JP2018167549A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体の直角度が出ていない場合に、記録媒体の第1面の画像に対する第2面の画像の幅方向の位置ズレを抑制することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置100は、用紙Pに画像を形成する記録部9と、用紙Pの傾きを補正するレジストローラー対13と、記録部9とレジストローラー対13との間に配置され、第1面S1に第1画像Q1を形成する際に通過する用紙Pの端部を検知する端部位置検出センサー60と、端部位置検出センサー60の検知結果に基づいて、第1面S1に形成された第1画像Q1と第2面S2に形成される第2画像Q2との用紙搬送方向に直交する幅方向の位置ズレ量を算出する演算部112と、第2面S2に第2画像Q2を形成する際に、演算部112の算出結果に基づいて、第2画像Q2の形成位置を補正する位置補正部113と、を備える。
【選択図】図6
【解決手段】この画像形成装置100は、用紙Pに画像を形成する記録部9と、用紙Pの傾きを補正するレジストローラー対13と、記録部9とレジストローラー対13との間に配置され、第1面S1に第1画像Q1を形成する際に通過する用紙Pの端部を検知する端部位置検出センサー60と、端部位置検出センサー60の検知結果に基づいて、第1面S1に形成された第1画像Q1と第2面S2に形成される第2画像Q2との用紙搬送方向に直交する幅方向の位置ズレ量を算出する演算部112と、第2面S2に第2画像Q2を形成する際に、演算部112の算出結果に基づいて、第2画像Q2の形成位置を補正する位置補正部113と、を備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、画像形成装置に関し、特に、記録媒体の第1面に画像を形成した後、記録媒体を反転させ、記録媒体の第2面に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
ファクシミリ、複写機、プリンター等の画像形成装置を用いて記録媒体に印字を行う場合、記録媒体が搬送方向に対して直交する方向(記録媒体幅方向)に位置ずれしていると、記録媒体毎で印字位置がずれてしまう。このため、印字後に製本する場合などは、頁毎の印字位置精度に高い精度が求められる。特にインクジェット記録装置を用いる場合は、インクが記録媒体に染み込んで裏写りしやすいので、両面印刷時の印字位置精度により高い精度(例えば0.数mm以下)が求められる。
そこで、従来、記録媒体の斜行をレジストローラー対により補正するとともに、記録媒体の幅方向の位置ズレを検知し、記録媒体の位置ズレに合わせて画像の形成位置を記録媒体幅方向に補正する画像形成装置が知られている。
なお、記録媒体の幅方向の位置ズレに合わせて画像の形成位置を記録媒体幅方向に補正する画像形成装置は、例えば特許文献1に開示されている。
ところで、記録媒体の直角度が出ていない場合(記録媒体の前端や後端が記録媒体の側端に直交する方向に対して傾斜している場合)、記録媒体はレジストローラー対によって誤った角度に補正され、斜行した状態で搬送される。このため、記録媒体の表面(第1面)と裏面(第2面)とで画像が記録媒体幅方向に大きく位置ズレするという問題点がある。
なお、上記従来の画像形成装置では、記録媒体の直角度が出ていない場合、記録媒体の表面と裏面とで画像が記録媒体幅方向に大きく位置ズレするのを抑制することは困難である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、記録媒体の直角度が出ていない場合に、記録媒体の第1面の画像に対する第2面の画像の幅方向の位置ズレを抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の局面の画像形成装置は、記録媒体の第1面に第1画像を形成した後、記録媒体を反転させ、記録媒体の第2面に第2画像を形成する画像形成装置である。画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、画像形成部に対して記録媒体搬送方向上流側に配置されるとともに、記録媒体の前端が当接され、記録媒体の傾きを補正するレジストローラー対と、画像形成部とレジストローラー対との間に配置され、第1面に第1画像を形成する際に通過する記録媒体の端部を検知する端部検知部と、端部検知部の検知結果に基づいて、第1面に形成された第1画像と第2面に形成される第2画像との記録媒体搬送方向に直交する幅方向の位置ズレ量を算出する演算部と、第2面に第2画像を形成する際に、演算部の算出結果に基づいて、第1画像に対する第2画像の位置ズレ方向と逆方向に第2画像の形成位置を補正する位置補正部と、を備える。
