JP2005291876A - 形鋼の寸法測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚長測定のための距離計を位置調整した場合でも、脚長等を正確に測定できる。
【解決手段】寸法測定装置は、各センサA1,B1,C1で校正片200に対する距離データを得るとともに、その距離データの測定時のセンサA1の位置データを得てから、形鋼100の形状に応じてセンサA1(B1)の位置を調整して、センサA1,B1,C1で形鋼100に対する距離データを得るとともに、その距離データを測定時のセンサA1(B1)の位置データを得て、形鋼100について得た距離データ及び位置データに基づいて脚長を算出し、その算出した脚長を校正片200について得た距離データ及び位置データと形鋼100について得た距離データ及び位置データとの比較結果で補正することで、形鋼100自体の傾き及びフランジ102の直角度等考慮した脚長を算出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、形鋼の寸法測定方法に関し、特にH形鋼、チャンネル、フラットバー等の形鋼を熱間や冷間において走行状態でその寸法を測定する際に適用して好適な、形鋼の寸法測定方法に関する。
従来のH形鋼の中心偏り測定方法、つまり脚長の測定方法として種々の方法がある。例えば、2台の1次元レーザ距離計によりフランジ端部及びウェブ面について距離を測定して、その測定距離に基づいて脚長を測定する方法、1台の2次元レーザ距離計を用いることで、フランジ端部までの距離とウェブ面までの距離の差を脚長として測定する方法、或いは2台の光波距離計によりフランジ端部及びウェブ面について距離を測定して、その測定距離に基づいて脚長を測定する方法がある。
また、距離計に対してH形鋼の姿勢が変化すると脚長を正確に得られなくなる。例えば、H形鋼の搬送過程におけるH形鋼の横ぶれやパスライン変動による上下のぶれにより当該H形鋼の姿勢が変化する。このようなことから、H形鋼の姿勢変化である傾きを考慮して、センサで測定した脚長を補正する方法がある。例えば、ウェブ面上の離れた2点についての各距離をレーザ距離計により測定し、それら測定距離及び2点間の距離に基づいてH形鋼の傾きを求め、その求めたH形鋼の傾きに基づき、別途レーザ距離計に基づいて得ている脚長を補正する方法がある。
また、脚長の測定に影響する要因としてフランジが傾いてしまうことが挙げられ、そのフランジの傾きとしては、前述のようなH形鋼自体の傾きによるものや、図10(A)及び(B)に示すようなH形鋼100のフランジ102の反りや図10(C)に示すような直角度不良、すなわちフランジ102とウェブ101との傾きによるものがある。特許文献1には、このようにH形鋼100自体の傾きやフランジ102とウェブ101との傾きがある場合でも、脚長を測定できる方法が開示されている。
特許文献1では、図11に示すように距離計が配置されている。すなわち、H形鋼100のフランジ102の上方及び下方にそれぞれ対向配置された2次元距離計A1,A2と、ウェブ101の上面及び下面にそれぞれ対向配置された1次元距離計B1,B2と、フランジ外側面にそれぞれ対向配置された1次元距離計C1,C2とが、それぞれ所定位置に設置されている。例えば、2次元距離計A1,A2は、横移動可能なC字形フレーム或いは馬蹄形フレームに取り付けられている。
特許文献1の技術では、このように距離計A1,A2,B1,B2,C1,C2を複数配置することで、これら各距離計A1,A2,B1,B2,C1,C2で得られる測定距離に基づいて、H形鋼100自体の傾きやフランジ102とウェブ101との傾きを考慮した脚長を算出している。
ここで、特許文献1の技術では、フランジ外側面に対向配置した1次元距離計C1と2次元距離計A1,A2とのX軸方向(水平方向)における距離Lに基づいて脚長を測定している。そして、特許文献1の技術では、この距離Lを固定値として脚長を算出している。
