JP2015095037A - 移動情報処理方法、移動情報処理プログラム及び移動情報処理装置 - Google Patents

移動情報処理方法、移動情報処理プログラム及び移動情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが受付まで戻る際に通る可能性の高い復路の距離を算出する。【解決手段】移動軌跡情報取得部30は、出発地点から現在地点までのユーザの往路の移動軌跡の情報を取得して移動軌跡線管理テーブル40に記憶し、移動軌跡処理部32は、取得した往路の移動軌跡の情報を参照して、ユーザがある時刻においてある位置を通過した後、別の時刻においてその位置を含む所定範囲内を通過した場合の、両時刻間の移動軌跡を冗長軌跡として特定する。そして、情報送信部34は、往路の移動軌跡の情報から冗長軌跡を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する。【選択図】図3

Description

本発明は、移動情報処理方法、移動情報処理プログラム及び移動情報処理装置に関する。
従来、テーマパークのアトラクション等において無駄な待ち時間を無くすため、アトラクションの予約をした利用者の現在所在地からアトラクションの呼び出しゲートまでの距離を考慮して、呼び出し連絡を行う技術が知られている(例えば、特許文献1等参照)
特開2002−109342号公報
利用者が呼び出しゲートを出発地点として現在所在地まで移動した場合、上記特許文献1の技術により呼び出し連絡を受けた利用者は、現在所在地から出発地点まで戻ることになる。この場合、利用者は、出発地点から現在所在地までの移動経路(往路)を戻る可能性が高い。また、往路に寄り道などが含まれる場合には、利用者は寄り道部分を省略した経路を戻る可能性が高い。
しかしながら、上記特許文献1では、現在所在地と出発地点(呼び出しゲート)の間の距離を考慮しているのみである。
1つの側面では、本発明は、利用者が実際に移動する可能性の高い復路の距離を算出することが可能な移動情報処理方法、移動情報処理プログラム及び移動情報処理装置を提供することを目的とする。
一つの態様では、移動情報処理方法は、利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得し、前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出し、前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する、処理を1又は複数のコンピュータが実行する移動情報処理方法である。
一つの態様では、移動情報処理プログラムは、利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得し、前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出し、前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する、処理をコンピュータに実行させる移動情報処理プログラムである。
一つの態様では、移動情報処理装置は、利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得する取得部と、前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出する抽出部と、前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する算出部と、を備えている。
利用者が実際に移動する可能性の高い復路の距離を算出することができる。
一実施形態に係る受付システムの構成を概略的に示す図である。 図2(a)は、携帯端末のハードウェア構成を示す図であり、図2(b)は、制御装置のハードウェア構成を示す図である。 携帯端末とサーバの機能ブロック図である。 サーバのハードウェア構成を示す図である。 移動軌跡線管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図6(a)は、重複管理テーブルのデータ構造の一例を示す図であり、図6(b)は、移動軌跡線管理テーブル(補正後)のデータ構造の一例を示す図である。 呼び出し管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 サーバによる呼び出し管理テーブルの更新処理の一例を示すフローチャートである。 携帯端末の処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 携帯端末の処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 サーバによる呼び出し処理の一例を示すフローチャートである。 図12(a)は冗長な軌跡を含む移動軌跡を示す図であり、図12(b)は、図12(a)から冗長な軌跡を除いた移動軌跡を示す図である。 変形例にかかる携帯端末の処理の一例を示すフローチャートである。 変形例にかかるサーバによる呼び出し処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 変形例にかかるサーバによる呼び出し処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図16(a)〜図16(d)は、ステップS114又はS114’を実行しない場合の効果を説明するための図である。
以下、受付システム100について、図1〜図12に基づいて詳細に説明する。
図1には、一実施形態にかかる受付システム100の構成が概略的に示されている。本実施形態の受付システム100は、病院の受付や薬局の受付等において利用されるシステムであり、受付において順番待ちをしている人の携帯端末に対する呼び出しを適切なタイミングで行うためのシステムである。