本発明の第1の局面の画像形成装置によれば、第1面に第1画像を形成する際に通過する記録媒体の端部を検知する端部検知部と、端部検知部の検知結果に基づいて、第1面に形成された第1画像と第2面に形成される第2画像との幅方向の位置ズレ量を算出する演算部と、第2面に第2画像を形成する際に、演算部の算出結果に基づいて、第1画像に対する第2画像の位置ズレ方向と逆方向に第2画像の形成位置を補正する位置補正部と、を備える。これにより、記録媒体の直角度が出ておらず、記録媒体がレジストローラー対によって誤った角度に補正され斜行した状態で搬送された場合であっても、第1画像に対する第2画像の位置ズレ量が少なくなるように、第2画像の形成位置を補正することができる。このため、第1面の第1画像に対する第2面の第2画像の幅方向の位置ズレを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、画像形成装置(ここでは一例としてインクジェット記録装置を示す)100は、装置本体1の内部下方に用紙収容部である給紙カセット2aが配置されている。給紙カセット2aの内部には、記録媒体の一例である用紙Pが積載して収容されている。給紙カセット2aの用紙搬送方向下流側、すなわち図1における給紙カセット2aの右側の上方には給紙装置3aが配置されている。この給紙装置3aにより、用紙Pは図1において給紙カセット2aの右上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。
また、画像形成装置100はその内部に第1用紙搬送路4aを備えている。第1用紙搬送路4aは、給紙カセット2aに関して言えばその給紙方向である右上方に位置する。給紙カセット2aから送り出された用紙Pは第1用紙搬送路4aにより装置本体1の側面に沿って垂直上方に搬送される。
用紙搬送方向に対し第1用紙搬送路4aの下流端にはレジストローラー対13が備えられている。さらにレジストローラー対13の用紙搬送方向下流側には第1ベルト搬送部5及び記録部(画像形成部)9が配置されている。給紙カセット2aから送り出された用紙Pは第1用紙搬送路4aを通ってレジストローラー対13に到達する。レジストローラー対13は用紙Pの前端が当接され、用紙Pの傾きを補正しつつ記録部9が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、第1ベルト搬送部5に向かって用紙Pを送り出す。
また、レジストローラー対13と記録部9との間には、用紙Pの幅方向(用紙搬送方向に対して垂直方向)に延びるとともに用紙Pの端部の位置を検知するための端部位置検知センサー(端部検知部)60および光源61が配置されている。光源61は、用紙搬送路を挟んで端部位置検知センサー60の下方に配置されている。端部位置検知センサー60と光源61との間を用紙Pが通過すると、光源61からの光が遮光されることにより端部位置検知センサー60は用紙Pの端部を検知可能である。
用紙搬送方向に対し第1ベルト搬送部5の下流側(図1の左側)には第2ベルト搬送部12が配置されている。記録部9にてインク画像が記録された用紙Pは第2ベルト搬送部12へと送られ、第2ベルト搬送部12を通過する間に用紙P表面に吐出されたインクが乾燥される。
用紙搬送方向に対し第2ベルト搬送部12の下流側であって装置本体1の左側面近傍にはデカーラー部14が備えられている。第2ベルト搬送部12にてインクが乾燥された用紙Pはデカーラー部14へと送られ、用紙幅方向に並んだ複数のローラーを用いて用紙Pに生じたカールが矯正される。
用紙搬送方向に対しデカーラー部14の下流側(図1の上方)には第2用紙搬送路4bが備えられている。デカーラー部14を通過した用紙Pは両面記録を行わない場合、第2用紙搬送路4bから排出ローラー対を介して画像形成装置100の左側面外部に設けられた用紙排出トレイ15に排出される。
装置本体1の上部であって記録部9及び第2ベルト搬送部12の上方には両面記録を行うための反転搬送路16が備えられている。両面記録を行う場合には第1面への記録が終了して第2ベルト搬送部12及びデカーラー部14を通過した用紙Pが第2用紙搬送路4bを通って反転搬送路16へと送られる。反転搬送路16へ送られた用紙Pは、続いて第2面の記録のために搬送方向が切り替えられ、装置本体1の上部を通過して右側に向かって送られ、第1用紙搬送路4a、及びレジストローラー対13を経て第2面を上向きにした状態で再度第1ベルト搬送部5へと送られる。
