JP2020155335A - 二次電池 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に二次電池10の構成を概略的に示す。図1(A)が二次電池10の外観を説明するための概略図、図1(B)が図1(A)におけるIB−IB断面の構成を説明するための概略図である。
図2に負極1の構成を概略的に示す。図2(A)が負極1の外観を説明するための概略図、図2(B)が炭素繊維1aの束の径を説明するための概略図である。
ポリマー層2は負極1と正極3との間においてセパレータとして機能し得る。また、ポリマー層2は電解液に含浸された状態においてリチウムイオン伝導性を発現し得る。ポリマー層2はフッ化ビニリデンに由来する重合単位(VdF単位)とヘキサフルオロプロピレンに由来する重合単位(HFP単位)とを有する共重合体によって構成されることが重要である。これにより、高いリチウムイオン伝導性等を確保可能である。共重合体におけるVdF単位とHFP単位との重合比は特に限定されるものではない。また、共重合体の分子量についても特に限定されるものではない。ポリマー層2における共重合体の重合比や分子量によらず、後述の密着効果が得られるものと考えられる。共重合体の重合比の一例としては、VdF単位とHFP単位との全数を100%として、VdF単位が40%以上99%以下であってもよい。また、共重合体の分子量の一例としては、例えば、重量平均分子量が10万以上150万以下であってもよい。尚、上記課題を解決できる範囲で、共重合体には、VdF単位及びHFP単位以外の重合単位が含まれていてもよい。また、上記課題を解決できる範囲で、ポリマー層2には、VdF単位とHFP単位とを有する共重合体以外の共重合体が含まれていてもよい。
正極3はポリマー層2の表面を被覆する。すなわち、正極3はポリマー層2を介して負極1と対向するように配置される。
正極3は、正極活物質3aとして、LixMnyMzO2±δ(1.0<x≦1.3、0<y≦0.6、x+y+z=2であり、MはNi、Co、Ti、Nb及びRuからなる群より選ばれる少なくとも1つであり、酸素の一部が他のアニオン元素で置換されていてもよい)で表される複合酸化物を有する。
正極3には、正極活物質のほか、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤は、電池の正極において導電助剤として機能するものであればよい。例えば、炭素からなる導電助剤や金属からなる導電助剤が挙げられる。炭素からなる導電助剤としては、アセチレンブラックやケッチェンブラックやファーネスブラック等のカーボンブラック、気相法炭素繊維やカーボンナノチューブやカーボンナノファイバー等の繊維状炭素、或いは、黒鉛等が挙げられ、金属からなる導電助剤としては、ニッケル、アルミニウム、ステンレス鋼等が挙げられる。導電助剤は1種の導電助剤のみからなるものであってよいし、2種以上を導電助剤の混合物であってもよい。導電助剤の形状や大きさは特に限定されるものではなく、電池の正極に含まれる導電助剤として一般的な形状や大きさを採用し得る。例えば、導電助剤が粒子状である場合、その粒子径は5nm以上1μm以下であってもよい。或いは、導電助剤が繊維状である場合、その繊維径が5nm以上1μm以下であってもよく、アスペクト比が20以上であってもよい。正極3における導電助剤の含有量は特に限定されるものではなく、目的とする電池の性能に応じて適宜決定すればよい。例えば、正極活物質と導電助剤とバインダーとの合計を100質量%として、導電助剤の含有量を0.5質量%以上20質量%以下としてもよい。下限は1質量%以上であってもよく、上限は10質量%以下であってもよい。
二次電池10は負極1、ポリマー層2及び正極3のほかに、電解液を備え得る。電解液はキャリアイオンとしてリチウムイオンを含み得る。電解液は水系電解液であっても非水系電解液であってもよい。電解液の組成は二次電池の電解液の組成として公知のものと同様とすればよい。例えば、電解液として、カーボネート系溶媒にリチウム塩を所定濃度で溶解させたものを用いることができる。
図4に二次電池20の構成を概略的に示す。図4(A)が二次電池20の外観を説明するための概略図、図4(B)が図4(A)におけるIVB−IVB断面の構成を説明するための概略図、図4(C)が負極11の構成を説明するための概略図である。図4において、図1と同様の構成については同符号を付す。
図5を参照しつつ、二次電池10の製造方法の一例について説明する。図5に示すように、二次電池10を製造する場合、例えば、炭素繊維1aを複数本用意し、これらを束ねて負極1を構成する。上記共重合体を溶解させた溶液を負極1の表面に塗布して乾燥させることで、炭素繊維1aの束を固定するとともに、負極1の表面にポリマー層2を形成する。ポリマー層2の表面に正極活物質3a等を含むスラリーを塗布して乾燥させることで、ポリマー層2の表面に正極3を形成し、二次電池10とする。正極3を形成後、任意に加圧プレスして電極を高密度化させてもよい。その後、得られた二次電池10に必要な端子等を取り付け電解液とともに電池ケースに収容して密封してもよい。二次電池20を製造する場合も同様である。或いは、これ以外の方法で二次電池10、20を製造することも可能である。