図1に示すように、受付システム100は、携帯端末10と、サーバ50と、を備える。携帯端末10は、キャリア通信網やインターネットなどを含むネットワーク80に接続された基地局70と通信可能となっている。サーバ50は、ネットワーク80に接続されている。
携帯端末10は、病院や薬局等の受付において順番待ちをしている人(ユーザと呼ぶ)が保持する携帯電話やスマートフォンなどの端末である。携帯端末10は、通話機能やインターネット機能のほか、ユーザの移動経路を自律航法により検出する機能、受付においてユーザが順番待ちをしているときにサーバ50と連携する機能も有している。
図2(a)には、携帯端末10のハードウェア構成が示されている。図2(a)に示すように、携帯端末10は、表示部11、入力部13、加速度センサ15、地磁気センサ17、ジャイロセンサ19、GPS(Global Positioning System)モジュール21、通信部23、及び制御装置20等を備える。
表示部11は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等を含み、制御装置20の指示の下、各種情報を表示する。入力部13は、タッチパネルやキーボードを含み、ユーザが各種情報を入力するのに用いられる。
加速度センサ15は、携帯端末10に作用する3軸方向の加速度を検出することが可能なセンサである。地磁気センサ17は、3軸座標系上での地磁気の検出が可能なセンサである。ジャイロセンサ19は、3軸方向の角速度を検出することが可能なセンサである。GPSモジュール21は、GPS衛星からGPSデータを受信し、携帯端末10の位置情報、ここでは緯度及び経度を取得する。
通信部23は、図1に示す基地局70及びネットワーク80を介して、サーバ50との間で通信を行う。
制御装置20は、携帯端末10の各部の動作を統括的に制御する。図2(b)には、制御装置20のハードウェア構成が示されている。図2(b)に示すように、制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、入出力インタフェース97等を備えている。制御装置20の各部は、バス98に接続されている。入出力インタフェース97には、図2(a)に示す各部、各センサ等が接続されている。制御装置20では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(移動情報処理プログラムを含む)をCPU90が実行することにより、図3に示すような、取得部としての移動軌跡情報取得部30、抽出部としての移動軌跡処理部32、算出部としての情報送信部34、及び報知部36の機能が実現される。なお、図3には、HDD96等に格納されている移動軌跡線管理テーブル40、重複管理テーブル42、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44も図示されている。
移動軌跡情報取得部30は、加速度センサ15、地磁気センサ17、ジャイロセンサ19、GPSモジュール21の検出結果を取得する。そして、移動軌跡情報取得部30は、自律航法により、ユーザの測位座標を算出し、移動軌跡線管理テーブル40に格納する。また、移動軌跡情報取得部30は、ユーザの測位座標に基づいて、ユーザの移動距離、移動速度、及び移動軌跡線関数を算出し、移動軌跡線管理テーブル40に格納する。ここで、自律航法とは、加速度センサ15、及び地磁気センサ17又はジャイロセンサ19の検出結果を用いて、ユーザの位置座標を推定するとともに、該ユーザの位置座標を間欠的に取得されるGPSモジュール21の検出結果を用いて補正することで、ユーザの測位座標を算出する方法である。この自律航法を用いることで、GPSモジュール21による検出回数を抑制することができるため、消費電力を低減することができるという利点がある。
図5には、移動軌跡線管理テーブル40のデータ構造が示されている。移動軌跡線管理テーブル40は、図5に示すように、「サンプルID」、「測位座標」、「測位時刻」、「測位間隔」、「移動距離」、「移動速度」、「移動軌跡線関数」のフィールドを有する。
「サンプルID」のフィールドには、移動軌跡情報取得部30が算出したユーザの測位座標の通し番号が格納される。「測位座標」のフィールドには、移動軌跡情報取得部30が算出したユーザの測位座標(緯度、経度)が格納される。「測位時刻」のフィールドには、ユーザの測位座標を算出した時刻が格納される。「測位間隔」のフィールドには、ユーザの測位座標を算出した間隔が格納される。「移動距離」のフィールドには、直前に取得された測位座標と次に取得された測位座標とから算出される距離の値が格納される。なお、加速度センサ15から得られる歩数の情報と予め定められているユーザの歩幅の情報から算出される移動距離を「移動距離」のフィールドに格納してもよい。「移動速度」のフィールドには、移動距離と測位間隔に基づいて算出されるユーザの移動速度の値が格納される。「移動軌跡線関数」のフィールドには、相対座標系(XY座標系)上においてユーザが移動している方向を示す一次関数の式が格納される。なお、相対座標系は、緯度、経度で表される絶対座標系と予め関連付けられているものとする。
移動軌跡処理部32は、ユーザが受付で順番待ちをしている間にユーザが受付から移動した経路(往路)の情報に基づいて、受付まで戻る際にユーザが移動する可能性の高い経路(復路)に関する情報を算出する。具体的には、移動軌跡処理部32は、重複管理テーブル42を利用して、図12(a)に破線にて示すような、往路の移動軌跡に沿った受付と現在地点とを結ぶ最短の軌跡以外の冗長な軌跡を抽出し、この冗長な軌跡を往路の移動軌跡から削除することで図12(b)に示すような復路を求める。また、移動軌跡処理部32は、算出した復路に関する情報を移動軌跡線管理テーブル(補正後)44に格納する。
