JP2018166973A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】イレギュラー入賞を抑制できる構成を有した入賞装置を遊技盤の遊技領域の下部領域に備えた遊技機を提供する。【解決手段】遊技領域内の下部に入賞装置を備えた遊技機であって、入賞装置は、遊技盤に形成された貫通孔を覆う盤面を形成する盤面形成板と、盤面形成板に形成された入賞口と、入賞口の横に位置するように盤面形成板に形成されたアウト口と、入賞口に遊技球を誘導する入賞誘導路と、遊技球を入賞誘導路からアウト口に導くアウト誘導路と、入賞口の上方における入賞誘導路とアウト誘導路とが分岐する位置において盤面形成板の前面から前方に突出するように設けられ、入賞誘導路を流下する遊技球が衝突することで当該遊技球の流下速度を減速させるための減速手段とを備え、減速手段は、左右方向に延長し、左端が入賞口の左端よりも左側に位置して、かつ、右端が入賞口の右端よりも右側に位置することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、遊技球を入賞口に誘導する入賞誘導路から外れてアウト誘導路を介してアウト口側に流下した遊技球がアウト誘導路の出口を介してアウト誘導路、入賞誘導路に再び流入して入賞する、所謂、イレギュラー入賞を抑制できる構成を有した入賞装置が遊技盤の遊技領域に取付けられた遊技機に関する。
従来、振分体と、振分体の上方に設けられた入口と、振分体の左右の下方に位置された左右の入賞口と、左右の入賞口の下方に設けられたアウト口と、入口を介して振分体に流下して振分体で受け止められた遊技球を振分体の左右の入賞口に導く左右の入賞誘導路と、入賞口に入賞しなかった遊技球をアウト口側に誘導するアウト誘導路とを有した振分装置付き入賞装置が、遊技盤の遊技領域に取付けられた構成の遊技機が知られている(特許文献1参照)。
上述した従来の入賞装置は、遊技盤の遊技領域における下部に設けられ、入口を介して振分体に流下して振分体で受け止められた遊技球を、左右の入賞誘導路のうちのいずれか一方に送り出すように構成されている。
特開2014−223176号公報
しかしながら、特許文献1の入賞装置を備えた遊技機にあっては、入賞誘導路から外れてアウト誘導路を介してアウト口側に流下した遊技球がアウト誘導路の出口を介してアウト誘導路、入賞誘導路に再び流入して入賞する、所謂、イレギュラー入賞が発生しやすい。
特に、左右の入賞口及びアウト口が形成されたベースの前面において、アウト口の真上に位置する部分には、ベースの前面から前方に突出する突起が上下方向に延長するように設けられているが、当該突起は、入賞誘導路内に設けられているので、アウト誘導路を介してアウト口側に流下した遊技球がアウト誘導路の出口を介してアウト誘導路及び入賞誘導路に再び流入することを抑制する効果を、当該突起に期待することはできない。
本発明は上記課題を解決すべく、イレギュラー入賞を抑制できる構成を有した入賞装置を遊技盤の遊技領域の下部領域に備えた遊技機を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明に係る遊技機は、遊技盤と、当該遊技盤に形成された遊技領域内の下部に設けられた入賞装置とを備えた遊技機であって、前記入賞装置は、前記遊技盤に形成された貫通孔を覆う盤面を形成する盤面形成板と、前記盤面形成板に形成された入賞口と、前記入賞口の横に位置するように前記盤面形成板に形成されたアウト口と、前記入賞口に遊技球を誘導する入賞誘導路と、遊技球を前記入賞誘導路から前記アウト口に導くアウト誘導路と、前記入賞口の上方における前記入賞誘導路と前記アウト誘導路とが分岐する位置において前記盤面形成板の前面から前方に突出するように設けられ、前記入賞誘導路を流下する遊技球が衝突することで当該遊技球の流下速度を減速させるための減速手段とを備え、前記減速手段は、左右方向に延長し、左端が入賞口の左端よりも左側に位置して、かつ、右端が入賞口の右端よりも右側に位置することを特徴とする。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
上記各構成に係る遊技機によれば、入賞口へのイレギュラー入賞を抑制できる。
パチンコ機の概略斜視図。 遊技盤の正面図。 入賞装置の分解斜視図。 振分体の振分体設置孔への組付状態を示す斜視図。 ベースの正面図。 カバーを裏側から見た正面図。 カバーを裏側から見た斜視図。 入賞装置の正面図(カバーの前面板を取り除いた状態での図示)。 振分装置の動作説明図。 振分装置の正面図。 振分装置の動作説明図。 パチンコ機の制御ブロック図。
以下、実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。尚、実施形態において、上、下、前、後(裏)、左、右は、各図に示した方向を言うものとして説明する。
図1に示すように、遊技機の一例としてのパチンコ機1は遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の一側部においてヒンジ機構により開閉自在に取付けられた本体枠3と、当該本体枠3内に収容された遊技盤30(図2参照)と、本体枠3の前方において開閉可能に軸着され、中央部に配設されたガラス窓4A及びガラス窓4Aの下方に設けられた受皿6を有するパネル枠4と、パネル枠4の下部一側部より前方に突設されたハンドルユニット7、及びパネル枠4の上部両側部に配設されたスピーカユニット8を主たる構成として備える。パネル枠4が本体枠3側に閉じられた状態において、パチンコ機1の前方に着座する遊技者からは、パネル枠4に配設されたガラス窓4Aを介して本体枠3内に収容された遊技盤30の遊技領域30A(図2参照)を視認することが可能である。
受皿6の中央部には、遊技者の任意によって操作可能な操作手段としての操作機構9が配設される。操作機構9は、遊技者による押下操作が可能な円形のプッシュボタン9Aと、当該プッシュボタン9Aの周囲において遊技者による回動操作が可能なダイアル9Bとにより構成される。操作機構9は、後述する演出制御回路270(図12参照)と接続されており、プッシュボタン9A、及びダイアル9Bから出力される信号は、演出制御回路270側に入力する。受皿6には、この他、球貸ボタンや返却ボタン等が配設されており、これらのボタン操作によって図外のCRユニットに投入されたICカード等の記録媒体に記録された貸し球可能数に対応する遊技球の貸し出し動作、或いは記録媒体の返却動作が実行される。
[遊技盤の構成について]