特開平6−185988号公報
ところで、実際には、H形鋼100のウェブ高さのサイズに応じて2次元距離計A1,A2の位置調整を行う必要があり、これにより2次元距離計A1,A2と1次元距離計C1との位置関係は変化する。これにより、前記距離Lも変化する。しかし、前記特許文献1の技術では、前記距離Lを固定値にしているので、正確に脚長を算出できなくなる。例えば、2次元距離計A1,A2の絶対位置を知ることはできるが、自動的に2次元距離計A1,A2と1次元距離計C1との相対的な位置関係を知ることはできない。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、脚長測定のための距離計を位置調整した場合でも、脚長を正確に測定できる形鋼の寸法測定方法の提供を目的とする。
請求項1記載の発明に係る形鋼の寸法測定方法は、被寸法測定対象の形鋼に対して上下左右に複数の距離計を配置して、前記複数の距離計を用いて前記形鋼の寸法を測定する形鋼の寸法測定方法において、前記距離計で形状が既知の校正片に対する距離データを得るとともに、その距離データを測定した際の前記距離計の位置データを得てから、前記形鋼の形状に応じて前記距離計の位置を調整した後、前記距離計で被寸法測定対象の形鋼に対する距離データを得るとともに、その距離データを測定時の前記距離計の位置データを得て、前記形鋼について得た距離データ及び位置データに基づいて脚長を算出し、前記校正片について得た距離データ及び位置データと前記形鋼について得た距離データ及び位置データとを比較して、前記形鋼の傾き並びに前記形鋼のフランジの直角度及び反りを算出し、この形鋼の傾き並びにフランジの直角度及び反りにより前記脚長を補正して、前記形鋼の傾き並びにフランジの直角度及び反りを考慮した脚長を算出することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明に係る形鋼の寸法測定装置は、請求項1記載の発明に係る形鋼の寸法測定装置において、前記複数の距離計が、前記形鋼のフランジの上端とウェブ上面とに対向可能に配置された第1距離計と、前記フランジの下端とウェブ下面とに対向可能に配置された第2距離計と、両側フランジ幅の中央位置又はその近傍にそれぞれ対向する第3及び第4距離計とであり、前記各距離計で前記校正片に対する距離データを得るとともに、その距離データの測定時の前記第1及び第2距離計の位置データを得てから、前記形鋼の形状に応じて前記第1及び第2距離計の位置を調整して、当該第1及び第2距離計並びに前記第3及び第4距離計で前記形鋼に対する距離データを得ることを特徴とする。
本発明によれば、形鋼の傾き並びにフランジの直角度及び反りを考慮した脚長を算出することができる。さらに、形鋼の形状により距離計を位置調整しても、当該距離計の値を有意なものとして扱うことができるので、当該値により正確に脚長を算出することができる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態は、本発明を適用した寸法測定装置である。図1は、寸法測定装置の構成を示す。この図1に示すように、寸法測定装置は、搬送されてくるH形鋼100のフランジ102の上方及び下方にそれぞれ対向配置された2次元距離計であるセンサ(以下、フランジ幅測定センサという。)A1,A2,A3,A4と、ウェブ101の上面及び下面にそれぞれ対向配置された1次元距離計であるセンサ(以下、ウェブ厚測定センサという。)B1,B2,B3,B4と、フランジ外側面にそれぞれ対向配置された1次元距離計である(以下、ウェブ高さ測定センサという。)C1,C2とを備えている。
この寸法測定装置は、台車1に門形フレーム2が取り付けられている。例えば、門形フレーム2は、台車1に高さ位置調整機構3を介して吊り下げ支持されており、高さ位置調整機構3を調整することで垂直方向で昇降移動され、高さ位置が調整される。そして、この門形フレーム2で垂直方向に延びる部位のほぼ中央部分にウェブ高さ測定センサC1,C2が取り付けられている。これにより、ウェブ高さ測定センサC1,C2は、両側フランジ幅の中央位置又はその近傍にそれぞれ対向するように配置される。