図6(b)には、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44のデータ構造の一例が示されている。移動軌跡線管理テーブル(補正後)44は、図6(b)に示すように、「サンプルID」、「測位座標」、「測位時刻」、「移動距離」、「移動速度」のフィールドを有する。図6(b)の移動軌跡線管理テーブル(補正後)44と、図5の移動軌跡線管理テーブル40とを比較すると分かるように、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44は、「測位間隔」、「移動軌跡線関数」のフィールドを有していない。また、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44では、移動軌跡線管理テーブル40に存在していたサンプルID=4〜(N−1)のデータが削除されている。
なお、重複管理テーブル42は、図6(a)に示すようなデータ構造を有するが、その詳細については後述する。
情報送信部34は、移動軌跡線管理テーブル(修正後)44に格納されたデータから算出される復路の移動距離の総和と、平均移動速度とをサーバ50の情報受信部52に対して送信する。
報知部36は、サーバ50からの呼び出しがあった場合に、表示部11や不図示のスピーカ、バイブレータ等を用いて、受付から呼び出しがあったことをユーザに報知する。
図1に戻り、サーバ50は、病院の受付における処理を実行する装置である。図4には、サーバ50のハードウェア構成が示されている。図4に示すように、サーバ50は、CPU190、ROM192、RAM194、記憶部(HDD)196、ネットワークインタフェース197、表示部193、入力部195、及び可搬型記憶媒体用ドライブ199等を備えている。サーバ50の各部は、バス198に接続されている。表示部193は、液晶ディスプレイ等を含み、入力部195は、キーボードやマウス等を含む。サーバ50では、ROM192あるいはHDD196に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ199が可搬型記憶媒体191から読み取ったプログラムをCPU190が実行することにより、図3に示す情報受信部52、移動時間算出部及び呼び出し部としての呼び出し処理部54の機能が実現される。なお、図3には、HDD196等に格納されている呼び出し管理テーブル60も図示されている。
情報受信部52は、携帯端末10側から送信されてきた情報(復路の移動距離と、移動速度の平均)を受信して、呼び出し管理テーブル60に格納する。呼び出し管理テーブル60は、受付においてユーザを呼び出すまでの時間を管理するためのテーブルである。図7には、呼び出し管理テーブル60のデータ構造の一例が示されている。図7に示すように、呼び出し管理テーブル60は、「オーダID」、「ユーザID」、「移動距離の総和」、「平均移動速度」、「移動時間」、「受付開始までの時間」、「呼び出しまでの残り時間」のフィールドを有する。「オーダID」のフィールドには、受付を行った順にユーザに割り振られた通し番号が格納される。「ユーザID」のフィールドには、ユーザの識別子が格納される。「移動距離の総和」のフィールドには、携帯端末10側から送信されてきた復路の移動距離の総和が格納される。「平均移動速度」は、携帯端末10側から送信されてきた移動速度の平均が格納される。「移動時間」は、「移動距離の総和」のフィールドに格納された値と「平均移動速度」のフィールドに格納された値から算出される復路を移動するのに要する時間が格納される。「受付開始までの時間」は、ユーザが受付に到着する必要のある時刻までの時間が格納される。なお、本実施形態では、オーダIDの順に30秒間隔で受付が行われているものとする。「呼び出しまでの残り時間」のフィールドには、受付の順番待ちをしているユーザに対して呼び出しを実行するまでの時間、すなわち、受付開始までの時間から移動時間を差し引いた時間が格納される。なお、呼び出し管理テーブル60の「移動距離の総和」、「平均移動速度」、「移動時間」、「呼び出しまでの残り時間」のフィールドは、携帯端末10において移動軌跡線管理テーブル(補正後)44が更新されるごとに更新される。
呼び出し処理部54は、呼び出し管理テーブル60の「受付開始までの時間」、「呼び出しまでの残り時間」のフィールドの更新を行ったり、呼び出し管理テーブル60に基づいて、携帯端末10に対する呼び出しを実行する。なお、呼び出し処理部54は、呼び出し管理テーブル60の「呼び出しまでの残り時間」の値が0(sec)以下になったユーザの携帯端末10に対して、呼び出しを実行する。
次に、図8〜図11のフローチャートに沿って、受付システム100の処理について詳細に説明する。
(サーバ50による呼び出し管理テーブル60の更新処理)
図8には、サーバ50による呼び出し管理テーブル60の更新処理が示されている。本処理は、サーバ50の呼び出し処理部54により実行される処理である。また、図8の処理は、サーバ50に電源が投入され、病院の受付処理が開始された段階で開始される処理である。
図8の処理では、まず、ステップS10において、呼び出し処理部54が、停止要求があったか否かを判断する。この停止要求は、病院の受付を担当している職員が、例えば一日の最後に入力部195を介して入力する要求である。ステップS10の判断が肯定された場合には、図8の全処理を終了するが、否定された場合には、ステップS12に移行する。
ステップS12に移行すると、呼び出し処理部54は、所定時間経過したか否かを判断する。所定時間は、例えば30秒であるとする。なお、ステップS12の判断が肯定されるタイミングは、後述する図11のステップS31の判断が肯定されるタイミング、すなわち携帯端末10から情報を受信するタイミングと同一のタイミングであることが好ましい。ステップS12の判断が否定された場合には、ステップS16に移行するが、肯定された場合には、ステップS14に移行する。
ステップS14に移行した場合、呼び出し処理部54は、受付開始までの時間を更新する。具体的には、呼び出し処理部54は、呼び出し管理テーブル60の「受付開始までの時間」のフィールドに格納されている各値から30(sec)を差し引く。その後は、ステップS16に移行する。
