JP2018166940A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】香料の香りが使用者に感じ易く、吸収体に移行した体液の臭いを消臭剤又は抗菌剤で効率的に抑えることができる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品1は、吸収体4に、消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方を含み、且つ香料の塗布された香料配置領域KTを有している。該消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方は、吸収体4を平面視して、実質的に吸収体4の全面に配されている。香料配置領域KTは、吸収体4の厚み方向Zにおいて、表面シート2側寄りに配されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
近年、抗菌剤又は消臭剤を含み、更に香料を含んだ吸収性物品が提案されている(例えば特許文献1,2)。特許文献1には、抗菌物質と香料とが液体貯蔵層となる吸収体に含有されておらず、液透過性のトップシートと吸収体との間において、抗菌物質がトップシート寄りに配され、且つ香料が吸収体寄りに配された吸収性物品が開示されている。また、特許文献2には、抗菌剤が吸収体を構成する吸収性コアを被覆する被覆シートに配され、香料が吸収体に含有されておらず吸収体を厚み方向に圧縮した圧搾部に配された吸収性物品が開示されている。
特表2010−533051号公報 特開2016−067749号公報
しかし、特許文献1に記載の吸収性物品によれば、香料が抗菌物質に比べて吸収体寄りに配されているので、トップシートから香料が揮発し難い構成となっている。また、特許文献2に記載の吸収性物品によれば、吸収体に形成される圧搾部に抗菌剤と香料を配して、圧搾部に体液を引込むため、体液が抗菌剤と同時に香料に触れてしまい、香料の香りの効果は低減してしまう。
したがって本発明は、使用者が香料の香りと消臭効果を実感しうる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート、及びこれらシート間に配される吸収体を含み、着用者の前側に配される前方領域及び後側に配される後方領域とそれらの間に位置する中間領域とを備えると共に、該前方領域から該中間領域を介して該後方領域に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記吸収体は、消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方を含み、且つ香料の塗布された香料配置領域を有し、前記消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方は、前記吸収体を平面視して、実質的に該吸収体の全面に配されており、前記香料配置領域は、前記吸収体の厚み方向において、前記表面シート側寄りに配されている吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、香料の香りが使用者に感じ易く、吸収体に移行した体液の臭いを消臭剤又は抗菌剤で効率的に抑えることができる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンティライナーの肌側面側(表面シート側)を模式的に示す平面図である。 図2は、図1のII−II線断面の模式的な横断面図である。 図3は、図2に示すパンティライナーの有する吸収体を示す模式的な横断面図である。 図4は、本発明の吸収性物品の他の実施形態であるパンティライナーの肌側面側を模式的に示す平面図である。 図5は、図4のV−V線断面の模式的な横断面図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品の好ましい一実施形態であるパンティライナー1(以下、「ライナー1」ともいう。)は、図1に示すように、着用者の肌側に配される表面シート2、着用者の着衣側に配される裏面シート3、及びこれらシート2,3間に配される吸収体4を備え、着用者の前側に配される前方領域1A及び後側に配される後方領域1Bとそれらの間に位置する中間領域1Cとを有すると共に、前方領域1Aから中間領域1Cを介して後方領域1Bに延びる縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有している。ここで中間領域1Cは、着用時に着用者の液排泄部(膣口等)に対向配置される領域である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。ライナー1は、図2に示すように、表面シート2と吸収体4との間に、液透過性のセカンドシート5を有している。ライナー1では、厚み方向をZ方向として説明する。
本発明の吸収性物品は、その平面視した形状が特に限定されるものではないが、ライナー1は、図1に示すように、縦方向Xに長く且つ縦方向Xに延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。縦方向Xとは、中心線CLに平行な方向でもある。ライナー1は、中間領域1C(縦方向Xの中央)において縦方向Xに沿う両側部が横方向Yの内方に括れた形状を有している。
ライナー1では、表面シート2及びセカンドシート5は何れも、熱融着性繊維を含んで形成されており、液透過性である。図1及び図2に示すように、ライナー1では表面シート2、セカンドシート5及び裏面シート3はそれぞれ、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出し、それらの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されて周縁シール部6を形成している。吸収体4は、前方領域1Aから後方領域1Bに亘って延在しており、平面視して縦方向Xに長い矩形形状を有している。セカンドシート5及び裏面シート3と吸収体4との間は接着剤によって接合されていても良い。また図2に示すように、ライナー1ではライナー1の着衣側面(裏面シート3の着衣側面)に、該ライナー1をショーツ等の着衣に固定する粘着部7が設けられている。粘着部7は、不使用時には剥離シートによって被覆されている。
