JP2018165088A - 音響装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体外部の出力対象に音情報を出力する場合に、必要とする音情報を適正に出力対象に出力する音響装置を構成する。
【解決手段】複数の音出力部Aと、車体を取り囲む外部空間での出力対象Tの存在を検知する個人情報取得部Bと、車体が存在する環境情報を取得する環境情報取得部Cと、複数の音出力部Aを制御する制御ユニットDとを備えている。制御ユニットDは、個人情報取得部Bで出力対象Tを検知した際に、環境情報取得部Cで取得した環境情報に基づいて音出力部Aで出力される音情報の音声パターンと、音量とを設定する。
【選択図】図5
【解決手段】複数の音出力部Aと、車体を取り囲む外部空間での出力対象Tの存在を検知する個人情報取得部Bと、車体が存在する環境情報を取得する環境情報取得部Cと、複数の音出力部Aを制御する制御ユニットDとを備えている。制御ユニットDは、個人情報取得部Bで出力対象Tを検知した際に、環境情報取得部Cで取得した環境情報に基づいて音出力部Aで出力される音情報の音声パターンと、音量とを設定する。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両の近傍のユーザ等に音情報を出力する音響装置に関する。
上記構成の音響装置として特許文献1には、出力対象と自車との相対位置が変化する場合に、出力対象が存在する範囲に音情報を出力する技術が記載されている。
この特許文献1は、車外環境を撮影するカメラの画像から出力対象を抽出し、距離センサによって出力対象までの距離を測定し、出力対象に対して指向性スピーカから音情報を出力することにより、出力対象に対して音情報を伝える。
また、特許文献2には、車両の存在を知らせたい歩行者だけに音を送ることが可能な技術が記載されている。具体的には、赤外線カメラで撮影された熱映像から歩行者を検知した場合に、パラメトリックスピーカにより歩行者の方向に音情報を送り出す制御が行われる。
乗用車を例に挙げると、車庫等に駐車した自車にユーザが乗り込むために車体に対して所定距離まで接近した場合に、ユーザであることを車両側で認識した場合に、認めたことを音情報で出力することも考えられる。
例えば、スマートキーが発信する電波によってユーザを認識するものを考えると、ユーザが車体に接近した場合にユーザであることを認識して音情報を出力するものでは、その音声はユーザ以外には耳障りな騒音として感ずることもあり、ユーザ以外に音声が達する不都合は抑制したい面がある。
これに対して、特許文献1、特許文献2に示されるようにパラメトリックスピーカを用いることも有効であるが、車体とユーザとの距離に基づいて音量を設定しても音情報が周辺に漏れることも考えられ、改善の余地がある。
このような理由から、車体外部の出力対象に音情報を出力する場合に、必要とする音情報を適正に出力対象に出力する音響装置が求められる。
本発明の特徴は、車体を取り囲む外部空間に音情報を出力する複数の音出力部と、前記外部空間において出力対象の存在を検知し個人情報を取得する個人情報取得部と、前記車体が存在する環境情報を取得する環境情報取得部と、複数の前記音出力部を制御する制御ユニットとを備えると共に、
前記制御ユニットが、前記個人情報取得部で前記出力対象を検知した際に、前記個人情報取得部で取得した個人情報と、前記環境情報取得部で取得される環境情報に基づいて前記音出力部で出力される音情報の音声パターンと音量と指向性とを可変することができる点にある。
前記制御ユニットが、前記個人情報取得部で前記出力対象を検知した際に、前記個人情報取得部で取得した個人情報と、前記環境情報取得部で取得される環境情報に基づいて前記音出力部で出力される音情報の音声パターンと音量と指向性とを可変することができる点にある。
駐車状態の乗用車にユーザが接近した場合に、ユーザであることを確認したことを示す「○○さんおはようございます」等の音情報の出力を考えると、例えば、早朝の市街地では市街地の住人が就寝状態にあるため、音情報が近隣の住人に達し、迷惑になることも考えられた。
これに対して、前述した特徴構成によると、個人情報取得部が出力対象を検知した際には、個人情報取得部で取得された個人情報と、環境情報取得部で取得した環境情報に基づき、音出力部で出力される音情報の音声パターンと音量と指向性とを設定できる。つまり、個人情報に基づいて個人を特定する名前等の情報を生成し、環境情報で取得される環境情報が、例えば、午前である場合には名前等の個人情報と、「おはようございます」との音情報を出力できる。更に、早朝である場合には音量を低下させることが可能である。また、環境情報として住宅地である場合には、時間帯に係わらず音量を低下させることや、指向性の設定により出力対象から外部に音情報が漏れる不都合を解消し、音情報が近隣の住人に達する不都合を抑制できる。
