JP7446849B2 - 取付具および装置取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、装置を盤に取り付ける取付具およびその取付具を用いた装置取付構造に関する。
盤取付型の装置は、表示部、操作部などを有する前面部分が盤の表面に露出し、回路基板などを内蔵する本体部分が盤の裏側に配置されるように取り付けられる。一般に、このような装置の取り付けには、ネジなどの締結具が用いられる。
例えば、特許文献1には、盤を押圧するネジと、ネジを保持するネジ保持部と、表示装置における本体部分の筐体の側面に係止するフックとを有する取付金具を用いる取付構造が開示されている。このような取付構造では、締め付けられるネジの先端で盤を表示装置のフランジに押圧することにより、表示装置を盤に保持させている。
しかしながら、上記の取付構造では、取付金具のフックを筐体の穴に係止させるため、取付金具および筐体の穴のそれぞれの個体差によって、穴に対するフックの係止位置にバラツキが生じてしまう。このため、フックの係止位置によっては、フックと穴との間に大きなガタツキが発生したり、フックの穴に対する接触面積が小さくなったりすることがある。このような場合、フックがネジの軸力によるモーメントを受けて穴に対して滑り出してしまう。フックが穴に対して滑ると、取付金具が傾いてしまう。そして、取付金具が傾くと、ネジが盤に点接触する。
また、取付金具のネジが十分に盤を押圧しているにも関わらず、作業者がネジをさらに回すと、フックがより滑ってさらにネジが傾く。このような状態では、取り付け強度が不足してしまう。ネジの締め付けるトルクは、作業者間でバラツキがあるため、締め付けのトルクが強すぎると上記のようにネジが傾く。一般に、作業者は、締め付けトルクが弱い場合のトラブルを防ぎたいという意識を強く持つ傾向にあるため、締め付けトルクを強くしがちである。そのため、ネジが傾くという問題が発生しやすくなる。一方、締め付けのトルクが弱すぎると、フランジに取り付けられている防滴パッキンの圧縮が弱くなるために、十分な防滴機能を発揮しないとともに、取付金具が十分に表示装置を保持できなくなる。
このような強度不足に対して、例えば、特許文献2には、筐体に取り付けられた送りネジの回転に伴って送りネジの軸の方向に移動する固定具によって装置を盤に保持させる構造が開示されている。この構造では、送りネジではなく、固定具によって装置のフランジの裏面を押圧して、フランジを盤に押し付けることで、装置を盤に保持させる。また、送りネジは、筐体に傾かないように保持されている。
特開2016-93041号公報(2016年5月23日公開) 特開2014-38891号公報(2014年2月27日公開)
しかしながら、特許文献2に開示された構造では、送りネジおよび固定具が装置の筐体に組み込まれているため、装置の構造が複雑になる。このため、装置の製造工程が複雑になる。装置が大型化または重量化すると、取り付け強度を確保するために、より多くの送りネジおよび固定具を筐体に組み込む必要がある。したがって、上記の構造は、装置の製造コストが嵩むという問題がある。
本発明の一態様は、ネジの締め付けトルクおよび取付具のバラツキを少なくし、かつ取付具の押圧面が盤と確実に接触することでネジの締め付けトルクを盤に十分に伝えるようにして、ネジが傾かない取付具を簡素な構造で実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る取付具は、取付具は、後背壁および当該後背壁の外周端部に形成された外周壁を有する筐体と、前記筐体の前部に設けられたフランジとを備える装置を、前記フランジの裏面に対して盤を押し付けることにより前記盤に取り付ける取付具であって、前記筐体において前記装置の前後方向に形成されたネジ孔に噛み合うネジと、前記ネジによって前記筐体に保持される保持体と、を備え、前記保持体は、前記ネジが貫通する貫通孔を有する基体部と、前記基体部から前記外周壁に沿って形成され、先端に前記盤を押圧する押圧面を有する押圧部と、前記基体部から前記押圧部と対向するように形成されるとともに、前記後背壁において前記装置の前後方向に設けられた、前記押圧部と対向する対向面に対向する壁面を有する凹部に挿入される挿入部と、を備えている。
