JP2018155230A - エンジンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタが故障するおそれを低減することができる。【解決手段】自動車に搭載されるインジェクタ50を用いた本発明のエンジンシステム1は、エンジンEと、エンジンEに挿通されるインジェクタ50と、インジェクタ50が挿通可能に、インジェクタ50の周囲を覆うようにエンジンEから突出し、エンジンEにおけるインジェクタ50が設けられた窪み部84の喫水線Wよりも高く形成される突出部70と、が備えられる。【選択図】図3

Description

本発明は、インジェクタを備えたエンジンシステムに関する。
エンジンには、燃焼室に燃料を噴射させるためのインジェクタが設けられている。例えば、特許文献1に示されているように、インジェクタは、シリンダヘッドに設けられたインジェクタ取付基部と、シリンダヘッド側壁とによって囲まれるように、シリンダヘッドに挿入される。
特開2002−54497号公報
ところで、エンジンの外表面は、エンジン内の種々の形状や部品の配置に合わせて凹凸が形成される。例えば、エンジンのうち、インジェクタが挿入される箇所には、窪みが形成されることもある。このような形状のエンジンでは、雨や雪(除雪剤を含む場合もある)が、エンジンが搭載されたエンジンルーム内に入った際に、インジェクタが挿入される窪みに溜まってしまうことになる。
インジェクタは、金属で形成されたハウジングボディと、ハウジングボディに連結されるとともに電磁コイルをモールドする樹脂で形成されたモールド部とで外側面が形成されており、ハウジングボディと樹脂部材との間に隙間が形成されることもある。
したがって、インジェクタが挿入される窪みに水が溜まっているときに、ハウジングボディと樹脂部材との隙間から、インジェクタ内に水が入ってしまう可能性がある。インジェクタ内に水が入ると、インジェクタ内の金属が腐食してしまったり、燃料が漏れてしまったりといった、インジェクタの故障が発生してしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、インジェクタが故障するおそれを低減することができるエンジンシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のエンジンシステムは、エンジンと、エンジンに挿通されるインジェクタと、インジェクタが挿通可能に、インジェクタの周囲を覆うようにエンジンから突出し、エンジンにおけるインジェクタが設けられた窪み部の喫水線よりも高く形成される突出部と、を備える。
インジェクタは、金属で形成されたハウジングボディと、電磁コイルをモールドするとともにハウジングボディに接続されたモールド部とを含み、突出部は、ハウジングボディとモールド部との境界よりも鉛直上方まで延在してもよい。
エンジンが停止したとき、インジェクタの噴射孔の開弁には至らない所定の電流をインジェクタの電磁コイルに流す電磁コイル制御部を備えてもよい。
エンジンがアイドリング中であるとき、アイドリングを維持するのに必要な燃料噴射タイミングとは異なる時期に、インジェクタの噴射孔の開弁には至らない所定の電流をインジェクタの電磁コイルに流す電磁コイル制御部を備えてもよい。
本発明によれば、インジェクタが故障するおそれを低減することができる。
エンジンシステムの構成およびエンジンの上面を示す概略図である。 図1の破線部分を抽出した図である。 図2中の白抜き矢印方向に見たIII−III線断面図である。 電磁コイルに通電される電流の量を示す図である。 エンジン駆動時のECUの処理過程を説明したフローチャートである。 エンジン停止時のECUの処理過程を説明したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかるエンジンシステム1の構成およびエンジンEの上面を示す概略図である。図1中、電気的な信号を一点鎖線の矢印で示す。なお、以下では、図1に示す、F方向を前方、B方向を後方、R方向を右側とし、L方向を左側として説明する。まず、エンジンEの基本的な構成を説明する。図1に示すように、本実施形態のエンジンシステム1におけるエンジンEには、チェーンカバー10と本体部20とが設けられている。本実施形態のエンジンEは、4つの気筒を有する直噴水平対向4気筒エンジンである。チェーンカバー10は本体部20の前方に設けられている。チェーンカバー10内には、不図示のタイミングチェーンまたはタイミングベルトが収容されている。チェーンカバー10と本体部20は、例えば、ボルトで締結されている。
本体部20は、右ヘッドカバー22a(ヘッドカバー22)、右シリンダヘッド24a(シリンダヘッド24)、右シリンダブロック26a(シリンダブロック26)、左ヘッドカバー22b(ヘッドカバー22)、左シリンダヘッド24b(シリンダヘッド24)、左シリンダブロック26b(シリンダブロック26)を含んで構成される。本体部20は、左右方向の外側から、ヘッドカバー22、シリンダヘッド24、シリンダブロック26の順に連結されるとともに、中央において2つのシリンダブロック26(右シリンダブロック26a、左シリンダブロック26b)が連結される。
ヘッドカバー22は、シリンダヘッド24内に収められている不図示のカムシャフトやロッカーアームなどを覆う。シリンダヘッド24には、吸気ポート40が燃焼室82(図3参照)と連通するように形成される。また、シリンダヘッド24には、燃焼室82に先端が臨むようにインジェクタ50が挿入されている。シリンダブロック26には、シリンダボア80(図3参照)が形成されるとともに、不図示のピストンやコネクティングロッド、クランクシャフトが収容される。以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
図2は、図1の破線部分を抽出した斜視図であり、図3は、図2中のIII−III線断面図である。なお、図3中、二点鎖線は、窪み部84に水が溜まる際の最高水位(喫水線W)を示す。
図2および図3に示すように、エンジンEの上面には、エンジンE内の種々の形状や部品の配置に合わせて、大小様々な凹凸が形成されている。そして、インジェクタ50は、例えば、左シリンダヘッド24bおよび左シリンダブロック26bなどに囲まれた凹状の窪み部84内に位置する。
また、図3に示すように、インジェクタ50は、燃料フィルタ52、電磁コイル54、プランジャ56、噴射孔58および弁体66を含んで構成される。燃料フィルタ52は、インジェクタ50の一端に配される。燃料フィルタ52を通じて、燃料が燃料通路60に導入される。電磁コイル54は、燃料通路60よりも外側の内壁に配される。
プランジャ56は、燃料通路60内を軸方向に沿って移動可能な部品である。プランジャ56は、電磁コイル54に電流が流れていない状態(通電されていない状態)では、燃料通路60内部に設けられたスプリングの弾性力によって噴射孔58を塞ぐ。電磁コイル54に電流が流れると、プランジャ56および弁体66は、燃料フィルタ52側に軸方向に沿って移動し、噴射孔58を開弁する。噴射孔58が開弁されると、噴射孔58から燃料が噴射される。
また、インジェクタ50の外面は、主に、ハウジングボディ62と、モールド部64とで構成される。ハウジングボディ62は、金属で形成される。モールド部64は、樹脂で形成される。モールド部64は、電磁コイル54をハウジングボディ62内にモールド(封入)する。
ここで、エンジンEでは、雨や雪などが、エンジンEが搭載されたエンジンルーム内に入った際に、窪み部84に水として溜まってしまうことになる。また、インジェクタ50のモールド部64は、電磁コイル54をモールドする際に、ハウジングボディ62の内側に注入されて形成される。そして、モールド部64は、樹脂が硬化する際に、空隙が形成される。インジェクタ50が高温の際には、空隙に存在する空気は膨張する。一方で、高温になったインジェクタ50が冷却され始めると(例えば、エンジンEを停止したとき)、膨張した空気は、冷却され、収縮する。空隙に存在する空気が収縮すると、ハウジングボディ62とモールド部64との間に隙間が生じる。
