JP2018155071A - 建材支持具、及び、建材支持具を用いた、二重床の施工方法、直貼り床の施工方法、壁の施工方法、配管の設置方法 - Google Patents

建材支持具、及び、建材支持具を用いた、二重床の施工方法、直貼り床の施工方法、壁の施工方法、配管の設置方法 Download PDF

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Masanao Owaki
雅直 大脇
小林 秀樹
Hideki Kobayashi
秀樹 小林
三成 中村
Mitsunari Nakamura
三成 中村
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Abstract

【課題】床スラブ上に設けられた断熱材を逐一除去することなく建材を設置可能とする建材支持具、及び、当該建材支持具を用いた、二重床の施工方法、直貼り床の施工方法、壁の施工方法、配管の設置方法を提供する。【解決手段】本発明に係る建材支持具1は、床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2に設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えたことを特徴とする。また、二重床4の施工方法は、床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2に設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えた建材支持具1を用い、断熱材3を貫通して床スラブ2に設置された建材支持具1の建材設置面12に、床構成部支持用の支持脚6を設置して二重床4を構築したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、床スラブ上に設けられた断熱材上に建材を設置可能とするための建材支持具、及び、当該建材支持具を用いた二重床の施工方法等に関する。
従来、床スラブ面上に、二重床の支持脚、直貼り床の下地材、スタッド建込用の床側ランナー等の建材を設置して、二重床、直貼り床、二重壁(付加壁)を構築するようにしている(例えば、特許文献1,2等参照)。
また、マンション等の建物においては、建物の断熱性能を向上させるために、床スラブ上の少なくとも一部に断熱材を吹き付けて床下に断熱層を設けることも知られている(例えば、特許文献3等参照)。この断熱層の上に二重床の支持脚、直貼り床の下地材、スタッド建込用のランナー等の建材を設置することはできないため、これら建材を設置する箇所においては、断熱材を除去して床スラブを露出させ、当該露出させた床スラブ上に建材を設置するようにしていた。
特開2014−12976号公報 特開2016−3540号公報 特開2016−89537号公報
しかしながら、建材を設置する箇所の断熱材を逐一除去する作業は、労力の面だけではなく、断熱材を除去した部分は断熱欠損となってしまうので、好ましくないという課題があった。
そこで、本発明は、床スラブ上に設けられた断熱材を逐一除去することなく建材を設置可能とする建材支持具、及び、当該建材支持具を用いた、二重床の施工方法、直貼り床の施工方法、壁の施工方法、配管の設置方法を提供する。
本発明に係る建材支持具によれば、床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えたので、床スラブ上に設けられた断熱材を逐一除去することなく、支持脚、下地材、床側ランナー、配管等の建材を床スラブに支持された状態に設置できるようになり、断熱欠損の無い断熱性能に優れた床構造等を容易に構築できるようになる。
また、二重床の施工方法によれば、床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、床構成部支持用の支持脚を設置して二重床を構築したので、断熱材を逐一除去することなく建材としての支持脚を床スラブに支持された状態に設置できるようになり、断熱材を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた二重床を容易に施工できるようになる。
また、直貼り床の施工方法によれば、床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、床材支持用の下地材を設置して直貼り床を構築したので、断熱材を逐一除去することなく建材としての下地材を床スラブに支持された状態に設置できるようになり、断熱材を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた直貼り床を容易に施工可能となる。
また、壁の施工方法によれば、床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、スタッド建込用の床側ランナーを設置して壁を構築したので、断熱材を逐一除去することなく建材としての床側ランナーを床スラブに支持された状態に設置できるようになり、断熱材を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた床スラブ上に付加壁を容易に施工可能となる。