また、この門形フレーム2の内側に、水平方向で互いに接離可能に1対のC字フレーム4,5が取り付けられている。ここでは、第1C字フレーム(図1で左側のC字フレーム)4が水平方向に移動自在に取り付けられており、第2C字フレーム(図1で右側のC字フレーム)5が門形フレーム2に固定されている。そして、第1C字フレーム4は、幅設定機構6により水平方向の移動が調整されて、第2C字フレーム5との間で所定の距離離間して位置される。例えば、幅設定機構6はアクチュエータ、例えばサーボモータにより第1C字フレーム4の移動を調整するように構成されている。ここで、各C字フレーム4,5とウェブ高さ測定センサC1,C2との位置関係は、ウェブ高さ測定センサC1,C2によるH形鋼100に対する距離測定がC字フレーム4,5により遮られないような位置関係になっている。
そして、この第1C字フレーム4において上下で水平方向に突出している各脚部の端部に、H形鋼100に向くようにしてフランジ幅測定センサA1,A2及びウェブ厚測定センサB1,B2が取り付けられている。ここで、ウェブ厚測定センサB1,B2の方が、より先端寄りに取り付けられている。第2C字フレーム5についても同様に、上下で水平方向に突出している各脚部の端部に前記フランジ幅測定センサA3,A4及びウェブ厚測定センサB3、B4が取り付けられている。ここで、ウェブ厚測定センサB3、B4の方が、より先端寄りに取り付けられている。
なお、図2は、H形鋼100の形状を示す。同図中、b1,b2,b3,b4は脚長であり、Wはウェブ高さであり、t1,t2はウェブ厚であり、B1,B2はフランジ幅である。例えば、H形鋼100のウェブ高さWは一般的には250mm〜1000mmである。
次に、このような構成により、H形鋼100自体の傾きやフランジとウェブとの傾きを考慮した脚長の算出手順を説明する。
脚長の算出手順は、寸法測定装置により、寸法が既知の構造物である校正片により各センサA1〜A4,B1〜B4,C1,C2を校正(例えばゼロ点及びスパン校正)、すなわちキャリブレーションし、その後、その各センサA1〜A4,B1〜B4,C1,C2により実材(被寸法測定対象)であるH形鋼100について測定することで、脚長を算出するというものである。よって、H形鋼100の脚長を得るための手順としては、校正片による校正、その後、H形鋼100についての測定になる。
校正材による校正についての説明の前に、先ず、H形鋼100自体が傾いている場合の、ウェブの傾きの算出手順及び脚長の算出手順を説明する。
(1)ウェブの傾きの算出手順
ウェブ101の傾き、すなわちH形鋼100自体の傾きの算出手順は次のようになる。
ウェブ101の傾きの算出では、H形鋼100の上側に配置されているウェブ厚測定センサB1,B3の測定結果若しくはH形鋼100の下側に配置されているウェブ厚測定センサB2,B4の測定結果を用いる。ここでは、H形鋼100の上側に配置されているウェブ厚測定センサB1,B3の測定結果に基づくウェブ101の傾きの算出手順を、図3を用いて説明する。
フランジ幅測定センサA1,A2でDr側フランジ端、フランジ幅測定センサA3,A4でOp側フランジ端を測定できるように、第1C字フレーム4の位置合せを行い、その際のウェブ厚測定センサB1,B3の間隔D1を測定し、さらに当該ウェブ厚測定センサB1,B3若しくはウェブ厚測定センサB2,B4でウェブ面までの距離を測定する。ここで、ウェブ厚測定センサB1,B3の間隔D1を第1C字フレーム4の移動量から求める。そして、この移動距離D1の始点及び終点の2点についてウェブ面までの距離Ya6,Ya4を求める。これら距離Ya4,Ya6の差(Ya4−Ya6)と移動距離D1とに基づいて、下記(1)式によりウェブ101の傾きθwを算出する。
