JP2018157234A - ステージ、ステージの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度制御の精度を向上することが可能なステージを提供する。
【解決手段】
一実施形態に係るステージは、プレートと熱交換器とを備える。プレートは、その上に基板が載置される表面側と裏面側とを有する。熱交換器は、プレートの裏面側の複数の領域であり、2次元的に分布し、且つ互いに内包しない該複数の領域に対して個別に熱交換媒体を供給して、供給した熱交換媒体を回収するように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ステージ、及び、ステージの製造方法に関する。
半導体製造装置は、減圧可能な処理容器内において基板を支持するためのステージを有している。ステージは、一般的に基板の温度を制御する機能を有している。このようなステージの一例は、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のステージは、電極を備えている。当該電極の内部には平面視において同心円状をなす複数の流路が形成されている。即ち、当該複数の流路の各々は、電極の周方向に沿って設けられている。当該複数の流路の各々は、第1及び第2の冷媒供給路を介して独立した冷媒槽に接続されている。当該冷媒槽は、個別に冷媒の温度を制御し、温度調整された冷媒を第1の冷媒供給路を介して電極内部の流路内に供給する。流路内に供給された冷媒は、流路内を流通した後に第2の冷媒供給路を介して冷媒槽に戻される。即ち、冷媒は、冷媒槽、第1の冷媒供給路、流路、及び第2の冷媒供給路を循環することによりステージ上に載置される基板の温度を制御する。
特開平5−243191号公報
上述の特許文献1に記載のステージでは、冷媒が電極の周方向に延びる流路内を流通する過程において基板からの熱を受け取るので、周方向の経路上の位置によって流通する冷媒の温度に差が生じてしまう。したがって、このステージでは、基板の温度分布を均一に制御することが困難である。しかし、半導体装置の微細化の進展に伴い、本技術分野では、より綿密な温度制御が求められている。ある処理条件では、±0.1℃の高精度の温度制御が求められている。
一側面に係るステージは、プレートと熱交換器とを備える。プレートは、その上に基板が載置される表面側と裏面側とを有する。熱交換器は、プレートの裏面側の複数の領域であり、2次元的に分布し、且つ互いに内包しない該複数の領域に対して個別に熱交換媒体を供給して、供給した熱交換媒体を回収するように構成されている。
このステージでは、プレートの複数の領域に対して個別に熱交換媒体が供給され、供給された熱交換媒体が回収される。これにより、プレートの周方向に沿って熱交換媒体が流通する従来技術と異なり、プレートの周方向の位置によって熱交換媒体の温度に差が生じることが防止される。したがって、上記ステージによれば、温度制御の精度を向上させることができる。
一形態では、熱交換器は、プレートの裏面側に向けて上方に延び、裏面側に対面する開口端を提供する複数の第1の管であり、プレートの下方において分布された、該複数の第1の管と、複数の第1の管をそれぞれ囲む複数の空間を画成する隔壁と、複数の空間にそれぞれ連通するよう隔壁に接続する複数の第2の管と、を有し得る。
本形態では、プレートの下方において分布された複数の第1の管からプレートの複数の領域に対して個別に熱交換媒体を供給することができる。複数の第1の管から供給された熱交換媒体は、複数の空間にそれぞれ連通する複数の第2の管から回収することができる。上記のように、本形態では、プレートの複数の領域に対して個別に熱交換媒体を供給し、供給された熱交換媒体を個別に回収することができる。したがって、上記ステージによれば、温度制御の精度を向上させることができる。
一形態では、複数の第1の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第1の流路、及び、複数の第2の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第2の流路が形成されたブロック状の流路部であり、複数の第1の流路の他端部が局所的に集められた第1の集合部、及び、複数の第2の流路の他端部が局所的に集められた第2の集合部を有する、該流路部と、ステージを支持するケースであって、熱交換器及び流路部を収容する空間をステージと共に画成する、該ケースと、を備え、ケースには、流路部の第1の集合部に対面する第1の開口、及び、流路部の第2の集合部に対面する第2の開口が形成されてもよい。
本形態では、熱交換媒体を第1の開口から複数の第1の流路にまとめて供給することができると共に、熱交換媒体を複数の第2の流路からの第2の開口からまとめて回収することが可能となる。よって、熱交換媒体を供給及び回収するための構成を簡略化することができる。
一形態では、複数の第1の流路は互いに等しいコンダクタンスを有し、複数の第2の流路は互いに等しいコンダクタンスを有していてもよい。本形態では、複数の第1及び第2の流路の内部に流通する熱交換媒体の量を互いに等しくすることができる。これにより、複数の空間内の熱交換媒体とステージとの間で交換される熱量を互いに等しくすることができる。したがって、本形態によれば、温度分布の不均一性を抑制することができる。
一形態では、ケースは、プレートを支持する筒状の側壁を有しており、側壁は、該側壁の外周面の一部を縮径する段差部を含んでおり、段差部に沿って設けられた球体であり、断熱性材料から構成された該球体を更に備えていてもよい。本形態では、プレートから伝わる熱を球体によって途中で断熱することができる。
一形態では、熱交換器は、樹脂を主成分として構成されていてもよい。樹脂は比較的断熱性が高いので、本形態によれば、熱交換器内を流通する熱交換媒体の放熱を抑制することができる。一形態では、複数の第1の管の前記開口端は、炭素を含有する樹脂により構成されていてもよい。本形態によれば、開口端の強度を局所的に高めることができる。
