JP2014072758A - 受信装置及び受信処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
移動体が存在する各位置において、受信に適した物理チャンネルに関する情報が登録されたチャンネルリストを用意する。
【解決手段】
制御部185が、第1復調部による第1グループに属するそれぞれの物理チャンネルの放送波の復調処理と、第2復調部による第2グループに属するそれぞれの物理チャンネルの放送波の復調処理とを、同時並行に処理させる「第1スキャン制御」を実行する。第1スキャン制御のもとで、同期判定部1821,1822が、復調中の物理チャンネルを介して放送波が受信できているか否かの判定を行い、候補物理チャンネルを抽出する。引き続き、制御部185が、復号部に対して候補物理チャンネルの放送波の復号処理を行わせる「第2スキャン制御」を実行する。そして、チャンネルリスト作成部183が、復号部による復号結果に基づき、チャンネルリストを作成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、受信装置、受信処理方法、受信処理プログラム、及び、当該受信処理プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、車両等の移動体の多くに地上デジタル放送を受信して再生する受信装置が搭載されている。こうした受信装置による放送受信の環境は、移動体の移動に伴って変化する。これは、地上デジタル放送では、各地域に配置される中継局の受信した放送チャンネル周波数の再送信の方式としてMFN(Multi Frequency Network)方式が採用されており、同一放送事業者に対応する物理チャンネルが地域ごとに異なっているためである。
このため、放送地域に対応した放送事業者の指定選局における適切な物理チャンネルのリスト(以下、「チャンネルリスト」とも記す)を作成する必要がある。こうした必要性から、チャンネルリストを作成するための様々な技術が提案されている。
かかるチャンネルリストを作成する技術の一つとして、チャンネルリストの作成時間を低減することを目的としたものがある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、全物理チャンネルを奇数側の物理チャンネルと偶数側の物理チャンネルとに割り振る。引き続き、同時に、第1の同調回路に対して奇数側の物理チャンネルだけを同調させるとともに、第2の同調回路に対して偶数側の物理チャンネルだけを同調させる。そして、第1及び第2の同調回路から出力される信号から同期信号を検出することにより放送局の有無を判断し、当該判断の結果に基づいて、チャンネルリストを作成するようになっている。
特開2002−247460号公報
上述した従来例の技術では、同調回路から出力される信号から放送局の有無を判断し、当該判断の結果に基づいて、チャンネルを作成している。ここで、地上デジタル放送では、物理チャンネルを介して放送波が送信されているか否かの同期判断は、微弱な受信電波レベルでも可能である。しかしながら、放送波を送信した放送事業者識別情報等の識別情報を取得するためには、同期判断を行う場合よりも、より強い受信電波レベルが必要である。したがって、従来例の技術では、車両等の移動体の移動受信により受信電波レベルが時々刻々と変動する環境下においては、物理チャンネルを介して有効に放送波を送信している放送事業者に関する情報が、チャンネルリスト内に用意されない可能性がある。
このため、移動体による移動受信の場合であっても、物理チャンネルを介して有効に放送波を送信している放送事業者に関する情報を、確実かつ迅速に、チャンネルリスト内を用意することができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、移動体が存在する各位置において、受信に適した物理チャンネルに関する情報が登録されたチャンネルリストを用意することができる新たな受信装置及び受信処理方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、放送波を受信する受信装置であって、選局指令に対応する物理チャンネルの周波数帯の受信信号を復調して復調信号を生成する複数の復調部と;前記複数の復調部に対して、それぞれ異なる物理チャンネルを指定した選局指令を順次発行してスキャン処理を制御する制御部と;前記複数の復調部のそれぞれにより生成された復調信号に同期情報が含まれるか否かを判定する同期判定部と;前記同期判定部による判定結果が肯定的であった物理チャンネルを記憶する記憶部と;前記記憶部に記憶されている物理チャンネルに対応する復調信号の復号を順次行い、前記復号の結果から放送事業者識別情報を含む識別情報を抽出する復号部と;を備えることを特徴とする受信装置である。
請求項7に記載の発明は、選局指令に対応する物理チャンネルの周波数帯の受信信号を復調して復調信号を生成する複数の復調部と;スキャン処理を制御する制御部と;を備える放送波を受信する受信装置において使用される受信処理方法であって、前記複数の復調部が、前記制御部による制御のもとで、それぞれ異なる物理チャンネルが指定された選局指令に対応する物理チャンネルの周波数帯の受信信号を復調して復調信号を生成する復調工程と;前記複数の復調部のそれぞれにより生成された復調信号に同期情報が含まれるか否かを判定し、前記判定の結果が肯定的であった物理チャンネルを記憶部に記憶する同期判定工程と;前記記憶部に記憶されている物理チャンネルに対応する復調信号の復号を順次行い、前記復号の結果から放送事業者識別情報を含む識別情報を抽出する復号工程と;を備えることを特徴とする受信処理方法である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の受信処理方法を演算部に実行させる、ことを特徴とする受信処理プログラムである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の受信処理プログラムが、演算部により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
