JP2018153844A - ワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造 - Google Patents

ワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造 Download PDF

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Yoshihiko Kato
仁彦 加藤
前田 直之
Naoyuki Maeda
直之 前田
拓馬 吉川
Takuma Yoshikawa
拓馬 吉川
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Abstract

【課題】ワイヤがターミナルから剥がれることを抑制する。
【解決手段】本発明のワイヤ接合方法では、金属製の板状のターミナル10に形成されたU字状の接合部11の内側に金属製のワイヤ20を挿入すると共に、ワイヤ20の先端部が接合部11からはみ出した状態とするワイヤセット工程と、接合部11をアンビル31の上に載置した状態で超音波振動しているホーン32を接合部11に押し付けることにより、ワイヤ20と接合部11とを接合すると共に、接合部11を押し潰してワイヤ20の先端部21に接合部11と係止するアンカー部23を形成する接合工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属製の板状のターミナルに金属製のワイヤを超音波溶着により接合するワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造に関する。
この種のワイヤ接合方法としては、次の技術が例示される(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この例示に係る技術では、金属製の板状のターミナルの上にワイヤを載せ、ターミナルをアンビルの上に載置した状態で超音波振動しているホーンをワイヤに押し付けることにより、ワイヤをターミナルに接合する。
特開2013−792号公報
しかしながら、上記例示に係る技術では、板状のターミナルの表面上のみでワイヤがターミナルに接合されているので、接合強度が低く、ワイヤがターミナルから剥がれる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ワイヤがターミナルから剥がれることを抑制できるワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るワイヤ接合方法は、金属製の板状のターミナルに形成されたU字状の接合部の内側に金属製のワイヤを挿入すると共に、前記ワイヤの先端部が前記接合部からはみ出した状態とするワイヤセット工程と、前記接合部をアンビルの上に載置した状態で超音波振動しているホーンを前記接合部に押し付けることにより、前記ワイヤと前記接合部とを接合すると共に、前記接合部を押し潰して前記ワイヤの先端部に前記接合部と係止するアンカー部を形成する接合工程と、を備える。
このワイヤ接合方法によれば、ワイヤは、U字状の接合部の内側に挿入されると共に、この接合部が押し潰された状態で接合部と接合される。したがって、U字状の接合部の内側に形成された一対の側面においてワイヤがターミナルに接合されるので、板状のターミナルの表面上のみでワイヤがターミナルに接合される場合に比して、接合面積を拡大することができる。
しかも、ワイヤの先端部には、接合部からはみ出した状態で接合部と係止されたアンカー部が形成される。したがって、例えばワイヤに引張力が作用した場合でも、ワイヤと接合部との間に剪断力が作用することを抑制することができる。以上より、ワイヤがターミナルから剥がれることを抑制することができる。
本発明の一態様に係るワイヤ接合構造は、U字状の接合部を有する金属製の板状のターミナルと、先端部が前記接合部からはみ出した状態で前記接合部の内側に挿入されると共に、前記接合部が押し潰された状態で前記接合部と接合された金属製のワイヤと、前記ワイヤの先端部に形成され、前記接合部と係止されたアンカー部と、を備える。
このワイヤ接合構造によれば、ワイヤは、U字状の接合部の内側に挿入されると共に、この接合部が押し潰された状態で接合部と接合されている。したがって、U字状の接合部の内側に形成された一対の側面においてワイヤがターミナルに接合されているので、板状のターミナルの表面上のみでワイヤがターミナルに接合される場合に比して、接合面積を拡大することができる。
しかも、ワイヤの先端部には、接合部からはみ出した状態で接合部と係止されたアンカー部が形成されている。したがって、例えばワイヤに引張力が作用した場合でも、ワイヤと接合部との間に剪断力が作用することを抑制することができる。以上より、ワイヤがターミナルから剥がれることを抑制することができる。
