JP2018154287A - 車両用サイドミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡面角度を調整可能としつつ、経時的な影響を受け難いハウジング支持構造を備える車両用サイドミラーを提供する。
【解決手段】このサイドミラー1は、先端に球状部21が設けられたステー20と、鏡面体が固定され球状部21を嵌め合わせる凹球面部32が自身内側の連結部31に設けられたハウジング30と、凹球面部32と対をなす凹球面部が設けられ相互の凹球面部間で球状部21を囲繞するように連結部31に対向配置され球状部21を連結部31に揺動可能に保持する保持板40と、連結部31に形成されたハウジング側支持溝33と保持板40に形成された保持板側支持溝43との間で水平方向に手動で回動可能に支持されてハウジング30の揺動範囲を非拘束位置から最大拘束位置の範囲で規制する揺動範囲規制プレート10とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャブオーバー型のトラック等の車両に用いられるステータイプのサイドミラーに関する。
この種の車両に用いられるステータイプのサイドミラーとして、鏡面体がハウジングに固定されたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この種のサイドミラーは、例えば図7および図8に示すサイドミラー101のように、基端部が車両側に固定されるステー120と、車両後方側を向く面に鏡面体102が固定されたハウジング130と、ハウジング130に設けられた装着部137にステー120の先端を保持する保持板140と、ハウジング130へのステー120の装着部137を覆うカバー150とを有するものがある。ここで、この種のサイドミラーは、後方上下の視界を調整するために、ミラー角度を調整可能なハウジング支持構造を装着部137に有する。
この種のハウジング支持構造は、ステー120先端には、球状部122が設けられるとともに、ハウジング130側および保持板140側に、ステー120の球状部122を囲繞する一対の凹球面部132、142がそれぞれ形成される。
そして、ハウジング130の凹球面部132に球状部122を嵌め合せた状態で、保持板140の凹球面部142によって球状部122を囲繞するように保持板140を対向配置し、固定ねじ103を締めこむことによって、ハウジング130が揺動可能な所期の摺動抵抗を球状部122に加えた状態で保持板140を弾圧固定してボールジョイントを構成している。
このハウジング支持構造により、ハウジング130が、図7に示すように、一対の凹球面部132、142の挟持トルクによってステー120の球状部122まわりに所定の揺動角αで揺動可能に保持され、図8に二点鎖線で示す揺動範囲Mαでハウジングを所望の傾倒姿勢にしてミラー角度を調整可能になっている。
特開2016−88305号公報
しかし、上述したハウジング支持構造では、経時的劣化により、ハウジング130の凹球面部132を形成する部分(例えば樹脂材料の摺接面)が痩せたり、保持板140の締結力が低下したりすると、所期の摺動抵抗が次第に低下する。よって、一対の凹球面部132、142がステー120の球状部122を締め付ける挟持トルクが次第に弱まってしまうという問題がある。そのため、ハウジング130部分に入力される加速度の大きさによっては、意図しない場面でハウジング130の倒れ込みが発生する懸念がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、鏡面角度を調整可能としつつ、経時的な影響を受け難いハウジング支持構造を備える車両用サイドミラーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る車両用サイドミラーは、先端に球状部が設けられたステーと、鏡面体が固定され前記球状部を嵌め合わせる凹球面部が自身内側の連結部に設けられたハウジングと、前記凹球面部と対をなす凹球面部が設けられ相互の凹球面部間で前記球状部を囲繞するとともに前記ハウジングが揺動可能な摺動抵抗を前記球状部に加えた状態で前記連結部に保持する保持板と、前記連結部に形成されたハウジング側支持溝と前記保持板に形成された保持板側支持溝との間で水平方向に手動で回動可能に支持されて前記ハウジングの揺動範囲を非拘束位置から最大拘束位置の範囲で規制する揺動範囲規制プレートと、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る車両用サイドミラーによれば、揺動範囲規制プレートによってハウジングの揺動範囲を非拘束位置から最大拘束位置の範囲で規制できるので、ステーの球状部に対するハウジングの揺動範囲を所望範囲に制限できる。そのため、鏡面角度を調整可能としつつ、経時的な影響を防止または緩和できる。
ここで、本発明の一態様に係る車両用サイドミラーにおいて、前記ステーは、前記球状部の下部に連続して設けられた円筒部を有し、前記揺動範囲規制プレートは、前記円筒部をその径方向の両側から挟み込む二股部が設けられた一対の規制腕を有し、前記一対の規制腕は、前記水平方向での回動位置に応じて、前記二股部の内側面と前記円筒部の外周面との前記揺動の方向での対向隙間が、前記非拘束位置から前記最大拘束位置に回動するにつれて次第に狭くなるように形成されていることは好ましい。
このような構成であれば、揺動範囲規制プレートに、ステーの円筒部を二股部で挟み込む一対の規制腕を設け、その二股部の内側面と円筒部の外周面との揺動方向での対向隙間を非拘束位置から最大拘束位置に回動するにつれて次第に狭くなるように形成するだけで、ステーの球状部に対するハウジングの揺動範囲を所望範囲に制限できる。そのため、鏡面角度を調整可能としつつ、経時的な影響を防止または緩和可能な構成として好適である。
また、本発明の一態様に係る車両用サイドミラーにおいて、前記揺動範囲規制プレートのハウジング側外周部および前記ハウジング側支持溝は、相互に嵌合する複数の凹凸嵌合形状が回動方向に沿って形成された凹凸嵌合部を有することは好ましい。
このような構成であれば、相互に嵌合する複数の凹凸溝形状が回動方向に沿って形成された凹凸嵌合部により、揺動範囲規制プレートの手動による回動操作時に、操作者にクリック感が感得されるとともに、当該揺動範囲規制プレートの不意な回転が防止される。そのため、揺動範囲規制プレートの操作性がより向上するとともに、非拘束位置から最大拘束位置の範囲の所望位置を安定して保持する上で好適である。
また、本発明の一態様に係る車両用サイドミラーにおいて、前記連結部を覆うとともに開口部が形成されたカバーを更に備え、前記揺動範囲規制プレートは、当該揺動範囲規制プレートの前方側に、前記開口部から突出される把持操作部を有することは好ましい。
このような構成であれば、揺動範囲規制プレートの手動操作が可能な把持操作部を、カバーに形成された開口部から突出したので、構成部品の脱着なしに、ハウジング外部から、ハウジングの揺動範囲を、非拘束位置から最大拘束位置の範囲の所望位置に容易に調整する上で好適である。
上述のように、本発明によれば、鏡面角度を調整可能としつつ、経時的な影響を受け難い車両用サイドミラーを提供できる。
本発明の一態様に係る車両用サイドミラーの一実施形態を説明する斜視図であり、同図の例は、右側用のサイドミラーを鏡面とは反対の側(車両装着時の前方側)から見た図を示している。 図1の要部を分解して示す斜視図である。 図1でのX−X断面図である。 図1でのZ−Z断面図(非拘束位置を示す図)である。 本発明に係る揺動範囲規制プレートの一実施形態を説明する平面図である。 図1でのZ−Z断面図(最大拘束位置を示す図)である。 従来のサイドミラーの一例を説明する縦方向の断面図である。 従来のサイドミラーの一例を説明する、図7のZ−Z断面図である。