一形態では、プレートの裏面側には、複数の第1の管の開口端がそれぞれ挿入される複数の凹部が形成されていてもよい。本形態では、複数の空間内を流通する熱交換媒体とステージとの熱交換面積を増加させることができる。その結果、熱交換効率を向上させることができる。
一形態では、複数の第1の管の各々の外周面には、螺旋状に延びるスロープが形成されていてもよい。本形態では、スロープによって第1の開口端から空間内に流入した熱交換媒体が凹部を側方から画成する側壁面に沿うように案内される。これにより、熱交換面積を更に増加させることができるので、熱交換効率をより向上することができる。また、一形態では、プレート内には、2次元的に分布するよう配置された複数のヒータが設けられていてもよい。一実施形態では、ステージの表面側には、基板を静電吸着する静電チャックが設けられていてもよい。また、一実施形態では、複数の第1の管には、対応する第1の管に流入する熱交換媒体の流量を制御する複数の流量制御器がそれぞれ接続されていてもよい。さらに、流量制御器はニードルバルブ又はオリフィスであり、プレートが径方向において複数のゾーンに分割されているときに、複数の流量制御器の弁の開度は、複数のゾーンの各々に対面する複数の第1の管のそれぞれに接続された複数の流量制御器毎に異なっていてもよい。
別の一側面においては、ステージの製造方法が提供される。このステージの製造方法は、プレートを準備する工程と、熱交換器及び流路部を個別に又は一括して準備する工程と、プレート、熱交換器、及び流路部を有するステージを作成する工程と、を有している。熱交換器は、プレートの裏面側に向けて上方に延び、裏面側に対面する開口端を提供する複数の第1の管であり、プレートの下方において分布された、該複数の第1の管と、複数の第1の管をそれぞれ囲む複数の空間を画成する隔壁と、複数の空間にそれぞれ連通するよう隔壁に接続する複数の第2の管と、を有している。流路部は、複数の第1の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第1の流路、及び、複数の第2の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第2の流路が形成され、且つ、複数の第1の流路の他端部が局所的に集められた第1の集合部、及び、複数の第2の流路の他端部が局所的に集められた第2の集合部を有するブロック体であり、少なくとも流路部は、3Dプリンタを用いて形成されていてもよい。
一形態において、ステージの製造方法は、3Dプリンタ用のモデルデータを準備する工程を更に含み、モデルデータを準備する工程は、複数の第1の流路及び複数の第2の流路の反転形状を有する模型を準備する工程と、模型をコンピュータ断層撮影して模型の3次元データを生成した後に、該3次元データの反転パターンを生成し、該反転パターンに基づいてモデルデータを作成する工程と、を含んでもよい。本形態では、上述した複雑な形状の流路部を形成することができる。また、一側面に係るステージは、上記のステージの製造方法により製造される。
一側面に係る熱交換器は、2次元的に分布し、且つ互いに内包しないように並ぶ複数の熱交換部を備え、当該複数の熱交換部が、個別に熱交換媒体を供給して、供給した熱交換媒体を回収する。
一側面に係る基板処理装置は、上述したステージを備える。
以上説明したように、本発明の種々の側面及び種々の形態によれば、温度制御の精度を向上することが可能なステージ、ステージの製造方法、及び熱交換器が提供される。
一実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す断面図である。 一実施形態に係るステージを概略的に示す分解斜視図である。 図3(a)は一実施形態に係る熱交換器の上方からの斜視図であり、(b)は一実施形態に係る熱交換器の下方からの斜視図である。 (a)は複数のセル部のうち1つのセル部の平面図であり、(b)は複数のセル部のうち1つのセル部の上方からの斜視図であり、(c)は複数のセル部のうち1つのセル部の下方からの斜視図である。 流路部の斜視図である。 熱交換器内の熱交換媒体の流れを模式的に示す断面図である。 熱交換器内の熱交換媒体の流れを模式的に示す断面図である。 熱交換器内の熱交換媒体の流れを模式的に示す断面図である。 熱交換器内の熱交換媒体の流れを模式的に示す断面図である。 一実施形態に係るステージの製造方法を示す流れ図である。 流路部の形成方法を示す流れ図である。 反転模型の形状を示す斜視図である。 複数の第1の中実ケーブルの他端部の経方向断面を示す断面図である。 一実施形態に係るステージを概略的に示す断面斜視図である。 一実施形態に係るステージを概略的に示す断面斜視図である。 半導体製造システムを概略的に示す斜視図である。 熱交換器内の熱交換媒体の流れを模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
まず、一実施形態のステージを備えるプラズマ処理装置について説明する。図1は、一実施形態に係るプラズマ処理装置50を概略的に示す断面図である。プラズマ処理装置50は、容量結合型平行平板プラズマエッチング装置であり、略円筒状の処理容器52を備えている。処理容器52は、例えば、その表面に陽極酸化処理がされたアルミニウムから構成されている。この処理容器52は接地されている。
処理容器52の底部上には、ステージSTが配置されている。図1に示すように、ステージSTは、プレート2、ケース4、熱交換器6及び流路部8を備えている。図2を参照して、ステージSTについて詳細に説明する。図2は、ステージSTの分解斜視図である。図2に示すステージSTは、処理容器52内で基板を支持するための載置台として利用される。
プレート2は、円盤形状を有しており、例えばアルミニウムといった金属によって構成されている。プレート2は、表面側2aと裏面側2bを有している。プレート2の表面側2aの上には、基板Wが載置され得る。
