JPH0640593U - 配管・機器の保温・保冷装置 - Google Patents

配管・機器の保温・保冷装置

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JPH0640593U
JPH0640593U JP8017992U JP8017992U JPH0640593U JP H0640593 U JPH0640593 U JP H0640593U JP 8017992 U JP8017992 U JP 8017992U JP 8017992 U JP8017992 U JP 8017992U JP H0640593 U JPH0640593 U JP H0640593U
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JP
Japan
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heat insulating
insulating material
layer portion
inner layer
equipment
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Application number
JP8017992U
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Inventor
一郎 仲嶋
正三郎 興田
登 隅田
堯夫 立見
孝之介 加藤
Original Assignee
ニチアス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管・機器の保温・保冷装置において、高温
使用時に、保温用断熱材にクラックが発生しないように
する。 【構成】 配管1の外側を被覆する内層部7を、水酸化
アルミニウムや炭酸カルシウム等の無機化合物を主成分
とし、有機樹脂、発泡剤を加えて発泡させてなる無機系
保温断熱材で形成し、内層部1の外側を被覆する外層部
8を有機発泡樹脂からなる保冷断熱材で形成し、外層部
8を防水・防温材3で被覆し、その上を金属外装材6で
被覆する。 【効果】 上記内層部を形成している保温用断熱材は最
高使用温度は200℃であり、従来のフェノールフォー
ムの100℃より高温でも使用可能である。また、前記
保温用断熱材は可撓性に優れているため、高温時でのク
ラック発生はなくなる。したがって、クラックが原因で
低温時に結露、結氷等の施工不良の原因になることがな
くなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高温・低温の範囲で使用される配管・機器の保温・保冷装置の改良 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の配管保温・保冷構造として、例えば、図3に示したものがある 。 同図において、1は流体輸送配管、2は保温用断熱材、3は保冷用断熱材、4 は緊縛材、5は防水・防湿材、6は金属外装材である。前記保温用断熱材として は、使用温度に応じて、フォームグラス、フェノールフォーム等を使用し、その 半筒形に成形した断熱材2で配管1を被覆し、帯鋼のような緊縛材4で固定する 。保冷用断熱材3としては、使用温度に応じて、硬質ウレタンフォーム、ポリス チレンフォーム等を使用し、その半筒形に成形した断熱材3で前記保温用断熱材 2を被覆し、緊縛材4で固定する。さらにその上に被覆される防水・防湿材5と しては、アルミポリエステル複合フィルム状或いはブチルゴム、ゴムアスファル ト等のシート状あるいはゴム系、樹脂系もしくはアスファルト系の塗り材(マス チック)が使用される。また、その上に被覆される外装材として、亜鉛引き鉄板 、着色亜鉛引き鉄板、アルミ板、ステンレス板等が用いられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成の保温・保冷構造には、下記の問題点がある。 (1)フォームグラスは高温時に変形によって目地が開きやすく、これが低温時 に結露・結氷等の施工不良の原因になる。 フェノールフォームは最高使用温度として100℃が限界であるため、これ以 上の温度では使用できない。 (2)また、保温断熱材取付け施工、保冷断熱材の取付け施工と、2工程が必要 になるため、施工に時間がかかり、また、それが施工費用の増大につながる。 (3)さらに、保温断熱材として、フォームグラスを使用する場合、低温時に配 管よりも収縮量が小さいため、コンストラクション・ジョイントが必要になり、 またこれが施工不良の原因となりやすい、および輸入品のため、納期等において 緊急な対応が難しい、材工を含めた価格が高価になる等の問題がある。
【0004】
【考案の目的】
本考案は、上述した従来の配管・機器の保温・保冷装置の問題をすべて解消す るためになされたものであって、保温断熱部の最高使用温度範囲を大幅に向上さ せて、高温時のクラック発生に起因する低温時の結露・結氷等の施工不良の原因 を無くすことができ、しかも施工性の大幅な向上改善が可能な配管・機器の保温 ・保冷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、配管・機器の外側を被覆する内層部を、水酸化アルミニウムや炭酸 カルシウム等の無機化合物を主成分とし、有機樹脂、発泡剤を加えて発泡させて なる無機系保温断熱材で形成し、前記内層部の外側を被覆する外層部を有機発泡 樹脂からなる保冷断熱材で形成し、この外層部の外側を防水・防湿材で被覆した 構成を要旨としている。
【0006】
【作用】
上記内層部を形成している保温端熱材は、水酸化アルミニウムや炭酸カルシウ ム等の無機化合物を主成分としているので、約200℃の高温度の使用が可能で あり、かつ有機樹脂自体に吸水性がないこと、および独立気泡率が高いことから 、耐吸水・吸湿性を兼ね備えている。また、発泡体であるため適度の可撓性を有 し、軽量であるから、取り扱いやすく、施工性も良い。したがって前記内層部の 保温断熱材と、外層部を形成している有機発泡樹脂の保冷断熱材とにより、優れ た保温・保冷断熱性能が発揮される。
【0007】
【実施例】 図1および図2に、本考案の一実施例を示す。なお、図3と同一または類似す る部材には同じ符号が付されている。 図1〜図2において、1は配管であり、7は配管の外側を被覆している内層部 、8は内層部の外側を被覆している外層部である。
【0008】 前記内層部7は、水酸化アルミニウムや炭酸カルシウム等の無機化合物(5〜 80重量部)に岩綿、グラスウール等の無機繊維と、バインダーとしての塩化ビ ニル系樹脂と、発泡剤を加えて発泡させ、5〜100mm厚の板またはロール状に 形成した無機系保温断熱材を用いている。
【0009】 無機系保温断熱材についてさらに詳しく説明すると、たとえば、塩化ビニル系 樹脂、直径1μm以上の無機繊維を含有する無機物質、有機溶剤および分解型発 泡剤からなる発泡性組成物を発泡させてなる発泡倍率が50倍以上である硬質発 泡体(国際公開第WO 89/09796号参照)などが挙げられる。ここでい う塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビニルホモポリマーや酢酸ビニルなどの共重合モ ノマーとの共重合体、さらにはこれら塩化ビニル系樹脂と劣位量の他の樹脂との ブレンド樹脂をも含む広い概念である。前記硬質発泡体においては、無機繊維と して健康上の関係から岩綿を用いているが、岩綿に石綿を加えてもよく、また石 綿単独で使用することもできる。また、前記硬質発泡体以外にも、可撓性を有す るものであれば使用可能であり、とくに準不燃または不燃性であるものが好まし く、特開昭63−264645号に開示されたごとき、無機繊維(とくに岩綿) を含む無機物質(タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ シウムなど)を充填してなる塩素化塩化ビニル樹脂発泡体も使用することができ る。
【0010】 外層部8は硬質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォー ム等の有機樹脂系フォームからなる保冷断熱材を用いている。3はアルミ箔また はアルミ箔複合フィルム等からなる防水・防湿材である。
【0011】 図示の例では、内層部7の保温断熱材と外層部8の保冷断熱材と、防水・防湿 材3とを予め一体化して半筒形の断熱カバーAを作り、このカバーAで配管を被 覆している。
【0012】 前記半筒形の断熱カバーAは、例えば前記保温断熱材を所定形状に切断してパ イプカバー製作用金型にセットし、その際、前記防水・防湿材3も同時にセット し、金型空間部に外層部となる有機樹脂系フォーム原液を注入し、発泡充填させ ることにより容易に得られる。 また、前記保温断熱材を予め保冷断熱材の所定形状に切断し、これを保冷断熱 材に接着して一体化することもできる。
【0013】 上記のようにして作ったカバーAを配管1の外面に取付け、針金、帯鋼、テー プ等の緊縛材4にて固定する。その際、カバーAの円周方向および長手方向の突 き合わせ目地部分には、油性ジョイントシーラー、接着剤等を充填し、内側の高 温域に該当する部分にはグラスウールを圧密充填して目地材9を形成する。更に 、目地部には、防湿処理として、ブチルゴム等の防湿テープ10を貼付する。こ の上を金属外装材6で被覆する。
【0014】 なお、配管の断熱施工にあっては、従来と同様に、保温断熱材と保冷断熱材を 別々に取付けてもよい。即ち、保温断熱材を配管に取付け、次に防水・防湿材を 予め一体化した保冷断熱材を取付けることによって構成することもできる。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば、内層部に水酸化アルミニウムを主成分とし、これに有機樹脂 、発泡剤を加えて発泡成形した無機系保温断熱材を使用しており、この保温断熱 材は最高使用温度が200℃であり、従来のフェノールフォームの100℃より 高温でも使用可能である。また、前記保温断熱材は、可撓性に優れているため、 従来のフォームグラス使用時のように高温時にクラックが発生しやすく、これが 原因で低温時に結露、結氷等の施工不良の原因になることが無くなる。
【0016】 また、無機系保温断熱層、保冷断熱層、防水・防湿層を一体化した断熱カバー の使用によれば、配管への一工程の取付けが可能となり、現場作業の省力化、コ スト低減が実現できる。特に配管中のエルボ部等の異形部では更に現場作業での 省力化、コスト低減に顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す配管の保温・保冷装置
の斜視図である。
【図2】保温・保冷断熱カバーの斜視図である。
【図3】従来の配管の保温・保冷装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 配管 2 保温用断熱材 3 保冷用断熱材 4 緊縛材 5 防水・防湿材 6 金属外装材 7 内層部 8 外層部 9 目地材 10 防湿テープ A 断熱カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 孝之介 神奈川県横浜市戸塚区平戸3−6−10− 406

