JP2018167454A - 竪型射出成形機 - Google Patents

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和明 後藤
達明 松戸
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達明 松戸
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Abstract

【課題】成形機本体と制御盤とを分割設置する構成において輸送コストを低減できる竪型射出成形機を提供する。【解決手段】竪型射出成形機1は、成形機本体2と、この成形機本体2とは別体であり、成形機本体2の動作を制御する制御盤収容部3と、搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3とを連結して一体化させる連結部材としてのブラケット802と、を備える。これにより、成形機本体2と制御盤収容部3とを分割設置する構成において輸送コストを低減できる。【選択図】図4

Description

本発明は、竪型射出成形機に関する。
型開閉方向が上下方向である竪型射出成形機(例えば特許文献1)は、成形機の設置レイアウトの自由度を上げるために制御盤を成形機本体から切り離して設置する場合がある。
特開2014−34161号公報
成形機本体と制御盤とを分割設置する場合、従来は設置場所までは成形機本体と制御盤とを分割して輸送していた。竪型射出成形機の分割輸送は、例えば、成形機本体と制御盤とを別梱包にする必要があり輸送梱包費用が嵩んでいた点、成形機本体と制御盤との間で配線保護機能がなく配線の折損や切損のリスクが高い点、据付作業時間が長くなる点、据付時の配線作業に伴い搬送時不具合発生率が増加する点など、輸送コストが増大するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、成形機本体と制御盤とを分割設置する構成において輸送コストを低減できる竪型射出成形機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る竪型射出成形機は、成形機本体と、前記成形機本体の動作を制御する制御盤を収容する制御盤収容部と、搬送時に前記成形機本体と前記制御盤とを連結して一体化させる連結部材と、を備える。
本発明の一態様によれば、成形機本体と制御盤とを分割設置する構成において輸送コストを低減できる竪型射出成形機を提供することができる。
一実施形態による射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。 一実施形態による射出成形機の型締時の状態を示す図である。 第1実施形態に係る射出成形機の設置レイアウトの一例を模式的に示す図である。 第1実施形態に係る射出成形機において、成形機本体と制御盤とが搬送時に一体的に連結された構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る射出成形機において、成形機本体と制御盤とが搬送時に一体的に連結された構成を示す平面図である。 ブラケットを成形機本体に固定させる構造の別形態を模式的に示す図である。 ブラケットを成形機本体に固定させる構造の別形態を模式的に示す図である。 第2実施形態に係る竪型射出成形機の設置レイアウトの一例を模式的に示す図である。 第2実施形態に係る竪型射出成形機において、成形機本体と制御盤とが搬送時に一体的に連結された構成を示す平面図である。 ブラケットを成形機本体に収納する構成の一例を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1〜図5を参照して第1実施形態を説明する。なお、図1〜図5において、X方向、Y方向、Z方向は互いに垂直な方向である。X方向及びY方向は水平方向、Z方向は鉛直方向である。X方向は、第1実施形態に係る竪型射出成形機1(以下では「射出成形機1」とも表記する)の前後方向であり、図1の左側(エジェクタ装置200側)が前側、右側(フレームFr側)が後側である。Y方向は射出成形機1の幅方向である。Z方向は上下方向であり、図1の上側が鉛直上方、下側が鉛直下方である。
まず図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る射出成形機1の全体の概略構成について説明する。
(射出成形機)
図1は、一実施形態による射出成形機1の型開完了時の状態を示す図である。図2は、一実施形態による射出成形機の型締時の状態を示す図である。図1〜図2に示すように、射出成形機1は、型締装置100と、エジェクタ装置200と、射出装置300と、移動装置400と、制御装置700とを有する。以下、射出成形機1の各構成要素について説明する。
(型締装置)
型締装置100は、金型装置10の型閉、型締、型開を行う。型締装置100は例えば竪型であって、型開閉方向が上下方向である。型締装置100は、上プラテン110、下プラテン120、トグルサポート130、タイバー140、トグル機構150、型締モータ160、運動変換機構170、および型厚調整機構180を有する。
上プラテン110は、下プラテン120の上方に配設され、フレームFrに対し昇降自在とされる。上プラテン110における下プラテン120との対向面(下面)には、上金型11が取付けられる。
下プラテン120は、フレームFrに対し固定される。下プラテン120における上プラテン110との対向面(上面)には、回転テーブル121を介して複数の下金型12が取付けられる。上金型11と下金型12とで金型装置10が構成される。
回転テーブル121が180°回転することで、下金型12は上金型11と向かい合う位置と成形品を取り出す位置との間を移動する。成形品を取り出す位置は、下金型12にインサート部材をセットする段取り位置を兼ねてよい。
尚、本実施形態の下金型12は、回転テーブル121を介して下プラテン120に取り付けられるが、下プラテン120に直接に取り付けられていてもよい。また、下金型12の個数は、2つには限定されず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
トグルサポート130は、下プラテン120の下方においてフレームFrに対し昇降自在とされ、上プラテン110と連結されている。トグルサポート130を昇降させることにより、上プラテン110が昇降させられる。