また、第2搬送ユニット12の下方にはワイプユニット19及びキャップユニット50が配置されている。ワイプユニット19は、パージを実行する際に記録部9の下方に水平移動し、記録ヘッドの吐出ノズルから押出されたインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。キャップユニット50は、記録ヘッドのインク吐出面をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動し、さらに上方に移動して記録ヘッドの下面に装着される。
記録部9は図2および図3に示すように、ヘッドハウジング10と、ヘッドハウジング10に保持されたラインヘッド11C、11M、11Y、及び11Kを備えている。これらのラインヘッド11C〜11Kは、駆動ローラー6及び従動ローラー7を含む複数のローラーに張架された第1搬送ベルト8の搬送面に対して所定の間隔(例えば1mm)が形成されるような高さに支持され、用紙搬送方向(矢印A方向)と直交する用紙幅方向(矢印BB´方向)に沿って複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a〜17cが千鳥状に配列されている。
図4及び図5に示すように、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面Fには吐出ノズル18(図2参照)が多数配列されたノズル領域Rが設けられている。なお、記録ヘッド17a〜17cは同一の形状及び構成であるため、図4及び図5では記録ヘッド17a〜17cを一つの図で示している。
各ラインヘッド11C〜11Kを構成する記録ヘッド17a〜17cには、それぞれインクタンク(図示せず)に貯留されている4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)のインクがラインヘッド11C〜11Kの色毎に供給される。
各記録ヘッド17a〜17cは、プリンター100全体を制御する制御部110(図1参照)からの制御信号により、外部コンピューター等から受信した画像データに応じて、第1搬送ベルト8の搬送面に吸着保持されて搬送される用紙Pに向かって吐出ノズル18からインクを吐出する。これにより、第1搬送ベルト8上の用紙Pにはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクが重ね合わされたカラー画像が形成される。
次に、本発明の画像形成装置100における画像形成位置補正制御について説明する。なお、画像形成装置100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、画像形成装置100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
図6に示すように、画像形成装置100は、主に画像処理や用紙搬送に関する制御を行う制御部110を備えている。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等によって構成されており、画像形成装置100における各部分および各装置に対して制御信号を送信する。制御部110が制御する各部分および各装置としては、例えば、記録部9、給紙装置3a、レジストローラー対13、第1ベルト搬送部5、第2ベルト搬送部12、ワイプユニット19及びキャップユニット50等が挙げられる。
また、制御部110は、出力画像データを生成する画像生成部111と、演算部112と、画像形成位置を補正する位置補正部113と、を備えている。
演算部112は、用紙Pに両面印刷を行う場合に、端部位置検知センサー60の検知結果に基づいて、用紙Pの第1面に形成された第1画像と第2面に形成される第2画像との幅方向(矢印BB´方向)の位置ズレ量を算出する。
具体的には、用紙Pに両面印刷を行う場合、端部位置検知センサー60は、用紙Pの第1面に第1画像を形成する際に通過する用紙Pの端部を検知し、検知結果を制御部110に送信する。このとき、端部位置検知センサー60は図7に示すように、用紙Pの側端辺L2の前端P1および後端P2の幅方向のズレ量である側端辺位置ズレ量Xと、用紙Pの後端辺L3の一方端P3および他方端P4の用紙搬送方向のズレ量である後端辺位置ズレ量Yと、を少なくとも検知し、検知結果を制御部110に送信する。
演算部112は、側端辺位置ズレ量X、後端辺位置ズレ量Y、用紙Pの用紙搬送方向の長さH、及び用紙Pの幅方向の長さWに基づいて、用紙Pの第1面に形成された第1画像と第2面に形成される第2画像との幅方向の位置ズレ量を算出する。このとき、演算部112は、第1画像の前端部分と第2画像の前端部分との幅方向の位置ズレ量と、第1画像の後端部分と第2画像の後端部分との幅方向の位置ズレ量と、を算出するとともに、これらを位置ズレ方向を加味して足し合わせた合算位置ズレ量を算出する。なお、用紙Pの用紙搬送方向の長さH、及び用紙Pの幅方向の長さWは、端部位置検知センサー60により検知してその検知結果を用いてもよいし、端部位置検知センサー60により検知した検知結果に近似する規定の用紙サイズを用いてもよいし、ユーザーが操作パネル(図示せず)に入力した用紙サイズを用いてもよい。