従って、車体外部の出力対象に音情報を出力する場合に、必要とする音情報を適正に出力対象に出力する音響装置が構成された。
従って、車体外部の出力対象に音情報を出力する場合に、必要とする音情報を適正に出力対象に出力する音響装置が構成された。
他の構成として、前記音出力部が、音声出力位置を基準に前記車体の外部に向かう第1出力領域に音情報を出力する第1スピーカと、音声出力位置を基準に前記第1出力領域より高い指向性を持つことで横方向に狭く音声の出力方向に広い第2出力領域に音情報を出力する第2スピーカとの何れかで構成されても良い。
これによると、出力対象が車体に近接する場合には第1スピーカを選択するとことにより音量を抑制した状態でも音情報を出力対象に伝えることが可能となる。また、出力対象が車体から離間する場合には第2スピーカを選択することにより音情報を、出力対象から外れた領域に送り出すことなく、出力対象に伝えることが可能となる。
他の構成として、前記制御ユニットは、前記環境情報取得部で取得される時刻情報に基づいて前記音出力部で出力される音声の音量を可変しても良い。
これによると、音情報を出力する際に、環境情報として取得した時刻情報から早朝や深夜であることを判定した場合には、音量を低減する等、適正な音量に設定することで近隣の住人に音情報が達する不都合を抑制できる。
他の構成として、前記制御ユニットは、前記環境情報取得部で取得される位置情報に基づいて前記音出力部で出力される音声の音量を可変しても良い。
これによると、例えば、GPSシステムと、地図情報とを利用することにより、住宅地であることを判定した場合には、音情報の音量を低減する等、適正な音量に設定することにより、車体の近傍の住宅の住人に音情報が達する不都合を抑制できる。
他の構成として、前記個人情報取得部が、スマートキーの電波から前記車体を基準にした前記出力対象の位置を判定し、判定した前記出力対象の位置を車載カメラで撮影して撮影画像から顔認証処理を行い、前記出力対象が登録ユーザであることを判定した場合に、前記制御ユニットが前記登録ユーザに対応した出力を行っても良い。
これによると、顔認証処理によりスマートキーを携帯した登録ユーザを特定できるため、登録ユーザであることを確認した内容の音情報を、出力対象が存在する位置に出力することも可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1〜図5に示すように、自動車の車体1に備えた複数の音出力部Aと、車体1の外部空間における出力対象Tの存在を検知する検知部B(個人情報取得部の一例)と、車体1が存在する環境情報を取得する環境情報取得部Cと、複数の音出力部Aを制御する制御ユニットDとを備えて音響装置100が構成されている。
〔基本構成〕
図1〜図5に示すように、自動車の車体1に備えた複数の音出力部Aと、車体1の外部空間における出力対象Tの存在を検知する検知部B(個人情報取得部の一例)と、車体1が存在する環境情報を取得する環境情報取得部Cと、複数の音出力部Aを制御する制御ユニットDとを備えて音響装置100が構成されている。
自動車は、車体1に前車輪2と、後車輪3とを備えており、車体1には左右の前部ドア4と左右の後部ドア5とを備え、一方の前部ドア4に近接するルーム内に運転座席6を備えている。
〔音響装置〕
音響装置100は、図5に示すように個人情報取得部としての検知部Bにおいて駐車状態の車体1の外部空間に出力対象Tとしての登録ユーザを検知した場合には、登録ユーザの個人情報を取得すると共に、登録ユーザに対して音出力部Aから、所定の音声パターンの音情報を出力することで出力対象Tに対して必要な情報を伝えるように機能する。
音響装置100は、図5に示すように個人情報取得部としての検知部Bにおいて駐車状態の車体1の外部空間に出力対象Tとしての登録ユーザを検知した場合には、登録ユーザの個人情報を取得すると共に、登録ユーザに対して音出力部Aから、所定の音声パターンの音情報を出力することで出力対象Tに対して必要な情報を伝えるように機能する。
この音響装置100では、自動車を運転するドライバーを登録ユーザ(出力対象Tの一例)としており、検知部Bで登録ユーザを検知した場合には、この登録ユーザの個人情報と、登録ユーザの位置と、環境情報取得部Cで取得した登録ユーザが存在する環境に対応して設定される音量で音情報を出力する。尚、登録ユーザとは自動車を運転するドライバーであって、顔認証のための顔情報と、ユーザと特定するための名前とを音響装置に登録(記憶)した人物のことである。また、登録ユーザの個人情報は、音響装置100に記憶されている情報である。
