JP2018152229A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー密度を高めると共に、安全性をより高めることができる新規な二次電池を提供する。【解決手段】二次電池10は、第1活物質を有する柱状体である第1電極11と、第1電極11に接続される第1集電部12と、第2活物質を有する第2電極16と、第2電極16に接続される第2集電部17と、イオン伝導性を有し第1電極11と第2電極16とを絶縁する分離膜21と、を備える。この二次電池10は、分離膜21を介して第2電極16と隣り合う状態で複数の第1電極11が結束された構造を有する。また、第1集電部12には各々の第1電極11に接続され短絡時に溶断する第1接続部14が接続される。【選択図】図1

Description

本明細書で開示する発明である本開示は、二次電池に関する。
従来、この種の二次電池としては、正極板及び負極板がセパレータを介して捲回又は積層された内部電極体を有し、集電用タブの総断面積を一定面積以上として充放電時に溶断しないものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この二次電池では、毛電流に対して溶断するよう集電用タブを構成し、電流ヒューズとすることにより、安全性を向上するとしている。また、二次電池としては、捲回された極板群の中心の円筒状の内部空間に、セパレータの軟化温度以下で電気的導通が遮断される温度ヒューズを接続したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この二次電池では、電池性能の低下を招かず、且つ場所をとらない安全機構を提供することができるとしている。
特開平11−345630号公報 特開平5−41206号公報
ところで、近年、二次電池は、安全性を高めることが求められるほか、その高容量化、単位体積あたりの高エネルギー密度化が望まれている。例えば、電極を積層した二次電池の電池容量を増加させるには、活物質層の厚さを厚くする必要があるが、このように電極を高厚膜化すれば、電解液の厚さ方向の流れ道が長くなり、厚さ方向のイオンの濃度勾配を緩和しにくくなる。上述した特許文献1、2の二次電池では、安全性については考慮されているが、エネルギー密度を高めることは十分検討されておらず、エネルギー密度を高めると共に、安全性をより高めることができる新規な二次電池が求められていた。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、エネルギー密度を高めると共に、安全性をより高めることができる新規な二次電池を提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、柱状に形成した複数の電極を結束し、集電部へ接続する構造とすることにより、その接続部分をヒューズ機構に利用して、エネルギー密度を高めると共に、安全性をより高めることができることを見いだし、本明細書で開示する発明を完成するに至った。
即ち、本明細書で開示する二次電池は、
第1活物質を有する柱状体である第1電極と、
前記第1電極に接続される第1集電部と、
第2活物質を有する第2電極と、
前記第2電極に接続される第2集電部と、
イオン伝導性を有し前記第1電極と前記第2電極とを絶縁する分離膜と、を備え、
前記分離膜を介して前記第2電極と隣り合う状態で複数の前記第1電極が結束された構造を有し、
前記第1集電部には各々の前記第1電極に接続され短絡時に溶断する第1接続部が接続されるか、前記第2集電部には第2電極に接続され短絡時に溶断する第2接続部が接続されるかのうち少なくとも一方のヒューズ構造を有するものである。
本開示は、エネルギー密度を高めると共に、安全性をより高めた二次電池を提供することができる。このような効果が得られる理由は、例えば、柱状体の電極を結束した構造を採用することによって、よりエネルギー密度を高めることができる。また、この結束した構造の電極から集電部へ電気的に接続する接続部をヒューズ機構に利用することにより、安全性をより高めることができる。
二次電池10の一例を示す模式図。 二次電池10のA−A断面図。 二次電池10の平面図。 二次電池10の内部短絡時の一例を示す模式図。 二次電池10B〜10Eの一例を示す断面図。 二次電池30の一例を示す模式図。 二次電池30のA−A断面図。 二次電池30Bの一例を示す模式図。 二次電池30BのA−A断面図。 二次電池10Fの一例を示す模式図。 電極の1辺の長さと、正負極合材の体積分率、正負極対向面積及び電極の80体積%での正負極間距離との関係図。 柱状体の結束構造及び電極箔の積層構造における正負極合材の体積分率、正負極対向面積及び電極の80体積%での正負極間距離の関係図。 柱状体の結束構造及び電極箔の積層構造における正負極合材の体積分率、正負極対向面積及びセルエネルギー密度の関係図。