本明細書において、肌側面は、ライナー1及びその構成部材(例えば吸収体4)における、着用状態において着用者の肌側に向けられる面(相対的に着用者の肌に近い側)であり、着衣側面は、ライナー1及びその構成部材における、着用状態において着用者の肌側とは反対側に向けられる面(相対的に着用者の肌から遠い側)である。
図2に示すように、ライナー1ではセカンドシート5は表面シート2の着衣側面に接しており、表面シート2及びセカンドシート5は互いに隣接して配されている。ライナー1では、表面シート2及びセカンドシート5は平面視において互いに同形状同寸法である。
表面シート2及びセカンドシート5が含む熱融着性繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維等が挙げられる。複合繊維の形態は特に制限されず、芯鞘型、サイド・バイ・サイド型等を適宜選択し得る。
ライナー1では、少なくとも中間領域1Cに、表面シート2からセカンドシート5に及ぶ窪んだ押圧部8が間欠的に配されていればよいところ、ライナー1では、図1に示すように、押圧部8が中間領域1Cのみならず前方領域1Aから後方領域1Bの全域に亘って間欠的に配されている。ライナー1では、図2に示すように、押圧部8が吸収体4にまで及んでおらず、表面シート2及びセカンドシート5は押圧部8において一体となっている。押圧部8は、表面シート2の肌側面側からセカンドシート5に向かって施されたエンボス加工により形成されている。ライナー1では、押圧部8を形成するエンボス加工としては、表面シート2及びセカンドシート5の含む熱融着性繊維を溶融し加圧し得るものであれば良く、例えば、熱エンボス加工、超音波エンボス加工等が挙げられる。尚、ライナー1では押圧部8が吸収体4にまで及んでいないことから、押圧部8は表面シートと吸収体とを一体的に圧搾して形成される防漏溝とは異なるものである。
押圧部8は、その平面視した形状及び寸法が特に限定されるものではないが、ライナー1では、図1に示すように、複数の押圧部8の平面視形状及び寸法が、互いに同一であり、それぞれ、平面視真円形状を有している。尚、押圧部8の平面視形状は、円形形状以外に、例えば、楕円形形状、多角形形状等であっても良く、また、複数の押圧部8の平面視形状及び寸法は、互いに異なっていても良い。
ライナー1では、押圧部8は、中間領域1Cに配されていればその配置位置が特に限定されるものではないが、本実施態様では、図1に示すように平面視して、ライナー1の縦方向X及び横方向Yの両方向に交差する方向である第1方向P、及び第1方向Pに交差する第2方向Qのそれぞれに間欠的に配されている。そして、第1方向Pに押圧部8が間欠的に配されて形成された第1方向Pに延びる第1不連続線8Pが第2方向Qに所定間隔を置いて複数本互いに平行に配されていると共に、第2方向Qに押圧部8が間欠的に配されて形成された第2方向Qに延びる第2不連続線8Qが第1方向Pに所定間隔を置いて複数本互いに平行に配されている。ライナー1では、第1不連続線8P及び第2不連続線8Qそれぞれにおいて、押圧部8,8の配置間隔は均一となっている。
吸収体4は、消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方と、香料の塗布された香料配置領域とを有し、ライナー1では、親水性繊維を有している。親水性繊維として典型的なものは、パルプ等のセルロース系繊維である。セルロース系繊維としては、従来より吸収性物品に用いられているものを特に制限なく用いることができ、例えば、天然セルロース繊維、マーセル化セルロース繊維、溶解セルロース繊維及びセルロース繊維誘導体が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、親水性繊維として、ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維や、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維等の疎水性合成繊維を界面活性剤等の親水化剤により親水化処理したものを用いることもできる。尚、吸収体4が吸収シートの場合、その主たる構成繊維、即ち含有量がシート基材の全質量に対して50質量%を超える構成繊維は通常、親水性繊維である。
吸収体4の構成繊維としては、親水性繊維以外の他の繊維を用いることもでき、2種以上の繊維を組み合わせてもよい。他の繊維としては、加熱により溶融し相互に接着し得る熱融着性繊維を用いることもでき、具体的には例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維等が挙げられる。複合繊維の形態は特に制限されず、芯鞘型、サイド・バイ・サイド型等を適宜選択し得る。
吸収体4が有する消臭剤としては、それ自体が臭気に直接作用して、即ち臭気を吸着、中和、分解等して、消臭効果を発現し得る物質であり、当該技術分野においても消臭用途
に汎用されているものを用いることができるが、臭気に対する広い消臭スペクトルを有する点から、多孔性の消臭粒体が好ましい。多孔性の消臭粒体としては、無機消臭粒体や、有機消臭粒体などがある。消臭粒体の形状は、特に制限されず、例えば、球状、俵状、不定形状等が挙げられる。なお、無機消臭粒体とは無機化合物を主体とする消臭粒体、即ち消臭粒体の骨格となる化合物が無機化合物である消臭粒体のことである。有機消臭粒体とは有機化合物を主体とする消臭粒体、即ち消臭粒体の骨格となる化合物が有機化合物である消臭粒体のことである。
好ましい無機消臭粒体としては、カンクリナイト様鉱物、ゼオライト、モンモリロナイト、活性炭等が挙げられる。これらの中でも極性を有している多孔性消臭粒体が水溶性の臭い原因物質の消臭に適しているので好ましく、更には、カンクリナイト様鉱物とゼオライトが広い消臭スペクトルを有する点から好ましい。なお、活性炭は非極性に属するので、有機性の臭い成分の消臭に有効であり、例えば、椰子殻炭、木炭、暦青炭、泥炭、亜炭等が挙げられる。ただし、有機性の香料成分が吸着されて臭いが変質することを防止する観点から、活性炭は含まれないことが好ましい。
上記カンクリナイト様鉱物は、アルミノシリケート系化合物に類似の構造を有するものである。本明細書でいう、カンクリナイト様鉱物とは、JCPDS(ジョイント・コミッティ・オン・パウダー・ディフラクション・スタンダーズ)No.20−379、20−743、25−776、25−1499、25−1500、30−1170、31−1272、34−176、35−479、35−653、38−513、38−514、38−515及び45−1373からなる群より選ばれる1種以上のX線回折パターンを有するものをいう。X線回折パターンにおいて、d=0.365±0.015nmに主たるピークを有するものが好ましい。