ケース4は、例えばステンレスといった金属によって構成されており、側壁4aと底壁4bとを有している。側壁4aは、円筒形状を有しており、その内部に収容空間ASを画成している。側壁4aは、円筒軸線方向に沿って延びており、プレート2を下方から支持する。底壁4bは、側壁4aの下端部に接続されている。側壁4aの上端面4cには、該上端面4cに沿って環状に延在するOリング10が設けられ得る。この上端面4cには、例えばねじ止めによってOリング10を介してプレート2が気密に固定される。これにより、収容空間ASがステージよって上方から画成される。側壁4aには、供給管12及び回収管14が設けられている。供給管12は、側壁4aの径方向に沿って延びており、第1の開口16を介して収容空間ASに連通している。回収管14は、側壁4aの径方向に沿って延びており、第2の開口18を介して収容空間ASに連通している。
熱交換器6及び流路部8は、ケース4の収容空間AS内に収容される。図3及び図4を参照して、熱交換器6について詳細に説明する。図3(a)は熱交換器6の上方からの斜視図であり、図3(b)は下方からの斜視図である。図3に示すように、熱交換器6は、隔壁20、複数の第1の管22及び複数の第2の管24を含んでいる。熱交換器6は、プレート2の裏面側2bの複数の領域であり、2次元的に分布し、且つ互いに内包しない該複数の領域に対して個別に熱交換媒体を供給して、供給した熱交換媒体を回収するように構成されている。
隔壁20は、全体として円盤形状又は円柱形状をなしており、当該隔壁20の中心軸方向に延びる略六角柱状のセル部Cを複数有している。これらのセル部Cは、上方からの平面視においてハニカム構造を形成するように互いに結合されている。複数のセル部Cは、複数の断面六角形状の空間Sをそれぞれ画成している。即ち、隔壁20は、プレート2の下方において2次元的に分布し、且つ互いに内包しない複数の空間Sを形成する。複数のセル部Cのうち1つのセル部Cを図4に示す。図4(a)はセル部Cの平面図であり、図4(b)はセル部の上方からの斜視図であり、図4(c)はセル部の下方からの斜視図である。
複数の第1の管22はそれぞれ、平面視において対応の空間Sの略中心位置を通って延在している。これら複数の第1の管22は、プレート2の裏面側2b(図2)に向けて互いに略平行に延びている。複数の第1の管22の各々は、その周囲の空間を画成する隔壁20によって囲まれている。複数の第1の管22の各々は、第1の開口端22a及び第2の開口端22bを有している。第1の開口端22aは、裏面側2bに対面するように配置されている。第2の開口端22bは、第1の開口端22aの反対側に位置しており、空間Sの下方に位置している。複数の第1の管22は、後述するチラーユニット42から熱交換媒体を受けて第1の開口端22aから吐出する管として機能する。
複数の第2の管24は、複数の空間Sにそれぞれ連通するよう隔壁20に接続されている。複数の第2の管24の各々の下端部には、開口24aが設けられている。複数の第2の管24は、複数の第1の管22の第1の開口端22aから吐出され当該第1の管22を囲む空間S内に回収された熱交換媒体を外部に排出される管として機能する。かかる熱交換器6においては、第1の管22、当該第1の管を囲む空間Sを画成する隔壁20、及び、当該空間Sに連通する第2の管24は、熱交換部を構成している。よって、熱交換器6は、互いに内包しないように二次元的に並べられた複数の熱交換部を有している。
一実施形態では、熱交換器6は、樹脂を主成分として構成され得る。なお、強度や熱伝導率を変更するために熱交換器6を構成する材料を部分的に変更してもよい。例えば、複数の第1の管22の第1の開口端22aが炭素を含有する樹脂によって構成されてもよい。これにより、第1の開口端22aの強度を局所的に高めることができる。また、熱交換器6は、例えば3Dプリンタを用いて形成することができる。
次に、流路部8について説明する。図5は、流路部8の斜視図である。流路部8は、熱交換器6の下方に配置されており、熱交換器6に熱交換媒体を供給するための流路、及び、熱交換器6から熱交換媒体を回収するための流路を提供する。
図5に示すように、流路部8は、略円柱形のブロック体であり、上面8a及び側面8bを有している。また、流路部8は、側面8bから突出する第1の集合部29及び第2の集合部30を有している。この流路部8には、その内部を貫通する複数の第1の流路26、及び複数の第2の流路28が形成されている。即ち、流路部8には、その上面8aから第1の集合部29又は第2の集合部30に向けて当該流路部8の内部を貫通する小径の空洞が複数形成されており、これらの空洞が複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28を構成している。複数の第1の流路26は、一端部26a及び他端部26bをそれぞれ有している。これらの一端部26aは、流路部8の上面8aにおいて熱交換器6の複数の第1の管22にそれぞれ対応する位置に形成されており、複数の第1の管22の第2の開口端22bにそれぞれ接続される。複数の第1の流路26の他端部26bは、第1の集合部29に局所的に集められている。第1の集合部29は、ケース4の第1の開口16に対応する位置に形成されており、ケース4内に収容された状態において第1の開口16に対面する。
複数の第2の流路28は、一端部28a及び他端部28bをそれぞれ有している。複数の第2の流路28の一端部28aは、流路部8の上面8aにおいて熱交換器6の複数の第2の管24の開口24aにそれぞれ対応する位置に形成されており、複数の第2の管24の開口24aにそれぞれ接続される。複数の第2の流路28の他端部28bは、第2の集合部30に局所的に集められている。第2の集合部30は、ケース4の第2の開口18に対応する位置に形成されており、ケース4内に収容された状態において第2の開口18に対面する。