上記の構成によれば、ネジがネジ孔に保持されるので、ネジの傾きを阻止することができる。一方、保持体がネジの軸力によるモーメントを受けて傾こうとする。しかしながら、挿入部が凹部に挿入されることにより、保持体が傾こうとするときに、挿入部が凹部の壁面に当接する。それゆえ、保持体の動きが壁面によって規制される。したがって、保持体の傾きが阻止される。
前記取付具において、前記押圧部の長さは、前記挿入部の長さの2倍以下であってもよい。
上記の構成によれば、押圧部の長さと挿入部の長さとの差が挿入部の長さ以下になる。押圧部の長さと挿入部の長さとの差をこの程度に抑えることにより、ネジの軸力によって挿入部に作用するモーメントの低下を抑えることができる。これにより、挿入部が凹部の壁面に当接する力を大きく維持することができる。したがって、挿入部のガタツキを抑えることができる。
前記取付具において、前記押圧部と前記挿入部との前記装置の前後方向の中心間の距離は、前記挿入部の長さの1.3倍以下であり、前記押圧部と前記挿入部とが対向するそれぞれの対向面の間の距離は、前記対向面の間に存在する前記筐体の一部の前記装置の前後方向の厚さより長くてもよい。
上記の構成によれば、挿入部と押圧部との装置の前後方向の中心間の距離が挿入部の長さに対して1.3倍以下に規制される。これにより、上記距離が短く制限される。それゆえ、ネジの軸力によって挿入部に作用するモーメントの低下を抑えることができる。したがって、上述した、押圧部の長さが挿入部の長さの2倍以下である構成と同じく、挿入部のガタツキを抑えることができる。
前記取付具において、前記ネジの座面は、前記ネジの軸部の半径の1.5倍以上となる、前記ネジの頭部の半径方向の幅を有していてもよい。
上記の構成によれば、ネジの頭部が保持体の基体部と接する座面の面積を大きく確保することができる。これにより、ネジの軸力によるモーメントの作用で生じる、ネジがネジ孔内で傾こうとする力を小さくすることができる。それゆえ、ネジの傾きによる挿入部の凹部におけるガタツキを抑えることができる。
前記取付具において、前記押圧面は、前記押圧部が前記ネジの締め付けによって前記盤に向けて移動するとき、前記押圧面の前記外周壁側の端部から前記盤に接触するように、前記盤に対して傾斜していてもよい。
上記の構成によれば、押圧面の外周壁側の端部が盤に接触した状態でネジがさらに締め付けられると、傾斜した押圧面が盤上を外周壁に向けてずれる。これにより、押圧部が外周壁に向かおうとする。したがって、ネジの締め付けによって押圧部が外周壁から離れようとする力を抑えることができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る装置取付構造は、上記のいずれかの取付具によって前記装置を前記盤に取り付ける装置取付構造であって、前記装置は、前記後背壁と前記外周壁との境界の領域において前記装置の前後方向に設けられた前記凹部を有し、前記取付具が装着される装着構造を備え、前記取付具は、前記装着構造に装着されるとともに、前記保持体において前記ネジによって前記筐体に保持され、前記押圧部は、前記盤を前記フランジの裏面に押し付けている。
上記の構成によれば、上述した取付具によって、ネジの傾きを阻止するとともに、取付具の傾きを阻止することができる。
本発明の一態様によれば、ネジの締め付けトルクおよび取付具のバラツキを少なくし、かつ取付具の押圧面が盤と確実に接触することでネジの締め付けトルクを盤に十分に伝えるようにして、ネジが傾かない取付具を簡素な構造で実現することができる。
表示装置が本発明の実施形態1または2に係る取付具によって盤に取り付けられた状態を示す斜視図である。 上記表示装置に実施形態1または2に係る取付具が装着された状態を示す上記表示装置を背面側から見た斜視図である。 上記表示装置の筐体において上記取付具が装着される装着構造を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る取付具の外観を示す斜視図である。 実施形態1に係る取付具の他の外観を示す斜視図である。 上記筐体の上記装着構造に装着された実施形態1に係る取付具を拡大して示す平面図である。 図6のA-A線矢視断面図である。 図6のB-B線矢視断面図である。 上記筐体において実施形態1に係る取付具が装着された筐体の一部を拡大して示す正面図である。 図9のC-C線矢視断面図である。 上記表示装置の筐体において実施形態2に係る取付具が装着された筐体の一部を拡大して示す平面図である。 図11のD-D線矢視断面図である。