実施形態で説明する二次電池は、柱状体である第1電極と、第1集電部と、第1接続部と、第2電極と、第2集電部と、第2接続部と、分離膜とを備えている。第1接続部及び第2接続部は、ヒューズ機構を構成する。この二次電池は、第1電極が第1活物質として正極活物質を含む正極であり、第2電極が第2活物質として負極活物質を含む負極であるものとしてもよい。あるいは、この二次電池は、第1電極が負極活物質を含む負極であり、第2電極が正極活物質を含む正極であるものとしてもよい。なお、各電極には、活物質のほか導電材や結着材を含むものとしてもよい。この第1電極は、円柱体又は多角形柱体などの柱状体であるものとしてもよく、第2電極は、円柱体又は多角形柱体などの柱状体であるものとしてもよい。また、第1電極及び第2電極の少なくとも一方が柱状であればよく、他方は柱状でないものとしてもよい。また、第1電極は、集電線、集電箔及び3次元網目構造体のうち少なくとも1以上である集電部材が埋設されているものとしてもよいし、この集電部材を備えないものとしてもよい。第2電極は、集電線、集電箔及び3次元網目構造体のうち少なくとも1以上である集電部材が埋設されているものとしてもよいし、この集電部材を備えないものとしてもよい。また、ヒューズ機構は、第1接続部及び第2接続部のうち少なくとも一方を備えているものとしてもよいし、第1接続部及び第2接続部の両方を備えているものとしてもよい。ここでは、説明の便宜のため、第1電極11が負極であり、第2電極16が正極であり、リチウムイオンをキャリアとするリチウム二次電池をその主たる一例として以下説明する。
(第1実施形態)
次に、本実施形態で開示する二次電池について図面を用いて説明する。図1は、二次電池10の一例を示す模式図である。図2は、図1の二次電池10のA−A断面図である。図3は、二次電池10の平面図である。この二次電池10は、図1〜3に示すように、第1電極11と、第1集電部12と、集電線13と、第1接続部14と、第2電極16と、第2集電部17と、集電線18と、第2接続部19と、分離膜21とを備えている。第1接続部14及び第2接続部19は、ヒューズ機構20を構成する。
第1電極11は、第1活物質を有する柱状体である。第1電極11は、断面が矩形状の四角柱である。この二次電池10では、50本以上の第1電極11が結束された構造を有しているものとしてもよい。例えば、第1電極11は、セル容量の1/nの容量を有し、n個が第1集電部12に並列接続されているものとしてもよい。第1電極11は、端面以外の外周が分離膜21を介して第2電極16に対向している。この第1電極11は、長手方向に直交する方向の1辺の長さが100μm以上300μm以下の柱状体であることが好ましい。この範囲では、単位体積あたりのエネルギー密度をより高めることができる。あるいは、この範囲では、キャリアのイオンの移動距離をより短くすることができ、より大きな電流で充放電を行うことができる。
第1電極11は、第1活物質を含んでいるが、第1活物質が導電性を有さない場合は、例えば導電性を有する導電材と混合して成形したものとしてもよい。この第1電極11は、例えば、第1活物質と、必要に応じて導電材と、結着剤とを混合し成形したものとしてもよい。第1活物質は、例えば、キャリアであるリチウムを吸蔵放出可能な材料が挙げられる。第1活物質としては、例えば、リチウム金属、リチウム合金、スズ化合物などの無機化合物、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素質材料、複数の元素を含む複合酸化物、導電性ポリマーなどが挙げられる。炭素質材料は、例えば、コークス類、ガラス状炭素類、グラファイト類、難黒鉛化性炭素類、熱分解炭素類、炭素繊維などが挙げられる。このうち、人造黒鉛、天然黒鉛などのグラファイト類が好ましい。複合酸化物としては、例えば、リチウムチタン複合酸化物やリチウムバナジウム複合酸化物などが挙げられる。導電材は、電池性能に悪影響を及ぼさない電子伝導性材料であれば特に限定されず、例えば、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛)や人造黒鉛などの黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンウィスカ、ニードルコークス、炭素繊維、金属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀、金など)などの1種又は2種以上を混合したものを用いることができる。結着材は、第1活物質粒子や導電材粒子を繋ぎ止めて所定の形状を保つ役割を果たすものであり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、或いはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、スルホン化EPDMゴム、天然ブチルゴム(NBR)等を単独で、あるいは2種以上の混合物として用いることができる。また、水系バインダーであるセルロース系やスチレンブタジエンゴム(SBR)の水分散体等を用いることもできる。
第1電極11において、第1活物質の含有量は、より多いことが好ましく、第1電極11の体積全体に対して70体積%以上であることが好ましく、80体積%以上であることがより好ましい。導電材の含有量は、第1活物質を含む電極合材の全体の体積に対して0体積%以上20体積%以下の範囲であることが好ましく、0体積%以上15体積%以下の範囲であることがより好ましい。このような範囲では、電池容量の低下を抑制し、導電性を十分に付与することができる。また、結着材の含有量は、第1電極11の体積全体に対して0.1体積%以上5体積%以下の範囲であることが好ましく、0.2体積%以上1体積%以下の範囲であることがより好ましい。