したがって、窪み部84に水が溜まってしまうと、インジェクタ50が冷却された際に、ハウジングボディ62とモールド部64との隙間から、インジェクタ50内部に水が浸入し、インジェクタ50が故障してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態のエンジンシステム1では、本体部20に突出部70が設けられている。図2および図3に示すように、本体部20には、インジェクタ50が配される窪み部84内に、円筒状に突出した突出部70が形成されている。この突出部70は、左シリンダヘッド24bと一体形成されている。突出部70のうち、燃焼室82に向かう側とは反対に向かう先端には、円形の開口部72が設けられている。インジェクタ50は、開口部72から燃焼室82に向かって挿入される。
突出部70は、インジェクタ50の周囲(窪み部84)に溜まる水の最高水位(喫水線W)よりも高くなるように、左シリンダヘッド24bから突出している。また、突出部70は、少なくともインジェクタ50が挿入された状態で、ハウジングボディ62とモールド部64との境界よりも上方に位置するように突出している。
また、開口部72の径の大きさは、インジェクタ50の最大径より僅かに大きく形成される。つまり、インジェクタ50を挿入する際に必要な最小径に形成されている。
このように、本体部20(エンジンE)に突出部70を設けることにより、インジェクタ50は、窪み部84に形成される水溜まりから隔離される。つまり、突出部70により、インジェクタ50は水に浸されにくくなる。インジェクタ50が水に浸されにくくなると、上述したように、インジェクタ50が冷却された際に、ハウジングボディ62とモールド部64との隙間から内部に水が入りにくくなる。これにより、インジェクタ50が故障するおそれを低減することができる。
また、本実施形態のエンジンシステム1では、突出部70が設けられることに加え、電磁コイル54を所定の条件で発熱させることによって、さらにインジェクタ50が故障するおそれを低減することが可能となる。
突出部70によって、インジェクタ50は、水に浸されにくくなる。しかし、インジェクタ50と本体部20(シリンダヘッド24、突出部70)の間は、完全に塞ぐことが困難であり、微小の隙間(図3に示す隙間S)が形成される。この隙間Sに、降雨時や降雪時には、水が溜まる可能性がある。そこで、エンジンシステム1は、噴射孔58が開弁されない程度の電流を電磁コイル54に流して発熱させることで、インジェクタ50を高温にし、隙間Sに溜まった水を蒸発させる。
ここで、図1に戻り、エンジンシステム1には、雨滴センサ110、車速センサ120、スタートスイッチセンサ130およびECU100が設けられる。
雨滴センサ110は、フロントガラスなどに付着する雨滴(雨滴や雪など)を検出し、検出結果を示す信号をECU100に送信する。
車速センサ120は、自動車の車速(走行速度)を検出し、車速を示す車速信号をECU100に送信する。
スタートスイッチセンサ130は、スタートスイッチがオンされると、スタートスイッチがオンされたことを示すスタートスイッチオン信号をECU100に送信する。また、スタートスイッチセンサ130は、スタートスイッチがオフされると、スタートスイッチがオフされたことを示すスタートスイッチオフ信号をECU100に送信する。
ECU100は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含むマイクロコンピュータでなり、エンジンE全体を統括制御する。ECU100は、駆動制御部102と、電磁コイル制御部104として機能する。
駆動制御部102は、スタートスイッチセンサ130より送られてきたスタートスイッチオン信号を受信すると、エンジンEを駆動させる。また、駆動制御部102は、スタートスイッチオフ信号を受信すると、エンジンEを停止させる。
電磁コイル制御部104は、後述する条件に基づき、雨滴センサ110、車速センサ120、スタートスイッチセンサ130より送られてきた信号を基に、電磁コイル54(図3参照)を制御する。
上述したように、電磁コイル54に電流が流されると、電磁誘導によってプランジャ56および弁体66が移動し、噴射孔58が開弁される。そして、噴射孔58が開弁されると、燃料が噴射される。一方で、本実施形態のエンジンシステム1では、プランジャ56および弁体66が移動しない(噴射孔58が開弁されない)程度の電流値(以下、発熱電流値)の電流を電磁コイル54に流し、電磁コイル54(インジェクタ50)を発熱させ、インジェクタ50と突出部70に溜まった水を加熱して蒸発させる。