タイバー140は、上プラテン110とトグルサポート130とを型開閉方向に間隔Lをおいて連結する。タイバー140は、複数本(例えば3本)用いられてよい。各タイバー140は、型開閉方向に平行とされ、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー140には、タイバー140の歪を検出するタイバー歪検出器141が設けられてよい。タイバー歪検出器141は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。タイバー歪検出器141の検出結果は、型締力の検出などに用いられる。
尚、本実施形態では、型締力を検出する型締力検出器として、タイバー歪検出器141が用いられるが、本発明はこれに限定されない。型締力検出器は、歪みゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取付け位置もタイバー140に限定されない。
トグル機構150は、下プラテン120とトグルサポート130との間に配設され、下プラテン120に対しトグルサポート130を昇降させる。トグル機構150は、クロスヘッド151、一対のリンク群などで構成される。各リンク群は、ピンなどで屈伸自在に連結される第1リンク152および第2リンク153を有する。第1リンク152は下プラテン120に対しピンなどで揺動自在に取付けられ、第2リンク153はトグルサポート130に対しピンなどで揺動自在に取付けられる。第2リンク153は、第3リンク154を介してクロスヘッド151に取付けられる。トグルサポート130に対しクロスヘッド151を相対的に昇降させると、第1リンク152および第2リンク153が屈伸し、下プラテン120に対しトグルサポート130が昇降させられる。
尚、トグル機構150の構成は、図1および図2に示す構成に限定されない。例えば図1および図2では、各リンク群の節点の数が5つであるが、4つでもよく、第3リンク154の一端部が、第1リンク152と第2リンク153との節点に結合されてもよい。
型締モータ160は、トグル機構150を作動させる。型締モータ160は、トグルサポート130に対しクロスヘッド151を相対的に昇降させることにより、第1リンク152および第2リンク153を屈伸させ、上プラテン110を昇降させる。型締モータ160は、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構170に連結されるが、運動変換機構170に直結されてもよい。
運動変換機構170は、型締モータ160の回転運動をクロスヘッド151の直線運動に変換する。運動変換機構170は、ねじ軸171と、ねじ軸171に螺合するねじナット172とを含む。ねじ軸171と、ねじナット172との間には、ボールまたはローラが介在してよい。
型締モータ160はトグルサポート130に取付けられ、ねじ軸171はトグルサポート130に回転自在に支持され、ねじナット172はクロスヘッド151に固定される。型締モータ160を駆動してねじ軸171を回転させると、ねじナット172やクロスヘッド151がトグルサポート130に対し相対的に昇降させられる。これにより、第1リンク152および第2リンク153が屈伸させられ、トグルサポート130が昇降させられる。
尚、本実施形態の型締モータ160は、トグルサポート130に取付けられるが、フレームFrに取付けられてもよい。この場合、ねじ軸171の上端部はクロスヘッド151で回転自在に支持され、ねじ軸171の下端部はフレームFrに回転自在に保持される回転部材にスプライン結合され、ねじナット172はトグルサポート130に固定されてよい。型締モータ160を駆動して回転部材を回転させると、ねじ軸171が回転しながら昇降し、クロスヘッド151がトグルサポート130に対し相対的に昇降させられる。これにより、第1リンク152および第2リンク153が屈伸させられ、トグルサポート130が昇降させられる。
型締装置100は、制御装置700による制御下で、型閉工程、型締工程、型開工程などを行う。
型閉工程では、型締モータ160を駆動してトグルサポート130に対しクロスヘッド151を設定速度で型閉完了位置まで相対的に上昇させることにより、上プラテン110を下降させ、上金型11を下金型12にタッチさせる。クロスヘッド151の位置や速度は、例えば型締モータエンコーダ161などを用いて検出する。型締モータエンコーダ161は、型締モータ160の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
型締工程では、型締モータ160をさらに駆動してトグルサポート130に対しクロスヘッド151を型閉完了位置から型締位置までさらに相対的に上昇させることで型締力を生じさせる。型締時に上金型11と下金型12との間にキャビティ空間14が形成され、射出装置300がキャビティ空間14に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。キャビティ空間14の数は複数でもよく、その場合、複数の成形品が同時に得られる。
型開工程では、型締モータ160を駆動してトグルサポート130に対しクロスヘッド151を設定速度で型開完了位置まで相対的に下降させることにより、上プラテン110を上昇させ、上金型11を下金型12から離間させる。その後、回転テーブル121が回転され、エジェクタ装置200が成形品の取り出し位置に位置する下金型12から成形品を突き出す。
型閉工程および型締工程における設定条件は、一連の設定条件として、まとめて設定される。例えば、型閉工程および型締工程におけるクロスヘッド151の速度や位置(速度の切替位置、型閉完了位置、型締位置を含む)は、一連の設定条件として、まとめて設定される。尚、クロスヘッド151の速度や位置などの代わりに、上プラテン110の速度や位置などが設定されてもよい。また、クロスヘッドの位置(例えば型締位置)や上プラテン110の位置の代わりに、型締力が設定されてもよい。
ところで、トグル機構150は、型締モータ160の駆動力を増幅して上プラテン110に伝える。その増幅倍率は、トグル倍率とも呼ばれる。トグル倍率は、第1リンク152と第2リンク153とのなす角θ(以下、「リンク角度θ」とも呼ぶ)に応じて変化する。リンク角度θは、クロスヘッド151の位置から求められる。リンク角度θが180°のとき、トグル倍率が最大になる。