第1電極11の内部には、断面が円形状の集電線13が埋設されている。この集電線13は、導電性を有する材質、例えば、アルミニウム、銅、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、白金などの金属で形成されることが好ましい。この集電線13は、外部に引き出されて第1接続部14を構成する。集電線13の径方向の長さ(太さ)は第1接続部14と同じとしてもよいし、異なるものとしてもよい。集電線13の径方向の長さは、例えば、50μm以下であることが好ましく、40μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることが更に好ましい。集電線13は、導電性を確保した上でできるだけ細いことが、単位体積あたりのエネルギー密度をより向上でき、好ましい。集電線13の径方向の長さは、例えば、1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましい。集電線13は、導電性を確保する観点からは、より太いことが好ましい。
第1集電部12は、導電性を有する部材であり、第1電極11に電気的に接続されている。第1集電部12には、50本以上の第1電極が集電線13を介して並列接続されている。この第1集電部12は、例えば、カーボンペーパー、アルミニウム、銅、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、白金、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラスなどのほか、接着性、導電性及び耐酸化(還元)性向上の目的で、アルミニウムや銅などの表面をカーボン、ニッケル、チタン、銀、白金、金などで処理したものも用いることができる。第1集電部12の形状は、複数の集電線13が接続できるものであれば特に限定されず、例えば、板状、箔状、フィルム状、シート状、ネット状、パンチ又はエキスパンドされたもの、ラス体、多孔質体、発泡体、繊維群の形成体などが挙げられる。
第2電極16は、第2活物質を有する柱状体である。第2電極16は、断面が矩形状の四角柱である。この二次電池10では、50本以上の第2電極16が結束された構造を有しているものとしてもよい。例えば、第2電極16は、セル容量の1/nの容量を有し、n個が第2集電部17に並列接続されているものとしてもよい。第2電極16は、端面以外の外周が分離膜21を介して第1電極11に対向している。この第2電極16は、長手方向に直交する方向の1辺の長さが100μm以上300μm以下の柱状体であることが好ましい。この範囲では、単位体積あたりのエネルギー密度をより高めることができる。あるいは、この範囲では、キャリアのイオンの移動距離をより短くすることができ、より大きな電流で充放電を行うことができる。
第2電極16は、第2活物質を含んでいるが、第2活物質が導電性を有さない場合は、例えば導電性を有する導電材と混合して成形したものとしてもよい。この第2電極16は、例えば、第2活物質と、必要に応じて導電材と、結着剤とを混合し成形したものとしてもよい。第2活物質は、例えば、キャリアであるリチウムを吸蔵放出可能な材料が挙げられる。第2活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属とを有する化合物、例えば、リチウムと遷移金属元素とを含む酸化物や、リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物などが挙げられる。具体的には、基本組成式をLi(1-x)MnO2(0<x<1など、以下同じ)やLi(1-x)Mn24などとするリチウムマンガン複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)CoO2などとするリチウムコバルト複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)NiO2などとするリチウムニッケル複合酸化物、基本組成式をLi(1-x)CoaNibMnc2(a>0、b>0、c>0、a+b+c=1)などとするリチウムコバルトニッケルマンガン複合酸化物、基本組成式をLiV23などとするリチウムバナジウム複合酸化物、基本組成式をV25などとする遷移金属酸化物などを用いることができる。また、基本組成式をLiFePO4とするリン酸鉄リチウム化合物などを正極活物質として用いることができる。これらのうち、リチウムコバルトニッケルマンガン複合酸化物、例えば、LiCo1/3Ni1/3Mn1/32やLiNi0.4Co0.3Mn0.32などが好ましい。なお、「基本組成式」とは、他の元素、例えば、AlやMgなどの成分を含んでもよい趣旨である。