ステップS16に移行すると、呼び出し処理部54は、受付待ちのユーザのユーザIDが新たに入力されたか否かを判断する。なお、病院の受付を担当している職員は、新たなユーザが来院した場合に、入力部195を介してユーザIDを入力する。また、病院の受付を担当している職員は、ユーザIDの入力を行う際に、ユーザの携帯端末10をサーバ50に認識させることで、呼び出し処理部54にユーザIDと携帯端末10とを関連付けるようにする。ステップS16の判断が否定された場合には、ステップS10に戻るが、肯定された場合には、ステップS18に移行する。
ステップS18に移行すると、呼び出し処理部54は、新たなオーダIDを発行し、呼び出し管理テーブル60にユーザIDを追加する。その後は、ステップS10に戻る。
ステップS10に戻った後は、上述した処理、判断を繰り返し、ステップS10の判断が肯定された段階、すなわち、停止要求があった段階で、図8の全処理を終了する。
(携帯端末10の処理)
次に、順番待ちしているユーザが保持する携帯端末10による処理について、図9、図10のフローチャートに沿って説明する。
なお、図9、図10の処理は、前述したように、呼び出し処理部54においてユーザIDと携帯端末10とが関連付けられた段階から実行される処理である。
図9の処理では、まず、ステップS100において、移動軌跡情報取得部30が、常時測位を開始する。なお、この場合の常時測位は、移動軌跡情報取得部30において30秒ごとに実行される、自律航法を用いたユーザの測位座標の算出処理を意味する。
次いで、ステップS102では、移動軌跡情報取得部30が、停止要求があったか否かを判断する。なお、ユーザは、サーバ50からの呼び出しが不要になった場合などにおいて、入力部13を介して停止要求を入力する。ステップS102の判断が肯定された場合には、ステップS150に移行し、移動軌跡情報取得部30は、常時測位を停止した後、図9の全処理を終了する。一方、ステップS102の判断が否定された場合、すなわち、停止要求がない場合には、ステップS104に移行する。
ステップS104に移行すると、移動軌跡情報取得部30は、移動軌跡線管理テーブル40に新たなサンプルIDのレコード(サンプル)を作成し、測位時刻と測位座標を記憶する。次いで、ステップS106では、移動軌跡情報取得部30が、今回と一つ前の測位時刻から測位間隔を算出し、移動軌跡線管理テーブル40の新たなサンプルIDのサンプルとして記憶する。
次いで、ステップS108では、移動軌跡情報取得部30が、今回と一つ前の位置座標から移動距離を算出し、移動軌跡線管理テーブル40の新たなサンプルIDのサンプルとして記憶する。次いで、ステップS110では、移動軌跡情報取得部30が、今回と一つ前の位置座標から、今回と一つ前の測位時刻の間の移動軌跡線の関数を求め、移動軌跡線管理テーブル40の新たなサンプルIDのサンプルとして記憶する。なお、移動軌跡線の関数とは、今回と一つ前の位置座標を通過する直線を相対座標系(XY座標系)上で表した関数である。
なお、ステップS104〜S110が実行されることで、移動軌跡線管理テーブル40の新たなサンプルIDのサンプルへのデータ記憶が完了する。なお、以下においては、説明の便宜上、移動軌跡線管理テーブル40には、サンプルID=1〜Nのデータが格納されているものとしてステップS112〜S122の処理を説明する。
ステップS112に移行すると、移動軌跡処理部32は、移動軌跡線管理テーブル40の各サンプル(サンプルID=1〜N)において、未評価のサンプルのうちサンプルIDが最小のサンプルを特定する。未評価のサンプルとは、ステップS104〜S112の処理が終了した後において、未だ特定されていないサンプルである。したがって、ステップS110の後、ステップS112が最初に実行される場合には、未評価のサンプルのうちサンプルIDが最小のサンプルとしてサンプルID=1のサンプルが特定される。
次いで、ステップS114では、移動軌跡処理部32が、特定したサンプルよりもサンプルIDが大きいサンプルにおいて、特定したサンプルの移動軌跡線関数と類似する移動軌跡線関数を有するサンプルがあるか否かを判断する。すなわち、サンプルID=1の移動軌跡線関数と類似する移動軌跡線関数がサンプルID=2〜Nに存在しているか否かを判断する。なお、移動軌跡線関数が類似するとは、例えば、移動軌跡線関数の傾きの差が±2.0の範囲内にあり、かつ切片の値の差が±2.0の範囲内にある場合を意味する。このステップS114の判断が否定された場合には、ステップS122に移行する。
ステップS122に移行した場合、移動軌跡処理部32は、未評価のサンプルを全て特定したか否かを判断する。ここでは、まだ、サンプルID=1のサンプルを特定したのみなので、判断は否定され、ステップS112に戻る。
ステップS112に戻ると、移動軌跡処理部32は、サンプルID=2のサンプルを特定し、ステップS114に移行する。ステップS114では、前述のように、特定したサンプルよりもサンプルIDが大きいサンプルにおいて、特定したサンプルの移動軌跡線関数と類似する移動軌跡線関数を有するサンプルがあるか否かを判断する。例えば、サンプルID=2の移動軌跡線関数が、サンプルID=(N−2)のサンプルの移動軌跡線関数と類似していたとする。この場合、ステップS114の判断は肯定され、ステップS116に移行する。
ステップS116に移行すると、移動軌跡処理部32は、該当するサンプル、すなわち移動軌跡線関数が類似するサンプルが、特定したサンプルと連続しているか否かを判断する。このステップS116の判断が肯定された場合には、ステップS122に移行するが、ステップS116の判断が否定された場合には、ステップS118に移行する。なお、サンプルID=2の移動軌跡線関数が、サンプルID=(N−2)のサンプルの移動軌跡線関数と類似していた場合、サンプルID=2と(N−2)は、図5に示すように連続していないので、ステップS116の判断は否定され、移動軌跡処理部32は、ステップS118に移行する。