好ましい有機消臭粒体としては、架橋性ビニルモノマー及びヘテロ芳香環を有するビニルモノマーを含むモノマー成分を共重合して得られる粒子(以下、ビニル共重合粒子ともいう)が挙げられる。
上記架橋性ビニルモノマーは、ビニル基を二つ以上有するモノマーである。架橋性ビニルモノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられ、ジビニルベンゼンが好ましい。
上記ヘテロ芳香環を有するビニルモノマーは、ビニル基及びヘテロ芳香環を含む化合物であれば特に制限されない。ヘテロ芳香環とは、環状の有機化合物による芳香環であって、構成要素として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等を含むものをいう。窒素原子を含むものとしては、ピリジン、ピロール、キノリン等の窒素原子を環に1個有するもの、イミダゾール、ピリミジン、ピラジン、ピラゾール等の窒素原子を環に2個有するものが例示される。また、チオフェン、チアゾール等の硫黄原子を環に有するもの、フラン等の酸素を環に有するものが例示される。ヘテロ原子の有する孤立電子対が悪臭物質の吸着を高め、また、金属イオンの化学結合に関与するものと考えられる。これらの中でも、ピリジン、イミダゾール、ピリミジンが好ましい。ヘテロ芳香環を有するビニルモノマーとしては、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、1−ビニルイミダゾール、2−ビニルピリミジン等が挙げられ、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジンが好ましい。
上記ビニル共重合粒子においては、モノマー成分として、架橋性ビニルモノマー及びヘテロ芳香環を有するビニルモノマー以外に、これらと共重合可能な他のモノマーを用いることができる。該他のモノマーとしては、例えば、芳香族系ビニルモノマー、不飽和酸エステル、不飽和酸等が挙げられる。芳香族系ビニルモノマーとしては、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、エチルビニルベンゼン、ビニルベンジルクロライド等が例示され、不飽和酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸グリシジル等が例示され、不飽和酸としては、(メタ)アクリル酸が例示される。また、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等も用いることができる。これらの中では芳香族系ビニルモノマーが好適であり、特にスチレンが好ましい。尚、本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味し、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。
好ましい有機消臭粒体としては、2,6−ジフェニル−p−フェニレンオキサイドベースポリマー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ジビニルベンゼン・2−ビニルピリジン共重合体、スチレン・ジビニルベンゼン・2−ビニルピリジン共重合体等が挙げられる。また、有機消臭粒体に用いられる多孔性ポリマーとしては、特開2008−62029号公報、特開2008−63711号公報、及び特開2010−138344号公報に記載のものを用いることができる。特に好ましい有機消臭粒体は、消臭粒体と同様に、架橋性ビニルモノマー及びヘテロ芳香環を有するビニルモノマーを含むモノマー成分を共重合して得られる粒子(以下、ビニル共重合粒子ともいう)である。
本発明で用いられる消臭粒体の平均粒径は、好ましくは0.1μm以上、さらに好ましくは1μm以上、そして、好ましくは100μm以下、さらに好ましくは50μm以下である。消臭粒体の平均粒径が小さすぎると臭気の吸着効果に乏しく、消臭粒体の平均粒径が大きすぎると、特に吸収体4を形成する吸収シートを後述するように湿式抄紙法によって製造する場合に、製造された吸収シートの地合いが悪化するおそれがある。地合いの悪い吸収シートは、消臭粒体の分布が不均一であるため、消臭機能の低下が懸念され、また、シートの物理的強度の低下も懸念される。消臭粒体の平均粒径は下記方法により測定される。
<消臭粒体の平均粒径の測定方法>
消臭粒体の平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所社製、LA−920)を使用し、常法に従って測定することができる。測定条件は下記の通りである。
・測定セル:フローセル
・粒子径基準:体積
・分散媒:粒子の分散性がよい適当な溶媒、例えばエタノール/蒸留水=90/10質量%
・分散方法:攪拌、内蔵超音波3分
・透過率:70〜90%
・試料濃度:0.1%
また、本発明で用いられる消臭粒体の細孔径のピークは、臭気の吸着効果と、後述する香料から揮散される香気成分を吸着しにくく、香りが変質、低減しにくくする観点から、香気成分の大きさよりも小さいことが好ましく、好ましくは0.1μm以下、さらに好ましくは0.04μm以下、そして、好ましくは0.005μm以上である。消臭粒体の細孔径のピークは下記方法により測定される。
<消臭粒体の細孔径のピークの測定方法>
消臭粒体の細孔径のピークは、細孔分布測定装置(日本ベル株式会社、商品名:BELSORP mini II)を用いて、液体窒素を用いた多点法により測定することができる。細孔分布
におけるピークトップを細孔径のピークとする。測定試料は110℃で1時間加熱する前
処理を施す。
吸収体4が有する抗菌剤としては、臭気の発生源に作用して臭気の発生を抑制することで消臭効果を発現し得る抗菌剤として、例えば、4級アンモニウム塩化合物、ポリフェノールなどフェノール性水酸基を有する化合物等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。この種の抗菌剤の形態は特に制限されず、液体、粉体などでもよい。
