JP2018161866A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
レーザ光を照射する光源と、
前記レーザ光を反射して像担持体上を走査させる回転多面鏡と、
前記回転多面鏡を駆動する駆動手段と、
前記レーザ光の光量を検知する検知手段と、
前記レーザ光の光量に応じた値を保持する保持手段と、
前記レーザ光の光量に応じた値に基づき、主走査同期信号を出力するための閾値を生成する生成手段と、
前記回転多面鏡から反射されたレーザ光の光量が前記閾値よりも大きい場合に前記主走査同期信号を出力する出力手段と、
前記レーザ光の光量が第一光量から前記第一光量より小さい第二光量へ低下する場合に、前記保持手段に保持されているレーザ光の光量に応じた値が低下するように前記保持手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする光走査装置を提供する。
●画像形成装置
図1は画像形成装置1を例示している。画像形成装置1はパーソナルコンピュータ(PC)等の外部装置やイメージスキャナなどから画像データを受信してシートP上に画像を形成する。なお、画像形成装置1は、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリなどのいずれであってもよい。帯電ローラ2は感光体3の表面を一様に帯電させる。光走査装置10は画像情報に応じてレーザ光を出力し、レーザ光が感光体3上を走査するようレーザ光を偏向することで、感光体3上に画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光体3は、ドラム状の像担持体であってもよい。現像装置4はトナー(現像剤)により静電潜像を現像し、トナー画像を形成する。給紙ローラ6は、給紙カセット7に収容されているシートPを搬送路に送り出す。転写ローラ5は感光体3に対向して配置されており、感光体3と協働してシートPを挟持しながら搬送し、感光体3に担持されているトナー画像をシートP上に転写する。定着装置8は、熱と圧力を加えシートP上にトナー像を定着させる。
図2は光走査装置10と光走査装置であるレーザスキャナユニット200の概略図である。半導体レーザ201は、静電潜像を形成するためのレーザ光を出力する光源である。レーザ駆動回路214は半導体レーザ201を駆動する回路であり、半導体レーザ201の光量がCPU211により設定される目標光量となるように制御する。また、レーザ駆動回路214は、CPU211から出力されるレーザ駆動信号S1に応じて一画素ごとにレーザ光の点灯時間を制御する。これにより一画素ごとの画像濃度が制御される。CPU211は、ホストコンピュータや原稿読取装置から入力される画像信号S2と、主走査同期信号S3とに基づいてレーザ駆動信号S1を生成して出力する。回転多面鏡202は、いわゆるポリゴンミラーであり、スキャナモータ203によって駆動されて回転する。スキャナモータ203はCPU211から出力されるモータ駆動信号S4により指定された回転速度で回転する。半導体レーザ201から照射された光は回転多面鏡202と反射ミラー204で反射し、感光体3上を走査する。また、半導体レーザ201から照射された光は、回転多面鏡202で反射されて生成回路206に入射する。つまり、生成回路206には回転多面鏡202からの反射光が入射する。生成回路206は、入射光の光量のうち最大光量に応じた電位を保持する保持回路215を備えている。保持回路215は、保持している電位の所定の割合の電位を閾値として決定する閾値決定手段として機能する。生成回路206は、入射光の光量に応じて生成される電圧が閾値よりも大きいとき主走査同期信号S3をCPU211に出力する。CPU211は主走査同期信号S3を主走査方向の書き出し開始位置として使用する。これは、主走査同期信号S3が出力されたタイミングから所定時間後にレーザ光が感光体3の所定位置を走査するといった原理に基づいている。調整回路217は、CPU211から出力される調整信号S5に基づいて保持回路215に保持されている電位を変化させることで閾値を調整する。たとえば、調整信号S5がLowレベルであるときに、調整回路217は保持回路215に保持されている電位を低下させることで、閾値を低下させる。
図5はCPU211が実行する画像形成処理を示すフローチャートである。
・S501でCPU211はホストコンピュータから画像形成の実行指示であるプリントジョブを受信したかどうかを判定する。プリントジョブには、シートサイズを指定する情報やシートの種類(坪量や光沢コートの有無など)を示す情報が含まれていてもよい。