本体枠3内に収容される遊技盤30の中央部には、遊技者が演出表示装置100の演出表示画面105及び役物装置500を盤面構成体31の前方から目視可能とするための表示孔31Hが形成されている。盤面構成体31は、表示孔31Hの開口の面積と盤面30Fの面積との比が例えば1,1程度となるように形成されている。
尚、盤面構成体31の盤面30F側における表示孔31Hの周囲には、前側遊技部品の1つである遊技球誘導壁部35が前方に向けて突設されている。遊技球誘導壁部35は、盤面構成体31の盤面30F側における表示孔31Hの上側開口縁、及び左右両側の開口縁を略円形状に取り囲むように延在する壁部である。上述のガラス窓4Aが閉じられた場合において、遊技球誘導壁部35の前端部とガラス窓4Aとは、遊技球の直径未満で接近し、遊技球誘導壁部35で囲まれた内側に遊技球が進入することは不可能とされる。
遊技盤30には、遊技盤30の盤面30Fと、遊技球誘導壁部35と、外ガイド部27及び内ガイド部28とによって区画された遊技領域30Aが形成される。遊技領域30Aは、遊技盤30の盤面30Fとガラス窓4Aの後面との間に形成された遊技球の流下可能な空間である。また、遊技盤30の盤面30Fには、多数の釘24や風車25が稙設されており、遊技者のハンドルユニット7の操作に応じて駆動する図外の発射機構により発射され、遊技領域30A内に到達した遊技球は、多数の釘24や風車25によって不規則に誘導されつつ遊技領域30A内を流下する。
また、実施形態において遊技領域30Aは、図2に示すように、概ね左打ち領域ELと右打ち領域ERとに区分けされている。左打ち領域ELは、遊技盤30の左右間の中心線CLよりも左側の領域であり、当該左打ち領域ELに到達した遊技球は遊技領域30A内を流下する。
一方、右打ち領域ERは、遊技領域30Aの中心線CLよりも右側の領域であり、当該右打ち領域ERに到達した遊技球は、遊技球の直径よりも僅かに広く、2個以上の遊技球が流下不能な右打ち通路36を通って遊技領域30A内を1個ずつ流下する。
遊技盤30の遊技領域30A内には、第1始動入賞部50、第2始動入賞部51,52、大入賞装置60、一般入賞部66等が配設されており、これらの入賞部に遊技球が入球すると、各入賞部に対応した所定数の賞球が受皿6に払出される。
また、遊技球が第1始動入賞部50、又は、第2始動入賞部51、又は、第2始動入賞部52に入球すると、上記賞球の払出しの他、大入賞装置60を開放動作させ、遊技者にとって有利な状態を醸成する特別遊技の可否に関する抽選(特図当否抽選)や、当該特別遊技の態様を決定する抽選を始めとする各種の抽選が主制御回路240により実行される。即ち、第1始動入賞部50、又は、第2始動入賞部51、又は、第2始動入賞部52への遊技球の入球は、上記各種の抽選を受ける契機となるものである。
第1始動入賞部50、及び、一方の第2始動入賞部51は、遊技領域30A内の下端部中央側に設けられた入賞装置300に組み込まれている。
以下、各入賞部の構成について説明する。
第1始動入賞部50、及び、一方の第2始動入賞部51を備えた入賞装置300は、遊技領域30Aの左右方向略中央において、上記表示孔31Hの下側開口縁に沿って設けられたステージ47の下方に配設される。第1始動入賞部50は、後述するように、第1始動入賞口(左の入賞口313)と第1始動口検出スイッチSW1(図12参照)とを備え、第2始動入賞部51は、後述するように、第2始動入賞口(右の入賞口314)と第2始動口検出スイッチSW2A(図12参照)とを備え、第1始動入賞口より内部に取り込まれた遊技球は、第1始動口検出スイッチSW1によって検出され、第2始動入賞口より内部に取り込まれた遊技球は、第2始動口検出スイッチSW2Aによって検出される。
図12に示すように、第1始動口検出スイッチSW1、及び、第2始動口検出スイッチSW2Aは、主制御回路240と接続されており、主制御回路240は第1始動口検出スイッチSW1や第2始動口検出スイッチSW2Aからの検出信号に基づいて前述した各種の抽選処理や、賞球を例えば3個払い出す賞球払出処理を実行する。なお、本例において第1始動入賞部50,第2始動入賞部51の位置は、上述の左打ち領域ELを流下する遊技球のみが入球し得る位置に設定されている。
第2始動入賞部52は、右打ち領域ER内において前述した第1始動入賞部50,第2始動入賞部51を備えた入賞装置300、及び、大入賞装置60よりも上方に配設される。第2始動入賞部52は、遊技盤30の盤面30Fより前方に突出し、側部が開口した図外の入賞口と、第2始動口検出スイッチSW2B(図12参照)と、入賞口の側部において開閉動作可能に設けられた開閉体53とを備える。
図12に示すように、第2始動口検出スイッチSW2Bは主制御回路240と接続されており、主制御回路240は第2始動口検出スイッチSW2Bからの検出信号に基づいて前述した各種の抽選処理や、賞球を例えば3個払い出す賞球払出処理を実行する。
開閉体53は、盤面構成体31の後面側に配設されたソレノイドSOL1(図12参照)の駆動によって閉鎖状態と開放状態とを取り得る羽根状部材であり、開閉体53が開放動作中である場合に限って遊技球は第2始動入賞部52の入賞口に入球可能となる。
第2始動入賞部52の上方には、通過ゲート58が配設される。通過ゲート58は、上下が開放した門型の遊技部品であって、その内部にはゲート検出スイッチSW3(図12参照)が格納されている。通過ゲート58を通過した遊技球は、ゲート検出スイッチSW3によって検出される。主制御回路240は、ゲート検出スイッチSW3からの検出信号の入力を契機として前述の開閉体53の開放の可否に関する各種の抽選を実行する。
次に、大入賞装置60について概説する。図2に示すように、大入賞装置60は、右打ち領域ERにおいて、第2始動入賞部52の下方に配設される入賞装置である。大入賞装置60は、図外の上方開放の入球口として形成された大入賞口と、当該大入賞口を閉鎖状態又は開放状態とする開閉体65とを備える。開閉体65は、ソレノイドSOL2(図12参照)の駆動によって遊技盤30の左右方向に開閉動作して大入賞口を開閉する部材である。開閉体65が大入賞口を閉鎖した状態において、遊技球は大入賞口内に入球することなく遊技領域30Aの下流に流下する。一方、後述の特別遊技が実行され、開閉体65が大入賞口を開放した状態において、遊技球は大入賞口内に入球し、内部に配設された大入賞口検出スイッチSW4(図12参照)によって検出された後、機外に排出される。大入賞口検出スイッチSW4は、主制御回路240と接続されており、主制御回路240側では、当該大入賞口検出スイッチSW4からの検出信号の入力に基づいて賞球を例えば15個払い出す賞球払出処理を実行する。上記構成からなる大入賞装置60の位置は、右打ち領域ERに打ち出された遊技球のみが入球し得る位置とされており、遊技球が右打ち領域ERを流下し、かつ、特別遊技中において開閉体65が開放動作中である場合に限って大入賞口への入球が可能となる。