これらの複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28は、互いに連通しない独立した流路として形成されている。一実施形態では、複数の第1の流路26は互いに等しいコンダクタンスを有しており、複数の第2の流路28は互いに等しいコンダクタンスを有している。ここで、コンダクタンスとは、流体の流れやすさを示す指標であり、流路の径、長さ及び屈曲率によって定まる値である。例えば、複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28は、流路の長さに応じて流路の径及び屈曲率を調整することにより、互いのコンダクタンスが均一化される。なお、一実施形態では、流路部8は、樹脂を主成分として構成され得る。このようにブロック状の流路部8に複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28を形成することにより、流路の径を最大化することができるので、第1の流路26及び第2の流路28のコンダクタンスを大きくすることができる。
図1の説明に戻り、プラズマ処理装置50について説明する。ステージSTのプレート2の表面側2aには、静電チャック54が設けられている。静電チャック54は、導電膜である電極56を一対の絶縁層又は絶縁シート間に配置した構造を有している。電極56には、直流電源58が電気的に接続されている。この静電チャック54は、直流電源58からの直流電圧により生じたクーロン力等の静電力により基板Wを静電吸着保持することができる。
ケース4の供給管12及び回収管14には(図2参照)、第1の配管40a及び第2の配管40bの一端がそれぞれ接続されている。第1の配管40a及び第2の配管40bの他端は、処理容器52の外部に設けられたチラーユニット42に接続されている。ステージSTには、第1の配管40a及び第2の配管40bを介してチラーユニット42から所定温度の熱交換媒体が循環供給される。なお、熱交換媒体とは、プレート2との熱の交換を目的としてステージST内を流通する流体であり、プレート2から熱を吸収する冷媒、及び、プレート2に熱を与える熱媒を含む概念である。冷媒として利用される熱交換媒体としては、例えば冷却水、フッ素系液体が用いられる。また、熱交換媒体は、液体に限らず、気化熱を利用した相変化冷却や、ガスを用いたガス冷却であってよい。
チラーユニット42から供給された熱交換媒体は、第1の配管40a、供給管12、複数の第1の流路26、複数の第1の管22、複数の第2の管24、複数の第2の流路28、回収管14、第2の配管40bを経てチラーユニット42に戻される。このように循環される熱交換媒体の温度を制御することにより、静電チャック54上に載置された基板Wの温度が制御される。なお、一実施形態では、チラーユニット42は、互いに独立した複数の流路を介して複数の第1の流路26と個別に接続されており、複数の第1の流路26に供給される熱交換媒体の温度を独立して制御可能に構成されていてもよい。同様に、チラーユニット42は、互いに独立した複数の流路を介して複数の第2の流路28と個別に接続されていてもよい。この実施形態によれば、複数の第1の配管40aから吐出する熱交換媒体の温度を個別に制御することができる。
また、処理容器52内には、上部電極60が設けられている。この上部電極60は、下部電極として機能するプレート2の上方において、当該プレート2と対向配置されており、プレート2と上部電極60とは、互いに略平行に設けられている。これら上部電極60とプレート2との間には、例えば基板Wにプラズマエッチングを行うための処理空間PSが画成されている。
上部電極60は、絶縁性遮蔽部材62を介して、処理容器52の上部に支持されている。上部電極60は、電極板64及び電極支持体66を含み得る。電極板64は、処理空間PSに面しており、複数のガス吐出孔64aを画成している。この電極板64は、ジュール熱の少ない低抵抗の導電体又は半導体から構成され得る。電極板64は、接地されている。
電極支持体66は、電極板64を着脱自在に支持するものであり、例えばアルミニウムといった導電性材料から構成され得る。この電極支持体66は、水冷構造を有し得る。電極支持体66の内部には、ガス拡散室66aが設けられている。このガス拡散室66aからは、ガス吐出孔64aに連通する複数のガス通流孔66bが下方に延びている。また、電極支持体66にはガス拡散室66aに処理ガスを導くガス導入口66cが形成されており、このガス導入口66cには、ガス供給管68が接続されている。
ガス供給管68には、バルブ72及びマスフローコントローラ(MFC)74を介して、ガス源70が接続されている。なお、MFCの代わりにFCSが設けられていてもよい。ガス源70は、処理ガスのガス源である。このガス源70からの処理ガスは、ガス供給管68からガス拡散室66aに至り、ガス通流孔66b及びガス吐出孔64aを介して処理空間PSに吐出される。
また、プラズマ処理装置50は、接地導体52aを更に備え得る。接地導体52aは、略円筒状の接地導体であり、処理容器52の側壁から上部電極60の高さ位置よりも上方に延びるように設けられている。
また、プラズマ処理装置50では、処理容器52の内壁に沿ってデポシールド76が着脱自在に設けられている。また、デポシールド76は、ステージSTの外周にも設けられている。デポシールド76は、処理容器52にエッチング副生物(デポ)が付着することを防止するものであり、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。
処理容器52の底部側においては、ステージSTと処理容器52の内壁との間に排気プレート78が設けられている。排気プレート78は、例えば、アルミニウム材にY等のセラミックスを被覆することにより構成され得る。この排気プレート78の下方において処理容器52には、排気口52eが設けられている。排気口52eには、排気管53を介して排気装置80が接続されている。排気装置80は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、処理容器52内を所望の真空度まで減圧することができる。また、処理容器52の側壁には基板Wの搬入出口52gが設けられており、この搬入出口52gはゲートバルブ81により開閉可能となっている。
