JP2018159561A - H形鋼の曲がり測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中のH形鋼の曲がり測定において、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響及びフランジ直角度変動の影響を両方とも受け難くする。【解決手段】フランジ幅方向の上下の位置に距離センサ5を3台ずつ配列したフランジ測距手段10,11、ウェブ面上方に距離センサ5を1台配置したウェブ測距手段20にて、搬送中のH形鋼を測距し、フランジ測距値からの測距時点別毎の上下別の小プロフィールの合わせ込みにより上下の全プロフィールを導出し、これらとウェブ測距値とから、最終的な曲がりプロフィールを導出する。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送中のH形鋼の長手方向の曲がりを測定するための、H形鋼の曲がり測定方法に関する。ここで、H形鋼の長手方向の曲がりとは、H形鋼のウェブ面を水平面とした状態下で、フランジ面が前記水平面と交わってなる交線の曲がりのことを云う。
従来、H形鋼等の長尺物の長手方向の曲がり測定に関し、以下の方法が知られている。
特許文献1には、H形鋼の走行方向に直交する水平方向に所定の間隔を開けて一対の距離センサを配し、走行中のH形鋼に対して、一方の距離センサで一方のフランジ外面までの距離を測定し、他方の距離センサで他方のフランジ外面までの距離を測定し、それらの測定値から当該H形鋼の曲がり量を検出するH形鋼の形状測定方法であって、H形鋼の長手方向の所定区間に渡って、前記一対の距離センサでそれぞれのフランジ外面までの距離を測定し、その測定値から長手方向の各測定位置におけるウェブ高さ中央位置を算出し、算出した長手方向の各測定位置におけるウェブ高さ中央位置のデータについて、前記所定区間の開始位置と終了位置のデータを直線で結んで1次近似直線を求めるとともに、前記所定区間の各データを2次曲線で近似して2次近似曲線を求め、前記1次近似直線と前記2次近似曲線との前記所定区間の偏差から当該H形鋼の曲がり量を算出することを特徴とするH形鋼の形状測定方法が開示されている。
特許文献2には、H形鋼の曲がりの状態を判定する方法であって、静止状態のH形鋼の長手方向に沿って走行可能に距離センサを設置し、その距離センサによって前記H形鋼の一端から他端に亘って前記静置されたH形鋼のフランジ面との対向距離を複数箇所で測定し、その複数箇所で測定された対向距離の情報に基づいて、前記H形鋼のフランジ面の曲がりの状態を判定することを特徴とするH形鋼の曲がり状態判定方法が開示されている。
特許文献3には、搬送される棒状体の搬送経路に沿って、一定距離を保って配設され、前記棒状体の搬送方向と直交する平面内において互いに交差する2方向から該平面内における前記棒状体のエッジ位置を一定間隔で連続して検出する3つのエッジ検出装置の検出結果のうち、前記一定距離で区切られた前記棒状体の長手方向の検出位置に対応する複数の前記検出結果であるエッジデータを抽出するエッジデータ抽出工程と、前記エッジデータ抽出工程の後、少なくとも、前記エッジデータに含まれる複数の前記検出結果のうち、同じ前記検出位置における前記検出結果同士を合わせ込むことで、前記2方向の各々の方向における前記棒状体の長手方向の曲がりを示すプロフィールを導出するプロフィール導出工程と、前記プロフィール導出工程の後、前記2方向の各々の方向における前記プロフィールを合成することで、前記棒状体の長手方向の曲がりを示す合成プロフィールを導出する合成プロフィール導出工程と、を含むことを特徴とする棒状体の曲がり形状測定方法が開示されている。
特開2006−234540号公報 特開2013−228325号公報 特開2015−141179号公報
特許文献1の方法では、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響や、フランジ直角度変動の影響を受けやすいという問題があった。
特許文献2の方法では、静止状態のH形鋼に対して、距離計を走行する機構が必要となり高額となる上、搬送中のH形鋼の測定は困難であるという問題があった。
特許文献3の方法では、H形鋼の測定に用いたとしても、フランジ直角度変動の影響を低減できないという問題があった。
そこで、本発明は、前記従来技術の問題に鑑み、搬送中のH形鋼の曲がり測定において、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響及びフランジ直角度変動の影響を両方とも受け難くすることを目的とし、H形鋼の曲がり測定方法を提供する。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討し、以下の本発明に想到した。