一般入賞部66は、遊技盤30の左下側部に配設された部材であって、上方開口の複数の一般入賞口66aと、一般入賞口検出スイッチSW5(図12参照)とを備えており一般入賞口66aから入球した遊技球は、内部に収容された一般入賞口検出スイッチSW5により検出される。当該一般入賞口検出スイッチSW5は主制御回路240と接続されており、主制御回路240は一般入賞口検出スイッチSW5からの検出信号に応じて賞球を例えば3個払い出す賞球払出処理を実行する。また、上述した各入賞装置のいずれにも入球しなかった遊技球は、後述する中央アウト口315、左アウト口316、右アウト口317のいずれかに入球し、当該アウト口と連通する図外の排出通路を介して機外に排出される。
演出表示装置100は、例えば液晶表示画面等の演出表示画面105を備え、当該演出表示画面105に1〜8までの数字、及び特定のキャラクター等からなる演出図柄を変動表示可能な液晶表示装置である。
演出表示装置100の演出表示画面105には、演出図柄の他、演出図柄の変動表示に伴って予告演出やリーチ演出とも呼ばれる画像や動画によって表現される多様な変動演出が表示され、遊技者は一般に、演出表示画面105上に表示される変動表示、及び変動演出を視認しながら遊技を楽しむこととなる。
[入賞装置300の構成について]
次に、図3乃至図11を参照し、遊技領域30A内の下端部中央側に設けられた入賞装置300、即ち、複数の入賞部、複数のアウト口、及び、振分装置を有した入賞装置300の詳細について説明する。
図3に示すように、当該入賞装置300は、ベース301と、ベース301の後側(裏側)に設けられた部品支持体302と、振分装置303と、例えば始動口検出スイッチSW1が搭載された球検出器304と、例えば始動口検出スイッチSW2が搭載された球検出器305と、ベース301の前側に取付けられたカバー306とを備える。
振分装置303、球検出器304、球検出器305は、部品支持体302の前面に取付けられている。
尚、入賞部品300は、中央アウト口の中心を通過する垂直線を対象軸として、ほぼ左右対称形状に衛星されている。
[ベース301の構成]
ベース301は、盤面形成板310と、左右の下部隔壁311L,311Rとを有する。
盤面形成板310には、振分体設置孔312と、例えば第1始動入賞口として機能させる左入賞口313と、例えば第2始動入賞口として機能させる右入賞口314と、中央アウト口315と、左アウト口316と、右アウト口317とが、それぞれ盤面形成板310を貫通する貫通孔により形成されているとともに、盤面形成板310の前面には、左右の入賞誘導路390L,390R(図8参照)を流下する遊技球が衝突することで当該遊技球の流下速度を減速させるための左右の減速手段としての左右の球減速用リブ318,319が設けられている。
左右の下部隔壁311L,311Rは、盤面形成板310の下縁の左右側より前側に突出して遊技領域30Aの下端を区画する内ガイド部28の上面(内面)と近接して対向する隔壁である。図5に示すように、左の下部隔壁311Lは、左入賞口313よりも左側に設けられ、左アウト口316の下に位置する部分が左アウト口316への誘導路面として機能する。同様に、右の下部隔壁311Rは、右入賞口314よりも右側に設けられ、右アウト口317の下に位置する部分が右アウト口316への誘導路面として機能する。
[イレギュラー入賞抑制のための球減速用リブ318の構成]
図5に示すように、左の球減速用リブ318は、左入賞口313の上方における左の入賞誘導路390Lと左のアウト誘導路391L(図8参照)とが分岐する位置において盤面形成板310の前面より前方に突出し、かつ、左右方向に延長するように形成されている。
また、右の球減速用リブ319は、右入賞口314の上方における右の入賞誘導路390Rとアウト誘導路391R(図8参照)とが分岐する位置において盤面形成板310の前面より前方に突出し、かつ、左右方向に延長するように形成されている。
図5に示すように、左右の球減速用リブ318,319は、入賞口313,314の上方における入賞誘導路390L,390Rとアウト誘導路391L,391Rとが分岐する位置において左右の幅長W1が入賞誘導路390L,390Rの左右の幅長W2(図8参照)、及び、左右の入賞口313,314の左右の幅長W3よりも長くなるように形成されている。即ち、左右の球減速用リブ318,319は、左端318L,319Lが入賞口313,314の左端313L,314Lよりも左側に位置して、かつ、右端318R,319Rが入賞口313,314の右端313R,314Rよりも右側に位置するように設けられている。
左右の球減速用リブ318,319は、例えば、上端から前方下方に傾斜する上側傾斜面396と、上側傾斜面の下端から後方下方に傾斜して盤面形成板310の前面に到達する下側傾斜面397とを備える(図3参照)ことにより、入賞誘導路390L,390Rを流下してくる遊技球が上側傾斜面396に衝突して減速するように構成されている。
[ベース301の取付構成]
ベース301は、遊技盤30の盤面30Fにおいて外ガイド部27及び内ガイド部28で囲まれた遊技領域30A内の下端部中央側に形成された図外の開口部を覆うように盤面形成板310が遊技盤30の盤面30Fに取り付けられて当該盤面形成板310が遊技領域30Aの下端部中央側(中央下端部)の盤面を形成する。
遊技領域30Aの下端部中央側に形成された図外の開口部の大きさは、盤面形成板310の大きさよりも一回り小さく形成されており、盤面形成板310の周縁側に形成された取付孔307に挿入されて遊技盤30に締結される止ねじ308等によってベース301が遊技盤30の盤面30Fに取付けられている(図8参照)。
[入賞部構成]
左入賞口313と、左入賞口313を経由して盤面形成板310の裏側に流下した球を検出するための球検出器304とにより、例えば第1始動入賞部50が構成され、右入賞口314と、右入賞口314を経由して盤面形成板310の裏側に流下した球を検出するために球検出器305とにより、例えば第2始動入賞部51が構成される。
[Y軸寸法短縮構成(入賞口とアウト口との関係)]
図5に示すように、中央アウト口315は、左入賞口313と右入賞口314との間に位置するように形成されている。