金型装置10の交換や金型装置10の温度変化などにより金型装置10の厚さが変化した場合、型締時に所定の型締力が得られるように、型厚調整が行われる。型厚調整では、例えば上金型11が下金型12にタッチする型タッチの時点でトグル機構150のリンク角度θが所定の角度になるように、上プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
型締装置100は、上プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整することで、型厚調整を行う型厚調整機構180を有する。型厚調整機構180は、タイバー140の下端部に形成されるねじ軸181と、トグルサポート130に回転自在に保持されるねじナット182と、ねじ軸181に螺合するねじナット182を回転させる型厚調整モータ183とを有する。
ねじ軸181およびねじナット182は、タイバー140ごとに設けられる。型厚調整モータ183の回転は、回転伝達部185を介して複数のねじナット182に伝達されてよい。複数のねじナット182を同期して回転できる。尚、回転伝達部185の伝達経路を変更することで、複数のねじナット182を個別に回転することも可能である。
回転伝達部185は、例えば歯車などで構成される。この場合、各ねじナット182の外周に受動歯車が形成され、型厚調整モータ183の出力軸には駆動歯車が取付けられ、複数の受動歯車および駆動歯車と噛み合う中間歯車がトグルサポート130の中央部に回転自在に保持される。尚、回転伝達部185は、歯車の代わりに、ベルトやプーリなどで構成されてもよい。
型厚調整機構180の動作は、制御装置700によって制御される。制御装置700は、型厚調整モータ183を駆動して、ねじナット182を回転させることで、ねじナット182を回転自在に保持するトグルサポート130の上プラテン110に対する位置を調整し、上プラテン110とトグルサポート130との間隔Lを調整する。
尚、本実施形態では、ねじナット182がトグルサポート130に対し回転自在に保持され、ねじ軸181が形成されるタイバー140が上プラテン110に対し固定されるが、本発明はこれに限定されない。
例えば、ねじナット182が上プラテン110に対し回転自在に保持され、タイバー140がトグルサポート130に対し固定されてもよい。この場合、ねじナット182を回転させることで、間隔Lを調整できる。
また、ねじナット182がトグルサポート130に対し固定され、タイバー140が上プラテン110に対し回転自在に保持されてもよい。この場合、タイバー140を回転させることで、間隔Lを調整できる。
さらにまた、ねじナット182が上プラテン110に対し固定され、タイバー140がトグルサポート130に対し回転自在に保持されてもよい。この場合、タイバー140を回転させることで間隔Lを調整できる。
間隔Lは、型厚調整モータエンコーダ184を用いて検出する。型厚調整モータエンコーダ184は、型厚調整モータ183の回転量や回転方向を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。型厚調整モータエンコーダ184の検出結果は、トグルサポート130の位置や間隔Lの監視や制御に用いられる。
型厚調整機構180は、互いに螺合するねじ軸181とねじナット182の一方を回転させることで、間隔Lを調整する。複数の型厚調整機構180が用いられてもよく、複数の型厚調整モータ183が用いられてもよい。
尚、本実施形態の型厚調整機構180は、間隔Lを調整するため、タイバー140に形成されるねじ軸181とねじ軸181に螺合されるねじナット182とを有するが、本発明はこれに限定されない。
例えば、型厚調整機構180は、タイバー140の温度を調節するタイバー温調器を有してもよい。タイバー温調器は、各タイバー140に取付けられ、複数本のタイバー140の温度を連携して調整する。タイバー140の温度が高いほど、タイバー140は熱膨張によって長くなり、間隔Lが大きくなる。複数本のタイバー140の温度は独立に調整することも可能である。
タイバー温調器は、例えばヒータなどの加熱器を含み、加熱によってタイバー140の温度を調節する。タイバー温調器は、水冷ジャケットなどの冷却器を含み、冷却によってタイバー140の温度を調節してもよい。タイバー温調器は、加熱器と冷却器の両方を含んでもよい。
尚、本実施形態では、下プラテン120が固定プラテン、上プラテン110が可動プラテンであるが、下プラテン120が可動プラテン、上プラテン110が固定プラテンであってもよい。この場合、トグル機構150は、トグルサポート130に対し下プラテン120を昇降させる。
また、本実施形態の型締装置100は、型開閉方向が上下方向である竪型であるが、型開閉方向が水平方向である横型でもよい。横型の型締装置は、固定プラテン、可動プラテン、トグルサポート、タイバー、トグル機構、および型締モータなどを有する。固定プラテンには固定金型が取付けられ、可動プラテンには可動金型が取付けられる。固定金型と可動金型とで金型装置が構成される。トグルサポートは、可動プラテンを基準として固定プラテンとは反対側に配設され、タイバーを介して固定プラテンと連結される。タイバーは、固定プラテンとトグルサポートとを型開閉方向に間隔をおいて連結する。トグルサポートおよび固定プラテンは、一方がフレームに対し固定され、他方がフレームに対し型開閉方向に進退自在とされる。トグル機構は、トグルサポートと可動プラテンとの間に配設され、可動プラテンを進退させる。型締モータは、トグル機構を作動させる。型締装置が横型である場合、タイバーの本数は通常4本である。尚、タイバーの本数は特に限定されない。
(エジェクタ装置)
エジェクタ装置200は、金型装置10から成形品を突き出す。例えば、エジェクタ装置200は、成形品の取り出し位置に位置する下金型12から成形品を突き出す。エジェクタ装置200は、エジェクタモータ210、運動変換機構220、およびエジェクタロッド230などを有する。
エジェクタモータ210は、下プラテン120に取付けられる。エジェクタモータ210は、運動変換機構220に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構220に連結されてもよい。
