JP6589916B2 - H形鋼の曲がり測定方法 - Google Patents
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Description
特許文献1には、H形鋼の走行方向に直交する水平方向に所定の間隔を開けて一対の距離センサを配し、走行中のH形鋼に対して、一方の距離センサで一方のフランジ外面までの距離を測定し、他方の距離センサで他方のフランジ外面までの距離を測定し、それらの測定値から当該H形鋼の曲がり量を検出するH形鋼の形状測定方法であって、H形鋼の長手方向の所定区間に渡って、前記一対の距離センサでそれぞれのフランジ外面までの距離を測定し、その測定値から長手方向の各測定位置におけるウェブ高さ中央位置を算出し、算出した長手方向の各測定位置におけるウェブ高さ中央位置のデータについて、前記所定区間の開始位置と終了位置のデータを直線で結んで1次近似直線を求めるとともに、前記所定区間の各データを2次曲線で近似して2次近似曲線を求め、前記1次近似直線と前記2次近似曲線との前記所定区間の偏差から当該H形鋼の曲がり量を算出することを特徴とするH形鋼の形状測定方法が開示されている。
本発明は、ウェブ面を水平面とした姿勢のH形鋼の片側フランジ外面を、フランジ幅方向の上下2位置でH形鋼の搬送方向に3台直列に配置した距離センサで測距する上下のフランジ測距手段と、前記H形鋼のウェブ上面を、前記ウェブ面の上方に配置した1台の距離センサで測距するウェブ測距手段とを用い、搬送中の前記H形鋼の長手方向の曲がりを測定する、H形鋼の曲がり測定方法であって、
前記H形鋼の搬送中に、前記上下のフランジ測距手段で順次測距し、測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を取得し、且つ前記ウェブ測距手段で順次測距し、ウェブ測距値を、測定時点のH形鋼内の被測距点のH形鋼長手方向位置であるX位置でのフランジ幅方向中央位置値として取得する第1の工程と、
前記測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を該3点のX位置と対応付けて、測距時点別毎の上下別の小プロフィールを生成する第2の工程と、
前記測距時点別毎の上下別の小プロフィールを用い、上下別に、測距時点が相前後し被測距区間に相互重複部を有する1番目の小プロフィールを第1対象、2番目の小プロフィールを第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みにより第2対象の被測距区間内且つ第1対象との相互重複部外における第1対象の推定測距値を導出し、該推定測距値を前記第1対象の測距値として追加してなる小プロフィールを第1対象とし、前記第2対象の次番目の小プロフィールを第2対象として、第1対象と第2対象との合わせ込みを順次繰り返し、最終的な第1対象の小プロフィールを全プロフィールとする第3の工程と、
前記上下別に得られた上下の全プロフィールにおける各X位置について、上下のフランジ幅方向位置値と、上下の測距値とが直線関係にあるとし、該直線関係から、同一X位置の前記フランジ幅中央位置値に対応するフランジ中央位置測距値を求め、最終的な曲がりプロフィールとする第4の工程と、を有することを特徴とする。
距離センサ5には、レーザ距離計が好ましく用いうる。前記間隔ΔXは、小さすぎると距離センサ5の配置が困難となり、一方、大きすぎると曲がり測定精度が低下するから、ΔX=250〜750mmが好ましい。
第1の工程では、H形鋼1の搬送中に、前記上下のフランジ測距手段10,11で順次測距し、測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値として、上の距離センサA1,A2,A3で夫々上の測距値A1(Ti,Xi),A2(Ti,Xi+ΔX),A3(Ti,Xi+2ΔX)、下の距離センサB1,B2,B3で夫々下の測距値B1(Ti,Xi),B2(Ti,Xi+ΔX),B3(Ti,Xi+2ΔX)、を取得する。ここで、Xiは、自然数iで順序付けした時刻Tiの時点の距離センサA1,B1での被測距点のX位置値である。また、2ΔXは、係数(例えば2)×変数(例えばΔX)を意味する。また、時刻T1の時点の距離センサA1,B1での被測距点のX位置値X1は、0(mm)以上ΔX(mm)以下の範囲から適宜選定できるが、測定対象のH形鋼の先端LE、すなわち、X1=0mmとすることが好ましい。
また、基線BLから上方距離Hcの位置に配置したウェブ測距手段20での測距も順次行い、ウェブ測距値Z(X)を、測距時点でのウェブ測距手段20の距離センサ5での被測距点のX位置を変数とする関数Z(X)とし、ZFC(X)=Hc−Z(X)、という計算式により、X位置でのフランジ幅方向中央位置値ZFC(X)として取得する。
次に、第2の工程では、前記測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を該3点のX位置と対応付けて、測距時点別毎の上下別の小プロフィールを生成する。ここで、プロフィールとは、一般に、物体断面の輪郭線を意味する。第2工程で生成した小プロフィールの1例を図3に示す。小プロフィールは各X位置での測距値をX位置順に線分で結んだ折れ線で表される。図3では上の測距値Ajに係る小プロフィールを示したが、下の測距値Bjに係る小プロフィール(図示せず)も同様に表される。