一実施形態においては、プラズマ処理装置50は、高周波電源HFG、高周波電源LFG、整合器HU1、及び、整合器HU2を更に備えている。高周波電源HFGは、プラズマ生成用の高周波電力を発生するものであり、27MHz以上の周波数、例えば、40MHzの高周波電力を整合器HU1を介して、プレート2に供給する。整合器HU1は、高周波電源HFGの内部(又は出力)インピーダンスを負荷インピーダンスに整合させる回路を有している。また、高周波電源LFGは、イオン引き込み用の高周波バイアス電力を発生するものであり、13.56MHz以下の周波数、例えば、3MHzの高周波バイアス電力を、整合器HU2を介してプレート2に供給する。整合器HU2は、高周波電源LFGの内部(又は出力)インピーダンスを負荷インピーダンスに整合させる回路を有している。なお、下部電極はプレート2と別体として設けられても良い。
また、一実施形態においては、プラズマ処理装置50は、制御部Cntを更に備え得る。この制御部Cntは、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置50の各部、例えば電源系やガス供給系、駆動系等を制御する。この制御部Cntでは、入力装置を用いて、オペレータがプラズマ処理装置50を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができ、また、表示装置により、プラズマ処理装置50の稼働状況を可視化して表示すことができる。さらに、制御部Cntの記憶部には、プラズマ処理装置50で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマ処理装置50の各構成部に処理を実行させるためのプログラム、即ち、処理レシピが格納される。
次に、ステージST内部の熱交換媒体の流れについて説明する。図6は、熱交換器6内の熱交換媒体の流れを模式的に示す断面図である。
チラーユニット42によって第1の開口16からステージST内に供給された熱交換媒体は、流路部8の複数の第1の流路26を通過し、第2の開口端22bを介して複数の第1の管22にそれぞれ流入する。第2の開口端22bから流入した熱交換媒体は、複数の第1の管22に沿って上方に移動し、第1の開口端22aからプレート2の裏面側2bに向けて放出される。第1の開口端22aから放出された熱交換媒体は、第1の開口端22aに対面するプレート2の裏面側2bに接触することでプレート2との間で熱交換を行う。熱交換を行った熱交換媒体は、隔壁20に沿って下方に移動し、複数の第2の管24の開口24aから空間Sの外部に排出される。空間Sから排出された熱交換媒体は、開口24aに接続された複数の第2の流路28、第2の開口18を介してチラーユニット42に戻される。
上記のように、熱交換器6は、互いに平行に延在するよう二次元的に並べられた第1の管22から個別に熱交換媒体が吐出され、吐出された熱交換媒体が対応の空間Sを介して第2の管24によって回収されるように構成されている。即ち、熱交換器6には、複数の熱交換部が設けられており、これら熱交換部は、互いに独立した熱交換媒体の流路を提供している。かかる熱交換器6によれば、プレート2の裏面側2bに対面する第1の開口端22aから当該裏面側2bに熱交換媒体が個別に放出されるので、複数の空間S内を流通する熱交換媒体の温度に差異が生じることが抑制される。
なお、一実施形態では、図7に示すように、空間Sを画成するプレート2の裏面側2bには、表面側2aに向けて延びる凹部82が複数形成されており、これらの複数の凹部82に複数の第1の開口端22aがそれぞれ挿入されていてもよい。この凹部82は、当該凹部82を上方から画成する上壁82a、及び、当該凹部82を側方から画成する側壁面82bを有している。凹部82は、水平方向の断面形状が円形を有し得る。図7に示す実施形態では、凹部82の上壁82a及び側壁面82bが熱交換媒体との接触面となるので、熱交換面積が増加する。また、熱交換位置を熱の発生源に近い表面側2aに近づけることができる。したがって、この実施形態では、熱交換効率が向上される。
また、別の一実施形態では、図8に示すように、複数の第1の管22の各々の外周面には、螺旋状に延びるスロープ22cが形成されていてもよい。スロープ22cは、第1の開口端22aから放出された熱交換媒体を凹部82の側壁面82bに沿うように螺旋状に案内する。図8に示す実施形態によれば、スロープ22cによってプレート2と熱交換媒体との接触面積を更に増加させることができるので、熱交換効率が更に向上される。
また、別の一実施形態では、図9に示すように、プレート2の裏面側2bには、なだらかな曲面によって画成される凹部84が複数形成されており、これらの複数の凹部82に複数の第1の開口端22aがそれぞれ挿入されていてもよい。図9に示す実施形態では、第1の開口端22aから放出された熱交換媒体がなだらかな曲面に沿って移動するので、凹部84内に空気だまりが発生することによって熱交換効率が低下することが防止される。
次に、ステージSTの製造方法について説明する。図10は、一実施形態に係るステージSTの製造方法M1を示す流れ図である。方法M1では、まず工程ST11においてプレート2及びケース4が準備される。次いで、工程ST12において熱交換器6が準備される。一実施形態では、熱交換器6は、3Dプリンタにより形成される。3Dプリンタに読み込ませる熱交換器6のモデルデータは、例えば3次元CADソフトを用いて作成される。
次いで、工程ST13において流路部8が準備される。図11を参照して、流路部8の形成方法を詳細に説明する。図11は、流路部8の形成方法M2を示す流れ図である。方法M2では、まず工程ST21において、複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28の反転形状を有す反転模型IMが準備される。図12は、反転模型IMの一例を示す斜視図である。当該反転模型IMは、複数の第1の流路26の反転形状を有する複数の第1の中実ケーブル32と、複数の第2の流路28の反転形状を有する複数の第2の中実ケーブル34とを有している。第1の中実ケーブル32及び第2の中実ケーブル34は、例えば合成ゴムによって構成されており、中実構造を有している。複数の第1の中実ケーブル32の一端部32a及び他端部32bは、複数の第1の流路26の一端部26a及び他端部26bにそれぞれ相当する位置に固定されている。また、複数の第2の中実ケーブル34の一端部34a及び他端部34bは、複数の第2の流路28の一端部28a及び他端部28bにそれぞれ相当する位置に固定されている。
