JP2018165673A - システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置情報取得手段を介して取得された端末装置の第1の位置情報よりも前に位置情報取得手段を介して取得された端末装置の複数の位置情報から、第1の位置情報の補正に用いられる第2の位置情報を特定し、特定された第2の位置情報に基づいて、第1の位置情報を補正する。
【選択図】図9
Description
しかしながら、位置把握に用いられるGPS情報は、精度の問題があり、特に建物内や高層建造物に近づくと、携帯端末等が衛星をキャッチできず、実際の位置と検知される位置とで大きな誤差が生じてしまう場合がある。
特許文献1は、監視端末と通信するための通信制御部と、今回の算出位置と現在の表示位置との差が位置検知許容誤差より大きい場合は、誤差分布円の円周上で現在の表示位置に一番近い点を今回の推定位置とする。また、今回の算出位置と現在の表示位置との差が位置検知許容誤差より小さい場合は、現在の表示位置と今回の算出位置との間を所定の比率で内分する点を今回の推定位置とする。そして、現在の表示位置から今回の算出位置までの間を更に所定数に分割し、上記監視端末側で画面のリフレッシュレート毎に滑らかに画面表示させるものである。これにより、位置検知誤差による不自然な画面表示を抑え、作業者の移動をより自然に見えるようにするものである。
<実施形態1>
(概要)
図1は、GPS機能を介した携帯端末の位置情報の取得結果の一例を示す図である。GPS機能とは、GPS衛星から受信された信号に基づいて、端末装置201の位置情報を取得する機能である。携帯端末が建物内や高層ビルの付近に存在する場合、衛星からの信号を携帯端末がキャッチできず正確な位置情報を取得することができない場合がある。図1の例では、携帯端末が建物内に存在する際に、建物周囲を飛び回るように位置情報が取得されたり、突然遠くの位置情報が取得されたりすることで位置情報のブレが生じている様子が示されている。位置情報とは、対象の位置に関する情報であり、対象の位置を示す情報(緯度、経度、座標等の情報)、その精度の情報、対象の進行方向の情報等である。また、位置情報には、対象が位置する標高の情報が含まれることとしてもよい。また、位置情報には、対象が位置情報の示す位置に存在した時刻の情報が含まれることとしてもよい。
本実施形態では、このようなブレの影響を軽減するため情報処理システムが位置情報を補正する処理を説明する。
図2は、本実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。情報処理システムは、サーバ200、端末装置201を含む。サーバ200、端末装置201は、インターネットやLAN等で構成されるネットワーク202を介して、相互に通信可能に接続されている。
サーバ200は、GPS機能を用いて端末装置201により取得された端末装置201の位置情報を、端末装置201から取得し、取得した位置情報を補正するパーソナルコンピュータ(PC)、サーバ装置等の情報処理装置である。
本実施形態では、情報処理システムは、端末装置201として、1つの端末装置を含み、1つの端末装置の位置情報を取得することとするが、端末装置201として、2つ以上の複数の端末装置を含むこととして、それぞれの端末装置の位置情報を取得することとしてもよい。
図3は、サーバ200のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ200は、CPU301、主記憶装置302、補助記憶装置303、ネットワークI/F304、入力I/F305、出力I/F306を含む。各要素は、システムバス307を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU301は、サーバ200を制御する中央演算装置である。主記憶装置302は、CPU301のワークエリアやデータの一時的な保存場所として機能するRandom Access Memory(RAM)等の記憶装置である。補助記憶装置303は、各種プログラム、各種設定情報、端末装置201の位置情報、各種補正手法を示す情報、各種閾値の情報等を記憶する記憶装置である。補助記憶装置303は、Read Only Memory(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)等の記憶媒体から構成される。