〔表示装置の構成〕
まず、本発明の実施形態1および2に共通する表示装置の構成について、図1~図3に基づいて説明する。
図1は、表示装置100が実施形態1に係る取付具4または実施形態2に係る取付具4Aによって盤Pに取り付けられた状態を示す斜視図である。図2は、表示装置100に実施形態1に係る取付具4または実施形態2に係る取付具4Aが装着された状態を示す表示装置100を背面側から見た斜視図である。図3は、表示装置100の筐体3において取付具4,4Aが装着される装着構造を拡大して示す斜視図である。
図1に示すように、表示装置100(装置)を盤Pに取り付ける装置取付構造について説明する。盤Pは、例えば、部屋の壁であったり、表示装置100が取り付けられるシステムを構成するパネルであったりする。
ここで、盤Pの表面に対して上下左右を規定する。また、盤Pの裏面から表面に向かう方向を前方とし、盤Pの表面から裏面に向かう方向を後方とする。
表示装置100は、表示パネル1と、フランジ2と、筐体3とを備えている。
フランジ2は、表示装置100の最も前側に位置するベゼルの部分である。フランジ2は、表示装置100が盤Pに取り付けられた状態で盤Pの表面に露出する。フランジ2は、筐体3の前部に設けられている。また、フランジ2は、左右に長く、上下方向に短い長方形を成している。
表示パネル1は、平板型の液晶パネル、有機ELパネルなどによって構成されている。表示パネル1は、フランジ2に取り付けられている。表示パネル1が画像を表示する表示領域は、フランジ2における内側の開口部分に露出している。
なお、表示パネル1の表示領域上には、図示はしないがタッチ入力のためのタッチパネルが設けられていてもよい。パネルコンピュータ、プログラマブル表示器などの表示領域から入力操作を行うタイプの表示装置100には、タッチパネルが入力デバイスとして好適に用いられる。
図2に示すように、筐体3は、薄型の箱形状に形成されている。具体的には、筐体3は、後背壁3aと、上面壁3bと、下面壁3cと、右側面壁3dと、左側面壁3eとを有している。後背壁3aは、長方形を成しており、筐体3の後背面を形成している。上面壁3b、下面壁3c、右側面壁3dおよび左側面壁3eは、後背壁3aの外周端部から前方に向くように設けられており、外周壁3xを構成している。筐体3は、表示装置100を表示パネル1などの表示装置100の各部の動作を制御する制御回路、外部機器とのインターフェース、内部回路に電力を供給するための電源装置などを内蔵している。
筐体3は、外周端部において間隔をおいた複数の位置でネジ32によってフランジ2に固定されている。また、図1にも示すように、筐体3は、外周端部において間隔をおいた複数の位置で、取付具4または取付具4Aによって盤Pに取り付けられている。取付具4,4Aは、フランジ2の裏面に対して盤Pを押し付けることにより、表示装置100を盤Pに取り付ける。
取付具4,4Aについては、それぞれ、後述する実施形態1,2で詳しく説明する。
なお、フランジ2および後背壁3aの形状は、上述した長方形に限らず、正方形であってもよいし、それ以外の楕円などの形状であっても構わない。
筐体3は、取付具4,4Aが装着される箇所に装着構造31を有している。装着構造31は、後背壁3aと、外周壁3xとの境界の領域に設けられている。装着構造31は、2つの凹部311と、ネジ保持部312とを有している。
凹部311は、ネジ保持部312の、外周壁3xの長手方向の両側に設けられている。図3に示すように、凹部311は、奥壁311aと、側壁311bと、底面311cとを有している。
奥壁311aは、外周壁3xに対して最も奥に、前後方向と外周壁3xの長手方向とに沿って形成されている。側壁311bは、奥壁311aの端部と外周壁3xとの間に、前後方向と奥壁311aと直交する方向とに沿って形成されている。底面311cは、後背壁3aと平行であり、かつ奥壁311aおよび側壁311bに対して垂直な面として形成されている。
凹部311は、外周壁3x側に開放されている。なお、凹部311は、外周壁3x側で閉じることにより、後背壁3a側にのみ開口していてもよい。