側端辺位置ズレ量をX、後端辺位置ズレ量をY、用紙Pの用紙搬送方向の長さをH、用紙Pの幅方向の長さをW、とすると、演算部112が算出する合算位置ズレ量は、2X−Y×H/Wになる。
位置補正部113は、用紙Pの第2面に第2画像を形成する際に、演算部112の算出結果に基づいて、第1画像に対する第2画像の位置ズレ方向と逆方向(位置ズレ量が少なくなる方向)に第2画像の形成位置を補正する。このとき、位置補正部113は、演算部112が算出した合算位置ズレ量の半分の値であるX−Y×H/(2W)だけ、位置ズレ方向と逆方向に第2画像の形成位置を補正する。すなわち、位置補正部113は、第2画像の形成位置をY×H/(2W)−Xだけ補正する。このとき、位置補正部113は、第1画像の第1中心と第2画像の第2中心との幅方向(矢印BB´方向)の位置ズレ量だけ、第2画像の形成位置を補正することになる。
次に、上述した補正量(Y×H/(2W)−X)の根拠について詳細に説明する。
まず、図8に示すように、用紙Pの第1面S1の前端辺L1が側端辺L2に直交する方向(幅方向)に対して傾斜しており、第1面S1の後端辺L3が側端辺L2に直交する方向(幅方向)に対して傾斜していない場合について説明する。
第1用紙搬送路4aを搬送された用紙Pは、レジストローラー対13によって誤った角度に補正され(図8の破線の用紙P参照)、その状態で記録部9によって第1面S1に第1画像Q1が形成される。このとき、端部位置検知センサー60によって、用紙Pの側端辺L2の前端P1および後端P2の幅方向(矢印BB´方向)のズレ量である側端辺位置ズレ量Xを検知する。その後、第1画像Q1が形成された用紙Pは、反転搬送路16で反転され、第1用紙搬送路4aに搬送される。
図9に示すように、反転された用紙Pは、レジストローラー対13によって正しい角度に補正され、その状態で記録部9によって第2面S2に第2画像Q2が形成される。このとき、図10に示すように、第2画像Q2の前端部分は、第1画像Q1の前端部分に比べて約Xだけ矢印B´方向に位置ズレすることになる。なお、第1画像Q1の後端部分と第2画像Q2の後端部分との幅方向(矢印BB´方向)の位置ズレ量は略ゼロであるので、図11に示すように第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量は、約X/2となる。
そこで、位置補正部113によって第1画像Q1と第2画像Q2との合算位置ズレ量の半分であるX/2だけ第2画像Q2の形成位置を矢印B方向(位置ズレ方向と逆方向)に補正すればよいことになる。ここで、第2画像Q2の形成位置の補正方向に関して矢印B´方向を正とすると、第2画像Q2の形成位置を−X/2だけ補正すればよいことになる。このように第2画像Q2の形成位置を補正すれば図12に示すように、第1画像Q1の前端部分と第2画像Q2の前端部分との位置ズレ量は約X/2になるとともに、第1画像Q1の後端部分と第2画像Q2の後端部分との位置ズレ量も約X/2になる。なお、第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量は、約ゼロになる。
次に、図13に示すように、用紙Pの第1面S1の前端辺L1が側端辺L2に直交する方向(幅方向)に対して傾斜しておらず、第1面S1の後端辺L3が側端辺L2に直交する方向(幅方向)に対して傾斜している場合について説明する。
第1用紙搬送路4aを搬送された用紙Pは、レジストローラー対13によって正しい角度に補正され(図13の破線の用紙P参照)、その状態で記録部9によって第1面S1に第1画像Q1が形成される。このとき、端部位置検知センサー60によって、用紙Pの後端辺L3の一方端P3および他方端P4の用紙搬送方向のズレ量である後端辺位置ズレ量Yを検知する。その後、第1画像Q1が形成された用紙Pは、反転搬送路16で反転され、第1用紙搬送路4aに搬送される。
図14に示すように、反転された用紙Pは、レジストローラー対13によって誤った角度に補正され(図14の破線の用紙P参照)、その状態で記録部9によって第2面S2に第2画像Q2が形成される。このとき、図15に示すように、第2画像Q2の後端部分は、第1画像Q1の後端部分に比べて約Y×H/W(=X2´)だけ矢印B方向に位置ズレすることになる。このX2´の算出方法は、三角比を用いた近似式により容易に算出することができる。すなわち、後端辺L3の傾斜角が十分小さいため、X2´:H≒Y:Wが成立するので、X2´≒Y×H/Wとなる。なお、第1画像Q1の前端部分と第2画像Q2の前端部分との幅方向(矢印BB´方向)の位置ズレ量は略ゼロであるので、図16に示すように第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量は、約Y×H/(2W)となる。