CPU301が、補助記憶装置303に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、サーバ200の機能及び図9で後述するフローチャートの処理等が実現される。
CPU401は、端末装置201を制御する中央演算装置である。主記憶装置402は、CPU401のワークエリアやデータの一時的な保存場所として機能するRAM等の記憶装置である。補助記憶装置403は、各種プログラム、各種設定情報、端末装置201の位置情報等を記憶する記憶装置である。補助記憶装置403は、ROM、HDD、SSD等の記憶媒体から構成される。ネットワークI/F404は、サーバ200等の外部の装置とのネットワーク202を介した通信に利用されるインターフェースである。
CPU401が、補助記憶装置403に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、端末装置201の機能及び端末装置201の処理等が実現される。
以下では、図5、6を用いて、位置情報の補正手法を説明する。
図5は、位置情報の補正手法の一例を説明する図である。図5を用いて、サーバ200のCPU301が、GPS機能を介して取得された端末装置201の位置情報が示す各点間の移動距離に基づいて、位置情報を補正する手法について説明する。図5の点A、点B、点Cは、GPS機能を介して取得された端末装置201の位置情報が示す点である。点Cは、端末装置201の最新の位置情報が示す点である。点Bは、点Cの1つ前に取得された端末装置201の位置情報が示す点である。点Aは、点Bの1つ前(点Cの2つ前)に取得された端末装置201の位置情報が示す点である。図5の例では、点Cに対応する位置情報を補正対象であるとする。
しかし、徒歩や自転車ではありえない移動距離であっても、車両や電車ではありえる移動距離である場合もあり、徒歩や自転車や車両や電車でありえない移動距離であっても、飛行機ではありえる移動距離である場合もある。そのため、CPU301は、単純に2点間の差分の値のみに基づいて、その2点間の移動距離がありえる値であるか否かを把握できない場合がある。
そこで、本実施形態では、CPU301は、補正対象の位置情報と補正対象の位置情報の1つ前に取得された位置情報との間の移動距離と、補正対象の位置情報の1つ前に取得された位置情報と補正対象の位置情報の2つ前に取得された位置情報との間の移動距離と、から補正対象の位置情報における端末装置201の見かけの加速度を取得し、取得した加速度に基づいて、補正対象の位置情報がありえない移動距離移動したか否かを判定する。
例えば、CPU301は、点Aから点Bまでの移動距離及び方向が10m及び真東方向であり、点Bから点Cまでの移動距離及び方向が30m及び真東方向である場合、点Aから点Bまで端末装置201が速度2(m/s)で真東方向に進んだとして、点Bから点Cまで端末装置201が速度6(m/s)で真東方向に進んだとする。即ち、5秒間のうちに端末装置の速度は、2(m/s)から6(m/s)に上昇したこととなり、CPU301は、点Cにおける加速度を、(6(m/s)−2(m/s))/5(s)=0.8m/s2として取得する。また、点Bから点Cまでの移動方向が真西方向である場合、CPU301は、真東方向に2(m/s)減速して、逆方向に6(m/s)加速したこととなり、点Cにおける加速度を、(6(m/s)+2(m/s))/5(s)=1.6m/s2として取得する。また、点Bから点Cまでの移動方向が真北方向である場合、端末装置201は、真東方向に2(m/s)減速して、真北方向に6(m/s)加速したこととなる。そして、CPU301は、真東方向の加速度を2(m/s)/5(s)=0.4(ms2)として取得し、真北方向の加速度を、6(m/s)/5(s)=1.2(ms2)として取得する。したがって、CPU301は、点Cにおける全体の加速度を、((0.4(m/s))2+(1.2(m/s))2)1/2≒1.26m/s2として取得する。
図5で説明した補正手法により、CPU301は、端末装置201の実際の位置から遠く離れた位置を示す位置情報が突然取得された場合でも、その位置情報をより精度よく補正することができる。