図4は、電磁コイル54に通電される電流の量を示す図である。なお、図4において、縦軸に電流値を示し、横軸に時間を示す。図4中の細線は、噴射孔58が開弁される際の電流値(以下、通常電流値)を示し、太線は、発熱電流値を示す。
自動車の走行状態に応じて、通常電流値で電磁コイル54に電流が流れると、噴射孔58が開弁して、燃料が噴射される。より具体的には、図4中Peakの電流値が電磁コイル54に流れると、プランジャ56および弁体66は軸方向に移動し、噴射孔58が開弁する。そして、燃料の所定の噴射時間にわたって、電磁コイル54には、図4中Keepの電流値が流れ、噴射孔58の開弁を維持し続ける。
一方で、本実施形態のエンジンシステム1では、図4中Keepの電流値未満であり、噴射孔58の開弁には至らない電流(発熱電流値)を電磁コイル54に流す。例えば、アイドリング中は、燃料噴射量が少なく噴射孔58の開弁時間が短い、すなわち、通電時間も少ないため、走行後のインジェクタ50が高温な状態からアイドリングが続くとインジェクタ50は冷却される。あるいは、エンジンEが停止されると、インジェクタ50は徐々に冷却される。つまり、降雨時や降雪時、隙間Sに溜まった水は、所定の時間以上アイドリングしたり、エンジンEが停止したりすることによってインジェクタ50が冷却される際に、ハウジングボディ62とモールド部64との隙間に入るおそれがある。そこで、電磁コイル54に発熱電流値(図4中Heat)の電流を流し発熱させ、インジェクタ50を高温にさせて、隙間Sに溜まった水を蒸発させる。
具体的に説明すると、電磁コイル制御部104(ECU100)は、以下に示す、エンジン駆動時処理およびエンジン停止時処理を実行する。
(エンジン駆動時処理)
図5は、エンジン駆動時処理を説明するフローチャートである。
(ステップS10)
電磁コイル制御部104は、まず、雨滴センサ110から送信される信号に基づいて、雨(あるいは雪)が降っているか否か判断する。その結果、雨が降っていれば(ステップS10におけるYES)、ステップS11に処理を移し、降っていなければ(ステップS10におけるNO)、当該エンジン駆動時処理を終了する。
(ステップS11)
上記ステップS10において、雨が降っていると判断されれば、電磁コイル制御部104は、車速センサ120から送信される信号に基づいて、自動車が停車中か否か判断する。その結果、自動車が停車中であれば(ステップS11におけるYES)、ステップS12に処理を移し、停車中でなければ(ステップS11におけるNO)、当該エンジン駆動時処理を終了する。
(ステップS12)
上記ステップS11において、自動車が停車中であると判断されれば、電磁コイル制御部104は、駆動制御部102によるエンジンEの制御状態に基づいて、エンジンEが所定の時間以上アイドリングをしているか否か判断する。より具体的には、自動車の走行後、エンジンEが所定の時間以上アイドリングをしているか否か判断する。その結果、所定の時間以上アイドリングしていれば(ステップS12におけるYES)、ステップS13に処理を移し、所定の時間未満でアイドリングが終了されれば(ステップS12におけるNO)、当該エンジン駆動時処理を終了する。
(ステップS13)
上記ステップS12において、エンジンEが所定の時間以上アイドリングしていると判断されれば、つまり、雨が降っており、自動車が停車しており、かつ所定時間以上アイドリングしているという通電開始条件が成立したとして、電磁コイル制御部104は、電磁コイル54への通電を開始し、電磁コイル54に発熱電流値の電流を電磁コイル54に流す。なお、エンジンEのアイドリング状態を維持するための燃料噴射はECU100によって別途制御されており、このステップ13における発熱電流の通電は、アイドリングに必要な燃料噴射タイミングを除く時期に実行される。
(ステップS14)