二次電池10、20においては、負極1と正極3とを至近配置することができるとともに、両極の対向面積を増大させることができる。そのため、電池の出力を高めることができるものと考えられる。また、二次電池10、20においては、ポリマー層2に上記のP(VdF−HFP)系共重合体が採用されるとともに、正極3における正極活物質3aとして上記のLi過剰マンガン含有複合酸化物が採用される。Li過剰マンガン含有酸化物は、上述の通り、電池の初回充電時、Li基準で4.5V付近に酸素の酸化還元反応を起こし易い。この酸化還元反応によってポリマー層2と正極3との密着性が向上するものと考えられ、電池の充放電後における抵抗上昇を抑制することができる。
1.1.実施例1
1.1.1.正極活物質の合成
あらかじめ不活性ガスを通気させて溶存酸素を取り除いたイオン交換水に、硫酸ニッケル、硫酸マンガン、及び硫酸コバルトを、Ni、Mn、Coの各元素が0.2:0.54:0.1のモル比になるように溶解させ、これら金属元素の合計モル濃度が2mol/Lとなるように混合水溶液を調整した。一方、同様に溶存酸素を取り除いたイオン交換水を用いて2mol/Lの濃度の水酸化ナトリウム水溶液と、0.352mol/Lの濃度のアンモニア水とをそれぞれ調整した。
得られた複合酸化物と、導電助剤としてカーボンブラックと、バインダーとしてPVdFとを、質量比で、90:7:3となるように混合し、ここにN−メチル−2−ピロリドンを適量添加して正極スラリーを得た。得られた正極スラリーをアルミニウム箔(厚さ15μm)に均一に塗布し、加熱乾燥させて塗布シートを作製した。得られた塗布シートをロールプレスで高密度化させて、平板塗工正極を得た。
得られた平板塗工正極を2cm2に打ち抜いて円盤状の電極を得た。得られた電極を作用極とし、リチウム金属箔(厚さ300μm)を対極として、両電極の間に非水電解液を含浸させたポリプロピレンからなるセパレータを挟んで、二極式評価セルを作製した。非水電解液には、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)を体積比で30:40:30で混合した混合溶媒に、LiPF6を1Mの濃度で溶解させたものを用いた。
図1に示すような二次電池(以下「3次元構造電池」と称する場合がある。)を作製した。具体的には、黒鉛を含む炭素繊維(繊維径:10μm、日本グラファイトファイバー社製XN−90−60S)を束ね、当該炭素繊維の束に、N−メチルピロリドンにポリ(フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン)(PVdF−HFP)を溶解させた溶液を塗布し、ヒートガンで乾燥させることにより、炭素繊維の束を固定しつつ、炭素繊維の束の表面を10μmの厚みを有するポリマー層で被覆した。その後、ポリマー層の表面に、上記と同様にして作製した正極スラリーを塗布して乾燥させることで、ポリマー層の表面を正極で被覆して、電極体を得た。得られた電極体を加圧プレスで高密度化させた後で、上記と同様にして作製した非水電解液とともに、ラミネート袋に挿入・封止することで、実施例1に係る評価用の3次元構造電池を得た。実施例1に係る3次元構造電池において、炭素繊維の束の径は200μmであった。
3次元構造電池を25℃の温度環境下、上限電圧4.6V、加限電圧2.0Vの範囲で、C/10レートの定電流で充放電を3サイクル行った。このときの3サイクル目の充放電曲線を図7に示す。
束ねる炭素繊維の数を調整して炭素繊維の束の径を300μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
束ねる炭素繊維の数を調整して炭素繊維の束の径を80μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
PVdF−HFP溶液の塗布量を調整してポリマー層の厚みを20μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
PVdF−HFP溶液の塗布量を調整してポリマー層の厚みを5μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
束ねる炭素繊維の数を調整して炭素繊維の束の径を40μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
束ねる炭素繊維の数を調整して炭素繊維の束の径を400μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