そこで、位置補正部113によって第1画像Q1と第2画像Q2との合算位置ズレ量の半分であるY×H/(2W)だけ第2画像Q2の形成位置を矢印B´方向(位置ズレ方向と逆方向)に補正すればよいことになる。このように第2画像Q2の形成位置を補正すれば図17に示すように、第1画像Q1の前端部分と第2画像Q2の前端部分との位置ズレ量は約Y×H/(2W)になるとともに、第1画像Q1の後端部分と第2画像Q2の後端部分との位置ズレ量も約Y×H/(2W)になる。なお、第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量は、約ゼロになる。
次に、図18に示すように、用紙Pの第1面S1の前端辺L1および後端辺L3の両方が側端辺L2に直交する方向(幅方向)に対して傾斜している場合について説明する。
図19に示すように、第1用紙搬送路4aを搬送された用紙Pは、レジストローラー対13によって誤った角度に補正され(図19の破線の用紙P参照)、その状態で記録部9によって第1面S1に第1画像Q1が形成される。このとき、端部位置検知センサー60によって、用紙Pの側端辺L2の前端P1および後端P2の幅方向のズレ量である側端辺位置ズレ量X、及び後端辺L3の一方端P3および他方端P4の用紙搬送方向のズレ量である後端辺位置ズレ量Yを検知する。その後、第1画像Q1が形成された用紙Pは、反転搬送路16で反転され、第1用紙搬送路4aに搬送される。
図20に示すように、反転された用紙Pは、レジストローラー対13によって誤った角度に補正され(図20の破線の用紙P参照)、その状態で記録部9によって第2面S2に第2画像Q2が形成される。このとき、図21に示すように、第2画像Q2の前端部分は、第1画像Q1の前端部分に比べて約Xだけ矢印B´方向に位置ズレすることになるとともに、第2画像Q2の後端部分は、第1画像Q1の後端部分に比べて約(Y×H/W)−X(=X2)だけ矢印B方向に位置ズレすることになる。すなわち、第1画像Q1と第2画像Q2との合算位置ズレ量は、約2X−(Y×H/W)(=X−X2)になる。
このX2の算出方法は、三角比を用いた近似式により容易に算出することができる。具体的には、前端辺L1および後端辺L3の傾斜角が十分小さいため、図18および図19より、X≒H×b/W、Y≒a+bが成立する。また、図20より、X2:H≒a:Wが成立するので、X2≒a×H/Wとなる。この式に、X≒H×b/W、Y≒a+bを代入することにより、X2≒(Y×H/W)−Xとなる。なお、図22に示すように第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量は、約X−{Y×H/(2W)}(=(X−X2)/2)となる。
そこで、位置補正部113によって第1画像Q1と第2画像Q2との合算位置ズレ量の半分であるX−Y×H/(2W)だけ第2画像Q2の形成位置を矢印B方向に補正すればよいことになる。すなわち、第2画像Q2の形成位置の補正方向に関して矢印B´方向を正とすれば、第2画像Q2の形成位置をY×H/(2W)−X(=−(X−X2)/2)だけ補正すればよいことになる。このように第2画像Q2の形成位置を補正すれば図23に示すように、第1画像Q1の前端部分と第2画像Q2の前端部分との位置ズレ量は約Y×H/(2W)になるとともに、第1画像Q1の後端部分と第2画像Q2の後端部分との位置ズレ量も約Y×H/(2W)になる。なお、第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量は、約ゼロになる。
最後に、この補正量Y×H/(2W)−Xが、前端辺L1のみが傾斜している場合(図8の場合)や、後端辺L3のみが傾斜している場合(図13の場合)にも適用できることを確認する。
前端辺L1のみが傾斜している場合(図8の場合)、前端辺L1の傾斜角が十分小さいため、三角比を用いた近似式により、X:H≒Y:Wが成立するので、Y≒X×W/Hとなる。これをY×H/(2W)−Xに代入すると、−X/2となり、上述した補正量と一致する。すなわち、補正量Y×H/(2W)−Xは、前端辺L1のみが傾斜している場合にも適用できる。
後端辺L3のみが傾斜している場合(図13の場合)、X=0であるから、補正量はY×H/(2W)となり、上述した補正量と一致する。すなわち、補正量Y×H/(2W)−Xは、後端辺L3のみが傾斜している場合にも適用できる。