運動変換機構220は、エジェクタモータ210の回転運動をエジェクタロッド230の直線運動に変換する。運動変換機構220は、ねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを含む。ねじ軸と、ねじナットとの間には、ボールまたはローラが介在してよい。
エジェクタロッド230は、下プラテン120および回転テーブル121を貫通して、下金型12の内部に昇降自在に配設される可動部材15と接触する。エジェクタロッド230は、回転テーブル121の回転時に、回転テーブル121の貫通穴から退避する。
エジェクタ装置200は、制御装置700による制御下で、突き出し工程を行う。
突き出し工程では、エジェクタモータ210を駆動してエジェクタロッド230を設定速度で待機位置から突き出し位置まで上昇させることにより、可動部材15を上昇させ、成形品を突き出す。その後、エジェクタモータ210を駆動してエジェクタロッド230を設定速度で下降させ、可動部材15を元の待機位置まで下降させる。エジェクタロッド230の位置や速度は、例えばエジェクタモータエンコーダ211を用いて検出する。エジェクタモータエンコーダ211は、エジェクタモータ210の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
(射出装置)
射出装置300は、フレームFrに設けられるガイド301に沿って昇降するスライドベース302を含み、上プラテン110に対し昇降させられる。射出装置300は、金型装置10にタッチされ、金型装置10内のキャビティ空間14に成形材料を充填する。射出装置300は、例えば、シリンダ310、ノズル320、スクリュ330、計量モータ340、射出モータ350、圧力検出器360などを有する。
シリンダ310は、供給口311から内部に供給された成形材料を加熱する。供給口311はシリンダ310の上部に形成される。シリンダ310の上部の外周には、水冷シリンダなどの冷却器312が設けられる。冷却器312よりも下方において、シリンダ310の外周には、バンドヒータなどの加熱器313と温度検出器314とが設けられる。
シリンダ310は、シリンダ310の軸方向(図1および図2において上下方向)に複数のゾーンに区分される。各ゾーンに加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ゾーン毎に、温度検出器314の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
ノズル320は、シリンダ310の下端部に設けられ、金型装置10に対し押し付けられる。ノズル320の外周には、加熱器313と温度検出器314とが設けられる。ノズル320の検出温度が設定温度になるように、制御装置700が加熱器313を制御する。
スクリュ330は、シリンダ310内において回転自在に且つ昇降自在に配設される。スクリュ330を回転させると、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料が下方に送られる。成形材料は、下方に送られながら、シリンダ310からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の下方に送られシリンダ310の下部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が上昇させられる。その後、スクリュ330を下降させると、スクリュ330下方に蓄積された液状の成形材料がノズル320から射出され、金型装置10内に充填される。
スクリュ330の下部には、スクリュ330を下方に押すときにスクリュ330の下方から上方に向かう成形材料の逆流を防止する逆流防止弁として、逆流防止リング331が昇降自在に取付けられる。
逆流防止リング331は、スクリュ330を下降させるときに、スクリュ330下方の成形材料の圧力によって上方に押され、成形材料の流路を塞ぐ閉塞位置(図2参照)までスクリュ330に対し相対的に上昇する。これにより、スクリュ330下方に蓄積された成形材料が上方に逆流するのを防止する。
一方、逆流防止リング331は、スクリュ330を回転させるときに、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って下方に送られる成形材料の圧力によって下方に押され、成形材料の流路を開放する開放位置(図1参照)までスクリュ330に対し相対的に下降する。これにより、スクリュ330の下方に成形材料が送られる。
逆流防止リング331は、スクリュ330と共に回転する共回りタイプと、スクリュ330と共に回転しない非共回りタイプのいずれでもよい。
尚、射出装置300は、スクリュ330に対し逆流防止リング331を開放位置と閉塞位置との間で昇降させる駆動源を有していてもよい。
計量モータ340は、スクリュ330を回転させる。スクリュ330を回転させる駆動源は、計量モータ340には限定されず、例えば油圧ポンプなどでもよい。
射出モータ350は、スクリュ330を昇降させる。射出モータ350とスクリュ330との間には、射出モータ350の回転運動をスクリュ330の直線運動に変換する運動変換機構などが設けられる。運動変換機構は、例えばねじ軸と、ねじ軸に螺合するねじナットとを有する。ねじ軸とねじナットの間には、ボールやローラなどが設けられてよい。スクリュ330を昇降させる駆動源は、射出モータ350には限定されず、例えば油圧シリンダなどでもよい。
圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間で伝達される圧力を検出する。圧力検出器360は、射出モータ350とスクリュ330との間の力の伝達経路に設けられ、圧力検出器360に作用する圧力を検出する。
圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。圧力検出器360の検出結果は、スクリュ330が成形材料から受ける圧力、スクリュ330に対する背圧、スクリュ330から成形材料に作用する圧力などの制御や監視に用いられる。
射出装置300は、制御装置700による制御下で、充填工程、保圧工程、計量工程などを行う。