以下、本発明の一態様に係る車両用サイドミラーの一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。本実施形態のサイドミラーは、例えばキャブオーバー型の車両に用いられ、ステーの基端部がキャビン右側部に取り付けられる例である。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1に示すように、本実施形態のサイドミラー1は、鏡面体2が固定されたハウジング30と、ハウジング30を自身先端に支持するステー20とを有する。ハウジング30は、ステー20に対して、後述するハウジング支持構造を介して手で角度調整が可能に取り付けられる。
ここで、本実施形態のサイドミラー1のハウジング支持構造は、図2に分解斜視図を示すように、ステー20に対して、ハウジング30をボールジョイントにより揺動可能に支持するとともに、本発明に係る揺動範囲規制プレート10によって、ハウジング30の揺動範囲を非拘束位置から最大拘束位置の範囲で規制可能になっている。
詳しくは、ステー20は、金属製のパイプ材を曲折させて形成されている。ステー20の先端側は、上方に曲折して略鉛直方向に沿って延びている。ステー20の基端部は、周知の連結構造により不図示の車両のキャビン側に支持される。
ステー20の先端には、略球体状の球状部22と、球状部22の下側に形成された円筒部21とが一体に設けられている。円筒部21の下端は、ステー20の本体部分に連結されている。本実施形態の例では、円筒部21とステー20の本体部分とはテーパ状に連結され、球状部22の上部には水平面が形成されている。
ハウジング30は、平面視が略矩形型をなすとともにその四隅が略四分円状の円弧状に形成された周縁部34と、周縁部34から車両前方に向けて椀状に膨出する膨出部35と、膨出部35の下部中央に形成された装着部37と、装着部37の内壁面に設けられた連結部31と、が樹脂材料から一体形成されている。
本実施形態の装着部37は、ハウジング30の下端から上方の途中部分に亘って平面視が略矩形に開口する開口部36を有する。そして、開口部36の内部が凹状に形成されており、その凹状の内側面(車両前方を向く面)が上記連結部31になっている。
ハウジング30は、車両後方を向く面の内側が、周縁部34に沿って鏡面体2の周縁を掛け止め可能な係止部39とされている(図3、図4参照)。鏡面体2は、係止部39の係止形状に対応した外周形状を有し、ハウジング30の車両後方を向く面を閉塞するように係止部39に嵌め込まれてハウジング30と一体に固着されている。
ハウジング30の膨出部35内には、連結部31の反対側の面に、ハウジング30の車両後方を向く面の側から金属製の連結板38が装着されている(図3参照)。連結板38は、固定ねじ3と螺合する固定ねじ装着穴61が、凹球面部32の上部の位置にタッピング加工で形成されている。
図2および図3に示すように、連結部31には、凹球面部32と、凹球面部32の下側に形成された揺動範囲規制面38と、凹球面部32と揺動範囲規制面38との間の位置に形成されたハウジング側支持溝33とが設けられている。
凹球面部32は、前方へ向かって開放する凹の半球面状に形成され、ステー20先端の球状部22を収容可能に球状部22よりも僅かに大きく形成される。
揺動範囲規制面38は、ステー20の円筒部21に対応する位置に設けられ、下方に向けてテーパ状に拡幅するとともに下方に開放している。つまり、揺動範囲規制面38は、円筒部21が所定の揺動範囲Yで揺動可能なように、連結部31の下端から凹球面部32の下端までテーパ状に延びている。
ハウジング側支持溝33は、後述する揺動範囲規制プレート10の回動位置を案内する案内部として機能する溝であり、水平方向に沿って円弧状に形成されている。本実施形態のハウジング側支持溝33は、溝の内周面に、周方向に沿って凹凸状に形成された複数の支持側凹凸嵌合部33dが形成されている。