本実施形態では、上記のように、第1面S1に第1画像Q1を形成する際に通過する用紙Pの端部を検知する端部位置検出センサー60と、端部位置検出センサー60の検知結果に基づいて、第1面S1に形成された第1画像Q1と第2面S2に形成される第2画像Q2との幅方向の位置ズレ量を算出する演算部112と、第2面S2に第2画像Q2を形成する際に、演算部112の算出結果に基づいて、第1画像Q1に対する第2画像Q2の位置ズレ方向と逆方向に第2画像Q2の形成位置を補正する位置補正部113と、を備える。これにより、用紙Pの直角度が出ておらず、用紙Pがレジストローラー対13によって誤った角度に補正され斜行した状態で搬送された場合であっても、第1画像Q1に対する第2画像Q2の位置ズレ量が少なくなるように、第2画像Q2の形成位置を補正することができる。このため、第1面S1の第1画像Q1に対する第2面S2の第2画像Q2の幅方向の位置ズレを抑制することができる。
また、上記のように、端部位置検出センサー60は、第1面S1に第1画像Q1を形成する際に、用紙Pの側端辺L2の前端P1および後端P2の幅方向のズレ量である側端辺位置ズレ量Xと、用紙Pの後端辺L3の一方端P3および他方端P4の用紙搬送方向のズレ量である後端辺位置ズレ量Yと、を少なくとも検知し、演算部112は、側端辺位置ズレ量X、後端辺位置ズレ量Y、用紙Pの用紙搬送方向の長さH、及び用紙Pの幅方向の長さWに基づいて、第1画像Q1と第2画像Q2との幅方向の位置ズレ量を算出する。これにより、第1画像Q1と第2画像Q2との幅方向の位置ズレ量を容易に算出することができる。
また、上記のように、位置補正部113は、第2画像Q2の形成位置をY×H/(2W)−Xだけ補正する。これにより、用紙Pの前端部分における幅方向の位置ズレ量と、用紙Pの後端部分における幅方向の位置ズレ量と、を略同じにすることができる。このため、第1画像Q1と第2画像Q2との幅方向の最大位置ズレ量を最も小さくすることができる。
また、上記のように、位置補正部113は、第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量だけ、第2画像Q2の形成位置を補正する。これにより、第1画像Q1の第1中心O1と第2画像Q2の第2中心O2との幅方向の位置ズレ量を略ゼロにすることができる。このため、第1画像Q1と第2画像Q2との幅方向の最大位置ズレ量を容易に最も小さくすることができる。
また、上記のように、画像形成装置100はインクジェット記録装置である。特にインクジェット記録装置では、インクが用紙Pに染み込んで裏写りしやすく、両面印刷時の第1画像Q1と第2画像Q2との位置ズレ量の低減が求められる。このため、画像形成装置100としてインクジェット記録装置を用いる場合に本発明を適用することは、特に効果的である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、本発明をインクジェット記録装置に適用する例について示したが、本発明はこれに限らず、インクジェット記録装置以外の画像形成装置(例えば、電子写真方式の画像形成装置)にも適用可能である。
9 記録部(画像形成部)
13 レジストローラー対
60 端部位置検出センサー(端部検知部)
100 画像形成装置
112 演算部
113 位置補正部
H、W 長さ
L2 側端辺
L3 後端辺
O1 第1中心
O2 第2中心
P 用紙(記録媒体)
P1 前端
P2 後端
P3 一方端
P4 他方端
Q1 第1画像
Q2 第2画像
S1 第1面
S2 第2面
X 側端辺位置ズレ量
Y 後端辺位置ズレ量
13 レジストローラー対
60 端部位置検出センサー(端部検知部)
100 画像形成装置
112 演算部
113 位置補正部
H、W 長さ
L2 側端辺
L3 後端辺
O1 第1中心
O2 第2中心
P 用紙(記録媒体)
P1 前端
P2 後端
P3 一方端
P4 他方端
Q1 第1画像
Q2 第2画像
S1 第1面
S2 第2面
X 側端辺位置ズレ量
Y 後端辺位置ズレ量
Claims (7)
- 記録媒体の第1面に第1画像を形成した後、前記記録媒体を反転させ、前記記録媒体の第2面に第2画像を形成する画像形成装置であって、
前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に対して記録媒体搬送方向上流側に配置されるとともに、前記記録媒体の前端が当接され、前記記録媒体の傾きを補正するレジストローラー対と、
前記画像形成部と前記レジストローラー対との間に配置され、前記第1面に前記第1画像を形成する際に通過する前記記録媒体の端部を検知する端部検知部と、