ステップS118に移行すると、移動軌跡処理部32は、該当するサンプルの測位座標間の距離が所定距離内であるか否かを判断する。すなわち、移動軌跡処理部32は、該当するサンプルの測位座標が、特定したサンプルの測位座標に関連付けた所定範囲に含まれているか否かを判断する。ここで、所定距離とは、例えば、該当するサンプルの「移動距離」のフィールドに格納されている値の1/p(pは例えば、5や10)程度の距離であるものとする。なお、所定距離は、移動距離に基づく距離でなくてもよい。例えば、所定距離は、自律航法の測位誤差やGPS誤差に基づく距離であってもよいし、予め定めた固定値であってもよい。ステップS118の判断が否定された場合には、ステップS122に移行するが、肯定された場合には、ステップS120に移行する。
なお、ステップS120に移行する場合とは、異なる時間において、ユーザが同じような位置を同じような方向に移動した場合、すなわち、図12(a)に示すように、移動経路がループした場合を意味する。
ステップS120に移行すると、移動軌跡処理部32は、重複管理テーブル42に各サンプルIDを記憶する。ここで、重複管理テーブル42は、図6(a)に示すようなデータ構造を有している。重複管理テーブル42では、ステップS112〜S118で得られた類似する2つのサンプルのサンプルIDを重複IDと関連付けて格納する。図6(a)では、上述したサンプルID=2が重複ID=1の「サンプルID1」のフィールドに格納され、サンプルID=(N−2)が重複ID=1の「サンプルID2」のフィールドに格納されている。ステップS120の処理が終了した後は、ステップS122に移行する。
その後は、ステップS122の判断が肯定されるまで、すなわち、移動軌跡線管理テーブル40の全サンプルに対するステップS114〜S120の処理が終了するまで、ステップS112〜S122の処理、判断が繰り返される。そして、ステップS122の判断が肯定された段階で、移動軌跡処理部32は、図10のステップS130に移行する。なお、本実施形態では、重複管理テーブル42に、図6(a)に示すように重複ID=1、2のデータが格納された状態で、ステップS130に移行したものとする。
ステップS130に移行すると、移動軌跡処理部32は、重複管理テーブル42にサンプルIDが記憶されているか否かを判断する。このステップS130の判断が否定された場合、すなわち、重複管理テーブル42にサンプルIDが1つも記憶されていなかった場合には、ステップS102に戻る。一方、図6(a)のように重複管理テーブル42にサンプルIDが格納されている場合には、ステップS130の判断が肯定され、移動軌跡処理部32は、ステップS132に移行する。
ステップS132に移行した場合、移動軌跡処理部32は、すべての重複IDのサンプルIDを参照し、連続している部分を抜き出す。図6(a)の場合、サンプルID1のID=2、3と、サンプルID2のID=(N−2),(N−1)は、連続しているので、当該部分を抜き出す。
次いで、ステップS134では、移動軌跡処理部32が、連続している部分の最後のサンプルID1に1を加算したサンプルIDと、連続している部分の最後のサンプルID2のサンプルIDの間の全てのサンプルを除外して、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44に格納する。図6(a)の場合、連続している部分の最後のサンプルID1は、3であり、連続している部分の最後のサンプルID2のサンプルIDは(N−1)である。したがって、移動軌跡処理部32は、サンプルID=3に1を加算したサンプルID=4と、サンプルID=(N−1)の間の全てのデータを除外して、図6(b)に示すように、サンプルID=1〜3、Nのデータを移動軌跡線管理テーブル(補正後)44に格納する。なお、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44に格納されている情報は、図12(b)に示すような冗長な軌跡が除外された経路の情報である。すなわち、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44に格納されている情報は、ユーザが受付まで戻る際に移動する可能性の高い復路の情報であるといえる。
ステップS136では、情報送信部34が、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44に基づいて、「移動距離の総和」と「平均移動速度」を求め、サーバ50の情報受信部52に対して送信する。例えば、図6(b)の場合、移動距離の総和は、55+60+42+62=219(m)、平均移動速度は、(1.83+2.00+1.40+2.07)/4=1.825(m/s)となる。この場合の移動経路の総和は、ユーザが受付まで戻る際に移動する可能性の高い復路の距離を意味し、平均移動速度は、ユーザが復路を移動する際に予想される移動速度の平均値を意味する。
次いで、ステップS138では、報知部36が、サーバ50の呼び出し処理部54から呼び出しがあったか否かを判断する。なお、サーバ50の呼び出し処理部54による呼び出しの詳細については後述する。このステップS138の判断が否定された場合には、ステップS102に戻る。ステップS102に戻った場合、停止要求がなければ(S102:否定)、前述したようにステップS104以降の処理が実行される。なお、本実施形態では、ステップS104以降の処理は、30秒ごとに繰り返されるようになっている。また、ステップS104以降の処理を繰り返す際には、重複管理テーブル42や移動軌跡線管理テーブル(補正後)44のデータは全て消去するものとする。
一方、サーバ50からの呼び出しがあり、ステップS138の判断が肯定された場合には、ステップS140に移行する。ステップS140に移行した場合、報知部36は、表示部11や不図示のスピーカ、バイブレータ等を用いて、呼び出しがあったことをユーザに報知する。なお、表示部11には、例えば「受付に戻ってください」などのメッセージを表示すればよい。また、スピーカからは、表示部11に表示するメッセージと同様の音声メッセージを出力してもよいし、警告音を出力してもよい。その後は、図9、図10の全処理を終了する。