充填工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を設定速度で下降させ、スクリュ330の下方に蓄積された液状の成形材料を金型装置10内のキャビティ空間14に充填させる。スクリュ330の位置や速度は、例えば射出モータエンコーダ351を用いて検出する。射出モータエンコーダ351は、射出モータ350の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切替(所謂、V/P切替)が行われる。V/P切替が行われる位置をV/P切替位置とも呼ぶ。スクリュ330の設定速度は、スクリュ330の位置や時間などに応じて変更されてもよい。
尚、充填工程においてスクリュ330の位置が設定位置に達した後、その設定位置にスクリュ330を一時停止させ、その後にV/P切替が行われてもよい。V/P切替の直前において、スクリュ330の停止の代わりに、スクリュ330の微速下降または微速上昇が行われてもよい。
保圧工程では、射出モータ350を駆動してスクリュ330を下方に押し、スクリュ330の下端部における成形材料の圧力(以下、「保持圧力」とも呼ぶ。)を設定圧に保ち、シリンダ310内に残る成形材料を金型装置10に向けて押す。金型装置10内での冷却収縮による不足分の成形材料を補充できる。保持圧力は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。保持圧力の設定値は、保圧工程の開始からの経過時間などに応じて変更されてもよい。
保圧工程では金型装置10内のキャビティ空間14の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間14の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間14からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間14内の成形材料の固化が行われる。成形サイクル時間の短縮のため、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
計量工程では、計量モータ340を駆動してスクリュ330を設定回転数で回転させ、スクリュ330の螺旋状の溝に沿って成形材料を下方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ330の下方に送られシリンダ310の下部に蓄積されるにつれ、スクリュ330が上昇させられる。スクリュ330の回転数は、例えば計量モータエンコーダ341を用いて検出する。計量モータエンコーダ341は、計量モータ340の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。
計量工程では、スクリュ330の急激な上昇を制限すべく、射出モータ350を駆動してスクリュ330に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ330に対する背圧は、例えば圧力検出器360を用いて検出する。圧力検出器360は、その検出結果を示す信号を制御装置700に送る。スクリュ330が計量完了位置まで上昇し、スクリュ330の下方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が完了する。
尚、本実施形態の射出装置300は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式などでもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内にはスクリュが回転自在にまたは回転自在に且つ昇降自在に配設され、射出シリンダ内にはプランジャが昇降自在に配設される。
また、本実施形態の射出装置300は、シリンダ310の軸方向が上下方向である竪型であるが、シリンダ310の軸方向が水平方向である横型であってもよい。横型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、横型でも竪型でもよい。同様に、竪型の射出装置300と組み合わされる型締装置は、竪型でも横型でもよい。
(移動装置)
移動装置400は、フレームFrに対し射出装置300を昇降させる。また、移動装置400は、金型装置10に対しノズル320を押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。移動装置400は、射出装置移動モータ410、射出装置移動モータ410の回転運動を射出装置300の直線運動(昇降運動)に変換する運動変換機構420などを含む。運動変換機構420は、ねじ軸421と、ねじ軸421に螺合するねじナット422とを含む。ねじ軸421と、ねじナット422との間には、ボールまたはローラが介在してよい。
例えば、射出装置移動モータ410はスライドベース302に取付けられ、ねじ軸421はスライドベース302に対し回転自在に支持され、ねじナット422は上プラテン110に対し固定される。射出装置移動モータ410を駆動してねじ軸421を回転させると、ねじ軸421が昇降し、上プラテン110に対し射出装置300が昇降する。
尚、本実施形態の射出装置移動モータ410は、スライドベース302に取付けられるが、上プラテン110に取付けられてもよい。この場合、ねじ軸421は上プラテン110に対し回転自在に支持され、ねじナット422はスライドベース302に対し固定されてよい。射出装置移動モータ410を駆動してねじ軸421を回転させると、ねじナット422が昇降し、上プラテン110に対し射出装置300が昇降する。
(制御装置)
制御装置700は、図1〜図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)701と、メモリなどの記憶媒体702と、入力インターフェース703と、出力インターフェース704とを有する。制御装置700は、記憶媒体702に記憶されたプログラムをCPU701に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置700は、入力インターフェース703で外部からの信号を受信し、出力インターフェース704で外部に信号を送信する。