第2電極16において、第2活物質の含有量は、より多いことが好ましく、第2電極16の体積全体に対して70体積%以上であることが好ましく、80体積%以上であることがより好ましい。導電材の含有量は、第2電極16の全体の体積に対して0体積%以上20体積%以下の範囲であることが好ましく、0体積%以上15体積%以下の範囲であることがより好ましい。このような範囲では、電池容量の低下を抑制し、導電性を十分に付与することができる。また、結着材の含有量は、第2電極16の体積全体に対して0.1体積%以上5体積%以下の範囲であることが好ましく、0.2体積%以上1体積%以下の範囲であることがより好ましい。
第2電極16の内部には、断面が円形状の集電線18が埋設されている。この集電線18は、導電性を有する材質、例えば、アルミニウム、銅、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、鉄、白金などの金属で形成されることが好ましい。この集電線18は、外部に引き出されて第2接続部19を構成する。集電線18の径方向の長さ(太さ)は、集電線13と同様である。
第2集電部17は、導電性を有する部材であり、第2電極16に電気的に接続されている。第2集電部17には、50本以上の第2電極16が集電線18を介して並列接続されている。この第2集電部17は、第1集電部12と同様の部材とするものとしてもよい。
分離膜21は、キャリアであるイオン(例えばリチウムイオン)のイオン伝導性を有し第1電極11と第2電極16とを絶縁するものである。分離膜21は、第2電極16と対向する第1電極11の外周面の全体、及び第1電極11と対向する第2電極16の外周面の全体に形成されており、第1電極11と第2電極16との短絡を防止している。分離膜21は、イオン伝導性と絶縁性とを有するポリマーが好適である。この分離膜21は、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)とヘキサフルオロプロピレン(HFP)との共重合体や、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、及びPMMAとアクリルポリマーとの共重合体などが挙げられる。例えば、PVdFとHFPとの共重合体では、電解液の一部がこの膜を膨潤ゲル化し、イオン伝導膜となる。この分離膜21の厚さtは、例えば、0.5μm以上であることが好ましく、2μm以上であることがより好ましく、5μm以上であるものとしてもよい。厚さtが0.5μm以上では、絶縁性を確保する上で好ましい。また、分離膜21の厚さtは、20μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましい。厚さtが20μm以下では、イオン伝導性の低下を抑制できる点で好ましい。厚さtが0.5〜20μmの範囲では、イオン伝導性及び絶縁性が好適である。この分離膜21は、例えば、原料を含む溶液へ第1電極11や第2電極16を浸漬させてその表面にコートすることにより形成されるものとしてもよい。
分離膜21は、キャリアであるイオンを伝導するイオン伝導媒体を含むものとしてもよい。このイオン伝導媒体は、例えば、支持塩を溶媒に溶解した電解液などが挙げられる。電解液の溶媒としては、例えば、非水電解液の溶媒などが挙げられる。この溶媒としては、例えば、カーボネート類、エステル類、エーテル類、ニトリル類、フラン類、スルホラン類及びジオキソラン類などが挙げられ、これらを単独又は混合して用いることができる。具体的には、カーボネート類としてエチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネートなどの環状カーボネート類や、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート、エチル−n−ブチルカーボネート、メチル−t−ブチルカーボネート、ジ−i−プロピルカーボネート、t−ブチル−i−プロピルカーボネートなどの鎖状カーボネート類、γ−ブチルラクトン、γ−バレロラクトンなどの環状エステル類、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酪酸メチルなどの鎖状エステル類、ジメトキシエタン、エトキシメトキシエタン、ジエトキシエタンなどのエーテル類、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、などのフラン類、スルホラン、テトラメチルスルホランなどのスルホラン類、1,3−ジオキソラン、メチルジオキソランなどのジオキソラン類などが挙げられる。支持塩は、例えば、二次電池10のキャリアであるイオンを含む。この支持塩としては、例えば、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiC(CF3SO23、LiSbF6、LiSiF6、LiAlF4、LiSCN、LiClO4、LiCl、LiF、LiBr、LiI、LiAlCl4などが挙げられる。このうち、LiPF6、LiBF4、LiClO4などの無機塩、及びLiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiC(CF3SO23などの有機塩からなる群より選ばれる1種又は2種以上の塩を組み合わせて用いることが電気特性の点から見て好ましい。この支持塩は、電解液中の濃度が0.1mol/L以上5mol/L以下であることが好ましく、0.5mol/L以上2mol/L以下であることがより好ましい。