なお、図9、図10においては、移動軌跡情報取得部30は、ステップS104〜S110の処理を実行することで、出発地点である受付から現在地点までのユーザの往路の移動軌跡の情報を取得しているといえる。また、移動軌跡処理部32は、ステップS112〜S122の処理を実行することで、往路の移動軌跡の情報から冗長な移動軌跡の情報を抽出しているといえる。更に、移動軌跡処理部32は、ステップS132〜S136の処理を実行することで、往路の移動軌跡の情報から冗長軌跡を削除した復路の移動軌跡の情報を算出しているといえる。
(サーバ50による呼び出し処理)
次に、サーバ50において実行される呼び出し処理について図11に基づいて説明する。図11の処理は、サーバ50において、図8の処理と同時並行的に実行される処理である。
図11の処理では、まず、ステップS30において、呼び出し処理部54は、停止要求が有ったか否かを判断する。なお、この場合の停止要求は、前述した図8のステップS10の要求と同一の要求である。ステップS30の判断が肯定された場合には、図11の全処理を終了するが、否定された場合には、ステップS31に移行する。
ステップS31に移行すると、呼び出し処理部54は、携帯端末10から移動距離の総和と平均移動速度を情報受信部52が受信したか否かを判断する。ステップS31の判断が否定された場合には、呼び出し処理部54は、ステップS30に戻る。一方、ステップS31の判断が肯定された場合、すなわち、携帯端末10の情報送信部34が図10のステップS136の処理を実行した場合、ステップS31の判断は肯定され、呼び出し処理部54は、ステップS32に移行する。
ステップS32に移行すると、呼び出し処理部54は、各携帯端末10の移動距離の総和と平均移動速度を情報受信部52から受け取り、呼び出し管理テーブル60の該当するオーダIDの「移動距離の総和」と「平均移動速度」のフィールドに格納する。なお、図6(b)の移動軌跡線管理テーブル(補正後)44を保持する携帯端末10から送信されてきた移動距離の総和と平均移動速度は、図7の呼び出し管理テーブル60のユーザID=0014のレコードに格納されている。
次いで、ステップS34では、呼び出し処理部54が、移動距離の総和と平均移動速度から移動時間を算出するとともに、受付開始までの時間から移動時間を差し引いて「呼び出しまでの残り時間」を算出する。そして、呼び出し処理部54は、算出した結果を呼び出し管理テーブル60に格納する。図7のユーザID=0014の場合、移動距離の総和219(m)と平均移動速度1.825(m/s)より、移動時間は、120(sec)となる。また、呼び出しまでの残り時間は、受付開始までの時間(120(sec))から移動時間(120(sec))を差し引いた0(sec)となる。
次いで、ステップS36では、呼び出し処理部54が、呼び出しまでの時間が0(sec)以下になったか否かを判断する。このステップS36の判断が否定された場合には、ステップS30に戻る。一方、ステップS36の判断が肯定された場合には、ステップS38に移行し、呼び出し処理部54は、携帯端末10の報知部36に対して呼び出しを実行する。この場合、呼び出し処理部54は、報知部36に対して呼び出し動作(S140)を実行させるための指示を送信する。なお、呼び出しは、呼び出しまでの時間が0(sec)以下になったユーザのユーザIDに関連付けられている携帯端末10に対して実行する。また、呼び出し処理部54は、呼び出し管理テーブル60から呼び出しを行ったユーザのデータを削除する。ステップS38の後は、ステップS30に戻り、その後は、ステップS30の判断が肯定されるまで、上記処理、判断を繰り返す。
なお、上記においては、呼び出し処理部54は、呼び出しまでの残り時間が0(sec)以下になった場合に、呼び出しを行う場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、呼び出し処理部54は、呼び出し管理テーブル60の「呼び出しまでの残り時間」のフィールドに基づいて、各ユーザの携帯端末10に対して、「××分(秒)経ったら受付に戻ってください」などのメッセージを30秒ごとに送信することとしてもよい。また、呼び出し処理部54は、メッセージとともに、復路を示した地図の画面を携帯端末10の報知部36に対して送信するようにしてもよい。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、移動軌跡情報取得部30は、出発地点である受付から現在地点までのユーザの往路の移動軌跡の情報を取得して移動軌跡線管理テーブル40に記憶し(S104〜S110)、移動軌跡処理部32は、往路の移動軌跡の情報から冗長な移動軌跡の情報を抽出する(S112〜S122)。そして、移動軌跡処理部32は、往路の移動軌跡の情報から冗長軌跡を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する(S132〜S136)。ここで、ユーザは、受付から現在地点まで移動した後に呼び出された場合、往路を引き返すのが一般的である。また、往路に冗長な経路(ループなど)が含まれている場合には、ユーザは往路から冗長な経路を省略した経路を復路として選択する可能性が高い。したがって、本実施形態のように、往路の移動軌跡の情報から図12(a)に示すループのような冗長な軌跡を削除した復路の距離を求めることで、ユーザが受付まで戻る際に通る可能性の高い復路の距離を精度よく算出することができる。
また、本実施形態によると、呼び出し処理部54は、ユーザが受付まで戻る際に通る可能性の高い復路の移動軌跡の情報に基づいて、ユーザが現在地点から出発地点である受付まで戻る復路の移動に要する時間を算出する。ここで、復路の移動軌跡の情報は、例えば、移動距離の総和や平均移動速度である。これにより、ユーザが実際に移動した往路の移動軌跡を考慮して、復路を移動するのに要する時間を算出することが可能となる。
また、本実施形態では、復路の移動時間が、受付開始までの時間以上になった場合、すなわち、受付開始までの時間から復路の移動時間を差し引いた値が0(sec)以下となった場合にユーザに対する呼び出しを実行する。これにより、適切なタイミングでユーザを呼び出すことができる。
