JP3335490B2 - バッテリ間接続具 - Google Patents

バッテリ間接続具

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JP3335490B2 JP28386194A JP28386194A JP3335490B2 JP 3335490 B2 JP3335490 B2 JP 3335490B2 JP 28386194 A JP28386194 A JP 28386194A JP 28386194 A JP28386194 A JP 28386194A JP 3335490 B2 JP3335490 B2 JP 3335490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気自動車等に
搭載された複数のバッテリ同士を接続する際等に用いて
好適なバッテリ間接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電力を動力源とする電気自動車
等においては大電流が必要とされるため、通常、12V
のバッテリが20個程度直列に接続されたものが搭載さ
れている。従来、このバッテリ同士を接続する際には、
バッテリ本体に立設されたバッテリポスト(オス端子)
に電線の先端に取り付けられたLA端子を挿通し、その
上方からネジ止めにより固定することによって電線を介
してバッテリ間を接続していた。
【0003】ところが、配線作業を行うに際して各接続
箇所のネジを着脱する手間や時間を低減するために、図
13に示すようなネジ止めが不要でオス端子1に対して
メス端子2の着脱が簡単に行なえるバッテリ間接続具3
が提案されている。このバッテリ間接続具3の詳細を図
4ないし図6、および図9、図14を用いて以下に説明
する。このバッテリ間接続具3は、バッテリ本体6側に
設けられたオス端子1に係合するメス端子2が電線圧着
ホルダ4によって電線5の両端に取り付けられたもので
ある。
【0004】また、メス端子2をさらに個別の部品に分
けると、接触子8、内バレル9、上側外バレル10、下
側外バレル11から構成されている。図4に示すよう
に、接触子8は、格子状に形成された金属薄板が円筒状
に成形されたものであり、上部および下部に多数のタブ
12a、12b、…が設けられている。また、高さ方向
中央部付近の径が縮径されたことによってオス端子1を
外周から押え付けるバネ効果を持つものである。したが
って、この接触子8のバネ効果によりオス端子1とメス
端子2を係合したときの結合力が得られるようになって
いる。
【0005】図5に示すように、内バレル9は、接触子
8のタブ12部分を除く中央部の長さより高さ寸法が若
干小さい円筒状の部材であって、前記接触子8が装入さ
れるものである。また、図6に示すように、上側、下側
外バレル10、11は、内バレル9の外側に嵌着され、
内バレル9の高さ方向で2つに分割された円筒状部材で
ある。そして、図14に示すように、電線圧着ホルダ4
は、前記各バレルが圧入される孔4aを有し、前記電線
5と前記メス端子2を接続するためのものである。
【0006】このバッテリ間接続具3を組み立てる際に
は、図9に示すように、まず、接触子8の下側タブ12
b、12b、…を90°外側に折り曲げておく。つぎ
に、接触子8に内バレル9を被せた後、これを下側外バ
レル11の内部に圧入する。このとき、接触子8の下側
タブ12b、12b、…はさらに90°上方に折れ曲が
り、内バレル9と下側外バレル11との間に挟み込まれ
た状態で固定される。
【0007】つぎに、接触子8の上側タブ12a、12
a、…を90°外側に折り曲げた後、これを上側外バレ
ル10の内部に圧入する。このとき、接触子8の上側タ
ブ12a、12a、…はさらに90°下方に折れ曲が
り、内バレル9と上側外バレル10との間に挟み込まれ
た状態で固定される。このようにして組み立てられたメ
ス端子2を電線圧着ホルダ4の孔4aに圧入するととも
に、電線圧着ホルダ4に電線5を接続することによって
上記構成のバッテリ間接続具3が完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気自動車