・S502でCPU211は所定ベントが発生したかどうかを判定する。所定イベントとは、半導体レーザ201の目標光量を第一光量から第二光量に切り替えるようなイベントである。ただし、第二光量は第一光量よりも小さい。つまり、所定ベントとは光量を低下させることが必要なイベントである。所定イベントは、たとえば、シートサイズをA3からA4に切り替えるようなイベントであってもよい。所定イベントは、シートPの坪量を第一坪量から第二坪量に切り替えるようなイベントであってもよい。ただし、第二坪量は第一坪量よりも大きい。所定イベントは、シートPの厚みを第一の厚みから第二の厚みに切り替えるようなイベントであってもよい。ただし、第二の厚みは第一の厚みよりも厚い。所定イベントは、シートPの種類を普通紙から厚紙に切り替えるようなイベントであってもよい。所定イベントは、シートPにトナー画像を定着させるために必要となる熱量が第一熱量から第二熱量に切り替えるようなイベントであってもよい。ただし、第二熱量は第一熱量よりも多い。所定イベントは、シートの種類を非コート紙からコート紙に切り替えるようなイベントであってもよい。このように所定イベントはシートPの搬送速度を第一速度から第二速度へと切り替えるようなイベントであってもよい。ただし、第二速度は第一速度よりも遅い。このように搬送速度(プロセススピード)を低下させるときは、レーザ光の走査速度も低下させる必要がある。つまり、一画素あたりの露光時間が長くなってしまうため、レーザ光の目標光量を低下させる必要がある。目標光量が低下したにもかかわらず閾値が維持されてしまうと、生成回路206は主走査同期信号S3を出力できない。そのため、閾値を低下させるための調整処理が必要となる。所定イベントが発生すると、CPU211はS503に進む。所定イベントが発生していなければ、CPU211はS503をスキップしてS504に進む。所定イベントが発生していないケースとは、シートPのサイズが変更されないケースやシートPの種類が変更されないケースなどである。
・S503でCPU211は閾値を低下させるための調整処理を実行する。上述したようにCPU211は調整信号S5のレベルをHighレベルからLowレベルに切り替える。CPU211はLowレベルの調整信号S5を可変時間τにわたり出力する。これによりスイッチSW1がオンとなり、コンデンサC1から電荷が放電され、コンデンサC1により保持されていた保持電位(閾値)が低下する。
・S504でCPU211はプリントジョブにしたがって画像形成装置1を制御して画像形成を実行する。生成回路206はコンデンサC1によって定義される閾値βVppにしたがって主走査同期信号S3を生成して出力する。
・S505でCPU211は電源オフが指示されたかどうかを判定する。電源オフが指示されていなければCPU211はS501に戻り、次のプリントジョブに備える。一方で、電源オフが指示されればCPU211は、画像形成装置1のシャットダウン処理を実行する。
実施例2では所定イベントを検知するためのメディアセンサが導入される。また、実施例2では、保持回路215、調整信号S5および調整回路217などが実施例1から変更される。なお、実施例2において実施例1と同様の構成については同一の参照符号を用いることで説明が援用される。
実施例1、2において例示されたように回転多面鏡202は、レーザ光を反射して像担持体上を走査させる走査手段や偏向手段の一例である。生成回路206は回転多面鏡202からの反射光を検知し、反射光の光量が閾値よりも大きいときに主走査同期信号S3を生成する生成手段として機能する。保持回路215は、反射光の光量に応じた閾値を保持し、生成回路206に設定する保持手段の一例である。また、フォトダイオードPDはレーザ光の光量を検知する検知手段の一例である。ピークホールド回路302のコンデンサC1などはレーザ光の光量に応じた値(例:ピーク値)を保持する保持手段の一例である。ピークホールド回路302は一例にすぎず、光量が増加すると光量に応じて保持値を増加(ピーク値を更新)するが、光量が低下しても保持値を減少できない保持回路であれば、本実施例を適用できる。増幅回路である増幅器304はレーザ光の光量に応じた値に基づき主走査同期信号を出力するための閾値を生成する生成手段の一例である。コンパレータCOMP1は回転多面鏡から反射されたレーザ光の光量が閾値よりも大きい場合に主走査同期信号を出力する出力手段(出力回路)の一例である。CPU211は、レーザ光の光量が第一光量から第二光量へ低下する場合に、保持手段に保持されているレーザ光の光量に応じた値が低下するように保持手段を制御する制御手段(制御回路)の一例である。なお、CPU211は、レーザ光の光量(例:目標光量)を第一光量から第二光量へ低下させるイベントを検出するイベント検出手段の一例である。CPU211や調整回路217は所定イベントが検出されると、保持回路215に保持されている閾値が低下するように保持回路215を制御する制御手段の一例である。このようにレーザ光の目標光量を第一光量から第二光量へ低下させるイベントが検知されると閾値が低下する。つまり、レーザ光量に応じて主走査同期信号を生成するための閾値が調整可能となる。たとえば、主走査同期信号を生成するための閾値が短時間で調整可能となり、画像形成の生産性が維持される。
Claims (13)
- レーザ光を照射する光源と、
前記レーザ光を反射して像担持体上を走査させる回転多面鏡と、
前記回転多面鏡を駆動する駆動手段と、
前記レーザ光の光量を検知する検知手段と、
前記レーザ光の光量に応じた値を保持する保持手段と、
前記レーザ光の光量に応じた値に基づき、主走査同期信号を出力するための閾値を生成する生成手段と、
前記回転多面鏡から反射されたレーザ光の光量が前記閾値よりも大きい場合に前記主走査同期信号を出力する出力手段と、