GPS機能を介して取得される位置情報には、その位置情報の精度を示すAccuracy情報が含まれている。Accuracy情報は、位置の精度を示す精度情報の一例である。Accuracy情報には、その位置情報が示す位置が誤差何メートルの精度であるかを示す情報が含まれる。Accuracy情報が示す誤差の大きさに応じて、その位置情報が示す位置の精度が低くなる。そこで、CPU301は、Accuracy情報が示す誤差に応じて、1つ前に取得された位置情報が示す位置からの移動距離を調整するように、補正対象の位置情報を補正する。
このように、CPU301は、誤差が設定された閾値以上である場合、誤差の大きさに応じて、1つ前の位置情報が示す位置からの移動距離が小さくなるよう、補正対象の位置情報を修正することで、ある特定の位置の周囲を飛び回るような、位置情報のブレを緩和させ、より精度よく補正することができる。また、CPU301は、誤差の対数に反比例するように、移動距離を修正することで、誤差が非常に大きくなった場合でも、位置のブレを緩和させることができる。
また、CPU301は、補正対象の位置情報が示す位置を、1つ前に取得された位置情報が示す位置からどれだけの移動距離を移動した位置に補正するかを以下のように決定してもよい。CPU301は、補正対象の位置情報が示す位置を、補正対象の位置情報のAccuracy情報が示す誤差に応じた固定の距離だけ、1つ前に取得された位置情報が示す位置から移動した位置に補正してもよい。
図6で説明した補正手法により、CPU301は、位置情報の精度が設定された水準未満である場合、移動距離を抑えることで、一定の位置の周囲を飛び回るような位置情報が示す位置のブレを緩和することができる。
本実施形態では、CPU301は、GPS機能を介して取得された端末装置201の位置情報を、少なくともその位置情報より1つ前に取得された位置情報を利用して、補正することとする。1つ前に取得された位置情報の精度が設定された水準以上の精度である場合、CPU301は、その位置情報に基づいて、位置情報の補正を行うことができる。しかし、1つ前に取得された位置情報の精度が設定された水準未満である精度の不適切な位置情報である場合、CPU301は、位置情報の補正を行うことができない。
そこで、本実施形態では、CPU301は、補正対象の位置情報よりも過去にGPS機能を介して取得された端末装置201の複数の位置情報から、精度が設定された水準以上である精度の適切な位置情報を特定し、特定した位置情報に基づいて、補正対象の位置情報を補正することとする。
図7の一番上の概要図は、補正対象の位置情報(被補正点)の1つ前に取得された精度が設定された水準未満の位置情報に基づいて、補正対象の位置情報が補正される概要を示す図である。このように、1つ前に取得された位置情報の精度が設定された水準未満であると、CPU301は、補正を精度よく行うことができない。
そこで、CPU301は、補正対象の位置情報よりも前に取得された位置情報から精度が設定された水準以上の位置情報を特定し、特定した位置情報に基づいて、補正対象の位置情報を補正することになる。本実施形態では、CPU301は、位置情報に含まれる精度情報に基づいて、補正対象の位置情報よりも前に取得された位置情報から精度が設定された水準以上の位置情報を特定する。CPU301は、例えば、位置情報に含まれるAccuracy情報が示す誤差が設定された閾値未満である位置情報を、精度が設定された水準以上の位置情報として特定する。また、本実施形態では、CPU301は、補正対象の位置情報の前に取得された精度が設定された水準以上の位置情報のうち、位置情報それぞれに含まれる端末装置201がその位置情報の示す位置に存在した時刻の情報に基づいて、最新の位置情報を特定することとする。
CPU301は、補正対象の位置情報よりも前に取得された位置情報の中から、精度が設定された水準以上の位置情報を検索することになる。CPU301は、検索対象とする位置情報の数を、サーバ200の入力装置を介したユーザからの指定に基づいて、決定することができる。CPU301は、予め設定された数を、検索対象とする位置情報の数として決定することとしてもよい。CPU301は、検索対象とする位置情報の数を増やすことで、精度が設定された水準以上の位置情報の検索の成功率を上昇させることができる。
図8は、本実施形態のサーバ200が行う端末装置201の位置情報の補正処理の一例の概要を説明する図である。