図13は、複数の第1の中実ケーブル32の他端部32bの経方向断面を示している。なお、複数の第2の中実ケーブル34の他端部34bは、複数の第1の中実ケーブル32の他端部32bと同様な構成を有しているので、以下では複数の第1の中実ケーブル32の他端部32bの構成についてのみ説明する。図13に示すように、複数の他端部32bは、その外周が複数の分離チューブ36によってそれぞれ被覆されている。分離チューブ36は、複数の第1の中実ケーブル32同士を非接触にするために利用されるものであり、例えばポリオレフィンといった第1の中実ケーブル32及び第2の中実ケーブル34とは異なる素材によって構成されている。また、複数の第1の中実ケーブル32の他端部32b及び複数の第2の中実ケーブル34の他端部34bは、結束チューブ38によって束ねられている。結束チューブ38は、分離チューブ36と同じ素材によって構成され得る。このようにして束ねられた複数の第1の中実ケーブル32の他端部32b、及び複数の第2の中実ケーブル34の他端部34bは、ケース4の第1の開口16及び第2の開口18にそれぞれ相当する位置に配置される。
次いで、工程ST22において、反転模型IMがコンピュータ断層撮影(CT撮影)され、撮影されたCT画像から反転模型IMの断面構造を含む3次元データが作成される。この際、第1の中実ケーブル32及び第2の中実ケーブル34の素材と分離チューブ36及び結束チューブ38の素材との違い、具体的にはX線透過率の違いを利用して、反転模型IMのうち第1の中実ケーブル32及び第2の中実ケーブル34に相当する部分のみの3次元データが作成される。
その後、工程ST23において、工程ST22において作成された3次元データの反転パターンの3次元データが生成される。反転模型IMは、複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28の反転形状を有しているので、工程ST23において生成される反転模型IMの3次元データの反転パターンは複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28を含む立体構造の3次元データである。この反転パターンの生成は、例えば画像処理ソフトを用いて行われる。
次いで、工程ST24において反転模型IMの3次元データの反転パターンが3Dプリンタのデータ形式に適合するモデルデータに変換される。3Dプリンタのデータ形式に適合するモデルデータとは、例えばSTL(Standard Triangulated Language)形式で立体構造を表した3次元データである。一実施形態では、この際に、複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28のコンダクタンスが均一になるよう、当該モデルデータにおける複数の第1の流路26及び複数の第2の流路28に相当する部分の径、屈曲率、長さを微調整してもよい。なお、コンダクタンスへの影響の高い流路の経を調整することで、容易に調整することができる。
次いで、工程ST25において当該モデルデータを3次元プリンタに読み込ませることにより流路部8を形成する。なお、熱交換器6及び流路部8は、3Dプリンタを用いて個別に形成されてもよいし、熱交換器6のモデルデータと流路部8のモデルデータを結合することによって熱交換器6及び流路部8を一括して形成してもよい。
図10の説明に戻り、方法M1のST14においては、準備されたプレート2、ケース4、熱交換器6、及び流路部8を有するステージSTが作成される。即ち、複数の第1の管22の第2の開口端22bが複数の第1の流路26の一端部26aに接続され、複数の第2の管24の開口24aが複数の第2の流路28の一端部28aに接続されるよう、熱交換器6と流路部8とが結合される。熱交換器6及び流路部8は、第1の開口16及び第2の開口18に第1の集合部29及び第2の集合部30がそれぞれ対面するよう、ケース4内に収容される。また、ケース4上にプレート2を配置することにより収容空間ASがプレート2及びケース4によって画成される。
なお、一実施形態では、図14に示すように、ステージSTのプレート2内部において2次元状に分布するよう配置された複数のヒータ85が更に設けられていてもよい。複数のヒータ85は、ケーブル85aを介して複数のヒータ電源にそれぞれ接続されている。複数のヒータ85は、複数のヒータ電源から供給される電力により熱を発生して、プレート2を全体的又は局所的に加熱し得る。ヒータ85及びケーブル85aは、ケース4の底壁4bを貫通し、第1の流路26、第2の流路28、空間Sを避けるようにプレート2内まで延びる隔離管86内に収容されている。隔離管86の上端部は開口しており、複数のヒータ85の各々は、当該上端部を介してプレート2に接している。隔離管86は、ヒータ85の熱が熱交換器6や流路部8に伝わらないよう高い断熱性を有する材料によって構成され得る。一実施形態では、ヒータ85の先端部にネジを切っておき、プレート2とケース4を固定するボルトとして利用してもよい。
また、一実施形態では、図15に示すように、ケース4の側壁4aには、該側壁4aの外周面の一部が縮径された段差部88が形成されてもよい。段差部88は、側壁4aの周方向に沿って形成されている。また、側壁4aには、複数の球体90が段差部88に沿って設けられている。球体90は、段差部88の高さ方向の幅と略同一の径を有しており、側壁4aと共にプレート2の荷重を支持する。この球体90は、断熱性材料によって構成され得る。球体90は、点接触で側壁4aと接しているので熱伝導率を非常に小さくすることができる。よって、図15に示す実施形態では、ヒータ85又は基板Wによって加熱されたプレート2の熱を段差部88において遮断することができる。これにより、プレート2の熱がケース4を介して熱交換器6及び流路部8に伝わることを抑制することができる。