制御装置700は、型閉工程や型締工程、型開工程などを繰り返し行うことにより、成形品を繰り返し製造する。また、制御装置700は、型締工程の間に、計量工程や充填工程、保圧工程などを行う。成形品を得るための一連の動作、例えば計量工程の開始から次の計量工程の開始までの動作を「ショット」又は「成形サイクル」とも呼ぶ。また、1回のショットに要する時間を「成形サイクル時間」とも呼ぶ。
制御装置700は、操作装置750や表示装置760と接続されている。操作装置750は、ユーザによる入力操作を受け付け、入力操作に応じた信号を制御装置700に出力する。表示装置760は、制御装置700による制御下で、操作装置750における入力操作に応じた操作画面を表示する。
操作画面は、射出成形機の設定などに用いられる。操作画面は、複数用意され、切り替えて表示されたり、重ねて表示されたりする。ユーザは、表示装置760で表示される操作画面を見ながら、操作装置750を操作することにより射出成形機の設定(設定値の入力を含む)などを行う。
操作装置750および表示装置760は、例えばタッチパネルで構成され、一体化されてよい。尚、本実施形態の操作装置750および表示装置760は、一体化されているが、独立に設けられてもよい。また、操作装置750は、複数設けられてもよい。
次に、図3〜図5を参照して、本実施形態の要部を説明する。図3は、第1実施形態に係る射出成形機1の設置レイアウトの一例を模式的に示す図である。図4は、第1実施形態に係る射出成形機1において、成形機本体2と制御盤収容部3とが搬送時に一体的に連結された構成を示す断面図である。図5は、成形機本体2と制御盤収容部3とが搬送時に一体的に連結された構成を示す平面図である。
図3に示すように、第1実施形態の射出成形機1は、成形機本体2と、この成形機本体2とは別体であり、成形機本体2の動作を制御する制御盤(上記の制御装置700に相当)を収容する制御盤収容部3とを備える。成形機本体2は、上記の制御装置700以外の射出成形機1の構成要素を含んで構成されている。つまり、第1実施形態の射出成形機1は、制御盤(制御装置700)を成形機本体2から切り離して分割設置することができ、これにより成形機の設置レイアウトの自由度を上げることができるよう構成されている。
図3の例では、制御盤収容部3は、成形機本体2の設置位置から、成形機本体2の後方側、かつ、前方側から視たときに幅方向右側(Y軸正方向側)に離れた位置に設置されている。成形機本体2と制御盤収容部3とは、フレキシブルケーブル801(配線)によって通信可能に有線接続されている。フレキシブルケーブル801は、成形機本体2の各装置類と、制御盤収容部3内の制御装置700との間を電気的に接続する配線を内部に通し、これらの配線を保護している。第1実施形態では、図3に示すように、フレキシブルケーブル801は成形機本体2の後方側の側面2Bから成形機本体2内部の配線を引き出すように接続されており、また、制御盤収容部3の側面3Bから制御盤収容部3内部の配線を引き出すように接続されている。制御盤収容部3の側面3Bは、図3に示すように、制御盤収容部3の設置時には成形機本体2の幅方向(Y軸負方向)を向いて配置される側面である。
なお、図3以降では、射出成形機1の成形機本体2は、フレームFrの一部のみを図示し、型締装置100や射出装置300などの他の構成要素の図示を省略している。図3に示すように、上述した射出成形機1のフレームFrは、射出装置300を支持する射出フレーム4と、型締装置100を支持する型締フレーム5とを有する。型締フレーム5は射出成形機1の設置面上に載置され、射出フレーム4は型締フレーム5の上に設置されている。なお、射出フレーム4と型締フレーム5は一体でも別体でもよい。
型締フレーム5は、矩形状の上フレーム5A及び下フレーム5Bと、上フレーム5A及び下フレーム5Bの角部同士を連結する4本の柱部5Cとを有する。下フレーム5Bは、射出成形機1の設置面上に載置される。上フレーム5Aは、下フレーム5Bから上方に立設される柱部5Cの上端に設置されている。上フレーム5Aは、型締装置100の下プラテン120を支持している。
なお、図3に示す型締フレーム5の構造は一例であり他の構造でもよい。型締フレーム5の上フレーム5A及び下フレーム5Bは矩形状以外の形状でもよいし、柱部5Cの本数は4本以外でもよい。
第1実施形態の射出成形機1は、搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3とを連結して一体化させる連結部材としてブラケット802を備える。ブラケット802は、成形機本体2に設けられ、搬送時に制御盤収容部3の側に突出されるよう設けられている。図3の例では、ブラケット802は、型締フレーム5の矩形状の下フレーム5Bのうち、成形機本体2の前方側から視たときの幅方向右側(Y軸正方向側)の側面2Aとなる部分に、ブラケット802の基部がボルト締結されており、ブラケット802の先端部が下フレーム5Bの側面2A部分のフレームと直交する方向(Y軸正方向)に突出するよう取り付けられている。ブラケット802の延在方向は、後述するように、搬送時に制御盤収容部3が成形機本体2と隣接される際、上方から視たときに制御盤収容部3と重なるように配置されている(図5参照)。
また、ブラケット802には、搬送時に制御盤収容部3が成形機本体2と隣接される際に、制御盤収容部3の床板に設けられた穴3Cと重なる位置(図4、図5参照)に、ネジ穴802Aが設けられている。なお、図3の例では、ブラケット802を2本設置する構成を例示しているが、ブラケット802の本数はこれに限られない。
型締フレーム5の上フレーム5Aのうち成形機本体2の側面2Aとなる部分(ブラケット802が設けられるのと同じ側面)には、フレームの上面に補強材803が設けられている。補強材803は、例えば略直角に屈曲され、x軸方向の断面が略L字状の板材であり、一方の平板部が上フレーム5Aの上面と対向して接続され、他方の平板部がこの上面から上方に立設されて側面2Aと同一平面上に配置されている。補強材803の他方の平板部には、搬送時に制御盤収容部3が成形機本体2と隣接される際、制御盤収容部3の側面3Aに設けられたネジ穴3Dと重なる位置に、ボルトを通す穴803Aが設けられている。