θw=tan−1{(Ya4−Ya6)/D1} ・・・(1)
例えば、詳細な手順は異なることもあるが、従来よりこのように複数のセンサを用いてH形鋼100自体の傾きを算出することはなされている。
なお、以上の手順と同様の手順により、ウェブ厚測定センサB2,B3,B4の測定結果を用いることでも、ウェブ101の傾きθwを算出できる。
(2)脚長の算出手順
次に、脚長の算出手順を説明する。脚長b1,b2,b3,b4の算出では、フランジ幅測定センサA1,A2,A3,A4及びウェブ厚測定センサB1,B2,B3,B4の測定結果を用いる。ここでは、フランジ幅測定センサA1及びウェブ厚測定センサB1の測定結果に基づいて脚長b1を算出する場合を説明する。
(2−1)直角度等を考慮しない脚長の算出手順
先ず、直角度等を考慮しない脚長、すなわちウェブ101とフランジ102とが直角となる場合(直角度が0°の場合)に成立する脚長の算出手順を、図4を用いて説明する。
ウェブ厚測定センサB1によりウェブ面までの距離Ya4を測定し、フランジ幅測定センサA1によりフランジ端までの距離Ya2を測定する。そして、水平方向において、ウェブ厚測定センサB1がウェブ面までの距離Ya4を測定した点Xa4と、フランジ幅測定センサA1がフランジ端までの距離Ya2を測定した点Xa2との距離D2を得る。例えば、ウェブ厚測定センサB1とフランジ幅測定センサA1とは、第1C字フレーム4の前記脚部の端部に取り付けられているので、その取り付け距離を前記距離D2として得ることができる。これら距離D2,Ya2,Ya4及び前記傾きθwに基づいて、下記(2)式により脚長b1を算出する。
b1={(Ya4−Ya2)+D2×tanθw}×cosθw ・・・(2)
この(2)式により、ウェブ101の傾きθwで補正した、すなわちウェブ101の傾きθwの影響代を補正した脚長b1を得ることができる。
例えば、詳細な手順は異なることもあるが、従来よりこのようにH形鋼100自体の傾きθwを考慮して脚長b1を算出することはなされている。
なお、以上の手順と同様の手順により、フランジ幅測定センサA2,A3,A4及びウェブ厚測定センサB2,B3,B4の測定結果を適宜用いて、ウェブ101の傾きθwで補正した脚長b2,b3,b4を算出できる。
(2−2)直角度等を考慮した脚長の算出手順
次に、本発明を適用することで実現した内容として、H形鋼100自体の傾きθwの他に、前記図10(A)、(B)及び(C)に示したようなフランジの反りや直角度を考慮した脚長の算出手順について説明する。
ここで、以下に説明する脚長の算出手順の概要は、図5に示すように、被寸法測定対象であるH形鋼100と寸法が既知の校正片200とについてそれぞれ、所定部位についてセンサで距離を得るとともに、その際のセンサの位置を得て、H形鋼100と校正片200とでそれぞれ得た距離及び位置データを比較することで、H形鋼100のフランジ102の脚長を算出するというものである。以下、脚長の算出手順を説明する。
(2−2−1)校正片による距離計の位置等の校正
先ず、校正片による校正を行う。校正は、実際にH形鋼の寸法を測定する前に行っており、台車1によりH形鋼の搬送ライン(オンライン)からオフラインに移動して行う。校正手順は次のようになる。
図6(A)は、オフラインで校正片200を用いて校正を行っている様子を示す。本実施形態では、校正片200としてH形鋼を用いており、この校正片200の直角度は0°である。なお、実材と比較可能であれば、校正片200がH形鋼であること、また直角度が0°であることに限定されるものではない。
先ず、第1C字フレーム4を移動させて、フランジ幅測定センサA1で校正片200のフランジ端部を測定できる位置まで移動させ、フランジ幅測定センサA1で図6(A)及び図7に示す校正片200のフランジ端部を測定する。これにより校正片200のフランジ端部の外側エッジの位置(Xa0,Ya0)を得る。ここで、X方向の位置Xa0がフランジ幅測定センサA1のX方向の位置にもなる。