に搭載されるバッテリにおいては、通常20個もの多数
のバッテリを自動車の限られたスペース内に収容する必
要があるため、バッテリ間、すなわちバッテリポスト間
の間隔は非常に狭くなっている。したがって、上記構成
のバッテリ間接続具を用いて狭い間隔のバッテリポスト
同士を接続することは困難を有するものであった。
【0009】すなわち、電気自動車が走行する際には複
数のバッテリが個々に振動するため、その振動によって
断線することがないように電線にある程度の余裕を持た
せることで可撓性を持たせ、接続に対する信頼性を高め
ておく必要がある。接続媒体としてごく一般に用いられ
る電線を用いた場合、電線に可撓性を持たせるためには
例えば20cm以上といったようにある程度以上の長さ
を必要とする。そこで、バッテリポスト間が狭い場合に
は、図15に示すように電線5を大きく湾曲させるよう
にしてバッテリ間接続具3を取り付ける必要があるが、
このような取り付け状態では各バッテリ間接続具の占有
スペースが大きくなり過ぎて、他の部品との干渉が生じ
たり、バッテリの接続作業が極めて行ないにくくなる等
の問題が生じていた。
【0010】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、バッテリ間の接続に対する信頼性
を充分に確保し得るとともに占有スペースを小さくし得
る、例えば電気自動車等のバッテリの接続に用いて好適
なバッテリ間接続具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のバッテリ間接続具は、2つのバッテリの
各々に設けられたバッテリ本体から外部に突出するオス
端子同士を電気的に接続し、前記各オス端子が挿通され
る円筒部材と、該円筒部材内に装入され前記オス端子が
挿通されたときに該オス端子と接触する接触子と、前記
円筒部材の軸線に対して垂直な方向に延在し前記接触子
と電気的に接続された端子板と、から構成されるメス端
子を有してなり、2つのメス端子の前記端子板同士が、
該端子板の延在方向に沿って配置された編組線により電
気的に接続され、前記メス端子の端子板に形成された圧
入孔に前記円筒部材が圧入されたことによって、前記端
子板と前記円筒部材が固定されたバッテリ間接続具であ
って、前記メス端子の円筒部材が、前記接触子が装入さ
れる内筒部材と該内筒部材の外側に嵌着され該円筒部材
の軸線方向で分割された第1、第2の外筒部材で構成さ
れ、前記第1の外筒部材もしくは前記第2の外筒部材
と、前記端子板と前記編組線が接合、一体化され、前記
第1の外筒部材の上部に蓋部が設けられたことを特徴と
するものである。また、前記端子板と前記円筒部材との
固定手段としては、端子版を前記第1、第2の外筒部材
の間に挟持してもよい。
【0012】
【作用】本発明のバッテリ間接続具は、円筒状のメス端
子の軸線と垂直な方向に延びるように設けられた編組線
の伸縮性を利用して各メス端子個別の振動を吸収するも
のであって、この特性があるために2つのメス端子を接
続する際に編組線に若干の余裕を持たせた状態で直線的
に接続することができる。すなわち、本発明のバッテリ
間接続具においては、オス端子にメス端子を係合させる
ことで2つのバッテリを接続した状態で各バッテリが振
動したときに、各メス端子すなわち各端子板は上下、左
右、斜め等の様々な方向に個別に振動するが、各端子板
をその延在方向に沿う方向で接続する編組線が伸縮する
ことによって前記の振動が吸収される。
【0013】また、バッテリ自体の寸法誤差や配置誤差
に起因してバッテリ間接続具により接続するオス端子間
の間隔にある程度の誤差が生じる場合があるが、編組線
の寸法に若干の余裕を取っておくことで長さ方向に伸縮
する、すなわちオス端子同士を結ぶ方向に伸縮するた
め、編組線を端子板間に直線的に配置、接続しても前記
の誤差に対応することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1ないし図
9を参照して説明する。図1は本実施例のバッテリ間接
続具14を示す図であって、例えば電気自動車に搭載さ
れた2つのバッテリ同士を接続する際に使用するもので
ある。図中符号15はメス端子、9は内バレル(円筒部