PVdF−HFP溶液の塗布量を調整してポリマー層の厚みを30μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
Li1.16Co0.10Ni0.20Mn0.54O2±δとNH4Fとを100:0.5の質量比で混合し、アルゴン雰囲気下、400℃で2時間焼成することで、Li1.16Co0.10Ni0.20Mn0.54O2±δの酸素の一部をフッ素に置換した正極活物質を得た。得られた正極活物質を用いて、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
1.10.1.負極の作製
長さ5mm程度の炭素繊維と、バインダーとしてPVdFとを、質量比で95:5となるように混合し、ここにN−メチルピロリドンを適量添加して負極スラリーを得た。得られた負極スラリーを銅箔(厚さ10μm)上に塗布し、加熱乾燥させて塗布シートを得た。得られた塗布シートをロールプレスに通して高密度化させた後、27mm幅×42mm長の形状に切り出して負極とした。
上記の平板塗工正極を25mm幅×40mm長の形状に切り出して正極とした。
PVdF−HFPをN−メチルピロリドンに溶解させた溶液を、ガラス基板に塗布して乾燥後、剥離することで、厚さ10μmのPVdF−HFP膜を得た。
上記の正極と、負極とを、PVdF−HFP膜を挟んで対向させ、積層型電極体を得た。この電極体を上記と同様の非水電解液とともにアルミニウムラミネート型袋に封入し、比較例1に係る平板型積層電池を得た。
平板型積層電池に対して、実施例1と同様の条件で充放電試験を行い、充放電サイクル後の抵抗増加率を測定した。
2.1.実施例10
正極活物質の合成において、硫酸コバルトを用いずに、硫酸ニッケル及び硫酸マンガン、を、Ni、Mnの各元素が0.3:0.6のモル比になるように溶解させた混合溶液を得たこと以外は実施例1と同様にして複合酸化物を得た。得られた複合酸化物の組成式はLi1.2Ni0.2Mn0.6O2±δであった。得られた複合酸化物を正極活物質として用い、、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
Li1.2Ni0.2Mn0.6O2±δとNH4Fとを100:0.5の質量比で混合し、アルゴン雰囲気下、400℃で2時間焼成することで、Li1.2Ni0.2Mn0.6O2±δの酸素の一部をフッ素に置換した正極活物質を得た。得られた正極活物質を用いて、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
正極活物質としてLi1.2Ni0.2Mn0.6O2±δを用いたこと以外は比較例1と同様にして平板型積層電池を作製し、充放電サイクル後の抵抗増加率を測定した。
3.1.実施例12
3.1.1.正極活物質の合成
原料としてLi2CO3と、TiO2(アナターゼ型)と、Mn2O3とを用い、これらを直径10mmのジルコニアボール500gが入った容積500mLのジルコニア製ポットに投入した。これを遊星型ボールミル(FRITSCH社製pulverisette6)にセットし、公転回数500rpmで20時間処理を行った。得られた混合粉末をアルゴン雰囲気下、900℃で12時間焼成することで、複合酸化物としてLi1.2Mn0.4Ti0.4O2±δを得た。
正極活物質としてLi1.2Mn0.4Ti0.4O2±δを用いたこと以外は実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
ジルコニア製ポットに上記原料とともに、LiFを0.5質量%加えて実施例12と同様の条件でボールミル処理及び焼成を行うことで、Li1.2Mn0.4Ti0.4O2±δの酸素の一部をフッ素に置換した正極活物質を得た。得られた正極活物質を用いて、実施例12と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
正極活物質としてLi1.2Mn0.4Ti0.4O2±δを用いたこと以外は比較例1と同様にして平板型積層電池を作製し、充放電サイクル後の抵抗増加率を測定した。
4.1.比較例4
4.1.1.正極活物質の合成
原料としてLi2CO3と、Al(OH)3と、MnO2とを用い、これらを混合後、空気中で900℃で12時間焼成し、その後、700℃で48時間保持させることで、複合酸化物としてLi0.55Mn0.9Al0.05O2±δ(スピネル型Li1.1Mn1.8Al0.1O4±2δ)を得た。
正極活物質としてLi0.55Mn0.9Al0.05O2±δを用いたこと以外は実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
Li0.55Mn0.9Al0.05O2±δとNH4Fとを100:0.5の質量比で混合し、アルゴン雰囲気下、400℃で2時間焼成することで、Li0.55Mn0.9Al0.05O2±δの酸素の一部をフッ素に置換した正極活物質を得た。得られた正極活物質を用いて、実施例1と同様にして3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