続いて、電磁コイル制御部104は、発熱電流値の電流が電磁コイル54に一定時間流されたか否か判断する。その結果、電流が一定時間流されていなければ(ステップS14におけるNO)、ステップS15に処理を移し、一定時間通電されれば(ステップS14におけるYES)、ステップS16に処理を移す。なお、ステップ14における判断は、アイドリングに必要な燃料噴射タイミングを除く時期に実行された発熱電流の通電の累積時間に基づいて行うこともできる。
(ステップS15)
上記ステップS14において、一定時間、電磁コイル54に電流が流されていない状態で、車速センサ120から送信される信号に基づいて、電磁コイル制御部104は、自動車の走行が開始されたか否か判断する。その結果、走行が開始されたと判断されれば(ステップS15におけるYES)、ステップS16に処理を移し、走行が開始されていないと判断されれば(ステップS15におけるNO)、ステップS14に処理を戻す。
(ステップS16)
上記ステップS14において、一定時間、電磁コイル54に電流が流されたと判断されれば、あるいは、自動車の走行が開始されたと判断されれば、電磁コイル制御部104は、電磁コイル54への通電を終了する。つまり、電磁コイル制御部104は、電磁コイル54に一定時間、発熱電流値の電流を流すことで、隙間Sに溜まった水が、蒸発された、あるいは、走行が開始されたため、インジェクタ50は高温になると判断する。つまり、一定時間電磁コイル54に電流が流された、あるいは走行が開始されたという通電終了条件が成立したとして、電磁コイル制御部104は、これ以上インジェクタ50を発熱電流値で発熱させる必要性がないと判断する。そのため、電磁コイル制御部104は、電磁コイル54への通電を終了する。
上記のように、エンジン駆動時処理を行うと、所定の時間以上アイドリングした場合に、電磁コイル54を発熱させることが可能となる。つまり、長時間アイドリングしても、インジェクタ50が冷却されることがなくなる。そして、電磁コイル54を発熱させることにより、インジェクタ50を高温にすることができ、隙間Sに溜められた水を蒸発させることができるので、インジェクタ50内部に水が入ることを防ぐことが可能となる。
次に、エンジンEを停止した場合においても、電磁コイル制御部104は、発熱電流値の電流を電磁コイル54に流すかどうか判断する。
(エンジン停止時処理)
図6は、エンジン停止時の電磁コイル制御部104の処理過程を説明したフローチャートである。
(ステップS20)
電磁コイル制御部104は、まず、スタートスイッチセンサ130から送信される信号に基づいて、エンジンスタートスイッチがオフされたか否か判断する。その結果、エンジンスタートスイッチがオフされれば(ステップS20におけるYES)、ステップS21に処理を移し、オフされていなければ(ステップS20におけるNO)、当該エンジン停止時処理を終了する。
(ステップS21)
上記ステップS21において、エンジンEがオフされたと判断されれば、駆動制御部102は、エンジンEを停止させる。
(ステップS22)
エンジンEが停止すると、続いて、電磁コイル制御部104は、雨滴センサ110から送信される信号に基づいて、雨が降っているか否か判断する。その結果、雨が降っていれば(ステップS22におけるYES)、ステップS23に処理を移し、降っていなければ(ステップS22におけるNO)、当該エンジン停止時処理を終了する。
(ステップS23)
上記ステップS22において、雨が降っていると判断されれば、つまり、雨が降っており、かつエンジンEがオフされたという通電開始条件が成立したとして、電磁コイル制御部104は、電磁コイル54への通電を開始し、電磁コイル54に発熱電流値の電流を電磁コイル54に流す。
(ステップS24)
続いて、電磁コイル制御部104は、発熱電流値の電流が電磁コイル54に一定時間流されたか否か判断する。その結果、一定時間通電されれば(ステップS24におけるYES)、ステップS25に処理を移し、一定時間通電されていなければ(ステップS24におけるNO)、ステップS24に処理を戻す。
(ステップS25)