第一実施形態に係るワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造を示す図である。 第二実施形態に係るワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造を示す図である。 第三実施形態に係るワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造を示す図である。 第四実施形態に係るワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造が適用されたブラシ装置を示す平面図である。 図4のブラシ装置の底面図である。 図4、図5のターミナル組立体の斜視図である。 図6のワイヤ接合構造の要部拡大図である。 図6のターミナル組立体の第一変形例を示す要部拡大図である。 図6のターミナル組立体の第二変形例を示す要部拡大図である。 第五実施形態に係るワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造が適用されたブラシレスモータを示す斜視図である。 図10の接合部の周辺部の要部拡大図である。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
図1(A)〜(C)には、第一実施形態に係るワイヤ接合方法の流れが示されている。図1(A)に示されるように、第一実施形態に係るワイヤ接合方法では、先ず、金属製の板状のターミナル10に形成されたU字状の接合部11の内側の溝12に金属製のワイヤ20が挿入される。ワイヤ20は、一例として、単線である。このワイヤ20は、溝12の長さ方向(矢印L方向)を長手方向として溝12に挿入される。また、このとき、ワイヤ20の先端部21は、接合部11からはみ出した状態とされる(以上、ワイヤセット工程)。
続いて、図1(B)に示されるように、アンビル31及びホーン32を有する超音波接合装置30が使用される。この超音波接合装置30では、接合部11がアンビル31の上に載置され、この状態で超音波振動しているホーン32が接合部11に押し付けられる。このときのアンビル31及びホーン32の対向方向は、接合部11のU字形状における一対の側壁部13、14(溝12の両側の一対の側壁部13、14)の対向方向と同じである。そして、アンビル31及びホーン32を用いた超音波接合により、ワイヤ20と接合部11とが溶着されて接合されると共に、接合部11が押し潰される。
接合部11が押し潰されると、ワイヤ20における溝12に挿入された部分(被接合部22)も接合部11と共に押し潰されて平板状になる。一方、ワイヤ20の先端部21は、押し潰されずにそのままの形状に保たれる。これにより、ワイヤ20の先端部21に被接合部22よりも一対の側壁部13、14の対向方向に相対的に幅が拡大したアンカー部23が形成される。このアンカー部23の幅w1は、一対の側壁部13、14の間の幅w2よりも大であり、アンカー部23は、ワイヤ20の長さ方向に接合部11と係止される(以上、接合工程)。
そして、以上のワイヤ接合方法により、図1(C)に示されるワイヤ接合構造S1が得られる。すなわち、この第一実施形態に係るワイヤ接合構造S1において、金属製の板状のターミナル10は、U字状の接合部11を有する。また、金属製のワイヤ20は、先端部21が接合部11からはみ出した状態で接合部11の内側の溝12に挿入されている。このワイヤ20は、接合部11が押し潰された状態で接合部11と接合されている。また、ワイヤ20の先端部21には、接合部11と係止されたアンカー部23が形成されている。
以上説明した第一実施形態によれば、ワイヤ20は、U字状の接合部11の内側の溝12に挿入されると共に、この接合部11が押し潰された状態で接合部11と接合される。したがって、U字状の接合部11の内側に形成された一対の側面においてワイヤ20がターミナル10に接合されるので、板状のターミナル10の表面上のみでワイヤ20がターミナル10に接合される場合に比して、接合面積を拡大することができる。
しかも、ワイヤ20の先端部21には、接合部11からはみ出した状態で接合部11と係止されたアンカー部23が形成される。したがって、例えばワイヤ20に引張力が作用した場合でも、ワイヤ20と接合部11との間に剪断力が作用することを抑制することができる。以上より、ワイヤ20がターミナル10から剥がれることを抑制することができる。
しかも、接合部11へのワイヤ20の接合時に、アンビル31は、接合部11のU字形状における一方の側壁部13と接触し、ホーン32は、接合部11のU字形状における他方の側壁部14と接触する。したがって、アンビル31及びホーン32がワイヤ20と接触することを抑制できるので、接合時に生じた不純物がアンビル31及びホーン32へ付着することを抑制することができる。これにより、アンビル31及びホーン32の清掃作業を不要にできるので、作業効率を向上させることができる。