正極活物質としてLi0.55Mn0.9Al0.05O2±δを用いたこと以外は比較例1と同様にして平板型積層電池を作製し、充放電サイクル後の抵抗増加率を測定した。
5.1.比較例7
ポリアクリロニトリル(PAN)とポリビニルアルコール(PVA)とを、PAN:PVA=5:95の質量比でジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させ、70℃で24時間攪拌することでポリマー溶液を得た。得られたポリマー溶液を炭素繊維束に塗布し、水に浸漬させることでDMSOを除去した。その後、70℃で5時間真空乾燥させることで、炭素繊維束の表面を厚さ20μmのポリマー層で被覆した。その後、実施例1と同様にして評価用の3次元構造電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。3次元構造電池における炭素繊維束の径は200μmであった。
比較例7と同様にしてポリマー溶液を得た。得られたポリマー溶液をガラス基板に塗布し、水に浸漬させることでDMSOを除去した。その後、70℃で5時間真空乾燥させることで、厚さ20μmのPAN−PVA膜を得た。PVdF−HFP膜に替えて、PAN−PVA膜を用いたこと以外は、比較例1と同様にして平板型積層電池を作製し、充放電サイクル及びサイクル後の抵抗増加率の測定を行った。
実施例1〜9及び比較例1の結果を下記表1に、実施例10、11及び比較例2の結果を下記表2に、実施例12、13及び比較例3の結果を下記表3に、比較例4〜6の結果を下記表4に、比較例7、8の結果を下記表5に示す。表1においては、比較例1の抵抗増加率を基準(1.00)として、実施例1〜9の抵抗増加率を規格化した。また、表2においては、比較例2の抵抗増加率を基準(1.00)として、実施例10、11の抵抗増加率を規格化した。また、表3においては、比較例3の抵抗増加率を基準(1.00)として、実施例12、13の抵抗増加率を規格化した。また、表4においては、比較例6の抵抗増加率を基準(1.00)として、比較例4、5の抵抗増加率を規格化した。さらに、表5においては、比較例8の抵抗増加率を基準(1.00)として、比較例7の抵抗増加率を規格化した。
上記のメカニズムからすると、3次元構造電池の負極として炭素繊維の束に替えて棒状の炭素を採用した場合においても、同様の効果が奏されるものと考えられ、また、炭素の種類(黒鉛の有無等)によらず、同様の効果が奏されるものと考えられる。また、上記のメカニズムからすると、ポリマー層はVdF単位とHFP単位とを含んでいればよく、その共重合比や分子量に特に制限はない。さらに、上記のメカニズムからすると、正極活物質として充電時に4.5V付近に酸素の酸化還元反応を伴うものを採用することが有効と考えられ、そのような複合酸化物は上記実施例に係る具体的な複合酸化物に限定されるものではない。例えば、LixMnyMzO2±δ(1.0<x≦1.3、0<y≦0.6、x+y+z=2であり、MはNi、Co、Ti、Nb及びRuからなる群より選ばれる少なくとも1つであり、一部元素がドープ元素で置換されていてもよい)で表される複合酸化物を有する正極活物質であれば、所望の効果を発揮できるものと考えられる。
1a 炭素繊維
2 ポリマー層
3 正極
3a 正極活物質
10 二次電池
11 負極
11a 棒状炭素
20 二次電池
100 結束電池
Claims (5)
- 炭素繊維の束又は棒状炭素からなる負極と、前記負極の表面を被覆するポリマー層と、前記ポリマー層の表面を被覆する正極とを備え、
前記ポリマー層が、フッ化ビニリデンに由来する重合単位とヘキサフルオロプロピレンに由来する重合単位とを有する共重合体によって構成されており、
前記正極が、正極活物質として、LixMnyMzO2±δ(1.0<x≦1.3、0<y≦0.6、x+y+z=2であり、MはNi、Co、Ti、Nb及びRuからなる群より選ばれる少なくとも1つであり、一部元素がドープ元素で置換されていてもよい)で表される複合酸化物を有する、
二次電池。 - 前記炭素繊維の束の径が80μm以上300μm以下である、
請求項1に記載の二次電池。 - 前記複合酸化物の酸素の一部がフッ素で置換されている、
請求項1又は2に記載の二次電池。 - 前記複合酸化物が岩塩型結晶相を有する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池。 - 前記ポリマー層の厚みが5μm以上30μm以下である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の二次電池。
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