材、内筒部材)、10は上側外バレル(円筒部材、第1
の外筒部材)、11は下側外バレル(円筒部材、第2の
外筒部材)、8は接触子、16は端子板、17は平編組
銅線(編組線)である。
【0015】また、図2は上記バッテリ間接続具14の
実使用状態を示す図であって、2つのバッテリ本体6、
6に設けられた各バッテリポスト18(オス端子)に対
してバッテリ間接続具14両端の各メス端子15を接続
することでバッテリ間の電気的接続がなされている。な
お、本実施例においては、一例としてバッテリポスト1
8、18間の間隔を50mmとしたとき、これに適用す
るバッテリ間接続具としての各部の寸法を示す。
【0016】1個のメス端子15は、接触子8、内バレ
ル9、上側外バレル10、下側外バレル11からなるバ
レル組立体19と、端子板16とで構成されている。上
記構成要素のうち、図3に示すバレル組立体19を構成
する内バレル9、上側外バレル10、下側外バレル1
1、接触子8は従来のバッテリ間接続具に用いたものと
同一である。
【0017】すなわち、図4に示すように、接触子8
は、格子状に形成された金属薄板が円筒状に成形された
ものであり、上部および下部に多数のタブ12a、12
b、…が設けられている。また、高さ方向中央部付近の
径が若干縮径されたことによってバッテリポスト18を
外周から押え付けるバネ効果を持つものである。したが
って、この接触子8のバネ効果によりバッテリポスト1
8とメス端子15を係合したときの結合力が得られるよ
うになっている。
【0018】図5に示すように、内バレル9は、接触子
8のタブ12a、12b、…を除く中央部の長さより高
さ寸法が若干小さい円筒状部材であって、接触子8を装
入し得る径を有するものである。また、図6に示すよう
に、上側、下側外バレル10、11は、内バレル9の外
側に嵌着されるものであり、内バレル9の高さ方向で2
つに分割された形の円筒状部材である。なお、上側、下
側外バレル10、11を合わせた高さ方向の寸法は28
mm、外径はそれぞれ17mmである。
【0019】図7に示すように、端子板16は、厚さ6
mmの錫メッキ銅板を25mm角の正方形状に成形した
ものであり、前記バレル組立体19を圧入するための圧
入孔16aを有している。この圧入孔16aの内径は、
17+0mm〜17−0.05mmの範囲に加工されて
いる。そして、2枚の端子板16、16が、端子板16
の延在方向に沿って配置された長さ25mmの平編組銅
線17の両端に圧着により接合されて端子板組立体20
が構成されている。平編組銅線17は銅線からなる素線
が編み込まれ錫メッキが施されたものであり、ある程度
の伸縮性を有している。
【0020】ここで、圧着による接合とは、図8にその
手順を示すように、端子板の元来の形状として平編組銅
線17を内部に挿入し得る銅パイプ16cを用い、これ
に平編組銅線17を挿入した後に銅パイプ16cを上下
から圧縮して平板状の端子板16dとした後、この端子
板16dに圧入孔16aを開けるとともに端子板16d
からはみ出した平編組銅線17を切断することで行なう
ことができる。なお、本実施例では端子板16と平編組
銅線17の接合手段として圧着を用いたが、例えば溶接
でもよく、その他種々の接合手段を用いることができ
る。
【0021】つぎに、上記構成のバッテリ間接続具14
の組立手順について説明するが、バレル組立体19を組
み立てるまでの手順は従来のバッテリ間接続具と同様で
あるため、従来の技術の説明で用いた図9を参照して説
明する。すなわち、図9に示すように、まず、接触子8
の下側タブ12b、12b、…を90°外側に折り曲げ
ておく。つぎに、接触子8に内バレル9を被せた後、こ
れを下側外バレル11の内部に圧入する。このとき、接
触子8の下側タブ12b、12b、…はさらに90°上
方に折れ曲がり、内バレル9と下側外バレル11との間
に挟み込まれた状態で固定される。
【0022】つぎに、接触子8の上側タブ12a、12
a、…を90°外側に折り曲げた後、これを上側外バレ
ル10の内部に圧入する。このとき、接触子8の上側タ
ブ12a、12a、…はさらに90°下方に折れ曲が
り、内バレル9と上側外バレル10との間に挟み込まれ
た状態で固定される。このようにして接触子8、内バレ