音声パターンとしては、登録ユーザが車体1に接近した際に人の言葉で出力される「おはようございます」や「こんばんは」等や、運転を終えた登録ユーザが車体1から離れる際に人の言葉で出力される「おつかれさま」や「行ってらっしゃい」等が考えられている。この音響装置100での音情報の出力形態は後述する。
音出力部Aは、第1の音声出力位置P1を基準に車体1の外部に向かう第1出力領域Q1に音情報を出力する第1スピーカ11と、第2の音声出力位置P2を基準に第1出力領域Q1より狭い範囲の第2出力領域Q2に音情報を出力する第2スピーカ12とで構成されている。
第1スピーカ11としては、車体1を構成するドアやフェンダーなどの外壁の板材を振動板に用い、この振動板に接触する振動子を備えた構成を想定しているが、オーディオ機器に用いられるラウドスピーカを用いることも考えられる。特に、この第1スピーカ11は車体1の外部に沿う近傍にだけ音情報を出力する。
第2スピーカ12としては、複数の圧電スピーカを規則的に配列したスピーカアレイを用いたパラメトリックスピーカが用いられる。この第2スピーカ12は、第1スピーカ11より高い指向性を持つことにより、第1スピーカ11より横方向で狭く、出力方向に広い第2出力領域Q2に音情報を出力する。これにより第1スピーカ11による音情報の出力領域より遠方に音情報を出力できる。尚、出力方向とは第2スピーカ12から音情報が空気中において伝えられる方向であり、出力方向に広いとは、第1スピーカ11と比較して第2スピーカ12の音情報が伝えられる距離が長いとの意味である。
尚、第2スピーカ12は、車体1の外面に露出した状態で備えるものが想定される。その具体構成として、第2スピーカ12を構成する複数の圧電スピーカを隙間なく配列してスピーカアレイを構成し、このスピーカアレイの出力面(超音波が出力される面)をドアやフェンダーの外面と同一面として配置することが考えられる。
図3に示すように、車体1の前端と、車体1の後端と、左右の前部ドア4に第1スピーカ11を備えることにより、第1スピーカ11を備えた位置を第1の音声出力位置P1として、車体1の外部に第1出力領域Q1が形成される。
また、図4に示すように、車体1の前端と、車体1の後端と、左右のフロントフェンダーと、左右のリヤフェンダーと、車体1の前後のコーナ部とに第2スピーカ12を備えている。第2スピーカ12を備えた位置を第2の音声出力位置P2として、図4に示すように狭い領域となる第2出力領域Q2が形成される。つまり、前述したように第2スピーカ12としてパラメトリックスピーカが用いられるため、高い指向性から狭い範囲となる第2出力領域Q2を得ている。
〔制御構成/制御形態〕
図5に示すように、制御ユニットDは、ドア開閉センサ14と、車載カメラ15と、GPSユニット16と、時計17と、スマートキーシステム18と、近接センサ19とから信号を取得する。この構成ではGPSユニット16と時計17とが環境情報取得部Cとして機能し、スマートキーシステム18と近接センサ19とが検知部Bとして機能する。
図5に示すように、制御ユニットDは、ドア開閉センサ14と、車載カメラ15と、GPSユニット16と、時計17と、スマートキーシステム18と、近接センサ19とから信号を取得する。この構成ではGPSユニット16と時計17とが環境情報取得部Cとして機能し、スマートキーシステム18と近接センサ19とが検知部Bとして機能する。
この制御ユニットDは、CPU(Central Processing Unit)、あるいは、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のように予め設定されたアルゴリズムに従って処理を行えるものが使用されている。
この制御ユニットDは、状況判断部21と、出力音声選択部22と、音量設定部23と、スピーカ選択部24とを備えている。尚、状況判断部21と、出力音声選択部22と、音量設定部23と、スピーカ選択部24は、ソフトウエアで構成されるものを想定しているが、ロジック等のハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで構成するものや、複数のロジック等のハードウエアで構成されるものでも良い。