ヒューズ機構20は、第1接続部14と、第2接続部19とを有する。第1接続部14は、一端が第1電極11に接続され他端が第1集電部12に接続され、二次電池10の内部での短絡時に溶断する部材である。第1接続部14は、多数ある第1電極11の各々に電気的に接続されている。第2接続部19は、一端が第2電極16に接続され他端が第2集電部17に接続され、二次電池10の内部での短絡時に溶断する部材である。第2接続部19は、多数ある第2電極16の各々に電気的に接続されている。第1接続部14は、第1電極11の太さよりも細く形成されており、第2接続部19は、第2電極16の太さよりも細く形成されている。このヒューズ機構20は、同極電極内を介する電子抵抗が第1接続部14及び第2接続部19の電子抵抗よりも2倍以上大きい第1接続部14及び第2接続部19を有するものとしてもよい。第1接続部14や第2接続部19の電子抵抗がより低ければ、内部短絡時に電気が流れやすくなり、溶断しやすくなるため、ヒューズ機構として機能しやすい。この第1接続部14の径方向の長さ(太さ)は、例えば、50μm以下であることが好ましく、40μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることが更に好ましい。第1接続部14は、導電性を確保した上でできるだけ細いことが好ましい。また、第1接続部14の径方向の長さは、例えば、1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましい。第1接続部14は、導電性を確保する観点からは、より太いことが好ましい。
第1接続部14の径方向の長さは、例えば、通常時の電流の流通性と内部短絡時の溶断のしやすさに基づいて経験的に定めるものとすればよい。なお、第2接続部19も第1接続部14と同様である。
この二次電池10では、図1〜3に示すように、柱状体である第1電極11と第2電極16とが分離膜21を介して交互に配設されて結束された構造を有する。この二次電池10では、電極を微小柱状化にすることにより、各電極は、全周からキャリアのイオンを吸蔵放出することができる(図2参照)。この電極構造体では、全周からキャリアのイオンを吸蔵放出するため、正負極対向面積の増加による反応促進に加えて、深部(奥側)にいくほど対向面積当たりの活物質量が減少する(深部の活物質ほど反応しにくい)ことによる平均反応速度の向上(正/負極活物質間の平均距離低下)効果が期待できる。また、この二次電池10において、柱状電極の1辺の長さは、100μm〜300μmであることがより好ましい。この範囲では、高エネルギー密度を確保しやすい。
次に、この二次電池10に内部短絡が起きた場合について説明する。図4は、二次電池10の内部短絡時の一例を示す模式図である。二次電池10では、何らかの原因で、図4に示すように、短絡部位22が生じた場合には(図4左図参照)、短絡部の電極の接続部に電流が集中する。このため、電流が集中した第1接続部14や第2接続部19はより高温に発熱して溶断される(図4右図参照)。このように、二次電池10では、電極内および並列接続されるまでの集電線13,18を分割することにより、内部短絡が発生した場合の電流集中により第1接続部14,第2接続部19を溶断させ、ヒューズ機構として作用させることができる。また、二次電池10では、内部短絡部位を電子的に切り離し、二次電池10の発熱を停止させることができ、外部からの制御が不可能な内部短絡が生じた場合においても、安全性をより高めることができる。通常充放電時ではヒューズ機構20が溶断せず、短絡時に溶断するためにはおおよそ電極を50以上に分割することが望ましい。
以上詳述した二次電池10では、エネルギー密度を高めると共に、安全性をより高めた二次電池を提供することができる。このような効果が得られる理由は、例えば、柱状体の電極を結束した構造を採用することによって、よりエネルギー密度を高めることができる。また、この結束した構造の電極から集電部へ電気的に接続する接続部をヒューズ機構に利用することにより、安全性をより高めることができる。
上述した二次電池10では、集電線13、集電線18は、断面が円形状として説明したが、特にこれに限定されない。図5は、二次電池10B〜10Eの一例を示す断面図である。例えば、二次電池10Bは、各電極の断面において対角に配置された集電箔13B,18Bを備えている。なお、この二次電池10Bは、集電箔13B,18Bを接続部とするヒューズ機構を備える。また、二次電池10Cは、各電極の断面において水平に配置された集電箔13C,18Cを備えている。なお、この二次電池10Cは、集電箔13C,18Cを接続部とするヒューズ機構を備える。また、二次電池10Dは、各電極の断面において垂直に配置された集電箔13D,18Dを備えている。なお、この二次電池10Dは、集電箔13D,18Dを接続部とするヒューズ機構を備える。また、二次電池10Eは、各電極の内部に3次元網目構造体である集電部材13E,18Eを備えている。なお、この二次電池10Eは、集電部材13E,18Eを接続部とするヒューズ機構を備える。このような、二次電池10B〜10Eにおいても、柱状体の電極を結束した構造を採用することによって、よりエネルギー密度を高めることができ、接続部をヒューズ機構に利用することにより、安全性をより高めることができる。