本発明は、ウェブ面を水平面とした姿勢のH形鋼の片側フランジ外面を、フランジ幅方向の上下2位置でH形鋼の搬送方向に3台直列に配置した距離センサで測距する上下のフランジ測距手段と、前記H形鋼のウェブ上面を、前記ウェブ面の上方に配置した1台の距離センサで測距するウェブ測距手段とを用い、搬送中の前記H形鋼の長手方向の曲がりを測定する、H形鋼の曲がり測定方法であって、
前記H形鋼の搬送中に、前記上下のフランジ測距手段で順次測距し、測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を取得し、且つ前記ウェブ測距手段で順次測距し、ウェブ測距値を、測定時点のH形鋼内の被測距点のH形鋼長手方向位置であるX位置でのフランジ幅方向中央位置値として取得する第1の工程と、
前記測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を該3点のX位置と対応付けて、測距時点別毎の上下別の小プロフィールを生成する第2の工程と、
前記測距時点別毎の上下別の小プロフィールを用い、上下別に、測距時点が相前後し被測距区間に相互重複部を有する1番目の小プロフィールを第1対象、2番目の小プロフィールを第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みにより第2対象の被測距区間内且つ第1対象との相互重複部外における第1対象の推定測距値を導出し、該推定測距値を前記第1対象の測距値として追加してなる小プロフィールを第1対象とし、前記第2対象の次番目の小プロフィールを第2対象として、第1対象と第2対象との合わせ込みを順次繰り返し、最終的な第1対象の小プロフィールを全プロフィールとする第3の工程と、
前記上下別に得られた上下の全プロフィールにおける各X位置について、上下のフランジ幅方向位置値と、上下の測距値とが直線関係にあるとし、該直線関係から、同一X位置の前記フランジ幅中央位置値に対応するフランジ中央位置測距値を求め、最終的な曲がりプロフィールとする第4の工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、搬送中のH形鋼の曲がり測定において、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響及びフランジ直角度の変動(フランジ倒れ)の影響を両方とも軽減できるという効果を奏する。
本発明に用いるフランジ測距手段及びウェブ測距手段の配置を示す概略図である。 第1の工程の説明用記号を示す概略図である。 第2の工程で生成した小プロフィールの1例を示す線図である。 図3の(a)〜(c)を重ね合わせた線図と、該線図に適用した第3の工程による合わせ込みの手順と、導出した推定距離値の1例を示す線図である。 第4の工程によるフランジ中央位置測距値の求め方を示す線図である。
図1に示すように、本発明に係る曲がり測定の対象物であるH形鋼1はウェブ2を寝かせた姿勢、すなわち水平面とした状態で搬送方向に搬送される。本発明では、H形鋼1の片側のフランジ3の外面を、フランジ幅方向の上下2位置でH形鋼1の搬送方向に同一長さ値の間隔ΔXをあけて3台直列に配置した距離センサ5で測距する上下のフランジ測距手段10,11と、前記H形鋼のウェブ上面を、上方に1台配置した距離センサ5で測距するウェブ測距手段20とを用い、以下の第1〜第4の工程により、搬送中の前記H形鋼の長手方向の曲がりを測定する。
距離センサ5には、レーザ距離計が好ましく用いうる。前記間隔ΔXは、小さすぎると距離センサ5の配置が困難となり、一方、大きすぎると曲がり測定精度が低下するから、ΔX=250〜750mmが好ましい。
図2は、第1の工程の説明用記号を示す概略図であり(a)は部分平面図、(b)は正面図である。図2に示すように、H形鋼1の内部点の長手方向位置を、H形鋼1の搬送方向の先端LEからの距離Xで表し、X位置という。上及び下夫々のフランジ測距手段10,11の距離センサ5を搬送方向下流側から順に距離センサA,A,A及び距離センサB,B,Bという。あるいは、j=1,2,3として、距離センサA,Bともいう。距離センサA,Bのフランジ幅方向位置は、基線BLからの高さで夫々Z,Zである。測距のしやすさの観点からフランジ幅方向の被測距点がフランジ幅方向の一端部と他端部のそれぞれから内側にΔZ=フランジ幅×(0.1〜0.3)の位置となるようZ,Zを設定するとよい。
[第1の工程について]