図16は、上述したプラズマ処理装置50を含む半導体製造システムを概略的に示す斜視図である。従来技術では、プレートの周方向に沿った流路に熱交換媒体を流通させるために大きな吐出圧を有するポンプを備えたチラーユニットが必要とされていた。このため、従来は大型のチラーユニットが必要となるため、プラズマ処理装置とは異なるフロアにチラーユニットを配置しなければならないことがあった。これに対し、上述したステージSTでは、第1の流路26及び第2の流路28が高いコンダクタンスを有しているので、チラーユニット42のポンプを小型化することが可能となる。これにより、図16に示すように、チラーユニット42をプラズマ処理装置50と同じフロアに設置することができる。このため、ステージSTとチラーユニット42との間を接続する第1の配管40a及び第2の配管40bの長さを短くすることができる。その結果、熱交換媒体がチラーユニット42からステージSTに到達するまでの時間を短縮することができるので、より応答性の高い温度制御が可能となる。更に、第1の配管40a及び第2の配管40bを通過する際に熱交換媒体の熱が外部に放出されることを抑制することができる。
以上、実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、隔壁20によって形成されるセル部Cは、略六角柱状に限定されるものではなく、円柱状又は略多角形状を有していてもよい。
また、上述した実施形態は、熱交換器6と流路部8を別体としたが、一体で構成してもよい。この場合、作図が困難な流路部8をコンピュータ断層撮影(CT撮影)を用いた上記の方法で作図し、別途作図した熱交換器6と組み合わせてモデルデータを形成してもよい。また、上述した実施形態は、熱交換器6は、ケース4内に収容される構成としたが、ケース4の上方に設置するように構成してもよい。この場合、熱交換器6は、金属で形成される。
また、上述した実施形態は、複数の流路がそれぞれ独立した構成について説明したが、これに限らない。これについて説明すると、隣り合う複数の流路は互いに連通してもよい。また、複数の流路間は、空隙であってもよく、ケース4内は熱交換媒体に満たされた状態となっていてもよい。このように構成すると、動植物の組織内と似た流路となる。このように構成であれば、精度の低い3Dプリンタであっても形成することができる。また、1つの流路が機能しなくとも、熱交換媒体は、連通する他の流路から供給されるため、流路部8の形成における歩留まりの向上や故障率の低下の効果が期待できる。
また、ステージSTが利用される基板処理装置は、プラズマ処理装置に限定されるものではない。ステージSTは、基板の温度を制御しつつ、当該基板を処理する装置であれば、任意の処理装置に利用され得る。例えば、塗布現像装置、洗浄装置、成膜装置、エッチング装置、アッシング装置、熱処理装置などの半導体製造装置やフラットパネルディスプレイ製造装置に好適に用いることができる。
また、上述した実施形態は、基板の温度分布を均一に制御することに注目して説明したがこれに限らない。例えば、不均一なプラズマの分布をあえて基板の温度分布を不均一にすることで相殺することができる。この場合、流路のコンダクタンスの調整、ヒータの配置や形状の調整、ヒータの温度制御、個々の流路への独立した熱交換媒体の供給によって不均一な基板の温度分布を実現できる。このようにすることで、面内均一な基板処理を行うことができる。
また、一実施形態では、図17に示すように、複数の第1の管22に複数の流量制御器FCがそれぞれ接続されていてもよい。これらの流量制御器FCは、複数の第1の流路26の一端部26aと複数の第1の管22との間にそれぞれ設けられ得る。流量制御器FCは、例えばニードルバルブ又はオリフィスであり、複数の第1の管22の各々に流入する熱交換媒体の流量を制御する。これらの流量制御器FCは、個別に弁の開度を調整可能に構成されている。
一実施形態のステージでは、配置位置によって複数の流量制御器FCの弁が異なる開度に設定されていてもよい。例えば、径方向においてプレート2が複数のゾーンに分割されているときに、複数の流量制御器FCの弁の開度は、複数のゾーンの各々に対面する複数の第1の管22のそれぞれに接続された複数の流量制御器FC毎に異なっていてもよい。このように構成することで、プレート2の径方向において分割された複数のゾーンに対して吐出される熱交換媒体の流量を、ゾーン毎に変化させることが可能となる。したがって、ゾーン毎に熱交換率が変わるため、径方向において温度に差異を有するような温度分布をプレート2に持たせることが可能となる。
また、熱交換器は、図示した構成を有するものに限定されるものではなく、2次元的に分布し且つ互いに内包しない複数の領域に対して熱交換媒体を供給し、供給した熱交換媒体を回収する構成であれば、任意の構成を有し得る。また、上述した実施形態は、矛盾のない範囲で組み合わせることができる。
2…プレート、2a…表面側、2b…裏面側、4…ケース、6…熱交換器、8…流路部、12…供給管、14…回収管、16…第1の開口、18…第2の開口、20…隔壁、22…第1の管、22a…第1の開口端、22b…第2の開口端、22c…スロープ、24…第2の管、24a…開口、26…第1の流路、26a…一端部、26b…他端部、28…第2の流路、28a…一端部、28b…他端部、29…第1の集合部、30…第2の集合部、32…第1の中実ケーブル、34…第2の中実ケーブル、36…分離チューブ、38…結束チューブ、42…チラーユニット、50…プラズマ処理装置、82,84…凹部、85…ヒータ、85a…ケーブル、86…隔離管、88…段差部、90…球体、C…セル部、FC…流量制御器、IM…反転模型、S…空間、ST…ステージ、W…基板。

Claims (12)

  1. その上に基板が載置される表面側と裏面側とを有するプレートと、
    前記プレートの前記裏面側の複数の領域であり、2次元的に分布し、且つ互いに内包しない該複数の領域に対して個別に熱交換媒体を供給して、供給した熱交換媒体を回収するように構成された熱交換器であり、
    前記プレートの前記裏面側に向けて上方に延び、前記裏面側に対面する第1の開口端と該第1の開口端の反対側に設けられた第2の開口端を提供する複数の第1の管であり、前記プレートの下方において分布された、該複数の第1の管と、