ドア開閉センサ14は、左右の前部ドア4のうち運転座席6の開閉を検知するスイッチで構成され、開閉情報を出力する。車載カメラ15は、ドライブレコーダに使用されるカメラが兼用され、撮影画像を出力する。GPSユニット16は、カーナビゲーションシステムの機能を利用しており、車体1の位置情報と地図情報とを出力する。
時計17は時刻情報を出力する。スマートキーシステム18は登録ユーザが携帯するスマートキーSK(図4を参照)が発信する電波を受信する。特に、このスマートキーシステム18では、車体1の複数箇所にアンテナを備え、三角測量の原理に基づきスマートキーSKの位置を判定できるように構成されている。
近接センサ19は、車体1の複数箇所に備えられ、車体1を基準にした検知情報を出力する。この近接センサ19は、駐車スペースに駐車する際に、隣接する車両や、隣接する壁面との距離を検知するために備えられるものであるが、出力対象Tの検知も可能に構成されている。
尚、車載カメラ15として専用のカメラを用いても良い。また、GPSユニット16についても車体1の位置情報を取得する専用のものを用いても良い。近接センサ19は発信部から発信した超音波の反射波を受信部で受信するタイミングから出力対象Tまでの距離の取得が可能なものを想定しているが、例えば、カメラで撮影した画像情報の画像処理により出力対象Tまでの距離を計測する構成でも良い。
図6のフローチャートに示すように、制御ユニットDはスマートキーSKが発信する電波を受信し、この電波の発信位置が車内と車外との何れに存在するかを判定する。そして、電波の発信位置が車外である場合には、登録ユーザ(出力対象T)の位置を判定し、時刻情報に対応するパターンの音情報がセットされる(#101〜#104ステップ)。
図3、図4には登録ユーザ(出力対象T)が車外に存在する状況を示しており、#103ステップではスマートキーシステム18が発信する電波情報からスマートキーSKの位置が判定される。また、#104ステップでは時計17から取得した時刻情報(環境情報の一例)に基づき、時刻に対応する音声メッセージがセットされる。具体的には、状況判断部21が出力音声選択部22を制御することにより、音声パターンとして午前中では「おはようございます」、午後では「こんにちは」、夜では「こんばんは」等がセットされる。
次に、車載カメラ15からの撮影画像を取得し、顔認証により登録ユーザであることが判定された場合にのみ、セットされている音情報に登録ユーザ名(個人情報の一例)を付加する処理が行われ、更に、音情報を出力すべきスピーカが選択される(#105〜#108ステップ)。
この制御では、顔認証が可能であった場合には、状況判断部21において予め登録されている登録ユーザ名が取得され、音声パターンに付加する処理が行われる。具体的には「○○さん、おはようございます」等の音声パターンが生成される。また、図4に示す位置に登録ユーザ(出力対象T)が存在する場合には、スピーカ選択部24が車体1の前部の右角に備えた第2スピーカ12を選択する。
次に、音量設定ルーチン(#200ステップ)において、音量パラメータが設定され、この音量パラメータに基づいて音量が設定され、設定されたパターンの音情報が、選択されているスピーカから出力される(#109ステップ)。
これにより、時間帯が午前であり、顔認証ができた場合には「○○さん、おはようございます」との音声メッセージが出力される。特に、図4に示すように車体1の前部の右角に備えた第2スピーカ12が選択された場合には、狭い第2出力領域Q2を介して音情報が伝えられるため、周囲に音声が漏れることもない。また、#200ステップで音量が設定されるため、近隣に住宅が存在しても音声が住宅の住人に漏れる不都合も抑制される。
また、#102ステップにおいて、前部ドア4が開放してスマートキーSKが車外に移動し、この後に前部ドア4が閉じたことは判定された場合には音情報がセットされ、音情報を出力すべきスピーカが選択される(#110〜#113ステップ)。
これにより、「おつかれさま」や「行ってらっしゃい」等の音情報がセットされ、スピーカ選択部24が右側の前部ドア4の第1スピーカ11を選択し、この第1スピーカ11から音情報が出力される。
音量設定ルーチン(#200ステップ)は、図7に示すように最初に音量パラメータをセットし、時刻情報(環境情報の一例)を取得し、深夜あるいは早朝でない場合には、音量パラメータを維持し、深夜あるいは早朝である場合には、音量を低減するように音量パラメータを低減する(#201〜#205ステップ)。
次に、GPSユニット16から車体1の現在の位置情報(環境情報の一例)と地図情報(環境情報の一例)とを取得し、これに基づいて車体1から住宅までの距離を算出する。そして、車体1から住宅までの距離が設定値以上であることを判定した場合には音量パラメータを維持し、車体1から住宅までの距離が設定値未満である場合には、距離が短いほど音量を低減するように音量パラメータを設定する(#206〜#209ステップ)。