本発明の一実施形態に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の再生処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図1の受信制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図3の記憶部における記憶内容を説明するための図である。 図4のチャンネルリストの内容を説明するための図である。 図4の中継局周波数情報の内容を説明するための図である。 図1の装置によるチャンネルリストの作成処理を説明するためのフローチャートである。 図7の第1スキャン処理を説明するためのフローチャートである。 図7の第2スキャン処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図9を参照して説明する。本実施形態においては、MPEG方式によるコード化が行われた後にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調が施された地上デジタル放送波を受信して処理する、車両に搭載された受信装置を例示して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図1には、一実施形態に係る受信装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。図1に示されるように、受信装置100は、4個のアンテナ1101,1102,1103,1104と、4個のRF処理ユニット1201,1202,1203,1204と、再生処理ユニット130とを備えている。また、受信装置100は、入力ユニット140と、音出力ユニット150と、表示ユニット160とを備えている。さらに、受信装置100は、受信制御ユニット180を備えている。
上記のアンテナ1101,1102,1103,1104は、地上デジタル放送波を受信する。アンテナ110j(j=1,…,4)による受信結果は、受信信号(RF信号)として、それぞれRF処理ユニット120jへ送られる。
上記のRF処理ユニット120j(j=1,…,4)は、アンテナ110jに対応して配置され、アンテナ110jから送られた受信信号を受ける。RF処理ユニット1201,1202は、受信制御ユニット180から送られた選局指令CSLAに従って、選択すべき物理チャンネルの信号を受信信号から抽出する選局処理を行う。RF処理ユニット1201,1202による選局結果は、信号IFS1,IFS2として、再生処理ユニット130へ送られる。
また、RF処理ユニット1203,1204は、受信制御ユニット180から送られた選局指令CSLBに従って、選択すべき物理チャンネルの信号を受信信号から抽出する選局処理を行う。RF処理ユニット1203,1204による選局結果は、信号IFS3,IFS4として、再生処理ユニット130へ送られる。
上記の再生処理ユニット130は、受信制御ユニット180による制御のもとで、RF処理ユニット120j(j=1,…,4)から送られる信号IFSjを処理して、音出力ユニット150へ供給する音声データADT及び表示ユニット160へ供給する映像データIDTを生成する。再生処理ユニット130の構成の詳細については、後述する。
上記の入力ユニット140は、受信装置100の本体部に設けられたキー部、及び/又はキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット160の表示デバイスに設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、又は併用して音声認識技術を利用して音声にて入力する構成を採用することもできる。
この入力ユニット140を利用者が操作することにより、受信装置100の動作内容の設定や動作指令の入力が行われる。例えば、放送事業者を指定した選局設定指定等の利用者による入力が、入力ユニット140を利用して行われる。入力ユニット140への入力内容は、操作入力データIPDとして、受信制御ユニット180へ送られる。
上記の音出力ユニット150は、(i)再生処理ユニット130から送られた音声データADTをアナログ信号に変換するDA(Digital to Analogue)変換器と、(ii)当該DA変換器から出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、(iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット150は、選局されているチャンネルの放送波に対応する放送音声を再生出力する。
上記の表示ユニット160は、例えば、(i)液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、(ii)再生処理ユニット130から送られた映像データIDTに基づいて、当該表示デバイスに画像を表示させる表示制御回路とを備えている。この表示ユニット160は、選局されているチャンネルに対応する放送映像を再生表示する。
上記の受信制御ユニット180は、様々な処理を行うとともに、受信装置100の全体の動作を制御する。受信制御ユニット180の構成の詳細については、後述する。
<再生処理ユニット130の構成>
次に、再生処理ユニット130の構成について説明する。再生処理ユニット130は、図2に示されるように、信号合成部131と、第1復調部1321と、第2復調部1322と、復号部133とを備えている。また、再生処理ユニット130は、音声処理部134と、映像処理部135とを備えている。
上記の信号合成部131は、RF処理ユニット120j(j=1,…,4)のそれぞれから送られた信号IFSjを受ける。そして、信号合成部131は、受信制御ユニット180による制御のもとで、信号合成処理を行う。