なお、上記第一実施形態において、ワイヤ20には、単線が用いられている。しかしながら、ワイヤ20には、編み線や撚り線等の単線以外のものが用いられても良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図2(A)〜(C)には、第二実施形態に係るワイヤ接合方法の流れが示されている。第二実施形態に係るワイヤ接合方法では、一対のワイヤ20をターミナル10に互い違いに接合する。
すなわち、先ず、図2(A)に示されるように、金属製の板状のターミナル10に形成されたU字状の接合部11の内側の溝12に一対の金属製のワイヤ20が挿入される。一対のワイヤ20は、一例として、いずれも単線である。この一対のワイヤ20は、溝12の長さ方向(矢印L方向)を長手方向として溝12に挿入される。また、一対のワイヤ20は、溝12の深さ方向(矢印D方向)に並んで配置される。さらに、一対のワイヤ20は、互いに反対方向に延びて配置される。また、このとき、一のワイヤ20の先端部21は、接合部11から一方にはみ出した状態とされ、他のワイヤ20の先端部21は、接合部11から他方にはみ出した状態とされる(以上、ワイヤセット工程)。
続いて、図2(B)に示されるように、接合部11がアンビル31の上に載置され、この状態で超音波振動しているホーン32が接合部11に押し付けられる。そして、アンビル31及びホーン32を用いた超音波接合により、溝12の深さ方向に並ぶ一対のワイヤ20と接合部11とが溶着されて接合されると共に、接合部11が押し潰される。
接合部11が押し潰されると、一対のワイヤ20における溝12に挿入された部分(被接合部22)も接合部11と共に押し潰されて平板状になる。一方、一対のワイヤ20の先端部21は、押し潰されずにそのままの形状に保たれる。これにより、一対のワイヤ20の先端部21に被接合部22よりも一対の側壁部13、14の対向方向に相対的に幅が拡大したアンカー部23がそれぞれ形成される。この一対のアンカー部23は、ワイヤ20の長さ方向に接合部11とそれぞれ係止される(以上、接合工程)。
そして、以上のワイヤ接合方法により、図2(C)に示されるワイヤ接合構造S2が得られる。すなわち、この第二実施形態に係るワイヤ接合構造S2において、一対の金属製のワイヤ20は、先端部21が接合部11からはみ出した状態で接合部11の内側の溝12にそれぞれ挿入されている。この一対のワイヤ20は、溝12の深さ方向(矢印D方向)に並んだ状態で、押し潰された接合部11とそれぞれ接合されている。また、一対のワイヤ20の先端部21には、接合部11と係止されたアンカー部23がそれぞれ形成されている。
以上説明した第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、U字状の接合部11の内側に形成された一対の側面において一対のワイヤ20がターミナル10にそれぞれ接合されるので、板状のターミナル10の表面上のみで一対のワイヤ20がターミナル10に接合される場合に比して、接合面積を拡大することができる。
しかも、一対のワイヤ20の先端部21には、接合部11からはみ出した状態で接合部11と係止されたアンカー部23が形成される。したがって、例えば一対のワイヤ20に引張力が作用した場合でも、一対のワイヤ20と接合部11との間に剪断力が作用することを抑制することができる。以上より、一対のワイヤ20がターミナル10から剥がれることを抑制することができる。
また、一対のワイヤ20は、溝12の深さ方向(矢印D方向)に並ぶので、溝12の幅方向における接合部11の寸法wを低く抑えることができる。
なお、上記第二実施形態において、一対のワイヤ20は、互いに反対方向に延びてターミナル10に互い違いに接合されている。しかしながら、一対のワイヤ20は、互いに同じ方向に延びてターミナル10に同じ向きに接合されても良い。
また、上記第二実施形態では、ターミナル10に接合されるワイヤ20の本数が二本とされているが、ターミナル10に接合されるワイヤ20の本数は、三本以上の複数でも良い。
また、上記第二実施形態において、一対のワイヤ20は、いずれも単線であるが、ターミナル10に接合される複数のワイヤ20は、単線、編み線、撚り線等のどのような種類のものでも良い。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図3(A)〜(C)には、第三実施形態に係るワイヤ接合方法の流れが示されている。第三実施形態に係るワイヤ接合方法では、第二実施形態と同様に、一対のワイヤ20をターミナル10に互い違いに接合する。ただし、第三実施形態に係るワイヤ接合方法では、一対のワイヤ20の配置方向が第二実施形態と異なる。