ル9、上側、下側外バレル10、11からなるバレル組
立体19を作製する。そして、図7に示した端子板組立
体20における各端子板16の圧入孔16aに上記バレ
ル組立体19を高さ方向中心部までそれぞれ圧入するこ
とによって上記構成のバッテリ間接続具14が完成す
る。なお、組立後のバッテリ間接続具14において2つ
のメス端子15、15の中心間の寸法は50mmとな
る。
【0023】本実施例のバッテリ間接続具14を用いて
各バッテリのバッテリポスト18を接続した状態で自動
車の振動に伴って各バッテリが振動すると、各メス端子
15ひいては各端子板16は上下、左右、斜め等の様々
な方向に個別に振動するが、端子板16同士を接続して
いる平編組銅線17が伸縮することによって振動が吸収
される。すなわち、伸縮性のない通常の電線を用いた従
来のバッテリ間接続具と異なり、メス端子15の軸線と
垂直な方向に延びる平編組銅線17の伸縮性によって種
々の方向の振動を吸収させるために、平編組銅線17に
若干の余裕のみを持たせた状態で接続しておけばよく、
2つのメス端子15、15の中心間の寸法をバッテリポ
スト18間隔と等しい50mm程度としてほぼ直線的に
接続することができる。
【0024】したがって、本実施例のバッテリ間接続具
14を電気自動車におけるバッテリ同士の接続に用いた
場合に、バッテリの振動によってバッテリ間接続具14
がバッテリから離脱することもなく接続に対する信頼性
を充分に確保できるとともに、従来に比べてバッテリ間
接続具14の占有スペースを小さくできるため、他の部
品との干渉やバッテリの接続作業の能率低下といった従
来のバッテリ間接続具に伴う問題点を解決することがで
きる。そして、バッテリ自体の寸法誤差や配置誤差に起
因してバッテリポスト18間の間隔にある程度の誤差が
生じた場合にもその誤差に対応することができる。
【0025】なお、本実施例においては、各端子板16
の圧入孔16aにバレル組立体19を圧入する際にバレ
ル組立体19の高さ方向中心部に圧入、固定するように
したが、端子板16を固定する位置はバレル組立体19
の上端から下端までの任意の位置でよい(例えば下端に
固定した状態を図2において1点鎖線で示す)。また、
本実施例ではバッテリポスト18の間隔を50mmとし
てそれに適用するバッテリ間接続具14としての各部の
寸法を示したが、この寸法は単に一例に過ぎず、バッテ
リポストの間隔は勿論のこと、例えば通電電流の大きさ
に合わせてメス端子15各部の寸法や平編組銅線17の
寸法を変更したり、端子板16の寸法を適宜設計変更す
ることも勿論可能である。
【0026】つぎに、本発明の第2の実施例について図
10および図11を参照して説明する。図10は本実施
例のバッテリ間接続具22を示す図であって、このバッ
テリ間接続具22は基本的に第1実施例のバッテリ間接
続具14と同一の構成要素からなり、その組立構造のみ
が異なるものである。すなわち、本実施例のバッテリ間
接続具22は、第1実施例において説明したようにバレ
ル組立体を端子板組立体の孔に圧入したものではなく、
端子板組立体20を上側、下側外バレル10、11の間
に挟み込んで固定した構造のものである。また、各部の
寸法についてもほぼ同一でよく、異なる可能性がある箇
所についてのみ説明する。
【0027】図11は本実施例のバッテリ間接続具22
を作製する手順を示す図である。この図に示すように、
まず、接触子8の下側タブ12b、12b、…を90°
外側に折り曲げておく。つぎに、接触子8に内バレル9
を被せた後、これを下側外バレル11の内部に圧入す
る。このとき、接触子8の下側タブ12b、12b、…
はさらに90°上方に折れ曲がり、内バレル9と下側外
バレル11との間に挟み込まれた状態で固定される。
【0028】つぎに、以下の工程が第1実施例と異なる
箇所であるが、接触子8の上側タブ12a、12a、…
を90°外側に折り曲げた後、これを端子板組立体20
の端子板16の孔16bに挿入して端子板16を下側外
バレル11の上端面上に位置させる。したがって、本実
施例における端子板16の孔16bの径は、第1実施例
における端子板16の圧入孔16aの径に比べて上側、
下側外バレル10、11の板厚分だけ小さくてよい。つ