また、配管の設置方法によれば、床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、配管を設置したので、断熱材を逐一除去することなく建材としての配管を床スラブに支持された状態に設置できるようになり、断熱材を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた配管設置構造を容易に施工可能となる。
建材支持具を用いた二重床構造を示す断面図(実施形態1,2)。 建材支持具の一例を示す図であり、(a)は建材支持具を建材設置面側から見た斜視図、(a)は建材支持具を脚部側から見た斜視図(実施形態1)。 建材支持具の他の形態を示す図(実施形態1)。 建材支持具を用いた直貼り床構造を示す断面図(実施形態3)。 建材支持具を用いた二重壁構造を示す断面図(実施形態4)。 建材支持具を用いた配管設置構造を示す図(実施形態5)。
実施形態1
図1に示すように、実施形態1に係る建材支持具1は、例えば、金属、樹脂等により形成され、床スラブ2のスラブ面上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2のスラブ面に設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えたものである。
脚部11は、例えば図2に示すように、少なくとも3本の柱状の脚11aを備えた構成である。
建材設置面12は、脚部11の上端に設けられたブロック体や平板等の基部13の上面13aとなる平面により形成される。
言い換えれば、脚部11を構成する柱状の脚11aは、基部13の下面13bから突出するように形成されている。
そして、脚部11が床スラブ2のスラブ面上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2のスラブ面に設置されて、建材設置面12が断熱材3よりも上方に位置された建材支持具1の当該建材設置面12に、支持脚、下地材、ランナー、配管等の建材が設置される。
断熱材3は、例えば、現場発泡ウレタン系等の吹き付け断熱材であり、この吹き付け断熱材を床スラブ2のスラブ面上の所定範囲に吹き付けることで断熱層30が形成される。例えば、断熱材3を吹き付けて形成される断熱層30は、床スラブ2のスラブ面上の壁際部分に設けられる。
尚、建材支持具1としては、例えば、図3(a)に示すように、円板状又は円柱状の基部13と4本の脚11aとを備え、4本の柱状の脚11aが円形面である下面13bの周縁側において互いに中心角90度隔てた位置にそれぞれ設けられた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(b)に示すように、円板状又は円柱状の基部13と4本の柱状の脚11aとを備え、1本の脚11aが円形面である下面13bの中心に設けられて、かつ、3本の脚11aが下面13bの周縁側において互いに中心角120度隔てた位置にそれぞれ設けられた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(c)に示すように、四角板状又は四角柱状の基部13と5本の柱状の脚11aとを備え、4本の脚11aが四角面である下面13bの角縁側の位置にそれぞれ設けられ、かつ、下面13bの中央位置に脚11aが設けられた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(d)に示すように、円板状又は円柱状の基部13の円形の下面13bの周縁に連続して設けられた円筒状の脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(e)に示すように、四角板状又は四角柱状の基部13の四角形の下面13bの周縁側に連続して設けられた円筒状の脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(f)に示すように、円板状又は円柱状の基部13の円形の下面13bの周縁に連続して設けられた2つの半円弧状の脚11b,11bを有した脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(g)に示すように、円板状又は円柱状の基部13の円形の下面13bに十字状に突出するように設けられた脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(h)に示すように、四角板状又は四角柱状の基部13の四角形の下面13bに十字状に突出するように設けられた脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(i)に示すように、四角板状又は四角柱状の基部13の四角形の下面13bに対角線上に十字状に突出するように設けられた脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(j)に示すように、四角板状又は四角柱状の基部13の四角形の下面13bの中央に向けられた断面十字状の脚11cと下面13bの各角部にそれぞれ設けられた断面L字状の脚11dとを有した脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