この信号合成部131は、受信制御ユニット180から送られた合成制御指令SNCが「第1合成制御指令」の場合には、信号IFS1,IFS2の2つの信号の合成を行い、合成された信号(以下、「信号SND1」とも記す)を第1復調部1321へ送るとともに、信号IFS3,IFS4の2つの信号の合成を行い、合成された信号(以下、「信号SND2」とも記す)を第2復調部1322へ送る。また、信号合成部131は、受信制御ユニット180から送られた合成制御指令SNCが「第2合成制御指令」の場合には、信号IFS1〜IFS4の4つの信号の合成を行い、合成された信号(以下、「信号SND3」とも記す)を第1復調部1321へ送る。
上記の第1復調部1321は、信号合成部131から送られた信号SND1,SND3を受ける。そして、第1復調部1321は、信号SND1,SND3に対してOFDM復調を施す。こうして復調された信号は、信号DMD1として、復号部133へ送られるとともに、受信制御ユニット180へ送られる。
また、第1復調部1321は、信号SND1,SND3におけるCNR(Carrier to Noise Ratio)を検出する。この検出結果は、検出値CNR1として、受信制御ユニット180へ送られる。
上記の第2復調部1322は、信号合成部131から送られた信号SND2を受ける。そして、第2復調部1322は、信号SND2に対してOFDM復調を施す。こうして復調された信号は、信号DMD2として、受信制御ユニット180へ送られる。
また、第2復調部1322は、信号SND2におけるCNRを検出する。この検出結果は、検出値CNR2として、受信制御ユニット180へ送られる。
上記の復号部133は、第1復調部1321から送られた信号DMD1を受ける。そして、復号部133は、信号DMD1の復号処理を行い、音声に関する復号結果を、復号音声データとして、音声処理部134へ送る。また、復号部135は、映像に関する復号結果を、復号映像データとして、映像処理部135へ送る。
また、復号部133は、音声及び映像以外の復号結果を、信号DBDとして受信制御ユニット180へ送る。かかる信号DBDに含まれる情報としては、PSI(Program Specific Information)に含まれるNIT(Network Information Table)情報等がある。
上記の音声処理部134は、復号音声データに基づいて音声データADTを生成する。生成された音声データADTは、音出力ユニット150へ送られる。
上記の映像処理部135は、復号映像データに基づいて映像データIDTを生成する。生成された映像データIDTは、表示ユニット160へ送られる。
<受信制御ユニット180の構成>
次いで、受信制御ユニット180の構成について説明する。受信制御ユニット180は、図3に示されるように、記憶部181と、同期判定部1821,1822と、チャンネルリスト作成部183とを備えている。また、受信制御ユニット180は、最適局サーチ部184と、制御部185とを備えている。
上記の記憶部181は、不揮発性の記憶素子を備えて構成されている。記憶部181には、受信制御ユニット180で利用される様々な情報データが記憶される。
ここで、上述した要素1821,1822,183,184,185の説明に先立って、記憶部181に記憶される情報データについて説明する。記憶部181に記憶される情報データには、図4に示されるように、同期物理チャンネル情報SYIと、チャンネルリストCHLと、中継局周波数情報RSFとが含まれている。
上記の同期物理チャンネル情報SYIには、後述する「第1スキャン処理」により、復調中の物理チャンネルを介して放送波が受信できていると判定された候補物理チャンネルに関する情報が記憶される。なお、同期物理チャンネル情報SYIの内容は、スキャン処理を開始する際に、クリアされるようになっている。
上記のチャンネルリストCHLには、図5に示されるように、車両が現在、存在する位置において、放送事業者の指定選局に適切であることが推定される物理チャンネルCHp(p=1,2,…)の周波数FQpと、当該物理チャンネルCHpに対応する放送事業者識別情報BCp及び地域識別情報ARpを含む識別情報とが記憶されている。
上記の中継局周波数情報RSFには、図6に示されるように、上述した物理チャンネルCHp(p=1,2,…)ごとに、当該物理チャンネルCHpの代替局となり得る中継局(#1,#2,…)の周波数情報NTFp,1,NTFp,2,…が記憶されている。
図3に戻り、上記の同期判定部1821は、再生処理ユニット130の第1復調部1321から送られた信号DMD1を受ける。そして、同期判定部1821は、制御部185による制御のもとで、信号DMD1から、同期情報が含まれているTMCC(Transmission Multiplexing Configuration Control)情報を取得することができたか否かの同期判定、すなわち、復調中の物理チャンネルを介して放送波が受信できているか否かの判定を行う。引き続き、同期判定部182は、同期判定の結果が肯定的の場合には、信号DMD1に対応する物理チャンネルを候補物理チャンネルとして、記憶部181の同期物理チャンネル情報SYIに登録する。
上記の同期判定部1822は、再生処理ユニット130の第2復調部1322から送られた信号DMD2を受ける。そして、同期判定部1822は、制御部185による制御のもとで、信号DMD2から、同期情報が含まれているTMCC情報を取得することができたか否かの同期判定を行う。引き続き、同期判定部182は、同期判定の結果が肯定的の場合には、信号DMD2に対応する物理チャンネルを候補物理チャンネルとして、記憶部181の同期物理チャンネル情報SYIに登録する。