すなわち、先ず、図3(A)に示されるように、一対のワイヤ20は、溝12の幅方向(矢印W方向)に並んで配置される。このとき、一のワイヤ20の先端部21は、接合部11から一方にはみ出した状態とされ、他のワイヤ20の先端部21は、接合部11から他方にはみ出した状態とされる(以上、ワイヤセット工程)。
続いて、図3(B)に示されるように、アンビル31及びホーン32を用いた超音波接合により、溝12の幅方向に並ぶ一対のワイヤ20と接合部11とが溶着されて接合されると共に、接合部11が押し潰される。接合部11が押し潰されると、一対のワイヤ20における溝12に挿入された部分(被接合部22)も接合部11と共に押し潰されて平板状になる。また、一対のワイヤ20の先端部21には、アンカー部23がそれぞれ形成される。この一対のアンカー部23は、ワイヤ20の長さ方向に接合部11とそれぞれ係止される(以上、接合工程)。
そして、以上のワイヤ接合方法により、図3(C)に示されるワイヤ接合構造S3が得られる。すなわち、この第三実施形態に係るワイヤ接合構造S3において、一対の金属製のワイヤ20は、先端部21が接合部11からはみ出した状態で接合部11の内側の溝12にそれぞれ挿入されている。この一対のワイヤ20は、溝12の幅方向(矢印W方向)に並んだ状態で、押し潰された接合部11とそれぞれ接合されている。また、一対のワイヤ20の先端部21には、接合部11と係止されたアンカー部23がそれぞれ形成されている。
以上説明した第三実施形態においても、第二実施形態と同様に、U字状の接合部11の内側に形成された一対の側面において一対のワイヤ20がターミナル10にそれぞれ接合されるので、板状のターミナル10の表面上のみで一対のワイヤ20がターミナル10に接合される場合に比して、接合面積を拡大することができる。
しかも、一対のワイヤ20の先端部21には、接合部11からはみ出した状態で接合部11と係止されたアンカー部23が形成される。したがって、例えば一対のワイヤ20に引張力が作用した場合でも、一対のワイヤ20と接合部11との間に剪断力が作用することを抑制することができる。以上より、一対のワイヤ20がターミナル10から剥がれることを抑制することができる。
また、一対のワイヤ20は、溝12の幅方向(矢印W方向)に並ぶので、溝12の深さ方向における接合部11の寸法dを低く抑えることができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
図4、図5には、第四実施形態に係るワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造が適用されたブラシ装置40が示されている。この第四実施形態において、ブラシ装置40は、ブラシ付き直流モータに搭載されるものであり、ブラシホルダ41と、複数のブラシボックス42と、複数のブラシ43と、一対のチョークコイル44と、複数のモータターミナル50、60(ターミナル)とを備える。
ブラシホルダ41は、円盤状に形成されている。複数のブラシボックス42は、ブラシホルダ41の表側に固定されており、ブラシホルダ41の周方向に間隔を空けて配置されている。複数のブラシ43は、各ブラシボックス42に収容されている。
複数のモータターミナル50、60は、金属製の板状であり、ブラシホルダ41の裏側に固定されている。モータターミナル50は、接合部51−1と、一対の接合部51−2とを有し、モータターミナル60は、接合部61を有する。
一対のチョークコイル44は、ブラシホルダ41の表側に固定されている。チョークコイル44には、コイル線70(ワイヤ)が設けられている。コイル線70は、単線である。各ブラシ43の後端部には、ピッグテール80(ワイヤ)がそれぞれ接続されている。各ピッグテール80は、撚り線である。一対のモータターミナル50、60と、ブラシ43と、チョークコイル44と、ピッグテール80とは、ターミナル組立体90をそれぞれ構成している。つまり、ブラシ装置40は、一対のターミナル組立体90を備える。
図6には、そのターミナル組立体90の斜視図が示されている。モータターミナル50の接合部51−1及びコイル線70の接合には、例えば、上述の第一実施形態におけるワイヤ接合方法が適用されている。そして、これにより、ターミナル組立体90における接合部51−1及びコイル線70の接合部分には、ワイヤ接合構造S4−1が形成されている。
図7(A)、(B)には、図6のワイヤ接合構造S4−1の要部拡大図が示されている。図7に示されるように、接合部51−1は、より具体的には、その内側に形成された溝52の幅方向(矢印W方向)が上述のブラシ装置40(図4、図5参照)が適用されるモータの軸方向(矢印Z方向)と一致するように形成されている。