また、ウェブ高さ測定センサC1で、図6(A)及び図7に示す校正片100のウェブ高さ(フランジ外側面)までの距離Lc0を測定する。
また、図6(A)に示すように校正片200のフランジ間の距離或いはフランジ幅測定センサA1,A3で各フランジ端部を測定した際の当該各フランジ幅測定センサA1,A3間の距離M10を測定する。例えば、第1及び第2C字フレーム4,5の位置M101,100に基づいて距離M10を得る。
そして、校正片200について得た、フランジ端部の位置(Xa0,Ya0)、距離Lc0及び距離M10を、Dr上におけるフランジ幅測定センサA1とウェブ高さ測定センサC1との位置及び距離データとする。
以上の手順がDr上についての手順であるので、同様な手順により、フランジ幅測定センサA2,A3,A4及びウェブ高さ測定センサC1,C2の測定結果等により、Dr下、Op上、Op下についても位置及び距離データを得る。以上のように校正片200による校正を行う。
(2−2−2)H形鋼の寸法の測定
次に、実材のH形鋼100の寸法の測定を搬送ライン(オンライン)で行う。図6(B)は、オンラインでH形鋼100の寸法の測定するときの様子を示す。
H形鋼100の寸法の測定では、前記(2−2−1)で校正片100を用いて行った測定手順と同様な手順により、各センサによりデータを取得する。
ここで、H形鋼100自体に傾き、さらにはフランジ102の反りや直角度不良が発生している場合には、図7に示すように、校正片200のフランジ202とH形鋼100のフランジ102とを比較してわかるように、H形鋼100のフランジ102が校正片200の垂直方向に延びるフランジ202に対して傾いた関係になる。このようなH形鋼100について各センサによりデータを取得する。
すなわち、第1C字フレームを移動させて、フランジ幅測定センサA1を位置調整する。これにより、フランジ幅測定センサA1をH形鋼100のフランジ端部の測定できる位置まで移動させ、フランジ幅測定センサA1で図6(B)及び図7に示すH形鋼100のフランジ端部を測定する、これによりH形鋼100のフランジ端部の外側エッジの位置(Xa1,Ya1)を得る。ここで、X方向の位置Xa1がフランジ幅測定センサA1のX方向の位置にもなる。
また、ウェブ高さ測定センサC1で、図6(B)及び図7に示すH形鋼100のウェブ高さ(フランジ外側面)までの距離Lc1を測定する。
そして、図6(B)に示すようにH形鋼100のフランジ間の距離或いはフランジ幅測定センサA1,A3で各フランジ端部を測定した際の当該各フランジ幅測定センサA1,A3間の距離M11を測定する。例えば、第1及び第2C字フレーム4,5の位置M111,110に基づいて距離M11を得る。
そして、H形鋼100について得た、フランジ端部の位置(Xa1,Ya1)、距離Lc1及び距離M11のデータを、Dr上におけるフランジ幅測定センサA1とウェブ高さ測定センサC1との位置及び距離データとする。
以上の手順がDr上についての手順であるので、同様な手順により、フランジ幅測定センサA2,A3,A4及びウェブ高さ測定センサC1,C2の測定結果等により、Dr下、Op上、Op下についても位置及び距離データを得る。以上のようにH形鋼100を測定する。
なお、前述したように寸法測定のために搬入されたH形鋼100に応じてセンサを位置調整する必要があるが、特許文献1の技術では、このようにH形鋼に応じてセンサの位置調整をした場合、図11の距離計A1を移動させることになり、これにより距離Lが変化してしまうので脚長を算出できなかった。
(2−2−3)直角度等を考慮した脚長の算出
次に、前記(2−2−1)で得た校正片200についての位置及び距離データ、並びに前記(2−2−2)で得たH形鋼100についての位置及び距離データに基づいて、H形鋼100自体の傾き及び直角度等を考慮したH形鋼100(フランジ102)の傾きを算出する。具体的には、下記(3)式により、その傾きθfを算出する。