本実施形態では、CPU301は、端末装置201から位置情報が送信される度に、送信された位置情報を補正対象である補正対象位置情報として、補正対象位置情報より前に取得された位置情報のうち、検索範囲に含まれる位置情報から精度が設定された水準以上の位置情報を特定する。そして、CPU301は、特定した位置情報を、補正の基準となる基準位置情報として、以降の位置情報を、順次補正することで、補正の連鎖を行い、補正対象の位置情報を補正する。即ち、CPU301は、端末装置201から送信された位置情報毎に、位置情報の補正を行うことになる。
そして、CPU301は、基準位置情報と、基準位置情報の1つ前の位置情報と、に基づいて、図5で説明した補正処理を、基準位置情報の1つ後(補正対象位置情報の1つ前)の位置情報に施す。次に、CPU301は、補正された位置情報と、基準位置情報と、に基づいて、補正対象位置情報を補正する。CPU301は、図5で説明した補正手法、及び、図6で説明した補正手法について、補正の連鎖を行う。より具体的には、CPU301は、基準位置情報に基づいて、基準位置情報の1つ後(補正対象位置情報の1つ前)の位置情報に、図5の補正手法による補正を行った後で、図6の補正手法による補正を行う。そして、CPU301は、補正した位置情報(補正対象位置情報の1つ前の位置情報)に基づいて、図5の補正手法、及び、図6の補正手法を用いて、補正対象位置情報を補正する。以上の処理で、CPU301は、補正対象位置情報の補正を終了する。
図8の下の概要図に示すように、CPU301は、補正対象位置情報の3つ前の位置情報を精度が設定された水準以上の位置情報として特定し、基準位置情報とすることになる。CPU301は、この基準位置情報を基準に補正の連鎖を行うことで、補正対象位置情報の補正を行うこととする。
このように、CPU301は、補正の連鎖の度に、基準位置情報と補正対象位置情報との間の位置情報それぞれについて、補正の結果を主記憶装置302や補助記憶装置303に記憶しておき、以下の処理を行うこととしてもよい。即ち、CPU301は、前回の補正の連鎖における基準位置情報と同様の位置情報を基準位置情報として特定した場合、記憶した補正対象位置情報の直前の位置情報についての前回の補正の結果を利用して、補正対象位置情報を補正することとしてもよい。これにより、CPU301は、不要な処理に係る負担を軽減させることができる。
図9は、位置情報補正処理の一例を示すフローチャートである。
S901において、CPU301は、端末装置201からGPS機能を介して取得された端末装置201の位置情報を取得し、補正対象位置情報とする。
S902において、CPU301は、S901で取得した補正対象位置情報に含まれる精度情報に基づいて、補正対象位置情報の精度が設定された水準以上か否かを判定する。CPU301は、例えば、補正対象位置情報に含まれるAccuracy情報が示す誤差が設定された閾値未満である場合、補正対象位置情報の精度が設定された水準以上であると判定する。また、CPU301は、例えば、補正対象位置情報に含まれるAccuracy情報が示す誤差が設定された閾値以上である場合、補正対象位置情報の精度が設定された水準未満かであると判定する。
CPU301は、補正対象位置情報の精度が設定された水準以上あると判定した場合、S914の処理に進み、補正対象位置情報の精度が設定された水準未満であると判定した場合、S903の処理に進む。
S904において、CPU301は、S903で検索に成功したか否かを判定する。CPU301は、S903で検索に成功したと判定した場合、S905の処理に進み、S903で検索に失敗したと判定した場合、S906の処理に進む。
S906において、CPU301は、S903での検索範囲に含まれる位置情報のうち、最も古い位置情報を、精度が設定された水準以上の位置情報として仮定して、その位置情報を、基準位置情報として決定する。また、CPU301は、S903での検索範囲に含まれる位置情報のうち、最も精度の高い(例えば、Accuracy情報が示す誤差が最小である)位置情報を基準位置情報として決定してもよい。
S908において、CPU301は、補正用位置情報の次に端末装置201から受信された位置情報を、補正用位置情報に基づいて補正される位置情報である被補正位置情報として決定する。
S910において、CPU301は、補正用位置情報に基づいて、被補正位置情報を補正する。S910の処理の詳細は、図10、図11で後述する。
S912において、CPU301は、現在の被補正位置情報が補正対象位置情報であるか否かを判定する。CPU301は、現在の被補正位置情報が補正対象位置情報であると判定した場合、S914の処理に進み、現在の被補正位置情報が補正対象位置情報でないと判定した場合、S913の処理に進む。