いで、その上から上側外バレル10を圧入すると、接触
子8の上側タブ12a、12a、…が内バレル9と上側
外バレル10との間に挟み込まれた状態で固定される。
【0029】このとき、接触子8の上側タブ12a、1
2a、…はさらに90°下方に折れ曲がるが、上側タブ
12aの先端が端子板16には接触せずに上側タブ12
aが内バレル9に直接接触する状態としてもよいし、こ
の場合よりも上側タブ12aを長くして折れ曲がった上
側タブ12aが端子板16の孔16bの内面に接触する
状態としてもよい。このように、上側タブ12aの長さ
によって上側タブ12aが端子板16の孔16bに挿入
されるか否かが変わるので、それに合わせて端子板16
の孔径を若干調節すればよい。このようにして上記構成
のバッテリ間接続具22が完成する。また、本実施例で
は端子板16を上側、下側外バレル10、11間に挟み
込んだ構造のため、第1実施例で使用したものと同一の
上側、下側外バレルを使用すると、組立後のバッテリ間
接続具22のメス端子の高さ方向の寸法は第1実施例の
場合と比べて端子板16の板厚分だけ大きくなる。
【0030】上述したように、本実施例のバッテリ間接
続具22は第1実施例のものと組立構造が若干異なるの
みであって構成要素や基本構造は同様のため、各端子板
16を接続している平編組銅線17が伸縮することによ
って振動を吸収でき、平編組銅線17に若干の余裕のみ
を持たせた状態でバッテリポスト間をほぼ直線的に接続
できることで省スペースが図れる等、第1実施例と同様
の効果を奏することができる。
【0031】なお、第1、第2双方の実施例において
は、端子板16同士を結ぶ編組線として銅の素線を編み
込んだ平編組銅線を用いたが、編組線を構成する素線と
しては銅線以外に例えばアルミ線等、種々の材質の素線
またはこれに種々のメッキを施したものを適用すること
が可能である。
【0032】また、両実施例では、各バレル9、10、
11と端子板16とを別体のものとしたが、この構成に
代えて、図12に示すように、例えば上側外バレル、も
しくは下側外バレルと端子板と平編組銅線を予め接合し
て一体化した部材23を用いてバッテリ間接続具を構成
してもよい。この場合、部品点数および組立工数の低減
を図ることができる。その他、上側外バレルの上部に蓋
部を設けてキャップ状の形状としてもよく、そうするこ
とによってオス端子とメス端子の接続部分に塵埃等が進
入することを防止することができる。さらに、通電箇所
の絶縁のために平編組銅線をチューブで被覆したり、メ
ス端子の外部に任意の絶縁用カバーを被せたりしてもよ
い。
【0033】また、メス端子を構成する接触子の構成、
各バレルの形状等についても本実施例に限ることなく、
適宜設計変更することが可能である。そして、本発明の
バッテリ用端子を電気自動車搭載用のバッテリのみなら
ず、他の用途のバッテリに適用し得ることは勿論であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
バッテリ間接続具においては、第1の外筒部材の上部に
蓋部が設けられてキャップ状の形状となっているから、
オス端子とメス端子の接続部分に塵埃などが進入するこ
とを防止することができる。また、伸縮性を持たない従
来一般の電線を用いた従来のバッテリ間接続具と異な
り、メス端子の軸線と垂直な方向に延びる編組線を若干
の余裕を持った長さに設計し、実際の接続時にはやや縮
めた状態で接続することによって種々の方向に対する伸
縮性が生じて各メス端子の種々の方向の振動を吸収でき
るため、編組線をオス端子間に直線的に配置することが
できる。したがって、本発明のバッテリ間接続具を例え
ば電気自動車における複数のバッテリ間の接続に用いた
ような場合でも、バッテリの振動によって接続具がバッ
テリから離脱することもなく接続に対する信頼性を充分
に確保できるとともに、従来に比べてバッテリ間接続具
の占有スペースを小さくできるため、他の部品との干渉
やバッテリの接続作業の能率低下といった従来のバッテ
リ間接続具に伴う問題点を解決することができる。さら
に、バッテリ自体の寸法誤差や配置誤差に起因してオス
端子間の間隔にある程度の誤差が生じた場合にもその誤