また、図3(k)に示すように、円板状又は円柱状の基部13の円形の下面13bの中心を横切る平板状に脚11eと脚11eの両側に位置する下面13bから突出するように設けられた複数の柱状の脚11aとを有した脚部11を備えた構成の建材支持具1を用いても良い。
実施形態1に係る建材支持具1によれば、床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2に設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えたので、床スラブ2上に設けられた断熱材3を逐一除去することなく、後述するような、支持脚、下地材、床側ランナー、配管等の建材を床スラブ2のスラブ面に支持された状態に設置できるようになり、断熱欠損の無い断熱性能に優れた床構造等を容易に構築できるようになる。
実施形態2
建材支持具1を用いた二重床4の施工方法を図1に基づいて説明する。
まず、床スラブ2のスラブ面の所定の範囲に(例えば戸境壁80等の壁側の床スラブ面上に)断熱材3を吹き付けて断熱層30を形成する。
断熱層30が設けられていない部分においては、床スラブ2上に支持脚5を設置する。
断熱層30が設けられている部分においては、建材支持具1の脚部11を脚部11の先端側から断熱層30に突き刺して、脚部11の先端を床スラブ2のスラブ面に到達させる。即ち、建材支持具1の脚部11が断熱材3を貫通して床スラブ2のスラブ面に設置されることにより、当該建材支持具1が床スラブ2に支持された状態にする。
次に、建材支持具1が床スラブ2に支持された場合に、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12に支持脚6を設置する。
そして、床スラブ2上に設置された支持脚5の台座58のレベル(高さ)、及び、断熱材3を貫通して床スラブ2に支持された建材支持具1の建材設置面12上に設置された支持脚6の際根太部61のレベルを調整して、各支持脚5,6の上に床板構成部7を構築することにより、二重床4を構築できる。
即ち、二重床4は、脚11aが床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2のスラブ面に設置されて建材設置面12が断熱材3よりも上方に位置された上述の建材支持具1と、断熱材3を貫通して床スラブ2に支持された建材支持具1の建材設置面12に設置された支持脚6と、断熱材3が設けられていない床スラブ2のスラブ面に配置された支持脚5と、支持脚5,6の上に設置された床板構成部7とを備えて構成される。
床スラブ2上に設置される支持脚5としては、例えば、床スラブ2のスラブ面に設置される防振ゴム56と、下部が防振ゴム56に取付けられて防振ゴム56に支持される支柱57と、支柱57の上端部に設けられた台座58とを備える。台座58は、例えば、パーティクルボード、あるいは、構造用合板で形成される。台座58は、台座58の上下面間に延長して設けられたナット部59を備え、当該ナット部59が支柱57の上端部側に螺着されている。つまり、支持脚5は、支柱57の上部の外周面に形成された雄ねじ部とナット部59の雌ねじとのねじ嵌合により、台座58が支柱57に対して上下に移動可能に構成され、台座58のレベルを調整して床板構成部7のレベルを調整できるように構成されている。
建材支持具1の建材設置面12に設置される支持脚6としては、例えば、床板構成部7の戸境壁等の壁80側の端部(壁際)を支持する防振際根太と呼ばれる支持脚6を用いる。当該防振際根太と呼ばれる支持脚6は、所定長さの長尺支持部材としての際根太部61を有し、当該際根太部61の両端側が支持具62,62で支持された構成のものである。支持具62は、際根太部61の上下面間に延長して設けられたナット部63と、ナット部63が螺着されてナット部63を上下に移動可能とする支柱64と、支柱64の下端側がはめ込まれて支柱64に伝わる振動を吸収するゴム(防振ゴム)65とを具備して構成される。つまり、支持脚6は、支柱64の上部の外周面に形成された雄ねじ部とナット部63の雌ねじとのねじ嵌合により、際根太部61が支柱64,64に対して上下に移動可能に構成され、際根太部61のレベルを調整して床板構成部7のレベルを調整できるように構成されている。
床板構成部7は、例えば、各支持脚5,6の上に設置された基材71と、基材71の上に設置された床仕上げ材72とを備えて構成される。
基材71と際根太部61及び台座58とが図外の固定手段により固定され、基材71の上面に床仕上げ材72が取付けられる。
固定手段としては、例えば、釘、スクリュー釘、タッカー針、ビス等が用いられる。