S914において、CPU301は、補正対象位置情報を出力する。CPU301は、補正対象位置情報が示す位置を地図と重畳させて、サーバ200の表示部に表示することで、出力することとしてもよい。また、CPU301は、更に、補正の連鎖において、補正された過去の位置情報それぞれについての位置を表示部に表示させてもよい。その場合、CPU301は、端末装置201の移動経過を把握できるようにするため、位置情報を順番に結ぶ線分を更に表示部に表示することとしてもよい。また、CPU301は、補正対象位置情報を、補助記憶装置303等に記憶することで、出力することとしてもよい。
S1001において、CPU301は、被補正位置情報の1つ前に端末装置201から受信された位置情報(補正用位置情報)と、被補正位置情報の2つ前に端末装置201から受信された位置情報と、に基づいて、被補正位置情報における端末装置201の見かけの加速度を取得する。被補正位置情報の2つ前に端末装置201から受信された位置情報がS909〜S911の処理により補正されている場合、CPU301は、被補正位置情報の2つ前に端末装置201から受信された位置情報として、補正後の位置情報を利用する。
CPU301は、図5で説明したように、2つ前の位置情報が示す位置と、1つ前の位置情報が示す位置と、の移動距離及び移動方向を特定する。また、CPU301は、1つ前の位置情報が示す位置と、被補正位置情報が示す位置と、の移動距離及び移動方向を特定する。そして、CPU301は、特定した移動距離及び移動方向に基づいて、被補正位置情報における端末装置201の見かけの加速度を取得する。
S1003において、CPU301は、被補正位置情報に含まれる位置を示す情報の内容を、被補正位置情報の1つ前の位置情報と同じ内容に補正する。
S1101において、CPU301は、被補正位置情報に含まれる精度情報を取得する。本実施形態では、CPU301は、位置の誤差を示す情報であるAccuracy情報を取得する。
S1103において、CPU301は、被補正位置情報を、補正用位置情報に基づいて、図6と同様の方法で補正する。
以上、本実施形態では、サーバ200は、端末装置201からGPS機能を介して取得された端末装置201の位置情報を受信した場合、受信した位置情報を補正対象である補正対象位置情報とした。そして、サーバ200は、補正対象位置情報よりも前に受信された位置情報から、精度が設定された水準以上の位置情報を特定し、基準位置情報とし、基準位置情報を起点として、補正の連鎖を行うことで、基準位置情報に基づいて、補正対象位置情報を補正した。これにより、サーバ200は、補正対象位置情報の直前に精度が設定された水準以上の位置情報が取得できなかった場合でも、基準位置情報に基づいて補正の連鎖を行うことで、より精度よく補正対象位置情報を補正できる。
また、本実施形態では、サーバ200は、GPS機能を介して取得された端末装置201の位置情報が示す位置同士の移動距離に基づいて、位置情報を補正することとした。これにより、サーバ200は、突然に遠くの位置を示す位置情報が取得されるような場合にも、そのような位置情報の影響を除外し、その位置情報をより精度よく補正することができる。
本実施形態では、サーバ200は、位置情報に対して、図5で説明した補正手法による補正を施した後に、図6で説明した補正手法による補正を施すこととした。即ち、サーバ200は、図5の補正手法により、前後の位置情報と極端な距離ずれている外れ値とみなすことができる位置情報の影響を除外した後で、図6の補正手法により、位置情報のブレを軽減させた。これにより、サーバ200は、単純に図6の補正手法により、位置情報のブレを軽減させる場合よりも、より位置情報のブレを軽減させることができる。
本実施形態では、サーバ200は、単体の情報処理装置であるとした。しかし、サーバ200は、複数の情報処理装置から構成されるサーバシステムであるとしてもよい。その場合、サーバシステムの各情報処理装置のCPUが各情報処理装置の補助記憶装置に記憶されたプログラムに基づき連携して処理を実行することで、サーバ200の機能及び図9のフローチャートの処理等が実現される。