左アウト口316は、左入賞口313よりも左側に位置するように形成されている。
右アウト口317は、右入賞口314よりも右側に位置するように形成されている。
そして、左右の入賞口313,314の中心、及び、左右のアウト口316,317の中心が、中央アウト口315の上縁における左右の中心位置315Cを通過してかつ盤面形成板310の下縁の中央側の下端縁310Uを形成する湾曲線(下方に突出する湾曲線)と平行な平行曲線R1上又は当該平行曲線R1の近傍に位置するように形成されている。言い換えれば、左右の入賞口313,314の中心、及び、左右のアウト口316,317の中心が、遊技領域30A内の下端側中央部に位置する内ガイド部28の内面(上面)を形成する湾曲面と平行な平行曲線R1上又は当該平行曲線R1の近傍に位置するように形成されている。尚、当該湾曲線(湾曲面)と平行曲線R1との間の距離は、遊技球(パチンコ球)の直径寸法の1.5倍以下程度に形成されており、左右の入賞口313,314の下側周縁より前方に延長するように配置される左右の入賞口313,314の前方球受樋部382,392(図8参照)の下端と内ガイド部28の内面との間の距離は遊技球の直径寸法よりも小さい寸法に形成されている。
即ち、図8に示すように、中央アウト口315、左右の入賞口313,314、及び、左右のアウト口316,317が、盤面形成板310の下端縁310Uに近い位置において、上述した平行曲線R1に沿って左右に並ぶように形成されており、そして、左右の入賞口313,314の下端313E,314Eが中央アウト口315の上端315Tよりも下方に位置するように形成されて、かつ、左右の入賞口313,314の前方球受樋部382,392の下端と内ガイド部28の内面との間の距離が遊技球の直径寸法よりも小さい寸法に形成されている。
このように、中央アウト口315、左右の入賞口313,314、及び、左右のアウト口316,317を、盤面形成板310の下端縁310Uに近い位置において、上述した当該湾曲線(湾曲面)と平行な平行曲線R1に沿って左右に並ぶように形成し、さらに、左右の入賞口313,314の下端313E,314Eを、遊技領域30Aの最下端部に位置する中央アウト口315の上端315Tの位置よりも下方に位置させ、かつ、左右の入賞口313,314の前方球受樋部382,392の下端と内ガイド部28の内面との間の距離を遊技球の直径寸法よりも小さい寸法に形成したことにより、振分装置303の振分体322を下方に位置させることができて、入賞装置300における振分体322と遊技領域30Aの最下端(内ガイド部28の内面)との間の垂直距離(Y軸寸法(縦寸法))を短くすることが可能となるので、演出表示装置100の演出表示画面105の画面サイズが大型化して、遊技領域30Aにおける演出表示画面105の下側のY軸寸法が短くなる場合でも、当該遊技領域30Aにおける演出表示画面105の下側に設置可能な振分機能付きの入賞装置300となる。言い換えれば、遊技盤30の遊技領域30Aの下部に当該入賞装置300を配置した場合、当該入賞装置300の上方の遊技領域30Aに大画面の演出表示装置100を設けることができる。
さらに、左右のアウト口316,317の上側孔縁316T,317Tが、左右の入賞口313,314の上端を通過してかつ平行曲線R1と平行な平行曲線R2の近傍に位置しており、左右のアウト口316,317を内ガイド部28の内面に近づけた構成としたことにより、左右の入賞口313,314も内ガイド部28の内面に近い遊技領域30Aのより下端近くに配置できるようになる。
一方、特許文献1に開示された振分け機能を有した入賞装置では、アウト口の上方に入賞口を配置した構造であるため、入賞口の前方に設けられた前方球受樋部と内ガイド部の内面との間で球噛みが生じないようにするための球噛み対策として入賞口の前方に設けられた前方球受樋部と内ガイド部の内面との間の距離を大きくしていたので、振分け機能を有した入賞装置のY軸寸法(上下方向の寸法)が必然的に長くなってしまい、演出表示画面の画面サイズが大型化した場合、入賞装置を、遊技領域における演出表示画面の下側に配置することができなくなる。
[振分装置303の構成]
振分装置303は、振分動作部品320と、カウンターウエイト部321とを備える。
振分動作部品320は、振分体322と、振分体322の回転中心軸323と、振分体322とカウンターウエイト部321とを連結する連結部324とを備える。
振分体322は、回転中心軸323が貫通する筒孔を有した軸部325と、軸部325の周面において中心角120度隔てた位置から軸部325の径方向に延長するように設けられた3枚の羽根、即ち、上羽根326、左羽根327、右羽根328を備える。
連結部324は、振分体322の一端面に設けられたフランジ330と、当該フランジ330より延長するように設けられてカウンターウエイト部321に設けられた連結ピン334が連結される長孔部331とを備える。
振分体322と連結部324とが一体に形成されるか、振分体322と連結部324とが一体となるように固定されている。そして、軸部325に形成された筒孔及び当該筒孔に連通するようにフランジ330に形成された貫通孔を貫通した回転中心軸323の一端部が部品支持体302の前面に形成された図外の軸受部に固定され、かつ、回転中心軸323の他端部がカバー306の前面板340の内面に形成された軸受部347に固定されることにより、振分体322及び連結部324が回転中心軸323を回転中心として回転可能に構成される。尚、振分体322と連結部324と回転中心軸323とが一体になった構成とし、回転中心軸323の一端部が部品支持体302の前面に形成された軸受部に回転可能に支持され、かつ、回転中心軸323の他端部がカバー306の軸受部347に回転可能に支持された構成であってもよい。
[カウンターウエイト部321の構成]
カウンターウエイト部321は、揺動板333と、揺動板333の前面から前方に突出するように設けられた連結ピン334と、回転中心軸335とを備える。
揺動板333は、中央板部336と中央板部336の左右縁より左右に突出する左右のカウンターウエイト板337,338とを備える。
揺動板333の下端部に形成された軸挿入孔に挿入された回転中心軸335の一端部が、部品支持体302の前面に設けられた図外の軸受部に固定され、かつ、当該回転中心軸335の他端部が盤面形成板310の裏面に形成された図外の軸受部に固定されたことにより、揺動板333が当該回転中心軸335を回転中心として左右方向に揺動するように構成されている。