ネジ保持部312は、後述する取付具4,4Aのネジ42(図4,図12参照)を保持するために設けられている。ネジ保持部312は、外周壁3xの一部を構成している。ネジ保持部312は、底面311cから後背壁3aまでの高さより、やや低い高さを有している。ネジ保持部312は、本体部312aと、接続部312bとを有している。
本体部312aには、ネジ孔312cが設けられている。ネジ孔312cは、前後方向に形成されている。接続部312bは、本体部312aから奥壁311aまでの範囲に設けられており、本体部312aと筐体3とを接続している。接続部312bは、外周壁3xの長手方向の幅が、本体部312aの同幅より狭くなるように形成されている。
本体部312aは、奥壁311aと対向する壁面312dと、側壁311bと対向する壁面312eとを有している。接続部312bは、側壁311bと対向する壁面312fを有している。
凹部311は、奥壁311a、側壁311bおよび底面311cと、ネジ保持部312の壁面312d,312e,312fとで形成されている。これら凹部311において、奥壁311aと、側壁311bと、壁面312d,312fとは、後述する取付具4の挿入部413が当接する部分として設けられている。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図4~図10に基づいて説明すると、以下の通りである。
図4は、実施形態1に係る取付具の外観を示す斜視図である。図5は、実施形態1に係る取付具の他の外観を示す斜視図である。図6は、筐体3の装着構造31に装着された取付具4を拡大して示す平面図である。図7は、図6のA-A線矢視断面図である。図8は、図6のB-B線矢視断面図である。図9は、筐体3において取付具4が装着された筐体3の一部を拡大して示す正面図である。図10は、図9のC-C線矢視断面図である。
図4および図5に示すように、取付具4は、保持体41と、ネジ42と、抜け止めワッシャー43とを有している。
図7にも示すように、ネジ42は、頭部42aと、軸部42bと、首部42cとを有している。軸部42bは雄ネジを有しており、装着構造31のネジ孔312cに挿入される。図7では省略されているが、ネジ孔312cは、軸部42bの雄ネジに噛み合う雌ネジが形成されている。首部42cは、頭部42aと軸部42bとの間の雄ネジが形成されていない部分である。
抜け止めワッシャー43は、ネジ42の首部42cに装着されている。抜け止めワッシャー43は、頭部42aと抜け止めワッシャー43との間に基体部411が介在する位置で装着されている。これにより、抜け止めワッシャー43は、ネジ42が基体部411から抜け出ることを防止する。
保持体41は、ネジ42によって筐体3に保持される。保持体41は、金属、樹脂などの材料で一体成形によって形成されている。保持体41は、ネジ42の軸力による負荷に耐えることができるように、高い強度を有する材料で形成されることが好ましい。保持体41は、基体部411と、押圧部412と、2つの挿入部413と、2つの肉厚部414と、2つの壁部415とを有している。
基体部411は、保持体41においてネジ42によってネジ保持部312に保持される部分を形成している。基体部411は、長方形を成しているが、長方形以外の形状、例えば、楕円形、台形などの形状に形成されていてもよい。図7に示すように、基体部411は、当接面411aと、貫通孔411bとを有している。
当接面411aは、ネジ42における頭部42aの座面が当接する面である。当接面411aは、基体部411の最も後方に位置する端面よりも窪んでおり、環状に形成されている。貫通孔411bは、ネジ42の軸部42bおよび首部42cを通すために設けられている。貫通孔411bは、基体部411を前後方向に貫通するように形成されている。
押圧部412は、盤Pの裏面を押圧するために設けられている。押圧部412は、保持体41がネジ42によって装着構造31に保持された状態で、基体部411における長辺側の一方の端部から外周壁に沿って伸びるように形成されている。押圧部412は、盤Pの裏面と接触する先端に、盤Pを押圧する押圧面412aを有している。
挿入部413は、筐体3の凹部311に挿入される。挿入部413は、特に、筐体3の装着構造31に設けられた凹部311のうち、奥壁311a、側壁311bおよび壁面312d,312fによって形成される部分に挿入される。挿入部413は、基体部411における長辺側の他方の端部から押圧部412と対向するように形成されている。