一方で、臭気や臭気の発生源を吸着するタイプの抗菌剤として好ましいものは、金属又は金属イオンの抗菌性金属を担持している金属担持多孔性消臭粒体(又は抗菌粒体とも言う)である。金属を担持させる多孔性消臭粒体としては、上述の多孔性の消臭粒体と同様に、無機消臭粒体と有機消臭粒体がある。金属担持多孔性消臭粒体の形状は、特に制限されず、例えば、球状、俵状、不定形状等が挙げられる。本発明では何れの金属担持多孔性消臭粒体も使用可能であり、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明で好ましい金属担持無機消臭粒体としては、細菌が接触し易く、細菌の増殖を抑え易いことから、多孔性の無機消臭粒体に金属又は金属イオンからなる抗菌性金属を担持している金属担持無機消臭粒体である。金属を担持させる無機消臭粒体としては、排泄液の水と良好な親和性を有するような極性を有するものが好ましく、具体的にはカンクリナイト様鉱物、ゼオライト、モンモリロナイト等が挙げられ、無機抗菌粒体としては、それぞれ、抗菌性の金属を担持した、カンクリナイト様鉱物(以下、金属置換カンクリナイト様鉱物ともいう)、ゼオライト等が好ましい。特に好ましい金属担持無機消臭粒体は、金属置換カンクリナイト様鉱物である。金属置換カンクリナイト様鉱物は、カンクリナイト様鉱物中の金属元素が、抗菌性を有する金属元素で置換されたものである。金属置換カンクリナイト様鉱物は、広い消臭スペクトルをもち、種々の悪臭、例えばアンモニア、アミン、ピリジン等のアルカリ性臭、低級脂肪酸、メルカプタン等の酸性臭、その他エステル、ケトン、アルデヒド等の中性臭からなる悪臭に対して良好な消臭作用を有する。また、金属置換カンクリナイト様鉱物の粒子は、テトラポッド状、金平糖状ないしウニ状の形状を有し、その形状に起因してパルプなどの繊維材料への付着性が極めて良いという利点も有している。
上記金属置換カンクリナイト様鉱物における抗菌性を有する金属としては、例えば銀、銅、亜鉛、ジルコニウム等が挙げられる。好ましい金属置換カンクリナイト様鉱物としては、特許第3292726号公報や特許第4836597号公報に記載された、抗菌性金属として銀を担持したものや、抗菌性金属として亜鉛を担持したもの(水澤化学工業株式会社製:商品名「ミズカナイトHP」(主成分は二酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化アルミニウム;担持金属は亜鉛;金属担持量30質量%))が挙げられる。
本発明の金属を担持する多孔性消臭粒体としては、有機消臭粒体が有機化合物との親和性が良く、細菌との接触が生じやすい利点も有するため好ましい。本発明で好ましい金属担持有機消臭粒体としては、細菌が接触し易く細菌の増殖を抑える観点から、多孔性の有機消臭粒体表面に金属又は金属イオンからなる抗菌性金属を担持(含有)している金属担持有機消臭粒体であることが好ましい。金属を担持する有機消臭粒体としては、上述した消臭剤として挙げられた有機消臭粒体を使用することができる。好ましい有機消臭粒体としては、2,6−ジフェニル−p−フェニレンオキサイドベースポリマー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ジビニルベンゼン・2−ビニルピリジン共重合体、スチレン・ジビニルベンゼン・2−ビニルピリジン共重合体等が挙げられる。
上記多孔性の有機消臭粒体に担持(含有)される金属イオンとしては、例えば、銀イオン、亜鉛イオン、アルミニウムイオン、コバルトイオン、ジルコニウムイオン、セリウム
イオン、鉄イオン、銅イオン、ニッケルイオン、白金イオン等が挙げられ、銀イオン、亜鉛イオンが好ましい。ビニル共重合粒子は、そのポリマー表層に存在するヘテロ芳香環との配位結合により、その細孔表面に金属イオンを担持させることが可能である。この場合、アンモニア、アミン類、メルカプタン類、脂肪酸等の悪臭ガスは、金属イオンとの配位結合によりビニル共重合粒子に吸着される。ビニル共重合粒子における金属イオン含有率は、ビニル共重合粒子に対して、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましい。ビニル共重合粒子における金属イオン含有率の上限は、特に制限されないが、ビニル共重合粒子に対して、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。ビニル共重合粒子における金属イオン含有率は、例えば、モノクロ励起EDX蛍光X線を用いて測定することができる。
上記有機消臭粒体に金属イオンを担持させるために用いられる金属塩は、水又は有機溶剤に溶解するものであれば特に制限されない。該金属塩としては、例えば、硝酸銀、硝酸アルミニウム、硝酸コバルト、硝酸ジルコニウム、硝酸セリウム、硝酸鉄(II)、硝酸鉄(III)、硝酸銅、硝酸ニッケル、酢酸銀、塩化セリウム、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、塩化亜鉛、塩化銅、過塩素酸銀、過塩素酸アルミニウム、過塩素酸白金、過塩素酸亜鉛、過塩素酸ジルコニウム、硫酸銀、硫酸アルミニウム、硫酸銅、硫酸亜鉛等が挙げられ、これらを単独で用いても、2種類以上用いてもよい。特に好ましくは硝酸銀、酢酸銀、及び塩化亜鉛である。
吸収体4には消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方が、前記吸収体を平面視して、実質的に該吸収体の全面に配されている。これら消臭剤及び抗菌剤の含有量は特に制限されず、消臭剤及び抗菌剤の種類、吸収性物品における仕様形態等に応じて適宜設定することができる。
ライナー1では、吸収体4における消臭剤の含有量は、坪量にして、好ましくは0.1g/m2以上、さらに好ましくは0.2g/m2以上、そして、好ましくは0.9g/m2
以下、さらに好ましくは0.7g/m2以下である。また、吸収体4における抗菌剤の含
有量は、坪量にして、好ましくは0.1g/m2以上、さらに好ましくは0.2g/m2以上、そして、好ましくは1.5g/m2以下、さらに好ましくは1.0g/m2以下である。消臭剤の含有量は、吸収体4の全質量に対して、好ましくは0.7質量%以上、さらに好ましくは0.9質量%以上、そして、好ましくは7.0質量%以下、さらに好ましくは5.0質量%以下である。また、抗菌剤の含有量は、吸収体4の全質量に対して、好ましくは0.7質量%以上、さらに好ましくは0.9質量%以上、そして、好ましくは7.0質量%以下、さらに好ましくは5.0質量%以下である。消臭剤及び抗菌剤の含有量が少なすぎると、これらを使用する意義に乏しく、逆に多すぎると、吸収体の吸収性能が低下する、吸収体内に消臭剤を保持できずに脱落する、特に吸収体4を形成する吸収シートを後述するように湿式抄紙法によって製造する場合に、吸収シートの物理的強度が低下するなどのおそれがある。
