JPH02252856A - 暖房床及びその施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、温水配管を埋設して、温水で法自体を加温す
る暖房床及びその施工法に関する。

〔従来の技術〕

温水による床暖房の方式として、床内に温水配管材を埋
設し、ボイラーや熱交換器からの温水をマニホールドを
介してこの温水配管材内に往来させ、法自体を暖めるも
のがある。

第３図は、コンクリート床にこのような床暖房の方式を
組込む場合の縦断正面図で、図中１は建物躯体としての
コンクリートスラブである。

荒床コンクリートとしての該コンクリートスラブ１の面
上に防水シート２を敷設して、その上に断熱材３を配設
する。さらに、この断熱材３の上に金鏝での押えモルタ
ル４を施し、その上にワイヤーメツシュ等の金１ｉＩ５
を置く。

架橋ポリエチレン管によるプラスチック類の温水配管材
６は、この金網５に結束線で結束することで配管し、そ
の上からコンクリートまたはモルタル等の仕上げ材７を
打設することで、該仕上げ材７中に温水配管材６を埋設
する。そして、この仕上げ材７の上にカーペット、ビニ
タイル等の表面仕上げ材８を取り付ける。

このようにして、前記温水配管材６内に２０″〜１００
”Ｃの温水を通せば、その熱は断熱材３で絶縁されてコ
ンクリートスラブｌ側へは行かず、仕上げ材７及び表面
仕上げ材８の方を主として加温する。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし前記のような従来の暖房床では、仕上げ材７の層
は比較的薄いものであり、この仕上げ材７の層がプラス
チック類の温水配管材６の膨張、収縮により、ひび割れ
を生じるおそれがある。

また、工事中、コンクリートまたはモルタル等の仕上げ
材７を打設するまではプラスチック類の温水配管材６は
金網５上で露出された状態となり、作業者等が誤って踏
み付けて破損することもある。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、プラスチ
ック類の温水配管材を外部からの衝撃から保護しなから
配設でき、また伝熱性能を撰なわずに、仕上げ材のひび
割れ等を防止できる暖房床及びその施工法を提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は前記目的を達成するため、コンクリートスラブ
のコンクリートまたはモルタル等仕上げ材中に温水配管
材を埋設して暖房床を形成する場合において、アルミニ
ウム合金の押出形材で、上面を開口し、内側側方部に温
水配管材の収容凹部を形成した管路材をコンクリートス
ラブ上に予め配設し、この管路材内にプラスチック類の
温水配管材を収めてから、残りの部分を砂で充填し、さ
らに管路材上面を開口をフィルムまたは板材で閉塞し、
コンクリートまたはモルタル等の仕上げ材を、該管路材
が埋設する厚さにコンクリートスラブ上に打設すること
、及びコンクリートスラブ上に断熱材を敷設し、その上
に金属製薄板を敷き、該金属製薄板の上にアルミニウム
合金の押出形材で、上面を開口し、内側側方部に形成す
る収容凹部にプラスチック類の温水配管材を収めた管路
材を配設し、この管路材が埋設する厚さにコンクリート
またはモルタル等の仕上げ層を形成したことを要旨とす
るものである。

〔作用〕

請求項第１項記載の本発明によれば、プラスチック類の
温水配管材はむき出しではなくアルミニウム合金の押出
形材による管路材の内部に収納されるので、工事中でも
この温水配管材を直接踏みつけて破損させるおそれもな
く、温水配管材の膨張、収縮がコンクリートまたはモル
タル等の仕上げ材に伝わり、これがひび割れたりするこ
ともない。また、温水配管材内の温水からの熱は管路材
を介して効率よく仕上げ材に伝達され、床面全体を特徴
する 請求項第２項記載の本発明によれば、前記作用に加えて
、管路材に収めるプラスチック類の温水配管材は収容凹
部との保合の他に砂で押さえられて即時に固定される。

また、この砂は蓄熱材として作用するもので、空気層を
遮断し、温水配管材内の温水からの熱の伝熱性能が一層
向上する。

さらに、管路材の開口を閉塞することにより、管路材の
砂にコンクリートまたはモルタル等の仕上げ材の水分が
浸透することを防止でき、該砂の蓄熱効果を確保できる
。

請求項第３項記載の本発明によれば、暖房床として、温
水配管材内の温水からの熱を管路材を介して効率よく仕
上げ材に伝達するのに、管路材上の金属製伝熱材が横方
向への伝熱を行い、仕上げ材はむらなく加温される。

〔実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明の暖房床及びその施工法の１実施例を示
す縦断正面図で、前記従来例を示す第２図と同一構成要
素には同一参照符号を附したものである。

すなわち、図中１は荒床コンクリートとしての建物躯体
であるコンクリートスラブ、３はその上に配設する発泡
シート等の断熱材で、このシートは防水性を持たせても
よい。

該断熱材３の上面に、金属製伝熱材としてアルミニウム
（Ａ　Ｉ　）又はステンレススチール（ＳＳ）による金
属製薄板９を敷設し、その上にアルミニウム合金の押出
形材による管路材ｌＯを配設した。

なお、金属製薄板に代えて金網を採用してもよい。

第２図に示すように、該管路材１０は断面が略偏平Ｃ字
形のチャンネル材で、上面に長手方向に連続する開口１
０ａを形成し、内側側方部に後述の温水配管材６の収容
凹部１０ｂを形成した。開口１０ａの幅は温水配管材６
の径の２倍程度であり、凹部１０ｂはこの配管材６と同
形で、配管材６の外周の約３分の２程度を囲むようにす
る。管路材１０内で横向きになる凹部１０ｂの開口も、
テーパー状に広げるようにすれば、配管材６を凹部１０
ｂ内に入れ易くなる。