上記ステップS24において、一定時間、電磁コイル54に電流が流されたと判断されれば、電磁コイル制御部104は、電磁コイル54への通電を終了する。つまり、電磁コイル制御部104は、隙間Sに溜まった水が、電磁コイル54を発熱したことで蒸発されたと判断する。つまり、一定時間、電磁コイル54に発熱電流値の電流が流された、という通電終了条件が成立したとして、電磁コイル制御部104は、これ以上インジェクタ50を発熱電流値で発熱させる必要性がないと判断する。そのため、電磁コイル制御部104は、電磁コイル54への通電を終了する。
上記のように、エンジン停止時処理を行うと、エンジンEを停止した場合にも、一定時間電磁コイル54を発熱させることが可能となる。すなわち、エンジンオフから一定時間電流を流すことにより、隙間Sに溜められた水を蒸発させることができる。隙間Sに溜められた水は、蒸発されるため、通電終了後、インジェクタ50が冷却しても、インジェクタ50内部に水が入ることを防ぐことが可能となる。
かかる構成により、エンジンシステム1は、発熱電流値の電流を電磁コイル54に流すことで、インジェクタ50を高温にさせ、隙間Sに溜まった水を蒸発させることができる。つまり、エンジンシステム1は、インジェクタ50内に水が入る可能性を低減させることができ、インジェクタ50が故障するおそれを低減させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、突出部70が、シリンダヘッド24に一体形成されていることを例に挙げて説明したが、シリンダブロック26や、ヘッドカバー22などに一体形成されてもよい。
また、上述した実施形態では、突出部70は、シリンダヘッド24に一体形成されたことを例に挙げて説明したが、個別に形成されてもよい。
また、上述した実施形態では、突出部70は円筒状である場合について説明したが、突出部70は多角形や波形など他の形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、インジェクタ50は、燃焼室82に向けて挿入されている場合について説明したが、吸気ポート40に向けて挿入されてもよい。
また、上述した実施形態では、降雨時や降雪時の場合について説明したが、晴天時などに適用してもよい。
また、上述した実施形態では、突出部70、開口部72、および電磁コイル制御部104が発熱電流値の電流を流す場合について説明したが、電磁コイル制御部104が発熱電流値の電流を流すことは、必須の構成ではない。
本発明は、インジェクタを備えたエンジンシステムに利用できる。
E エンジン
1 エンジンシステム
50 インジェクタ
54 電磁コイル
58 噴射孔
64 モールド部
70 突出部
84 窪み部
62 ハウジングボディ
104 電磁コイル制御部

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンに挿通されるインジェクタと、
    前記インジェクタが挿通可能に、前記インジェクタの周囲を覆うように前記エンジンから突出し、前記エンジンにおける前記インジェクタが設けられた窪み部の喫水線よりも高く形成される突出部と、
    を備えるエンジンシステム。
  2. 前記インジェクタは、金属で形成されたハウジングボディと、電磁コイルをモールドするとともに前記ハウジングボディに接続されたモールド部とを含み、
    前記突出部は、
    前記ハウジングボディと前記モールド部との境界よりも鉛直上方まで延在する請求項1に記載のエンジンシステム。
  3. 前記エンジンが停止したとき、前記インジェクタの噴射孔の開弁には至らない所定の電流を前記インジェクタの電磁コイルに流す電磁コイル制御部を備える請求項1または2に記載のエンジンシステム。
  4. 前記エンジンがアイドリング中であるとき、前記アイドリングを維持するのに必要な燃料噴射タイミングとは異なる時期に、前記インジェクタの前記噴射孔の開弁には至らない所定の電流を前記インジェクタの電磁コイルに流す電磁コイル制御部を備える請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジンシステム。
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