また、図6に示されるように、モータターミナル60の接合部61及びピッグテール80の接合にも、例えば、上述の第一実施形態におけるワイヤ接合方法が適用されている。そして、これにより、ターミナル組立体90における接合部61及びピッグテール80の接合部分には、ワイヤ接合構造S4−2が形成されている。
なお、一対のモータターミナル50、60、ブラシ43、及び、チョークコイル44をブラシホルダ41に組み付けると共に、ピッグテール80をブラシ43に接続してから、一対のモータターミナル50、60にコイル線70及びピッグテール80を接合しても良く、また、一対のモータターミナル50、60にコイル線70及びピッグテール80を接合してターミナル組立体90を組み立ててから、このターミナル組立体90をブラシホルダ41に組み付けても良い。
以上詳述したように、ブラシ付き直流モータにおいて、モータターミナル50と、チョークコイル44に設けられたコイル線70との接合にワイヤ接合構造S4−1が適用されていると、上述の第一実施形態と同様に、コイル線70がモータターミナル50から剥がれることを抑制することができる。
また、ブラシ付き直流モータにおいて、モータターミナル60と、ブラシ43から延びるピッグテール80との接合にワイヤ接合構造S4−2が適用されていると、上述の第一実施形態と同様に、ピッグテール80がモータターミナル60から剥がれることを抑制することができる。以上より、ブラシ付き直流モータの耐久性を向上させることができる。
また、モータターミナル50へのピッグテール80の接合については、厳密なかしめ力の管理が必要なかしめ固定と比較し、挟み込み圧力の厳密な管理を不要にすることができる。さらに、ピッグテール80は、撚り線であるため、U字形状の接合部51−2でピッグテール80を包み込むと共に超音波接合により二方向から挟み込むことにより、接合時に線屑の飛散を防止することができる。
なお、図7に示されるように、接合部51−1は、その内側に形成された溝52の幅方向(矢印W方向)が上述のブラシ装置40が適用されるモータの軸方向(矢印Z方向)と一致するように形成されている。
しかしながら、図8に示される第一変形例のように、接合部51−1は、その内側に形成された溝52の深さ方向(矢印D方向)が上述のブラシ装置40が適用されるモータの軸方向(矢印Z方向)と一致するように形成されていても良い。
また、図9に示される第二変形例のように、接合部51−1は、その内側に形成された溝52の深さ方向(矢印D方向)が上述のブラシ装置40が適用されるモータの軸方向(矢印Z方向)に対して傾斜するように形成されていても良い。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態について説明する。
図10には、第五実施形態に係るワイヤ接合方法及びワイヤ接合構造が適用されたブラシレスモータ100が示されている。この第五実施形態において、ブラシレスモータ100は、ステータ101と、ロータ102と、複数のモータターミナル110(ターミナル)とを備える。
ステータ101は、ステータコア103と、複数の巻線120(ワイヤ)とを有する。ステータコア103は、放射状に延びる複数のティース部104を有しており、複数の巻線120は、複数のティース部104にそれぞれ集中巻き方式で巻回されている。複数の巻線120の端末部121は、ステータ101の軸方向一方側に導出されており、複数のモータターミナル110は、ステータ101の軸方向一方側に配置されている。
モータターミナル110には、U字状の接合部111が形成されている。図11には、その接合部の周辺部の要部拡大図が示されている。図11に示されるように、接合部111は、その内側に形成された溝112の長さ方向(矢印L方向)が上述のブラシレスモータ100の軸方向(矢印Z方向)と一致するように形成されている。この接合部111及び巻線120の端末部121の接合には、例えば、上述の第一実施形態におけるワイヤ接合方法が適用されている。そして、これにより、接合部111及び巻線120の端末部121の接合部分には、ワイヤ接合構造S5が形成されている。
このように、ブラシレスモータ100において、モータターミナル110と、ステータ101に設けられた巻線120の端末部121との接合にワイヤ接合構造S5が適用されていると、上述の第一実施形態と同様に、巻線120の端末部121がモータターミナル110から剥がれることを抑制することができる。これにより、ブラシレスモータ100の耐久性を向上させることができる。
なお、第五実施形態において、巻線120の端末部121は、ステータ101の軸方向一方側に導出されている。しかしながら、巻線120の端末部121は、ステータ101の軸方向一方側以外の方向に導出されて、モータターミナル110と接合されても良い。