本発明の吸収体4は、上述した消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方と、香料の塗布された香料配置領域KTとを有している。香料配置領域KTを形成する香料としては、大気圧下で香気成分を大気中に揮散し得るものであればよく、常温常圧の環境下でその香気を知覚し得る通常の香料を特に制限なく用いることができ、吸収性物品において従来用いられてきたものを用いることができる。香料としては例えば、沸点が約250℃以下の高揮発性香料成分、又は沸点が約250〜約300℃の中揮発性香料成分が好ましく用いられる。
上記高揮発性香料成分としては、例えばアニソール、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、ギ酸ベンジル、酢酸イソボルニル、シトロネラール、シトロネロ
ール、酢酸シトロネリル、パラシメン、デカナール、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメチルフェニルカルビノール、ユーカリプトール、1−カルボン、ゲラニアール、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、酢酸ネリル、酢酸ノニル、リナロール、エチルリナロール、酢酸リナリル、フェニルエチルアルコール、α−ピネン、β−ピネン、γ−ピネン、α−ヨノン、β−ヨノン、γ−ヨノン、α−テルピネオール、β−テルピネオール、酢酸テルピニル、テンタローム等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記中揮発性香料成分としては、例えばアミルシンナムアルデヒド、ジヒドロジャスモン酸メチル、サリチル酸イソアミル、β−カリオフィレン、セドレン、セドリルメチルエーテル、桂皮アルコール、クマリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、イソオイゲノール、γ−メチルヨノン、ヘリオトロピン、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス−3−ヘキセニル、フェニルヘキサノール、ペンタライド等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ライナー1では、吸収体4が有する香料としては、上述の高揮発性及び中揮発性香料成分以外に、あるいはこれら香料成分に加えてさらに、バラ香調、ラベンダー香調、ジャスミン香調、イランイラン香調を有する香料を含有した香料組成物を用いることもできる。斯かる香料組成物としては、例えば、ネロール、ラバンジュロール、ジャスマール、シクロピデン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。香料には、上述した香料素材単体、及び天然精油や調合ベースのように、「複数の香料によって構成される香料素材が組み合わされたもの(香料組成物)で、溶剤によって希釈・調整されたもの」が含まれる。例えば、香料として、バラ、ラベンダー、ジャスミン、イランイラン様香気を有する香料を含有する香料組成物を用いることができる。
本発明の吸収性物品の有する吸収体4は、パルプ繊維等の繊維を積繊した吸収性コア又は該繊維に吸水性ポリマーの粒子を保持させた混合積繊物である吸収性コアをコアラップシートで被覆したものであってもよいが、ライナー1では、図2に示すように、シート状の吸収シートで形成されている。シート状の吸収シートとしては、上述した消臭剤又は抗菌剤を保持し得るものであれば良く、例えば、織布、不織布、編布、紙等の繊維シートの他、樹脂製フィルム等であってもよく、あるいはこれらの2種以上を積層した複合シートであってもよい。
上記吸収シートには、上述した消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方と、上述した香料に加えて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、更に他の成分が含まれていてもよい。他の成分としては例えば紙力補強剤が挙げられる。紙力補強剤としては、例えばポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂、ジアルデヒドデンプン、カイメン、カルボキシメチルセルロースなどを用いることができる。これらの紙力補強剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明では、上記消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方が、吸収体4を平面視して、実質的に吸収体4の全面に配されている。ここで「実質的に吸収体4の全面に配されている」とは、吸収体4を平面視した際に、吸収体4の全面積に対する消臭剤又は抗菌剤が配されている部分の面積の割合が80%以上であることを意味する。ライナー1では、上述したように、吸収体4が吸収シートで形成されている。ライナー1に用いる吸収体4(吸収シート)は、湿式抄紙法に準じて製造された乾式シート、エアレイド法で製造された乾式シート、親水性繊維等の集合体に吸水性ポリマーを固定させたシート、2枚の不織布間に粒子状の吸水性ポリマーを散布して形成されたシート等が挙げられ、ライナー1では、湿式抄紙法に準じて製造された乾式シートが用いられている。具体的に、公知の湿式抄紙法に準じて製造される吸収シートは、例えば、下記工程(i)及び(ii)を有する製造方法
によって製造することができる。
(i)上述した親水性繊維、上記消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方、並びに水を含む懸濁液を、抄紙網を用いて脱水し、消臭剤を含む湿紙を形成する工程。
(ii)前記湿紙、又は前記湿紙を乾燥させる工程。
前記(i)及び(ii)の工程は、公知の湿式抄紙機を用いて常法に従って実施することができる。
上記工程(i)及び(ii)を有する製造方法によって製造される吸収シートでは、消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方が、吸収シート中に均一に分散しており、吸収体4を平面視して吸収体4の全面に配されている。
ライナー1では、吸収体4の香料配置領域KTは、香料が塗布されて形成されている。香料配置領域KTは、上述した香料を含む懸濁液を、吸収体4に、例えば、スプレーによる噴霧法、刷毛塗り法、浸漬法の他、バーコーター、グラビアコーター、各種ロールコーター等を用いた塗布法によって、塗布して形成されている。また、香料成分をシクロデキストリン等の化合物に包接した紛体や、香料を担持させた多孔性粒体、又は香料を封止したマイクロカプセル等を吸収体4に塗布、又は含有させる方法であってもよいが、簡便性や香料配置位置等の設計が容易である等の理由により、香料を含む懸濁液を塗布して形成するのが好ましい。