第1実施形態では、搬送用に成形機本体2と制御盤収容部3とを一体化させる作業を、例えば以下の手順で行う。まず制御盤収容部3がクレーンや滑車などで吊られて設置位置から成形機本体2と隣接する位置まで移動され、ブラケット802の上に載置される。第1実施形態では、図5に示すように、成形機本体2の側面2Aと、制御盤収容部3の側面3Aとが面接触し、かつ、フレキシブルケーブル801が接続される成形機本体2の側面2Bと制御盤収容部3の側面3Bとが並列に配置される位置に制御盤収容部3が移動される。
なお、制御盤収容部3の移動作業は、上記の制御盤収容部3を吊り上げる手法の代わりに、制御盤収容部3の筐体底面に設けられている車輪(図3参照)を用いて制御盤収容部3を設置面上で移動させ、制御盤収容部3の底面と設置面との間隙にブラケット802を挿入させる手法でもよい。
次に、図4に示すように、ブラケット802が制御盤収容部3の筐体の床板と連結される。ブラケット802と床板とは、例えば床板の上方(制御盤収容部3の内部空間側)から、制御盤収容部3の床板の穴3Cと、ブラケット802のネジ穴802Aにボルトを通してボルト締結される。さらに、型締フレーム5の上フレーム5Aに設けられる補強材803の立設面を制御盤収容部3の側面3Aと対向させた状態で、補強材803の穴803Aと、制御盤収容部3のネジ穴3Dにボルトを通して、補強材803と制御盤収容部3の上端部とをボルト締結する。
この結果、図4及び図5に示すように、成形機本体2と制御盤収容部3とがブラケット802を介して一体的に連結される。また、制御盤収容部3を成形機本体2とブラケット802を介して下フレーム5Bとの2か所で固定するのに加えて、さらに補強材803を介して上フレーム5Aの2か所で固定することができるので、制御盤収容部3を成形機本体2に、より強固に固定させることができる。
このとき、図5に示すように、フレキシブルケーブル801が内部から引き出されている成形機本体2の側面2Bと、制御盤収容部3の側面3Bとが並列に配置されているので、第1実施形態では、射出成形機1の搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3とを一体化するときでもフレキシブルケーブル801を取り外す必要がなく、フレキシブルケーブル801はこれらの側面2B,3Bの間に亘って配置されている。
次に第1実施形態に係る射出成形機1の効果を説明する。第1実施形態の射出成形機1は、成形機本体2と、この成形機本体2とは別体であり、成形機本体2の動作を制御する制御盤収容部3と、搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3とを連結して一体化させる連結部材としてのブラケット802とを備える。この構成により、成形機本体2と制御盤収容部3とを分割設置する竪型射出成形機1においても、搬送時には成形機本体2と制御盤収容部3とをブラケット802を介して一体化させることができるので、輸送コストを低減できる。例えば、成形機本体2と制御盤収容部3とを同梱包にできるので従来の別梱包の場合より輸送梱包費用を低減できる。また、成形機本体2と制御盤収容部3とを同時に搬入することができるので、従来より据付作業時間を短縮できる。
また、第1実施形態の射出成形機1において、ブラケット802は成形機本体2の下フレーム5Bにボルト締結されているので、ブラケット802を成形機本体2に強固に固定でき、ブラケット802の耐荷重性を向上できる。これにより、制御盤収容部3を成形機本体2とより安定して一体化させることができる。
また、第1実施形態の射出成形機1において、制御盤収容部3は、搬送時にブラケット802の上に載置され、ブラケット802を制御盤収容部3の筐体の床板と連結することで、成形機本体と一体化する構成をとる。作業員は、例えば制御盤収容部3の扉を開けて、制御盤収容部3内部の床板の穴3Cに上方からボルトを挿入して締結すれば、制御盤収容部3をブラケット802に固定できるので、ブラケット802と制御盤収容部3との連結作業を簡易に行うことができる。
また、第1実施形態の射出成形機1は、成形機本体2と制御盤収容部3とを通信可能に有線接続するフレキシブルケーブル801を備える。搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3とが一体化する際には、フレキシブルケーブル801が内部から引き出されている成形機本体2の側面2Bと制御盤収容部3の側面3Bとが並列に配置され、フレキシブルケーブル801が両側面2B,3Bの間に亘って湾曲して配置されている。この構成により、搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3との間の配線を切り離す必要がないため、従来の分割配送の場合に発生し得る据付時の配線作業に伴う搬送時不具合の発生を防止できる。また、配線をフレキシブルケーブル801により保護するので、輸送時、搬入時、据付時に配線の折損や切損を防止できる。
[第1実施形態の変形例]
図6〜図8を参照して第1実施形態の変形例を説明する。
図6及び図7は、ブラケットを成形機本体に固定させる構造の別形態を模式的に示す図である。第1実施形態では、図3を参照して説明したように、ブラケット802が成形機本体2の下フレーム5Bにボルト締結によって固定される構成を例示したが、ブラケット802が片持ち梁状に下フレーム5Bに固定できればよく、ボルト締結以外の手法で固定してもよい。例えば図6に示すように、成形機本体2の下フレーム5Bに嵌合穴804を設け、この嵌合穴804にブラケット802の基部を嵌合してボルト締結などで固定する構成としてもよい。
同様に、図7に示すように、ブラケット802の基部側の端部に係止爪805を設け、成形機本体2の下フレーム5Bに係止溝806を設けて、係止爪805を係止溝806に係合させることにより、ブラケット802を下フレーム5Bに固定する構成としてもよい。
また、第1実施形態では、搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3とを連結して一体化させる連結部材の一例として、片持ち梁状に成形機本体2に固定されるブラケット802を適用する構成を例示したが、ブラケット802以外の連結部材を用いてもよい。例えば制御盤収容部3の筐体に図7の係止爪805のような要素を設けて、成形機本体2の係止溝806に係止させる構成とすることもできる。