このように車体1の位置から近隣の住宅までの距離が近いほど音量を低減するように音量パラメータが設定されるため、#109ステップでは、音声パラメータに対応した音量の音情報が出力され、例えば、深夜において近隣に迷惑を及ぼす不都合が抑制される。
また、登録ユーザ(出力対象T)が乗車せずに車体1の後部のトランクを開放することや、後部ドア5を開放することもあり、このように登録ユーザが移動した場合でも、車体1の近傍では第1スピーカ11から音情報を出力し、車体1から比較的離間した位置では第2スピーカ12から音情報が出力される。
〔実施形態の作用・効果〕
このように、登録ユーザが駐車状態の車体1に接近した場合には、登録ユーザの乗車の有無に拘わらず、適切な音情報を適切な音量で出力するため、音情報が近隣の住宅の住人に漏れる不都合を抑制することが可能となる。
このように、登録ユーザが駐車状態の車体1に接近した場合には、登録ユーザの乗車の有無に拘わらず、適切な音情報を適切な音量で出力するため、音情報が近隣の住宅の住人に漏れる不都合を抑制することが可能となる。
特に、この構成では登録ユーザが車体1から離間した位置にある場合には指向性の高い第2スピーカ12を介して登録ユーザに音情報を出力するため、音量を大きく設定しなくとも確実に音情報を伝えることが可能となる。しかも、登録ユーザが車体1に近接する位置に存在する場合、登録ユーザに最も近い位置の第1スピーカ11から音情報を出力するため音量を大きくしなくとも確実に音情報を伝えることが可能となる。
更に、この構成では登録ユーザが降車する際にも音声メッセージが出力されるものの、登録ユーザが前部ドア4を閉じた時点で音声メッセージを出力するため、前部ドア4を閉じたことの確認にも利用できる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)スマートキーSKを必要としない車体1では、図8のフローチャートに示す制御を行うことも考えられる。つまり、近接センサ19で車体1から離間した位置に出力対象Tの存在を検知した場合には、顔認証により登録ユーザであることが判定された場合にのみ、音情報に付加する登録ユーザ名(個人情報の一例)をセットする(#301〜#303ステップ)。
そして、近接センサ19で検知された出力対象Tに対して第2スピーカ12で音情報の出力が可能である場合には、複数の第2スピーカ12のうち音声を出力するものを選択し、第1スピーカ11で音情報の出力が可能である場合には、複数の第1スピーカ11のうち音声を出力するものを選択する(#304〜#307ステップ)。
この後に、音量設定ルーチン(#200ステップ)において、音量パラメータが設定され、この音量パラメータに基づいて音量が設定され、設定されたパターンの音情報が、選択されているスピーカから出力される(#308ステップ)。
この別実施形態(a)の音量設定ルーチン(#200ステップ)は実施形態で説明したものと同じである。また、この別実施形態(a)では、出力対象Tが登録ユーザ(運転する者)に限らないため、登録ユーザの家族や、同乗者に対しても音声メッセージの出力が可能となる。そして、音情報を出力する場合には、出力すべき音情報のパターンを選択し、音情報を出力するスピーカを選択し、音量を設定し、音情報をスピーカに出力する制御形態となる。
(b)検知部B(個人情報取得部の一例)を構成するセンサとして赤外線カメラを用い、人体が発する熱をサーモグラフィとして画像情報として取得し、人体の動きも判定できるように構成する。このように構成することにより、例えば、自動車の接近を誤検出する不都合がない。また、猫や犬などの動物の誤検出も抑制できる。
(c)出力対象Tの顔認証により登録ユーザであることを判定できた場合に、ドアロックを解除するように制御形態を設定する。このようにドアロックを解除することにより車体1への乗車時の手間が軽減される。また、このようにドアロックを解除した場合には、ドアロックを解除したことを音情報で出力することも可能である。
(d)認証できない出力対象Tが接近した場合や、出力対象Tが車体1に対して所定距離未満まで接近した状態で設定時間が経過した後にもドアロックが解除されない場合に「どちらさまでしょう」等の音声メッセージを出力する。これにより、盗難防止の効果を向上させる。