吸収体4における香料の含有量は特に制限されず、香料の種類、吸収性物品における使用形態等に応じて適宜設定することができる。例えば、吸収体4における香料の含有量は、吸収性物品(ライナー1)1枚当たり、0.3mg以上、好ましくは0.5mg以上、そして、5.0mg以下、好ましくは3.0mg以下である。香料の含有量が少なすぎると、これを使用する意義に乏しく、逆に多すぎると、香料が漏れ出して接着剤の接着力に影響を与えたり、保管や使用する際に、香りが強すぎて、周囲に香りが移ったり、不快に感じたりするおそれがある。
本発明では、上記香料配置領域KTは、吸収体4の厚み方向Zにおいて、表面シート2側寄りに配されている。ここで、香料配置領域KTが厚み方向Zの表面シート2側寄りに配されているとは、吸収体4の肌面側に香料成分が多く存在していることを意味し、香料塗工領域KTの衣類面側に、塗工領域が形成されていない吸収体を重ねること、あるいは、香料成分をシクロデキストリン等の化合物に包接した紛体や、香料を担持させた多孔性粒体、又は香料を封止したマイクロカプセル等を吸収体4の肌面側のみに担持させることで達成される。本発明においては、簡便性や香料配置位置等の設計が容易である等の理由により、香料塗工領域KTの衣類面側に、塗工領域が形成されていない吸収体を重ねることが好ましい。
ライナー1では、図2及び図3に示すように、吸収体4は複数の吸収シートを積層した積層部4Lを有している。積層部4Lは、別々の吸収シートを複数枚重ねて形成してもよいが、ライナー1では、1枚の吸収シートを折り畳むことにより形成されている。具体的に、ライナー1よりも横方向Yの長さが長い、1枚の平面視矩形形状の吸収シートを用い、該1枚の吸収シートの中心線CLに対応する部分において縦方向Xに沿って上述した香料を含む懸濁液を帯状に塗布して香料配置領域KTを形成する。次いで、香料配置領域KTの形成された該1枚の吸収シートにおいて、その縦方向Xに沿う両側部を該吸収シートの着衣側面側に折り返し、その折り返しによって該両側部の端部どうしを横方向Yの中央部分(中心線CLの位置する部分)にて重なり合わせて形成された3枚の吸収シートの部分からなる積層部4Lを形成している。このような積層構造を有する折り畳まれた吸収シートを、ライナー1では吸収体4として用いている。香料配置領域KTは、吸収体4を平面視して、吸収体4の縦方向Xに沿う両側部4S,4Sそれぞれよりも両側部4S,4S間の中央部分4Cに配され且つ縦方向Xに延在している。ここで、「両側部4S,4S」
とは、吸収体4の中間領域1Cにおいて、もっとも横方向Yの長さが短い部分を横方向Yに三等分した際に、その両端に位置する部分を意味する。そして、「中央部分4C」とは、吸収体4の中間領域1Cにおいて、もっとも横方向Yの長さが短い部分を横方向Yに三等分した際に、その中間に位置する部分を意味する。
ライナー1では、図2及び図3に示すように、香料配置領域KTを有する吸収体4の中央部分4Cに3枚の吸収シートからなる積層部4Lが配されており、吸収体4の両側部4Sそれぞれに2枚の吸収シートからなる部分が配されている。そのため、ライナー1では、香料配置領域KTが3枚の吸収シートからなる積層部4Lの内、最も表面シート2側寄りの吸収シートにのみ配されている。ライナー1では、香料配置領域KTは、吸収体4の縦方向Xの全長に亘って配されている。
上述したライナー1の各部の形成材料について説明する。
表面シート2及び裏面シート3としては、パンティライナー、生理用ナプキンなどの吸収性物品において通常用いられているものを特に制限なく用いることができる。
表面シート2としては、例えば、液透過性を有する親水性の不織布や穿孔フィルムなどを用いることができ、これらの不織布やフィルムは一般に熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等から構成されている。
裏面シート3としては、例えば、液不透過性のフィルムや液難透過性の不織布などを用いることができ、液不透過性のフィルムは透湿性を有していてもよい。
セカンドシート5は、本技術分野においてサブレイヤーシートなどとも呼ばれる吸収性物品の構成部材であり、表面シート2から吸収体4への体液の透過性の向上、吸収体4に吸収された体液の表面シート2への液戻りの低減などの役割を担うシートである。セカンドシート5としては、親水性不織布や親水性の繊維集合体を用いることができ、不織布としては、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、レジンボンド不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布等が挙げられる。
上述した本発明の一実施形態のライナー1は、図1及び図2に示すように、香料配置領域KTが、吸収体4の厚み方向Zにおいて、表面シート2側寄りに配されている。このように、香料配置領域KTが表面シート2側寄りに配されているので、表面シート2からの香料の揮発性が高い。そして、上記消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方が、吸収体4を平面視して、実質的に吸収体4の全面に配されているので、吸収体4に移行した体液の臭いを消臭剤又は抗菌剤で効率的に抑えることができる。このように、ライナー1では、消臭剤及び抗菌剤の何れか一方と、香料とが吸収体4に配されたシンプルな構成でありながら、消臭性・抗菌性の効率的な発現と香料の香りの着用者への確実な認知を両立することができる。
また、ライナー1では、図1及び図2に示すように、香料配置領域KTが、吸収体4の厚み方向Zにおいて、表面シート2側寄りに配されており、且つ、吸収体4を平面視して、吸収体4の縦方向Xに沿う両側部4S,4Sそれぞれよりも両側部4S,4S間の中央部分4Cに配され且つ縦方向Xに延在している。そして、上記消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方が吸収体4の全面に配されている。その為、香料によって吸収体への体液の吸収を阻害し難いと共に、吸収体4の特定の位置に配された香料配置領域KTの香料と、香料配置領域KT以外の領域に配された消臭剤又は抗菌剤とが互いに作用しあうことによる香りの低下や、消臭性又は抗菌性の低下を防ぐことができる。特にライナー1では、吸収体4は、吸収シートで形成されており、香料配置領域KTが積層部4Lの内の最も表面シート2側寄りの吸収シートにのみ配されているので、前記効果を一層奏することができ、香料の香りが持続し易い。