上記のチャンネルリスト作成部183は、再生処理ユニット130の復号部133から送られた信号DBDを受けるとともに、再生処理ユニット130の第1復調部1321から送られた検出値CNR1を収集する。そして、チャンネルリスト作成部183は、信号DBDに基づいて、物理チャンネルに関する周波数情報、及び、放送事業者識別情報及び地域識別情報を含む識別情報を抽出し、チャンネルリストCHLを作成する。この識別情報は、信号DBDに含まれているNIT情報におけるネットワーク識別子から抽出される。
チャンネルリストCHLの作成処理の詳細については、後述する。
また、チャンネルリスト作成部183は、チャンネルリストCHLに登録された物理チャンネルごとに、同一放送事業者識別情報及び同一地域識別情報を有する物理チャンネルの周波数情報を抽出する。そして、チャンネルリスト作成部183は、抽出された周波数情報に基づいて、中継局周波数情報RSFを更新する。
上記の最適局サーチ部184は、制御部185から送られたサーチ指令を受けると、最適局のサーチ処理を行う。このサーチ指令には、再生指定されている放送事業者のチャンネルリストCHL中の物理チャンネルに関する情報が含まれている。
かかるサーチ処理に際して、最適局サーチ部184は、記憶部181内の中継局周波数情報RSFを参照して、再生指定されている物理チャンネルCHpと同一内容の放送を行う中継局ごとの周波数情報NTFp,1,NTFp,2,…を読み取る。そして、最適局サーチ部183は、順次、中継局の周波数情報NTFp,q(q=1,2,…)に含まれる周波数を指定したサーチ用選局要求を、制御部185へ向けて発行しつつ、再生処理ユニット130から送られる検出値CNR2を収集する。
そして、最適局サーチ部184は、検出値CNR2の収集結果に基づいて最適チャンネルを決定する。かかる決定結果は、最適チャンネル報告として、制御部185へ報告される。
上記の制御部185は、選局制御を行う。この選局制御に際して、制御部185は、RF処理ユニット1201,1202へ選局指令CSLAを送るとともに、RF処理ユニット1203,1204へ選局指令CSLBを送る。また、制御部185は、再生処理ユニット130の信号合成部131へ向けて合成制御指令SNCを送る。
この制御部185は、入力ユニット140から利用者による放送事業者を指定した選局指定を受けると、「通常再生処理」を開始する。かかる通常再生処理を行うに際して、制御部185は、記憶部181内のチャンネルリストCHLを参照して、当該選局指定により指定された放送事業者の物理チャンネルに対応する信号を抽出するための選局指令CSLA,CSLBを生成する。そして、制御部185は、選局指令CSLAをRF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、選局指令CSLBをRF処理ユニット1203,1204へ送る。また、制御部185は、通常再生処理に際して、信号IFS1〜IFS4を合成して、信号SND3を第1復調部1321へ送ることを指定する合成制御指令SNC(第2合成制御指令)を信号合成部131へ送る。
また、制御部185は、通常再生処理中に、再生処理ユニット130から送られる検出値CNR1を収集して、当該検出値CNR1が所定値未満となるか否かの判定を行う。制御部185は、検出値CNR1が所定値未満となった場合に、サーチ指令を最適局サーチ部184へ送る。なお、当該サーチ指令には、上述したように再生指定されている物理チャンネルに関する情報が含まれている。
また、制御部185は、最適局サーチ部184から送られたサーチ用選局要求を受けると、サーチ用選局要求に従った選局指令CSLBを生成する。そして、制御部185は、当該指令をRF処理ユニット1203,1204へ向けて出力する。また、制御部185は、サーチ用選局要求を受けると、信号IFS1,IFS2を合成して、信号SND1を第1復調部1321へ送るとともに、信号IFS3,IFS4を合成して、信号SND2を第2復調部1322へ送ることを指定する合成制御指令SNC(第1合成制御指令)を信号合成部131へ送る。
最適局サーチ部184によるサーチ処理が終了し、制御部185が最適チャンネル報告を受けると、サーチ処理により決定された最適チャンネルが、再生処理中の物理チャンネルと同一であるか否かを判定する。この判定の結果が、否定的であった場合には、制御部185は、最適チャンネル報告に従って選局指令CSLA,CSLBを生成する。そして、制御部185は、選局指令CSLAをRF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、選局指令CSLBをRF処理ユニット1203,1204へ送る。
また、制御部185は、サーチ処理により決定された最適チャンネルが再生処理中の物理チャンネルと同一であるか否かの判定の結果が否定的であった場合には、前回のスキャン処理から放送波の受信状況が大きく変化し、チャンネルリストCHLの更新が必要となったと判断して、「スキャン制御処理」を開始する。
かかるスキャン制御処理に際して、制御部185は、現時点の地上デジタル放送に対応して、UHF(Ultra High Frequency)における13チャンネル(周波数473MHz)から62チャンネル(周波数767MHz)までの全部で50チャンネルある物理チャンネルを、第1グループと第2グループとに分割する。ここで、本実施形態では、第1グループは、13チャンネルから38チャンネルとなっており、第2グループは、39チャンネルから62チャンネルとなっている。なお、物理チャンネル数に変更があった場合にも、同様に分割することで、実現することができる。例えば、物理チャンネルが13チャンネルから52チャンネルとなった場合には、第1グループは13チャンネルから32チャンネルとし、第2グループは33チャンネルから52チャンネルとすることができる。