連結部31と対向する位置には保持板40が装着されている。本実施形態の保持板40は、金属製の板部材であってばね性を有する。保持板40は、上部中央に形成された縦長溝状の固定ねじ挿通孔41と、固定ねじ挿通孔41の下部の中央位置に形成された凹球面部42と、凹球面部42の下部両側に、下方に張り出して設けられた左右一対の規制プレート支持腕45とを有する。凹球面部42は、保持板40に装着された樹脂ライナー46とともに構成され、車両前方側へ向かって半球面状に凹み、ステー20の球状部22を収容可能に、球状部22よりも僅かに大きく形成される。
一対の規制プレート支持腕45は、後述する揺動範囲規制プレート10を所定の弾圧力で保持するとともに、揺動範囲規制プレート10の回動位置を案内する案内部として機能する。本実施形態の一対の規制プレート支持腕45は左右対称に形成され、相互の内側部に、保持板側支持溝43と、押え爪44とをそれぞれ有する。保持板側支持溝43は、上下に離隔した一対の支持突起43u,43s同士の間に画成された空間で構成されている。押え爪44は、保持板側支持溝43を車両前方側から覆うように水平方向内側に向けて張り出している。
保持板40は、連結部31の凹球面部32に前方から対向配置され、その状態で対向位置に設けられた連結板60の固定ねじ装着穴61に、固定ねじ3を締め付けることによって連結板38に締結される。
これにより、保持板40はハウジング30に固定され、ステー20の球状部22を、保持板40のばね性および一対の凹球面部32、42相互の協働により、一対の凹球面部32、42同士の間で所期の挟持圧をもって、ハウジング30が揺動可能な摺動抵抗を球状部22に加えた状態で弾圧保持可能になっている。
装着部37の開口部36にはカバー50が装着される。本実施形態のカバー50は樹脂製である。カバー50は、図2に示すように、開口部36を覆うように膨出部35の曲面に沿った湾曲形状に形成されている。カバー50には、下部の左右に下部係止爪51形成され、上部の左右に上部係止爪52が形成されている。そして、ハウジング側には、凹球面部32の下部左右に下部係止凹部31aが形成されるとともに、凹球面部32の上部左右に上部係止凹部31bが形成されている。
これにより、カバー50は、装着者により、弾性変形されつつ、係止爪51、52を係止凹部31a、31bに掛け止めされることによって、装着部37の開口部36に手で着脱可能に装着される。なお、カバー50の下側の中央の位置には、後述する揺動範囲規制プレート10の把持操作部15を突出配置するために、左右に延びるスリット53が開口部として形成されている。
ここで、本実施形態のサイドミラー1のハウジング支持構造は、ハウジング30の揺動範囲Y(図3参照)を非拘束位置θaから最大拘束位置θzの規制範囲θ(図6参照)で規制する揺動範囲規制プレート10を備える。揺動範囲規制プレート10は例えば樹脂製の平板部材である。
詳しくは、図5に平面図を示すように、揺動範囲規制プレート10は、対向する一対の規制腕11と、一対の規制腕11の基端側の外周に設けられた手動操作可能な把持操作部15とを有する。把持操作部15は、揺動範囲規制プレート10が装着されたときに、カバー50に形成された上記スリット53から突出する位置に設けられている。
一対の規制腕11は、左側規制腕11hと右側規制腕11mとから構成される。一対の規制腕11の外周面は、同一中心を有する同一径の円周面11u,11vになっている。左右の規制腕11h、11m相互は、回動規制面14の形状および腕側凹凸嵌合部13の形状を除き左右対称である。把持操作部15が設けられた位置は、装着時の初期位置が、後述する非拘束位置θaに対応するように、周方向で左側規制腕11hの側にずれた位置に設けられている。把持操作部15の基端部には、両側に凸の段部11g、11jが形成されている。なお、段部11g、11jの形状はこれに限定されない。
一対の規制腕11同士は、相互間に設けられた空間が略U字状をなす二股部12を構成しており、この二股部12の対向する二つの内側面が協働して、ハウジング30の揺動範囲Yを規制する回動規制面14になっている。