また、ライナー1では、図1及び図2に示すように、中間領域1Cに、表面シート2からセカンドシート5に及ぶ押圧部8が間欠的に配されている。その為、着用者の体液を、窪んだ押圧部8を介して拡散させながら、表面シートからセカンドシート5へ素早く吸収し、吸収体4へ素早く移行できる。そのため、吸収体4中に吸収された体液に対し、吸収体4に配された消臭剤又は抗菌剤全体を使って消臭性能又は抗菌性能を発揮することができる。特に、押圧部8が吸収体4に及ばないと、押圧部8によって吸収体4表面に到達した体液が吸収体全面に拡散し易くなるので、高い消臭効果が得られ易い。
上記効果を一層確実に奏されるようにする観点から、ライナー1は、以下の一又は二以上の構成を有することが好ましい。
吸収体4を形成する吸収シート1枚あたりの坪量に関しては、特に制限されず、吸収性物品の用途等に応じて適宜設定すればよいが、ライナー1に用いる場合、好ましくは15g/m2以上、さらに好ましくは20g/m2以上、そして、好ましくは50g/m2以下
、さらに好ましくは40g/m2以下である。また、吸収体4を形成する吸収シート1枚
あたりの厚みに関しては、特に制限されず、吸収性物品の用途等に応じて適宜設定すればよいが、ライナー1に用いる場合、好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上、そして、好ましくは2.0mm以下、さらに好ましくは1.0mm以下である。1枚当たりの吸収シートの厚みは特に断らない限り、下記方法により測定される厚み(0.5cN/cm2(=0.05kPa)荷重下での厚み)を意味する。
<シートの厚みの測定方法>
測定台に重さ2.5g、半径12.5mmの円形プレートを載置し、その状態での円形プレートの上面の位置を測定の基準点P1とする。次に円形プレートを取り除き、測定台に測定対象を置き、その上に円形プレートを再び載置し、その状態での円形プレートの上面の位置を位置P2とする。測定機器にはレーザ変位計(株式会社キーエンス製、CCDレーザ変位センサーLK−080)を用いる。前記基準点P1と前記位置P2との差を、測定対象の厚み、即ち、吸収体の0.5cN/cm2(=0.05kPa)圧力下での厚
みとする。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
例えば、上述したライナー1は、図2に示すように、吸収体4がシート状の吸収シートで形成されているが、吸収体4が、図4及び図5に示すように、パルプ繊維等の親水性繊維を積繊した吸収性コア41又は該繊維に吸水性ポリマーの粒子を保持させた混合積繊物である吸収性コア41をコアラップシート42で被覆したものであってもよい。図4及び図5に示すような吸収体4の場合に、香料配置領域KTを吸収体4の表面シート2側寄りに配するには、上述した香料を含む懸濁液を、1枚のコアラップシート42の中心線CLに対応する部分において縦方向Xに沿って、例えば、スプレーによる噴霧法、刷毛塗り法、浸漬法の他、バーコーター、グラビアコーター、各種ロールコーター等を用いた塗布法によって塗布して香料配置領域KTを形成し、香料配置領域KTを形成したコアラップシート42で積繊物である吸収性コア41を覆い、該シートの縦方向Xに沿う両側部を該吸収性コア41の着衣側面側に折り返し、その折り返しによって該両側部の端部どうしを横方向Yの中央部分にて重なり合わせるようにすればよい。或いは、吸収性コア41の肌側面側から中心線CLに対応する部分に沿って前記塗布法によって塗布して香料配置領域KTを形成し、香料配置領域KTを形成した吸収性コア41をコアラップシート42で被覆すればよい。図4及び図5に示すようにライナー1は、上述した図1及び図2に示すライナー1と同様の効果を奏することができる。
また、吸収性や防漏性等の向上の観点から、ライナー1の肌側面に、表面シート2、セ
カンドシート5及び吸収体4が一体的に圧密化されてなる防漏溝(ラウンドエンボス)が形成されていてもよい。
また、ライナー1は、図2に示すように、表面シート2と吸収体4との間にセカンドシート5を有しているが、セカンドシート5を有していなくてもよい。
本発明の吸収性物品は、上記実施形態の如きパンティライナーに制限されず、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、生理用ナプキン、生理用ショーツ、展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ等も包含される。
上述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>表面シート、裏面シート、及びこれらシート間に配される吸収体を含み、着用者の前側に配される前方領域及び後側に配される後方領域とそれらの間に位置する中間領域とを備えると共に、該前方領域から該中間領域を介して該後方領域に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記吸収体は、消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方を含み、且つ香料の塗布された香料配置領域を有し、前記消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方は、前記吸収体を平面視して、実質的に該吸収体の全面に配されており、前記香料配置領域は、前記吸収体の厚み方向において、前記表面シート側寄りに配されている、吸収性物品。
<2>前記香料配置領域は、前記吸収体を平面視して、該吸収体の縦方向に沿う両側部それぞれよりも該両側部間の中央部分に配され且つ縦方向に延在している<1>に記載の吸収性物品。
<3>前記吸収体は複数の吸収シートを積層した積層部を有しており、前記香料配置領域は、前記積層部の内の最も前記表面シート寄りの前記吸収シートに配されている<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>前記積層部は、1枚の吸収シートを折り畳んで形成されている<3>に記載の吸収性物品。