(e)前部ドア4が閉じられた時点で音情報を出力する制御(図6のフローチャートの#111ステップを参照)に代えて、前部ドア4を閉じ操作の後にドアロックが完了した時点でメッセージを出力するように制御形態を設定しても良い。また、ドアロックを行わずに登録ユーザが車体1を離れようとした場合に「ドアロックをお忘れなく」等の音情報を出力することも考えられる。
(f)車体1が走行する状況において、近接センサ19で車体1の前方や近傍の検知物の存在を検知した場合に、その検知物を出力対象Tとして音情報を出力する。つまり、ハイブリッドカーのようにエンジン音が低い車両では、歩行者が車体1の接近に気付かないことも多く、このような場合に、車体1の前方や近傍に存在する検知物を出力対象Tとして、スピーカを選択し、例えば、音声パターンとしてエンジン音や、電子音で成る音情報を出力することにより、クラクションを用いることなく、歩行者等に対して確実に音情報を伝えて車体1の存在を認識させることが可能となる。
(g)制御ユニットDに人の音声を取得するマイクロホンを介して登録ユーザの言葉を取得できるように構成しておき、登録ユーザが発した言葉に反応する音情報を出力できるように構成する。
この別実施形態(g)では、制御ユニットDにおいて人の言葉を理解できる音声処理部を必要とするものであるが、例えば、登録ユーザが車体1の状況を言葉で確認した場合に、制御ユニットDが、これに応えるように燃料の残量やルームの温度を音情報で出力することも考えられる。
また、この別実施形態(g)のようにマイクロホンを備えることにより、登録ユーザの言葉を声紋分析することにより認証に用いることも可能となる。
本発明は、車両の近傍のユーザ等に音情報を出力する音響装置に利用することができる。
1 車体
11 第1スピーカ
12 第2スピーカ
15 車載カメラ
A 音出力部
B 検知部(個人情報取得部)
C 環境情報取得部
D 制御ユニット
T 出力対象
P1 第1の音声出力位置
P2 第2の音声出力位置P2
Q1 第1出力用域
Q2 第2出力領域
SK スマートキー
11 第1スピーカ
12 第2スピーカ
15 車載カメラ
A 音出力部
B 検知部(個人情報取得部)
C 環境情報取得部
D 制御ユニット
T 出力対象
P1 第1の音声出力位置
P2 第2の音声出力位置P2
Q1 第1出力用域
Q2 第2出力領域
SK スマートキー
Claims (5)
- 車体を取り囲む外部空間に音情報を出力する複数の音出力部と、前記外部空間において出力対象の存在を検知し個人情報を取得する個人情報取得部と、前記車体が存在する環境情報を取得する環境情報取得部と、複数の前記音出力部を制御する制御ユニットとを備えると共に、
前記制御ユニットが、前記個人情報取得部で前記出力対象を検知した際に、前記個人情報取得部で取得した個人情報と、前記環境情報取得部で取得される環境情報に基づいて前記音出力部で出力される音情報の音声パターンと音量と指向性とを可変することができる音響装置。 - 前記音出力部が、音声出力位置を基準に前記車体の外部に向かう第1出力領域に音情報を出力する第1スピーカと、音声出力位置を基準に前記第1出力領域より高い指向性を持つことで横方向に狭く音声の出力方向に広い第2出力領域に音情報を出力する第2スピーカとの何れかで構成されている請求項1に記載の音響装置。
- 前記制御ユニットは、前記環境情報取得部で取得される時刻情報に基づいて前記音出力部で出力される音声の音量を可変する請求項1又は2に記載の音響装置。
- 前記制御ユニットは、前記環境情報取得部で取得される位置情報に基づいて前記音出力部で出力される音声の音量を可変する請求項1又は2に記載の音響装置。
- 前記個人情報取得部が、スマートキーの電波から前記車体を基準にした前記出力対象の位置を判定し、判定した前記出力対象の位置を車載カメラで撮影して撮影画像から顔認証処理を行い、前記出力対象が登録ユーザであることを判定した場合に、前記制御ユニットが前記登録ユーザに対応した出力を行う請求項1〜4のいずれか一項に記載の音響装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2017062866A Pending JP2018165088A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 音響装置 |
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2017
- 2017-03-28 JP JP2017062866A patent/JP2018165088A/ja active Pending
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