基材71を構成する板材としては、例えば、パーティクルボード、構造用合板等が用いられる。
床仕上げ材72は、例えば、フローリング床材、カーペット、タイル、絨毯、石板、畳等により構成される。
つまり、実施形態2による二重床4の施工方法は、床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2に設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えた建材支持具1を用い、断熱材3を貫通して床スラブ2に設置された建材支持具1の建材設置面12に、床構成部支持用の支持脚5を設置して二重床4を構築するようにした。
建材支持具1を用いた二重床4の施工方法によれば、建材支持具1を用いたことにより、断熱材3を逐一除去することなく建材としての支持脚6を床スラブ2に支持された状態に設置でき、断熱材3を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた二重床4を容易に施工できるようになる。
実施形態3
建材支持具1を用いた直貼り床4Aの施工方法を図4に基づいて説明する。
まず、断熱材3を吹き付けて断熱層30を形成する所定の範囲(例えば戸境壁80等の壁側の所定範囲)のスラブ面21と、断熱層30を形成しないスラブ面22とを備え、スラブ面21のレベルをスラブ面22のレベルより低くした床スラブ2Aを構築する。
そして、所定の範囲のスラブ面21上に断熱材3を吹き付けて断熱層30を形成する。
次に、建材支持具1の脚部11を脚部11の先端側から断熱層30に突き刺して、脚部11の先端をレベルを低くした床スラブ面21に到達させる。即ち、複数の建材支持具1が断熱材3を貫通して所定の範囲の床スラブ面21に支持されるよう設置される。
そして、所定の範囲の床スラブ面21に設置された複数の建材支持具1の建材設置面12上に例えば構造用合板等の下地材75を設置して、下地材75の上面による床材設置面76を形成するとともに、所定の範囲以外のスラブ面22上にセルフレベリング材77を設けてセルフレベリング材77による床材設置面78を形成する。
最後に、下地材75の上面により形成された床材設置面76とセルフレベリング材77により形成された床材設置面78とに床材79を貼り付けることにより、直貼り床4Aが構築される。
即ち、直貼り床4Aは、断熱層30を形成するために所定の範囲のスラブ面21のレベルが所定の範囲以外のスラブ面22のレベルよりも低くなるように構築された床スラブ2Aと、所定の範囲のスラブ面21上に断熱材3が設けられて形成された断熱層30と、断熱層30の上に設置されて床材設置面76を形成する下地材75と、所定の範囲外のスラブ面22上に設けられて床材設置面78を形成するセルフレベリング材77と、下地材75及びセルフレベリング材77によって形成された床材設置面76,78上に設置された床材79とを備えて構成される。
つまり、実施形態3による直貼り床4Aの施工方法は、床スラブ2A上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2Aに設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えた建材支持具1を用い、当該建材支持具1の建材設置面12に、床材支持用の下地材75を設置して直貼り床4Aを構築するようにした。
建材支持具1を用いた直貼り床4Aの施工方法によれば、建材支持具1を用いたことにより、断熱材3を逐一除去することなく建材としての下地材75を床スラブ2Aのスラブ面21に支持された状態に設置でき、断熱材3を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた直貼り床4Aを容易に施工可能となる。
実施形態4
建材支持具1を用いた付加壁(壁)8を図5に基づいて説明する。
まず、床スラブ2のスラブ面の所定の範囲である戸境壁80等の壁側のスラブ面上に断熱材3を吹き付けて断熱層30を形成する。
次に、建材支持具1の脚部11を脚部11の先端側から断熱層30に突き刺して、脚部11の先端を床スラブ2のスラブ面に到達させる。即ち、建材支持具1が断熱材3を貫通して床スラブ2のスラブ面に支持されるようにする。
そして、床側ランナー82を建材支持具1の建材設置面12上に設置するとともに、図外の天井スラブに天井側ランナーを設置する。
床側ランナー82及び天井側ランナーの立ち上がり板82b,82b間に所定の間隔を隔てて複数のスタッド(下地柱)83を建て込んでせっこうボード等の壁下地材85の取付面84を構築する。
取付面84に壁下地材85を取付けて、壁下地材85の表面にクロス等の壁仕上げ材86を貼り付けることにより、付加壁8が構築される。
つまり、戸境壁80と、当該戸境壁80と対向するように戸境壁80の前方に空気層を介して設けられた付加壁8とを備えた二重壁が構築される。