そこで、第3の工程では、前記測距時点別毎の上下別の小プロフィールを用い、上下別に、測距時点が相前後し被測距区間に相互重複部を有する1番目の小プロフィールを第1対象、2番目の小プロフィールを第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みにより第2対象の被測距区間内且つ第1対象との相互重複部外における第1対象の推定測距値を導出し、該推定測距値を前記第1対象の測距値として追加してなる小プロフィールを第1対象とし、前記第2対象の次番目の小プロフィールを第2対象として、第1対象と第2対象との合わせ込みを順次繰り返し、最終的な第1対象の小プロフィールを全プロフィールとすることとした。
次に、測距時点の時刻T1,T2が相前後し被測距区間に相互重複部[X2,X3]を有する1番目の小プロフィールSPF1を第1対象、2番目の小プロフィールSPF2を第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みを、次のように行う。
この推定測距値C2は、前記推定測距値C1のときと同様の推論から、前記推定測距値C1と同様、実際に測距されていたとしたときの測距値に極近いと考えられる。
前記第1〜第3ステップを順次所定の回数だけ繰り返し、最終N回で得られた第1対象(SPF1N;図示せず)を、全プロフィールとする。
これにより、搬送中のH形鋼の曲がり測定において、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響を軽減した全プロフィールが得られる。
図5は、第4の工程についての説明図であり、Xi位置(iは1〜Nのいずれかである。)におけるフランジ中央位置測距値の求め方を示す線図である。
この図5を用いて第4の工程について説明する。
第4の工程では、前記上下別に得られた上下の全プロフィールにおける上下のフランジ幅方向位置値ZA,ZBと、Xi位置における上下の測距値Ai1,Bi1とが直線関係にあるとし、該直線関係から、前記フランジ幅中央位置値ZFC(Xi)に対応するフランジ中央位置測距値YFC(Xi)を求め、これをすべてのiについて行って、最終的な曲がりプロフィールとする。なお、フランジ中央位置測距値YFC(Xi)を求める計算式は以下のとおりである。
YFC(Xi)=[(Ai1−Bi1)/(ZA−ZB)]×[ZFC(Xi)−ZB]+Bi1
これにより、搬送中のH形鋼の曲がり測定において、H形鋼の動的な挙動(蛇行、斜行、傾き)の影響及びフランジ直角度の変動(フランジ倒れ)の影響を両方とも軽減した最終的な曲がりプロフィールが得られる。
2 ウェブ
3 フランジ
5 距離センサ
10 (上の)フランジ測距手段
11 (下の)フランジ測距手段
20 ウェブ測距手段
Claims (1)
- ウェブ面を水平面とした姿勢のH形鋼の片側フランジ外面を、フランジ幅方向の上下2位置でH形鋼の搬送方向に3台直列に配置した距離センサで測距する上下のフランジ測距手段と、前記H形鋼のウェブ上面を、前記ウェブ面の上方に配置した1台の距離センサで測距するウェブ測距手段とを用い、搬送中の前記H形鋼の長手方向の曲がりを測定する、H形鋼の曲がり測定方法であって、
前記H形鋼の搬送中に、前記上下のフランジ測距手段で順次測距し、測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を取得し、且つ前記ウェブ測距手段で順次測距し、ウェブ測距値を、測定時点のH形鋼内の被測距点のH形鋼長手方向位置であるX位置でのフランジ幅方向中央位置値として取得する第1の工程と、
前記測距時点別毎の上下別の3点のフランジ測距値を該3点のX位置と対応付けて、測距時点別毎の上下別の小プロフィールを生成する第2の工程と、
前記測距時点別毎の上下別の小プロフィールを用い、上下別に、測距時点が相前後し被測距区間に相互重複部を有する1番目の小プロフィールを第1対象、2番目の小プロフィールを第2対象とし、第1対象と第2対象との合わせ込みにより第2対象の被測距区間内且つ第1対象との相互重複部外における第1対象の推定測距値を導出し、該推定測距値を前記第1対象の測距値として追加してなる小プロフィールを第1対象とし、前記第2対象の次番目の小プロフィールを第2対象として、第1対象と第2対象との合わせ込みを順次繰り返し、最終的な第1対象の小プロフィールを全プロフィールとする第3の工程と、
前記上下別に得られた上下の全プロフィールにおける各X位置について、上下のフランジ幅方向位置値と、上下の測距値とが直線関係にあるとし、該直線関係から、同一X位置の前記フランジ幅中央位置値に対応するフランジ中央位置測距値を求め、最終的な曲がりプロフィールとする第4の工程と、を有することを特徴とするH形鋼の曲がり測定方法。
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