    前記複数の第1の管をそれぞれ囲む複数の空間を画成する隔壁と、
    前記複数の空間にそれぞれ連通するよう前記隔壁に接続する複数の第2の管であり、各々が熱交換媒体を排出するための第3の開口端を提供する、該複数の第2の管と、
    を有する、該熱交換器と、
    前記複数の第1の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第1の流路、及び、前記複数の第2の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第2の流路が形成された流路部と、
    を備え、
    前記流路部は、上面を有するブロック体であり、
    前記複数の第1の流路の前記一端部の各々は、上下方向から見て、前記複数の第1の管のうち対応する第1の管の前記第1の開口端に対して重なる位置において、前記上面に開口し、
    前記複数の第2の流路の前記一端部の各々は、上下方向から見て、前記複数の第2の管のうち対応する第2の管の前記第3の開口端に対して重なる位置において、前記上面に開口している、
    ステージ。
  2. 前記プレートを支持するケースであって、前記熱交換器及び前記流路部を収容する空間を前記プレートと共に画成する、該ケースを更に備え、
    前記流路部は、前記複数の第1の流路の他端部が局所的に集められた第1の集合部、及び、前記複数の第2の流路の前記他端部が局所的に集められた第2の集合部を有し、
    前記ケースには、前記流路部の前記第1の集合部に対面する第1の開口、及び、前記流路部の前記第2の集合部に対面する第2の開口が形成されている、請求項1に記載のステージ。
  3. 前記複数の第1の管、前記隔壁、及び、前記複数の第2の管が、樹脂によって一体的に形成されている、請求項1又は2に記載のステージ。
  4. 前記熱交換器及び前記流路部が、樹脂によって一体的に形成されている、請求項1〜3の何れか一項に記載のステージ。
  5. 前記複数の第1の流路の各々は、前記複数の第1の流路のコンダクタンスが互いに等しくなるような径を有しており、
    前記複数の第2の流路の各々は、前記複数の第2の流路のコンダクタンスが互いに等しくなるような径を有している、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のステージ。
  6. 前記プレートの前記裏面側には、互いに離間する複数の凹部が形成され、該複数の凹部には前記複数の第1の管の前記第1の開口端がそれぞれ挿入されている、
    請求項1〜5の何れか一項に記載のステージ。
  7. 前記複数の第1の管には、対応する前記第1の管に流入する前記熱交換媒体の流量を制御する複数のオリフィスがそれぞれ接続されている、
    請求項1〜6の何れか一項に記載のステージ。
  8. 前記複数の第2の管の各々は、前記第3の開口端に向かうにつれて先細っている、請求項1〜7の何れか一項に記載のステージ。
  9. その上に基板が載置される表面側と裏面側とを有するプレートを準備する工程と、
    熱交換器及び流路部を個別に又は一括して準備する工程と、
    前記プレート、前記熱交換器、及び前記流路部を有するステージを作成する工程と、
    を有し、
    前記熱交換器は、
    前記プレートの前記裏面側に向けて上方に延び、前記裏面側に対面する第1の開口端と該第1の開口端の反対側に設けられた第2の開口端を提供する複数の第1の管であり、前記プレートの下方において分布された、該複数の第1の管と、
    前記複数の第1の管をそれぞれ囲む複数の空間を画成する隔壁と、
    前記複数の空間にそれぞれ連通するよう前記隔壁に接続する複数の第2の管であり、各々が熱交換媒体を排出するための第3の開口端を提供する、該複数の第2の管と、
    を有し、
    前記流路部は、上面を有するブロック体であり、前記複数の第1の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第1の流路、及び、前記複数の第2の管にそれぞれ接続する一端部と他端部とを有する複数の第2の流路を有し、
    前記複数の第1の流路の前記一端部の各々は、上下方向から見て、前記複数の第1の管のうち対応する第1の管の前記第1の開口端に対して重なる位置において、前記上面に開口し、
    前記複数の第2の流路の前記一端部の各々は、上下方向から見て、前記複数の第2の管のうち対応する前記第3の開口端に対して重なる位置において、前記上面に開口し、
    少なくとも前記流路部は、3Dプリンタを用いて形成されている、
    ステージの製造方法。
  10. 前記熱交換器及び流路部を個別に又は一括して準備する工程は、
    反転模型を準備する工程であり、該反転模型が、前記複数の第1の流路及び前記複数の第2の流路の反転形状を有する複数の中実ケーブルと、前記複数の中実ケーブルの素材とは異なる素材からなり、前記複数の中実ケーブルが互いに非接触となるように該複数の中実ケーブルを個別に被覆する複数の分離チューブとを含む、該工程と、
    前記反転模型をコンピュータ断層撮影し、前記複数の中実ケーブルと複数の分離チューブとの素材の違いに基づいて、撮影された断層画像から前記複数の中実ケーブルの3次元データを抽出し、該3次元データの反転パターンに基づいて3Dプリンタ用のモデルデータを生成する工程と、
    前記3Dプリンタ及び前記モデルデータを用いて、前記流路部を形成する工程と、
    を含む、請求項9に記載のステージの製造方法。
  11. 前記反転模型が、前記複数の中実ケーブルの端部を束ねる結束チューブを更に含む、請求項10に記載のステージの製造方法。
  12. 前記熱交換器及び流路部を個別に又は一括して準備する工程は、前記複数の第1の流路及び前記複数の第2の流路に相当する部分の径、屈曲率又は長さが調整されるように、前記モデルデータを修正する工程を更に含む、請求項10又は11に記載のステージの製造方法。
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