そして、制御部185は、第1復調部1321による第1グループに属するそれぞれの物理チャンネルの放送波の復調処理と、第2復調部1322による第2グループに属するそれぞれの物理チャンネルの放送波の復調処理とを、同時並行に処理させる「第1スキャン制御」を行う。この第1スキャン制御に際して、制御部185は、第1グループに属する物理チャンネルを指定した選局指令CSLAを、順次、生成して、RF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、第2グループに属する物理チャンネルを指定した選局指令CSLBを、順次、生成して、RF処理ユニット1203,1204へ送る。また、第1スキャン制御に際して、制御部185は、信号IFS1,IFS2を合成して、信号SND1を第1復調部1321へ送るとともに、信号IFS3,IFS4を合成して、信号SND2を第2復調部1322へ送ることを指定する合成制御指令SNC(第1合成制御指令)を信号合成部131へ送る。
また、制御部185は、第1スキャン制御に際して、同期判定部1821,1822を制御して、同期判定の結果が肯定的であった物理チャンネルを候補物理チャンネルとして、記憶部181内の同期物理チャンネル情報SYIに記憶させる。
引き続き、制御部185は、復号部133により、順次、同期物理チャンネル情報SYIに記憶された候補物理チャンネルの放送波を復号させる「第2スキャン制御」を行う。この第2スキャン制御に際して、制御部185は、候補物理チャンネルを順次指定した選局指令CSLA,CSLBを生成する。そして、制御部185は、選局指令CSLAをRF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、選局指令CSLBをRF処理ユニット1203,1204へ送る。また、第2スキャン制御に際して、制御部185は、信号IFS1〜IFS4を合成して、信号SND3を第1復調部1321へ送ることを指定する合成制御指令SNC(第2合成制御指令)を信号合成部131へ送る。
なお、制御部185は、スキャン制御処理を終了すると、上述した通常再生処理を再開する。
[動作]
以上のようにして構成された受信装置100の動作について、受信制御ユニット180によるチャンネルリストの作成処理に主に着目して説明する。
当初においては「通常再生処理」が行われており、受信制御ユニット180の制御部185が信号合成部131へ向けて発行する合成制御指令SNCにより、信号IFS1〜IFS2を合成した信号SND1が、第1復調部1321へ向けて送られているものとする。また、制御部185は、放送波の受信品質として、第1復調部1321からの検出値CNR1を収集しているものとする。そして、制御部185は、検出値CNR1に基づいて、最適局サーチ部184に対してサーチ指令を発行するか否かを判断するようになっている。
このような状況のもとで、図7に示されるように、まず、ステップS11において、制御部185が、前回のスキャン処理から放送波の受信状況が大きく変化したと判断される上述の事象が発生し、チャンネルリストCHLの更新が必要となったか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、ステップS11の処理が繰り返される。
一方、ステップS11における判定の結果が肯定的になった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。ステップS12では、制御部185が、信号合成部131に対して、第1スキャン処理のための信号合成設定を行う。この第1スキャン処理のための信号合成設定では、制御部185が、信号IFS1,IFS2を合成して信号SND1を生成し、当該信号SND1を第1復調部1321へ送ることを指定する合成制御指令SNCを、信号合成部131へ送る。また、かかる第1スキャン処理のための信号合成設定では、制御部185が、信号IFS3,IFS4を合成して信号SND2を生成し、当該信号SND2を第2復調部1322へ送ることを指定する合成制御指令SNCを、信号合成部131へ送る。
引き続き、ステップS13において、「第1スキャン処理」が行われる。かかるステップS13の処理の詳細については、後述する。
次いで、ステップS14において、制御部185が、信号合成部131に対して、第2スキャン処理のための信号合成設定を行う。この第2スキャン処理のための信号合成設定では、制御部185が、信号IFS1〜IFS4を合成して信号SND3を生成し、当該信号SND3を第1復調部1321へ送ることを指定する合成制御指令SNCを、信号合成部131へ送る。
引き続き、ステップS15において、「第2スキャン処理」が行われる。かかるステップS15の処理の詳細については、後述する。
次に、ステップS16において、チャンネルリスト作成部183が、第2スキャン処理で抽出されたそれぞれの物理チャンネルについて、物理チャンネルに対応する同一の識別情報が、複数存在するか否かを判定する。そして、当該対応する識別情報が1つのみである場合には、チャンネルリスト作成部183は、当該1つのみの抽出された物理チャンネルの周波数情報と、当該物理チャンネルに対応する放送事業者識別情報及び地域識別情報を含む識別情報とを関連付けて、チャンネルリストCHLに登録する。
また、チャンネルリスト作成部183は、物理チャンネルに対応する同一の識別情報が複数存在する場合には、複数存在する抽出された物理チャンネルのうちから、受信品質が最良の物理チャンネルを選択する。そして、チャンネルリスト作成部183は、受信品質が最良の物理チャンネルの周波数情報と、当該物理チャンネルに対応する放送事業者識別情報及び地域識別情報を含む識別情報とを関連付けて、チャンネルリストCHLに登録する。
このようにしてチャンネルリストCHLが生成されると、処理はステップS11へ戻る。そして、受信制御ユニット180による「通常再生処理」が再開される。
<第1スキャン処理>
次に、上述したステップS13における「第1スキャン処理」について説明する。この「第1スキャン処理」は、図8に示される『第1復調部1321による復調結果に基づくスキャン処理』と『第2復調部1322による復調結果に基づくスキャン処理』とが、同時並行に行われる。
《第1復調部1321による復調結果に基づくスキャン処理》
