果、ステップS32における判定の結果が否定的である期間には、表示ユニット160における映像表示領域VDAに「放送選択の変更を保留中」の文字画像が放送映像画像に重ねて表示される。
変更保留フラグCFGが「OFF」となり、ステップS32における判定の結果が肯定的となると(ステップS32:Y)、ステップS22の処理が終了する。そして、処理は、上述した図7のステップS23へ進む。
以上のようなステップS22の処理が実行されることにより、A階層放送が選択されている最中に利用者により意図的にデータ放送関連指定がなされると、次の(a)の付加条件が満たされるまで、B階層放送の再生が可能な受信品質となったとしても、A階層放送に対応する放送映像、データ放送画像及び放送音声の出力が続行される。
(a)利用者により意図的にデータ放送関連指定の解除がなされた
《B階層選択中処理》
次に、ステップS24のB階層選択中処理について説明する。
B階層選択中処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS41において、受信品質ESTが閾値品質QTH以下となったか否かを、制御ユニット180が判定する。ステップS41における判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、ステップS41の処理が繰り返される。
受信品質ESTが閾値品質QTH以下となり、ステップS41における判定の結果が肯定的となると(ステップS41:Y)、処理はステップS42へ進む。このステップS42では、制御ユニット180が、受信品質ESTが閾値品質QTHより高いか否かを判定する。ステップS42における判定の結果が肯定的な場合(ステップS42:Y)には、処理はステップS41へ戻る。
一方、ステップS42における判定の結果が否定的であった場合(ステップS42:N)には、処理はステップS43へ進む。このステップS43では、制御ユニット180は、変更保留フラグCFGが「OFF」となっているか否かを判定する。ステップS43における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS43:Y)には、ステップS24の処理が終了する。そして、処理は、上述した図7のステップS25へ進む。
ステップS43における判定の結果が否定的であった場合(ステップS43:N)には、処理はステップS44へ進む。このステップS44では、制御ユニット180が、受信品質ESTが閾値品質QTH以下となっている状態の継続時間が時間THを超えたか否かを判定する。ここで、「時間TH」は、放送映像の表示の中断に対する利用者の不快感が、利用者により意図的に表示されたデータ放送画像の表示の中止に伴う不快感を上回ると判断されるとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて予め定められる。
なお、ステップS43における判定の結果が否定的であった場合には、制御ユニット180は、表示ユニット160における映像表示領域VDAに「放送選択の変更を保留中」の文字画像を放送映像画像に重ねて表示させること指定した並行画像表示指令PNDを受信処理ユニット130の映像処理部135へ送る。この結果、ステップS42〜S44の処理の繰り返し中の期間には、表示ユニット160における映像表示領域VDAに「放送選択の変更を保留中」の文字画像が放送映像画像に重ねて表示される。
ステップS44における判定の結果が否定的であった場合(ステップS44:N)には、処理はステップS42へ戻る。以後、ステップS42における判定の結果が肯定的となる、ステップS43における判定の結果が肯定的となる、又は、ステップS44における判定の結果が否定的となるまで、ステップS42〜S44の処理が繰り返される。
受信品質ESTが閾値品質QTH以下となっている状態の継続時間が時間THを超え、ステップS44における判定の結果が肯定的となると(ステップS44:Y)、処理はステップS45へ進む。このステップS45では、制御ユニット180が、変更保留フラグCFGを「OFF」に設定する。
ステップS45の処理が終了すると、ステップS24の処理が終了する。そして、処理は、上述した図7のステップS25へ進む。
以上のようなステップS24の処理が実行されることにより、B階層放送が選択されている最中に利用者により意図的にデータ放送関連指定がなされると、B階層放送の再生に適切でない受信品質となったとしても、上述の(a)及び次の付加条件が満たされるまで、B階層放送に対応する放送映像、データ放送画像及び放送音声の出力が続行される。
(b)受信品質ESTが閾値品質QTH以下となっている状態の継続時間が時間THを超えた(すなわち、放送映像の表示の中断に対する利用者の不快感が、利用者により意図的に表示されたデータ放送画像の表示の中止に伴う不快感を上回ると判断された)
なお、図10には、放送選択の変更の保留中に、表示ユニット160における映像表示領域VDAに「放送選択の変更を保留中」の文字画像を放送映像画像に重ねて表示させる場合の表示例が示されている。
以上説明したように、本実施形態では、データ放送の内容を示すデータ放送画像を表示ユニット160に表示させるためのデータ放送関連指定が利用者により行われた場合には、データ放送関連指定が利用者により行われていない場合に放送選択の変更を行う受信品質状態となったとしても、制御ユニット180は、付加条件を満たすまでは、現在選択されている放送の選択を、受信処理ユニット130に続行させる。