(第2実施形態)
次に、二次電池30について説明する。図6は、二次電池30の一例を示す模式図である。図7は、図6の二次電池30のA−A断面図である。この二次電池30は、図6,7に示すように、第1電極31と、第1集電部32と、集電線33と、第1接続部34と、第2電極36と、第2集電部37と、分離膜41とを備えている。第1接続部34は、ヒューズ機構40を構成する。この二次電池30は、断面が円形状の円柱体である第1電極31と、第1電極31の周りに形成された第2活物質を含む活物質層により形成された第2電極36とを備えている。即ち、二次電池30は、第2電極36が柱状体ではない構造を有する。なお、二次電池30において、各構成物を構成する材質などは、二次電池10と同様であるものとしてその説明を省略する。
第1電極31は、第1活物質を有する断面が円形状の円柱体である。この二次電池30では、50本以上の第1電極31が結束された構造を有しているものとしてもよい。第1電極31は、端面以外の外周が分離膜21を介して第2電極36に対向している。この第1電極31は、径方向の長さ(太さ)が15μm以上300μm以下の円柱体であることが好ましい。この範囲では、単位体積あたりのエネルギー密度をより高めることができる。あるいは、この範囲では、キャリアのイオンの移動距離をより短くすることができ、より大きな電流で充放電を行うことができる。この第1電極31の内部には、断面が円形状の集電線33が埋設されている。この集電線33は、外部に引き出されて第1接続部34を構成する。集電線33の径方向の長さ(太さ)は第1接続部34と同じとしてもよいし、異なるものとしてもよい。集電線33の径方向の長さは、例えば、50μm以下であることが好ましく、40μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることが更に好ましい。集電線33は、導電性を確保した上で、できるだけ細いことが、単位体積あたりのエネルギー密度をより向上でき、好ましい。集電線33の径方向の長さは、例えば、1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましい。集電線33は、導電性を確保する観点からは、より太いことが好ましい。
第2電極36は、第2活物質を有し、第1電極31の外周に分離膜41を介して形成されている。第2電極36は、断面の外形が六角形状であり、円柱状の第1電極31を内包している。なお、第2電極36は、第1電極31の間に充填されるものとすればよく、外形六角形状には特に限定されない。第2電極36は、それ自体に導電性を有しており、集電部材は省略されている。第2電極36の端面が第2集電部37に直接接続されている。この第2電極36は、例えば、第1電極31の外周に分離膜41を形成したのち、その外周に第2電極36の原料を塗布して形成されたものとしてもよい。
分離膜41は、キャリアであるイオン(例えばリチウムイオン)のイオン伝導性を有し第1電極31と第2電極36とを絶縁するものである。分離膜41は、第2電極36と対向する第1電極31の外周面の全体に形成されており、第1電極31と第2電極36との短絡を防止している。
ヒューズ機構40は、第1接続部34を有する。第1接続部34は、一端が第1電極31(集電線33)に接続され他端が第1集電部32に接続され、二次電池10の内部での短絡時に溶断する部材である。第1接続部34は、多数ある第1電極31(集電線33)の各々に電気的に接続されている。
この二次電池30は、二次電池10と同様に、内部短絡が生じた場合には、短絡部の電極の第1接続部34に電流が集中する。このため、電流が集中した第1接続部34はより高温に発熱して溶断される。このように、二次電池30においても、内部短絡部位を電子的に切り離し、二次電池10の発熱を停止させ、外部からの制御が不可能な内部短絡が生じた場合においても、安全性をより高めることができる。また、二次電池30では、円柱状の第1電極31を結束した構造を有するため、各電極は、全周からキャリアのイオンを吸蔵放出することができる。このため、二次電池30では、正負極対向面積の増加による反応促進に加えて、深部(奥側)にいくほど対向面積当たりの活物質量が減少することによる平均反応速度の向上効果が期待できる。
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、二次電池30において、第1電極31は集電線33を有するものとして説明したが、特にこれに限定されず、各電極は、集電線33を省略してもよい。図8は、二次電池30Bの一例を示す模式図である。図9は、図8の二次電池30BのA−A断面図である。この二次電池30Bでは、第1電極31は、それ自体が導電性を有するものとして集電線33が省略されている。第1電極31は、第2電極36から引き出されて第1集電部32に電気的に接続されている。ヒューズ機構40Bは、第1電極31からなる第1接続部34Bを有する。この二次電池30Bにおいても、内部短絡などがあった際に、第1接続部34Bもしくは第1接続部34Bに接続された第1集電部32が溶断されるものとして上述した二次電池30などと同様の効果が得られる。この二次電池30Bにおいて、第1電極31は、例えば、炭素繊維で形成されているものとしてもよい。