図10に示すように、連結ピン334は、中央板部336の前面における上下の中央位置よりも若干上方の位置より前方に突出するように設けられている。当該連結ピン334が、連結部324の長孔部331の後方側から当該長孔部331を貫通するように設けられることで、連結ピン334が長孔部331の長手方向に移動可能に連結される。
尚、揺動板333と連結ピン334と回転中心軸335とが一体になった構成とし、回転中心軸335の一端部が部品支持体302の前面に形成された軸受部に回転可能に支持され、かつ、回転中心軸335の他端部が盤面形成板310の裏面に形成された軸受部に回転可能に支持された構成であってもよい。
[振分体322の振分体設置孔312への組み付け]
また、図5に示すように、振分体設置孔312は、上部側は振分体貫通孔部312Aに形成され、下部側は連結ピンガイド面312B及び左右の連結ピン位置決め部312L,312Rに形成されている。
図4に示すように、振分体322が盤面形成体310の裏側から振分体貫通孔部312Aを貫通して盤面形成体210の前面よりも前方に突出するように設置されて、フランジ330が振分体貫通孔部312Aに入り込んでフランジ330の前面が、盤面形成体310の前面と同一平面上に位置するか、又は、盤面形成体310の前面よりも若干前方あるいは若干後方に位置するように設置される。連結ピンガイド面312Bは、上方に湾曲する湾曲面に形成され、連結ピン334が当該連結ピンガイド面312B上をスライド移動可能に構成される。左の連結ピン位置決め部312Lは、連結ピンガイド面312Bの左端側に設けられて、連結ピン334の左方向への移動及び上下方向の移動を規制する孔部により形成される。同様に、右の連結ピン位置決め部312Rは、連結ピンガイド面312Bの右端側に設けられて、連結ピン334の右方向への移動及び上下方向の移動を規制する孔部により形成される。
[カバー306の構成]
図6,図7に示すように、カバー306は、前面板340と、外壁341と、隔壁342と、振分入口343と、左右のアウト誘導路の出口344L,344Rと、球誘導部345と、取付部346とを備える。
前面板340は、ベース301の盤面形成板310と対向して、振分体322、左右の入賞口313,314、中央アウト口315の前側を覆う板である。
外壁341は、前面板340の裏面の周縁より後方に突出するとともに当該周縁に沿って延長するように設けられており、上部に設けられた切欠部によって振分入口343が形成され、左下部及び右下部に設けられた切欠部によってアウト誘導路の出口344L,344Rが形成されている。
隔壁342は、前面板340の裏面より後方に突出するように設けられている。
球誘導部345は、左右の入賞誘導路390L,390Rの前面壁を形成する前面板340の裏面位置より細幅状に僅かに突出するように設けられて振分入口343を介して左右の入賞誘導路390L,390Rに流下する遊技球を左右の入賞口313,314の方向に誘導する入賞誘導部345Aと、左右の入賞口の前方に位置する前面板340の裏面位置より左右の入賞口前方球受樋部382,392の内側下面側に下方向に湾曲して左右の入賞口313,314に到達するように形成された左右の入賞口直前誘導板345L,345Rとを備える。
[カバー306の取付]
そして、カバー306は、前面板340が振分体322、左右の入賞口313,314、中央アウト口315の前側に位置され、かつ、外壁341の後端が盤面形成板310の前面に近接した状態となるように、例えば、盤面形成体310の裏側あるいはカバー306の前から取付部346に締結される図外の取付ねじにより、盤面形成板310に取付けられる。この場合、カバー306の前面板340の中心を通過して上下方向に延長するカバー306の中心線が盤面形成板310の中心線(中央アウト口315の中心を通過する垂直線)と一致するように、カバー306が盤面形成板310に固定される。そして、遊技領域30A内の下端部中央側において、入賞部品300の中心線300C(中央アウト口315の中心を通過する垂直線)と遊技領域30Aの中心を通過して上下方向に延長する中心線CLとを一致させ、かつ、ベース301の盤面形成板310の下縁の中央側の下端縁310U、及び、左右の下部隔壁311L,311Rの下面と内ガイド部28の上面(内面)とが近接した状態となるように位置決めされた状態で、入賞部品300が遊技領域30A内の下端部中央側に取付けられる。
[カバー306の外壁341の構成]
尚、図8では、カバー306の内側の構成と盤面形成板310及び振分装置303の構成とがわかりやすくなるように、カバー306の前面板340を取り除いた状態で図示している。
カバー306の外壁341は、図8に示すように、左上側外壁341L、右上側外壁341R、下外壁341Uとを備える。
左上側外壁341Lは、振分入口343の左縁部350Lを形成する右端部から左斜め下に延長する上側傾斜部351と、当該上側傾斜部351の下端から上側傾斜部351よりも緩い傾斜で左斜め下方向に延長する中間傾斜部352と、中間傾斜部352の下端から上側傾斜部351よりも急な傾斜で左斜め下方向に延長して左のアウト誘導路391Lの出口344Lの上縁361Lに到達する下側傾斜部353とを備える。
左上側外壁341Rは、入賞部品300の中心線300Cを対象軸として左上側外壁341Lと左右対象な形状に形成されている。
下外壁341Uは、左のアウト誘導路391Lの出口344Lの下縁356Lからほぼ垂直下方向に延長する左縦壁357と、右のアウト誘導路391Rの出口344Rの下縁356Rからほぼ垂直下方向に延長する右縦壁359と、左縦壁357と右縦壁359とを繋ぐ下端壁360とを備える。
左のアウト口316は、右の孔縁が左縦壁357と隣接し、かつ、右の孔縁の上端362が左のアウト誘導路391Lの出口344Lの下縁356Lよりも上方に位置するとともに、左のアウト誘導路391Lの出口344Lの上縁361Lよりも下方に位置する。そして、左のアウト口316の上側孔縁316Tが、ベース301の下端縁310Uと平行な平行曲線R2の近傍に形成され、左のアウト口316の左の孔縁363が、左のアウト誘導路391Lの出口344Lの上縁361Lよりも下方に位置する上側孔縁316Tの左端から下方に延長してベース301の左の下部隔壁311Lに到達するように形成されている。
右アウト口317と右のアウト誘導路391Rとの関係も、上述した左のアウト口316と左のアウト誘導路391Lとの関係と同じように構成されている。