すなわち、回動規制面14は、揺動範囲規制プレート10が水平方向に回動されたときに、非拘束位置θaから最大拘束位置θzの規制範囲θに応じて、ステー20の円筒部21の位置の傾倒角度が所望となるカム面として機能する。本実施形態では、非拘束位置θaから最大拘束位置θzに回動するにつれて、二股部12の内側面と円筒部21の外周面とのハウジング30の揺動方向での対向隙間が次第に狭くなるように形成されている。
また、本実施形態では、一対の規制腕11相互の回動規制面14の形状は、回動中心に対して上下にずれた左右非対称形状である。左側規制腕11hの内側面には、先端側に第一直線部14aが形成され、第一直線部14aよりも基端側に第一凹曲線部14bが形成されている。また、右側規制腕11mの内側面には、先端側に短い第二直線部14cが形成され、第二直線部14cよりも基端側に第二凹曲線部14dが形成されている。更に、第二凹曲線部14dよりも基端側に第三直線部14eが形成されている。
各直線部および曲線部は、揺動範囲規制プレート10の回動位置に対し、その位置でのステー20の円筒部21をどの程度傾けるかを具体的に決定し、その傾斜角となる軌跡をカム曲線のように辿って、各直線部および曲線部の配置および形状が決定されている。なお、揺動範囲規制プレート10の表裏の一方の面に段差等の合い印を設けることにより、組み付け時の表裏の装着間違いを防止することができる。
次に、本実施形態のサイドミラー1が備えるハウジング支持構造の組み付け手順について説明する。
ハウジング30をステー20に取り付ける際には、組み付け作業者は、まず、ハウジング30の下部に形成された連結部31の前面31aの凹球面部42及び揺動範囲規制面38を、ステー20の球状部22及び円筒部21に係合させる。
次いで、作業者は、ステー20の球状部22及び円筒部21を、ハウジング30の凹球面部42及び揺動範囲規制面38に収容した状態で、揺動範囲規制プレート10の把持操作部15を左側に位置する姿勢とする。そして、その姿勢で一対の規制腕11同士の間の二股部12をステー20の円筒部21に嵌め合せるとともに、一対の規制腕11の先端を、ハウジング側支持溝33に嵌め合せる。
次いで、作業者は、保持板40の凹球面部42をステー20の球状部22に前方から当接させ、ステー20の球状部22をハウジング30の凹球面部42と保持板40の凹球面部42との間で挟み込むとともに、左右の保持板側支持溝43の間に、揺動範囲規制プレート10の外周面を嵌め合せる。そして、ハウジング30の凹球面部42と保持板40のボール押圧部30との間にステー20の球状部22を挟んだ状態で、固定ねじ3を保持板40の固定ねじ装着穴61から挿通し、連結板60の固定ねじ装着穴61に螺合させる。
作業者が固定ねじ3を固定ねじ装着穴61に締め付けると、保持板40が連結板60に締め付けられる。これにより、ハウジング30の凹球面部32と保持板40の凹球面部42との間にステー20の球状部22が挟まれて所期の挟持圧で弾圧保持される。さらに、保持板40の下部左右の押え爪44が揺動範囲規制プレート10の外周面を所期の弾圧力で弾圧保持する。揺動範囲規制プレート10は、左右の押え爪44の弾圧力および保持板側支持溝43による上下方向の拘束によってガタなく支持される。
次いで、作業者は、ハウジング30をステー20に取り付けた状態で、ハウジング30の開口部36の前方からカバー50を装着し、カバー50の各係止爪をハウジング内壁部の各係止溝に係合させて、カバー50をハウジング30に取り付ける。これにより、図1に示す組み付け状態とすることができる。
次に、本実施形態のサイドミラー1の作用効果について説明する。
本実施形態のサイドミラー1は、ハウジング30の凹球面部32及び保持板40の凹球面部42が球状部22を所定のフリクションを加えた状態で傾倒可能に保持しつつ、ハウジング30がステー20に対して所定の揺動範囲Yにおいて角度調整可能に支持されるボールジョイント構造で連結されている。そのため、ハウジング30がステー20に対し所期のフリクションで弾圧保持されているので、ハウジング30がステー20に対し前後に傾動可能であり、また、その傾倒位置を保持できる。