まず、第1復調部1321による復調結果に基づくスキャン処理について説明する。このスキャン処理は、ステップS21において、制御部185が、物理チャンネル13を指定した選局指令CSLAを生成し、当該選局指令CSLAをRF処理ユニット1201,1202へ送る。この結果、物理チャンネル13を選局した信号IFS1,IFS2が信号合成部131で合成され、信号SND1が第1復調部1321へ送られる。そして、第1復調部1321による復調結果である信号DMD1が、受信制御ユニット180の同期判定部1821へ送られる。
引き続き、ステップS22において、信号DMD1を受けた同期判定部1821が、当該信号DMD1から、同期情報が含まれているTMCC情報を取得することができたか否かの同期判定を行う。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、処理は、後述するステップS24へ進む。
ステップS22における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、同期判定部1821が、信号DMD1に対応する物理チャンネルを、候補物理チャンネルとして、記憶部181の同期物理チャンネル情報SYIに追加する。そして、処理はステップS24へ進む。
ステップS24では、制御部185が、「1」だけインクリメントしたチャンネル番号の物理チャンネルが、チャンネル39であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS24:N)には、処理はステップS25へ進む。
ステップS25では、制御部185が、チャンネル番号を「1」だけインクリメントした物理チャンネルを指定した選局指令CSLAを生成して、RF処理ユニット1201,1202へ送る。この結果、「1」だけインクリメントされた物理チャンネルを選局した信号IFS1,IFS2が信号合成部131で合成され、信号SND1が第1復調部1321へ送られる。この後、処理はステップS22へ戻る。以後、ステップS24における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS22〜S25の処理が繰り返される。
ステップS24における判定の結果が肯定的(ステップS24:Y)になると、後述するステップS34における判定の結果が肯定的であるという条件のもとで、ステップS13の処理が終了する。そして、処理は、上述した図7のステップS14へ進む。
《第2復調部1322による復調結果に基づくスキャン処理》
次に、第2復調部1322による復調結果に基づくスキャン処理について説明する。このスキャン処理は、ステップS31において、制御部185が、物理チャンネル39を指定した選局指令CSLBを生成し、当該選局指令CSLBをRF処理ユニット1203,1204へ送る。この結果、物理チャンネル39を選局した信号IFS3,IFS4が信号合成部131で合成され、信号SND2が第2復調部1322へ送られる。そして、第2復調部1322による復調結果である信号DMD2が、受信制御ユニット180の同期判定部1822へ送られる。
引き続き、ステップS32において、信号DMD2を受けた同期判定部1822が、当該信号DMD2から、同期情報が含まれているTMCC情報を取得することができたか否かの同期判定を行う。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS32:N)には、処理は、後述するステップS34へ進む。
ステップS32における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS32:Y)には、処理はステップS33へ進む。このステップS33では、同期判定部1822が、信号DMD2に対応する物理チャンネルを、候補物理チャンネルとして、記憶部181の同期物理チャンネル情報SYIに追加する。そして、処理はステップS34へ進む。
ステップS34では、制御部185が、「1」だけインクリメントしたチャンネル番号の物理チャンネルが、チャンネル63であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS34:N)には、処理はステップS35へ進む。
ステップS35では、制御部185が、チャンネル番号を「1」だけインクリメントした物理チャンネルを指定した選局指令CSLBを生成して、RF処理ユニット1203,1204へ送る。この結果、「1」だけインクリメントされた物理チャンネルを選局した信号IFS3,IFS4が信号合成部131で合成され、信号SND2が第2復調部1322へ送られる。この後、処理はステップS32へ戻る。以後、ステップS34における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS32〜S35の処理が繰り返される。
ステップS34における判定の結果が肯定的(ステップS34:Y)になると、上述したステップS24における判定の結果が肯定的であるという条件のもとで、ステップS13の処理が終了する。そして、処理は、上述した図7のステップS14へ進む。
<第2スキャン処理>
次いで、上述したステップS15における「第2スキャン処理」について説明する。
かかるステップS15における処理は、図9に示されるように、まず、ステップS41において、制御部185が、今回の第1スキャン処理により同期物理チャンネル情報SYI登録された候補物理チャンネルの中から、最初の候補物理チャンネルを選択する。そして、制御部185は、当該最初の候補物理チャンネルを指定した選局指令CSLA,CSLBを生成する。引き続き、制御部185は、選局指令CSLAをRF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、選局指令CSLBをRF処理ユニット1203,1204へ送る。
この結果、当該最初の候補物理チャンネルを選局した信号IFS1〜IFS4が信号合成部131で合成され、信号SND3が第1復調部1321へ送られる。第1復調部1321は、当該信号SND3を受けると復調処理を行い、復調結果である信号DMDを復号部133へ送る。そして、復号部133が、音声及び映像以外の復号結果を、信号DBDとして受信制御ユニット180のチャンネルリスト作成部183へ送る。