以上のように、左右のアウト口316,317と左右のアウト誘導路391L,391Rとが構成されているので、左右のアウト誘導路391L,391Rも、左右のアウト誘導路391L,391R及び左右の入賞口313,314に近い遊技領域30Aの下端側に配置されるため、上述した振分装置303の振分体322を下方に位置させることができて、入賞装置300のY軸寸法を短くすることが可能となる。
[カバー306の隔壁342の構成]
隔壁342は、図8に示すように、中央隔壁370、左上側隔壁371、右上側隔壁372、左下側隔壁373、右下側隔壁374とを備える。
カバー306が盤面形成板310に固定された状態で、中央隔壁370が振分体322の下方に位置されて、中央隔壁370の左端375が左の入賞口313の右端376の上方に位置され、かつ、中央隔壁370の右端377が右の入賞口314の左端378の上方に位置される。
中央隔壁370は、左の入賞誘導路390Lの路面を形成する左路面形成壁370Lと、右の入賞誘導路390Rの路面を形成する右路面形成壁370Rと、左路面形成壁370Lと右路面形成壁370Rとを繋ぐ中央連結壁370Cとを備える。左路面形成壁370Lは、振分体322側から左斜め下方向に傾斜する路面を形成し、右路面形成壁370Rは、振分体322側から右斜め下方向に傾斜する路面を形成する。
左上側隔壁371は、左のアウト誘導路391Lの出口344Lの上縁361Lから右斜め上方向に延長して左のアウト誘導路391Lの上壁を形成する傾斜壁380と、この傾斜壁380の上端より上方に延長して左上側外壁341Lの下側傾斜部353の上端に繋がるように形成された左の入賞誘導路390Lの左縦壁を形成する縦壁381とを備える。
従って、左の入賞誘導路390Lは、中央隔壁370の左路面形成壁370Lと左上側外壁341Lと縦壁381とカバー306の前面板340とで囲まれた空間により形成される。
左下側隔壁373は、左の入賞口313の下側及び左右側の円弧に対応して湾曲した入賞口前方球受樋部382と、入賞口前方球受樋部382の左上端縁382Lと左のアウト誘導路391Lの出口344Lの下縁356Lとを繋ぐ左のアウト誘導路面383と、下外壁341Uの下端壁360より中央アウト口315の左縁に沿って上方に延長する縦壁部384と、入賞口前方球受樋部382の右上端と縦壁部384の上端とを繋ぐ中央左側アウト誘導路面385とを備える。
従って、左のアウト誘導路391Lは、傾斜壁380と左のアウト誘導路面383とカバー306の前面板340とで囲まれた空間により形成される。
よって、左の入賞誘導路390Lを流下してきて左の入賞口313に入賞しなかった遊技球は、左の入賞誘導路390Lを経由して左のアウト口316に流下するか、あるいは、中央隔壁370の左路面形成壁370Lと中央左側アウト誘導路面385との間を経由して中央アウト口315に流下する。
尚、右上側隔壁372、右下側隔壁374、右の入賞誘導路390R、右のアウト誘導路391Rは、入賞部品300の中心線300Cを対象軸として、左上側隔壁371、左下側隔壁373、左の入賞誘導路390L、左のアウト誘導路391Lと左右対象な形状に形成されている。
[イレギュラー入賞抑制のためのアウト誘導路391Lの出口間口と入口間口との関係(出口間口<入口間口)]
左のアウト誘導路391Lの出口344Lの上縁361Lは左のアウト誘導路391Lの出口344Lの下縁356Lよりも左側上方に位置する。
そして、当該上縁361Lと下縁356Lとの間の最短距離、即ち、左のアウト誘導路391Lの出口344Lの間口寸法は、左のアウト誘導路391Lの入口の間口寸法、すなわち、左上側隔壁371の縦壁381の下端縁381aと入賞口前方球受樋部382の左上端縁382Lとの間の最短距離よりも小さい寸法に形成されている。
[振分体322の動作説明]
振分装置303の振分体322は、振分入口343を介して流下してきた遊技球を左右の入賞口313,314のうちのいずれか一方へのみ導く第1形態と第2形態とに維持される。
例えば第1形態は、図9(a)に示すように、連結ピン334が右の連結ピン位置決め部312Rに維持されることによって、振分体322の上羽根326が垂直状態よりも若干左に傾いて振分入口343の左縁部350Lに向かって延長して、左羽根327が左路面形成壁370Lの右始端393に向かって延長し、かつ、右羽根328が右真横方向に向かって延長する状態に維持された形態である。
例えば第2形態は、図9(b)に示すように、連結ピン334が左の連結ピン位置決め部312Lに維持されることによって、振分体322の上羽根326が垂直状態よりも若干右に傾いて振分入口343の右縁部350Rに向かって延長して、右羽根328が右路面形成壁370Rの左始端394に向かって延長し、かつ、左羽根327が左真横方向に向かって延長する状態に維持された形態である。
第1形態では、振分入口343を介して流下してきた遊技球B1を上羽根326と右羽根328との間で受け止めることが可能な状態である。
第1形態において、遊技球B1が上羽根326と右羽根328との間で受け止められた場合、右羽根328に遊技球B1の重量が加わることにより、振分体322が右回転する。この回転により、長孔部331が左方向に移動し、連結ピン334が連結ピンガイド面312Bを左方向に移動するととともに長孔部331内を上方に移動し、図11に示すように、上羽根326が垂直状態となった後に、左のカウンターウエイト板337の重みにより、カウンターウエイト部321が左側に倒れた状態となって、図9(b)に示す第2形態となる。この第1形態から第2形態に移行する際に、上羽根326と右羽根328との間で受け止められていた遊技球B1が右の入賞誘導路390Rに送り出される(図9(b)参照)。
第2形態では、次に振分入口343を介して流下してくる遊技球B2を上羽根326と左羽根327との間で受け止めることが可能な状態である。そして、第2形態から第1形態に移行する際に、上羽根326と左羽根327との間で受け止められていた遊技球B2が左の入賞誘導路390Lに送り出される。
即ち、振分装置303は、振分入口343を介して流下してきた遊技球を左右の入賞口313,314のうちのいずれか一方へのみ導くように構成されている。
[Y軸寸法短縮(入賞口とアウト口との関係)]
実施形態では、中央アウト口315、左右の入賞口313,314、及び、左右のアウト口316,317を、盤面形成板310の下端縁310Uに近い位置において、上述した当該湾曲線(湾曲面)と平行な平行曲線R1に沿って左右に並ぶように形成された振分装置303付き入賞装置300としたので、振分装置303の振分体322を下方に位置させることができて、当該入賞装置300におけるY軸寸法を短くすることができ、演出表示装置100の演出表示画面105の画面サイズが大型化して、遊技領域30Aにおける演出表示画面105の下側のY軸寸法が短くなる場合でも、当該遊技領域30Aにおける演出表示画面105の下側に設置可能な振分装置付きの入賞装置300を提供できるようになった。言い換えれば、遊技盤30の遊技領域30Aの下部に当該入賞装置300を配置した場合、当該入賞装置300の上方の遊技領域30Aに大画面の演出表示装置100を設けることができるようになる。