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管・機器の外側を被覆する内層部が、
    水酸化アルミニウム等の無機化合物を主成分とし、有機
    樹脂、発泡剤を加えて発泡させてなる無機系保温断熱材
    で形成され、前記内層部の外側を被覆する外層部が有機
    発泡樹脂からなる保冷断熱材で形成され、この外層部の
    外側に防水・防湿層が被覆されていることを特徴とする
    配管・機器の保温・保冷装置。
JP8017992U 1992-10-26 1992-10-26 配管・機器の保温・保冷装置 Pending JPH0640593U (ja)

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JP8017992U JPH0640593U (ja) 1992-10-26 1992-10-26 配管・機器の保温・保冷装置

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JP8017992U JPH0640593U (ja) 1992-10-26 1992-10-26 配管・機器の保温・保冷装置

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JPH0640593U true JPH0640593U (ja) 1994-05-31

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474088B1 (ko) * 2000-04-14 2005-03-07 현대중공업 주식회사 탱카선 히팅 코일에 행하는 마스킹 방법
JP2015533691A (ja) * 2012-09-18 2015-11-26 キングスパン・ホールディングス・(アイアールエル)・リミテッド 断熱フェノール発泡体
KR102001866B1 (ko) * 2018-10-08 2019-07-19 조광진 보냉용 배관 커버
KR102001864B1 (ko) * 2018-10-08 2019-07-19 조광진 엘보우 배관 보온용 커버

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5532942A (en) * 1978-08-26 1980-03-07 Koichi Sakamoto Centrifugal fan and its manufacture

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