引き続き、ステップS42において、チャンネルリスト作成部183が、信号DBDからNIT情報におけるネットワーク識別子を抽出することができるか否か、すなわち、放送事業者識別情報及び地域識別情報を含む識別情報を取得することができるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS42:N)には、処理は、後述するステップS44へ進む。
ステップS42における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS42:Y)には、処理はステップS43へ進む。このステップS43では、チャンネルリスト作成部183が、候補物理チャンネルに関する周波数情報、及び、放送事業者識別情報及び地域識別情報を含む識別情報を抽出する。そして、処理はステップS44へ進む。
ステップS44では、同期物理チャンネル情報SYIに登録された全ての候補物理チャンネルについて、上述したステップS42,S43の処理を行ったか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS44:N)には、処理はステップS45へ進む。
ステップS45では、制御部185が、同期物理チャンネル情報SYIを参照して、チャンネルリストの作成対象である次の候補物理チャンネルを選択する。そして、制御部185は、当該次の候補物理チャンネルを指定した選局指令CSLA,CSLBを生成する。引き続き、制御部185は、選局指令CSLAをRF処理ユニット1201,1202へ送るとともに、選局指令CSLBをRF処理ユニット1203,1204へ送る。この結果、当該次の候補物理チャンネルを選局した信号IFS1〜IFS4が信号合成部131で合成され、信号SND3が第1復調部1321へ送られる。そして、第1復調部1321が、当該信号SND3の復調処理を行い、復調結果である信号DMDが復号部133へ送られる。引き続き、復号部133が、音声及び映像以外の復号結果を、信号DBDとして受信制御ユニット180のチャンネルリスト作成部183へ送る。
この後、処理はステップS42へ戻る。以後、ステップS44における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS42〜S45の処理が繰り返される。
ステップS44における判定の結果が肯定的(ステップS44:Y)になると、ステップS15の処理が終了する。そして、処理は、上述した図7のステップS16へ進む。
以上説明したように、本実施形態では、チャンネルリストCHLを作成するに際して、全ての物理チャンネルを、第1グループ(13〜38チャンネル)と第2グループ(39〜62チャンネル)とに分割する。そして、制御部185が、第1復調部1321による第1グループに属するそれぞれの物理チャンネルの放送波の復調処理と、第2復調部1322による第2グループに属するそれぞれの物理チャンネルの放送波の復調処理とを、同時並行に処理させる「第1スキャン制御」を実行する。かかる「第1スキャン制御」のもとでは、第1復調部1321が、2つの信号IFS1,IFS2を合成した信号SND1の復調処理を行い、第2復調部1322が、2つの信号IFS3,IFS4を合成した信号SND2の復調処理を行う。そして、同期判定部1821,1822のそれぞれが、第1復調部1321,1322による復調結果に基づき、復調中の物理チャンネルを介して放送波が受信できているか否かの同期判定を行い、当該判定の結果が肯定的であった物理チャンネルを、候補物理チャンネルとして、同期物理チャンネル情報SYIに登録する。
引き続き、制御部185が、当該第1スキャン制御の後に、復号部133に対して候補物理チャンネルの放送波の復号処理を行わせる「第2スキャン制御」を実行する。かかる「第2スキャン制御」のもとでは、復号部133が、4つの信号IFS1〜IFS4を合成した信号SND3の復調信号の復号処理を行う。そして、チャンネルリスト作成部183が、復号部133による復号結果に基づき、物理チャンネルに関する周波数情報、及び、放送事業者識別情報及び地域識別情報を含む識別情報を抽出する。そして、当該識別情報の抽出結果に基づいて、チャンネルリスト作成部183が、チャンネルリストCHLを作成する。
このため、本実施形態では、微弱な受信電波レベルで取得可能な同期情報を、2つの復調部を利用した同時並行の処理で取得するため、処理速度を高めることができる。
また、本実施形態では、放送事業者識別情報及び地域識別情報を含む識別情報を取得する際には、同期情報を取得する場合よりも多い数の4個のアンテナで受信した信号の合成信号から取得する。このため、4個のアンテナで受信した信号を合成して再生するようにすれば、再生結果を視聴可能な物理チャンネルに関するチャンネルリストを、適切に作成することができる。
したがって、本実施形態によれば、移動体が存在する各位置において、受信に適した物理チャンネルに関する情報が登録されたチャンネルリストを用意することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態の受信装置は、アンテナ及びRF処理ユニットを4組備えることとし、復調部を2組備えることとした。これに対して、アンテナ及びRF処理ユニットを2組とし、復調部を2組とする等の様々な他の構成であってもよい。
また、例えば、アンテナ及びRF処理ユニットを6組備え、復調部を3組備える構成を採用した場合には、全ての物理チャンネルを3つのグループに分割し、分割グループに対応付けられた3つの復調部のそれぞれにより、並行して復調処理を行わせるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、全ての物理チャンネルを分割するに際して、第1グループを13〜38チャンネルの物理チャンネルにするとともに、第2グループを39〜62チャンネルの物理チャンネルに分割した。これに対して、第1グループを奇数番号のチャンネルにするとともに、第2グループを偶数番号のチャンネルにする等、他の組み合せでグループ分割してもよい。