θf=tan−1{(M11−M10)+(Xa1−Xa0)−(Lc0−Lc1)/b} ・・・(3)
ここで、bは校正片200の脚長(既知の値)である。
その一方で、前記(2−1)の直角度等を考慮しない脚長の算出手順と同様にして、各種距離を測定する。すなわち、図8は、H形鋼100自体が傾き、さらにはフランジ102に反り(図10(A)の反り)があるH形鋼100を示すが、この図8に示すようなH形鋼100について、ウェブ厚測定センサB1によりウェブ面までの距離若しくはフランジ幅測定センサA1(2次元距離計)でフランジ内側の任意の位置までの距離Ya4を測定し、フランジ幅測定センサA1によりフランジ端までの距離Ya2を測定する。また、水平方向において、ウェブ厚測定センサB1がウェブ面までの距離Ya4を測定した点Xa4と、フランジ幅測定センサA1がフランジ端までの距離Ya2を測定した点Xa2との距離D2を得る。そして、これら距離D2,Ya2,Ya4と、前記傾きθfとに基づいて、下記(4)式により脚長b1´を算出する。
b1´={(Ya4−Ya2)+D2×tanθf}×cosθf ・・・(4)
この(4)式により算出した脚長b1´は、H形鋼100自体の傾き及び直角度等により補正した脚長になる。
なお、ここで得た脚長b1´は、ウェブ厚測定センサB1若しくはフランジ幅測定センサA1(2次元距離計)で距離を測定したウェブ面の基準位置、すなわちフランジ内面とウェブ面との交点から内側(当該ウェブ面上)から距離bwの位置の値である。例えば、距離bwは25mm等である。
ここで、従来から行われている治具による脚長測定について、図9を用いて説明する。
従来では、図9(A)に示すように、フランジ内側に沿うように治具300を当てて測定する方法がある。ここで使用する治具300は、フィレット部(R部)に対応する部分を欠いて、フランジ内側に沿って当たるようになっている。また、図9(B)に示すように、フランジ内側に当てることなく治具300により測定する方法がある。これら図9(A)及び(B)に示す測定方法では、フランジ内面或いはフィレット部(R部)から距離bwだけ離れた位置で治具300がウェブ面に接している点qを基準に脚長を測定している。なお、前記距離bw或いは点qの位置は、図9の(A)や(B)の測定方法、すなわちそれに使用する治具300により異なってくる。
このような考え方と同様にして、本実施形態でも、前記距離bwを基準位置として脚長b1´を得ているのである。これにより、フランジ幅測定センサA1でフランジ端部の内側エッジの位置(Xa3,Ya3)を求めて、そのエッジの位置(Xa3,Ya3)を基準として距離bwの位置での脚長b1´を得ることができる。
以上説明したように、本発明を適用した寸法測定装置は、形鋼の傾き並びに形鋼のフランジの直角度及び反りを考慮した脚長を算出することができる。また、H形鋼の形状に応じてセンサを位置調整しても脚長を正確に算出することができる。すなわち、特許文献1との対応でいうと、本発明を適用することで、H形鋼の形状に応じてフランジ幅測定センサA1を位置調整しても、当該フランジ幅測定センサA1について得られる値を有意なものとして扱うことができるので、当該値により正確に脚長を算出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前述の実施形態では、被寸法測定対象である形鋼がH形鋼である場合を説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、被寸法測定対象がチャンネルやフラットバー等の形鋼であってもよい。
また、前述の実施形態では、脚長を算出するための具体的な演算式を挙げている。しかし、これに限定されるものではなく、他の演算式により脚長を算出してもよい。
また、前述の実施形態では、ウェブ厚測定センサB1,B2、B3、B4でウェブ面までの距離を測定している場合を説明している。しかし、これに限定されるものではなく、例えばフランジ幅測定センサA1,A2,A3,A4でウェブ面までの距離を測定するようにしてもよい。