本実施形態では、サーバ200が端末装置201からGPS機能を介して取得された位置情報を受信し、受信した位置情報を補正することとした。しかし、端末装置201がGPS機能を介して取得した位置情報を補正することとしてもよい。その場合、CPU401が補助記憶装置403に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、図9のフローチャートと同様の処理が実現される。CPU401は、端末装置201の表示部に補正後の位置情報が示す位置を表示することとしてもよい。
本実施形態では、CPU301は、図5で説明したように、端末装置201から受信した位置情報における端末装置201の見かけの加速度を取得し、取得した加速度に基づいて、その位置情報の補正を行うこととした。しかし、CPU301は、端末装置201から受信した位置情報における端末装置201の見かけの加速度を取得し、更に、以下のような処理を行うこととしてもよい。
即ち、CPU301は、その位置情報の2つ前に受信した位置情報が示す位置から、その位置情報の1つ前に受信した位置情報が示す位置への方向を特定し、その位置情報の2つ前に受信した位置情報が示す位置から、その位置情報の1つ前に受信した位置情報が示す位置への方向を特定する。そして、CPU301は、特定した2つの方向から端末装置201の進行方向の変化(例えば、進行方向が120度変化した等)を特定する。そして、CPU301は、取得した加速度に加えて、特定した進行方向の変化に基づいて、その位置情報を補正してもよい。CPU301は、例えば、取得した加速度が設定された閾値未満であっても、進行方向の変化の大きさが設定された閾値以上である場合、あり得ない動きが発生したとして、その位置情報を、1つ前の位置情報の内容に更新する等して補正してもよい。
本実施形態では、CPU301は、位置情報に対して、図5で説明した補正手法による補正と、図6で説明した補正手法による補正と、を施すこととした。しかし、CPU301は、これらのうちの何れか1つの補正手法による補正のみを施すこととしてもよい。
本実施形態では、CPU301は、補正対象の位置情報よりも前に取得された位置情報の中から補正の連鎖の基準となる基準位置情報を特定し、特定した基準位置情報から補正の連鎖を行うこととした。しかし、CPU301は、基準位置情報を特定せずに補正の連鎖を行わず、直前の位置情報を用いて、図5、図6で説明した補正手法による補正を行ってもよい。これにより、CPU301は、補正の連鎖に係る処理の負担を軽減できる。
そこで、CPU301は、サーバ200の入力装置を介した操作に基づいて、端末装置201のユーザが屋内にい続けると想定される期間の指定を受付けることとしてもよい。そして、CPU301は、現在の直前の期間であり、受け付けた指定が示す期間よりも長い期間の間に、補正対象位置情報よりも前に取得された位置情報を、基準位置情報となる位置情報の検索範囲としてもよい。これにより、CPU301は、精度が設定された水準以上の位置情報の検索の成功確率を上昇させることができる。また、CPU301は、補助記憶装置303等に記憶されたファイルから、端末装置201のユーザが屋内にい続けると想定される期間の情報を取得することとしてもよい。
例えば、上述した情報処理システムの機能構成の一部又は全てをハードウェアとしてサーバ200や端末装置201に実装してもよい。
Claims (16)
- 位置情報取得手段を介して取得された端末装置の第1の位置情報よりも前に前記位置情報取得手段を介して取得された前記端末装置の複数の位置情報から、前記第1の位置情報の補正に用いられる第2の位置情報を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記第2の位置情報に基づいて、前記第1の位置情報を補正する補正手段と、
を有するシステム。 - 前記特定手段は、前記複数の位置情報から、前記複数の位置情報に含まれる位置情報それぞれに対応する精度情報に基づいて、前記第1の位置情報の補正に用いられる前記第2の位置情報を特定する請求項1記載のシステム。
- 前記特定手段は、前記複数の位置情報から、前記複数の位置情報に含まれる位置情報それぞれに対応する精度情報が示す精度が設定された水準以上か否かに基づいて、前記第1の位置情報の補正に用いられる前記第2の位置情報を特定する請求項1記載のシステム。
- 前記特定手段は、前記複数の位置情報に含まれる前記精度が前記設定された水準以上の位置情報のうち、最新の位置情報を、前記第1の位置情報の補正に用いられる第2の位置情報として特定する請求項3記載のシステム。