このような管路材１０は、底板１０ｃをコンクリートス
ラブ１にビス１１でビス止めすることで、断熱材３と金
属製薄板９を挟み込んだままで、固定する。すなわち、
断熱材３や金属製薄板９もこの管路材１０を取り付ける
ことで、同時に固定できる。

なお、図示は省略するが、管路材１０は長さ方向に連続
するもので、直状と湾曲したものの組合わせで、コンク
リートスラブ１上に蛇行して伸ばし、先端は適宜な端板
で閉塞した。

このように、管路材ｌＯをコンクリートスラブ１上に先
に固定してから、架橋ポリエチレン管によるプラスチッ
ク類の温水配管材６を開口１０ａから管路材１０内に差
し入れ、かつ収容凹部１０ｂに嵌め込む。その際、温水
配管材６は往管６ａと復管６ｂが管路材１０内で間隔を
存して並列する。

温水配管材６を収めたあとの管路材ｌＯの残りの空所に
は、モルタル等を充填してもよいが、伝熱材と蓄熱材を
兼ねるものとして山砂１２を詰め、さらに管路材１０の
上面開口１０ａをアルミ箔積層フィルムによる防水性フ
ィルム１３で塞ぐようにした。

この場合、アルミ箔積層フィルムに代えてアルミニウム
板等を閉じこれを接着テープで止着することもできる。

そして、上から発泡コンクリートまたはモルタル等の仕
上げ材７をこの管路材１０が完全に埋設する厚さに打設
する。

さらに、仕上げ材７の効果後はその上にカーペット、ビ
ニタイル等の表面仕上げ材８を取り付けた。

架橋ポリエチレン管によるプラスチック類の温水配管材
６は往管６ａ、復管６ｂともにマニホールドを介してボ
イラー等に連結され、温水がその中を循環する。

この温水配管材６からの熱は、密接する管路材１０に伝
わり、この管路材ｌＯから仕上げ材７へと伝わって床全
面を加熱する。特に、金属製薄板９がある場合は、管路
材１０はこの金属製薄板９と下面で大きく接合している
ので該金属製薄板９を直接加温することになり、その熱
が金属製薄板９を介して横に広がり、仕上げ材７をむら
なく暖めることが出来る。

また、温水配管材６からの熱は、山砂１２に蓄熱される
。

一方、温水配管材６は通過する温水の量や熱の高低で、
それ自体が膨張、収縮するが、温水配管材はその外周の
過半部が管路材１０により包囲されて発泡コンクリート
またはモルタル等の仕上げ材７との接触を少なくできる
から仕上げ材のひび割れを避けることができるもので山
砂１２を充填する場合は特に配管材６の動きは山砂１２
で吸収され、仕上げ材７に伝わることはない。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の暖房床及びその施工法は、コ
ンクリートスラブ上のコンクリートまたはモルタル等の
仕上げ材中に温水配管材を埋設して暖房床を形成する場
合において、プラスチック類である温水配管材は先に取
付けるアルミニウム合金の押出形材による管路材の内部
に収納するようにしたので、配管の位置決め等が簡単と
なり、工事中でもこの温水配管材を直接踏みつけて破損
させるおそれもなくなるものである。

また、温水配管材の膨張、収縮がコンクリートまたはモ
ルタル等の仕上げ材に伝わり、これがひび割れたりする
こともな（、さらに、温水配管材内の温水からの熱はこ
の管路材を介して効率よく仕上げ材に伝達されるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の暖房床及びその施工法の一実施例を示
す縦断正面図、第２図は管路材の部分斜視図、第３図は
従来例を示す縦断正面図である。 １・・・コンクリートスラブ２・・・防水シート３・・
・断熱材　　　　　　４・・・押えモルタル５・・・金
網　　　　　　　６・・・温水配管材６ａ・・・往管　
　　　　　６ｂ・・・復管７・・・仕上げ材　　　　　
８・・・表面仕上げ材９・・・金属製薄板　　　　１０
・・・管路材１０ａ・・・開口　　　　　　１０ｂ・・
・凹部１０ｃ・・・底板 １２・・・山砂

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）コンクリートスラブ上のコンクリートまたはモル
   タル等の仕上げ材中に温水配管材を埋設して暖房床を形
   成する場合において、アルミニウム合金の押出形材で、
   上面を開口し、内側側方部に温水配管材の収容凹部を形
   成した管路材をコンクリートスラブ上に予め配設し、こ
   の管路材内にプラスチック製の温水配管材を収めてから
   、コンクリートまたはモルタル等の仕上げ材を、該管路
   材が埋設する厚さにコンクリートスラブ上に打設するこ
   とを特徴とする暖房床の施工法。
2. （２）管路材内に温水配管材を収めてから、残りの部分
   を砂で充填し、その後管路材上面を開口をフィルム又は
   板材でコンクリートまたはモルタル等の仕上げ材を打設
   する請求項第１項記載の暖房床の施工法。
3. （３）コンクリートスラブ上に断熱材を敷設し、その上
   に金属製伝熱材を敷き、該金属製伝熱材の上にアルミニ
   ウム合金の押出形材で、上面を開口し、内側側方部に形
   成する収容凹部にプラスチック製の温水配管材を収めた
   管路材を配設し、この管路材が埋設する厚さにコンクリ
   ートまたはモルタル等の仕上げ層を形成したことを特徴
   とする暖房床。