また、上記の実施形態では、CNR(Carrier to Noise Ratio)に基づいて、放送波の受信品質を評価したが、映像伝送方式にMPEG2−TS方式を採用した場合におけるパケットエラーフラグ等に基づいて受信品質を評価するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、制御部は、検出値CNR1に基づいて、前回のスキャン処理から放送波の受信状況が大きく変化したと判断した場合にスキャン処理(チャンネルリスト作成処理)を行うこととした。これに対して、入力ユニットを利用した利用者の操作によるスキャン開始指令によって、スキャン処理を開始するようにしてもよい。
また、上記の実施形態においては、車両に搭載される受信装置に本発明を適用したが、車両以外の他の移動体に配置される受信装置にも本発明を適用することもできるし、スマートフォン等の携帯端末装置に配置される受信装置にも本発明を適用することができる。また、例えば、家庭内等に設置される受信装置に本発明を適用することもできる。
なお、上記の受信制御ユニットの一部又は全部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算部としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における受信制御ユニットの機能を実現するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
100 … 受信装置
1321 … 第1復調部(復調部)
1322 … 第2復調部(復調部)
133 … 復号部
181 … 記憶部
1821,1822 … 同期判定部
183 … チャンネルリスト作成部
185 … 制御部

Claims (9)

  1. 放送波を受信する受信装置であって、
    選局指令に対応する物理チャンネルの周波数帯の受信信号を復調して復調信号を生成する複数の復調部と;
    前記複数の復調部に対して、それぞれ異なる物理チャンネルを指定した選局指令を順次発行してスキャン処理を制御する制御部と;
    前記複数の復調部のそれぞれにより生成された復調信号に同期情報が含まれるか否かを判定する同期判定部と;
    前記同期判定部による判定結果が肯定的であった物理チャンネルを記憶する記憶部と;
    前記記憶部に記憶されている物理チャンネルに対応する復調信号の復号を順次行い、前記復号の結果から放送事業者識別情報を含む識別情報を抽出する復号部と;
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記復号部による抽出結果に基づいて、前記物理チャンネルの周波数情報と、前記識別情報とを関連付けたチャンネルリストを作成するチャンネルリスト作成部を更に備え、
    前記制御部は、
    複数の物理チャンネルのそれぞれを前記複数の復調部の数のグループに分割した分割グループごとに、前記分割グループに対応付けられた復調部のそれぞれにより並行して復調させるための物理チャンネルを指定した第1選局指令を発行しつつ、前記同期判定部による判定結果が肯定的である物理チャンネルを候補物理チャンネルとして前記記憶部に記憶させる第1スキャン制御を行い、
    前記第1スキャン制御の後に、前記復号部により、順次、前記記憶部により記憶された候補物理チャンネルに対応する復調信号を復号させるための第2選局指令を発行する第2スキャン制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2スキャン制御に際して、前記第1スキャン制御の場合よりも多い数のアンテナに対応する受信信号に基づいた復調を、前記復号部へ復調結果を供給する復調部に行わせる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記復調部の数は2つである、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の受信装置。
  5. 前記識別情報には、地域識別情報が含まれる、ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の受信装置。
  6. 移動体に配置される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の受信装置。
  7. 選局指令に対応する物理チャンネルの周波数帯の受信信号を復調して復調信号を生成する複数の復調部と;スキャン処理を制御する制御部と;を備える放送波を受信する受信装置において使用される受信処理方法であって、
    前記複数の復調部が、前記制御部による制御のもとで、それぞれ異なる物理チャンネルが指定された選局指令に対応する物理チャンネルの周波数帯の受信信号を復調して復調信号を生成する復調工程と;
    前記複数の復調部のそれぞれにより生成された復調信号に同期情報が含まれるか否かを判定し、前記判定の結果が肯定的であった物理チャンネルを記憶部に記憶する同期判定工程と;
    前記記憶部に記憶されている物理チャンネルに対応する復調信号の復号を順次行い、前記復号の結果から放送事業者識別情報を含む識別情報を抽出する復号工程と;
    を備えることを特徴とする受信処理方法。
  8. 請求項7に記載の受信処理方法を演算部に実行させる、ことを特徴とする受信処理プログラム。
  9. 請求項8に記載の受信処理プログラムが、演算部により読み取り可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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