また、本実施形態では、移動軌跡処理部32が、往路の移動軌跡の情報を参照して、ユーザがある時刻(第1時刻)において所定位置を通過した後、別の時刻(第2の時刻)において所定位置に関連付けた所定範囲内を通過した場合の、両時刻間の移動軌跡を冗長軌跡とする。これにより、図12(a)のようにループする移動軌跡などの冗長軌跡を特定することが可能である。
なお、上記実施形態では、携帯端末10において、移動軌跡線管理テーブル40や移動軌跡線管理テーブル(補正後)44を作成し、復路における移動距離の総和と平均移動速度をサーバ50に送信する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、携帯端末10は、復路における移動距離の総和と平均移動速度から求まる復路の移動時間をサーバ50に送信してもよい。また、携帯端末10は、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44のデータをサーバ50に送信し、サーバ50に図10のステップS132〜S136の処理を実行させるようにしてもよい。あるいは、以下に説明する変形例を採用することとしてもよい。
(変形例)
以下、変形例について、図13〜図15に基づいて詳細に説明する。
図13は、変形例に係る携帯端末10の処理を示すフローチャートである。なお、本変形例では、携帯端末10のうち、図3の移動軌跡処理部32及び各テーブル40〜44を省略することができる。
図13の処理では、図9、図10の処理のうち、ステップS104〜S136の処理に代えて、太線枠で示すステップS200の処理を実行する。ステップS200では、携帯端末10の情報送信部34は、30秒ごとに、ユーザの測位座標と測位時刻とをサーバ50の情報受信部52に送信する。
図14、図15は、変形例に係るサーバ50の呼び出し処理を示すフローチャートである。なお、本変形例では、サーバ50の呼び出し処理部54が移動軌跡処理部32と同等の機能を備えているものとする。また、サーバ50は、上記実施形態の携帯端末10が有していた、移動軌跡線管理テーブル40、重複管理テーブル42、移動軌跡線管理テーブル(補正後)44を有しているものとする。
図14、図15の処理は、図8の処理と同時並行的に実行される処理である。また、図14、図15の処理は、図11のステップS31に代えて、破線枠で示すステップS202が実行される点、及び図17のステップS32に代えて、太線枠で示すステップS104’〜S136’が実行される点に特徴を有している。
ステップS202では、呼び出し処理部54が、携帯端末10から測位時刻と測位座標を情報受信部52が受信したか否かを判断する。このステップS202の判断が否定された場合には、ステップS30に戻るが、肯定された場合には、ステップS104’に移行する。
ステップS104’〜S136’では、呼び出し処理部54が、前述した図9のステップS104〜S136の処理と同様の処理を実行する。
以上のように、上記実施形態において携帯端末10で実行していたステップS104〜S136の処理をサーバ50が実行することとしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、サーバ50において処理の大半を行うとともに、サーバ50において各テーブルを保持するようにしているので、携帯端末10の負荷を軽減することができる。なお、自律航法の結果を用いて復路の距離を求める処理を携帯端末10単体が行う場合、携帯端末10が移動情報処理装置となり、サーバ50単体が行う場合、サーバ50が移動情報処理装置となる。
なお、上記実施形態及び変形例では、携帯端末10は、自律航法によりユーザの測位座標を算出する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、携帯端末10は、GPSモジュール21の検出結果のみを利用した測位を行うこととしてもよい。
なお、上記実施形態及び変形例では、ステップS114、S114’において、移動軌跡線関数が類似するか否かを判断する場合について説明したが、これに限らず、移動軌跡線関数が類似するか否かを判断しなくてもよい。このようにすることで、図16(a)に示すような冗長な軌跡を図16(b)に示すように削除することができる。あるいは、図16(c)に示すような冗長な軌跡を図16(d)に示すように削除することもできる。
なお、上記実施形態では、病院や薬局の受付において受付システム100を用いる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、アトラクションの入場カウンタにおいて上記実施形態の受付システム100を採用することとしてもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得し、
前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出し、
前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する、
処理を1又は複数のコンピュータが実行することを特徴とする移動情報処理方法。
(付記2) 前記冗長な移動軌跡情報は、前記利用者が第1の時刻において所定位置を通過した後、第2の時刻において前記所定位置に関連付けた所定範囲を通過した場合の、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間の移動軌跡情報である、ことを特徴とする付記1に記載の移動情報処理方法。
(付記3) 前記復路の距離に基づいて、前記復路の移動に要する時間を算出する、処理を1又は複数のコンピュータが実行することを特徴とする付記1又は2に記載の移動情報処理方法。
(付記4) 前記復路の移動に要する時間が、前記利用者が前記出発地点に戻るべき時刻までの時間以上になった場合に、前記利用者に対する呼び出しを実行する、処理を1又は複数のコンピュータが実行することを特徴とする付記3に記載の移動情報処理方法。