第1の工程では、H形鋼1の搬送中に、前記上下のフランジ測距手段10,11で順次測距し、測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値として、上の距離センサA,A,Aで夫々上の測距値A(T,X),A(T,X+ΔX),A(T,X+2ΔX)、下の距離センサB,B,Bで夫々下の測距値B(T,X),B(T,X+ΔX),B(T,X+2ΔX)、を取得する。ここで、Xは、自然数iで順序付けした時刻Tの時点の距離センサA,Bでの被測距点のX位置値である。また、2ΔXは、係数(例えば2)×変数(例えばΔX)を意味する。また、時刻Tの時点の距離センサA,Bでの被測距点のX位置値Xは、0(mm)以上ΔX(mm)以下の範囲から適宜選定できるが、測定対象のH形鋼の先端LE、すなわち、X=0mmとすることが好ましい。
また、基線BLから上方距離Hcの位置に配置したウェブ測距手段20での測距も順次行い、ウェブ測距値Z(X)を、測距時点でのウェブ測距手段20の距離センサ5での被測距点のX位置を変数とする関数Z(X)とし、ZFC(X)=Hc−Z(X)、という計算式により、X位置でのフランジ幅方向中央位置値ZFC(X)として取得する。
[第2の工程について]
次に、第2の工程では、前記測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を該3点のX位置と対応付けて、測距時点別毎の上下別の小プロフィールを生成する。ここで、プロフィールとは、一般に、物体断面の輪郭線を意味する。第2工程で生成した小プロフィールの1例を図3に示す。小プロフィールは各X位置での測距値をX位置順に線分で結んだ折れ線で表される。図3では上の測距値Aに係る小プロフィールを示したが、下の測距値Bに係る小プロフィール(図示せず)も同様に表される。
この例では、ΔT=[ΔX/搬送速度]とし、図3(a)に、時刻Tでの位置X,X,X(間隔はΔX)におけるそれぞれの測距値A11,A21,A31からの小プロフィールSPF1を示し、図3(b)に、時刻T=T+ΔTでの位置X,X,X(間隔はΔX)におけるそれぞれの測距値A12,A22,A32からの小プロフィールSPF2を示し、図3(c)に、時刻T=T+ΔTでの位置X,X,X(間隔はΔX)におけるそれぞれの測距値A13,A23,A33からの小プロフィールSPF3を示す。なお、i≧4での時刻T=Ti―1+ΔTでの位置X,Xi+1,Xi+2(間隔はΔX)におけるそれぞれの測距値A1i,A2i,A3iからの小プロフィールSPFiについては図示していない。
図3の(a)〜(c)を重ね合わせた線図として図4に示すように、一般に、搬送中のH形鋼では測距時点が異なれば、被測距区間が同一であっても測距値は相違する。例えば同じ被測距区間[X,X]に対する時刻Tでの測距値A21,A31と、時刻Tでの測距値A12,A22とは相違する。斯かる相違は、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響によるものである。しかし、各小プロフィール内では時間変化がないから、各小プロフィールはH形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響は含んでいない。
[第3の工程について]
そこで、第3の工程では、前記測距時点別毎の上下別の小プロフィールを用い、上下別に、測距時点が相前後し被測距区間に相互重複部を有する1番目の小プロフィールを第1対象、2番目の小プロフィールを第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みにより第2対象の被測距区間内且つ第1対象との相互重複部外における第1対象の推定測距値を導出し、該推定測距値を前記第1対象の測距値として追加してなる小プロフィールを第1対象とし、前記第2対象の次番目の小プロフィールを第2対象として、第1対象と第2対象との合わせ込みを順次繰り返し、最終的な第1対象の小プロフィールを全プロフィールとすることとした。
図4には、図3の(a)〜(c)を重ね合わせた線図に適用した第3の工程による合わせ込みの手順と、求めた推定距離値の1例を示しており、図4を用いて、前記合わせ込みの手順を説明する。なお、図4では、上下別のうち上の小プロフィールを用いる場合を示しているが、下の小プロフィールを用いる場合(図示せず)も同様である。
まず、相前後する測距時点のうち前時点がないため後時点となれない初回の測距時点(時刻T)の小プロフィールSPF1は、その測距値A11,A21,A31を前記全プロフィールの測距値として採用する。