なお、前述の実施形態の説明において、フランジ幅測定センサA1(A3)のみで、又はフランジ幅測定センサA1(A3)とウェブ厚測定センサB1(B3)とで形鋼のフランジの上端とウェブ上面とに対向可能に配置された第1距離計を実現しており、フランジ幅測定センサA2(A4)のみで、又はフランジ幅測定センサA2(A4)とウェブ厚測定センサB2(B4)とで形鋼のフランジの上端とウェブ上面とに対向可能に配置された第2距離計を実現しており、ウェブ高さ測定センサC1,C2が、両側フランジ幅の中央位置又はその近傍にそれぞれ対向する1対の第3及び第4距離計を実現している。
本発明の実施形態の寸法測定装置の構成を示す図である。 H形鋼の寸法を示す図である。 ウェブ厚測定センサでウェブの傾きを測定する場合の説明に使用した図である。 ウェブの傾きを考慮して脚長を算出する手順の説明に使用した図である。 H形鋼と校正片との比較でH形鋼のフランジの脚長を算出する概要を説明する図である。 校正片を用いたH形鋼のフランジの脚長を算出するための手順を示す図であり、(A)は、前記寸法測定装置で校正片を測定する様子を示す図であり、(B)は、前記寸法測定装置でH形鋼を測定する様子を示す図である。 校正片のフランジと、H形鋼自体の傾き及び反りがある当該H形鋼のフランジとの比較を示す図である。 H形鋼自体傾きがあり、さらにはフランジに反り及び直角度不良がある場合の脚長の算出手順の説明のために使用した図である。 治具による脚長の測定方法の説明に使用した図である。 (A)及び(B)はフランジの反りを示す図であり、(C)は直角度不良を示す図である。 特許文献1の距離計の配置を示す図である。
符号の説明
1 台車
2 門形フレーム
3 高さ位置調整機構
4,5 C字フレーム
6 幅設定機構
A1,A2,A3,A4 フランジ幅測定センサ(2次元距離計)
B1,B2,B3,B4 ウェブ厚測定センサ(1次元距離計)
C1,C2 ウェブ高さ測定センサ(1次元距離計)

Claims (2)

  1. 被寸法測定対象の形鋼に対して上下左右に複数の距離計を配置して、前記複数の距離計を用いて前記形鋼の寸法を測定する形鋼の寸法測定方法において、
    前記距離計で形状が既知の校正片に対する距離データを得るとともに、その距離データを測定した際の前記距離計の位置データを得てから、前記形鋼の形状に応じて前記距離計の位置を調整した後、前記距離計で前記形鋼に対する距離データを得るとともに、その距離データを測定時の前記距離計の位置データを得て、前記形鋼について得た距離データ及び位置データに基づいて脚長を算出し、前記校正片について得た距離データ及び位置データと前記形鋼について得た距離データ及び位置データとを比較して、前記形鋼の傾き並びに前記形鋼のフランジの直角度及び反りを算出し、この形鋼の傾き並びにフランジの直角度及び反りにより前記脚長を補正して、前記形鋼の傾き並びにフランジの直角度及び反りを考慮した脚長を算出することを特徴とする形鋼の寸法測定方法。
  2. 前記複数の距離計は、前記形鋼のフランジの上端とウェブ上面とに対向可能に配置された第1距離計と、前記フランジの下端とウェブ下面とに対向可能に配置された第2距離計と、両側フランジ幅の中央位置又はその近傍にそれぞれ対向する第3及び第4距離計とであり、
    前記各距離計で前記校正片に対する距離データを得るとともに、その距離データの測定時の前記第1及び第2距離計の位置データを得てから、前記形鋼の形状に応じて前記第1及び第2距離計の位置を調整して、当該第1及び第2距離計並びに前記第3及び第4距離計で前記形鋼に対する距離データを得るとともに、その距離データを測定時の前記第1及び第2距離計の位置データを得ることを特徴とする請求項1記載の形鋼の寸法測定方法。
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