即ち、付加壁8は、脚部11が床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2に設置されて建材設置面12が断熱材3よりも上方に位置された建材支持具1と、当該建材支持具1の建材設置面12に設置された床側ランナー82と、床側ランナー82内に建て込まれたスタッド83と、スタッド83に取付けられた壁下地材85と、壁下地材85の表面に設けられたクロス等の壁仕上げ材86とを備えて構成される。
床側ランナー82、及び、図外の天井側ランナーは、例えば、長尺な方向と直交する方向に切断された断面が凹形状の長尺材により形成される。即ち、長尺な帯板状の基板82aの両方の長辺縁より同じ方向に延長して当該基板82aに対して垂直な立ち上がり板82b,82bを備え、当該基板82aと両方の立ち上がり板82b,82bとで囲まれた凹部を備える。
床側ランナー82は、凹部の開口を上に向けて床スラブ2上における複数のスタッド83の下端の設置予定位置に配置された建材支持具1の建材設置面12にねじ等の固定手段87によって固定される。
天井側ランナーは、凹部の開口を下に向けて図外の天井スラブのスラブ面における複数のスタッド83の上端の設置予定位置に配置されて天井スラブにアンカーボルト等の固定手段により固定される。
つまり、実施形態4による付加壁8の施工方法は、床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2に設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えた建材支持具1を用い、当該建材支持具1の建材設置面12に、スタッド建込用の床側ランナー82を設置して付加壁(壁)8を構築するようにした。
建材支持具1を用いた付加壁8の施工方法によれば、建材支持具1を用いたことにより、断熱材3を逐一除去することなく建材としての床側ランナー82を床スラブ2のスラブ面に支持された状態に設置でき、断熱材3を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた床スラブ2上に付加壁8を容易に施工可能となる。
実施形態5
建材支持具1を用いた配管9の設置方法を図6に基づいて説明する。
例えば、実施形態1で説明した二重床4を構築する際に、断熱層30の上に配管9を設置したい場合において、配管支持用の建材支持具1が断熱材3を貫通して床スラブ2のスラブ面に支持されるようにする。
そして、断熱材3を貫通して床スラブ2に支持された建材支持具1の建材設置面12に配管9を設置し、適宜、固定具91を用いて、配管9を建材設置面12に固定する。
実施形態5による配管9の設置方法は、床スラブ2上に設けられた断熱材3を貫通して床スラブ2に設置される脚部11と、断熱材3よりも上方に位置される建材設置面12とを備えた建材支持具1を用い、断熱材3を貫通して床スラブ2に設置された建材支持具1の建材設置面12に、配管9を設置するようにした。
当該建材支持具の建材設置面に、配管を設置した。
建材支持具1を用いた配管9の設置方法によれば、建材支持具1を用いたことにより、断熱材3を逐一除去することなく建材としての配管9を床スラブ2のスラブ面に支持された状態に設置でき、断熱材3を除去しないので、断熱欠損の無い断熱性能に優れた配管設置構造を容易に施工可能となる。
1 建材支持具、2 床スラブ、3 断熱材、4 二重床、6 支持脚、
7 床板構成部、8 付加壁(壁)、9 配管、11 脚部、12 建材設置面、
75 下地材、82 床側ランナー、83 スタッド。

Claims (5)

  1. 床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えたことを特徴とする建材支持具。
  2. 床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、
    断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、床構成部支持用の支持脚を設置して二重床を構築したことを特徴とする二重床の施工方法。
  3. 床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、
    断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、床材支持用の下地材を設置して直貼り床を構築したことを特徴とする直貼り床の施工方法。
  4. 床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、
    断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、スタッド建込用の床側ランナーを設置して壁を構築したことを特徴とする壁の施工方法。
  5. 床スラブ上に設けられた断熱材を貫通して床スラブに設置される脚部と、断熱材よりも上方に位置される建材設置面とを備えた建材支持具を用い、
    断熱材を貫通して床スラブに設置された建材支持具の建材設置面に、配管を設置したことを特徴とする配管の設置方法。
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