そして、本実施形態のサイドミラー1によれば、揺動範囲規制プレート10を備えているので、ハウジング30の揺動範囲Yを非拘束位置θaから最大拘束位置θzの規制範囲θで規制することができる。
すなわち、本実施形態の揺動範囲規制プレート10は、連結部31に形成されたハウジング側支持溝33と保持板40に形成された保持板側支持溝43との間で水平方向に回動可能に支持され、押え爪44が弾性変形することにより、押え爪44に弾圧支持されながら回動可能である。
そして、ステー20は、球状部22の下部に連続して設けられた円筒部21を有し、揺動範囲規制プレート10は、円筒部21をその径方向の両側から挟み込む二股部12が設けられた一対の規制腕11を有し、一対の規制腕11は、水平方向での回動位置に応じて、円筒部21を挟み込む二股部12の内側面と円筒部21の外周面とのハウジング30の揺動方向での対向隙間が、θaから最大拘束位置θzに回動するにつれて次第に狭くなるように形成されているので、ステー20の球状部22に対するハウジング30の揺動範囲Yを所望範囲に制限できる。そのため、本実施形態のサイドミラー1によれば、鏡面角度を調整可能としつつ、経時的な影響を防止または緩和できる。つまり、ステー20の揺動可能な角度を意図的に狭めることにより、揺動範囲を少なくできるので、摩耗進展も遅くすることができる。また、衝突時の傾倒姿勢の安定性も担保される。
特に、本実施形態のサイドミラー1によれば、図7および図8に示した従来のハウジング支持構造に対し、揺動範囲規制プレート10を追加するだけで揺動範囲を規制できるので、揺動範囲規制手段を備えたハウジング支持構造を安価に実現できる。
つまり、車両用サイドミラーにおいて、衝突やドアの開閉操作時の加速度Gの作用方向について考慮すると、ドアを閉めるときの慣性力は一定の方向なので、最低限の倒れ込み量の規制ができれば所期の目的は達成される。そのため、本実施形態の揺動範囲規制手段は、車両用サイドミラーに適用する上で優れた構成である。
また、本実施形態のサイドミラー1によれば、揺動範囲規制プレート10の把持操作部15をハウジング30の外側から手動で操作可能であり、揺動範囲規制プレート10を容易に回動操作することができる。そのため、操作性に極めて優れ、ハウジング30の傾倒姿勢を欲しい傾倒角度に合わせてから、その後に、把持操作部15を手で操作し、揺動範囲規制プレート10をその傾倒姿勢にて、一定の摺動抵抗により確実にロックできる。
さらに、本実施形態では、揺動範囲規制プレート10のハウジング側の外周部およびハウジング側支持溝に、相互に嵌合する凹凸嵌合部16として、腕側凹凸嵌合部13および支持側凹凸嵌合部33dを設けているので、揺動範囲規制プレート10の手動操作時にクリック感が感得されるとともに、当該揺動範囲規制プレート10の不意な回転が確実に防止される。なお、凹凸嵌合部13の凹凸嵌合している数は、揺動範囲規制プレート10の回動範囲で変わらないように配置される。これにより、回動操作範囲の全体に亘って、同様の操作感覚が得られるとともに、凹凸嵌合による保持効果も安定させることができる。
また、本実施形態のサイドミラー1によれば、揺動範囲規制プレート10の外周面に回動方向に沿って複数の凹凸形状を作って、支持側凹凸嵌合部33dと相互に嵌合する凹凸溝形状をそれぞれ設けた凹凸嵌合部16を構成するので、凹凸形状の凸部を乗り越えることで回動位置を多段階に設定できる。また、凹凸形状の作り方次第(その数や段の深さ)で規制範囲を任意に選択することができる。
なお、本発明に係る車両用サイドミラーは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、保持板40を、一本の固定ねじ3によってハウジング30に締結した例を示したが、これに限定されず、複数本の固定ねじ3によってハウジング30に締結してもよい。