肉厚部414は、押圧部412において挿入部413と対向する位置に肉厚に形成されている。肉厚部414は、押圧面412aにおいてネジ42の軸力による荷重の影響が大きい基体部411に近い部分を補強するリブとして設けられている。
壁部415は、挿入部413と肉厚部414との間を接続するように設けられた壁状の部分である。壁部415は、盤Pに接触した押圧部412が、ネジ42の締め付けによって、凹部311に挿入された挿入部413に対して離れる方向に受ける力に抗するように設けられた、補強構造を成す部分である。保持体41が高強度の材料で形成されている場合、壁部415は省略されてもよい。
上記のように構成される取付具4による、表示装置100の盤Pへの取り付けについて説明する。
図1に示すように、盤Pに形成されたパネルカットに筐体3を嵌め込み、図2、図6および図9に示すように、取付具4が筐体3の装着構造31に装着する。この状態で、図7および図8に示すように、ネジ42を締め付ける。これにより、フランジ2において筐体3の外周壁3xから突出する部分に配置された盤Pの裏面に押圧部412の押圧面412aが接触する。
そして、押圧部412が十分な押圧力で盤Pを押圧できるようになるまで、ネジ42を締め付ける。これにより、盤Pが裏面より押圧部412によってフランジ2の裏面に押し付けられる。この結果、盤Pは、フランジ2と押圧部412とで挟み込まれる。このようにして、表示装置100が盤Pに取り付けられる。
フランジ2の裏面には、フランジ2の全周にわたって溝2aが形成されている。溝2aには、フランジ2と盤Pの表面との間の防水のために、ゴム、スポンジなどの弾性材料からなるパッキン(図示せず)が取り付けられている。
以上のように、取付具4は、筐体3の装着構造31に設けられたネジ孔312cに噛み合うネジ42と、ネジ42によって筐体3に保持される保持体41とを備えている。保持体41は、基体部411と、押圧部412と、挿入部413とを有している。基体部411は、ネジ42が貫通する貫通孔411bを有している。押圧部412は、基体部411から外周壁3xに沿って形成され、先端に盤Pを押圧する押圧面412aを有している。挿入部413は、基体部411から押圧部412と対向するように形成され、筐体3の後背壁3aにおいて表示装置100の前後方向に設けられた、押圧部412と対向する挿入部413の面に対向する壁面312dを有する凹部311に挿入される挿入部と、を備えている。
上記の構成によれば、ネジ42がネジ孔312cに保持されるので、ネジ42の傾きを阻止することができる。一方、保持体41がネジの軸力によるモーメントを受けて傾こうとする。これに対し、挿入部413が凹部311に挿入されることにより、保持体41が傾こうとするときに、挿入部413が凹部311の壁面312dに当接する。それゆえ、保持体41の動きが壁面312dによって規制される。したがって、締め付けトルクが過剰になったとしても、挿入部413および壁面312dによって保持体41が傾くことを抑止することができる。よって、締め付けトルクのバラツキが保持体41の姿勢へ与える影響を少なくすることができる。
また、保持体41が従来の取付具のような個体差が生じやすいフックを有していない。これにより、凹部311に対する挿入部413の位置関係にバラツキが生じることを少なくすることができる。
また、表示装置100の盤Pへの取り付けにおいては、取付具4を筐体3の装着構造31に装着した状態で、表示装置100の後方からネジ42を締め付ける。これにより、筐体の外周壁に装着される従来の取付具を用いた場合と異なり、容易に取り付け作業を行うことができる。しかも、取付具4が筐体3のフランジ2から張り出すことはないので、盤Pにおいて表示装置100と隣接して配置される他の装置との間隔を狭めることができる。
また、取付具4は、筐体3と独立して設けられるので、筐体3の構造を簡素化することができる。それゆえ、表示装置100の製造コストを低減することができる。
ここで、図8に示すように、押圧部412の長さL1は、挿入部413の長さL2の2倍以下の長さを有している。