また、第1実施形態ではフレキシブルケーブル801を備える構成を例示したが、成形機本体2と制御盤収容部3との間を接続し、外部に配置される配線を保護できればフレキシブルケーブル801以外の構成を適用してもよい。
[第2実施形態]
図8〜図10を参照して第2実施形態を説明する。図8は、第2実施形態に係る竪型射出成形機1Aの設置レイアウトの一例を模式的に示す図である。図9は、第2実施形態に係る竪型射出成形機1Aにおいて、成形機本体2と制御盤収容部3とが搬送時に一体的に連結された構成を示す平面図である。図10は、ブラケットを成形機本体に収納する構成の一例を模式的に示す図である。
図8に示すように、第2実施形態の射出成形機1Aは、成形機本体2と制御盤収容部3との間をフレキシブルケーブル801で接続しない点で、第1実施形態の射出成形機1と異なる。第2実施形態では、設置レイアウトの都合上、成形機本体2に対して制御盤収容部3が第1実施形態より近接して配置されており、成形機本体2と制御盤収容部3との間の配線901の長さが、第1実施形態のように一体化のときに適切に湾曲できない程度に短いものとなっている。
第2実施形態では、配線901は、第1実施形態のフレキシブルケーブル801と同様に上下方向に沿って複数組が並んで配置されるものの、フレキシブルケーブル801とは異なり配線固定部品や配線保護材等を使用して保護されている。
第2実施形態では、図8に示すように、配線901は、成形機本体2の側面2Aと、制御盤収容部3の側面3Bとの間を接続している。配線901は、制御盤収容部3の側面3Bとの接続部分が脱着可能に構成されている。また、配線901は、制御盤収容部3から取り外された状態で、成形機本体2の内部に収容可能に構成されている。
第2実施形態では、搬送用に成形機本体2と制御盤収容部3とを一体化させる作業を、例えば以下の手順で行う。まず、図9に示すように、配線901が制御盤収容部3から取り外されて、成形機本体2の内部に収容される。次に、制御盤収容部3がクレーンや滑車などで吊られて設置位置から成形機本体2と隣接する位置まで移動され、ブラケット802の上に載置されて固定される。第2実施形態では、図9に示すように、配線901が収容されている成形機本体2の側面2Aと、制御盤収容部3の側面3Aとが面接触し、かつ、成形機本体2の側面2Bと、配線901が取り外された制御盤収容部3の側面3Bとが並列に配置される位置に制御盤収容部3が移動される。
第2実施形態に係る竪型射出成形機1Aは、成形機本体2と制御盤収容部3とを分割設置する構成においても、搬送時には成形機本体2と制御盤収容部3とをブラケット802を介して一体化させることができるので、輸送コストを低減できる。例えば、成形機本体2と制御盤収容部3とを同梱包にできるので従来の別梱包の場合より輸送梱包費用を低減できる。また、成形機本体2と制御盤収容部3とを同時に搬入することができるので、従来より据付作業時間を短縮できる。
また、第2実施形態に係る竪型射出成形機1Aでは、搬送時に成形機本体2と制御盤収容部3とが一体化する際には、配線901が制御盤収容部3から取り外されて成形機本体2の内部に収容されている。この構成により、輸送時、搬入時、据付時に配線を保護することができ、配線の折損や切損を防止できる。
図10は、ブラケット802を成形機本体2に収納する構成の一例を模式的に示す図である。ブラケット802は、例えば図10に示すように蝶番などの回動機構902を用いて上方に回動可能に構成されてもよい。これにより、ブラケット802は、成形機本体2の設置時には成形機本体2の内部に折り畳んで収納することが可能となり、設置時の省スペース化を図ることができる。同様に、成形機本体2の設置時にはブラケット802を下フレーム5Bから取り外して成形機本体2や制御盤収容部3に収納する構成としてもよい。
なお、第2実施形態の構成とは逆に、配線901の構成を、成形機本体2の側面2Aとの接続部分が脱着可能であり、制御盤収容部3の内部に収容可能としてもよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
1 竪型射出成形機(射出成形機)
2 成形機本体
3 制御盤収容部
5 型締フレーム
5B 下フレーム
801 フレキシブルケーブル(配線)
802 ブラケット(連結部材)
901 配線

Claims (6)

  1. 成形機本体と、
    前記成形機本体の動作を制御する制御盤を収容する制御盤収容部と、
    搬送時に前記成形機本体と前記制御盤収容部とを連結して一体化させる連結部材と、
    を備える竪型射出成形機。
  2. 前記連結部材は、前記成形機本体に設けられるブラケットであり、
    前記ブラケットは、搬送時に前記制御盤収容部の側に突出されるよう設けられている、
    請求項1に記載の竪型射出成形機。
  3. 前記成形機本体は、金型装置の型閉、型締、型開を行う型締装置と、前記型締装置を支持する型締フレームと、を有し、
    前記型締フレームは、下フレームと、前記下フレームから上方に立設される柱部の上端に設置される上フレームとを有し、
    前記ブラケットは、前記下フレームに取り付けられ、
    前記制御盤収容部は、搬送時に前記ブラケットの上に載置され、前記ブラケットを前記制御盤の筐体の床板と連結することで、前記成形機本体と一体化する、
    請求項2に記載の竪型射出成形機。
  4. 前記ブラケットは、前記成形機本体の設置時には前記成形機本体に折り畳んで収納される、
    請求項2または3に記載の竪型射出成形機。
  5. 前記成形機本体と前記制御盤収容部とを通信可能に有線接続する配線を備え、
    搬送時に、前記配線が内部から引き出されている前記成形機本体の側面と前記制御盤収容部の側面とが並列に配置され、前記配線が両側面の間に亘って配置される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の竪型射出成形機。
  6. 前記成形機本体と前記制御盤収容部とを通信可能に有線接続する配線を備え、
    搬送時に、前記配線が前記成形機本体及び前記制御盤収容部の一方から取り外されて他方の内部に収容される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の竪型射出成形機。
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