また、例えば上記実施形態では、揺動範囲規制プレート10のハウジング側の外周部およびハウジング側支持溝に、相互に嵌合する凹凸嵌合部16を設けた例を示したが、これに限定されない。例えば、このような凹凸嵌合部16を設けずに、フリクションのみで揺動範囲規制プレート10の位置を保持する構成としてもよい。しかし、揺動範囲規制プレート10の手動操作時にクリック感が感得されるとともに、揺動範囲規制プレート10の不意な回転をより確実に防止する上では、上記実施形態のような凹凸嵌合部16を設けることがより好ましい。
また、例えば上記実施形態では、着脱可能なカバー50にスリット53を設け、このスリット53を通して揺動範囲規制プレート10の把持操作部15を突出させた例を示したが、これに限定されない。例えば、カバー50にスリット53を設けることなく、把持操作部15をカバー50内に収容してもよい。このような構成であれば、揺動範囲規制操作時には、カバー50を着脱する必要があるものの、サイドミラー1の外観の美観を向上させる上では好適である。
また、例えば上記実施形態では、本実施形態のサイドミラー1の適用例として、キャブオーバー型車両を示したが、これに限定されず、ハウジングがステーに対してボールジョイントを介して角度調整可能に取り付けられるサイドミラーであれば、種々の車両に適用できることは勿論である。
1 サイドミラー
2 鏡面体
3 固定ねじ
10 揺動範囲規制プレート
11 規制腕
12 二股部
13 腕側の凹凸嵌合部
14 回動規制面
15 把持操作部
16 凹凸嵌合部
20 ステー
21 円筒部
22 球状部
30 ハウジング
31 連結部
32 凹球面部
33 ハウジング側支持溝
33d 支持側凹凸嵌合部
34 周縁部
35 膨出部
36 開口部
37 装着部
38 揺動範囲規制面
39 係止部
40 保持板
41 固定ねじ挿通孔
42 凹球面部
43 保持板側支持溝
44 押え爪
45 規制プレート支持腕
46 樹脂ライナー
50 カバー
53 スリット(開口部)
60 連結板
61 固定ねじ装着穴
Y 揺動範囲

Claims (4)

  1. 先端に球状部が設けられたステーと、鏡面体が固定され前記球状部を嵌め合わせる凹球面部が自身内側の連結部に設けられたハウジングと、前記凹球面部と対をなす凹球面部が設けられ相互の凹球面部間で前記球状部を囲繞するとともに前記ハウジングが揺動可能な摺動抵抗を前記球状部に加えた状態で前記連結部に保持する保持板と、前記連結部に形成されたハウジング側支持溝と前記保持板に形成された保持板側支持溝との間で水平方向に手動で回動可能に支持されて前記ハウジングの揺動範囲を非拘束位置から最大拘束位置の範囲で規制する揺動範囲規制プレートと、を備えることを特徴とする車両用サイドミラー。
  2. 前記ステーは、前記球状部の下部に連続して設けられた円筒部を有し、
    前記揺動範囲規制プレートは、前記円筒部をその径方向の両側から挟み込む二股部が設けられた一対の規制腕を有し、
    前記一対の規制腕は、前記水平方向での回動位置に応じて、前記二股部の内側面と前記円筒部の外周面との前記揺動の方向での対向隙間が、前記非拘束位置から前記最大拘束位置に回動するにつれて次第に狭くなるように形成されている請求項1に記載の車両用サイドミラー。
  3. 前記揺動範囲規制プレートのハウジング側外周部および前記ハウジング側支持溝は、相互に嵌合する複数の凹凸嵌合形状が回動方向に沿って形成された凹凸嵌合部を有する請求項2に記載の車両用サイドミラー。
  4. 前記連結部を覆うとともに開口部が形成されたカバーを更に備え、
    前記揺動範囲規制プレートは、当該揺動範囲規制プレートの前方側に、前記開口部から突出される把持操作部を有する請求項2または3に記載の車両用サイドミラー。
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