前記レーザ光の光量が第一光量から前記第一光量より小さい第二光量へ低下する場合に、前記保持手段に保持されているレーザ光の光量に応じた値が低下するように前記保持手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする光走査装置。 - 前記保持手段は、前記レーザ光の光量のピーク値に応じた電位を保持するコンデンサであることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記制御手段は、前記保持手段に保持されている電位が低下するように、前記コンデンサに蓄えられている電荷を放電させることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
- 一端が前記コンデンサの一端に接続されたスイッチと、
前記スイッチの他端に接続された抵抗と
をさらに有し、
前記制御手段は、前記レーザ光の光量が前記第一光量から前記第二光量へ低下する場合に、前記スイッチを所定時間にわたりオンに切り替えて前記コンデンサに蓄えられている電荷を前記抵抗に流すことで前記電位を低下させることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。 - 前記検知手段は、
前記レーザ光を受光する受光素子と、
前記受光素子に流れる電流を電圧に変換する変換回路と、
を有し、
前記保持手段は、前記変換回路から出力される電圧のピーク値をホールドするピークホールド回路を有し、
前記生成手段は、前記変換回路から出力される電圧を増幅する増幅回路を有し、
前記出力手段は、前記閾値に相当する閾値電圧と前記増幅回路により増幅された電圧とを比較する比較器を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の光走査装置。 - 前記保持手段は、前記レーザ光の光量に応じた値を記憶するメモリであることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記レーザ光の光量を前記第一光量から前記第二光量へ低下させるイベントを検出するイベント検出手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記イベント検出手段が前記イベントを検出すると、前記保持手段に保持されている値が低下するように前記保持手段を制御することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の光走査装置。 - 前記イベントは、前記光走査装置により形成される静電潜像に基づくトナー画像を形成されるシートのサイズが第一サイズから、当該第一サイズよりも小さな第二サイズに変更されることであることを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
- 前記イベントは、前記光走査装置により形成される静電潜像に基づくトナー画像を形成されるシートの坪量が第一坪量から、当該第一坪量よりも大きな第二坪量に変更されることであることを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
- 前記イベントは、前記光走査装置により形成される静電潜像に基づくトナー画像を形成されるシートの厚みが第一の厚さから、当該第一の厚さよりも厚い第二の厚さに変更されることであることを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
- 前記イベントは、前記光走査装置により形成される静電潜像に基づくトナー画像を定着させるための熱量が第一熱量から、当該第一熱量よりも多い第二熱量に変更されることであることを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
- レーザ光を照射する光源と、
前記レーザ光を反射して像担持体上を走査させる回転多面鏡と、
前記回転多面鏡を駆動するモータと、
前記レーザ光を受光する受光素子と、
前記受光素子により受光された前記レーザ光の光量のピーク値を保持する保持回路と、
前記保持回路に保持されているピーク値に応じた閾値を生成する生成回路と、
前記回転多面鏡から反射されたレーザ光の光量が前記閾値よりも大きい場合に主走査同期信号を出力する出力回路と、
前記レーザ光の光量が第一光量から前記第一光量より小さい第二光量へ低下する場合に、前記保持回路に保持されているピーク値が低下するように前記保持回路を制御する制御回路と、
を有することを特徴とする光走査装置。 - 像担持体と、
前記像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、
画像情報に応じて像担持体上でレーザ光を走査させ、前記画像情報に対応した静電潜像を形成する光走査装置と、
前記静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像手段と、
前記トナー画像をシートに転写する転写手段と、
前記トナー画像を前記シートに定着させる定着手段と、を有し、
前記光走査装置は、請求項1ないし12のいずれか一項に記載された光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
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