(付記5) 前記往路の移動軌跡情報は、前記利用者が所持する端末において自律航法を用いて収集される情報であることを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の移動情報処理方法。
(付記6) 利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得し、
前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出し、
前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする移動情報処理プログラム。
(付記7) 前記冗長な移動軌跡情報は、前記利用者が第1の時刻において所定位置を通過した後、第2の時刻において前記所定位置に関連付けた所定範囲を通過した場合の、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間の移動軌跡情報である、ことを特徴とする付記6に記載の移動情報処理プログラム。
(付記8) 前記復路の距離に基づいて、前記復路の移動に要する時間を算出する、処理をコンピュータに実行させることを特徴とする付記6又は7に記載の移動情報処理プログラム。
(付記9) 前記復路の移動に要する時間が、前記利用者が前記出発地点に戻るべき時刻までの時間以上になった場合に、前記利用者に対する呼び出しを実行する、処理をコンピュータに実行させることを特徴とする付記8に記載の移動情報処理プログラム。
(付記10) 前記往路の移動軌跡情報は、前記利用者が所持する端末において自律航法を用いて収集される情報であることを特徴とする付記6〜9のいずれかに記載の移動情報処理プログラム。
(付記11) 利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得する取得部と、
前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出する抽出部と、
前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する算出部と、を備える移動情報処理装置。
(付記12) 前記冗長な移動軌跡情報は、前記利用者が第1の時刻において所定位置を通過した後、第2の時刻において前記所定位置に関連付けた所定範囲を通過した場合の、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間の移動軌跡情報である、ことを特徴とする付記11に記載の移動情報処理装置。
(付記13) 前記復路の距離に基づいて、前記復路の移動に要する時間を算出する移動時間算出部を更に備える付記11又は12に記載の移動情報処理装置。
(付記14) 前記復路の移動に要する時間が、前記利用者が前記出発地点に戻るべき時刻までの時間以上になった場合に、前記利用者に対する呼び出しを実行する呼び出し部を更に備える付記13に記載の移動情報処理装置。
(付記15) 前記往路の移動軌跡情報は、前記利用者が所持する端末において自律航法を用いて収集される情報であることを特徴とする付記11〜14のいずれかに記載の移動情報処理装置。
30 移動軌跡情報取得部(取得部)
32 移動軌跡処理部(抽出部)
34 情報送信部(算出部)
54 呼び出し処理部(移動時間算出部、呼び出し部)

Claims (7)

  1. 利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得し、
    前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出し、
    前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する、
    処理を1又は複数のコンピュータが実行することを特徴とする移動情報処理方法。
  2. 前記冗長な移動軌跡情報は、前記利用者が第1の時刻において所定位置を通過した後、第2の時刻において前記所定位置に関連付けた所定範囲を通過した場合の、前記第1の時刻と前記第2の時刻の間の移動軌跡情報である、ことを特徴とする請求項1に記載の移動情報処理方法。
  3. 前記復路の距離に基づいて、前記復路の移動に要する時間を算出する、処理を1又は複数のコンピュータが実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動情報処理方法。
  4. 前記復路の移動に要する時間が、前記利用者が前記出発地点に戻るべき時刻までの時間以上になった場合に、前記利用者に対する呼び出しを実行する、処理を1又は複数のコンピュータが実行することを特徴とする請求項3に記載の移動情報処理方法。
  5. 前記往路の移動軌跡情報は、前記利用者が所持する端末において自律航法を用いて収集される情報であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動情報処理方法。
  6. 利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得し、
    前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出し、
    前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする移動情報処理プログラム。
  7. 利用者が出発地点から現在地点まで移動した往路の移動軌跡情報を取得する取得部と、
    前記往路の移動軌跡情報から冗長な移動軌跡情報を抽出する抽出部と、
    前記往路の移動軌跡情報から前記冗長な移動軌跡情報を削除して復路を特定し、該復路の距離を算出する算出部と、を備える移動情報処理装置。
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