同様に、二次電池10において、第1電極11は集電線13を有し、第2電極16は集電線18を有するものとして説明したが、特にこれに限定されず、各電極は、集電線を省略してもよい。図10は、二次電池10Fの一例を示す模式図である。この二次電池10Fでは、第1電極11は、それ自体が導電性を有するものとして集電線13が省略されている。第1電極11は、第1集電部12に直接、電気的に接続されている。また、第2電極16は、それ自体が導電性を有するものとして集電線18が省略されている。第2電極16は、第2集電部17に直接、電気的に接続されている。ヒューズ機構20Fは、第1電極11からなる第1接続部14F、第2電極16からなる第2接続部19Fを有する。この二次電池10Fにおいても、内部短絡などがあった際に、第1接続部14F、第2接続部19F、あるいはその近傍の第1集電部12や第2集電部17の一部が溶断されるものとして上述した二次電池10などと同様の効果が得られる。
上述した二次電池10では、第1電極11を負極とし、第2電極16を正極としたが、特にこれに限定されず、第1電極を正極とし、第2電極を負極としてもよい。また、上述した実施形態では、二次電池のキャリアをリチウムイオンとしたが、特にこれに限定されず、ナトリウムイオンやカリウムイオンなどのアルカリイオン、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの2族元素イオンとしてもよい。また、電解液を非水系電解液としたが、水溶液系電解液としてもよい。更に、分離膜と電解液部分を固体電解質としたいわゆる全固体電池としてもよい。
以下には、上述した二次電池を具体的に作製した例を実施例として説明する。
[実施例1]
図1に示した構造の二次電池10を作製した。まず、1辺が200μmで内部に直径50μmの金属製集電ワイヤを配置した長さ30mmの四角柱電極を正極および負極として作製した。作製は押出成型にて行った。正極は、正極活物質としてLi(Ni,Co,Mn)O2と、導電材としてのアセチレンブラックと、結着材としてのPVdFとを質量比で90/7/3で混合したものを成形して作製した。負極は、負極活物質として黒鉛と、結着材としてPVdFとを質量比で97/3で混合したものを成形して作製した。これらの電極の外周にPVdF−HFP膜をディップコートで10μmの厚さになるよう塗布した。次に、50組の正/負極を格子状に配置して結束し、ワイヤ状の集電線を集電板に並列接続した電極構造体とした。このときワイヤを3mm残し接続部(ヒューズ)とした。この電極構造体をALラミネート袋に入れて、電解液(1M−LiPF6/EC+EMC+DMC)を含浸後、封止し、得られた二次電池を実施例1とした。
図11は、図1に示した二次電池10における、電極の1辺の長さと、正負極合材の体積分率、正負極対向面積及び電極の80体積%での正負極間距離とを計算により求めた関係図である。図11では、分離膜の厚さを5μm、10μm、15μm、20μmとして計算した。図11に示すように、電極の1辺の長さが100〜300μmの範囲では、体積分率が85%を超え、対向面積が50cm2を超え、正負間距離が150μmを下回り、高エネルギー密度と高出力とを両立することができる範囲であることがわかった。
図12は、柱状体の結束構造及び電極箔の積層構造における正負極合材の体積分率、正負極対向面積及び電極の80体積%での正負極間距離を計算により求めた関係図である。図12に示した正極及び負極の辺の長さ、分離膜の厚さ、集電線の直径などを用いて実施例2〜4を計算した。なお、比較例1は、積層構造の従来電極であり、比較例2は、従来電極の電極合材を厚膜化した高エネルギー型の電極をモデルとした。図12の表に示すように、実施例2〜4では、電極中における正負極合材の体積分率が85%を超え、厚膜化した比較例2の88.4%とほぼ同等(エネルギー密度が高い)の値を示した。また、実施例2〜4では、正負極の対向面積は、比較例2の47.3cm2を超え、高出力、急速充電に有利であることがわかった。更に、実施例2〜4では、80体積%を占める活物質の正負極間距離が120μm以下(イオンの移動距離がより短い)であり、急速充電に有利であることがわかった。これらの効果は柱状電極の1辺が100μm程度まで小さくなると更に大きくなることがわかった。また、実施例2〜4では、内部短絡が発生した時に短絡部電極の集電部に電流が集中し、溶断することでヒューズ機能を発揮することができるものと推察された。なお、電池の安全性を担保する中で、内部短絡は外部から制御しきれないため電池内部のヒューズ機構は極めて効果の大きい安全対策となる。ちなみに、過充電などは、電池外部から抑制することが可能である。