この結果、本実施形態では、データ放送の内容を示すデータ放送画像を表示ユニット160に表示させるためのデータ放送関連指定が利用者により行われた場合には、利用者によりなされたデータ放送関連指定以外の指定によりデータ放送の内容が表示ユニット160に表示されている場合とは異なるタイミングで、制御ユニット180が出力対象放送の選択の変更を受信処理ユニット130に行わせる。
このため、本実施形態の放送受信装置100が配置された車両が、閾値品質QTHを跨ぐ受信品質ESTの変化が短時間で発生する環境中走行する場合に、利用者が意図的にデータ放送画像を見ようしているとき、利用者の意図に反してデータ放送画像が見られなくなってしまう事態の発生を抑制することができる。こうした閾値品質QTHを跨ぐ受信品質ESTの変化が短時間で発生する環境には、例えば、当該車両が、ビルディングの陰等に入った際、短いトンネルを通過の際、閾値品質QTH付近の受信品質ESTの付近を走行中等といった放送波の受信環境がある。
したがって、本実施形態によれば、利用者のデータ放送の内容を参照した操作の継続性と、利用者による放送映像及び放送音声の視聴の継続性、並びに、利用者に提供される放送映像及び放送音声の品質を極力向上させることとの調和を図ることができる。
また、本実施形態では、付加条件には、次の(i)及び(ii)の一方を満足することが含まれている。
(i)放送選択の変更を行わせる受信品質状態の継続中に、利用者によりデータ放送関連指定が解除された
(ii)放送選択の変更を行わせる受信品質状態の継続が所定時間に達した
このため、利用者のデータ放送の内容を参照した操作の継続性と、利用者による放送映像及び放送音声の視聴の継続性、並びに、利用者に提供される放送映像及び放送音声の品質を極力向上させることとの調和を、合理的に図ることができる。
また、本実施形態では、制御ユニット180が、放送選択の変更を行わせる受信品質状態となってから、付加条件を満たすまでの期間には、放送選択の変更を保留している旨を示す情報を表示ユニットに表示させる。このため、放送選択の変更の保留を終了するか、継続するかの判断を利用者に委ねることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態の放送受信装置は、ダイバーシティ受信を行わない構成としたが、ダイバーシティ受信を行う放送受信装置についても本発明を適用することができる。
また、上記の実施形態の放送受信装置では、B階層選択中処理における放送選択の変更の保留をやめる付加条件として、(a)又は(b)を採用したが、付加条件として(a)のみを採用するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、放送選択の変更の保留の判断の基準となるデータ放送関連指定に、利用者によるデータ放送画像の表示指定と、放送局の指定によるデータ放送画像の表示中におけるデータ放送画像を参照して利用者が行う各種指定とが含まれるようにした。これに対し、放送選択の変更の保留の判断の基準となるデータ放送関連指定を、利用者によるデータ放送画像の表示指定のみとしてもよい。
また、上記の実施形態では、並行表示画像領域を他の表示領域とは別の領域としたが、並行表示画像を放送映像やデータ放送画像に重ねて半透明表示するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、サイマル放送を構成している2つの放送が共にデータ放送が含まれる場合を例示したが、サイマル放送を構成している2つの放送の一方のみがデータ放送を含む場合にも本発明を適用することができる。
なお、上記の実施形態の制御ユニットを中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における制御ユニットの機能を実現するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
100 … 放送受信装置
130 … 受信処理ユニット(受信処理部)
160 … 表示ユニット(表示部)
180 … 制御ユニット(制御部及び取得部)

Claims (1)

  1. 第1デジタル放送と、前記第1デジタル放送とはノイズ耐性が異なる第2デジタル放送との放送波を受信し、前記第1デジタル放送及び前記第2デジタル放送の一方に基づく映像信号を選択して出力する受信処理部と;
    前記放送波の受信品質に基づいて、前記受信処理部により出力される映像信号の選択の制御を行う制御部と;
    利用者による指定を取得し、前記取得された指定を示す情報を前記制御部へ送る取得部と;を備え、
    少なくとも前記第1デジタル放送はデータ放送を含み、
    前記受信処理部により前記第1デジタル放送に基づく映像信号が選択されている状態において、
    前記制御部は、
    前記データ放送の内容を表示部に表示させるためのデータ放送関連指定が利用者により前記取得部を介してなされている場合には、
    前記データ放送関連指定が利用者により前記取得部を介してなされていない場合において、前記第1デジタル放送に基づく映像信号から前記第2デジタル放送に基づく映像信号への前記選択の変更を行わせる受信品質状態となったとしても、付加条件を満たすまでは、前記第1デジタル放送に基づく映像信号の選択を前記受信処理部に続行させる、
    ことを特徴とする放送受信装置。
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