<5>前記表面シートと前記吸収体との間に液透過性のセカンドシートを有しており、前記中間領域には、前記表面シートから前記セカンドシートに及ぶ窪んだ押圧部が間欠的に配されている<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>前記消臭剤が多孔性の消臭粒体である<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>前記多孔性の消臭粒体として無機消臭粒体を含む<6>に記載の吸収性物品。
<8>前記無機消臭粒体がカンクリナイト様鉱物又はゼオライトである<7>に記載の吸収性物品。
<9>活性炭を含まない<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>前記消臭剤として有機消臭粒体を含む<6>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>前記有機消臭粒体として、架橋性ビニルモノマー及びヘテロ芳香環を有するビニルモノマーを含むモノマー成分を共重合して得られる粒子を含む<10>に記載の吸収性物品。
<12>前記消臭粒体の平均粒径は0.1μm以上、100μm以下、好ましくは1μm以上、50μm以下である<6>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>前記多孔性の消臭粒体の細孔径のピークは0.005μm以上であり、0.1μm以下、好ましくは0.04μm以下である<6>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>前記抗菌剤として4級アンモニウム塩化合物またはフェノール性水酸基を有する化合物を含む、<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>前記抗菌剤として、多孔性消臭粒体が金属又は金属イオンからなる抗菌性金属を
担持している抗菌粒体を含む<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>前記抗菌性金属を担持する多孔性消臭粒体として無機消臭粒体を含む<15>に記載の吸収性物品。
<17>前記無機消臭粒体がカンクリナイト様鉱物又はゼオライトである<16>に記載の吸収性物品。
<18>前記抗菌性金属が銀、銅、亜鉛又はジルコニウムである、<15>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>前記抗菌性金属を担持する多孔性消臭粒体として有機消臭粒体を含む<15>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20>前記有機消臭粒体が、2,6−ジフェニル−p−フェニレンオキサイドベースポリマー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ジビニルベンゼン・2−ビニルピリジン共重合体、スチレン・ジビニルベンゼン・2−ビニルピリジン共重合体である<19>に記載の吸収性物品。
<21>前記抗菌性金属としての金属イオンとしては、銀イオン、亜鉛イオン、アルミニウムイオン、コバルトイオン、ジルコニウムイオン、セリウムイオン、鉄イオン、銅イオン、ニッケルイオン又は白金イオンであり、好ましくは、銀イオン又は亜鉛イオンである、<19>又は<20>の吸収性物品。
<22>前記吸収体における香料の含有量は吸収性物品1枚当たり、0.3mg以上、好ましくは0.5mg以上であり、5.0mg以下、好ましくは3.0mg以下である<1>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>前記吸収体が吸収シートで形成されており、吸収シート1枚あたりの坪量が15g/m2以上、好ましくは20g/m2以上、そして、50g/m2以下、好ましくは40
g/m2以下である<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>前記吸収シート1枚あたりの厚みが0.05mm以上、好ましくは0.1mm以上、そして、2.0mm以下、好ましくは1.0mm以下である<23>に記載の吸収性物品。
<25>前記吸収性物品がパンティライナーである<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
1 パンティライナー(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体(吸収シート)
5 セカンドシート
6 周縁シール部
7 粘着部
8 押圧部
1A 前方領域
1B 後方領域
1C 中間領域
KT 香料配置領域
X 縦方向
Y 横方向

Claims (5)

  1. 表面シート、裏面シート、及びこれらシート間に配される吸収体を含み、着用者の前側に配される前方領域及び後側に配される後方領域とそれらの間に位置する中間領域とを備えると共に、該前方領域から該中間領域を介して該後方領域に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収体は、消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方を含み、且つ香料の塗布された香料配置領域を有し、
    前記消臭剤及び抗菌剤の少なくとも一方は、前記吸収体を平面視して、実質的に該吸収体の全面に配されており、
    前記香料配置領域は、前記吸収体の厚み方向において、前記表面シート側寄りに配されている、吸収性物品。
  2. 前記香料配置領域は、前記吸収体を平面視して、該吸収体の縦方向に沿う両側部それぞれよりも該両側部間の中央部分に配され且つ縦方向に延在している請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体は複数の吸収シートを積層した積層部を有しており、
    前記香料配置領域は、前記積層部の内の最も前記表面シート寄りの前記吸収シートに配されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記積層部は、1枚の吸収シートを折り畳むことにより形成されている請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートと前記吸収体との間に、液透過性のセカンドシートを有しており、
    前記中間領域には、前記表面シートから前記セカンドシートに及ぶ窪んだ押圧部が間欠的に配されている請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
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