また、左右の入賞口313,314の下端313E,314Eを、遊技領域30Aの最下端部に位置する中央アウト口315の上端315Tの位置よりも下方に位置させたので、Y軸寸法をさらに短くできる入賞装置300を提供できる。
さらに、左右の入賞口313,314の前方球受樋部382,392の下端と内ガイド部28の内面との間の距離を遊技球の直径寸法よりも小さい寸法に形成したので、入賞装置300のY軸寸法をさらに短くできるようになる。
[イレギュラー入賞抑制]
実施形態では、入賞装置300が、左右の入賞口313,314の上方における入賞誘導路390L,390Rとアウト誘導路391L,391Rとが分岐する位置において左右の幅長W1が入賞誘導路390L,390Rの左右の幅長W2(図8参照)、及び、左右の入賞口313,314の左右の幅長W3(図5参照)よりも長くなるように形成された左右の球減速用リブ318,319を備えているので、仮に、左右のアウト誘導路391L,391Rの出口344L,344Rを介して左右のアウト口316,317側に流下した遊技球がベース301の左右の下部隔壁311L,311Rに衝突して跳ね返ることでアウト誘導路391L,391Rに再び流入したとしても、この再びアウト誘導路391L,391Rに流入した遊技球が左の球減速用リブ318の左端318L、右の球減速用リブ319の右端319Rに衝突することにより、左右の入賞口313,314への入賞、所謂、イレギュラー入賞を抑制できるようになる。また、同様に、中央隔壁370の左路面形成壁370Lと中央左側アウト誘導路面385との間(中央左側アウト誘導路)を経由して中央アウト口315に流下した遊技球や、中央隔壁370の右路面形成壁370Rと中央右側アウト誘導路面との間(中央右側アウト誘導路)を経由して中央アウト口315に流下した遊技球が、内ガイド部28の内面に衝突して跳ね返ったとしても、左の球減速用リブ318の右端318R、右の球減速用リブ319の左端319Lに衝突することにより、左右の入賞口313,314への入賞、所謂、イレギュラー入賞を抑制できるようになる。
さらに、左右のアウト誘導路391L,391Rの出口344L,344Rの間口寸法が、左右のアウト誘導路391L,391Rの入口の間口寸法よりも小さい寸法に形成されているので、左右のアウト誘導路391L,391Rの出口344L,344Rを介して左右のアウト口316,317側に流下した遊技球がベース301の左右の下部隔壁311L,311Rに衝突して跳ね返ったとしても、アウト誘導路391L,391Rに再び流入しにくくなるので、所謂、イレギュラー入賞を抑制できるようになる。
また、左のアウト誘導路391Lの出口344Lの上縁361Lが出口344Lの下縁356Lよりも左側上方に位置するように形成され、右のアウト誘導路391Rの出口344Rの上縁361Rが出口344Rの下縁356Rよりも右側上方に位置するように形成されているので、左右のアウト誘導路391L,391Rの出口344L,344Rを介して左右のアウト口316,317側に流下した遊技球がベース301の左右の下部隔壁311L,311Rに衝突して跳ね返って出口344L,344Rの上縁361L;361R側に衝突して下方に跳ね返った場合、ベース301の下部隔壁311L,311Rに衝突した後に左右のアウト口316,317に排出されるか、あるいは、出口344L,344Rの下縁356L;356Rに衝突した後に下部隔壁311L,311Rに流下して左右のアウト口316,317に排出される確率が高くなるので、所謂、イレギュラー入賞を抑制できるようになる。
即ち、実施形態の入賞装置300は、中央アウト口315、左右の入賞口313,314、及び、左右のアウト口316,317が、内ガイド部28の湾曲する遊技領域30Aの下端側の内面に沿って横に並ぶように配置されているため、当該内ガイド部28の内面とアウト誘導路(左右のアウト誘導路391L,391R、中央左側アウト誘導路、中央右側アウト誘導路)の出口とが近くなる(尚、アウト誘導路は遊技球を左右の入賞誘導路390L,390Rから中央アウト口315、又は、左右の入賞口313,314に導く誘導路である)。従って、上述したようなイレギュラー入賞を抑制するための構成を備えない場合には、アウト誘導路の出口からアウト口側に流下した外れ球(死に球)がベース301の左右の下部隔壁311L,311Rや内ガイド部28の内面に衝突して跳ね返ってアウト誘導路の出口からアウト誘導路に入って入賞口に入賞するイレギュラー入賞が起こりやすい構造となってしまう。そこで、実施形態では、上述したようなイレギュラー入賞を抑制する構成を採用して、イレギュラー入賞を抑制できるようにしたものである。
[パチンコ機の内部構成について]
図12は、パチンコ機1の制御を担う制御手段の構成を示すブロック図である。同図に示すように、パチンコ機1は、主として遊技全般に係る基本動作を制御する主制御回路240と、主として賞球の払出動作を制御する払出制御回路250と、主として遊技球の発射を制御する発射制御回路260と、演出表示装置100、役物装置500、スピーカユニット8、LED等の発光体57を制御する演出制御回路270とを備える。
主制御回路240は、(メイン)CPU240a、(メイン)ROM240b、及び(メイン)RAM240cを備えてなり、CPU240aが、各検出スイッチやタイマからの入力に対応してROM240bに予め格納されたプログラムを読み出して、当該プログラムに従った演算処理を行い、主制御回路240に接続された上述の各ソレノイドSOL1〜SOL2や、遊技盤30の遊技領域30Aの外方に配設された第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、第1特別図柄保留表示装置36A、第2特別図柄保留表示装置36B、普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38といった各表示装置を直接的に制御したり、他の制御回路に多様なコマンドを送信する。また、このときRAM240cは、CPU240aの演算処理時におけるワークエリアとして機能し、演算に必要な各種のデータや、コマンドを一時的に保持する。
