JP2008129124A - 走査光検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザパワー変動または光路上の経時的な劣化・汚れに対しても、安定した水平同期信号を出力する。
【解決手段】走査光検出器にピーク検出回路を設け、走査光検出器のセンサ出力に対するスライスレベルをピーク検出回路の出力に基づき設定する。
【選択図】 図４
【解決手段】走査光検出器にピーク検出回路を設け、走査光検出器のセンサ出力に対するスライスレベルをピーク検出回路の出力に基づき設定する。
【選択図】 図４
Description
本発明は、走査光を用いて感光体を走査する光走査装置の走査光検出器に関する。
以下、従来の技術を図面を用いて詳細に説明する。はじめに、レーザプリンタや複写機などに代表される電子写真装置に用いられる、光走査装置の構成を図１を参照しながら説明する。
ｎ個のレーザ光源１０から出射したｎ本のレーザビームは、回転多面鏡２０で反射し、ｆθレンズ３０を通じて感光ドラム４０上を走査しながら照射する。このとき、ドットイメージに変換された文字データや図形データはレーザビームのＯＮ／ＯＦＦ信号となり、感光ドラム４０の表面にレーザビームが照射される部分と照射されない部分とが形成され、いわゆる静電潜像が形成される。
走査光検出器５０は、前述感光ドラム４０と光学的に等しい距離で、かつ、主走査方向に対し感光ドラム４０より前にレーザビームが照射される位置に設置される。このセンサは、水平同期信号を生成し、走査光が感光ドラム４０上を走査する際に、制御装置からのドットイメージ送信開始位置を決める。
次に、従来の走査光検出器の回路について図２を参照しながら説明する。
走査光検出器にレーザ光が照射されるとフォトダイオードＤ１が光電流を発生する。光電流は抵抗器Ｒ１によりＩ／Ｖ変換され、抵抗器Ｒ２、Ｒ３により設定される増幅率で増幅器Ｚ１により増幅される。増幅された信号は抵抗器Ｒ４、Ｒ５、Ｒ６により設定されるスライスレベルでコンパレータＺ２により比較され、水平同期信号を得る。
一方、走査光検出器に照射される走査光強度は、レーザパワー変動や光路上の経時的な劣化・汚れにより変化する。図２中の増幅器Ｚ１の出力とＲ５の両端電圧を、走査光強度が変化する前後で表現した概念図が図３である。図３に示す通り、走査光強度が変化するとフォトダイオードＤ１の光出力の傾きが変化することで増幅器Ｚ１の出力の傾きも変化し、増幅器Ｚ１の出力がスライスレベルを越えた時にコンパレータＺ２により出力される水平同期信号に時間的ずれを生じる。
これに対し、特許文献１ではレーザパワーの制御信号を用いてスライスレベルを切り替える方式を紹介している。しかしながらこの方式では、レーザパワー変動または光路上の経時的な劣化・汚れに対して対応できない。
本発明の目的は、レーザパワー変動または光路上の経時的な劣化・汚れに対しても、安定した水平同期信号を出力することである。
本発明は、回転多面鏡と、前記回転多面鏡に照射して走査されるレーザ光と、前記レーザ走査光を規定の位置で検出する走査光検出器を備え、前記走査光検出器が出力する水平同期信号を装置制御の契機とする光走査装置において、前記走査光検出器にピーク検出回路を設け、前記走査光検出器のセンサ出力に対するスライスレベルを前記ピーク検出回路の出力に基づき設定することを特徴とする。
本発明によれば、レーザパワーや光路が変化しても、安定した水平同期信号を出力することができる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。図４は、本発明の一実施例を示す回路図である。
走査光検出器にレーザ光が照射されるとフォトダイオードＤ１が光電流を発生する。光電流は抵抗器Ｒ１によりＩ／Ｖ変換され、抵抗器Ｒ２、Ｒ３により設定される増幅率で増幅器Ｚ１により増幅される。増幅器Ｚ１により増幅した信号を、ボルテージホロワＺ３、ダイオードＤ２、コンデンサＣ１、抵抗器Ｒ７によるピーク検出回路を通すことで、コンパレータＺ２に入力する第一の信号を得る。
また、増幅器Ｚ１により増幅した信号を、抵抗器Ｒ８、Ｒ９により設定される増幅率で増幅器Ｚ４により増幅することで、コンパレータＺ２に入力する第二の信号を得る。水平同期信号は、コンパレータＺ２で上記第一の信号と第二の信号を比較することで得る。ピーク検出回路におけるコンデンサＣ１の静電容量は、抵抗器Ｒ７との組合せによるホールド時間や、必要に応じてコンデンサＣ１と直列に追加する抵抗器との組合せによるサンプリング時間を考慮して選定する。
サンプリング時間が長い場合は、初期動作時に水平同期取りの時間を長く取り、サンプリング時間を確保する。増幅器Ｚ４による増幅率は、ノイズや立ち上がりのバラツキ等により水平同期信号に時間的ずれが発生しない値に設定する。
図５は、図４中の増幅器Ｚ４、ピーク検出回路の出力を、走査光強度が変化する前後で表現した概念図である。なお、図５は水平同期取り開始からサンプリング時間を十分確保した時間経過後とする。走査光強度が変化するとフォトダイオードＤ１の光出力の傾きが変化することで増幅器Ｚ１および増幅器Ｚ４の出力の傾きも変化するが、前記ピーク検出回路から得るスライスレベル(コンデンサＣ１の両端電圧)がそれに応じて変化することで、コンパレータＺ２により出力される水平同期信号の時間的ずれを抑えることができる。
１０ レーザ光源
２０ 回転多面鏡
３０ Fθレンズ
４０ 感光ドラム
５０ 走査光検出センサ
２０ 回転多面鏡
３０ Fθレンズ
４０ 感光ドラム
５０ 走査光検出センサ
Claims (1)
- 回転多面鏡と、前記回転多面鏡に照射して走査されるレーザ光と、前記レーザ走査光を規定の位置で検出する走査光検出器を備え、前記走査光検出器が出力する水平同期信号を装置制御の契機とする光走査装置において、前記走査光検出器にピーク検出回路を設け、前記走査光検出器のセンサ出力に対するスライスレベルを前記ピーク検出回路の出力に基づき設定することを特徴とする走査光検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006311150A JP2008129124A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 走査光検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006311150A JP2008129124A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 走査光検出器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008129124A true JP2008129124A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39555026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006311150A Pending JP2008129124A (ja) | 2006-11-17 | 2006-11-17 | 走査光検出器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008129124A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018161866A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | キヤノン株式会社 | 光走査装置および画像形成装置 |
-
2006
- 2006-11-17 JP JP2006311150A patent/JP2008129124A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018161866A (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-18 | キヤノン株式会社 | 光走査装置および画像形成装置 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
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