差に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例であるバッテリ間接続
具を示す正面図である。
【図2】 同、バッテリ間接続具の使用状態を示す側面
図である。
【図3】 同、バッテリ間接続具の構成要素であるバレ
ル組立体を示す(a)側面図、(b)平面図である。
【図4】 同、バッテリ間接続具の構成要素である接触
子を示す斜視図である。
【図5】 同、バッテリ間接続具の構成要素である内バ
レルを示す斜視図である。
【図6】 同、バッテリ間接続具の構成要素である上
側、下側外バレルを示す斜視図である。
【図7】 同、バッテリ間接続具の構成要素である端子
板組立体を示す(a)平面図、(b)側面図である。
【図8】 同、端子板組立体における端子板と平編組銅
線の接合方法を示す斜視図である。
【図9】 同、バッテリ間接続具を構成するバレル組立
体の組立手順を示す斜視図である。
【図10】 本発明の第2の実施例であるバッテリ間接
続具を示す正面図である。
【図11】 同、バッテリ間接続具の組立手順を示す斜
視図である。
【図12】 上側外バレルと端子板組立体を一体化した
バッテリ間接続具を示す正面図である。
【図13】 従来の一例であるバッテリ間接続具の使用
状態を示す斜視図である。
【図14】 同、バッテリ間接続具の構成要素である電
線圧着ホルダを示す斜視図である。
【図15】 同、バッテリ間接続具を用いた場合の問題
点を説明するための図である。
【符号の説明】
6…バッテリ本体、8…接触子、9…内バレル(円筒部
材、内筒部材)、10…上側外バレル(円筒部材、第1
の外筒部材)、11…下側外バレル(円筒部材、第2の
外筒部材)、14…バッテリ間接続具、15…メス端
子、16…端子板、16a…圧入孔、17…平編組銅線
(編組線)、18…バッテリポスト(オス端子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−64281(JP,A) 実開 昭56−165363(JP,U) 実開 平1−143026(JP,U) 実開 昭63−120353(JP,U) 実公 昭6−11567(JP,Y1) 実公 昭47−1943(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/11 H01R 24/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのバッテリの各々に設けられたバッ
    テリ本体(6)から外部に突出するオス端子(18)同
    士を電気的に接続し、 前記各オス端子が挿通される円筒部材(9、10、1
    1)と、該円筒部材内に装入され前記オス端子が挿通さ
    れたときに該オス端子と接触する接触子(8)と、前記
    円筒部材の軸線に対して垂直な方向に延在し前記接触子
    と電気的に接続された端子板(16)とから構成される
    メス端子(15)を有してなり、 2つのメス端子の前記端子板同士が、該端子板の延在方
    向に沿って配置された編組線(17)により電気的に接
    続され 前記メス端子の端子板に形成された圧入孔(16a)に
    前記円筒部材が圧入されたことによって、前記端子板と
    前記円筒部材が固定されたバッテリ間接続具であって、 前記メス端子の円筒部材が、前記接触子が装入される内
    筒部材(9)と該内筒部材の外側に嵌着され該円筒部材
    の軸線方向で分割された第1、第2の外筒部材(10、
    11)で構成され、前記第1の外筒部材もしくは前記第
    2の外筒部材と、前記端子板と前記編組線が接合、一体
    化され、前記第1の外筒部材の上部に蓋部が設けら れた
    ことを特徴とするバッテリ間接続具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバッテリ間接続具にお
    いて、 前記メス端子の前記端子板が前記第1、第2の外筒部材
    の間に挟持されることによって、前記端子板と前記円筒
    部材が固定されたことを特徴とするバッテリ間接続具。
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