これにより、押圧部412の長さL1と挿入部413の長さL2との差(L1-L2)が挿入部413の長さL2以下になる。上記の差をこの程度に抑えることにより、ネジ42の軸力によって挿入部413に作用するモーメントの低下を抑えることができる。そゆえ、挿入部413が凹部311の壁面312dに当接する力を大きく維持することができる。したがって、挿入部413のガタツキを抑えることができる。
図8に示すように、押圧部412と挿入部413との表示装置100の前後方向の中心間の距離L3は、挿入部413の長さL2の1.3倍以下である。また、押圧部412が挿入部413と対向する対向面412bと、挿入部413が押圧部412と対向する対向面413aとの間の距離L4は、それぞれの対向面412b,413aの間に存在する筐体の一部(ネジ保持部312)の上記前後方向の厚さL5より長い。ここで、距離L4は、対向面412b,413aの基体部411に最も近い位置の距離である。また、厚さL5は、ネジ保持部312の後端の厚さである。
これにより、挿入部と押圧部との装置の前後方向の中心間の距離が挿入部の長さに対して1.3倍以下に規制される。それゆえ、距離L3が短く制限される。したがって、ネジ42の軸力によって挿入部413に作用するモーメントの低下を抑えることができる。よって、上述した、押圧部412の長さL1が挿入部413L2の長さの2倍以下である構成と同じく、挿入部413のガタツキを抑えることができる。
図7に示すように、ネジ42の座面は、ネジ42の軸部42bの半径Rの1.5倍以上となる、ネジ42の頭部42aの半径方向の幅Wを有している。
これにより、ネジ42の頭部42aが保持体41の基体部411における当接面411aと接する座面の面積を大きく確保することができる。それゆえ、ネジ42の軸力によるモーメントの作用で生じる、ネジ42がネジ孔312c内で傾こうとする力を小さくすることができる。したがって、挿入部413がネジ42の傾きによって凹部311においてガタつくことを抑えることができる。
図10に示すように、フランジ2の端縁部が伸びる方向に直交する方向の保持体41の幅W2と、フランジ2の端縁部が伸びる方向に直交する方向の保持体41の幅W3とを規定する。幅W2,W3は、幅W2に対する幅W3の比率が大きくなるように設定されている。
上述したように、距離L3は、長さL2より短いことから、長さL2に応じて制限される。このため、長さL3と一定の関係がある幅W2も制限される。したがって、幅W2に対する幅W3の比率を大きくするには、幅W3を長くすればよい。これにより、ネジ42の軸部42bの中心と挿入部413と壁部415との境界部との間の距離L6を長くすることができる。距離L6が長いことにより、ネジ42の回転に伴う保持体41の回転量を少なくすることができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、図5~図8に基づいて説明すると、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態2において実施形態1の構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。本実施形態では、実施形態1と異なる構成について説明する。
図11は、表示装置100の筐体3において実施形態2に係る取付具4Aが装着された筐体3の一部を拡大して示す平面図である。図12は、図11のD-D線矢視断面図である。
図10に示すように、筐体3の装着構造31には、取付具4Aが装着される。取付具4Aは、実施形態1における取付具4と同じくネジ42を備えており、保持体41に代えて保持体41Aを備えている。保持体41Aは、取付具4の保持体41と同じく、基体部411と、挿入部413と、肉厚部414と、壁部415とを有している。また、保持体41Aは、保持体41の押圧部412に代えて押圧部412Aを有している。押圧部412Aは、押圧部の押圧面412Aaを有している。
押圧部の押圧面412Aaは、押圧部412Aがネジ42の締め付けによって盤Pに向けて移動するとき、押圧面412Aaの外周壁側の端部から盤Pに接触するように、盤Pに対して傾斜している。
実施形態1の取付具4では、ネジ42の締め付けによる押圧面412aが外周壁3xから離れる方向の力を受けて盤P上でずれる。このため、押圧面412aが盤Pに押圧面412aの端縁で線接触する可能性がある。