前記端部検知部の検知結果に基づいて、前記第1面に形成された前記第1画像と前記第2面に形成される前記第2画像との記録媒体搬送方向に直交する幅方向の位置ズレ量を算出する演算部と、
前記第2面に前記第2画像を形成する際に、前記演算部の算出結果に基づいて、前記第1画像に対する前記第2画像の位置ズレ方向と逆方向に前記第2画像の形成位置を補正する位置補正部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記端部検知部は、前記第1面に前記第1画像を形成する際に、前記記録媒体の側端辺の前端および後端の前記幅方向のズレ量である側端辺位置ズレ量と、前記記録媒体の後端辺の一方端および他方端の前記記録媒体搬送方向のズレ量である後端辺位置ズレ量と、を少なくとも検知し、
前記演算部は、前記側端辺位置ズレ量、前記後端辺位置ズレ量、前記記録媒体の前記記録媒体搬送方向の長さ、及び前記記録媒体の前記幅方向の長さに基づいて、前記第1画像と前記第2画像との前記幅方向の位置ズレ量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記演算部は、前記第1画像の前端部分と前記第2画像の前端部分との前記幅方向の位置ズレ量と、前記第1画像の後端部分と前記第2画像の後端部分との前記幅方向の位置ズレ量と、を足し合わせた合算位置ズレ量を算出し、
前記位置補正部は、前記第2画像の形成位置を前記合算位置ズレ量の半分だけ前記逆方向に補正することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記側端辺位置ズレ量をX、前記後端辺位置ズレ量をY、前記記録媒体の前記記録媒体搬送方向の長さをH、前記記録媒体の前記幅方向の長さをW、とすると、
前記位置補正部は、前記第2画像の形成位置をY×H/(2W)−Xだけ補正することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記端部検知部は、前記第1面に前記第1画像を形成する際に、前記記録媒体の前記記録媒体搬送方向の長さ、及び前記記録媒体の前記幅方向の長さをさらに検知することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記位置補正部は、前記第1画像の第1中心と前記第2画像の第2中心との前記幅方向の位置ズレ量だけ、前記第2画像の形成位置を補正することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部として前記記録媒体にインクを吐出する記録部を備えるインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017068684A JP2018167549A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017068684A JP2018167549A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018167549A true JP2018167549A (ja) | 2018-11-01 |
Family
ID=64018403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017068684A Pending JP2018167549A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018167549A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021084783A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社リコー | 画像形成装置、及び画像形成装置の搬送制御方法 |
-
2017
- 2017-03-30 JP JP2017068684A patent/JP2018167549A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021084783A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社リコー | 画像形成装置、及び画像形成装置の搬送制御方法 |
JP7392429B2 (ja) | 2019-11-29 | 2023-12-06 | 株式会社リコー | 画像形成装置、及び画像形成装置の搬送制御方法 |
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