- 前記補正手段は、前記位置情報取得手段を介して取得された前記端末装置の位置情報のうち、前記特定手段により特定された前記第2の位置情報と、前記第2の位置情報の後で前記位置情報取得手段を介して取得された位置情報と、に基づいて、前記第1の位置情報を補正する請求項1乃至4何れか1項記載のシステム。
- 前記補正手段は、前記特定手段により特定された前記第2の位置情報に基づいて、前記第2の位置情報の後で前記位置情報取得手段を介して取得された位置情報それぞれと前記第1の位置情報とを順次補正する請求項5記載のシステム。
- 前記補正手段は、前記特定手段により特定された前記第2の位置情報を補正に利用される位置情報である補正用位置情報として、前記第2の位置情報の後で前記位置情報取得手段を介して取得された位置情報を補正対象の位置情報である被補正位置情報とし、前記補正用位置情報に基づいて、前記被補正位置情報を補正し、以降で、補正した前記被補正位置情報を新たに前記補正用位置情報として、前記補正用位置情報の後で前記位置情報取得手段を介して取得された位置情報を新たに前記被補正位置情報として、前記補正用位置情報に基づいて、前記被補正位置情報を補正する処理を、前記被補正位置情報として前記第1の位置情報を補正するまで繰り返す請求項6記載のシステム。
- 前記補正手段は、前記特定手段により特定された前記第2の位置情報と、前記第1の位置情報が示す位置における前記端末装置の移動距離と、に基づいて、前記第1の位置情報を補正する請求項1乃至7何れか1項記載のシステム。
- 前記補正手段は、前記特定手段により特定された前記第2の位置情報と、前記第1の位置情報が示す位置における前記端末装置の移動距離に基づいて取得された前記第1の位置情報が示す位置における前記端末装置の加速度と、に基づいて、前記第1の位置情報を補正する請求項8記載のシステム。
- 前記補正手段は、前記特定手段により特定された前記第2の位置情報と、前記第1の位置情報の精度情報と、に基づいて、前記第1の位置情報を補正する請求項1乃至9何れか1項記載のシステム。
- 前記補正手段により補正された前記第1の位置情報を出力する出力手段を更に有する請求項1乃至10何れか1項記載のシステム。
- 前記位置情報取得手段は、GPS機能である請求項1乃至11何れか1項記載のシステム。
- 位置情報取得手段を介して取得された端末装置の第1の位置情報よりも前に前記位置情報取得手段を介して取得された前記端末装置の複数の位置情報から、前記第1の位置情報の補正に用いられる第2の位置情報を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記第2の位置情報に基づいて、前記第1の位置情報を補正する補正手段と、
を有する情報処理装置。 - システムが実行する情報処理方法であって、
位置情報取得手段を介して取得された端末装置の第1の位置情報よりも前に前記位置情報取得手段を介して取得された前記端末装置の複数の位置情報から、前記第1の位置情報の補正に用いられる第2の位置情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記第2の位置情報に基づいて、前記第1の位置情報を補正する補正ステップと、
を含む情報処理方法。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
位置情報取得手段を介して取得された端末装置の第1の位置情報よりも前に前記位置情報取得手段を介して取得された前記端末装置の複数の位置情報から、前記第1の位置情報の補正に用いられる第2の位置情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記第2の位置情報に基づいて、前記第1の位置情報を補正する補正ステップと、
を含む情報処理方法。 - コンピュータに、
位置情報取得手段を介して取得された端末装置の第1の位置情報よりも前に前記位置情報取得手段を介して取得された前記端末装置の複数の位置情報から、前記第1の位置情報の補正に用いられる第2の位置情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記第2の位置情報に基づいて、前記第1の位置情報を補正する補正ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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