次に、測距時点の時刻T,Tが相前後し被測距区間に相互重複部[X,X]を有する1番目の小プロフィールSPF1を第1対象、2番目の小プロフィールSPF2を第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みを、次のように行う。
すなわち、第1ステップとして、第2対象(SPF2)について、第2対象(SPF2)の被測距区間[X,X]のうち第1対象(SPF1)のそれとの相互重複部[X,X]内の測距値A12,A22とX位置との直線関係を被測距区間[X,X]内の非相互重複部(X,X](ここで、「(X,X]」とは、閉区間[X,X]からXを除外した所謂半開区間を指す。以下同じ。)に外挿し、X位置での外挿値A’32を求め、同じX位置での測距値A32からの偏差δ(;δ=A32−A’32)を求める。
第2ステップとして、第1対象(SPF1)について、第1対象(SPF1)の被測距区間[X,X]のうち第2対象との相互重複部[X,X]内の測距値A21,A31とX位置との直線関係を第2対象(SPF2)の被測距区間[X,X]内の非相互重複部(X,X]に外挿し、X位置での外挿値A’を求め、前記偏差δを加えて、X位置での第1対象の推定測距値C(;C=A’+δ)を導出する。
この推定測距値Cは、初回の測距時点(時刻T)でX位置が実際に測距されていたとしたら、その測距結果(測距値Aと記す)に極近いと考えられる。というのは、被測距区間[X,X]内の初回の測距値A21,A31に前記Aを付加したものからの小プロフィールは、同じ被測距区間内の2回目の測距値A12,A22およびA32からの小プロフィールと同等な偏差を示すと推論されるからである。
そこで、第3ステップとして、推定測距値Cを前記第1対象(SPF1)の測距値A41(X位置での測距値)として追加してなる小プロフィールSPF1を第1対象(SPF1)とし、前記第2対象(SPF2)の次番目の小プロフィールSPF3を第2対象(SPF3)とし、前記第1ステップ、次いで前記第2ステップを行う。
すなわち、第1ステップでは、第2対象(SPF3)について、第2対象(SPF3)の被測距区間[X,X]のうち第1対象(SPF1)のそれとの相互重複部[X,X]内の測距値A13,A23とX位置との直線関係を被測距区間[X,X]内の非相互重複部(X,X]に外挿し、X位置での外挿値A’33を求め、同じX位置での測距値A33からの偏差δ(;δ=A33−A’33)を求める。
第2ステップでは、第1対象(SPF1)について、第1対象(SPF1)の被測距区間[X,X]のうち第2対象(SPF3)との相互重複部[X,X]内の測距値A31,A41とX位置との直線関係を第2対象(SPF3)の被測距区間[X,X]内の非相互重複部(X,X]に外挿し、X位置での外挿値A’を求め、前記偏差δを加えて、X位置での第1対象の推定測距値C(;C=A’+δ)を導出する。
この推定測距値Cは、前記推定測距値Cのときと同様の推論から、前記推定測距値Cと同様、実際に測距されていたとしたときの測距値に極近いと考えられる。
第3ステップでは、推定測距値Cを前記第1対象(SPF1)の測距値A51(X位置での測距値)として追加してなる小プロフィールSPF1を第1対象(SPF1)とし、前記第2対象(SPF3)の次番目の小プロフィールSPF4(図示せず)を第2対象(SPF4)とし、前記第1ステップ、次いで前記第2ステップを行う。
前記第1〜第3ステップを順次所定の回数だけ繰り返し、最終N回で得られた第1対象(SPF1;図示せず)を、全プロフィールとする。
図4の例は、前述のとおり上下別における上の測距値に係る例なので、求めた全プロフィールは、上の全プロフィールであるが、下の全プロフィールも上の場合と同様の手順で求められる。
これにより、搬送中のH形鋼の曲がり測定において、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響を軽減した全プロフィールが得られる。
なお、前記Xを複数水準とって、各水準で第1〜第3工程により上下の全プロフィールを導出し、上下別に複数水準の全プロフィールを合併すると、曲がり測定精度がより向上して好ましい。この場合、XをX1m(=X10,X11,X12,・・・X1m)と複数化し、それぞれのX1mのX位置はX10=X、X1m=X+ΔX/n×m(ここでnは任意の整数、mは1,2,・・・・・,n−1)とすればよい。これは、測距時間間隔ΔTをΔT/nとすることで実施できる。
[第4の工程について]
図5は、第4の工程についての説明図であり、X位置(iは1〜Nのいずれかである。)におけるフランジ中央位置測距値の求め方を示す線図である。
この図5を用いて第4の工程について説明する。