主制御回路240には、払出制御回路250、及び演出制御回路270が接続されている。払出制御回路250は、主制御回路240と同様に不図示のCPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータであって、主制御回路240と一方向通信可能に接続されている。当該払出制御回路250には、外部情報出力端子板251が接続されている。外部情報出力端子板251は、主制御回路240(CPU240a)及び払出制御回路250(払出CPU)から出力された遊技の進行に関する種々の情報をパチンコ機1の設置店等に設けられたホストコンピュータ側に送信する。
また、払出制御回路250には、遊技者に対して賞球を払い出すための払出モータ252、及び賞球数計数スイッチ253が接続されている。払出制御回路250は、主制御回路240から送信される払出コマンドに含まれる賞球数情報に基づいて所定の賞球数が払い出されるように払出モータ252を制御する。当該払出モータ252の駆動により払い出された賞球は、賞球数計数スイッチ253により検出され、払出制御回路250側において、適正な賞球数が払い出されたかが把握される。なお、払出制御回路250には、この他、受皿6に許容数以上の遊技球が貯留されていることを検知する皿満タン検出スイッチや、本体枠3の扉が開放していることを検知する扉開放検出スイッチ等の各種のスイッチが接続される。
発射制御回路260には、ハンドルユニット7内に搭載されたタッチセンサ261、発射ボリューム262、図外の発射機構内に受皿6に貯留された遊技球を送り込む球送りモータ263、及び発射機構内に格納された球発射モータ264が接続されており、発射制御回路260は、払出制御回路250からの発射許可およびタッチセンサ261からの入力を条件として、遊技者によるハンドルユニット7の操作量に応じて変化する発射ボリューム262からの入力信号に基づいて球発射モータ264を制御し、受皿6に貯留された遊技球を所定の発射力により遊技領域30A内に打ち出す。
演出制御回路270は、遊技進行中や待機中における各種の演出を制御する。
演出制御回路270は、(サブ)CPU270a、(サブ)ROM270b、(サブ)RAM270cを備えてなり、主制御回路240に対して、主制御回路240から演出制御回路270に対してのみ通信(一方向通信)が可能なように接続されている。当該演出制御回路270は、主制御回路240から送信される演出に関する各種のコマンドや内部タイマからの入力信号に基づいて、ROM270bに予め格納されたプログラムを読み出して、当該プログラムに従った演算処理を行い、演出制御回路270に接続された可動演出表示装置100の制御、及び、上述した役物装置500の可動体演出制御、遊技進行中における楽曲や効果音などの音声をスピーカユニット8から出力させる音声出力制御や、光飾装置70、遊技盤30及びパネル枠4等の各所に配設されたLED等の発光体57を多様なパターンにより発行させる発光制御を実行する。このときRAM270cは、CPU270aの演算処理時におけるワークエリアとして機能し、演算に必要な各種のデータや、コマンド等を一時的に保持する。
また、演出制御回路270は、CPU270aと接続され、当該CPU270aより送信される画像表示に係る各種のコマンドを受信して演出表示画面105に多様な画像を表示するためのVDP、及び上記画像表示処理中に必要な各種のデータ等を一時的に保存するVRAM、音声制御のための音声合成LSI等、各種制御に必要なハードウェアを備えている。また、演出制御回路270には、遊技者の任意に操作可能な前述の操作機構9が接続されており、例えば当該操作機構9の操作タイミングに合せて前述の各制御を実行し、操作機構9の操作タイミングに従った所定の演出を表現することが可能である。
以下、上記構成からなるパチンコ機1の遊技の流れについて概説する。
遊技者のハンドルユニット7の操作により遊技領域30A内を流下する遊技球が前述の第1始動入賞部50又は第2始動入賞部51又は第2始動入賞部52に入球すると、主制御回路240では特別遊技(所謂大当り遊技)の実行可否に関する抽選、特別図柄の種類を決定する抽選、特別図柄の変動パターンを決定する抽選等の種々の抽選を実行する。
そして、上記抽選のうち、特図当否抽選の結果が「当り」である場合には、前述の大入賞装置60を開放動作させ、遊技球の入球を容易とする特別遊技が実行される。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に何ら限定されることはなく、実施形態を組み合わせて多様な変更、改良を行い得ることが当業者において明らかである。また、そのような多様な変更、改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 パチンコ機(遊技機)、30 遊技盤、30A 遊技領域、300 入賞装置、
310 盤面形成板、313,314 左右の入賞口、315 中央アウト口、
316,317 左右のアウト口、390L,390R 左右の入賞誘導路、
391L,391R 左右のアウト誘導路、
318,319 左右の球減速用リブ(減速手段)、318L,319L 左端、
318R,319R 右端。

Claims (2)

  1. 遊技盤と、当該遊技盤に形成された遊技領域内の下部に設けられた入賞装置とを備えた遊技機であって、
    前記入賞装置は、
    前記遊技盤に形成された貫通孔を覆う盤面を形成する盤面形成板と、
    前記盤面形成板に形成された入賞口と、
    前記入賞口の横に位置するように前記盤面形成板に形成されたアウト口と、
    前記入賞口に遊技球を誘導する入賞誘導路と、
    遊技球を前記入賞誘導路から前記アウト口に導くアウト誘導路と、
    前記入賞口の上方における前記入賞誘導路と前記アウト誘導路とが分岐する位置において前記盤面形成板の前面から前方に突出するように設けられ、前記入賞誘導路を流下する遊技球が衝突することで当該遊技球の流下速度を減速させるための減速手段とを備え、
    前記減速手段は、左右方向に延長し、左端が入賞口の左端よりも左側に位置して、かつ、右端が入賞口の右端よりも右側に位置することを特徴とする遊技機。
  2. 前記アウト誘導路の出口の間口寸法が当該アウト誘導路の入口の間口寸法よりも小さい寸法に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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