これに対し、押圧面412Aaが上記のように傾斜していることにより、押圧面412Aaの外周壁3x側の端部が盤Pに接触した状態でネジ42を締め付けられると、押圧部412Aが外周壁3x側に移動しようとする。この結果、傾斜した押圧面412Aaが盤P上を外周壁3xに向けてずれる。これにより、押圧部412Aが外周壁3xに向かおうとする。したがって、ネジ42の締め付けによって押圧部412Aが外周壁3xから離れようとする力を抑えることができる。
押圧面412Aaの傾斜角度θは、盤Pの厚み(1.5mm~1.6mm程度)に対して外周壁3x側に移動する距離に応じて設定される。なお、傾斜角度θは、図12では、わかりやすいように大きく描かれているが、実際には微小な角度(例えば5°未満)である。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
2 フランジ
3 筐体
3a 後背壁
3b 上面壁(外周壁)
3c 下面壁(外周壁)
3d 右側面壁(外周壁)
3e 左側面壁(外周壁)
3x 外周壁
31 装着構造
4,4A 取付具
41,41A 保持体
42 ネジ
42a 頭部
42b 軸部
100 表示装置(装置)
312c ネジ孔
312d 壁面
411 基体部
411b 貫通孔
412,412A 押圧部
412a,412Aa 押圧面
412b 対向面
413 挿入部
413a 対向面
P 盤
θ 傾斜角度

Claims (6)

  1. 後背壁および当該後背壁の外周端部に形成された外周壁を有する筐体と、前記筐体の前部に設けられたフランジとを備える装置を、前記フランジの裏面に対して盤を押し付けることにより前記盤に取り付ける取付具であって、
    前記筐体において前記装置の前後方向に形成されたネジ孔に噛み合うネジと、
    前記ネジによって前記筐体に保持される保持体と、を備え、
    前記保持体は、
    前記ネジが貫通する貫通孔を有する基体部と、
    前記基体部から前記外周壁に沿って形成され、先端に前記盤を押圧する押圧面を有する押圧部と、
    前記基体部から前記押圧部と対向するように形成されるとともに、前記後背壁において前記装置の前後方向に設けられた、前記押圧部と対向する対向面に対向する壁面を有する凹部に挿入される挿入部と、を備え
    前記貫通孔は、前記基体部における前記外周壁が伸びる方向の中央に設けられ、
    前記挿入部は、前記基体部における前記外周壁が伸びる方向の両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする取付具。
  2. 前記押圧部の長さは、前記挿入部の長さの2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の取付具。
  3. 前記押圧部と前記挿入部との前記装置の前後方向の中心間の距離は、前記挿入部の長さの1.3倍以下であり、前記押圧部と前記挿入部とが対向するそれぞれの対向面の間の距離は、前記対向面の間に存在する前記筐体の一部の前記装置の前後方向の厚さより長いことを特徴とする請求項1または2に記載の取付具。
  4. 前記ネジの座面は、前記ネジの軸部の半径の1.5倍以上となる、前記ネジの頭部の半径方向の幅を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の取付具。
  5. 前記押圧面は、前記押圧部が前記ネジの締め付けによって前記盤に向けて移動するとき、前記押圧面の前記外周壁側の端部から前記盤に接触するように、前記盤に対して傾斜していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の取付具。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の取付具によって前記装置を前記盤に取り付ける装置取付構造であって、
    前記装置は、
    前記後背壁と前記外周壁との境界の領域において前記装置の前後方向に設けられた前記凹部を有し、前記取付具が装着される装着構造を備え、
    前記取付具は、前記装着構造に装着されるとともに、前記保持体において前記ネジによって前記筐体に保持され、
    前記押圧部は、前記盤を前記フランジの裏面に押し付けていることを特徴とする装置取付構造。
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