第4の工程では、前記上下別に得られた上下の全プロフィールにおける上下のフランジ幅方向位置値Z,Zと、X位置における上下の測距値Ai1,Bi1とが直線関係にあるとし、該直線関係から、前記フランジ幅中央位置値ZFC(X)に対応するフランジ中央位置測距値YFC(X)を求め、これをすべてのiについて行って、最終的な曲がりプロフィールとする。なお、フランジ中央位置測距値YFC(X)を求める計算式は以下のとおりである。
FC(X)=[(Ai1−Bi1)/(Z−Z)]×[ZFC(X)−Z]+Bi1
これにより、搬送中のH形鋼の曲がり測定において、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響及びフランジ直角度の変動(フランジ倒れ)の影響を両方とも軽減した最終的な曲がりプロフィールが得られる。
本発明例1として、上述の実施の形態に従い、ウェブ高さ=1000mm、フランジ幅=350mm、長手方向長さ=10mのH形鋼を対象とし、搬送する状態下で測距を行った。測距条件は、図2において、ΔX=500mm、X=100mm、ΔZ=フランジ幅×0.2とした。前記第1〜第4の工程を順々に実行し、最終的な曲がりプロフィールY1(X)を得た。
一方、基準例1として、同じH形鋼を静止状態下で、フランジ幅方向中央位置を被測距位置とし、1台の距離センサで、該距離センサをH形鋼長手方向に移動させつつ測距し、基準例1の曲がりプロフィールYC(X)を得た。i=1〜Nについて計算した、|Y1(X)−YC(X)|は、0〜1.45mmであった。すなわち、本発明例1では、基準例1とほぼ同等な、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響及びフランジ直角度の変動(フランジ倒れ)の影響を両方とも軽減した最終的な曲がりプロフィールが得られた。
また、比較例1として、本発明例1における第3の工程で得られた上の全プロフィールを最終的な曲がりプロフィールY2(X)とした。i=1〜Nについて計算した、|Y2(X)−YC(X)|は、0〜2.87mmであった。すなわち、比較例1では、フランジ直角度の変動(フランジ倒れ)の影響を受け、基準例1からのずれが本発明例1よりも大きかった。
1 H形鋼
2 ウェブ
3 フランジ
5 距離センサ
10 (上の)フランジ測距手段
11 (下の)フランジ測距手段
20 ウェブ測距手段

Claims (1)

  1. ウェブ面を水平面とした姿勢のH形鋼の片側フランジ外面を、フランジ幅方向の上下2位置でH形鋼の搬送方向に3台直列に配置した距離センサで測距する上下のフランジ測距手段と、前記H形鋼のウェブ上面を、前記ウェブ面の上方に配置した1台の距離センサで測距するウェブ測距手段とを用い、搬送中の前記H形鋼の長手方向の曲がりを測定する、H形鋼の曲がり測定方法であって、
    前記H形鋼の搬送中に、前記上下のフランジ測距手段で順次測距し、測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を取得し、且つ前記ウェブ測距手段で順次測距し、ウェブ測距値を、測定時点のH形鋼内の被測距点のH形鋼長手方向位置であるX位置でのフランジ幅方向中央位置値として取得する第1の工程と、
    前記測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を該3点のX位置と対応付けて、測距時点別毎の上下別の小プロフィールを生成する第2の工程と、
    前記測距時点別毎の上下別の小プロフィールを用い、上下別に、測距時点が相前後し被測距区間に相互重複部を有する1番目の小プロフィールを第1対象、2番目の小プロフィールを第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みにより第2対象の被測距区間内且つ第1対象との相互重複部外における第1対象の推定測距値を導出し、該推定測距値を前記第1対象の測距値として追加してなる小プロフィールを第1対象とし、前記第2対象の次番目の小プロフィールを第2対象として、第1対象と第2対象との合わせ込みを順次繰り返し、最終的な第1対象の小プロフィールを全プロフィールとする第3の工程と、
    前記上下別に得られた上下の全プロフィールにおける各X位置について、上下のフランジ幅方向位置値と、上下の測距値とが直線関係にあるとし、該直線関係から、同一X位置の前記フランジ幅中央位置値に対応するフランジ中央位置測距値を求め、最終的な曲がりプロフィールとする第4の工程と、を有することを特徴とするH形鋼の曲がり測定方法。
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