図13は、二次電池30における、柱状体の結束構造及び電極箔の積層構造における正負極合材の体積分率、正負極対向面積及び電極の80体積%での正負極間距離を計算によって求めた関係図である。なお、参考例1は、正負極の容量を従来よりも高めた場合について考察したものである。図13に示すように、二次電池30の構造を採用した場合、負極の径を20〜50μmとし、正極の厚さを5〜15μmとすると、セルエネルギー密度を650Wh/L以上とし、正負極の対向面積を300cm2以上とすることができることがわかった。また、実施例5〜6では、内部短絡が発生した時に短絡部電極の集電部に電流が集中し、溶断することでヒューズ機能を発揮することができるものと推察された。
以上のように、実施例の電極構造は、Li電池用に使用されている正極活物質、負極活物質、有機電解液を使用して、エネルギー密度をEV車に適した600Wh/L(電極合材の体積分率が88%程度)まで向上しつつ、高出力、急速充電性、高安全性を達成することができる。
なお、本開示は上述した実施例に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、各電極は作製プロセスを問わず、形状も四角柱のみでなく、円や六角でもよい。集電部材も集電線でなく発泡金属などでもよい。電極を被覆する分離膜は、ポリマー電解質でなくとも、固体電解質(酸化物、硫化物)でも、ゲルポリマー電解質、真性ポリマー電解質(PEO等)でもよい。電解液はLi電池に用いられているLiPF6系電解液でなくてもよく、水系電解液でも、濃厚系有機電解液でも、溶媒に不燃性溶媒を用いた不燃有機電解液でも、さらには固体電解質(全固体電池)でもよい。
10,10B〜F,30,30B 二次電池、11,31 第1電極、12,32 第1集電部、13,33 集電線、13B〜13D 集電箔、13E 集電部材、14,14F,34 第1接続部、16,36 第2電極、17,37 第2集電部、18 集電線、18B〜18D 集電箔、18E 集電部材、19,19F 第2接続部、20,40,40B ヒューズ機構、21,41 分離膜、22 短絡部位。

Claims (10)

  1. 第1活物質を有する柱状体である第1電極と、
    前記第1電極に接続される第1集電部と、
    第2活物質を有する第2電極と、
    前記第2電極に接続される第2集電部と、
    イオン伝導性を有し前記第1電極と前記第2電極とを絶縁する分離膜と、を備え、
    前記分離膜を介して前記第2電極と隣り合う状態で複数の前記第1電極が結束された構造を有し、
    前記第1集電部には各々の前記第1電極に接続され短絡時に溶断する第1接続部が接続されるか、前記第2集電部には第2電極に接続され短絡時に溶断する第2接続部が接続されるかのうち少なくとも一方のヒューズ構造を有する、二次電池。
  2. 前記ヒューズ構造は、前記第1電極に埋設され該第1電極から引き出された集電線、集電箔及び3次元網目構造体のうち少なくとも1以上である前記第1接続部か、前記第2電極に埋設され該第2電極から引き出された集電線、集電箔及び3次元網目構造体のうち少なくとも1以上である前記第2接続部か、のうち少なくとも一方を有する、請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記ヒューズ構造は、前記第1電極の太さよりも細く形成された前記第1接続部か、前記第2電極の太さよりも細く形成された前記第2接続部か、のうち少なくとも一方を有する、請求項1又は2に記載の二次電池。
  4. 前記ヒューズ構造は、同極電極内を介する電子抵抗が前記第1接続部及び前記第2接続部の電子抵抗よりも2倍以上大きい該第1接続部及び該第2接続部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池。
  5. 前記ヒューズ構造は、前記第1接続部及び第2接続部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の二次電池。
  6. 前記第2電極は、前記第2活物質を有する柱状体であり、
    前記二次電池は、前記第1電極と前記第2電極とが交互に配設されて結束された構造を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の二次電池。
  7. 前記第2集電部には各々の前記第2電極に接続され短絡時に溶断する前記第2接続部が接続されている、請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記第2電極は、前記第1電極の周りに形成された前記第2活物質を含む活物質層により形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の二次電池。
  9. 前記第1電極は、円柱体又は多角形柱体であり、
    前記第1集電部には、50本以上の前記第1電極が並列接続されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の二次電池。
  10. 前記第1電極は、1辺の長さ又は径方向の長さが15μm以上300μm以下の多角形柱体又は円柱体であり、端面以外の外周が前記分離膜を介して前記第2電極に対向している、請求項1〜9のいずれか1項に記載の二次電池。
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