以上、本発明の第一乃至第五実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
(第一乃至第三実施形態)
10…ターミナル、11…接合部、12…溝、13、14…側壁部、20…ワイヤ、21…先端部、22…被接合部、23…アンカー部、30…超音波接合装置、31…アンビル、32…ホーン、S1、S2、S3…ワイヤ接合構造
(第四実施形態)
40…ブラシ装置、41…ブラシホルダ、42…ブラシボックス、43…ブラシ、44…チョークコイル、50…モータターミナル(ターミナル)、51…接合部、52…溝、60…モータターミナル(ターミナル)、61 接合部、70…コイル線(ワイヤ)、80…ピッグテール(ワイヤ)、90…ターミナル組立体、S4−1、S4−2…ワイヤ接合構造
(第五実施形態)
100…ブラシレスモータ、101…ステータ、102…ロータ、103…ステータコア、104…ティース部、110…モータターミナル(ターミナル)、111…接合部、112…溝、120…巻線(ワイヤ)、121…端末部、S5…ワイヤ接合構造

Claims (14)

  1. 金属製の板状のターミナルに形成されたU字状の接合部の内側に金属製のワイヤを挿入すると共に、前記ワイヤの先端部が前記接合部からはみ出した状態とするワイヤセット工程と、
    前記接合部をアンビルの上に載置した状態で超音波振動しているホーンを前記接合部に押し付けることにより、前記ワイヤと前記接合部とを接合すると共に、前記接合部を押し潰して前記ワイヤの先端部に前記接合部と係止するアンカー部を形成する接合工程と、
    を備えるワイヤ接合方法。
  2. 前記ワイヤセット工程において、前記接合部の内側に複数の前記ワイヤを挿入すると共に、複数の前記ワイヤの先端部が前記接合部からそれぞれはみ出した状態とし、
    前記接合工程において、複数の前記ワイヤと前記接合部とを接合すると共に、複数の前記ワイヤの先端部に前記接合部と係止するアンカー部をそれぞれ形成する、
    請求項1に記載のワイヤ接合方法。
  3. 前記ワイヤセット工程において、前記接合部の内側の溝の深さ方向に複数の前記ワイヤを並べ、
    前記接合工程において、前記溝の深さ方向に並ぶ複数の前記ワイヤと前記接合部とを接合する、
    請求項2に記載のワイヤ接合方法。
  4. 前記ワイヤセット工程において、前記接合部の内側の溝の幅方向に複数の前記ワイヤを並べ、
    前記接合工程において、前記溝の幅方向に並ぶ複数の前記ワイヤと前記接合部とを接合する、
    請求項2に記載のワイヤ接合方法。
  5. ブラシ付き直流モータにおける、前記ターミナルとしてのモータターミナルと、チョークコイルに設けられた前記ワイヤとしてのコイル線とを接合する、
    請求項1に記載のワイヤ接合方法。
  6. ブラシ付き直流モータにおける、前記ターミナルとしてのモータターミナルと、ブラシからの延びる前記ワイヤとしてのピッグテールとを接合する、
    請求項1に記載のワイヤ接合方法。
  7. ブラシレスモータにおける、前記ターミナルとしてのモータターミナルと、ステータに設けられた前記ワイヤとしての巻線とを接合する、
    請求項1に記載のワイヤ接合方法。
  8. U字状の接合部を有する金属製の板状のターミナルと、
    先端部が前記接合部からはみ出した状態で前記接合部の内側に挿入されると共に、前記接合部が押し潰された状態で前記接合部と接合された金属製のワイヤと、
    前記ワイヤの先端部に形成され、前記接合部と係止されたアンカー部と、
    を備えるワイヤ接合構造。
  9. 複数の前記ワイヤと、
    複数の前記ワイヤの先端部にそれぞれ形成された複数の前記アンカー部と、
    を備える、
    請求項8に記載のワイヤ接合構造。
  10. 複数の前記ワイヤは、前記接合部の内側の溝の深さ方向に並んでいる、
    請求項9に記載のワイヤ接合構造。
  11. 複数の前記ワイヤは、前記接合部の内側の溝の幅方向に並んでいる、
    請求項9に記載のワイヤ接合構造。
  12. ブラシ付き直流モータにおける、前記ターミナルとしてのモータターミナルと、チョークコイルに設けられた前記ワイヤとしてのコイル線とを備える、
    請求項8に記載のワイヤ接合構造。
  13. ブラシ付き直流モータにおける、前記ターミナルとしてのモータターミナルと、ブラシからの延びる前記ワイヤとしてのピッグテールとを備える、
    請求項8に記載のワイヤ接合構造。
  14. ブラシレスモータにおける、前記ターミナルとしてのモータターミナルと、ステータに設けられた前記ワイヤとしての巻線とを備える、
    請求項8に記載のワイヤ接合構造。
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